JPH11157790A - 屈折式ブームを備えた作業車における作業台取付構造及び作業台干渉防止装置 - Google Patents

屈折式ブームを備えた作業車における作業台取付構造及び作業台干渉防止装置

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Publication number
JPH11157790A
JPH11157790A JP32126897A JP32126897A JPH11157790A JP H11157790 A JPH11157790 A JP H11157790A JP 32126897 A JP32126897 A JP 32126897A JP 32126897 A JP32126897 A JP 32126897A JP H11157790 A JPH11157790 A JP H11157790A
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JP
Japan
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boom
working table
work table
vehicle
folding type
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Application number
JP32126897A
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English (en)
Inventor
Takeshi Masuda
健 増田
Masanori Kadogaki
政則 門垣
Yoshikazu Horinouchi
良和 堀之内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業台の首振作動範囲を広く確保でき、作業性
がよく、しかも作業者の誤操作によるブームと作業台と
の干渉や作業台等の損傷を確実に防止して安全性の向上
を図ることができる屈折式ブームを備えた作業車におけ
る作業台取付構造及び作業台干渉防止装置を提供する。 【解決手段】車体上に屈折式ブーム2が搭載され、この
屈折式ブーム2の先端部に作業台3が水平面上で首振自
在に構成された屈折式ブームを備えた作業車において、
作業台3の首振中心が屈折式ブーム2の中心線上から偏
心した位置に配置されている。また、ブーム状態検出手
段と首振角度検出手段からの検出信号に基づいて制御手
段により屈折式ブーム2の作動もしくは作業台3の首振
作動を制御する。さらに、作業台3に規定値以上の負荷
が作用した場合に負荷検出手段の検出に基づいて制御手
段により屈折式ブーム2の作動もしくは作業台3の首振
作動、又はその両方の作動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屈折式ブームを備
えた作業車、例えば高所作業車における作業台の取付構
造及び干渉防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平4−77593号公報記載
のものに見られるように、車輌に旋回装置が水平旋回自
在に搭載され、該旋回装置に基端ブームが起伏自在に設
けられるとともに、基端ブームの先端部に先端ブームが
回動自在に設けられ、この先端ブームの先端部に作業台
が設けられた高所作業車が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高所作業車では、作業台が先端ブームに対して一定
の位置に配設され、この位置で水平保持されているだけ
であり、作業台を目的位置に配置するのはブームと旋回
装置の作動により行われている。このため、作業台を目
標位置に配置するのに熟練を要するとともに、迅速な対
応ができず、場合によっては目標物の正面に作業者が臨
むことができない事態も生じ、作業性が悪くなるという
問題があった。
【0004】また、先端ブームに作業台を首振自在に設
けることも考えられるが、単に作業台を首振自在に設け
ただけでは、作業台とブームとの干渉を避ける必要があ
ることから、首振範囲を大きくとれず上述と同様に作業
性の問題が生じる。
【0005】さらに、作業台が周辺の部材等と干渉した
場合に、作業台に大きな負荷がかかりこの作業台などが
破損する虞があるため、作業台に何らかの外力により負
荷を受けた場合に、作業台の移動を停止する必要があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
屈折式ブームを備えた作業車における作業台取付構造
は、車体上に屈折式ブームが搭載され、この屈折式ブー
ムの先端部に作業台が水平面上で首振自在に構成された
屈折式ブームを備えた作業車において、前記作業台の首
振中心が上記屈折式ブームの中心線上から偏心した位置
に配置されたものである。
【0007】本発明の請求項2記載の屈折式ブームを備
えた作業車における作業台干渉防止装置は、車体上に屈
折式ブームが搭載され、この屈折式ブームの先端部に作
業台が水平面上で首振自在に構成された屈折式ブームを
備えた作業車において、前記作業台に対する屈折ブーム
の配置状態を検出するブーム状態検出手段と、前記作業
台の首振角度を検出する首振角度検出手段と、これらブ
ーム状態検出手段と首振角度検出手段からの検出信号に
基づいて屈折式ブームの作動もしくは作業台の首振作動
を制御する制御手段とから構成されたものである。
【0008】本発明の請求項3記載の屈折式ブームを備
えた作業車における作業台干渉防止装置は、車体上に屈
折式ブームが搭載され、この屈折式ブームの先端部に作
業台が水平面上で首振自在に構成された屈折式ブームを
備えた作業車において、前記作業台にかかる負荷が規定
値以上になったことを検出する負荷検出手段と、作業台
に規定値以上の負荷が作用した場合に該負荷検出手段に
より前記屈折式ブームの作動もしくは前記作業台の首振
作動、又はその両方の作動を制御する制御手段とから構
成されたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、本実施の形態では、屈折式
ブームを備えた作業車として高所作業車を例に採って説
明する。
【0010】図1は、屈折式ブームを備えた高所作業車
の全体構成の概略を示している。図1において、1は車
輌であって、荷箱部1aと運転席部1bとが一体の箱状
に構成された、所謂1ボックスタイプのものである。
【0011】前記車輌1には、先端に作業台3を備えた
ブーム2が搭載されている。前記ブーム2は、基端ブー
ム21と、先端ブーム25とから構成されている。
【0012】基端ブーム21の基端部は、車輌1の荷箱
部1a内に搭載された旋回装置2aの上端にブラケット
22を介して枢支されている。
【0013】前記旋回装置2aは、基端部に設けられた
油圧モータ等の駆動手段(図示省略)により水平旋回自
在に構成され、上端部が荷箱部1aの天面を挿通して配
置されている。
【0014】前記基端ブーム21とブラケット22には
起伏シリンダ23が介装され、該起伏シリンダ23によ
り基端ブーム21が起伏自在に構成されている。
【0015】前記基端ブーム21の先端部には前記先端
ブーム25の基端部がピン26により回動自在に支持さ
れている。
【0016】前記基端ブーム21と先端ブーム25との
間には、回動シリンダ27が作動リンク28a,28b
を介して設けられており、該回動シリンダ27の伸縮作
動によって基端ブーム21に対して先端ブーム25がそ
の基端を中心にして回動するように構成されている。
【0017】このように構成されたブーム2は、格納時
において、図1に示すように基端ブーム21が車輌1の
上方で略水平に配置されるとともに、この基端ブーム2
1側に先端ブーム25が上方から折り畳むように配置さ
れる。この際、先端ブーム25の基端部は基端ブーム2
1の先端部の間に入り込むように配置される。
【0018】前記車輌1の前後両側には、ジャッキ装置
5が配設されており、これらシリンダ装置5により高所
作業時において車輌1を安定的に支持する。
【0019】また、荷箱部1aの後部上面には、ブーム
2を上述した格納位置で保持する保持台15が設けられ
ている。
【0020】この保持台15は、強度的な面から荷箱部
1aの上面を挟んで該荷箱部1a内に配設された門型フ
レーム16に支持されている。前記保持台15は、ブー
ム2を保持する際において、回動シリンダ27等の周辺
部材と干渉しないように適宜な配慮が図られている。
【0021】前記作業台3は、図2に示すように、先端
ブーム25の先端に水平に枢支された支持ピン41に取
付部材42及び首振アーム43を介して設けられてい
る。
【0022】取付部材42は、支持ピン41の一端部に
一体に設けられ、当該支持ピン41の一端から先端ブー
ム25の側方且つ前方に所定の長さ延設され、その先端
に前記首振アーム43の旋回中心となる連結ピン44が
垂直方向に枢支されている。
【0023】首振アーム43は、略逆くの字状に屈折形
成されており、その基端部が前記連結ピン44と一体に
設けられ、先端部となる一辺に作業台3が連結されてい
る。
【0024】つまり、首振アーム43の旋回中心となる
連結ピン44は、先端ブーム25の先端においてその中
心軸線状から側方且つ前方に偏心した位置に配置され、
作業台3は首振駆動機構によりその連結ピン44を中心
にして水平面上で首振自在に配置されている。
【0025】前記首振駆動機構は、連結ピン44の下端
に一体に設けられたウォームホイール45と、このウォ
ームホイール45に螺合されて駆動モータ46により正
逆方向に回転自在なウォーム(図示省略)とから構成さ
れている。
【0026】よって、駆動モータ46によりウォームを
正逆方向に回転させてウォームホイール45を同じく正
逆方向に回転させることで、連結ピン44、首振アーム
43を介して作業台3を水平面上で首振作動させる。詳
しくは、作業台3は、図2に実線で示す位置を中立位置
Aとした場合に、この中立位置Aから先端ブーム25の
先端側へ右側に約90°旋回する右位置B(二点鎖線参
照)まで首振可能であるとともに、上記中立位置Aから
先端ブーム25の側部側へ左側に約90°旋回する左位
置C(一点鎖線参照)まで首振可能になされている。
【0027】前記作業台3は、上面が開口された箱状体
31と、該箱状体31内から上方に引き出し自在に設け
られた枠体32とから構成され、枠体32は箱状体31
から適宜高さまで引き出した状態で図示しない固定手段
により固定可能になされている。
【0028】さらに、首振アーム43と作業台3との間
には、何らかの外力により作業台3に負荷が生じた場合
に、この負荷を検出する負荷検出手段が設けられてい
る。
【0029】負荷検出手段は、作業台3にかかる負荷が
規定値以上になったことを検出するもので、図3乃至図
5に示すように、首振アーム43と作業台3との間に当
該首振アーム43に対して作業台3を主に上下方向にス
ライド自在に支持する支持機構5を設けるとともに、作
業台3が支持機構5の作用で首振アーム43に対して移
動したことを検出する負荷検出器を設けてなる。
【0030】具体的には、支持機構5は、首振アーム4
3に垂直に固設されたブラケット51が作業台3の箱状
体31側に設けられたブラケット31aに形成された長
孔(図示省略)を介してボルト・ナット55により主に
上下方向に移動自在に支持されており、当該ブラケット
51の上端部と箱状体31の下端部に固設された当接部
材52とをスプリング53及びロッド54を介して連結
し、このスプリング53の付勢力により通常は作業台3
全体を上方に持ち上げるようにしている。そして、ブラ
ケット51側には前記負荷検出器として例えばリミット
スイッチLS1が設けられており、このリミットスイッ
チLS1の接触子が前記当接部材52の上面に通常は当
接している。
【0031】よって、作業台3に何らかの外力が加わ
り、この作業台3がスプリング53の付勢力に抗して長
孔の作用によって下方に移動すると、リミットスイッチ
LS1の接触子から当接部材52が離間することにな
り、当該リミットスイッチLS1によりこの時の状態を
検出することができる。
【0032】また、前記支持ピン41に支持された作業
台3は、支持ピン41に設けられたスプロケット41
a、前記先端ブーム25と基端ブーム21とを支持する
ピン26に設けられたスプロケット(図示省略)、これ
らスプロケット間に巻回されたチェーンなどを備えてな
る水平保持手段により基端ブーム21の起伏動作及び先
端ブーム25の回動動作に係わらず常に水平に保持され
るように構成されている。つまり、先端ブーム25の回
動と基端ブーム21の起伏に対応して上記チェーンやス
プロケットの作用によりスプロケット41aが回動し、
このスプロケット41aと同様に支持ピン41が回動す
ることで、取付部材42及び首振アーム43を介して作
業台3を水平に保持する。
【0033】なお、前述したブーム2は、基端ブーム2
1が車輌1の上方で略水平に配置された状態において、
先端ブーム25のみの回動により該先端ブーム25を車
輌1の後方で垂下状態になる位置まで配置し、この先端
ブーム25の先端に設けた作業台3を地上付近に配置で
きるよう基端ブーム21及び先端ブーム25の長さが設
定されている。また、上述のように作業台3を地上付近
に配置した状態で基端ブーム21を旋回させることで、
該作業台3を車輌1の周囲を干渉することなく全旋回可
能なように基端ブーム21の長さが設定されている。
【0034】このように構成された高所作業車は、作業
台3に搭載された図示しない操作装置により制御手段を
介して旋回装置2aやブーム2の各作動等が操作可能に
構成されるとともに、車輌1側に配置された図示しない
操作装置によっても上記制御手段を介して操作可能に構
成されている。
【0035】ここで、前記制御手段では、上述した旋回
装置2aやブーム2の各作動等の制御の他に、前述した
ように作業台3が先端ブーム25の先端から偏心した状
態で首振作動することに伴って作業台3と先端ブーム2
5の干渉を防止するようにブーム2の作動と作業台3の
首振作動が制御されている。また、前記リミットスイッ
チLS1により作業台3に負荷が生じた場合に各作動を
停止するようにも制御されている。
【0036】上述した作業台3と先端ブーム25の干渉
を防止する制御は、作業台3に対するブーム2の配置状
態を検出するブーム状態検出手段6(図6参照)と、作
業台3の首振角度を検出する首振角度検出手段からの各
検出信号に基づいて行われる。
【0037】ブーム状態検出手段6は、図6に示すよう
に、前記支持ピン41に一体に設けられたカム61と、
このカム61と当接するリミットスイッチLS2とで構
成されている。カム61は、先端ブーム25が垂直に配
置された状態で図6において支持ピン41の右側約半分
をしめる半円状に設けられており、この状態でリミット
スイッチLS2が当接するように配置されている。よっ
て、この垂直位置から先端ブーム25の回動もしくは基
端ブーム21の起立動作によって図6において先端ブー
ム25が左側に傾くとリミットスイッチLS2がカム6
1と当接した状態を継続するようになされている。
【0038】首振角度検出手段は、前記ウォームホイー
ル45を設けた連結ピン44に一体に設けられたカム
(図示省略)と、このカムと当接するリミットスイッチ
LS3(図7参照)とで構成されており、前記作業台3
が図2で示した中立位置Aから右側に首振している場合
に、リミットスイッチLS3がカムに当接した状態を継
続するようになされている。
【0039】図7は、前記リミットスイッチLS2、L
S3の検出により作業台3と先端ブーム25の干渉を防
止する制御を達成するための制御回路の構成を示してい
る。
【0040】図7において、LS2、LS3は、前述し
たリミットスイッチである。リミットスイッチLS2
は、図6における垂直位置から先端ブーム25が左側に
傾いた場合、つまり、カム61と当接した状態で開にな
り、垂直位置から先端ブーム25が右側に傾いた場合、
つまり、カム61から離間した状態で閉になるようにな
されている。
【0041】リミットスイッチLS3は、作業台3が中
立位置Aよりも右側に首振作動している場合、つまり、
カムと当接した状態で開になり、中立位置Aよりも左側
に首振作動している場合、つまり、カムから離間した状
態で閉になるようになされている。
【0042】また、R1〜R5はリレーであり、r1〜
r5はリレーR1〜R5の励磁・消磁により開閉される
常時開(a接点)もしくは閉(b接点)のリレー接点で
ある。
【0043】SW1は作業台3の首振スイッチ、SW2
は先端ブーム25を回動させる回動スイッチ、SW3は
基端ブーム21を起伏させる起伏スイッチである。これ
ら首振スイッチSW1、回動スイッチSW2、起伏スイ
ッチSW3は、作業台3及び車輌1側に設けられた操作
装置にそれぞれ配置されている。また、操作装置には旋
回装置2aを旋回操作する旋回スイッチ(図示省略)の
他、作業に必要な各種のスイッチが配備されている。
【0044】次に、このように構成された高所作業車の
動作について説明する。まず、高所作業を行う場合、車
輌1を作業場所に移動させて停車させる。この後、ジャ
ッキ装置5を作動させて車輌1を安定的に支持する。
【0045】そして、先端ブーム25を図1において一
点鎖線で示すように車輌1の後方に垂下状態になる位置
まで回動させ、作業台3を地上に近接する最下位置に配
置する。
【0046】この後、枠体32が箱状体31内に配置さ
れた状態の作業台3に作業者が乗り込み、作業台3に作
業者が乗り込んだ後、枠体32を上方に伸ばして固定手
段によってこの状態で固定保持する。
【0047】また、荷箱部1aからの機材の荷降ろし等
により車輌1の後方に作業台3を配置するのが好ましく
ない場合には、予め基端ブーム21を適宜な旋回位置ま
で旋回させた後、先端ブーム25を上述のように回動さ
せることで、車輌1の周囲の何処からでも作業台3への
乗り込みを行うことができる。
【0048】次に、作業者が操作装置により旋回装置2
aを旋回作動させるとともに、基端ブーム21の起伏、
先端ブーム25の回動、及び作業台3の首振作動を行う
ことで、先端ブーム25の先端部に設けた作業台3を所
望の高所位置に配置し、適宜な高所作業を行う。
【0049】この際、作業台3は、水平保持手段により
基端ブーム21の起伏動作及び先端ブーム25の回動動
作に係わらず常に水平状態が保持され、作業台3に乗っ
た作業者を安全に高所位置まで運ぶことができる。
【0050】そして、作業が終了すると、操作装置を操
作して作業台3を図1に示すような格納状態に配置す
る。
【0051】ここで、上述ように基端ブーム21や先端
ブーム25等の各作動により作業台3を高所に移動配置
している際において、作業台3が中立位置Aから左側に
首振している状態及び先端ブーム25が図6に示す垂直
位置から右側に傾いている状態(例えば、図8における
(a)、(b)、(c)の状態)範囲内においては、各
作動は後述する作業台3に規定値以上の負荷が生じた場
合を除いて、何ら規制なく行われる。
【0052】そして、上記規制の無い状態から、例え
ば、作業台3が左側から中立位置Aを経て右側に首振す
ると、この状態をリミットスイッチLS3が検出し、当
該リミットスイッチLS3が開になる。しかしこの状態
ではリミットスイッチLS2が閉じているため、リレー
R1は励磁された状態を保持し、基端ブーム21の起伏
及び先端ブーム25の回動作動等は引き続き規制なく行
われる。
【0053】次に、この状態で先端ブーム25が垂直位
置まで先端ブーム25の回動もしくは基端ブーム21の
起立動作により配置されると(例えば、図8における
(d)の状態)、これをリミットスイッチLS2が検出
して開になり、これによりリレーR1が消磁され、回動
シリンダ27の伸長、つまり先端ブーム25の図8にお
ける左側への回動が阻止されるとともに、起伏シリンダ
23の伸長、つまり基端ブーム21の起立動作が阻止さ
れる。
【0054】この際、作業台3の左側への首振作動は首
振スイッチSW1を通じて可能であり、作業者は作業台
3を左側に首振作動させて当該作業台3を中立位置Aよ
りも左側に配置する。
【0055】このように作業台3が中立位置Aよりも左
側に配置されるとリミットスイッチLS3が閉になり、
リレーR1が再び励磁され、回動スイッチSW2及び起
伏スイッチSW3の操作によって回動シリンダ27の伸
長及び起伏シリンダ23の伸長が可能になり、先端ブー
ム25を図8において左側に回動させることができる。
つまり、作業台3が中立位置Aよりも右側に配置されて
いる状態(例えば、図8における(e)、(f)、
(g)の状態)では、先端ブーム25を垂直位置から図
8において左側に回動させた場合にこの先端ブーム25
と作業台3との干渉を招くため、これを制御手段により
予め規制することで、両者の干渉を防止している。
【0056】なお、先端ブーム25が図8において左側
に回動配置されている状態では、作業台3を中立位置A
よりも右側に首振作動させようとしても当該中立位置A
に達した際にリミットスイッチLS3が開になるため、
作業台3の首振作動が停止される。
【0057】このように作業台3の首振位置と、先端ブ
ーム25の作業台に対する配置状態とに基づいて作業台
3の首振作動とブーム2の作動を制御することで、作業
台3が先端ブーム25と干渉するのを確実に防止するこ
とができる。
【0058】なお、本実施の形態では、作業台3の首振
りを中立位置から右側90°の範囲を規制の対象とする
とともに、先端ブーム25が垂直位置から図8において
左側に回動する範囲を規制の対象にして制御したが、こ
れら範囲は、作業台3を先端ブーム25の先端から偏心
して配置した際の偏心位置や首振アーム43の長さ、作
業台3の大きさ等により物理的に干渉が生じないように
規制したものであり、この規制範囲は、各部材の相互関
係により随時変更することができる。
【0059】さらに、図7に示すLS1は、前述したリ
ミットスイッチであり、このリミットスイッチLS1
は、通常は、作業台3の当接部材52に当接した状態で
閉になされており、前述した作業台3の高所での移動中
において、外部の部材との干渉等により作業台3に規定
値以上の負荷が生じた場合に、当接部材52がリミット
スイッチLS1から離間して当該リミットスイッチLS
1が開になる。これによりリレーR6が消磁して図示し
ないリレー接点が開になることで、ブーム2等の各作動
を停止させる。このように作業台3に規定値以上の負荷
がかかった場合に各作動を停止させることで、作業者の
誤操作によりさらに負荷がかかる方向へ必要以上に作業
台3を移動させることがなく、高所での安全性を高める
ことができる。なお、解除操作は、解除スイッチSW4
によりリレーR6を強制的に励磁させることで、各作動
が可能になり、この後作業者が慎重に作業台3を負荷が
かかる方向から退避させることになる。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1記
載の屈折式ブームを備えた作業車における作業台取付構
造によれば、作業台の首振中心を上記屈折式ブームの中
心線上から偏心した位置に配置したことで、作業台の首
振作動範囲を広く確保でき、作業台を目標位置に簡単に
且つ迅速に配置することができ、作業性がよい。
【0061】請求項2記載の屈折式ブームを備えた作業
車における作業台干渉防止装置によれば、ブーム状態検
出手段と首振角度検出手段からの検出信号に基づいて制
御手段により屈折式ブームの屈折作動もしくは作業台の
首振作動を制御することで、作業台とブームとの干渉を
自動的に規制することができ、作業者の誤操作による両
者の干渉を確実に防止でき、安全性の向上を図ることが
できる。
【0062】請求項3記載の屈折式ブームを備えた作業
車における作業台干渉防止装置によれば、作業台に規定
値以上の負荷が作用した場合に、負荷検出手段の検出に
基づいて制御手段により屈折式ブームの屈折作動もしく
は作業台の首振作動、又はその両方の作動を制御するこ
とで、作業台に規定値以上の負荷が作用した場合にこの
作業台の移動を自動的に停止させ、作業者の誤操作によ
る作業台等の破損を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高所作業車の全体構成を示す側面図である。
【図2】作業台の取付構造を示す平面図である。
【図3】負荷検出手段の構成を示す平面図である。
【図4】負荷検出手段の構成を示す正面図である。
【図5】図4におけるX−X断面図である。
【図6】ブーム状態検出手段の構成を示す側面図であ
る。
【図7】制御手段の構成を示す回路図である。
【図8】ブーム及び作業台の移動を説明するための展開
図である。
【符号の説明】
1 車輌 2 ブーム(屈折式ブーム) 21 基端ブーム 25 先端ブーム 3 作業台 43 首振アーム 6 ブーム状態検出手段 LS1、2、3 リミットスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に屈折式ブームが搭載され、この
    屈折式ブームの先端部に作業台が水平面上で首振自在に
    構成された屈折式ブームを備えた作業車において、 前記作業台の首振中心が上記屈折式ブームの中心線上か
    ら偏心した位置に配置されたことを特徴とする屈折式ブ
    ームを備えた作業車における作業台取付構造。
  2. 【請求項2】 車体上に屈折式ブームが搭載され、この
    屈折式ブームの先端部に作業台が水平面上で首振自在に
    構成された屈折式ブームを備えた作業車において、 前記作業台に対する屈折ブームの配置状態を検出するブ
    ーム状態検出手段と、前記作業台の首振角度を検出する
    首振角度検出手段と、これらブーム状態検出手段と首振
    角度検出手段からの検出信号に基づいて屈折式ブームの
    作動もしくは作業台の首振作動を制御する制御手段とか
    ら構成されたことを特徴とする屈折式ブームを備えた作
    業車における作業台干渉防止装置。
  3. 【請求項3】 車体上に屈折式ブームが搭載され、この
    屈折式ブームの先端部に作業台が水平面上で首振自在に
    構成された屈折式ブームを備えた作業車において、 前記作業台にかかる負荷が規定値以上になったことを検
    出する負荷検出手段と、作業台に規定値以上の負荷が作
    用した場合に該負荷検出手段により前記屈折式ブームの
    作動もしくは前記作業台の首振作動、又はその両方の作
    動を制御する制御手段とから構成されたことを特徴とす
    る屈折式ブームを備えた作業車における作業台干渉防止
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013056416A1 (zh) * 2011-10-18 2013-04-25 中联重科股份有限公司 泵车
CN106467259A (zh) * 2015-08-20 2017-03-01 东芝电梯株式会社 电梯安防监视系统

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