JP2514940Y2 - オイルパン取付け装置 - Google Patents

オイルパン取付け装置

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JP2514940Y2
JP2514940Y2 JP1990113449U JP11344990U JP2514940Y2 JP 2514940 Y2 JP2514940 Y2 JP 2514940Y2 JP 1990113449 U JP1990113449 U JP 1990113449U JP 11344990 U JP11344990 U JP 11344990U JP 2514940 Y2 JP2514940 Y2 JP 2514940Y2
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Japan
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oil pan
stiffener
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stress
flange
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正明 中村
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日野自動車工業株式会社
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンのシリンダブロックにオイルパン
を取付けるオイルパン取付け装置の改良に関するもので
ある。
(従来の技術) 一般に、鋳造製の硬いエンジンのシリンダブロックに
板金加工によって形成された薄板金属製のオイルパンを
複数の取付けボルトによって取付ける際に、オイルパン
の鍔(取付け面)に均一な面圧を確保するために、オイ
ルパンの鍔と取付けボルトのヘッドとの間にオイルパン
の鍔を裏当てするように帯板状の高い剛性を有するステ
ィフナが配置され、取付けボルトは、このスティフナを
介してオイルパンの鍔に貫通し、エンジンのシリンダブ
ロックにねじ込んでオイルパンを取付けている。
(考案が解決しようとする課題) しかし、このような取付け構造では、薄板金属製のオ
イルパンは、硬い材質のシリンダブロックの変形に追従
するため、スティフナに取付けボルトが貫通する部分で
スティフナの端縁に向けて応力が集中する。
第6図(A)(B)は、従来技術でオイルパン1がス
ティフナ2を介して図示しない取付けボルトによって同
じく図示しないエンジンのシリンダブロックに取付けら
れる場合に応力が集中する状態を示す。第6図(A)か
らスティフナ2の長手方向に間隔をあけてそのボルト貫
通孔1aを有する部分で応力が集中していることが解り、
また第6図(B)からスティフナ2の幅方向の端縁に向
けて応力が集中していることが解る。このように、オイ
ルパンに局部的な応力が集中すると、オイル漏れを生ず
る虞があった。
本考案の目的は、上記の欠点を回避し、取付けボルト
のまわりで応力が集中することがなく、オイル漏れを防
止することができるオイルパン取付け装置を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、エンジンのシリンダブロックに薄板金属製
のオイルパンの鍔が取付けボルトによって取付けられ、
オイルパンの鍔と取付けボルトのヘッドとの間にはオイ
ルパンの鍔を裏当てするように剛性を有するスティフナ
が配置され、取付けボルトはこのスティフナを貫通して
前記シリンダブロックにねじ込まれているオイルパン取
付け装置において、スティフナは取付けボルトが貫通す
る部分に連通しまたは接近するように幅方向に切欠かれ
た応力緩和用の切欠き部を有することを特徴とするオイ
ルパン取付け装置を提供するものである。
(作用) このように、スティフナの取付けボルトが貫通する部
分に連通しまたは接近するようにスティフナに幅方向に
切欠かれた応力緩和用の切欠き部を有すると、この切欠
き部がオイルパンの鍔にかけられる応力を緩和し、ステ
ィフナの取付けボルトが貫通する部分ではスティフナの
端縁によって薄板金属製のオイルパンに応力がかけられ
ることがなく、このため、スティフナに複数の取付けボ
ルトが貫通する部分毎に、即ちスティフナの長手方向に
間隔をあけて応力が集中的に高くなることがないし、ま
た各取付けボルト貫通部分でスティフナの端縁に向けて
幅方向に応力が集中的に高くなることがない。従って、
薄板金属のオイルパンの鍔は、均一な面圧でシリンダブ
ロックに取付けられ、オイルパンからのオイル漏れを有
効に防止することができる。
(実施例) 本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明すると、
第1図及び第2図は、本考案に係るオイルパン取付け装
置10を示し、このオイルパン取付け装置10は、被取付け
部材であるエンジンのシリンダブロック14に薄板金属製
のオイルパン12を取付けるのに用いられる。
オイルパン12の鍔16は、シール材18を介してシリンダ
ブロック14の下鍔に係合され、またこの鍔16の下面には
後に述べる取付けボルトによる取付け部分に跨がって鍔
16の取付け面のほぼ全面にわたって裏当てするように帯
板状の高い剛性を有するスティフナ20が係合され、複数
の取付けボルト22をこのスティフナ20の下面からスティ
フナ20、鍔16及びシール材18を貫通してシリンダブロッ
ク14にねじ込んでオイルパン12の鍔16がシリンダブロッ
ク14に取付けられている。従って、オイルパン12の鍔16
は、取付けボルト22のヘッドによってスティフナ20を介
して鍔16の取付け面の面圧が均一になるように高い剛性
でシリンダブロック14に取付けられることが解る。
尚、第1図及び第2図において符号16a、20aはそれぞ
れオイルパン12の鍔16及びスティフナ20に設けられて取
付けボルト22が貫通するボルト貫通孔である。
スティフナ20は、第2図及び第3図から解るように、
取付けボルト22が貫通するボルト貫通孔20aに連通する
ように幅方向に切欠かれた応力緩和用の切欠き部20bを
有する。
スティフナ20にこのような応力緩和用の切欠き部20b
を有すると、、スティフナ20のボルト貫通孔20aの部分
ではスティフナ20の端縁によって薄板金属製のオイルパ
ンに応力がかけられることがなく、従ってスティフナ20
に複数の取付けボルト22が貫通する毎に、即ちスティフ
ナ20の長手方向に間隔をあけて応力が集中的に高くなる
ことがないし、また各取付けボルト22が貫通する部分で
スティフナ20の端縁に向けて幅方向に応力が集中的に高
くなることがない。
第4図(A)(B)は、それぞれスティフナ20の長手
方向及び幅方向の応力の変動状態を示し、第4図(A)
からスティフナ20のボルト貫通孔20aを有する部分の長
手方向位置h1、h2−−−−−で応力が緩和されているこ
とが解り、また第4図(B)から幅方向の端縁w1、w2
−−−−で応力の集中がなくなっていることが解る。
上記実施例では、取付けボルト22が貫通する部分では
応力が集中するのを緩和するために切欠き部20bは、取
付けボルト22が貫通する部分に連通しているが、この切
欠き部20bは、第5図に示すように、取付けボルト22が
貫通する部分に接近していてもよく、この場合も、第1
図乃至第3図の実施例と同様に、長手方向及び幅方向の
応力を緩和することができる。
(考案の効果) 本考案によれば、上記のように、薄金属板のオイルパ
ンをエンジンのシリンダブロックに取付ける際に、この
オイルパンを裏当てするスティフナの取付けボルトが貫
通する部分に連通しまたは接近するようにスティフナに
幅方向に切欠かれた応力緩和用の切欠き部を有するの
で、スティフナの取付けボルトが貫通する部分で応力が
緩和され、このためオイルパンの鍔の長手方向にも幅方
向にも応力の集中を起こすことがなく、従ってオイルパ
ンの取付け部からオイル漏れが生ずるのを有効に防止す
ることができる実益がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るオイルパン取付け装置の断面図、
第2図は本考案の要部の拡大斜視図、第3図は本考案に
用いられるスティフナの一部の平面図、第4図(A)
(B)はそれぞれ本考案のオイルパン取付け装置による
取付けボルトの貫通部分の応力変動曲線を示す曲線図、
第5図は本考案の切欠き部を変形した他の実施例の斜視
図、第6図(A)(B)はそれぞれ従来技術によるオイ
ルパンの取付け部の応力変動曲線を示す曲線図である。 10……オイルパン取付け装置、12……オイルパン、14…
…シリンダブロック、16……鍔、20……スティフナ、22
……取付けボルト、20a……ボルト貫通孔、20b……切欠
き部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのシリンダブロックに薄板金属製
    のオイルパンの鍔が複数の取付けボルトによって取付け
    られ、前記オイルパンの鍔と前記取付けボルトのヘッド
    との間には前記オイルパンの鍔を裏当てするように剛性
    を有するスティフナが配置され、前記複数の取付けボル
    トは前記スティフナを貫通して前記シリンダブロックに
    ねじ込まれているオイルパン取付け装置において、前記
    スティフナは各取付けボルトが貫通する部分に連通しま
    たは接近するように幅方向に切欠かれた応力緩和用の切
    欠き部を有することを特徴とするオイルパン取付け装
    置。
JP1990113449U 1990-10-31 1990-10-31 オイルパン取付け装置 Expired - Fee Related JP2514940Y2 (ja)

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JPS4729167U (ja) * 1971-04-27 1972-12-02
JPS5444047Y2 (ja) * 1974-10-23 1979-12-18
JPS61117912U (ja) * 1985-01-10 1986-07-25

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