JPH0755930Y2 - アイレット - Google Patents

アイレット

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Publication number
JPH0755930Y2
JPH0755930Y2 JP3099793U JP3099793U JPH0755930Y2 JP H0755930 Y2 JPH0755930 Y2 JP H0755930Y2 JP 3099793 U JP3099793 U JP 3099793U JP 3099793 U JP3099793 U JP 3099793U JP H0755930 Y2 JPH0755930 Y2 JP H0755930Y2
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JP
Japan
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fitting
eyelet
burr
portions
cylindrical
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3099793U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0682912U (ja
Inventor
精康 横谷
Original Assignee
株式会社横谷
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社横谷 filed Critical 株式会社横谷
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  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は布帛や皮革類に穿設した
透孔に、その表裏両面から装着一体化させて装飾体とし
たり、或いは、重ね合わせた複数枚の布帛類を表裏両面
から挟持して一体的に綴じ合わせる時に使用するアイレ
ットに関するものである。
【0002】
【従来技術】リング状に形成したフランジの中央に、適
宜高さの円筒状の嵌合部を形成した構成体二つを組み合
わせ、一方の構成体の中央に形成した嵌合部と、他方の
構成体の中央に形成した嵌合部とが互いに嵌合し合うよ
う構成したアイレットは「はとめ」等の通称で従来より
広く知られている。
【0003】このようなアイレットは、二つの構成体
を、鞄、袋物等を構成する皮革に穿設した透孔にその表
裏両面から取付け、二つの構成体の中央部に形成した円
筒状の嵌合部が互いに嵌合密着した時に嵌合部の端部に
形成した二つのフランジ部が皮革類を挟持できるように
構成している。
【0004】上記のように、互いに嵌合し合う嵌合部を
持つアイレットは、円筒状に形成した嵌合部のうち互い
に接触し合う面をそれぞれ平滑に仕上げ、両者の密着性
を高めるように構成するのが一般的であるが、このよう
な構造の場合、外部からの衝撃等により比較的簡単に嵌
合力が弱められる欠点があった。
【0005】これらの問題を解決するものとして実開昭
48−65403号公報に開示されるように、一方の円
筒状嵌合部の外周に嵌合用の突条を環状に形成し、これ
を嵌合させる他方の構成体の嵌合部には前記嵌合用の突
条を嵌合させるための嵌合用凹溝を形成したアイレット
が提案された。
【0006】工業的に使用されるアイレットは、ダイキ
ャスト手段により大量に製造することが一般的である
が、上記公報記載のように、互いに接触する嵌合面に嵌
合用の突条を環状に形成したり、或いは嵌合用の凹溝を
環状に形成したものを製造する場合、ダイキャストに使
用される金型が、図5、図6例示のように、左右に摺動
する二つの下型a,aと、上下に昇降する上型bとの組
み合わせとして構成することが必要となっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
に二つの下型a,aを互いに接合するよう金型を構成し
た場合、二つの下型a,aの接合面a′に、溶融された
金属が流れ込み円筒状に形成される嵌合部の外周面にバ
リを発生することが多い。
【0008】アイレットを構成する二つの嵌合体の寸法
は、嵌合時に互いに密着して嵌合力を高めるよう比較的
精密に寸法取りされていることが普通であるため、バリ
を発生させた嵌合体をそのまま使用すると、嵌合体の外
周面に張り出したバリ部分が他方の嵌合体への嵌挿を妨
害し嵌合不能となってしまうため、完全なバリの除去作
業が必要となり、製造に余分な作業工程を伴い、コスト
高を招いていた。
【0009】このようなバリの発生は、大量生産をする
場合の金型の疲弊や、射出成形機に金型を取付ける際
に、二つの金型a,aの接合面に微妙なネジレ等が生じ
ることによって発生することが多い。
【0010】
【考案の目的】本考案はこれらの事情に鑑み、これに対
応しようとするものであり、円筒状の嵌合部の外周面
に、特に、製造時に二つの下型a,aが突合する面に予
めバリ除け用の窪み(切欠部)を形成することにより、
バリを発生させた構成体でもそのまま使用できるように
したアイレットを提供しようとするものである。
【0011】
【考案の要点】本考案は、適宜の肉厚と輪郭形状を持っ
たアイレット本体に円筒状の嵌合部を一体的に突設した
二つの構成体からなり、二つの構成体に形成した円筒状
の嵌合部のうち、嵌合時に内側に位置する嵌合部の外周
部に、嵌合部の一部を切欠してバリ吸収部を形成してな
るアイレットの構造を考案の要点としている。
【0012】
【実施例】以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0013】本考案のアイレットは金属その他適宜の素
材によって形成するものであり、互いに嵌合しあう二つ
の構成体1及び2によって構成している。
【0014】二つの構成体1及び2の基本的構造はアイ
レットとして公知のものであり、適宜の肉厚と輪郭形状
を持ったフランジ11及び21と、その内側中央に適宜の長
さで突設した円筒状の嵌合部12及び22とによって構成し
ている。
【0015】なお、二つの円筒状の嵌合部11及び22に
は、互いに嵌合し合う面に、必要に応じて、離脱防止の
ための係止用段部(図示しない)を環状に形成すること
もできる。
【0016】13,13は内側に位置する嵌合部12の外周部
に切欠形成したバリ吸収部であり、図5例示のように、
円筒状に形成した嵌合部12の外周部、特に、ダイキャス
ト時に二つの下型a,aが突合し合う部分に形成してい
る。
【0017】なお実施例では、バリ吸収部13,13は内側
に位置する構成体1の外周部のみに形成したが、これに
限定される必要はなく、例えば二つの構成体の互いに嵌
合し合う面にそれぞれ成形することもできる。
【0018】図中3は鞄を構成する皮革の一部を示すも
のである。
【0019】
【考案の効果】本考案は、互いに嵌合し合う二つの構成
体1及び2の嵌合部11,12の嵌合面、特に、内側に位置
する嵌合部11の外周部に(ダイキャスト時に、下型a,
aが突合し合う面a′に)その円周の一部を切欠する態
様でバリ吸収部13,13を形成したので、ダイキャスト成
形時に下型a,aの突合面a′に溶融金属が流れ込み、
バリが発生した時でも、前記バリ吸収部13,13に形成さ
れる隙間部分にバリを吸収することがきるので、そのま
まの状態でも何らの不具合を生ずることなく二つの嵌合
部11及び12を嵌合させることができる優れた効果を発揮
できる。
【0020】また、発生したバリの寸法が二つの嵌合部
11及び12を嵌合させる場合に許容される寸法よりも大き
いものである場合(バリ吸収部13の隙間以上の大きさで
ある場合)でも、その除去作業はバリ吸収部に吸収でき
る大雑把な寸法精度で仕上げることが可能となり、従来
のアイレット製造時に要求されていた精密な仕上げ精度
を回避できる優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 構成体を分離して示す斜視図
【図2】 要部を示す金型の平面図
【図3】 図1のA−A線に沿う断面図
【図4】 図1のB−B線に沿う断面図
【図5】 金型の底面図
【図6】 金型の縦断面図
【符号の説明】
1 構成体 2 構成体 11 フランジ 21 フランジ 12 嵌合部 22 嵌合部 13 バリ吸収部 a 下型 a′ 接合面 b 上型

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】適宜の肉厚と輪郭形状を持ったアイレット
    本体に円筒状の嵌合部を一体的に突設した二つの構成体
    からなり、二つの構成体に形成した円筒状の嵌合部のう
    ち、嵌合時に内側に位置する嵌合部の外周に、嵌合部の
    一部を切欠してバリ吸収部を形成したアイレット。
  2. 【請求項2】嵌合部に形成されるバリ吸収部が、二つの
    成形用金型の突合面に形成されている請求項1記載のア
    イレット。
JP3099793U 1993-05-18 1993-05-18 アイレット Expired - Lifetime JPH0755930Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3099793U JPH0755930Y2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 アイレット

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3099793U JPH0755930Y2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 アイレット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0682912U JPH0682912U (ja) 1994-11-29
JPH0755930Y2 true JPH0755930Y2 (ja) 1995-12-25

Family

ID=12319239

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JP3099793U Expired - Lifetime JPH0755930Y2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 アイレット

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JPH0682912U (ja) 1994-11-29

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