JPH07335361A - 圧着金型構造 - Google Patents

圧着金型構造

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JPH07335361A
JPH07335361A JP12279694A JP12279694A JPH07335361A JP H07335361 A JPH07335361 A JP H07335361A JP 12279694 A JP12279694 A JP 12279694A JP 12279694 A JP12279694 A JP 12279694A JP H07335361 A JPH07335361 A JP H07335361A
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crimp terminal
waterproof
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朗 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本圧着金型構造は、ゴム栓1Aが嵌められた電線
W の端部に、圧着端子T をゴム栓1A共々圧着するもので
ある。電線W はその端部から所定距離離れた部分W3をチ
ャッキングアームCAにより挟持されて位置決めされてい
る。上型ユニットUUに設けた当接部材18に、ゴム栓1Aの
上部を収容する収容凹部18c を設けた。圧着端子T の接
続部Tcを剪断するためのスライドカッタ16に、ゴム栓1A
の下部を収容する収容凹部16e を設けた。収容凹部16e,
18c にゴム栓1Aを収容して、ゴム栓1Aの圧着時の逃げを
防止する。 【効果】圧着時にゴム栓が逃げることに起因した圧着不
良を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電線挿入孔を有する
防水栓を電線の端部に嵌めた状態で、圧着端子を、電線
端部および防水栓に一括して圧着する圧着金型構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、防水用コネクタ端子には、図1
1や図12に示すゴム栓1Aやゴム栓1Bが図13に示
す状態で使用されている。すなわち、ゴム栓1A,1B
は、前半部分の基部6、後半部分の膨出部5、及びこれ
らを貫通した中心孔4を有しており、これらゴム栓1
A,1Bが電線2に嵌め合わされるとともに、基部6に
端子3が圧着されることにより、上記防水用コネクタ端
子が製造され、次いで,この防水用コネクタ端子を防水
コネクタの端子収容孔に挿入して装着する。装着状態で
は、上記膨出部5が上記端子収容室の周壁に圧接され、
これにより、防水が図られる。
【0003】近年、上記の防水用コネクタ端子の製造を
自動化する製造装置が試みられている。一般に、この製
造装置の工程には、被覆された電線Wを所定長さで切
断する調尺切断工程〔図14(a)参照〕と、切断さ
れた電線Wの端部Waにゴム栓1Aを挿入具Gにより嵌
めるゴム栓挿入工程と〔図14(b),(c)参照〕、
電線Wの端部Waの被覆を皮剥ぎ刃Cによって剥ぎ取
る皮剥ぎ工程と〔図14(d),(e)参照〕、固定
下型LDと可動上型UDとによって、皮剥ぎされた電線
Wの端部Waにゴム栓1A共々圧着端子Tを圧着する端
子圧着工程〔図14(f),(g)参照〕とが含まれて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、端子圧着工
程に供給された電線に装着されたゴム栓が電線の長手方
向に位置ずれしている場合があった。この場合、圧着端
子をゴム栓に圧着できなかったり、ゴム栓が位置ずれし
た状態で圧着されたりするという不具合を発生してい
た。
【0005】もともと、ゴム栓は下記の理由により電線
に対して位置ずれしやすい傾向にあり、これが、上記の
不具合の発生を助長していた。すなわち、a)共用化に
よりコストを低減するために、通常、一つの種類のゴム
栓を、異なる太さサイズ(被覆部の外径サイズ)の複数
種の電線に適合させるようにしており、このため、防水
栓と電線との連結が比較的緩い場合があり、しかも、
b)ゴム栓にはコネクタへの挿入を円滑にするためにシ
リコーン油等の潤滑油が含有されているという、a)お
よびb)の理由から、電線に対してゴム栓が滑りやすく
なっており、その結果、ゴム栓が電線に対して位置ずれ
を起こしやすいのである。
【0006】また、弾性のあるゴム栓は圧着時に圧縮さ
れると逃げやすい傾向にあるため、仮にゴム栓が電線に
対して適正な位置に装着された状態で、端子圧着工程に
供給された場合であっても、圧着時にゴム栓が電線の長
手方向(圧着端子から離れる方向)にずれしてしまう場
合があった。一方、上記のような自動化工程ではなく
て、電線を手で持って圧着を行う手動工程の場合にも、
ゴム栓が何かと接触したりして位置ずれが発生している
ことがあり、自動化工程の場合と同様の問題があった。
【0007】次に、上記のの端子圧着工程での動作に
ついて図15(a)〜(c)に基づいて詳しく説明す
る。図15(a)に示すように、電線Wは、その端部W
aから所定距離離れた部分Wbを、チャッキングアーム
CA〔例えば特公昭3−5029号公報の第11図に示
すような回転移送部(ターンテーブル)の円周上に設け
られているものである〕によって挟持されている。そし
て、上記回転移送部の回転に伴って、電線の端部Wa
が、移送され、固定金型LDと可動金型UDとの間の所
定高さ位置に位置決めされる。
【0008】次いで、端子圧着のために可動型UDが下
降するが、図15(b)に示すように、可動型UDが下
死点に達した時点で、電線の端部Waが、可動型UDに
よって、上記の移送時に位置決めされた図15(a)に
示すような高さから、所定量押し下げられる。このた
め、この電線Wの端部Waの高さが上記挟持された部分
Wbの高さより低くなってしまい、その結果、図15
(c)に示すように、電線Wやゴム栓1Aが圧着端子T
に対して所定角度θ(例えばθ=10°)だけ傾斜した
状態で、圧着が行われていた。
【0009】このように電線Wやゴム栓1Aに対して圧
着端子Tが傾斜した防水用コネクタ端子を、図16に示
すように、防水コネクタWPCのハウジングHに形成さ
れた端子収容孔H1に挿入しようとすると、ゴム栓1A
の膨出部5が端子収容孔H1の周縁部に引っ掛かかり、
その結果、挿入できなかったり、ゴム栓1Aが圧着端子
Tから抜けたりすることがあった。また、芯線が圧着端
子からはみ出すこともあった。これらのことを回避する
ためには、圧着後に、上記傾斜を矯正する作業が必要と
なり、手間がかかっていた。
【0010】そこで、本発明の第1の目的は、圧着時の
防水栓の逃げに起因した圧着不良を防止できる圧着金型
構造を提供することである。本発明の第2の目的は、圧
着端子が防水栓に対して傾斜した状態で圧着されること
を防止することができる圧着金型構造を提供することで
ある。本発明の第3の目的は、圧着時に防水栓の電線に
対する位置ずれを矯正することができる圧着金型構造を
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するため、請求項1に係る圧着金型構造は、圧着端子が
セットされる固定型と、帯状の接続部により連鎖状に接
続された多数の圧着端子のうちの、上記固定型にセット
された一つの圧着端子を、所定位置に位置決めされた電
線の端部およびこの端部に嵌められた弾性を有する防水
栓に、一括して圧着する可動型とを備えた圧着金型構造
において、上記固定型および可動型の少なくとも一方に
設けられ、防水栓と当接することにより、圧着時の防水
栓の、圧着端子から少なくとも遠ざかる方向への逃げを
防止する防水栓逃げ防止手段を備えたことを特徴とする
ものである。
【0012】上記第1の目的を達成するため、請求項2
に係る圧着金型構造は、請求項1記載の圧着金型構造に
おいて、上記防水栓逃げ防止手段は、上記固定型に上下
動自在に設けられると共に可動型側へ付勢手段によって
弾性付勢されて防水栓に当接する当接部材を含み、この
当接部材は、圧着時に上記圧着端子の接続部を剪断する
接続部剪断部材からなることを特徴とするものである。
【0013】上記第2の目的を達成するため、請求項3
に係る圧着金型構造は、請求項1又は2記載の圧着金型
構造において、上記防水栓逃げ防止手段は、可動型に上
下動自在に設けられると共に固定型側へ付勢手段によっ
て弾性付勢されて防水栓に当接する当接部材を含み、上
記付勢手段による付勢力は、型締め状態で防水栓を圧着
端子と同軸上に並ばせることができるように設定されて
いることを特徴とするものである。
【0014】上記第3の目的を達成するため、請求項4
に係る圧着金型構造は、請求項1ないし3の何れかに記
載の圧着金型構造において、上記防水栓逃げ防止手段に
は、防水栓に当接してこれを案内することにより、防水
栓の、電線の長手方向に沿う少なくとも一方向への位置
ずれを矯正する傾斜状案内面が含まれることを特徴とす
るものである。
【0015】
【作用】上記請求項1に係る発明の構成によれば、圧着
時の防水栓が、圧着端子から遠ざかる方向へ逃げること
を防止できる。上記請求項2に係る発明の構成によれ
ば、固定型に設けられた接続部剪断部材によって防水栓
逃げ防止手段を構成するので、構造を簡素化できる。
【0016】上記請求項3に係る発明の構成によれば、
可動型が固定型に近づくと、付勢手段によって付勢され
た当接部材が防水栓に弾性的に当接し、型締め状態で防
水栓を圧着端子に対して同軸上に並ばせる。防水栓が圧
着端子に対して傾斜した状態で圧着されることを防止す
ることができる。上記請求項4に係る発明の構成によれ
ば、防水栓逃げ防止手段に含まれる傾斜状案内面が、防
水栓に当接してこれを案内することにより、防水栓の電
線に対する位置ずれを矯正することができる。
【0017】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る圧着金型構造
の要部を示す概略側面図であり、同図を参照して、この
圧着金型構造Aは、防水栓としてのゴム栓1Aが嵌めら
れた電線Wの端部W2に圧着端子Tを圧着するためのも
のであり、通常、アプリケーションユニットとして、端
子圧着機に着脱自在に取り付けられる。
【0018】本圧着金型構造Aは、下型ユニットLUと
上型ユニットUUとにより構成されている。下型ユニッ
トLUには、アプリケータの機枠(図示せず)に固定
される下枠10と、この下枠10の上面に固定された
固定型としてのアンビル12と、このアンビル12の
上方に配置された可動型としてのクリンパ13とが含ま
れている。また、上型ユニットUUには、上記機枠に
上下動自在に案内され且つ端子圧着機のプレスラム(図
示せず)に連動可能に連結されるシャンク(図示せず)
に対して、上下に一体移動可能に固定される上枠11
と、この上枠11に固定されクリンパ13を保持する
一対のクリンパ保持部14A,14Bと、前面側のク
リンパ保持部14Aに上下動自在に保持された当接部材
18と、アンビル11に対して上下動自在に設けられ
た接続部剪断部材としてのスライドカッタ16とが含ま
れている。
【0019】上記クリンパ13は、電線Wの芯線W1
に対して、圧着端子Tのワイヤーバレル部Taをかしめ
るワイヤークリンパ部13Aと、電線Wの端部W2の
被覆部分に嵌められたゴム栓1Aに対して、圧着端子T
のインシュレーションバレル部Tbをかしめるインシュ
レーションクリンパ部13Bとを含んでいる。上記アン
ビル12は、ワイヤークリンパ13Aによるかしめ荷
重を、圧着端子Tを介して受けるワイヤーアンビル部1
2Aと、インシュレーションクリンパ部13Bによる
かしめ荷重を、圧着端子Tを介して受けるインシュレー
ションアンビル部12Bとを含む公知の構成のものであ
る。
【0020】ゴム栓1Aが嵌められ且つ皮剥ぎされた電
線Wの端部W2は、例えば特公昭3−5029号公報の
第11図に示すような回転移送部(ターンテーブル)の
円周上に設けられたチャッキングアーム(本実施例の図
1のアームCAに相当)が、電線Wの端部W2から所定
距離離れた部分W3を挟持した状態で回転することによ
り、移送され、本圧着金型構造のアンビル12とクリン
パ13との間の所定位置に位置決めさるようになってい
る。一方、アンビル12上の所定位置には、紙面と直交
する方向に接続部Tcによって連鎖状に接続された多数
の圧着端子Tが、1本の電線Wの供給に合わせて、1つ
ずつが間欠的に送給されてくるようになっている。
【0021】スライドカッタ16は、アンビル12の端
面に沿って上下動自在に支持されており、このスライド
カッタ16と下枠10との間には、圧縮コイルばね17
が介在している。図1〜図3を参照して、スライドカッ
タ16の前面16cの下端縁部に沿って、係合突起16
dが形成されている。一方、下枠10には、上記スライ
ドカッタ16が、アンビル12の端面に沿って上下動で
きるように、スライドカッタ16を保持するカッタホル
ダCHが固定されている。このカッタホルダCHの上端
部には、スライドカッタ16の係合突起16dに当接す
ることにより、スライドカッタ16の上方停止位置を位
置決めするストッパ部CH1が形成されている。
【0022】スライドカッタ16の上面16aには、ゴ
ム栓1Aの膨出部5の一部を収容することのできる収容
凹部16eが形成されている。収容凹部16eを区画
し、ゴム栓1Aの端面を受ける一対の面16f,16g
は、電線の長手方向と直交しており、互いに平行であ
る。収容凹部16eの底面16hは、ゴム栓1Aの膨出
部5の外周面に略沿うことのできる曲面に形成されてい
る。
【0023】スライドカッタ16のアンビル側の端面に
は、スライドカッタ16が上方停止位置に位置決めされ
た状態で、アンビル12上に載置された圧着端子Tの接
続部Tc(圧着端子同士を帯状に接続する部分である)
を導入し、これを保持する凹部16bが形成されてい
る。すなわち、スライドカッタ16が上方停止位置に位
置決めされた状態で、図1に示すように、上記凹部16
bの高さが、アンビル12上に載置された圧着端子Tの
接続部Tcを丁度導入することができる高さになるよう
にされている。
【0024】図2を参照して、スライドカッタ16の上
面16aが、かしめ時に下降された上記クリンパ保持部
14Aの下端縁部の押圧突起141(図2参照)によっ
て押圧されることにより、スライドカッタ16は、圧縮
コイルばね17を縮ませながら下降するが、このとき、
上記凹部16bに導入された圧着端子Tの接続部Tcが
剪断によりカットされるようになっている。
【0025】図1および図2を参照して、クリンパ保持
部14Aは、一対のねじ挿通孔143に挿通されるボル
トBによって、クリンパ13およびクリンパ保持部14
Bと共に上枠11に取り付けられている。当接部材18
は、略L字形形状をしており、上下方向に延びる板状
の本体部18aと、この本体部18aの下端に形成さ
れ、上型ユニットUUの下降時にゴム栓1Aの膨出部5
の一部を収容可能な収容凹部18cを形成した下端フラ
ンジ部18bとを有している。収容凹部18cの形状
は、スライドカッタ16の収容凹部16eと略同様の形
状をしており、面18f,18gが面16f,16gに
それぞれ対応し、また、底面18hが底面16hに対応
する。上記の面16f,18fは、ゴム栓1Aが圧着端
子Tから遠ざかる方向(図においてX方向)へ逃げるの
を防止する。また、上記の面16g,18gは、ゴム栓
1Aが圧着端子Tへより近づく方向(図において反X方
向)へ逃げるのを防止する。
【0026】本体部18aは、クリンパ保持部14Aに
形成された縦溝142内に導入されており、本体部18
aの上面dと上枠11との間には、当接部材18を下方
へ弾性的に付勢する圧縮コイルばね19が介在してい
る。本体部18aの上端には、係合突部18eが突出形
成されており、この係合突部18eは、クリンパ保持部
14Aの縦溝142内に突出形成されたストッパ部14
4に係合することにより、当接部材18aのクリンパ保
持部14Aからの脱落を阻止している。
【0027】また、上記圧縮コイルばね19の付勢力
は、上型ユニットUUが下死点に達した状態で、圧着端
子T、ゴム栓1Aおよびゴム栓1Aの近傍の電線Wを略
同軸上に並ばせることができるように設定されている。
次に、圧着動作について説明する。まず、図1に示すよ
うに、ゴム栓1Aは電線Wに装着された状態で、その膨
出部5の下部がスライドカッタ16の収容凹部16eに
収容され保持されている。そして、図1の状態から、上
型ユニットUU、すなわちクリンパ13および当接部材
18が一体的に下降する。このとき、当接部材18は、
ゴム栓1Aの膨出部5を押し下げながら下降し、図4に
示すように、当接部材18の収容凹部18c内に、ゴム
栓1Aの膨出部5の上部が収容され保持される。この状
態で、圧着端子Tがゴム栓1Aに圧着される。
【0028】本実施例によれば、圧着時のゴム栓1A
は、面16f,18fと、面16g,18gとによっ
て、電線の長手方向の双方向(X方向および反X方向)
への移動が規制される。したがって、圧着時にゴム栓1
Aが電線の長手方向に逃げて位置ずれしたまま圧着され
ることを確実に防止することができる。また、圧着時の
ゴム栓1Aの逃げをゴム栓1Aの下方で防止するための
構成を、スライドカッタ16に設けたので、これを別々
に構成する場合と比較して、構造を簡素化することがで
きる。
【0029】さらに、図4を参照して、上型ユニットU
Uが最下方位置へ到達した時点、すなわちクリンパ13
とアンビル12との間で圧着端子Tが圧着される時点
で、圧着端子T、ゴム栓1Aおよびゴム栓1Aの近傍の
電線Wを同軸上に並ばせる。すなわち、図4において、
当接部材18に当接された電線Wの部分とこれよりも右
側の部材が、同軸上に並べられる。その結果、圧着端子
Tを電線Wおよびゴム栓1Aに対して傾斜しない状態で
圧着することができる。したがって、圧着端子Tが電線
Wおよびゴム栓1Aに対して傾斜しない状態で圧着され
た防水コネクタ端子を得ることができ、また、芯線が圧
着端子Tからはみ出すといった事態を回避することがで
きる。また、上記防水コネクタ端子をコネクタの端子収
容孔に挿入する際に、ゴム栓1Aが端子収容孔の周縁部
に引っ掛かったりすることがなく、スムーズに挿入する
ことができる。また、従来、圧着後に行っていた上記傾
斜を矯正する作業を不要にすることができる。
【0030】なお、本実施例においては、圧着時にゴム
栓1Aが圧着端子Tから逃げる(すなわちX方向へ移動
する)のを防止するには、面16fおよび面18fの少
なくとも一方があれば良い。また、スライドカッタ16
として、図5に示すようにゴム栓1Aの基部6を受ける
断面円弧状の基部受け溝16iを形成しても良い。ま
た、図6に示すように、基部受け溝16iと共に電線受
け溝16jを形成しても良い。さらに、図7に示すよう
に、面16f,16gを有する直方体形状の収容凹部1
6mを設けても良い。
【0031】図8〜図10は本発明の他の実施例を示し
ている。図8を参照して、本実施例が図1の実施例と主
に異なるのは、当接部材18に代えて当接部材40を
用い、この当接部材40の下端部41に、ゴム栓1A
の、電線Wに対する相対位置をX方向及び反X方向に矯
正する位置矯正部50を形成したこと、およびスライ
ドカッタ16に代えてスライドカッタ60を用い、この
スライドカッタ60の上端部に、ゴム栓1Aの電線Wに
対する相対位置をX方向及び反X方向に矯正する位置矯
正部70を形成したことである。さらに、本実施例で
は、電線Wを手で持って圧着する。このため、電線Wの
芯栓W1の先端に当接して電線Wを位置決めするための
ストッパSが設けられている。
【0032】図8を参照して、上記当接部材40は、断
面略L字形形状しており、その下端部フランジ部41に
下方に開放する収容凹部42が形成されている。拡大図
である図9を参照して、上記収容凹部42は、溝底側
に近い一対の対向する平行壁面43,44と、上記平
行壁面43,44のそれぞれの下方に連続する傾斜状案
内面45,46とを有しており、これら傾斜状案内面4
5,46および平行壁面43,44によって、上記位置
矯正部50が構成されている。
【0033】上記傾斜状案内面45,46は、鉛直線に
対して角度θだけ傾斜されており、上型ユニットUUが
下降する際に、上記傾斜状案内面45,46が、ゴム栓
1Aの膨出部5の両端縁部に当接することにより、ゴム
栓1Aの膨出部5が上記平行壁面43,44に導かれ、
ゴム栓1Aは図10に示すように、上記平行壁面43,
44によって電線Wに対する正規の位置に位置決めされ
るようになっている。なお、電線Wに対してずれたゴム
栓1Aの膨出部5が、図8のdで示す範囲内にあれば、
これを位置矯正することができるようにされている。
【0034】図9を参照して、上記位置矯正部70は、
上記位置矯正部50に対して上下対称に形成されてい
る。すなわち、上記位置矯正部70は、スライドカッタ
60の上端部61に形成した溝部62内の、平行壁面6
3,64および傾斜状案内面65,66により構成され
ている。本位置矯正部70は当接部材40側の位置矯正
部50と協働して、ゴム栓1Aの位置を矯正する。
【0035】なお、他の構成については、図1の実施例
と同様であるので、図に同一符合を付してその説明を省
略した。本実施例によれば、ゴム栓1Aの圧着時の逃げ
を防止できることや、ゴム栓1Aが傾斜して圧着される
ことを防止できるという、図1の実施例と同様の作用効
果が得られることに加えて、上記位置矯正部50,70
の働きで、電線Wに対するゴム栓1Aの位置ずれが所定
量以下であれば,これを矯正することができる。ゴム栓
ずれに起因した圧着不良をより確実に防止することがで
きる。
【0036】なお、本発明は、上記各実施例に限定され
るものではなく、本発明に種々の設計変更を施すことが
可能である。
【0037】
【発明の効果】上記請求項1に係る発明によれば、圧着
時の防水栓が、圧着端子から遠ざかる方向へ逃げること
を防止でき、逃げに起因した圧着不良の発生を防止する
ことができる。上記請求項2に係る発明の構成によれ
ば、固定型に設けられた接続部剪断部材によって防水栓
逃げ防止手段を構成するので、構造を簡素化できる。
【0038】上記請求項3に係る発明によれば、圧着端
子が電線および防水栓に対して傾斜しない状態で圧着さ
れた防水コネクタ端子を得ることができる結果、芯線が
圧着端子からはみ出すといった事態を回避することがで
きる。また、上記防水コネクタ端子をコネクタの端子収
容孔に挿入する際に、ゴム栓が端子収容孔の周縁部に引
っ掛かったりすることがなく、スムーズに挿入すること
ができる。また、従来、圧着後に行っていた上記傾斜を
矯正する作業を不要にすることができる。
【0039】上記請求項4に係る発明の構成によれば、
防水栓が電線に対して位置ずれしていた場合に、この位
置ずれを矯正することができる結果、圧着不良の発生を
より確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る圧着金型構造の型開き
状態の部分断面側面図である。
【図2】上記圧着金型構造の要部の分解斜視図である。
【図3】スライドカッタの斜視図である。
【図4】圧着時の圧着金型構造の部分断面側面図であ
る。
【図5】スライドカッタの変更例の斜視図である。
【図6】スライドカッタの変更例の斜視図である。
【図7】スライドカッタの変更例の斜視図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例に係る圧着金型構造
の型開き状態の部分断面側面図である。
【図9】図8の圧着金型構造の要部拡大図である。
【図10】圧着時の圧着金型構造の要部拡大図である。
【図11】従来より使用されているゴム栓の一例の概略
図を示しており、(a)は正面図であり、(b)は側面
図である。
【図12】従来より使用されているゴム栓の他の例の概
略図を示しており、(a)は正面図であり、(b)は側
面図である。
【図13】(a)および(b)は図11および図12の
ゴム栓の使用状態をそれぞれ示す防水用コネクタ端子の
正面図である。
【図14】防水用コネクタ端子が製造される工程を順次
に示す概略図である。
【図15】従来の圧着金型構造における端子圧着工程の
動作を順次に示す概略側面図であり、(a)は型開き状
態を示し、(b)は型締め状態を示し、(c)は完成し
た防水用コネクタ端子を示している。
【図16】図15(c)の防水用コネクタ端子を防水コ
ネクタの端子収容孔に挿入しようとしている状態を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
UU 上型ユニット LU 下型ユニット W 電線 1A ゴム栓(防水栓) T 圧着端子 12 アンビル(固定型) 13 クリンパ(可動型) 16 スライドカッタ(接続部剪断部材) 18 当接部材 40 当接部材 45,46 傾斜状案内面 60 スライドカッタ(接続部剪断部材) 65,66 傾斜状案内面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧着端子がセットされる固定型と、 帯状の接続部により連鎖状に接続された多数の圧着端子
    のうちの、上記固定型にセットされた一つの圧着端子
    を、所定位置に位置決めされた電線の端部およびこの端
    部に嵌められた弾性を有する防水栓に、一括して圧着す
    る可動型とを備えた圧着金型構造において、 上記固定型および可動型の少なくとも一方に設けられ、
    防水栓と当接することにより、圧着時の防水栓の、圧着
    端子から少なくとも遠ざかる方向への逃げを防止する防
    水栓逃げ防止手段を備えたことを特徴とする圧着金型構
    造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の圧着金型構造において、 上記防水栓逃げ防止手段は、上記固定型に上下動自在に
    設けられると共に可動型側へ付勢手段によって弾性付勢
    されて防水栓に当接する当接部材を含み、 この当接部材は、圧着時に上記圧着端子の接続部を剪断
    する接続部剪断部材からなることを特徴とする圧着金型
    構造。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の圧着金型構造におい
    て、 上記防水栓逃げ防止手段は、可動型に上下動自在に設け
    られると共に固定型側へ付勢手段によって弾性付勢され
    て防水栓に当接する当接部材を含み、上記付勢手段によ
    る付勢力は、型締め状態で防水栓を圧着端子と同軸上に
    並ばせることができるように設定されていることを特徴
    とする圧着金型構造。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れかに記載の圧着金
    型構造において、上記防水栓逃げ防止手段には、防水栓
    に当接してこれを案内することにより、防水栓の、電線
    の長手方向に沿う少なくとも一方向への位置ずれを矯正
    する傾斜状案内面が含まれることを特徴とする圧着金型
    構造。
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