JPH075588U

JPH075588U - 干し布団挟み保持具

Info

Publication number: JPH075588U
Application number: JP4499293U
Authority: JP
Inventors: 正博吉岡
Original assignee: 正博吉岡
Priority date: 1993-06-26
Filing date: 1993-06-26
Publication date: 1995-01-27

Abstract

(57)【要約】【目的】この考案は、竿棒やベランダのフェンスに掛
けて干す布団を機能的にして簡単に扱える布団保持具を
提供する。【構成】布団の短辺に掛け渡す十分な長さの軽金属又
は合成樹脂材のパイプで成る保持棒（１）の両端部に、
逆Ｕ字形の掛け具（２）（２）の一方端部を取り付け
て、且つその部位より対向側の突起（３）付き掛け止め
部（４）に掛け渡す長さで、且つその端部に２〜３個の
止め穴（５）（５）を設けたバンド状の掛け止め部材
（６）（６）を設けて本考案を構成している。尚、掛け
止め部材（６）と掛け止め部（４）の係合方法はこれ以
外に例えば紐やほかの方法などで係合するいずれの方法
でも差し支えない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】〔考案の詳細な説明〕

【産業上の利用分野】

この考案は、竿棒やベランダのフェンスに掛けて干す布団を機能的にして簡単に扱える布団保持具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の干し布団を挟んだり保持したりする方法や器具としては、次のようなものが提供されている。古くから行なわれている方法としては、布団を物干し竿に掛けたり、又ベランダ等のフェンスに掛け渡したのち紐やロープで竿棒の下側部位を横に一周するようにして縛って落ちないようにしている方法があった。このほかに専用の器具としては、最近多用されているものとして大きなクリップ状でバネやてこ状の仕掛けで挟むタイプの布団挟みを通常２個使用して折り掛けた部位の布団と竿棒を一緒に挟み止めて保持する器具が提供されている。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

従来の方法に於て、紐で縛る方法は機能的ではなく、一般的に多用されている専用の布団挟み具に於ても実際面では次のような欠点や不便があった。先ず、多用されている布団挟み具はバネ内蔵タイプが多く、それを使用する際はクリップ様に挟み口を開いて竿棒やフェンスに掛け渡している部位の布団を竿棒ごと挟み止める方法が一般的であるが、この場合、風の弱い日や１階などの場合は使用個数は１個でもよいが、風の強い日やマンション等の特に高い階での使用には確実に挟み止めないと下側から吹き上げる風で布団等が捲れたりした時に外れて落ちることもあるので、最低２個ないし３個使用しなければならず取り付け取り外しが面倒であり、布団の数が多いとそれだけ多く必要であった。又この竿棒ごど挟み込むタイプの布団挟みは、バネもかなり強力であるので使用後取り外しても布団に挟み跡が残ってしまう欠点もあり、使い方の面でも単に挟むだけであるので、例えば高いベランダに干した際の吹き上げの風に対して布団が捲れ上がるのを防ぐ効果はなく機能的にも今一つ工夫された挟み具が求められている。この考案はこれらの従来の欠点や不便をさらに改良した布団挟みを提供するために考案したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

これらの欠点を解消するためにこの考案は一つの保持具でその機能を果たすために次のような構成としている。まず、布団の幅より少し長いパイプで成る保持棒の両端部に逆Ｕ字形の掛け具を取り付けて、その掛け具の保持棒側には対向端部に引っ掛けられる長さの紐またはバンドで成る掛け止め部材を左右の両端に取り付けて構成したタイプと、それに中央部から折たたみ自在の２本の押え棒を構成した多機能性ある布団保持具を構成している。

【０００５】

【作用】

この考案の布団挟み保持具使用するときは、干し布団を竿棒やフェンスに掛け渡した上で、本考案の挟み保持具を竿棒等に掛けた布団部位の上部より左右に設けた逆Ｕ字形の掛け具（２）（２）を布団両端部の竿棒やフェンスに差し込むと、保持棒（１）は一方の干し布団側の竿棒斜め下部位に位置する。その上で、保持棒（１）両端の掛け具（２）（２）に設けてある掛け止め部材（６）（６）を対向側の掛け止め部（４）（４）の突起（３）（３）に止め穴（５）（５）を掛け止めると干し布団は竿棒と保持棒（１）で挟み込むようにして確実に保持できる。尚、この場合第２実施例のタイプであれば、保持棒（１）対向面は両端部の掛け止め部（４）に設けた保持突片（７）（７）によって干し布団端部を押え保持できるので、保持棒（１）と相乗して一層確実に干し布団を挟み保持できる。

【０００６】さらに、この挟み保持具は竿棒のある布団面を挟み込まないので、必要に応じては保持棒（１）がない側の布団を折り返したり、また保持棒（１）側の布団を反対側に折り返すことができるので、日当たり具合の悪い面も適宜均一に日に当てられることが可能となる。布団を取り込むときは掛け止め部（４）に掛けた掛け部材（６）を解除した上で保持具（１）を持って上方に引き抜くと一度で簡単に取り外すことができる。加えて、第３実施例に示す押え棒（８）付きのタイプは必要に応じて押え棒（８）（８）を引き下げると２本の押え棒（８）（８）は中央の支点部（９）より布団の斜め下方向に位置して干し布団を押えることになり、よって強い風による吹き上がりや捲れを防ぐことができる。

【０００７】

【実施例】

この考案の実施例を図面を参照にして説明する。第１実施例この考案の第１実施例を図１の斜視図を参照にして説明する。布団の短辺に掛け渡す十分な長さの軽金属又は合成樹脂材のパイプで成る保持棒（１）の両端部に、逆Ｕ字形の掛け具（２）（２）の一方端部を取り付けて、且つその部位より対向側の突起（３）付き掛け止め部（４）に掛け渡す長さで、且つその端部に２〜３個の止め穴（５）（５）を設けたバンド状の掛け止め部材（６）（６）を設けて本考案を構成している。尚、掛け止め部材（６）と掛け止め部（４）の係合方法はこれ以外に例えば紐やほかの方法などで係合するいずれの方法でも差し支えない。

【０００８】第２実施例この考案の第２実施例を図２に示す斜視図を参照にして説明する。第２実施例に於ては、保持棒（１）の両端部に取り付けた掛け止め部（４）（４）に保持棒（１）に並行にして、それぞれが対向するように長さ５〜８センチ位の保持突片（７）（７）を掛け止め部（４）に突設して構成している。さらに、保持棒（１）は両端部に出入りする伸縮保持棒（１ａ）（１ａ）を形成し、これに逆Ｕ字形の掛け具（２）（２）を取り付けてこの考案を構成している。尚、保持棒（１）に並行に掛け止め部（４）に保持突片（７）（７）を設けているので、竿棒に掛けた布団両面を挟み保持する作用を成して、より確実に挟み保持できるようになる。また、保持棒（１）は伸び縮みできる伸縮保持棒（１ａ）を採用しているので、敷き、掛け布団の幅の長さに合せた調節が自在にできる。

【０００９】第３実施例この考案の第３実施例を図３に示す斜視図を参照にして説明する。第１及び２実施例に於ては保持棒（１）に関する構成であるが、第３実施例では、これらの保持棒（１）に折たたみ式布団押え棒（８）を構成している。まず、保持棒（１）の中央部に支点部（９）を設け、それに保持棒（１）の半分の長さの２本の押え棒（８）（８）一端部を軸棒（１０）で可動連結して取り付け、さらに保持棒（１）両端部には２本の保持棒（１１）を設け、押え棒（８）（８）先端部を係合保持できるように構成している。尚、この場合の係合方法は一例であって、外のいずれの方法であってもよいものである。さらに、押え棒（８）（８）を引き下げると先端は斜め下方の布団隅に向く角度に調節板（１２）を形成しているの最も効果的であるが、押え棒（８）を１本または２本にして下がる位置も真下にくるようにしてもよい。本考案は以上のような構成としているが、各実施例に於て保持棒は丸パイプ状であるが四角や楕円状などいずれでも差し支えなく、また

【００１０】

【考案の効果】

この考案は以上のようなシンプルな構成でありながら、次のような特長や効果を提供できる布団挟み保持具である。イ、干し布団を挟み保持する仕組みは、長手の掛け具付き保持棒が竿棒と並行に挟み込んで保持する方法であるので、布団に挟み後を残さず、しかも１本の保持棒を竿棒に差し込むだけよく、取り付け取り外しが極めて簡単である。ロ、保持棒は竿棒の斜め下方に位置して保持する仕組みであるので、日光が当たりにくい面の布団を適宜、反対側に折り返して均一に干すことが容易である。ハ、押え棒が設けられたタイプは、高いビル等のベランダフェンスに見られる強い吹き上げ風による吹き上がりや捲れに対して確実に布団を押えることができため、従来に見られない付加機能を有する布団挟み保持具である。ニ、構成はシンプルであるため、一般家庭備品として負担にならない程度のコストで十分に提供できる挟み保持具である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す斜視図。

【図２】本考案の第２実施例を示す斜視図。

【図３】本考案の第２実施例の要部を示す斜視図。

【図４】本考案の第３実施例を示す斜視図。

【図５】本考案の第３実施例の要部断面図。

【符号の説明】

１・・・・保持棒１ａ・・・保持棒２・・・・掛け具３・・・・突起４・・・・掛け止め部５・・・・止め穴６・・・・掛け止め部材７・・・・保持突片８・・・・押え棒９・・・・支点部１０・・・軸棒１１・・・保持棒１２・・・調節板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】布団の短辺を掛け渡すに十分な長さの保
持棒（１）両端部に逆Ｕ字形の掛け具（２）（２）の一
方部を取り付け、その部位に対向側のか掛け止め部
（４）に止うる掛け止め部材（６）を形成した構成であ
る干し布団挟み保持具。
【請求項２】両端部の掛け止め部（４）（４）に、対
向して突き出して、且つ保持棒（１）に並行した短い保
持突片（７）（７）を設けて構成した請求項１記載の干
し布団挟み保持具。
【請求項３】保持棒（１）（１ａ）が伸縮する構成で
ある請求項１又は２記載の干し布団挟み保持具。
【請求項４】保持棒（１）の中央支点部（９）に可動
連結して下方に開く２本の押え棒（８）（８）を設けた
構成である請求項１〜３の項に記載の中から選ばれる一
つの項に記載の干し布団挟み保持具。