JPH0754727B2 - 電線用端子のかしめ装置 - Google Patents

電線用端子のかしめ装置

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JPH0754727B2
JPH0754727B2 JP3007925A JP792591A JPH0754727B2 JP H0754727 B2 JPH0754727 B2 JP H0754727B2 JP 3007925 A JP3007925 A JP 3007925A JP 792591 A JP792591 A JP 792591A JP H0754727 B2 JPH0754727 B2 JP H0754727B2
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JP
Japan
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anvil
electric wire
barrel
crimper
terminal
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JP3007925A
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一 男 海老原
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Japan Automatic Machine Co Ltd
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Japan Automatic Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電線のストリ
ップ部に端子をかしめて取付ける電線加工機における電
線用端子のかしめ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電線のストリップ部に端子をか
しめて取付ける電線加工機における電線用端子は、図7
に示されるように、導電材の端子本体Aの前後に切り起
して形成された一対のワイヤバレルAIと一対のインス
レーションバレルA2とで構成されており、この一対の
ワイヤバレルA1は電線aのストリップa1にかしめ付
けられ、上記各インスレーションバレルA2は電線aの
端部にかしめ付けられている。
【0003】又一方、複数の電線aを束ねて構成された
ケーブルは、例えば、自動車の配線に使用されているけ
れども、電線aの使用本数が増えたにも拘らず、ケーブ
ルの外径は管内を引き通して組込む関係上、これ以上ケ
ーブルを太く構成することは困難であるため、上記各電
線aの被覆した肉厚を薄く形成するものが多く使用され
るようになって来ている。
【0004】既に提案されているこの種の電線加工機に
おける電線用端子のかしめ装置は、図4乃至図6に示さ
れるように構成されている。
【0005】即ち、図4乃至図6において、電線加工機
における機枠1には、アンビル部材2が設置されてお
り、このアンビル部材2には、ワイヤアンビルをとして
の第1アンビル3及びインスレーションアンビルとして
の第2アンビル4が順に設けられており、この第2アン
ビル4の前面には、カットホルダー5で浮上位置を規制
されたスライドカッタ6が一対のコイルばね7の弾力で
上方へ付勢して昇降自在に設けられている。又、このス
ライドカッタ6の上部には、リーダー部A3を案内する
案内溝6aとカッタ部6bが上記端子本体Aのリーダー
部A3を案内すると共に、かしめ動作時、上記端子本体
Aとリーダー部A3とを切断するようになっている。さ
らに、上記アンビル部材2、第1アンビル3、第2アン
ビル4及びスライドカッタ6は電線加工機における下型
を構成している。
【0006】一方、上記下型の上位の上記機枠1の上部
には、シャンク8aとスペーサ8bとで構成される昇降
体8が図示されないクランク機構で上下動するように設
けられており、この昇降体8の前面には、ワイヤクリン
パとしての第1クリンパ9及びインスレーションクリン
パとしての第2クリンパ10が上記第1アンビル3や第
2アンビル4と共同して作動するように付設されてい
る。
【0007】即ち、上記第1クリンパ9の下部には、略
逆V字状をなすセンター寄せ溝9aが上記第1アンビル
3の上部3aと共同して上記端子本体Aの各ワイヤバレ
ルA1をかしめ付けするように形成されており、上記第
2クリンパ10の下部には、略逆V字状をなすセンター
寄せ溝10aが上記第2アンビル4の上部4aと共同し
て上記端子本体Aの各インスレーションバレルA2をか
しめ付けするように形成されている。又、上記昇降体8
の前面には、カットオフパンチ11が締付け螺杆12に
よって上記第1クリンパ9及び第2クリンパ10を貫通
して螺装されており、上記昇降体8、第1クリンパ9、
第2クリンパ10、カットオフパンチ11及び締付け螺
杆12は雷誼加工機における上型を構成している。
【0008】従って、上述した電線加工機における電線
用端子のかしめ装置は、図4に示されるように、予め、
上記下型のスライドカッタ6に上記端子本体Aとリーダ
ー部A3を載置して置く。
【0009】次に、上記下型のスライドカッタ6の上位
に、例えば、インデックステーブルに設けられたクラン
プ装置13やセンタリング把持具14で電線aの一端部
(ストリップ部)a1を把持されたまま移送して停止す
る。すると、上記上型の昇降体8が図示されないクラン
ク機構で降下するので、上記第1クリンパ9のセンター
寄せ溝9aが上記第1アンビル3の上部3aと共同して
上記端子本体Aの各ワイヤバレルA1をかしめ付けする
と、同時に、上記第2クリンパ10のセンター寄せ溝1
0aが上記第2アンビル4の上部4aと共同して上記端
子本体Aの各インスレーションバレルA2をかしめ付け
すると共に、上記カットオフパンチ11のパンチ部11
aで上記スライドカッタ6を押下すると、このスライド
カッタ6のカッタ部6bが上記端子本体Aのリーダー部
A3を上記第2アンビル4と共働して切断するようにな
っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電線加工機における電線用端子のかしめ装置は、図4
及び図6に示されるように、上記第2クリンパ10のセ
ンター寄せ溝10aが上記第2アンビル4の上部4aと
共同して上記端子本体AのインスレーションバレルA2
をかしめ付けする関係上、このインスレーションバレル
A2の各上端部が電線aの被覆に上方から喰込んでかし
められるため、この被覆の肉厚を薄く形成した電線はイ
ンスレーションバレルA2の各上端部で破られて心線a
1へ接触して絶縁体としての機能を損うばかりでなく、
電線用端子の品質を損い、さらに、既に市場に出回って
いるこの種の多数の電線が無駄になる。
【0011】他方、上記電線用端子の金型は互換性がな
いので、簡単に変更することは困難であり、被覆の肉厚
を薄く形成した電線に見合う端子の金型を新たに加工し
て用意することはコスト高になる等の問題がある。
【0012】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、電線の被覆に端子のインスレーションバ
レルをオーバーラップして巻き付けてかしめ付けること
により、被覆の肉厚を薄く形成した電線であっても、上
記インスレーションバレルの各上端部で破られて心線へ
接触して絶縁体としての機能を損なわないようにして電
線用端子の品質の向上を図り、薄く形成した被覆電線に
見合う端子の金型を新たに必要としないようにした電線
用端子のかしめ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、機枠のアンビ
ル部材にアンビルを設け、このアンビルの直上にクリン
パを上記アンビルと共同して作動するように昇降自在に
設けた電線加工機において、上記クリンパの下部に一対
の角隅部を有するバレル案内かしめ溝を形成し、このバ
レル案内かしめ溝の一方の角隅部の曲面の半径と他方の
角隅部の曲面の半径を異ならしめるとともに、上記両角
隅部を水平面で連結したことを特徴とする電線用端子の
かしめ装置である。
【0014】
【作用】本発明によれば、通常の一般的な電線用端子を
電線にかしめ付ける場合、予めアンビルの上に電線用端
子を配置し、電線を電線用端子のバレル上方に位置させ
る。次に、アンビルの直上のクリンパをアンビルに対し
て降下させて、クリンパ下部のバレル案内かしめ溝に、
電線と共に電線用端子のバレルを押し込んでいく。バレ
ル案内かしめ溝の各角隅部まで達したバレル両端部は各
角隅部の曲面に沿って順次曲げられていく。このとき、
一方の角隅部の曲面の半径と他方の角隅部の曲面の半径
が異なるので、バレルの両端部は、小さい半径の角隅部
によって曲げられる端部が、大きい半径の角隅部によっ
て曲げられる端部の下に潜り込むことによってオーバー
ラップしていく。そして、このままクリンパをアンビル
に対して降下させてゆくことにより、バレル両端をオー
バラップさせ、バレル両端を電線の外周に沿って隙間な
く巻き付くようにかしめ付けることができる。また両角
隅部間を水平面で連結したので、オーバーラップしたバ
レルはこの水平面を接線とする略円形体となり、このた
め、電線の断面形状を略円形に保って全周を均一にかし
め付けることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示の一実施例について説明
する。なお、本発明は、上述した具体例と同一の構成部
材には、同じ符号を付して説明する。
【0016】図1乃至図4において、符号1は、電線加
工機における機枠であって、この機枠1には、アンビル
部材2が設置されており、このアンビル部材2には、ワ
イヤアンビルとしての第1アンビル3及びインスレーシ
ョンアンビルとしての第2アンビル4が順に設けられて
おり、この第2アンビル4の前面には、カットホルダー
5で浮上位置を規制されたスライドカッタ6が一対のコ
イルばね7の弾力で上方へ付勢して昇降自在に設けられ
ている。又、このスライドカッタ6の上部には、案内溝
6aとカッタ部6bが上記端子本体Aのリーダー部A3
を案内すると共に、かしめ動作時、上記端子本体Aとリ
ーダー部A3とを切断するようになっている。さらに、
上記スライドカッタ6の上部には、U字溝6Cがクラン
プ装置13で把持された電線aを中央へ案内するように
形成されており、上記アンビル部材2、第1アンビル
3、第2アンビル4及びスライドカッタ6は電線加工機
における下型を構成している。
【0017】一方、図1及び図4に示されるように、上
記下型の上位の機枠1には、シャンク8aとスペーサ8
bとで構成される昇降体8が図示されないクランク機構
で上下動するように設けられており、この昇降体8の前
面には、ワイヤクリンパとしての第1クリンパ9及びイ
ンスレーションクリンパとしての第2クリンパ20が上
記第1アンビル3や第2アンビル4と共同して作動する
ように付設されている。
【0018】即ち、上記第1クリンパ9の下部には、略
逆V字状をなすセンター寄せ溝9aが上記第1アンビル
3の上部3aと共同して上記端子本体Aのワイヤバレル
A1をかしめ付けるように形成されており、上記第2ク
リンパ20の下部には、略逆U字状をなすバレル案内か
しめ溝21が形成されている。又、このバレル案内かし
め溝21は、図1及び図3に示されるように、上記両ア
ンビル3、4の仮想中心O−Oに対して直上に形成され
ており、このバレル案内かしめ溝21の一方の角隅部2
1aの曲面の半径r1は他方の角隅部21bの半径r2
よりも小さく形成されており、上記両角隅部21a、2
1bに連なる部位は水平面21cを形成している。
【0019】なお、上記バレル案内かしめ溝21の一方
の開口曲面R1はバレル案内かしめ溝21の他方の開口
曲面R2よりも小さい曲率半径で形成されている。
【0020】従って、今、図1及び図3に示されるよう
に、予め、上記下型のスライドカッタ6に上記端子本体
Aとリーダー部A3を載置して置く。
【0021】次に、上記下型のスライドカッタ6の上位
にクランプ装置13で電線aの一端部(ストリップ部)
a1を把持されたまま移送して停止する。すると、上記
上型の昇降体8が図示されないクランク機構で降下する
ので、上記スライドカッタ6のU字溝6cによって電線
aを中央部へ案内すると共に、第1クリンパ9のセンタ
ー寄せ溝9aが上記第1アンビル3の上部3aと共同し
て上記端子本体Aの各ワイヤバレルA1をかしめ付けす
ると、同時に、上記第2クリンパ20が上記第2アンビ
ル4の上部4aと共同して上記バレル案内かしめ溝21
に上記インスレーションバレルA2を押し込んでいく。
バレル案内かしめ溝21の各角隅部21a、21bまで
達したインスレーションバレルA2の両端部は、各角隅
部21a、21bの曲面に沿って順次曲げられていく。
このとき、インスレーションバレルA2の両端部は、小
さい半径r1の角隅部21aによって曲げられる端部
が、大きい半径r2の角隅部21bによって曲げられる
端部の下に潜り込むことによってオーバーラップしてい
く。そして、このまま第2クリンパ20を第2アンビル
4に対して降下させてゆくことにより、インスレーショ
ンバレルA2両端をオーバーラップさせて電線aの外周
に沿って隙間なく巻き付くようにかしめ付けることがで
きる。また、両角隅部21a、21b間を水平面21c
で連結したので、オーバーラップしたインスレーション
バレルA2はこの水平面21cを接線とする略円形体と
なり、このため、電線aの断面形状を略円形に保って全
周を均一にかしめ付けることができる。
【0022】他方、上記カットオフパンチ11のパンチ
部11aが上記スライドカッタ6を押下すると、このス
ライドカッタ6のカッタ部6bが上記端子本体Aのリー
ダー部A3を上記第2アンビル4と共働して切断するよ
うになっている。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、通常
の一般的な電線用端子を電線にかしめ付ける場合、一方
の角隅部の曲面の半径と他方の角隅部の曲面の半径が異
なるので、バレル案内かしめ溝によって、電線用端子の
バレル両端をオーバーラップさせ、バレル両端を電線の
外周に沿って隙間なく巻き付くようにかしめ付けること
ができる。また、両角隅部間を水平面で連結したので、
オーバーラップしたバレル両端はこの水平面を接線とす
る略円形体となり、このため、電線の断面形状を略円形
に保って全周を均一にかしめ付けることができ、電線の
品質を損なわず、かつ確実な電線端子のかしめ付けをす
ることができる。さらに、バレル両端をオーバーラップ
させることにより、多少外径の異なる電線に対しても同
一寸法のバレルで対応することができ、その都度バレル
の寸法が異なる電線用端子を用意する必要がないため、
端子製造用の金型コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電線用端子のかしめ装置の主要部を示
す正面図。
【図2】本発明の電線用端子のかしめ装置の作用を説明
するための図。
【図3】本発明の電線用端子のかしめ装置の作用を説明
するための拡大図。
【図4】既に提案されている電線用端子のかしめ装置の
断面図。
【図5】既に提案されている電線用端子のかしめ装置の
正面図。
【図6】既に提案されている電線用端子のかしめ装置の
の作用を説明するための図。
【図7】既に提案されている電線用端子のかしめ装置で
加工された電線端子の斜面図。
【符号の説明】
1 機枠 2 アンビル部材 3 第1アンビル 4 第2アンビル 6 スライドカッタ 6c U字溝 8 昇降体 9 第1クリンパ 20 第2クリンパ 21 バレル案内かしめ溝 21a,21b 角隅部 21c 水平面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機枠のアンビル部材にアンビルを設け、こ
    のアンビルの直上にクリンパを上記アンビルと共同して
    作動するように昇降自在に設けた電線加工機において、
    上記クリンパの下部に一対の角隅部を有するバレル案内
    かしめ溝を形成し、このバレル案内かしめ溝の一方の角
    隅部の曲面の半径と他方の角隅部の曲面の半径を異なら
    しめるとともに、上記両角隅部間を水平面で連結したこ
    とを特徴とする電線用端子かしめ装置。
JP3007925A 1991-01-25 1991-01-25 電線用端子のかしめ装置 Expired - Lifetime JPH0754727B2 (ja)

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