JPH0755055A - 配管真円化装置及び配管内周面の押圧方法 - Google Patents

配管真円化装置及び配管内周面の押圧方法

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JPH0755055A
JPH0755055A JP22656493A JP22656493A JPH0755055A JP H0755055 A JPH0755055 A JP H0755055A JP 22656493 A JP22656493 A JP 22656493A JP 22656493 A JP22656493 A JP 22656493A JP H0755055 A JPH0755055 A JP H0755055A
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JP
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pipe
pressing
inner peripheral
peripheral surface
drive shaft
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Application number
JP22656493A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Iwamoto
博之 岩本
Yasushi Kaneko
泰 金子
Kingo Nagamine
欽梧 長嶺
Osamu Nonami
修 野並
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N TSUU SYST KK
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
N TSUU SYST KK
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管端部の真円化、内径差の調整、配管の突
き合わせ状態の維持等の種々の作業を人手に代えて機械
的に行う装置を提供する。 【構成】 配管真円化装置10は、第1支持体12と、
それと平行な第2支持体14と、押圧装置16と、押圧
装置を駆動する駆動装置20とを備えている。駆動装置
は、駆動軸18と、第2支持体に設けられた4個の空気
圧シリンダー52とを備えている。ピストン・ロッド5
8の先端は、駆動軸に回動自在に取り付けれて、ピスト
ン・ロッドの伸縮により駆動軸をその軸芯周りに回転さ
せる。押圧装置は、回転円板24と、配管の内周面を押
圧する押圧部22と、8組のリンク機構26とを備えて
いる。リンク機構は、押圧ロッド40と、押圧ロッド4
0と回転円板24とを連結するアーム46と、押圧ロッ
ドを押圧する方向にガイドするために第2支持体に取り
付けられたガイド48とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管の周継ぎ手溶接工
事において使用する配管真円化装置、配管用溶接装置及
び配管クランプ装置並びに配管の内周面の押圧方法に関
するものである。尚、本明細書で、配管とはパイプに加
えてエルボ、ティー或いは異径継ぎ手を含む配管材料を
意味する。
【0002】
【従来の技術】配管工事において、大口径配管の周継ぎ
手溶接を行う場合、溶接施工に先立って、両配管を突き
合わせて所定の位置関係になるように芯出しを行い、両
配管の端部の真円化を施し、目違いが所定の値になるよ
うに調整すると言った前準備作業を行っている。また、
両端部間で溶接を施している間、両端部を所定の突き合
わせ状態に維持することが必要であり、そのための仮固
定作業も溶接前に行っている。以上のような溶接の前準
備作業として、従来、人手にて所定の位置関係になるよ
うに両配管の芯出しを行った後、仮溶接して配管の位置
関係を固定していた。仮溶接の一例について更に詳しく
言えば、両配管の端面を突き合わせ、その全周にわたり
隙間をほぼ均一にし、次いで両端面の近接する部分同士
を一部手溶接により仮溶接して固定する。次に、その部
分の周方向反対側に移動して、両配管の端面の整合性を
点検してその部分を仮溶接し、更に周方向に沿って両仮
溶接部の間で同様に仮溶接を行い、同様の作業を繰り返
すことにより、複数箇所の仮溶接を行い両配管の位置を
仮固定している。径の一層大きい配管では、更に仮溶接
の箇所を増やす必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、真円化、目違
いの調整を含む芯出し作業を人手により行うのは、芯出
し精度にバラツキが生じ、これによって溶接品質に良不
良が生じる。更には、人手による芯出し作業は、多くの
労力と時間とを要し、作業能率も悪く経済的でないと言
う問題を有している。
【0004】以上の問題に鑑み、本発明の目的は、第1
には、配管工事において、省力化を図り、かつ人手によ
る芯出し精度のバラツキを無くすために、配管端部の真
円化、目違いの調整、配管の突き合わせ状態の維持等の
種々の作業を人手に代えて機械的に行う装置を提供し、
第2には機械的に配管内周面を押圧する方法を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る配管真円化装置は、配管内周面を押圧
する押圧装置と、押圧装置を駆動する駆動装置と、押圧
装置と駆動装置とを支持するために離隔して相互に連結
された第1支持部材と第2支持部材とからなる支持体と
を備え、駆動装置は、一端が第1支持部材に支持され、
かつ他端が第2支持部材を貫通する回転自在な駆動軸
と、第2支持部材に配置し、ピストン・ロッドの先端を
駆動軸の外周に回転自在に連結して、ピストン・ロッド
の伸縮により駆動軸をその軸芯周りに回転させるように
した流体圧シリンダとを備え、押圧装置は、第1支持部
材と第2支持部材との間に位置し、かつ駆動軸に交差さ
れて駆動軸と共にその軸芯周りに回転する回転板と、配
管の内周面を押圧するために環状に配列された複数の押
圧シュウからなる押圧部と、押圧部の曲率中心周りにほ
ぼ等角度間隔に配置され、回転板の回転運動を伝達して
押圧部を配管の内周面に向かって前進させ又はそこから
後退させる複数のリンク機構とを備えていることを特徴
としている。
【0006】実施例で後述するように、押圧部が配管内
周面に対して円滑に進退するように、押圧部を第1支持
部材と第2支持部材との間に配置し、それぞれの面で摺
動させるようにするのが望ましい。支持体を構成する第
1支持部材と第2支持部材とは、押圧部の進退をガイド
するために、円形に形成され、かつ押圧部を挟むことが
できる程度の大きさであることが好ましい。また、支持
体が円形であると、配管への引き込み状態で配管真円化
装置の姿勢が安定し、配管内への引き込み、配管内から
の引出しも容易である。流体圧シリンダは、1個でも機
能するが、複数の流体圧シリンダを対称な配置で設ける
ことが好ましい。本発明で使用する流体圧シリンダとし
ては、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、水圧シリンダ等
を例として挙げることができる。また、流体圧シリンダ
の代替手段として、電気モータと、電気モータの回転運
動をピストン・ロッドに相当する部材の進退運動に転換
する転換装置とを組み合わせて使用しても良い。本配管
真円化装置は、好適には大口径、特に呼び径32B以上
の大口径のパイプ同士或いはパイプとエルボ等の配管部
品との接合に使用される。
【0007】また、本発明に係る配管用溶接装置は、上
述の配管真円化装置の第1支持部材の背面に開先加工機
又は溶接機を取り付けたことを特徴としてる。更に、本
発明に係る配管クランプ装置は、上述の2個の配管真円
化装置をそれぞれの第1支持部材の背面同士で相互に対
称に連結してなることを特徴としている。
【0008】上述の配管クランプ装置に、連結した2個
の第1支持部材とその両側の押圧部とが形成する溝状の
凹部に不活性ガスを供給する導管を接続して、不活性ガ
スを供給することもできる。本発明の望ましい実施態様
では、リンク機構は、押圧部をして配管内周面を押圧さ
せる押圧ロッドと、両端で回転板と押圧ロッドとにそれ
ぞれ回動自在に連結されたアームと、押圧部の押圧方向
に押圧ロッドをガイドするように第2支持部材に取り付
けられたガイドとから構成されている。
【0009】また、本発明に係る配管内周面の押圧方法
は、ピストン・ロッドの伸縮運動により駆動軸をその軸
芯周りに回転させ、駆動軸の回転運動をリンク機構によ
り進退運動に転化して押圧部を配管の内周面に向かって
前進させ、押圧部で配管内周面を押圧するようにしたこ
とを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1の発明では、駆動装置の流体圧シリン
ダを駆動して駆動軸を回転させると、駆動軸に固定され
て回転板が回転する。それによって、アームが配管の半
径方向に整列するように動き、押圧ロッドを介して押圧
部を配管の内周面に対して進退させる。よって、押圧部
は配管内周面を押圧して配管の真円化を行うことができ
る。
【0011】請求項2の発明では、上述の配管真円化装
置を支持装置として使用し、それに開先加工機又は溶接
機を備えて配管用溶接装置を構成している。この配管用
溶接装置を配管端部に設置し、支持装置の押圧部によっ
て配管内周面を押圧させ、これにより配管用溶接装置が
配管内の所望の位置に保持される。この状態で、開先加
工機又は溶接機を使用して配管の端面の開先加工又は接
合部を内側から溶接することができる。
【0012】請求項3の発明では、配管クランプ装置が
上述の2個の配管真円化装置を第1支持部材の背面同士
で対称に連結することにより構成されている。よって、
各配管真円化装置の押圧装置を個別に動作させて、配管
接合部の両端部の目違いを矯正することができる。ま
た、配管接合部の両端部の内周面に対して両配管真円化
装置の押圧装置を動作させて突っ張り、両配管を芯出し
た位置で維持することができる。また、請求項6の発明
では、ピストン・ロッドの伸縮運動を駆動軸の回転運動
に転化し、駆動軸の回転運動を回転板を介してリンク機
構により再び押圧部の進退運動に転化し、押圧部をして
配管内周面を押圧する。よって、人手に代えて機械的に
配管内周面を押圧し真円化することができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照し、実施例に基づいて
本発明をより詳細に説明する。配管真円化装置の実施例 図1は本発明に係る配管真円化装置の実施例の構成を示
す部分断面側面図(上半分は側面図、下半分は側面部分
断面図)、図2は図1の配管真円化装置を矢視I−Iか
ら見た押圧装置の構成図、図3は図2の矢視II−IIから
見た押圧シュウの相互係合を示す押圧部の説明図、図4
は別の押圧部の構成を示す説明図、及び図5は図1の配
管真円化装置を矢視V−Vから見た押圧装置の構成図で
ある。配管真円化装置10(以下、簡単のため装置と略
称する)は、配管の接合端部を内面から押圧して真円化
する装置であって、図1に示すように、配管の内周面を
押圧する押圧装置16と、駆動軸18を介して押圧装置
16を駆動する駆動装置20と、押圧装置16と駆動装
置20とを支持するために、第1支持部材12と第2支
持部材14とからなる支持体とから構成されている。
【0014】第1支持部材12と第2支持部材14と
は、接合する配管の内径より小さい径の円板形に形成さ
れた同様な部材であって、後述する複数のガイド48に
よって相互に平行に離隔して連結されている。駆動軸1
8は、一端が軸受21を介して第1支持部材12の中心
部で回転自在に支持され、そこから第1支持部材12及
び第2支持部材に対して直交する方向に伸び、他端は第
2支持部材14の中心部を貫通している。
【0015】押圧装置16は、第1支持部材12と第2
支持部材14との間に配置されており、配管の内周面を
押圧する押圧部22と、駆動軸18に直交して取り付け
られて駆動軸18と一体的に回転する回転円板24と、
回転円板24の回転運動を伝達して押圧部22を配管の
内周面に向かって前進させ又はそこから後退させるリン
ク機構26とを備えている。押圧部22は、図2に示す
ように、8個の押圧シュウ28を直列に並べて環状に形
成された組合体からなり、図1及び図3に示すように第
2支持部材14と第1支持部材12との間に位置して、
押圧シュウ28の両側面がそれらの面に沿って摺動する
ように構成されている。尚、図2においてAはパイプで
ある。
【0016】各押圧シュウ28は、押圧する配管の内周
面に馴染み易いように好適には該内周面と同じ曲率半径
を有する外周面29を備えている。図2において押圧部
22が半径方向に前進して拡開したときはその周長は長
くなり、また逆に縮退したときには周長は短くなる。拡
開、縮退時に生じる周方向寸法の変化を吸収し、かつ動
作中に隣同士が円滑に組合わさるようにするために、押
圧シュウ28の端部は、図3に示すように、好適には図
の上半分が下半分より周方向に段状にずれたような形状
に形成されている。それによって、押圧部22が縮退し
たとき、一の押圧シュウ28Aの後端の凹み30Aに後
続する押圧シュウ28Bの前端の凸部32Bが嵌まり、
一の押圧シュウ28Aの後端の凸部34Aが後ろの押圧
シュウ28Bの前端の凹み36Bに嵌まるようなやり方
で相互に係合する。押圧シュウ28Bの後端と押圧シュ
ウ28Cの前端との係合も同様である。
【0017】押圧部22は、最大に拡開した状態で上述
の凸部と凹みが相互に係合し、かつ押圧部22の外周面
が接合する配管の内周面に全周にわたり接触しているよ
うな寸法に設定されているのが望ましい。相互係合の別
法として、押圧シュウ28を図4に示すような入れ子形
式に形成してもよい。図4(a)は入れ子形式の端部を
備えた押圧シュウ28の組合せを示し、図4(b)は押
圧シュウ28の端部38の矢視III −III 断面を示し、
図4(c)は端部38が入れ子式に挿入される端部39
の矢視IV −IVの断面を示す。回転円板24は、円形の
部材であって、その中心を貫通する駆動軸18に固定さ
れているので、駆動軸18と一体的に回転する。
【0018】リンク機構26は、図1及び図2に示すよ
うに、各一組が各押圧シュウ28にそれぞれ設けられて
おり、各リンク機構26の組は、押圧ロッド40と、ア
ーム46と、ガイド48とから構成されている。押圧ロ
ッド40は、一端が押圧シュウ28に固定され、他端が
アーム46の二股状に形成された一方の端部に挟まれる
ようにして軸42を介して連結されている。これによっ
て、押圧ロッド40は、押圧シュウ28をして配管内周
面を押圧させるようにアーム46により駆動されて前進
し、また逆に後退する。アーム46の他端は、同じく二
股状に形成され、その間に介在する回転円板24の外縁
部に軸44を介して回動自在に連結されている。ガイド
48は、押圧ロッド40が自在に摺動する貫通孔を中央
に備えていて、押圧部22の押圧方向に押圧ロッド40
の動きをガイドすると共に両端が第1支持部材12と第
2支持部材14とにそれぞれ固定されており、それらを
離隔して連結する連結部材の機能をも兼ねている。
【0019】以上の構成により、駆動軸18が図2にお
いて矢印Wに示す時計回りに回転すると、回転円板24
の回転運動によりアーム46が軸44を通る半径方向に
整列すうように動く。それによって押圧ロッド40が駆
動されて押圧シュウ28を半径方向外方に前進させて、
パイプAの内周面を押圧させる。また、逆に押圧状態か
ら駆動軸18が反時計回りに回転すると押圧シュウ28
を半径方向内方に後退させる。
【0020】駆動軸18は、図1に示すように、第2支
持部材14をその中心で直交する方向に貫通し、かつ軸
受50により軸支されていて、第2支持部材14とは無
関係に自由に回転できる。駆動装置20は、図1を矢視
V−Vから見た図5に示すように4個の空気圧シリンダ
52と駆動軸18に中心で固定された正方形或いは円形
の板状取り付け板54とを備えている。空気圧シリンダ
52は、駆動軸18の周りに各90°離れた配置で、し
かも2組ずつ対となって相互に直交するような配列(例
えば空気圧シリンダー52Aと52Bとが相互に直交し
ているような配列)で、支持部53を介して第2支持部
材14面上に取り付けられている。更に、後述するピス
トン・ロッド58が駆動軸18の回転に追随して駆動軸
18に対して角度を変えることができるように、空気圧
シリンダー52は、自在に回動できるような方式で第2
支持部材14に取り付けてある。そのため、支持部53
は、空気圧シリンダー52の後端部をピン構造56によ
り第2支持部材14に対して支持している。
【0021】空気圧シリンダ52から延びるピストン・
ロッド58の先端は、取り付け板54の各隅に軸60を
介して回動自在に連結されている。尚、図3では、ピス
トン・ロッド58は、空気圧シリンダ52内に引き込ま
れた状態で表示されており、この状態から空気圧シリン
ダ52外方に伸長するように動く。図1及び図5の62
と64は、装置10を配管に装入、引き出しする際、便
宜であるように設けられキャスタとフックを示す。
【0022】以上の構成により、空気圧シリンダ52を
作動してピストン・ロッド58を外方に伸長させると、
駆動軸18は矢印Vで示す時計回りに回転する。駆動軸
18が回転すると、押圧装置16では、図2に示す回転
円板24が矢印Wに示す時計回りに回転し、それによっ
て押圧部22が外方に拡開し、配管内周面を押圧する。
【0023】接合する配管の端面に装置10を正しく位
置決めできるように、図6に示すようなストッパー機構
66が、第1支持部材12の外周90°或いは120°
毎に取り付けられている。ストッパー機構66は、第1
支持部材12の外周に取り付けられたチャンネル部材6
7と、ストッパー面68を有するストッパー70を備え
ている。それによって、装置10を配管Aに設置する
際、ストッパー面68を配管Aの端面に当接させると、
装置10が所定の位置、即ち第1支持部材12の外側基
準面71の延長が配管Aの端面に接するような位置に位
置決めできるようになっている。図6(b)は図6
(a)の矢視VI−VIでの側面図である。
【0024】ストッパー70は、細長い板状の部材であ
って、駆動軸18(図1参照)に平行にチャンネル部材
67を横断する軸72により軸支されている。ストッパ
ー70は、軸72の周りに回動して、配管Aの半径方向
に沿って直立すると、ストッパー面68の延長が第1支
持部材12の外側基準面71に沿うように配置されてい
る。ストッパー70は、逆に矢印Xの方向に回動して第
1支持部材12の周方向に横倒すると、図6(b)に示
すようにチャンネル部材67内に完全に収容されるよう
になっている。また、ストッパー70の底部は、図6
(b)に示すように、ストッパー面68に対してそれぞ
れ直交する2個の面74、76を備えた下部部分を備
え、その面74、又は76に当接する形で山型の板バネ
78がチャンネル部材67の底部に設けてある。板バネ
78により面74、又は76が押圧されるので、ストッ
パー70は、多少の外力では直立の状態から横倒の状態
に、またその逆に移行しなようになっている。図6
(c)に示すストッパー機構66は、装置10を配管A
の奥に位置決めできるようにした図6(a)に示すスト
ッパー機構の改変例である。
【0025】以上の構成により、図7(簡単のため、第
1及び第2支持部材12、14と押圧部22のみを表
示)に示すように、装置10をパイプAの端部に設置
し、駆動装置20により押圧装置16を駆動して押圧部
22を外方に前進させると、押圧シュウ28がパイプA
の内面を押圧する。これによって、従来のように人手を
要することなくパイプAの端部の真円化と内径クランプ
を機械的に実施することができる。尚、大きな出力の空
気圧シリンダを空気圧シリンダ52に使用し、かつ強度
の大きい部材で上述した装置10の各構成部材を作るこ
とにより、強力な押圧力を有する装置10を実現するこ
とができる。かかる装置を使用すれば、パイプA端部の
真円化のみならず、端部を拡開して内径を大きくするこ
とも可能である。配管の内周面を押圧する方法の実施に
当たっては、以上説明したように、ピストン・ロッド5
8の伸縮運動により駆動軸18をその軸芯周りに回転さ
せ、駆動軸18に直交させ、かつ固定した回転円板24
を駆動軸18の回転運動によってその軸芯周りに回転さ
せ、回転円板24の回転運動をリンク機構26により伝
達して押圧部22を配管の内周面に向かって前進させて
配管内周面を押圧する。
【0026】配管溶接装置の実施例 図8は、本発明に係る配管用溶接装置の実施例の構成を
示す側面図である。配管用溶接装置80は、上述の配管
真円化装置10を支持装置10として使用し、その第1
支持部材12の中央に既知の開先加工装置82又は配管
内周面用自動溶接装置84を取り付けたものである。配
管用溶接装置80を図7に示す位置又は更にパイプAの
奥に設置し、配管真円化装置10と同様にして支持装置
10の押圧部22によりパイプAの内周面を押圧し、突
っ張る。この突っ張りによって、開先加工装置82又は
自動溶接装置84を備える配管用溶接装置80は、その
姿勢及び状態を維持することができる。よって、開先加
工装置82又は自動溶接装置84を操作することによっ
て、パイプAの開先加工を行い、またはパイプAとパイ
プBとの接合部(図示せず)を内側から溶接することが
できる。
【0027】配管クランプ装置の実施例 図9は、パイプAとエルボBの突き合わせ部に設置した
本発明に係る配管クランプ装置の実施例を示した側面図
であって、簡単のため第1支持部材12A、B及び第2
支持部材14A、Bと、押圧部22A、Bのみを図示し
ている。配管クランプ装置90(以下、簡単のために装
置と略称する)は、図9に示すように、2個の同じ配管
真円化装置10A、Bをそれぞれの第1支持部材12
A、Bの背面同士で突き合わせて対称に結合した構成に
なっている。
【0028】結合した2個の第1支持部材12A、Bの
結合面が丁度パイプAの端面に位置するように装置90
をパイプA内に設置し、クランプした後、続いて既知の
手段によってエルボBをパイプAに所定の位置で突き合
わせる。次に装置90の2個の押圧部22A、Bによっ
てパイプAとエルボBの両端部の真円化をそれぞれ行
い、更に目違いを調整して、パイプAとエルボBの突き
合わせ部を所定の位置関係と形状にする。押圧部22に
よる押圧を継続することによって、パイプAとエルボB
とを所定の相互位置関係の下にそのまま維持することが
できる。この状態でパイプAとエルボBとの突き合わせ
部を外側から溶接することにより、従来必要であった仮
溶接が不要となる。更に、装置90の形状は、その径に
比較して幅方向の寸法が小さいので、エルボのように端
部の直管部が短いものにも有効に適用できる利点を有す
る。尚、図9ではパイプAとエルボBとを接合する場合
を例にして説明しているが、パイプAとパイプBとを接
合する場合についても同様に装置90を利用することが
でき、またその効果も同じである。
【0029】不活性ガス雰囲気を維持できる装置の実施
図9に示すようにパイプAとエルボBとを接合する場
合、接合部内側から不活性ガスを供給して接合部を不活
性ガス雰囲気に維持し、溶接に対する外気の影響を遮断
する必要がある場合もある。図10は、かかる場合に図
9に示す装置90に具備する不活性ガス供給手段92を
示す。図10は、装置90の2個の第1支持部材12
A、Bの外周に沿って環状に設けられた不活性ガス供給
手段92の断面とその回りの要部を示す部分断面図であ
る。不活性ガス供給手段92は、装置90の第1支持部
材12A、Bの外周とその両側の押圧部22A、Bとに
より環状に形成された溝状の凹部94と、凹部94に接
続された導管96とを備えている。不活性ガスは、第1
支持部材12Aと第2支持部材14Bを貫通する導管9
6を介して外部から供給されて、上述の凹部94に充満
し、接合部裏面を不活性ガス雰囲気に維持する。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、駆動装置を駆
動して押圧装置によって配管の内周面を押圧することに
より、大口径配管の接合端部の真円化を機械的に能率良
く行うことができる。請求項2の発明によれば、配管真
円化装置を支持装置として使用し、それに開先加工機又
は溶接機を支持させることにより、大口径配管の接合端
面の開先加工及び内面周継ぎ手溶接を機械的に行うこと
ができる。請求項3の発明によれば、2個の配管真円化
装置を相互に対称に結合した構成により、大口径配管の
両接合端部の真円化及び目違いの調整を行い、更に両配
管を溶接するための仮固定を従来の仮溶接に代わる機械
的なやり方で人手を要することなく行うことができる。
請求項6の発明によれば、ピストン・ロッドの伸縮運動
を回転運動に転化し、その回転運動をリンク機構により
再び押圧部の進退運動に転化し、押圧部をして配管内周
面を押圧するようにしたことにより、機械的なやり方で
人手を要することなく配管内周面を押圧することができ
る。本発明方法を実施することによって、配管の接合端
部を拡開し、真円化し、また配管内周面で突っ張って配
管接合部を所定の位置に保持し、更には開先加工機或い
は自動溶接装置等を配管内部で支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管真円化装置の実施例の構成を
示す側面部分断面図(上半分は側面図、下半分は側面部
分断面図)である。
【図2】図1の配管真円化装置を矢視I−Iから見た押
圧装置の構成図である。
【図3】図2の矢視II−IIから見た押圧部の側面図であ
る。
【図4】図4(a)、(b)及び(c)は別の押圧部の
構成を示す説明図である。
【図5】図1の配管真円化装置を矢視V−Vから見た押
圧装置の構成図である。
【図6】図6(a)はストッパー機構の断面とその回り
の要部を示す説明図、図6(b)は図6(a)の矢視VI
−VIでの側面図、図6(c)は別のストッパー機構を示
す説明図である。
【図7】配管真円化装置を設置した状態を示す説明図で
ある。
【図8】配管用溶接装置の構成を示す説明図である。
【図9】配管クランプ装置の構成とそれの設置した状態
を示す説明図である。
【図10】不活性ガス供給手段を説明するチャンネル部
材の断面とその回りの要部を示す図である。
【符号の説明】
10 配管真円化装置 12 第1支持部材 14 第2支持部材 16 押圧装置 18 駆動軸 20 駆動装置 22 押圧部 24 回転円板 26 リンク機構 28 押圧シュウ 40 押圧ロッド 46 アーム 48 ガイド 52 空気圧シリンダ 54 取り付け板 58 ピストン・ロッド 66 ストッパー機構 80 配管用溶接装置 82 開先加工装置 84 配管内周面用自動溶接装置 90 配管クランプ装置 92 不活性ガス供給手段
フロントページの続き (72)発明者 金子 泰 横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番1号 千 代田化工建設株式会社内 (72)発明者 長嶺 欽梧 横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番1号 千 代田化工建設株式会社内 (72)発明者 野並 修 横浜市西区南軽井沢13番地14 エヌツーシ ステム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管内周面を押圧する押圧装置と、押圧
    装置を駆動する駆動装置と、押圧装置と駆動装置とを支
    持するために離隔して相互に連結された第1支持部材と
    第2支持部材とからなる支持体とを備え、 駆動装置は、一端が第1支持部材に支持され、かつ他端
    が第2支持部材を貫通する回転自在な駆動軸と、第2支
    持部材に配置し、ピストン・ロッドの先端を駆動軸の外
    周に回転自在に連結して、ピストン・ロッドの伸縮によ
    り駆動軸をその軸芯周りに回転させるようにした流体圧
    シリンダとを備え、 押圧装置は、第1支持部材と第2支持部材との間に位置
    し、かつ駆動軸に交差されて駆動軸と共にその軸芯周り
    に回転する回転板と、配管の内周面を押圧するために環
    状に配列された複数の押圧シュウからなる押圧部と、押
    圧部の曲率中心周りにほぼ等角度間隔に配置され、回転
    板の回転運動を伝達して押圧部を配管の内周面に向かっ
    て前進させ又はそこから後退させる複数のリンク機構と
    を備えていることを特徴とする配管真円化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の配管真円化装置の前記
    第1支持部材の背面に開先加工機又は溶接機を取り付け
    たことを特徴とする配管用開先加工機又は溶接装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の2個の配管真円化装置
    をそれぞれの前記第1支持部材の背面同士で相互に対称
    に連結してなることを特徴とする配管クランプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の配管クランプ装置にお
    いて、連結した2個の第1支持部材とその両側の押圧部
    とが形成する溝状の凹部に不活性ガスを供給する導管を
    接続したことを特徴とする配管クランプ装置。
  5. 【請求項5】 前記リンク機構が、前記押圧部をして配
    管内周面を押圧させる押圧ロッドと、両端で回転板と押
    圧ロッドとにそれぞれ回動自在に連結されたアームと、
    押圧部の押圧方向に押圧ロッドをガイドするように第2
    支持部材に取り付けられたガイドとから構成されている
    ことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項
    記載の装置。
  6. 【請求項6】 ピストン・ロッドの伸縮運動により駆動
    軸をその軸芯周りに回転させ、 駆動軸の前記回転運動をリンク機構により進退運動に転
    化して押圧部を配管の内周面に向かって前進させ、押圧
    部で配管内周面を押圧するようにしたことを特徴とする
    配管内周面の押圧方法。
JP22656493A 1993-08-19 1993-08-19 配管真円化装置及び配管内周面の押圧方法 Pending JPH0755055A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6922040B2 (en) 2002-09-30 2005-07-26 Rohm Co., Ltd. PWM switching regulator with current and voltage feedback
CN109483283A (zh) * 2018-12-21 2019-03-19 四川明日宇航工业有限责任公司 一种快速装夹车削工装及其快速装夹方法
CN109483285A (zh) * 2018-12-24 2019-03-19 四川明日宇航工业有限责任公司 一种飞机发动机薄壁零件成型工装

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CN109483283A (zh) * 2018-12-21 2019-03-19 四川明日宇航工业有限责任公司 一种快速装夹车削工装及其快速装夹方法
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