JPH0754691Y2 - 金属板ガスケット - Google Patents

金属板ガスケット

Info

Publication number
JPH0754691Y2
JPH0754691Y2 JP2285391U JP2285391U JPH0754691Y2 JP H0754691 Y2 JPH0754691 Y2 JP H0754691Y2 JP 2285391 U JP2285391 U JP 2285391U JP 2285391 U JP2285391 U JP 2285391U JP H0754691 Y2 JPH0754691 Y2 JP H0754691Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
small
gasket
substrate
bead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2285391U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04111960U (ja
Inventor
益彦 村田
博 木和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Reinz Co Ltd
Original Assignee
Nippon Reinz Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Reinz Co Ltd filed Critical Nippon Reinz Co Ltd
Priority to JP2285391U priority Critical patent/JPH0754691Y2/ja
Publication of JPH04111960U publication Critical patent/JPH04111960U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0754691Y2 publication Critical patent/JPH0754691Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Straightening Metal Sheet-Like Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はエンジンのシリンダヘッ
ドガスケット等に用いられる金属板ガスケットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】ステ
ンレス鋼板等の弾性金属板にシリンダボア、水孔、油孔
等のシール部を囲繞しシールするビードを設けた金属板
ガスケットにおいては、弾性金属板に形成されているビ
ードの全てが金属板の同一面側にすなわち同一方向に突
出しているとは限らないが、少なくともビードの大部分
が金属板の同一面側すなわち同一方向に突出するように
ビードを形成するのが通常である。このためビードを形
成した幅方向よりも長手方向に長い弾性金属板の長手方
向両端部が大部分のビードが突出する方向と逆向きに反
り返る傾向を生じる。またこのビードを設けた弾性金属
板をプリセット(仮圧縮)すれば、長手方向端部は逆に
ビードの突出方向と同方向に反る傾向を生じる。しかも
この反りはビード形成時の絞り加工もしくは張り出し加
工の残留応力に基づくものであるから、反りと反対側に
曲げる等の矯正程度では反りを解消もしくは軽減するこ
とが困難である。
【0003】ビードを設けた弾性金属板を単板で金属ガ
スケットとして用いるにしても、或いは副板等の他の金
属板と積層した積層金属板ガスケットとして用いるにし
ても、ビードを形成した弾性金属板が上記のように一方
の面側に反り返る傾向をもつことは、例えばノックピン
による位置決めに支障を来す等、金属板ガスケットの組
立、取扱或いはシリンダブロック等の接合面への装着に
おける不利、不便をもたらす。
【0004】本願の出願人は、上記の難点を解消するた
めに、ビードを設けた弾性金属板上であってシール部の
シールに影響がない箇所、例えば、シリンダブロックお
よびシリンダヘッドの一方側だけに開口部が存在する盲
開口部に対応する箇所等にシール部をシールするビード
の大部分が突出する方向と逆向きに突出するダミービー
ドを設けることを平成3年1月16日付けの実用新案出
願において提案し、また上記弾性金属板上にビードの突
出方向と逆方向に突出する点状、小面積の小突起を多数
設けることを平成3年2月28日付けの実用新案出願に
おいて提案した。これらの提案はシール部をシールする
ビードによる反りをダミービードもしくは多数の小突起
によって生じる逆方向の反り傾向によって打ち消すこと
によりビードを設けた金属板の反りを解消もしくは軽減
するものである。
【0005】本考案は、シリンダボア等のシール部を囲
繞するビードを設けた弾性金属板の反りの防止について
上記の提案とは解決原理を異にする別異の解決手段を提
供するもので、反りの原因たる応力を除去することによ
り反りの矯正を容易にした金属板ガスケットを提案する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、シリンダボア、油孔、水孔等のシール部
を囲繞しシールするビードを設けた、幅方向よりも長手
方向に長い弾性金属板を備えた金属板ガスケットにおい
て、上記のビードを設けた弾性金属板に幅方向に延長す
る小スリットを設けたことを特徴とする。また本考案
は、上記の金属板ガスケットにおいて、ビードを設けた
弾性金属板に多数個の小面積の小透孔を設けたことを特
徴とする。
【0007】
【実施例】本考案の詳細を実施例により、また図面に基
づき以下に説明する。各図面において同一の符号は同一
の部分を示している。図1は本考案の実施例の金属板ガ
スケットを構成する弾性金属板より成る基板の平面図で
ある。この基板は単独で単板金属ガスケットとして用い
ることもできるが、図示のようなシリンダヘッド用のガ
スケットの場合には通常は副板等と積層した積層金属板
ガスケットとして用いることが多い。図2は図1の基板
の両側に副板を設けた積層金属板ガスケットについて図
1のA−A線による断面図を示したものである。
【0008】図において、1が上記の基板であり、2は
上記基板1に設けられたシリンダボアである。基板1に
は、油孔3、水孔4、ボルト孔5も設けられている。6
はシリンダボア2、油孔3および水孔4等のシール部を
囲繞しシールするビードである。図においてはビード6
は各シリンダボア2、各油孔3、各水孔4をそれぞれ個
別に囲繞しシールしているが、複数個のシリンダボアを
一括して囲繞しシールするビード或いは複数個の水孔を
一括して囲繞しシールするビードを設けるようにしても
よい。また、図1には示していないがシリンダボア2、
油孔3および水孔4をそれぞれ囲繞しシールするビード
に加えて、これらの孔および孔を囲繞するビード全体を
囲むように基板の周縁を廻るビードを設けることもあ
る。これらのビード6は、その全てが同一面側に突出す
るか、少なくともビードの大部分が同一面側に突出する
ように設けるのが通常であり、この場合に前記したよう
に基板1の長手方向両端部がビードが突出する方向と逆
向きに反りを生じる。そしてこの反りはブリセットによ
って方向が反転する。
【0009】7は基板1に設けられた基板の幅方向に延
長する小スリットで、シリンダボア等のシール部のシー
ルに実質的な影響のない箇所いわゆる非シール面に設け
られ、幅が1〜3mm、長さが10〜30mm程度の寸
法を有する細長い小透孔である。基板1の幅方向に延長
するこの小スリット7を基板の長手方向に適宜に分散さ
せて適当数設けている。小スリット7は、必要に応じ、
長さが比較的短い小スリットの複数個を基板1の幅方向
に直線状に或いは段違い状もしくは千鳥状に並べて形成
してもよい。また基板の幅方向に延長するという意味は
厳格なものではなく幅方向に対しやや斜めに延長してい
る場合、あるいは直線状に延長している場合をも含むも
のである。かかる小スリット7を多数個設けた基板1
は、基板にビードを形成する加工により生じた基板の長
手方向端部の反りを、例えば反りと反対方向の屈曲を与
える等の簡単な矯正操作により矯正することができる。
なお、9は基板1の両側に設けられた副板である。
【0010】図3には本考案の他の実施例の金属板ガス
ケットを構成する基板1の平面図を示している。該基板
1は弾性金属板より成り、図1に示した基板と同様に単
独で端板金属ガスケットとして用いることもできるし、
副板等として積層して積層金属板ガスケットとして用い
ることもできる。図3に示した基板1においては、図1
の小スリット7の代わりに、多数個の小面積の小透孔8
が設けられている。小透孔8は円形、長円形、四角形等
の任意の形状であってよいが、その大きさは円形に面積
換算して直径が2〜5mm程度であることが好ましい。
また、小透孔8の配列については、図3に示されている
ように、小透孔8を基板1の幅方向に線状に整列させて
もよく、或いは小透孔8を整列させずに自由に散在させ
るように設けてもよい。
【0011】本考案においては、図4の実施例の基板に
示すように、シリンダボア2等のシール部を囲繞するビ
ード6を設けた弾性金属板より成る基板1に小スリット
7および小透孔8の双方を設けることもできる。基板の
設計上、線状に延長する小スリットを充分な個数設け難
い場合或いは小スリットを基板の長手方向に適宜に分散
させて設けることが困難な場合等に、小面積であって場
所的に制限を受けることの少ない小透孔8を併用し小ス
リット7を補うことができる。上記においては、専らシ
リンダヘッドガスケットについて本考案を説明したが、
本考案の適用はシリンダヘッドガスケットに限られるも
のではない。
【0012】
【作用および考案の効果】本考案の金属板ガスケットに
おいては、シリンダボア等のシール部を囲繞しシールす
るビードを設けた弾性金属板に、該金属板の幅方向に延
長する小スリットを設けるか或いは点状に散在する多数
個の小面積の小透孔を設けているので、該弾性金属板に
ビードを形成する加工により生じた反り、すなわち弾性
金属板の長手方向の両端部の反り返りを例えば反りの方
向と反対方向に屈曲を与える等の簡単な矯正操作により
矯正できる。従って弾性金属板の反りに基づく金属板ガ
スケットの組立て、取扱い或いは被シール面への装着、
組付け上の不利、不便を解消できる。
【0013】しかも、上記の小スリットや小透孔はシリ
ンダボア等のシール部のシールに実質的な影響を与えな
い箇所いわゆる非シール面に設けるので、小スリットや
小透孔が金属板ガスケットのシール性に悪影響を及ぼす
ことはない。殊に小透孔を設ける場合には、個々の小透
孔の面積が小さいので小透孔を設ける場所についてあま
り制限を受けず、多数の小透孔を非シール面に比較的均
一に散在させることもできる。
【0014】更に、本考案において非シール面に設けら
れた小スリットや小透孔は、金属板ガスケットを被シー
ル面間に締付けるボルトのトルクが非シール面において
消費されるのを軽減する面圧調整の機能をも併せ有する
ので、小スリットや小透孔の適宜な設計によって金属板
ガスケットのシール性の向上に寄与することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の金属板ガスケットの基板の平
面図。
【図2】図1の基板に副板を積層した積層金属板ガスケ
ットの図1のA−A線による断面図。
【図3】本考案の他の実施例の金属板ガスケットの基板
の平面図。
【図4】本考案の更に他の実施例の金属板ガスケットの
基板の平面図。
【符号の説明】
1 基板 2 シリンダボア 3 油孔 4 水孔 5 ボルト孔 6 ビード 7 小スリット 8 小透孔 9 副板

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボア、油孔、水孔等のシール部
    を囲繞しシールするビードを設けた、幅方向よりも長手
    方向に長い弾性金属板を備えた金属板ガスケットにおい
    て、上記のビードを設けた弾性金属板に幅方向に延長す
    る小スリットを設けたことを特徴とする金属板ガスケッ
    ト。
  2. 【請求項2】 シリンダボア、油孔、水孔等のシール部
    を囲繞しシールするビードを設けた、幅方向よりも長手
    方向に長い弾性金属板を備えた金属板ガスケットにおい
    て、上記のビードを設けた弾性金属板に多数個の小面積
    の小透孔を設けたことを特徴とする金属板ガスケット。
JP2285391U 1991-03-14 1991-03-14 金属板ガスケット Expired - Lifetime JPH0754691Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2285391U JPH0754691Y2 (ja) 1991-03-14 1991-03-14 金属板ガスケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2285391U JPH0754691Y2 (ja) 1991-03-14 1991-03-14 金属板ガスケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04111960U JPH04111960U (ja) 1992-09-29
JPH0754691Y2 true JPH0754691Y2 (ja) 1995-12-18

Family

ID=31908259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2285391U Expired - Lifetime JPH0754691Y2 (ja) 1991-03-14 1991-03-14 金属板ガスケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0754691Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7347176B1 (en) * 2006-11-08 2008-03-25 International Engine Intellectual Property Company, Llc Gasket with leak conduit

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04111960U (ja) 1992-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0754692Y2 (ja) シリンダヘッド用金属積層形ガスケット
JPH0754691Y2 (ja) 金属板ガスケット
JPH11210888A (ja) 金属製シリンダヘッドガスケット
KR100301593B1 (ko) 개스킷
JPH09292027A (ja) メタルガスケット
JP3762250B2 (ja) 金属ガスケット
JP3569179B2 (ja) メタルガスケット
JPS58123963U (ja) ガスケツト
JPH0754690Y2 (ja) 金属板ガスケット
JP2555557Y2 (ja) ビード及びコーティングの保護部を設けた金属積層形ガスケット
JPH0544845A (ja) 金属ガスケツト
JPH04347065A (ja) 金属ガスケット
JPH0442490Y2 (ja)
JPH071549Y2 (ja) ガスケット構造
JP3126595B2 (ja) ガスケット
JPH0111953Y2 (ja)
JP2514940Y2 (ja) オイルパン取付け装置
JPH0752358Y2 (ja) オイル穴用ビード
JPH06690Y2 (ja) ロッカカバーガスケット
JPH056449Y2 (ja)
JPH051728Y2 (ja)
JP2597303Y2 (ja) シリンダヘッドの金属積層形ガスケット
JP2002031238A (ja) 金属ガスケット
JPH0414676Y2 (ja)
JPH05288116A (ja) ガスケット

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term