JPH0755098A

JPH0755098A - ガス自動充填装置

Info

Publication number: JPH0755098A
Application number: JP26586393A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Masada; 寛政田
Original assignee: TAKARA KEIKI SEISAKUSHO KK
Current assignee: TAKARA KEIKI SEISAKUSHO KK
Priority date: 1993-06-02
Filing date: 1993-09-28
Publication date: 1995-03-03
Anticipated expiration: 2016-11-19
Also published as: JP3230213B2

Abstract

(57)【要約】【目的】ガスボンベに簡単な操作で、かつ手荒な取り
扱いにも対応できるガス自動充填装置を提供する。【構成】ガス容器載置台と、該ガス容器載置台に垂直
方向に立設した支柱部と、水平方向に揺動自在の支持部
材と、該支持部材に対して垂直方向にスイング自在に該
支持部材に装着されるガス充填機と、該支持部材に装着
され、上記ガス開閉バルブと係合し、かつ正逆回転して
バルブ開閉を行うバルブ開閉ヘッドと、充填量計測部と
を有する構成よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ガス自動充填装置に係
り、より詳細には、簡単な構成でもって、ガスボンベに
簡単な操作で、ガスを自動充填できるようにしたガス自
動充填装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上端部にガス開閉バルブを有し、
上側部にガス充填口を備えたガスボンベにガスを自動充
填するためのガス自動充填装置としては、種々の構成の
ものがある。例えば、特公平３−７１５９８号公報に記
載されているように、水平アームと、該水平アームに設
けた巻き取りドラムにより繰り出されるワイヤーを介し
て昇降する支持部材と、前記ガス充填口にガスを充填す
るためのガス充填機と、前記ガス開閉バルブと係合し、
かつ正逆回転してバルブ開閉を行うバルブ開閉ヘッド
と、該バルブ開閉ヘッドを内蔵し、かつ前記支持部材に
対して昇降するヘッドケースとを有し、該ガス充填機と
ヘッドケースが前記支持部材に取り付けられた構成のも
のが知られている。

【０００３】すなわち、このガス自動充填装置は、ガス
充填機と支持部材を、該ガス充填機のノズルの軸線と、
バルブ開閉ヘッドの軸線とが直交する状態に固定されて
いるので、巻き取りドラムよりワイヤーを繰り出して支
持部材を所定位置まで上下動させると共に、該ガス充填
機の充填ノズルをガスボンベのガス充填口に取り付けた
後、ヘッドケースを支持部材に対して上下摺動させるこ
とで、該ヘッドケースが下方向に摺動した際、該ヘッド
ケースの内部に収納・保持したバルブ開閉ヘッドがガス
ボンベのガス開閉バルブと係合し、該バルブ開閉ヘッド
の回転運動でもって、該ガス開閉バルブを開閉できる構
成よりなる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した構成
のガス自動充填装置の場合、次のような課題がある。す
なわち、バルブ開閉ヘッドがヘッドケースに内蔵された構成
であるので、その補修が難しく、またヘッドケースが支
持部材に対して上下摺動する構成であるので、昇降機構
への負担が大きく、その摺動部分が傷みやすい。支持部材の自由な昇降が、ガスボンベを載置した状
態では、規制される。ガス充填口へのガス充填機の装着が難しい。装置が大型化する。ガス充填機の水平方向への動きが大きくなるので、
ガス充填設備全体の構成が大きくなる。ヘッドケースに回転機構を支持する枠体が固着さ
れ、該回転機構がヘッドケースと共に上下動するので、
支持部材の構造が大きくなる。等の問題がある。

【０００５】本発明は、上述したような課題に対処して
創案したものであって、その目的とする処は、ガスボン
ベに簡単な操作で、かつ手荒な取り扱いにも対応できる
ガス自動充填装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するための手段としての、本発明のガス自動充填装置
は、上端部にガス開閉バルブを有し、上側部にガス充填
口を備えたガスボンベにガスを自動充填するためのガス
自動充填装置において、ガス容器載置台と、該ガス容器
載置台に垂直方向に立設した支柱部と、該支柱部に沿っ
て昇降し、かつ水平方向に揺動自在の支持部材と、該支
持部材に対して垂直方向にスイング自在に該支持部材に
装着され、かつ上記ガス充填口にガスを充填するための
ガス充填機と、該支持部材に装着され、上記ガス開閉バ
ルブと係合し、かつ正逆回転してバルブ開閉を行うバル
ブ開閉ヘッドと、該バルブ開閉ヘッドを回転させる回転
機構と、該バルブ開閉ヘッドを上記支持部材に対して昇
降させる昇降機構と、ガス充填量を計測する充填量計測
部とを有する構成としている。

【０００７】また、本発明の他のガス自動充填装置は、
前記発明において、昇降機構がエアシリンダーもしくは
油圧シリンダーであって、該シリンダーのロッドにスプ
ライン軸が接続され、該スプライン軸の下端に揺動自在
継手を介してバルブ開閉ヘッドが設けられている構成と
している。

【０００８】また、本発明の他のガス自動充填装置は、
前記発明において、回転機構が支持部材に支持され、該
回転機構の回転力伝達軸が回転力伝達機構を介してスプ
ライン軸と係合している構成としている。

【０００９】

【作用】本発明のガス自動充填装置は、垂直方向に立設
した支柱部に沿って昇降する支持部材が、水平方向に揺
動自在の構成とされているので、ガスボンベが所定の位
置に載せてある場合であっても、該ボンベの側方より所
定位置に移動させることができることより、その操作性
が向上し、かつ該ガスボンベの高さが異なる場合であっ
ても、該ボンベを倒したするおそれを解消できるように
作用する。

【００１０】また、ガス充填機が支持部材に対して垂直
方向にスイングするように該支持部材に装着されている
ので、ガスボンベへの位置決めと、装着脱が簡単な操作
で行えるように作用する。また、バルブ開閉ヘッドを下
端に有する昇降軸（スプライン軸）を支持部材に対して
上下動させるので、その構成を単純化でき、かつ昇降機
構の耐久性を向上させることが可能となる。また、前記
バルブ開閉ヘッドと昇降軸が揺動自在継手で接続されて
いるので、該バルブ開閉ヘッドとガスボンベのガス開閉
バルブとの係合状態を良好にすることができる。

【００１１】

【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明を具体化
した実施例について説明する。ここに、図１〜図４は、
本発明の一実施例を示し、図１は斜視図、図２は使用状
態を説明する正面図、図３は平面図、図４は側面図であ
る。

【００１２】本実施例のガス自動充填装置は、概略する
と、支柱部１と、支持部材２と、バルブ開閉ヘッド３
と、ガス充填機４、およびガス充填量計測部５の５つの
部分より構成されている。

【００１３】支柱部１は、支柱６と、ガスボンベａの載
置台７と、支持部材保持ワイヤー（あるいはチェーン）
８とより構成されている。支柱６は、ガスボンベａの載
置台７の側部に立設されていて、上部に支持部材保持ワ
イヤー８を繰り出し、巻き込み自在に吊り下げるための
横材９を備えている。また、支柱６には、支持部材２を
支柱６に沿って昇降・保持するための昇降用ガイド１０
を備え、該昇降ガイド１０に支持部材２の端部が装着さ
れている。また、支柱５には、ボンベａの種類（高さ）
を検出するためのボンベ検出用センサー（図示せず）が
設けられ、支持部材８をボンベａに対応する位置に停止
させ得る構成とされている。すなわち、ボンベａの大き
さ等に対応できる構成とされ、すなわち、上より、１
０，２０，３０，４０，５０ｋｇ時、また休止時の位置
が設定されている。

【００１４】支持部材２は、支柱６に設けられている昇
降ガイド１０に装着されると共に、支持部材保持ワイヤ
ー８で保持されている。支持部材２は、昇降ガイド１０
を中心として水平方向に揺動自在の構成で、その先端部
分にバルブ開閉ヘッド３と、ガス充填機４が取り付けら
れている。支持部材２は、一または複数の部材によって
水平方向にリンク機構による折曲自在の構成とされてい
て、その折曲部１１で軸支された構成とされている。ま
た、支持部材２の装着されている昇降ガイド１０は、支
柱６の側部側に設置されていて、水平方向に揺動自在の
構成とされている。

【００１５】バルブ開閉ヘッド３は、ガスボンベａのガ
ス開閉バルブｂを回転・開閉するためのヘッドであっ
て、支持部材２に対して昇降自在に配置された構成とさ
れている。バルブ開閉ヘッド３には、エアシリンダーに
よる昇降機構１２が設けられていて、該エアシリンダー
の伸縮によって昇降する構成とされている。すなわち、
バルブ開閉ヘッド３は、昇降機構１２を構成するエアシ
リンダーのロッド１２ａの下端で、揺動自在継手（例え
ば、シンプルジョイント）１２ｂを介して接続されてい
る。また、ロッド１２ａは、途中に軸受１２ｃが設けら
れ、軸受１２ｃの下側に位置するロッド１２ｄはスプラ
イン軸として形成されている。

【００１６】また、支持部材２には、バルブ開閉ヘッド
３を回転（正逆回転）させるためのエアモータ１３が設
けられていて、エアモータ１３の回転力伝達軸１３ｂ
は、支持部材２の内部に設けられている回転力伝達機構
１３ｃを介してその回転力がスプライン軸１２ｄに伝達
され、該スプライン軸１２ｄを介してバルブ開閉ヘッド
３に駆動力を伝達できる構成とされている。ここで、回
転力伝達機構１３ｃは、回転力伝達軸１３ｂの下端に設
けた軸受１３ｄで保持され、ギア１３ｅ、１３ｆ、スプ
ラインナット１３ｇを介してスプライン軸１２ｄに回転
力を伝達する構成とされている。エアモータ１３には、
排気カバー１３ｈ、消音器１３ｉが設けられている。

【００１７】また、ガス充填機４は、支持部材２の先端
部２ａに連結部材１４を介して取り付けられている。連
結部材１４は、その上端で、先端部２ａに軸支され、垂
直方向に軸支され、かつ側部には把手１５が設けられて
いる。連結部材１４と支持部材２の先端部２ａとは、エ
アシリンダ１６によって、垂直方向にスイングする構成
とされている。またガス充填機４は、通常のガス充填機
であって、先端にガスノズルとガスボンベ固着具を備え
た構成のものを用いている。しかし、他の構成の充填機
を用いてもよい。すなわち、ガスボンベ固着具を別途構
成として、他の部分でガスボンベａを固着する構造とし
てもよい。そして、そのスイング角度は、通常、２０〜
４５°程度の角度とされている。

【００１８】ガス充填量計測部５は、計測部本体１７と
計測機（センサー部）１８とより構成されている。計測
機（センサー部）１８は、計測部本体１７に支柱１９に
よって立設されている。

【００１９】そして、本実施例のガス自動充填装置は、
まず、ガス充填しようとするガスボンベａを支柱部１の
ガスボンベ載置台７に載置した状態で、該ガスボンベａ
の種類を検出し、あるいは操作者が、設定操作した後、
支持部材２を支柱部１の昇降ガイド１０と支持部材保持
ワイヤー８により、所定位置まで昇降させる。更に、支
持部材２を水平方向に揺動させて、かつガス充填機４を
スイングさせ、所定位置となるようにする。

【００２０】次に、ガス充填機４をスイングさせて、ガ
スボンベａのガス充填口ｃに装着させ、かつガスボンベ
ａを保持させると共に、ノズルを装着状態とする。ま
た、支持部材２に対して、バルブ開閉ヘッド３を下降さ
せて、ガスボンベａのガス開閉バルブｂに嵌合する。こ
こで、バルブ開閉ヘッド３は、スプライン軸１２ｄに揺
動自在継手１２ｅを介して接続されているので、ガス開
閉バルブｂとの係合がスムーズに行える。また、バルブ
開閉ヘッド３の内底部にクッションゴムを配している場
合には、その係合密着性が良好になる。

【００２１】そして、エアモータ１３によって回転力伝
達機構１３ｃを介してスプライン軸１２ｄを回転させ、
該スプライン軸１２ｄの回転によってバルブ開閉ヘッド
３によりバルブを開けることで、ガス充填機４よりガス
ボンベａ内にガスを注入・充填する。ここで、バルブ開
閉ヘッド３を、一旦、回転バルブｂより離脱・上動させ
ておく。この構成とすることにより、途中で、必要に応
じて、回転バルブｂを閉めることができ、またガスの充
填速度を変えることが可能となる。また、両者が分離状
態にあるので、ガス充填機４の充填ノズルに大きな荷重
がかからないように作用する。

【００２２】また、ガス充填が完了すると、バルブ開閉
ヘッド３を支持部材２に対して下降して回転バルブｂと
係合し、かつ逆回転して閉じた後、ノズルを離脱させる
と共に、該ガス充填機４をスイングさせて、後方向に移
動させると共に、昇降機構（エアシリンダー）１２を作
動させ、エアシリンダーのロッド１２ａを上動させるこ
とで、スプライン軸１２ｄを介してバルブ開閉ヘッド３
を支持部材２に対して上動させ、バルブ開閉ヘッド３と
ガスボンベの開閉バルブｂを分離状態とする。そして、
ガスボンベａへのガス充填を完了・除去した後は、支持
部材２を休止位置で停止させる。

【００２３】従って、本実施例によれば、垂直方向に立
設した支柱部１に沿って昇降する支持部材２が、水平方
向に揺動自在の構成とされているので、ガスボンベａが
所定の位置に載せてある場合であっても、該ボンベａの
側方より所定位置に移動させることができることより、
その操作性が向上し、かつ該ガスボンベａの高さが異な
る場合であっても、該ボンベａを倒したするおそれを解
消できる。また、ガス充填機４が、支持部材２に対し
て、垂直方向にスイングするように支持部材２に装着さ
れているので、ガスボンベａへの位置決めと、装着脱が
簡単な操作で行えることになる。

【００２４】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で変
形実施できる構成を含む。

【００２５】

【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のガス自動充填装置によれば、垂直方向に立設した支柱
部に沿って昇降する支持部材が、水平方向に揺動自在の
構成とされているので、ガスボンベが所定の位置に載せ
てある場合であっても、該ボンベの側方より所定位置に
移動させることができることより、その操作性が向上
し、かつ該ガスボンベの高さが異なる場合であっても、
該ボンベを倒したするおそれを解消できるという効果を
有する。

【００２６】また、本発明のガス自動充填装置によれ
ば、ガス充填機が支持部材に対して垂直方向にスイング
するように該支持部材に装着されているので、該スイン
グさせながら、ガス充填口に装着、すなわち充填機を傾
斜させた状態で、該ガス充填口に合わせて装着するの
で、ガスボンベへの位置決めと、装着脱が簡単な操作で
行えるという効果を有する。またガス容器がサンホンボ
ンベの場合であっても、充填機のスイングによって、サ
ンホンボンベプロテクターの邪魔になることなく装着・
離脱でき、また、バルブ開閉ヘッドのみを支持部材に対
して上下動させるので、その構成を単純化でき、かつ昇
降機構の耐久性を向上させることが可能となると共に、
バルブ開閉ヘッドをガス充填時に回転バルブより離脱状
態としているので、充填途中で、該回転バルブの開閉状
態の調整が容易に行えるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の斜視図である。

【図２】使用状態の説明する正面図である。

【図３】平面図である。

【図４】側面図である。

【符号の説明】

１・・・支柱部、２・・・支持部材、３・・・バルブ開
閉ヘッド、４・・・ガス充填機、５・・・ガス充填量計
測部、６・・・支柱、７・・・載置台、８・・・支持部
材保持ワイヤー（あるいはチェーン）、９・・・横材、
１０・・・昇降用ガイド、１１・・・支持部材の折曲
部、１２・・・昇降機構、１３・・・エアモータ、１４
・・・連結部材、１５・・・把手、１６・・・シリン
ダ、ａ・・・ガスボンベ、ｂ・・・ガス開閉バルブ、ｃ
・・・ガス充填口

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上端部にガス開閉バルブを有し、上側部
にガス充填口を備えたガスボンベにガスを自動充填する
ためのガス自動充填装置において、ガス容器載置台と、
該ガス容器載置台に垂直方向に立設した支柱部と、該支
柱部に沿って昇降し、かつ水平方向に揺動自在の支持部
材と、該支持部材に対して垂直方向にスイング自在に該
支持部材に装着され、かつ上記ガス充填口にガスを充填
するためのガス充填機と、該支持部材に装着され、上記
ガス開閉バルブと係合し、かつ正逆回転してバルブ開閉
を行うバルブ開閉ヘッドと、該バルブ開閉ヘッドを回転
させる回転機構と、該バルブ開閉ヘッドを上記支持部材
に対して昇降させる昇降機構と、ガス充填量を計測する
充填量計測部とを有することを特徴とするガス自動充填
装置。
【請求項２】昇降機構がエアシリンダーもしくは油圧
シリンダーであって、該シリンダーのロッドにスプライ
ン軸が接続され、該スプライン軸の下端に揺動自在継手
を介してバルブ開閉ヘッドが設けられている請求項１に
記載のガス自動充填装置。
【請求項３】回転機構が支持部材に支持され、該回転
機構の回転力伝達軸が回転力伝達機構を介してスプライ
ン軸と係合している請求項１に記載のガス自動充填装
置。