JPH0754554A - 扉 - Google Patents
扉Info
- Publication number
- JPH0754554A JPH0754554A JP21903893A JP21903893A JPH0754554A JP H0754554 A JPH0754554 A JP H0754554A JP 21903893 A JP21903893 A JP 21903893A JP 21903893 A JP21903893 A JP 21903893A JP H0754554 A JPH0754554 A JP H0754554A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- door body
- frame
- rack
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 受け具としての枠等に取り付けられるドア等
の扉体と枠等との間の気密の保持及びその解除を操作性
良く行うことができ、施錠忘れのおそれもない扉を提供
する。 【構成】 扉体2を建物開口部の受け具21に対し閉止
した状態では、扉体2に取り付けられた補助材10が目
板として機能して扉体2の内外側間の気密性、水密性が
確保され、扉体2を開放する際には操作部4と連係され
ている補助材10により保持される気密状態を解除する
と同時に操作部10と連係されている係合具25による
扉体の閉塞保持状態を解除して扉体2の開放を自在に行
うことができる。さらにその後扉体2を建物開口部の受
け具21に対し閉止する際には操作部4を操作して補助
材10により気密状態を確保すると同時に操作部10と
連係されている係合具25により扉体2を閉塞保持状態
とすることができる。
の扉体と枠等との間の気密の保持及びその解除を操作性
良く行うことができ、施錠忘れのおそれもない扉を提供
する。 【構成】 扉体2を建物開口部の受け具21に対し閉止
した状態では、扉体2に取り付けられた補助材10が目
板として機能して扉体2の内外側間の気密性、水密性が
確保され、扉体2を開放する際には操作部4と連係され
ている補助材10により保持される気密状態を解除する
と同時に操作部10と連係されている係合具25による
扉体の閉塞保持状態を解除して扉体2の開放を自在に行
うことができる。さらにその後扉体2を建物開口部の受
け具21に対し閉止する際には操作部4を操作して補助
材10により気密状態を確保すると同時に操作部10と
連係されている係合具25により扉体2を閉塞保持状態
とすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドア、窓等の扉体を備え
る扉に関するものであり、例えば建物開口部に固設され
る受け具としての枠とかかる枠に取り付けられるドア等
の扉体との間の気密を保持することができると共に、か
かる気密状態を自在に解除して開閉できる扉体を備えた
扉に関するものである。
る扉に関するものであり、例えば建物開口部に固設され
る受け具としての枠とかかる枠に取り付けられるドア等
の扉体との間の気密を保持することができると共に、か
かる気密状態を自在に解除して開閉できる扉体を備えた
扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドア等とかかるドア等を取り付ける建物
開口部の枠との間の気密を保持することを目的とした扉
として実開昭57−78390号に示すものがある。こ
の実開昭57−78390号に示す扉は図16、17に
示すように、扉体60が嵌合する扉枠61の内周面に沿
って液体の封入された弾性チューブ62を埋設し、この
弾性チューブ62の扉体60の一辺と対応する部分を膨
らみ状態の形状保持性を有するものとし、かつこの弾性
チューブ62の扉体60の他辺と対応する部分を、縮ま
り状態の形状保持性を有しかつ膨らみ状態で扉体60の
端面に接するものとし、扉体60の一辺の端面に、この
一辺と対応する弾性チューブ62部分を押圧部材63を
出入操作装置64により出入可能に設け、出入操作装置
64による押圧部材63の出入り操作により、任意に扉
体60と扉枠61との間の気密保持及び気密解除を行う
ことができるとするものである。
開口部の枠との間の気密を保持することを目的とした扉
として実開昭57−78390号に示すものがある。こ
の実開昭57−78390号に示す扉は図16、17に
示すように、扉体60が嵌合する扉枠61の内周面に沿
って液体の封入された弾性チューブ62を埋設し、この
弾性チューブ62の扉体60の一辺と対応する部分を膨
らみ状態の形状保持性を有するものとし、かつこの弾性
チューブ62の扉体60の他辺と対応する部分を、縮ま
り状態の形状保持性を有しかつ膨らみ状態で扉体60の
端面に接するものとし、扉体60の一辺の端面に、この
一辺と対応する弾性チューブ62部分を押圧部材63を
出入操作装置64により出入可能に設け、出入操作装置
64による押圧部材63の出入り操作により、任意に扉
体60と扉枠61との間の気密保持及び気密解除を行う
ことができるとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし以上の従来の扉
には次のような問題があった。すなわち以上の従来の扉
では、出入操作装置64により押圧部材63を突出させ
た後に施錠のためにキーやサムターンを操作する必要が
あり、気密保持のための押圧部材63の操作と施錠のた
めの操作とを別個に行うことになるため施錠を忘れる場
合が生じる可能性があった。一方、社会動向としてユー
ザーはより快適な住環境を求めており、かかる点から従
来の扉を検討する場合には、気密性保持のための機構の
操作性を向上し、施錠忘れを防止する対策が必要となっ
ていた。したがって本発明は以上の従来技術における問
題点に鑑みてなされたものであって、受け具としての枠
等に取り付けられるドア等の扉体と枠等との間の気密の
保持及びその解除を操作性良く行うことができ、施錠忘
れのおそれもない扉を提供することを目的とする。
には次のような問題があった。すなわち以上の従来の扉
では、出入操作装置64により押圧部材63を突出させ
た後に施錠のためにキーやサムターンを操作する必要が
あり、気密保持のための押圧部材63の操作と施錠のた
めの操作とを別個に行うことになるため施錠を忘れる場
合が生じる可能性があった。一方、社会動向としてユー
ザーはより快適な住環境を求めており、かかる点から従
来の扉を検討する場合には、気密性保持のための機構の
操作性を向上し、施錠忘れを防止する対策が必要となっ
ていた。したがって本発明は以上の従来技術における問
題点に鑑みてなされたものであって、受け具としての枠
等に取り付けられるドア等の扉体と枠等との間の気密の
保持及びその解除を操作性良く行うことができ、施錠忘
れのおそれもない扉を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の扉は、
(1) 扉体の戸先側に進退自在に取り付けられた補助
材と、(2) 扉体に設けられた係合具と、(3) 扉
体が閉塞した状態で係合具を係合して扉体の開閉移動を
規制する受け具と、(4) 補助材および係合具に連係
される操作部とを有し、(5) 操作部により係合具の
受け具に対する係合及び係合解除が操作されるのと連動
して補助材が進退することを特徴とする。扉体は一方向
にのみ開閉するものであっても良く、また扉体は両方向
に開閉するものであっても良い。扉体が2枚の扉体であ
る場合には、補助材は2枚の扉体の少なくとも一方に取
り付けるようにすることができ、また2枚の扉体の両方
にそれぞれ個別に取り付ける様にすることもできる。そ
の様に2枚の扉体の両方にそれぞれ個別に補助材を取り
付ける場合には2枚の扉体の相互間の気密性、水密性を
より確実にすることができる。
(1) 扉体の戸先側に進退自在に取り付けられた補助
材と、(2) 扉体に設けられた係合具と、(3) 扉
体が閉塞した状態で係合具を係合して扉体の開閉移動を
規制する受け具と、(4) 補助材および係合具に連係
される操作部とを有し、(5) 操作部により係合具の
受け具に対する係合及び係合解除が操作されるのと連動
して補助材が進退することを特徴とする。扉体は一方向
にのみ開閉するものであっても良く、また扉体は両方向
に開閉するものであっても良い。扉体が2枚の扉体であ
る場合には、補助材は2枚の扉体の少なくとも一方に取
り付けるようにすることができ、また2枚の扉体の両方
にそれぞれ個別に取り付ける様にすることもできる。そ
の様に2枚の扉体の両方にそれぞれ個別に補助材を取り
付ける場合には2枚の扉体の相互間の気密性、水密性を
より確実にすることができる。
【0005】補助材の戸先側に気密材を設けることによ
り気密性、水密性をより確実にすることができる。受け
具が取り付けられる場所は枠、躯体、門扉の場合は土台
コンクリートである。操作部は、補助材が取り付けられ
た扉体に設けられることができ、その操作部により補助
材が操作されると共に係合具が操作されて操作性良く扉
体による気密状態の保持及びその解除、扉体の閉塞状態
への保持または閉塞保持状態の解除が行われる。また操
作部は、補助材が取り付けられた扉体を開閉するハンド
ルとすることができ、ハンドルによる扉体の開閉動作に
連動して補助材が操作されると共に係合具が操作されて
操作性良く扉体による開閉に伴う気密状態の保持及びそ
の解除、扉体の閉塞状態への保持または閉塞保持状態の
解除が行われる。ここに言う扉体の閉塞保持状態とは、
キーやサムターン、その他の手段により施錠された状態
を含み、それのみならずラッチ等により弾性力その他の
手段によって扉体が閉塞された状態に保持された状態を
含む。以上のように扉体の開閉動作に連動して扉体の閉
塞保持状態の解除または扉体の閉塞状態への保持が行わ
れる様にすることによって、扉体の開閉動作と別個に扉
体の閉塞保持状態の解除または扉体の閉塞状態への保持
操作を行う手間を省くことができる。
り気密性、水密性をより確実にすることができる。受け
具が取り付けられる場所は枠、躯体、門扉の場合は土台
コンクリートである。操作部は、補助材が取り付けられ
た扉体に設けられることができ、その操作部により補助
材が操作されると共に係合具が操作されて操作性良く扉
体による気密状態の保持及びその解除、扉体の閉塞状態
への保持または閉塞保持状態の解除が行われる。また操
作部は、補助材が取り付けられた扉体を開閉するハンド
ルとすることができ、ハンドルによる扉体の開閉動作に
連動して補助材が操作されると共に係合具が操作されて
操作性良く扉体による開閉に伴う気密状態の保持及びそ
の解除、扉体の閉塞状態への保持または閉塞保持状態の
解除が行われる。ここに言う扉体の閉塞保持状態とは、
キーやサムターン、その他の手段により施錠された状態
を含み、それのみならずラッチ等により弾性力その他の
手段によって扉体が閉塞された状態に保持された状態を
含む。以上のように扉体の開閉動作に連動して扉体の閉
塞保持状態の解除または扉体の閉塞状態への保持が行わ
れる様にすることによって、扉体の開閉動作と別個に扉
体の閉塞保持状態の解除または扉体の閉塞状態への保持
操作を行う手間を省くことができる。
【0006】扉体としては例えば建物のドアや窓があ
り、この建物のドアや窓は特に天地方向に対して垂直方
向に開閉されるものには限定されず、天地方向と平行な
方向に開閉されるものも含む。また扉体を建物のドアや
窓とする場合には、ドアにおける気密性の保持が確実に
なされると共に、その気密状態の保持及びその解除と共
にその閉塞状態への保持または閉塞保持状態の解除を操
作性良く行うことができ、施錠忘れによる盗難の発生等
を有効に防止することができる快適な住環境をユーザー
に提供することができる。
り、この建物のドアや窓は特に天地方向に対して垂直方
向に開閉されるものには限定されず、天地方向と平行な
方向に開閉されるものも含む。また扉体を建物のドアや
窓とする場合には、ドアにおける気密性の保持が確実に
なされると共に、その気密状態の保持及びその解除と共
にその閉塞状態への保持または閉塞保持状態の解除を操
作性良く行うことができ、施錠忘れによる盗難の発生等
を有効に防止することができる快適な住環境をユーザー
に提供することができる。
【0007】
【作用】したがって本発明の扉によれば、扉体を建物開
口部の受け具に対し閉止した状態では、扉体に取り付け
られた補助材が目板として機能して扉体の内外側間の気
密性、水密性が確保され、扉体を開放する際には操作部
と連係されている補助材により保持される気密状態を解
除すると同時に操作部と連係されている係合具による扉
体の閉塞保持状態を解除して扉体の開放を自在に行うこ
とができる。さらにその後扉体を建物開口部の受け具に
対し閉止する際には操作部を操作して補助材により気密
状態を確保すると同時に操作部と連係されている係合具
により扉体を閉塞保持状態とすることができる。
口部の受け具に対し閉止した状態では、扉体に取り付け
られた補助材が目板として機能して扉体の内外側間の気
密性、水密性が確保され、扉体を開放する際には操作部
と連係されている補助材により保持される気密状態を解
除すると同時に操作部と連係されている係合具による扉
体の閉塞保持状態を解除して扉体の開放を自在に行うこ
とができる。さらにその後扉体を建物開口部の受け具に
対し閉止する際には操作部を操作して補助材により気密
状態を確保すると同時に操作部と連係されている係合具
により扉体を閉塞保持状態とすることができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の扉の実施例を図面に基づいて
説明する。図1〜5は本発明の扉をドアに適用した一実
施例を示し、図1に示されるように建物開口部に取り付
けられた枠1に取り付けられる扉体であるドア2の戸先
側の戸先部3には操作部としてのハンドル4が取り付け
られる。図1及び図2(a)及び図2(b)に示されるように
ドア2の戸先部3には枠1に対向する端縁7に支持枠8
を介して補助材10が取り付けられる。すなわち支持枠
8の基端部8aは端縁7のリブ9a、9b間に嵌合して
固定され一方支持枠8の先端部8bは折曲して形成され
る。一方補助材10の支持枠8に対する係合端部11は
半円環状に形成され、かかる半円環状係合端部11が支
持枠8の先端部8bに係合せしめられ、かかる係合部を
中心として回転動自在な状態で補助材10は支持枠8の
先端部8b、基端部8aを介してドア2の戸先部3の端
縁7に取り付けられる。
説明する。図1〜5は本発明の扉をドアに適用した一実
施例を示し、図1に示されるように建物開口部に取り付
けられた枠1に取り付けられる扉体であるドア2の戸先
側の戸先部3には操作部としてのハンドル4が取り付け
られる。図1及び図2(a)及び図2(b)に示されるように
ドア2の戸先部3には枠1に対向する端縁7に支持枠8
を介して補助材10が取り付けられる。すなわち支持枠
8の基端部8aは端縁7のリブ9a、9b間に嵌合して
固定され一方支持枠8の先端部8bは折曲して形成され
る。一方補助材10の支持枠8に対する係合端部11は
半円環状に形成され、かかる半円環状係合端部11が支
持枠8の先端部8bに係合せしめられ、かかる係合部を
中心として回転動自在な状態で補助材10は支持枠8の
先端部8b、基端部8aを介してドア2の戸先部3の端
縁7に取り付けられる。
【0009】図に示されるように補助材10の枠1に対
する当接部分には塩化ビニルまたは合成ゴムを使用した
気密材12が取り付けられかかる気密材12を介して補
助材10は枠1に当接し、かかる気密材12によって枠
1と補助材10との間の気密性、水密性が保持される。
一方、ドア2の戸先部3に対する補助材10の当接部分
にはこれも塩化ビニルまたは合成ゴムを使用した気密材
13が取り付けられかかる気密材13を介して補助材1
0はドア2の戸先部3の縁部に当接し、かかる気密材1
3によってドア2の戸先部3と補助材10との間の気密
性、水密性が保持される。すなわち、補助材10が回転
動して枠1の端部に気密材12が当接した状態でドア2
の戸先部3の縁部に気密材13も当接し、それによりド
ア2の戸先部3の内側部に対する気密性、水密性及びド
ア2内外間の気密性、水密性が同時に確保される。
する当接部分には塩化ビニルまたは合成ゴムを使用した
気密材12が取り付けられかかる気密材12を介して補
助材10は枠1に当接し、かかる気密材12によって枠
1と補助材10との間の気密性、水密性が保持される。
一方、ドア2の戸先部3に対する補助材10の当接部分
にはこれも塩化ビニルまたは合成ゴムを使用した気密材
13が取り付けられかかる気密材13を介して補助材1
0はドア2の戸先部3の縁部に当接し、かかる気密材1
3によってドア2の戸先部3と補助材10との間の気密
性、水密性が保持される。すなわち、補助材10が回転
動して枠1の端部に気密材12が当接した状態でドア2
の戸先部3の縁部に気密材13も当接し、それによりド
ア2の戸先部3の内側部に対する気密性、水密性及びド
ア2内外間の気密性、水密性が同時に確保される。
【0010】図2(a)、2(b)及び図4に示されるように
ハンドル4にはドア2の戸先部3内側において固定ピン
14を介してピニオン15が固定して取り付けられ、一
方ドア2の戸先部3内側にはその天地方向に沿って延在
するようにラック16、17が配置される。このラック
16、17とピニオン15とは相互に歯合する位置関係
で配置され、その結果ハンドル4の回動に伴いピニオン
15が回動するとかかるピニオン15に歯合するラック
16、17はピニオン15の回動に伴い上下動する。図
4に示されるようにラック16はその上端部分近傍領域
においてピニオン15と歯合し、一方ラック17はその
下端部近傍領域においてピニオン15と歯合することか
ら、ハンドル4が配置された位置を境としてその上方領
域に配置されるラック17はハンドル4の上方領域を上
下動し、一方ハンドル4が配置された位置を境としてそ
の下方領域に配置されるラック16はハンドル4の下方
領域を上下動する。図3はドア2の戸先部3の部分透視
斜視図であり、図3、4に示されるように戸先部3内側
のラック16、17にはその上下動方向に対して斜行す
る方向に溝18が上下方向に適宜の間隔をおいて複数配
列して設けられる。一方、図1(a)、1(b)、3に示され
るように補助材10にはラック16、17側端部にピン
19が複数適宜間隔で設けられ、かかるピン19が設け
られる間隔はラック16、17に設けられる溝18の間
隔と対応する間隔とされて、対向する各溝18と各ピン
19とは相互に係合せしめられる。
ハンドル4にはドア2の戸先部3内側において固定ピン
14を介してピニオン15が固定して取り付けられ、一
方ドア2の戸先部3内側にはその天地方向に沿って延在
するようにラック16、17が配置される。このラック
16、17とピニオン15とは相互に歯合する位置関係
で配置され、その結果ハンドル4の回動に伴いピニオン
15が回動するとかかるピニオン15に歯合するラック
16、17はピニオン15の回動に伴い上下動する。図
4に示されるようにラック16はその上端部分近傍領域
においてピニオン15と歯合し、一方ラック17はその
下端部近傍領域においてピニオン15と歯合することか
ら、ハンドル4が配置された位置を境としてその上方領
域に配置されるラック17はハンドル4の上方領域を上
下動し、一方ハンドル4が配置された位置を境としてそ
の下方領域に配置されるラック16はハンドル4の下方
領域を上下動する。図3はドア2の戸先部3の部分透視
斜視図であり、図3、4に示されるように戸先部3内側
のラック16、17にはその上下動方向に対して斜行す
る方向に溝18が上下方向に適宜の間隔をおいて複数配
列して設けられる。一方、図1(a)、1(b)、3に示され
るように補助材10にはラック16、17側端部にピン
19が複数適宜間隔で設けられ、かかるピン19が設け
られる間隔はラック16、17に設けられる溝18の間
隔と対応する間隔とされて、対向する各溝18と各ピン
19とは相互に係合せしめられる。
【0011】図1、図5に示されるようにラック16の
下端及びラック17の上端には枠に対する係合具として
のロッド20が一体にして設けられ、かかるロッド20
は図1に示される様に建物開口部に取り付けられた枠1
に形成された受け具21にラック16、17の上下動に
従い係合し、離脱する。したがって本実施例ではハンド
ル4が補助材10および係合具としてのロッド20に連
係される操作部であり、かかるハンドル4によって扉体
2aが開閉されるのと連動して、ロッド20が受け具2
1から離脱し或いは係合して、扉体の開閉動作に連動し
て扉体の閉塞保持状態の解除または閉塞状態への保持が
行われる。したがって以上の実施例のドアによれば次の
ようにしてドア2の開閉を行うことができる。図2
(a)、2(b)に示される様にドア2を開放する場合にはハ
ンドル4を回動する。それにより固定ピン14を介して
ピニオン15が回転し、そのピニオン15に歯合するラ
ック16が天地方向上方に移動する。また同様にピニオ
ン15に歯合するラック17も天地方向下方に移動す
る。その結果ラック16、17に一体に設けられたロッ
ド20と枠1に形成された受け具21との係合は解除さ
れる。さらに、下方に移動するラック17及び上方に移
動するラック16各々に設けられた溝18と係合するピ
ン19は、ラック16、17の移動に伴い溝18内側を
摺動して移動し、そのピン19の溝18内における移動
の過程でピン19が一体に形成された補助材10は図2
(a)に示す位置から図2(b)に示す位置まで、支持枠8の
先端部8bを回動中心として回動して移動する。それに
より図2(b)に示されるように補助材10に固定された
気密材12の枠1に対する当接状態は解除され、その状
態でドア2を開放方向に押圧すれば図2(b)に示すよう
にドア2を開放状態とすることができる。
下端及びラック17の上端には枠に対する係合具として
のロッド20が一体にして設けられ、かかるロッド20
は図1に示される様に建物開口部に取り付けられた枠1
に形成された受け具21にラック16、17の上下動に
従い係合し、離脱する。したがって本実施例ではハンド
ル4が補助材10および係合具としてのロッド20に連
係される操作部であり、かかるハンドル4によって扉体
2aが開閉されるのと連動して、ロッド20が受け具2
1から離脱し或いは係合して、扉体の開閉動作に連動し
て扉体の閉塞保持状態の解除または閉塞状態への保持が
行われる。したがって以上の実施例のドアによれば次の
ようにしてドア2の開閉を行うことができる。図2
(a)、2(b)に示される様にドア2を開放する場合にはハ
ンドル4を回動する。それにより固定ピン14を介して
ピニオン15が回転し、そのピニオン15に歯合するラ
ック16が天地方向上方に移動する。また同様にピニオ
ン15に歯合するラック17も天地方向下方に移動す
る。その結果ラック16、17に一体に設けられたロッ
ド20と枠1に形成された受け具21との係合は解除さ
れる。さらに、下方に移動するラック17及び上方に移
動するラック16各々に設けられた溝18と係合するピ
ン19は、ラック16、17の移動に伴い溝18内側を
摺動して移動し、そのピン19の溝18内における移動
の過程でピン19が一体に形成された補助材10は図2
(a)に示す位置から図2(b)に示す位置まで、支持枠8の
先端部8bを回動中心として回動して移動する。それに
より図2(b)に示されるように補助材10に固定された
気密材12の枠1に対する当接状態は解除され、その状
態でドア2を開放方向に押圧すれば図2(b)に示すよう
にドア2を開放状態とすることができる。
【0012】逆にドア2を閉止する場合にはハンドル4
を逆方向に回動すれば固定ピン14を介してピニオン1
5が回転し、そのピニオン15に歯合するラック16が
天地方向下方に移動する。また同様にピニオン15に歯
合するラック17は天地方向上方に移動する。その結果
ラック16、17に一体に設けられたロッド20と枠1
に形成された受け具21とが係合し、ドア2は枠1に対
して固定され閉塞保持された状態となる。従って以上の
実施例のドアでは、ハンドル4によりドア2を開閉でき
るだけでなく、ハンドル4を操作するだけで補助材10
による気密状態の確保及びその解除さらにはドア2の枠
1に対する閉塞保持状態の解除または閉塞状態への保持
を行うことができる。なお、以上においてドア2の戸先
部3内側のラック16、17には補助材10に形成され
たピン19と係合する溝18が複数、例えばラック16
とラック17とを合わせて4ヶ所設けられており、ラッ
ク16、17の上下動の過程で補助材10には複数の溝
18及びピン19を介して複数位置で回動方向の力が印
加されるので、補助材10の出入りは円滑に行われる。
を逆方向に回動すれば固定ピン14を介してピニオン1
5が回転し、そのピニオン15に歯合するラック16が
天地方向下方に移動する。また同様にピニオン15に歯
合するラック17は天地方向上方に移動する。その結果
ラック16、17に一体に設けられたロッド20と枠1
に形成された受け具21とが係合し、ドア2は枠1に対
して固定され閉塞保持された状態となる。従って以上の
実施例のドアでは、ハンドル4によりドア2を開閉でき
るだけでなく、ハンドル4を操作するだけで補助材10
による気密状態の確保及びその解除さらにはドア2の枠
1に対する閉塞保持状態の解除または閉塞状態への保持
を行うことができる。なお、以上においてドア2の戸先
部3内側のラック16、17には補助材10に形成され
たピン19と係合する溝18が複数、例えばラック16
とラック17とを合わせて4ヶ所設けられており、ラッ
ク16、17の上下動の過程で補助材10には複数の溝
18及びピン19を介して複数位置で回動方向の力が印
加されるので、補助材10の出入りは円滑に行われる。
【0013】図6〜図11は本発明の扉の他の実施例と
して、本発明を両開きスイングドアに適用した実施例を
示す。図6に示されるように建物開口部に取り付けられ
た枠31に取り付けられる両開きスイングドア32は2
枚の扉体32aと扉体32bとよりなる。扉体32aの
召し合わせ框33にはハンドル34が取り付けられ一方
扉体32bの召し合わせ框35にはハンドル36が取り
付けられる。図7及び図8に示されるように扉体32a
の召し合わせ框33には扉体32bの召し合わせ框35
に対向する端縁37に補助材38が取り付けられる。図
に示されるように補助材38は断面方形とされ、扉体3
2aの召し合わせ框33には補助材38を収納可能なハ
ウジング39が形成され、また補助材38自体にはスト
ッパー40が一体に形成されてかかるストッパー40が
框33端縁41とハウジング39端面42に当接してそ
の間を往復動せしめられる。図に示されるように補助材
38の扉体32bの召し合わせ框35に対する当接部分
には塩化ビニルまたは合成ゴムを使用した気密材43が
取り付けられかかる気密材43を介して補助材38は扉
体32bの召し合わせ框35に当接し、かかる気密材4
3によって補助材38と扉体32bの召し合わせ框35
との間の気密性、水密性が保持される。
して、本発明を両開きスイングドアに適用した実施例を
示す。図6に示されるように建物開口部に取り付けられ
た枠31に取り付けられる両開きスイングドア32は2
枚の扉体32aと扉体32bとよりなる。扉体32aの
召し合わせ框33にはハンドル34が取り付けられ一方
扉体32bの召し合わせ框35にはハンドル36が取り
付けられる。図7及び図8に示されるように扉体32a
の召し合わせ框33には扉体32bの召し合わせ框35
に対向する端縁37に補助材38が取り付けられる。図
に示されるように補助材38は断面方形とされ、扉体3
2aの召し合わせ框33には補助材38を収納可能なハ
ウジング39が形成され、また補助材38自体にはスト
ッパー40が一体に形成されてかかるストッパー40が
框33端縁41とハウジング39端面42に当接してそ
の間を往復動せしめられる。図に示されるように補助材
38の扉体32bの召し合わせ框35に対する当接部分
には塩化ビニルまたは合成ゴムを使用した気密材43が
取り付けられかかる気密材43を介して補助材38は扉
体32bの召し合わせ框35に当接し、かかる気密材4
3によって補助材38と扉体32bの召し合わせ框35
との間の気密性、水密性が保持される。
【0014】図7、8及び図10に示されるようにハン
ドル34及び36には扉体32aの召し合わせ框33内
側及び扉体32bの召し合わせ框35内側において固定
ピン44を介してピニオン45が固定して取り付けら
れ、一方扉体32aの召し合わせ框33内側及び扉体3
2bの召し合わせ框35内側にはラック46、47が配
置され、かかるラック46、47に対しそれぞれ天地方
向に沿って延在するラック体48、49が取り付けら
れ、かかるラック体48、49はそれぞれラック46、
47と一体となり移動する。図示されるようにピニオン
45とラック46、47とは相互に歯合して、ハンドル
34の回動に伴いピニオン45が回動し、かかるピニオ
ン45に歯合するラック46、47及びラック46、4
7と一体なラック体48、49がピニオン45の回動に
伴い上下動する。その際ハンドル34が配置された位置
を境としてその上方領域に配置されるラック体49はハ
ンドル34の上方領域を上下動し、一方ハンドル34が
配置された位置を境としてその下方領域に配置されるラ
ック体48はハンドル34の下方領域を上下動する。図
9は扉体32aの召し合わせ框33の部分透視斜視図で
あり、図に示されるように召し合わせ框33内側のラッ
ク体48、49にはその上下動方向に対して斜行する方
向に溝50が上下に適宜の間隔をおいて複数配列して設
けられる。一方、図7、8、9に示されるように補助材
38にはラック体48、49側端面にピン51が複数適
宜間隔で設けられ、かかるピン51が設けられる間隔は
ラック体48、49に設けられる溝50の間隔と対応す
る間隔とされて、対向する各溝50と各ピン51とは相
互に係合せしめられる。
ドル34及び36には扉体32aの召し合わせ框33内
側及び扉体32bの召し合わせ框35内側において固定
ピン44を介してピニオン45が固定して取り付けら
れ、一方扉体32aの召し合わせ框33内側及び扉体3
2bの召し合わせ框35内側にはラック46、47が配
置され、かかるラック46、47に対しそれぞれ天地方
向に沿って延在するラック体48、49が取り付けら
れ、かかるラック体48、49はそれぞれラック46、
47と一体となり移動する。図示されるようにピニオン
45とラック46、47とは相互に歯合して、ハンドル
34の回動に伴いピニオン45が回動し、かかるピニオ
ン45に歯合するラック46、47及びラック46、4
7と一体なラック体48、49がピニオン45の回動に
伴い上下動する。その際ハンドル34が配置された位置
を境としてその上方領域に配置されるラック体49はハ
ンドル34の上方領域を上下動し、一方ハンドル34が
配置された位置を境としてその下方領域に配置されるラ
ック体48はハンドル34の下方領域を上下動する。図
9は扉体32aの召し合わせ框33の部分透視斜視図で
あり、図に示されるように召し合わせ框33内側のラッ
ク体48、49にはその上下動方向に対して斜行する方
向に溝50が上下に適宜の間隔をおいて複数配列して設
けられる。一方、図7、8、9に示されるように補助材
38にはラック体48、49側端面にピン51が複数適
宜間隔で設けられ、かかるピン51が設けられる間隔は
ラック体48、49に設けられる溝50の間隔と対応す
る間隔とされて、対向する各溝50と各ピン51とは相
互に係合せしめられる。
【0015】前述した実施例と同様にラック体48の下
端及びラック体49の上端には図6に示されるようにロ
ッド20が一体にして設けられ、かかるロッド20が図
7に示されるように建物開口部に取り付けられた枠31
に形成された受け具21にラック体48、49の上下動
に従い係合し、離脱する。したがって本実施例ではハン
ドル34が補助材38および係合具としてのロッド20
に連係される操作部であり、かかるハンドル34によっ
て扉体32aが開閉されるのと連動して、ロッド20が
受け具21から離脱し或いは係合して、扉体32aの開
閉動作に連動して扉体32aの閉塞保持状態の解除また
は扉体32aの閉塞状態への保持が行われる。従って以
上の実施例の両開きスイングドアによればハンドル34
を回動することにより固定ピン44を介してピニオン4
5が回転し、そのピニオン45に歯合するラック46と
一体なラック体48が天地方向上方に移動し、同様にピ
ニオン45に歯合するラック47と一体なラック体49
は天地方向下方に移動する。その結果下方に移動するラ
ック体49及び上方に移動するラック体48各々の溝5
0と係合するピン51は、ラック体48、49の移動に
伴い溝50内側を摺動して移動し、そのピン51の溝5
0内における移動の過程でピン51が一体に形成された
補助材38は図7に示す位置から図8に示す位置まで、
すなわちストッパー40が框33端縁41に当接する状
態からハウジング39端面42に当接する状態となるま
で移動する。それにより図7に示されるように補助材3
8に固定された気密材43の扉体32bの召し合わせ框
35に対する当接状態は解除され、その状態で扉体32
aを開放方向に押圧すれば扉体32aを開放状態とする
ことができる。
端及びラック体49の上端には図6に示されるようにロ
ッド20が一体にして設けられ、かかるロッド20が図
7に示されるように建物開口部に取り付けられた枠31
に形成された受け具21にラック体48、49の上下動
に従い係合し、離脱する。したがって本実施例ではハン
ドル34が補助材38および係合具としてのロッド20
に連係される操作部であり、かかるハンドル34によっ
て扉体32aが開閉されるのと連動して、ロッド20が
受け具21から離脱し或いは係合して、扉体32aの開
閉動作に連動して扉体32aの閉塞保持状態の解除また
は扉体32aの閉塞状態への保持が行われる。従って以
上の実施例の両開きスイングドアによればハンドル34
を回動することにより固定ピン44を介してピニオン4
5が回転し、そのピニオン45に歯合するラック46と
一体なラック体48が天地方向上方に移動し、同様にピ
ニオン45に歯合するラック47と一体なラック体49
は天地方向下方に移動する。その結果下方に移動するラ
ック体49及び上方に移動するラック体48各々の溝5
0と係合するピン51は、ラック体48、49の移動に
伴い溝50内側を摺動して移動し、そのピン51の溝5
0内における移動の過程でピン51が一体に形成された
補助材38は図7に示す位置から図8に示す位置まで、
すなわちストッパー40が框33端縁41に当接する状
態からハウジング39端面42に当接する状態となるま
で移動する。それにより図7に示されるように補助材3
8に固定された気密材43の扉体32bの召し合わせ框
35に対する当接状態は解除され、その状態で扉体32
aを開放方向に押圧すれば扉体32aを開放状態とする
ことができる。
【0016】一方、扉体32bを開放する場合にはハン
ドル36を回動する。それにより固定ピン44を介して
ピニオン45が回転し、そのピニオン45に歯合するラ
ック46と一体なラック体48が天地方向上方に移動す
る。また同様にピニオン45に歯合するラック47と一
体なラック体49も天地方向下方に移動する。その結果
ラック46、47に一体に設けられたロッド20と枠3
1に形成された受け具21との係合は解除され、その状
態で扉体32bを開放方向に押圧すれば扉体32bを開
放状態とすることができる。逆に扉体32a、32bを
閉止する場合にはハンドル34、36を逆方向に回動す
れば固定ピン44を介してピニオン45が回転し、その
ピニオン45に歯合するラック46と一体なラック体4
8が天地方向下方に移動する。また同様にピニオン45
に歯合するラック47と一体なラック体49は天地方向
上方に移動する。その結果ラック46、47に一体に設
けられたロッド20と枠31に形成された受け具21と
が係合し、扉体32a、32bは枠31に対して固定さ
れ閉塞保持された状態となる。
ドル36を回動する。それにより固定ピン44を介して
ピニオン45が回転し、そのピニオン45に歯合するラ
ック46と一体なラック体48が天地方向上方に移動す
る。また同様にピニオン45に歯合するラック47と一
体なラック体49も天地方向下方に移動する。その結果
ラック46、47に一体に設けられたロッド20と枠3
1に形成された受け具21との係合は解除され、その状
態で扉体32bを開放方向に押圧すれば扉体32bを開
放状態とすることができる。逆に扉体32a、32bを
閉止する場合にはハンドル34、36を逆方向に回動す
れば固定ピン44を介してピニオン45が回転し、その
ピニオン45に歯合するラック46と一体なラック体4
8が天地方向下方に移動する。また同様にピニオン45
に歯合するラック47と一体なラック体49は天地方向
上方に移動する。その結果ラック46、47に一体に設
けられたロッド20と枠31に形成された受け具21と
が係合し、扉体32a、32bは枠31に対して固定さ
れ閉塞保持された状態となる。
【0017】従って以上の実施例の両開きスイングドア
では、ハンドル34若しくはハンドル36により個別に
扉体32a若しくは扉体32bを開閉できるだけでな
く、ハンドル34若しくはハンドル36を操作するだけ
で補助材38による気密状態の確保及びその解除さらに
は扉体32a若しくは扉体32bの枠31に対する閉塞
保持状態の解除または閉塞状態への保持を行うことがで
きる。なお、図11に模式的に示すように、以上の各実
施例において補助材10および補助材38と枠31との
間には補助材10および補助材38の摺動を許容する態
様で塩化ビニルまたは合成ゴムを使用したタイトピース
52が配設されそれにより補助材10および補助材38
と枠31との間の水密性、気密性が保持される。
では、ハンドル34若しくはハンドル36により個別に
扉体32a若しくは扉体32bを開閉できるだけでな
く、ハンドル34若しくはハンドル36を操作するだけ
で補助材38による気密状態の確保及びその解除さらに
は扉体32a若しくは扉体32bの枠31に対する閉塞
保持状態の解除または閉塞状態への保持を行うことがで
きる。なお、図11に模式的に示すように、以上の各実
施例において補助材10および補助材38と枠31との
間には補助材10および補助材38の摺動を許容する態
様で塩化ビニルまたは合成ゴムを使用したタイトピース
52が配設されそれにより補助材10および補助材38
と枠31との間の水密性、気密性が保持される。
【0018】図12、13は本発明の扉を両開きスイン
グドアに適用したさらに他の実施例を示し、本実施例で
は図12及び図13に示されるように補助材38の操作
部53が扉体32aを開閉するハンドルとは別個に設け
られ、かかる操作部53に框33内側においてピニオン
45が固定され、扉体32aを開閉する取っ手としての
ハンドルとは別個のこの操作部53によって補助材38
の移動及び扉体32aの閉塞保持状態の解除または閉塞
状態への保持が行われる。この実施例の両開きスイング
ドアでも操作部53を操作するだけで補助材38による
気密状態の確保及びその解除さらには扉体32a若しく
は扉体32bの枠31に対する閉塞保持状態の解除また
は閉塞状態への保持を行うことができる。図14、15
は本発明の扉を両開きスイングドアに適用したさらに別
の実施例を示し、これらの実施例では左右の扉体32
a、32bのそれぞれに補助材38a、38b若しくは
補助材38c、38dが設けられる。以上の実施例の両
開きスイングドアでも図12に示す操作部53を操作す
るだけで補助材38a、38b若しくは補助材38c、
38dによる気密状態の確保及びその解除さらには扉体
32a若しくは扉体32bの枠31に対する閉塞保持状
態の解除または閉塞状態への保持を行うことができる。
グドアに適用したさらに他の実施例を示し、本実施例で
は図12及び図13に示されるように補助材38の操作
部53が扉体32aを開閉するハンドルとは別個に設け
られ、かかる操作部53に框33内側においてピニオン
45が固定され、扉体32aを開閉する取っ手としての
ハンドルとは別個のこの操作部53によって補助材38
の移動及び扉体32aの閉塞保持状態の解除または閉塞
状態への保持が行われる。この実施例の両開きスイング
ドアでも操作部53を操作するだけで補助材38による
気密状態の確保及びその解除さらには扉体32a若しく
は扉体32bの枠31に対する閉塞保持状態の解除また
は閉塞状態への保持を行うことができる。図14、15
は本発明の扉を両開きスイングドアに適用したさらに別
の実施例を示し、これらの実施例では左右の扉体32
a、32bのそれぞれに補助材38a、38b若しくは
補助材38c、38dが設けられる。以上の実施例の両
開きスイングドアでも図12に示す操作部53を操作す
るだけで補助材38a、38b若しくは補助材38c、
38dによる気密状態の確保及びその解除さらには扉体
32a若しくは扉体32bの枠31に対する閉塞保持状
態の解除または閉塞状態への保持を行うことができる。
【0019】さらに以上の実施例では扉体32a、32
bのそれぞれに補助材38a、38b若しくは補助材3
8c、38dが設けられるため、扉体32a、32b間
の水密性、気密性がより有効に保持される。なお、以上
の各実施例のドア2、扉体32a、32bには公知のド
アクローザを取り付けることができそれによりドア2、
扉体32a、32bの閉まり速度を適宜に設定して、ド
ア2、扉体32a、32bの急激な動きを防ぎ、動きを
緩やかにすることができる。
bのそれぞれに補助材38a、38b若しくは補助材3
8c、38dが設けられるため、扉体32a、32b間
の水密性、気密性がより有効に保持される。なお、以上
の各実施例のドア2、扉体32a、32bには公知のド
アクローザを取り付けることができそれによりドア2、
扉体32a、32bの閉まり速度を適宜に設定して、ド
ア2、扉体32a、32bの急激な動きを防ぎ、動きを
緩やかにすることができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明の扉によれば、扉体
の戸先側に進退自在に取り付けられた補助材と扉体に設
けられた係合具とに連係される操作部により、係合具の
受け具に対する係合及び係合解除が操作されるのと連動
して補助材が進退する様にしたので、補助材を操作した
後に施錠のためにキーやサムターンを操作する必要がな
く補助材の操作と施錠のための操作とを連動して行うこ
とができるので、施錠忘れを防止することができ、ユー
ザーにより快適な住環境を提供することができる。
の戸先側に進退自在に取り付けられた補助材と扉体に設
けられた係合具とに連係される操作部により、係合具の
受け具に対する係合及び係合解除が操作されるのと連動
して補助材が進退する様にしたので、補助材を操作した
後に施錠のためにキーやサムターンを操作する必要がな
く補助材の操作と施錠のための操作とを連動して行うこ
とができるので、施錠忘れを防止することができ、ユー
ザーにより快適な住環境を提供することができる。
【図1】 本発明の一実施例の扉であるドアの正面図で
ある。
ある。
【図2】 本発明の一実施例の扉であるドアを示す図1
A−A断面図であり、(a)ドアが閉塞した状態を示す。
(b)ドアが開放可能な状態を示す。
A−A断面図であり、(a)ドアが閉塞した状態を示す。
(b)ドアが開放可能な状態を示す。
【図3】 図1、2に示すドアの部分透視斜視図であ
る。
る。
【図4】 図1、2のドアの内部組立構造を示す部分分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図5】 図1、2のドアの内部構造を示す部分斜視図
である。
である。
【図6】 本発明の他の実施例の扉であるドアの正面図
である。
である。
【図7】 図6A−A断面図である。
【図8】 図6A−A断面図である。
【図9】 図6に示す両開きスイングドアの部分透視斜
視図である。
視図である。
【図10】 図6に示す両開きスイングドアの内部組立
構造を示す部分分解斜視図である。
構造を示す部分分解斜視図である。
【図11】 図6に示す両開きスイングドアの部分斜視
模式図である。
模式図である。
【図12】 本発明のさらに他の実施例の両開きスイン
グドアの断面図である。
グドアの断面図である。
【図13】 本発明のさらに他の実施例の両開きスイン
グドアの断面図である。
グドアの断面図である。
【図14】 本発明の別の実施例の両開きスイングドア
の断面模式図である。
の断面模式図である。
【図15】 本発明のさらに別の実施例の両開きスイン
グドアの断面模式図である。
グドアの断面模式図である。
【図16】 従来の扉の正面図である。
【図17】 図16部分斜視図である。
1・・・枠、2・・・ドア、3・・・戸先部、4・・・操作部(ハン
ドル)、10・・・補助材、12,13・・・気密材、15・・
・ピニオン、16,17・・・連結具(ラック)、18・・・
溝、20・・・係合具(ロッド)、21・・・受け具。
ドル)、10・・・補助材、12,13・・・気密材、15・・
・ピニオン、16,17・・・連結具(ラック)、18・・・
溝、20・・・係合具(ロッド)、21・・・受け具。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 扉
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドア、窓等の扉体を備え
る扉に関するものであり、例えば建物開口部に固設され
る受け具としての枠とかかる枠に取り付けられるドア等
の扉体との間の気密を保持することができると共に、か
かる気密状態を自在に解除して開閉できる扉体を備えた
扉に関するものである。
る扉に関するものであり、例えば建物開口部に固設され
る受け具としての枠とかかる枠に取り付けられるドア等
の扉体との間の気密を保持することができると共に、か
かる気密状態を自在に解除して開閉できる扉体を備えた
扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドア等とかかるドア等を取り付ける建物
開口部の枠との間の気密を保持することを目的とした扉
として実開昭57−78390号に示すものがある。こ
の実開昭57−78390号に示す扉は図16、17に
示すように、扉体60が嵌合する扉枠61の内周面に沿
って液体の封入された弾性チューブ62を埋設し、この
弾性チューブ62の扉体60の一辺と対応する部分を膨
らみ状態の形状保持性を有するものとし、かつこの弾性
チューブ62の扉体60の他辺と対応する部分を、縮ま
り状態の形状保持性を有しかつ膨らみ状態で扉体60の
端面に接するものとし、扉体60の一辺の端面に、この
一辺と対応する弾性チューブ62部分を押圧部材63を
出入操作装置64により出入可能に設け、出入操作装置
64による押圧部材63の出入り操作により、任意に扉
体60と扉枠61との間の気密保持及び気密解除を行う
ことができるとするものである。
開口部の枠との間の気密を保持することを目的とした扉
として実開昭57−78390号に示すものがある。こ
の実開昭57−78390号に示す扉は図16、17に
示すように、扉体60が嵌合する扉枠61の内周面に沿
って液体の封入された弾性チューブ62を埋設し、この
弾性チューブ62の扉体60の一辺と対応する部分を膨
らみ状態の形状保持性を有するものとし、かつこの弾性
チューブ62の扉体60の他辺と対応する部分を、縮ま
り状態の形状保持性を有しかつ膨らみ状態で扉体60の
端面に接するものとし、扉体60の一辺の端面に、この
一辺と対応する弾性チューブ62部分を押圧部材63を
出入操作装置64により出入可能に設け、出入操作装置
64による押圧部材63の出入り操作により、任意に扉
体60と扉枠61との間の気密保持及び気密解除を行う
ことができるとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし以上の従来の扉
には次のような問題があった。すなわち以上の従来の扉
では、出入操作装置64により押圧部材63を突出させ
た後に施錠のためにキーやサムターンを操作する必要が
あり、気密保持のための押圧部材63の操作と施錠のた
めの操作とを別個に行うことになるため施錠を忘れる場
合が生じる可能性があった。一方、社会動向としてユー
ザーはより快適な住環境を求めており、かかる点から従
来の扉を検討する場合には、気密性保持のための機構の
操作性を向上し、施錠忘れを防止する対策が必要となっ
ていた。したがって本発明は以上の従来技術における問
題点に鑑みてなされたものであって、受け具としての枠
等に取り付けられるドア等の扉体と枠等との間の気密の
保持及びその解除を操作性良く行うことができ、施錠忘
れのおそれもない扉を提供することを目的とする。
には次のような問題があった。すなわち以上の従来の扉
では、出入操作装置64により押圧部材63を突出させ
た後に施錠のためにキーやサムターンを操作する必要が
あり、気密保持のための押圧部材63の操作と施錠のた
めの操作とを別個に行うことになるため施錠を忘れる場
合が生じる可能性があった。一方、社会動向としてユー
ザーはより快適な住環境を求めており、かかる点から従
来の扉を検討する場合には、気密性保持のための機構の
操作性を向上し、施錠忘れを防止する対策が必要となっ
ていた。したがって本発明は以上の従来技術における問
題点に鑑みてなされたものであって、受け具としての枠
等に取り付けられるドア等の扉体と枠等との間の気密の
保持及びその解除を操作性良く行うことができ、施錠忘
れのおそれもない扉を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は下記要
件を備えたことを特徴とする扉である。 (イ) 扉体の戸先側に進退自在に取り付けられた目板
を有する。 (ロ) 扉体に設けられた係合具を有する。 (ハ) 扉体が閉塞した状態で係合具を係合して扉体の
開閉移動を規制する受け具を開口部に有する。 (ニ) 目板および係合具に連係される操作部を有す
る。 (ホ) 操作部により係合具の受け具に対する係合及び
係合解除が操作されるのと連動して目板が進退する。 以上において目板とは一般に段窓、連窓の継ぎ目の化粧
板を意味し、また両開きドアの召し合わせの隙間を覆う
ために設けた幅の狭い板をいう。 扉体は一方向にのみ開
閉するものであっても良く、また扉体は両方向に開閉す
るものであっても良い。扉体が2枚の扉体である場合に
は、目板は2枚の扉体の少なくとも一方に取り付けるよ
うにすることができ、また2枚の扉体の両方にそれぞれ
個別に取り付ける様にすることもできる。その様に2枚
の扉体の両方にそれぞれ個別に目板を取り付ける場合に
は2枚の扉体の相互間の気密性、水密性をより確実にす
ることができる。
件を備えたことを特徴とする扉である。 (イ) 扉体の戸先側に進退自在に取り付けられた目板
を有する。 (ロ) 扉体に設けられた係合具を有する。 (ハ) 扉体が閉塞した状態で係合具を係合して扉体の
開閉移動を規制する受け具を開口部に有する。 (ニ) 目板および係合具に連係される操作部を有す
る。 (ホ) 操作部により係合具の受け具に対する係合及び
係合解除が操作されるのと連動して目板が進退する。 以上において目板とは一般に段窓、連窓の継ぎ目の化粧
板を意味し、また両開きドアの召し合わせの隙間を覆う
ために設けた幅の狭い板をいう。 扉体は一方向にのみ開
閉するものであっても良く、また扉体は両方向に開閉す
るものであっても良い。扉体が2枚の扉体である場合に
は、目板は2枚の扉体の少なくとも一方に取り付けるよ
うにすることができ、また2枚の扉体の両方にそれぞれ
個別に取り付ける様にすることもできる。その様に2枚
の扉体の両方にそれぞれ個別に目板を取り付ける場合に
は2枚の扉体の相互間の気密性、水密性をより確実にす
ることができる。
【0005】目板の戸先側に気密材を設けることにより
気密性、水密性をより確実にすることができる。受け具
が取り付けられる場所は枠、躯体、門扉の場合は土台コ
ンクリートである。操作部は、目板が取り付けられた扉
体に設けられることができ、その操作部により目板が操
作されると共に係合具が操作されて操作性良く扉体によ
る気密状態の保持及びその解除、扉体の閉塞状態への保
持または閉塞保持状態の解除が行われる。また操作部
は、目板が取り付けられた扉体を開閉するハンドルとす
ることができ、ハンドルによる扉体の開閉動作に連動し
て目板が操作されると共に係合具が操作されて操作性良
く扉体による開閉に伴う気密状態の保持及びその解除、
扉体の閉塞状態への保持または閉塞保持状態の解除が行
われる。ここに言う扉体の閉塞保持状態とは、キーやサ
ムターン、その他の手段により施錠された状態を含み、
それのみならずラッチ等により弾性力その他の手段によ
って扉体が閉塞された状態に保持された状態を含む。以
上のように扉体の開閉動作に連動して扉体の閉塞保持状
態の解除または扉体の閉塞状態への保持が行われる様に
することによって、扉体の開閉動作と別個に扉体の閉塞
保持状態の解除または扉体の閉塞状態への保持操作を行
う手間を省くことができる。
気密性、水密性をより確実にすることができる。受け具
が取り付けられる場所は枠、躯体、門扉の場合は土台コ
ンクリートである。操作部は、目板が取り付けられた扉
体に設けられることができ、その操作部により目板が操
作されると共に係合具が操作されて操作性良く扉体によ
る気密状態の保持及びその解除、扉体の閉塞状態への保
持または閉塞保持状態の解除が行われる。また操作部
は、目板が取り付けられた扉体を開閉するハンドルとす
ることができ、ハンドルによる扉体の開閉動作に連動し
て目板が操作されると共に係合具が操作されて操作性良
く扉体による開閉に伴う気密状態の保持及びその解除、
扉体の閉塞状態への保持または閉塞保持状態の解除が行
われる。ここに言う扉体の閉塞保持状態とは、キーやサ
ムターン、その他の手段により施錠された状態を含み、
それのみならずラッチ等により弾性力その他の手段によ
って扉体が閉塞された状態に保持された状態を含む。以
上のように扉体の開閉動作に連動して扉体の閉塞保持状
態の解除または扉体の閉塞状態への保持が行われる様に
することによって、扉体の開閉動作と別個に扉体の閉塞
保持状態の解除または扉体の閉塞状態への保持操作を行
う手間を省くことができる。
【0006】扉体としては例えば建物のドアや窓があ
り、この建物のドアや窓は特に天地方向に対して垂直方
向に開閉されるものには限定されず、天地方向と平行な
方向に開閉されるものも含む。また扉体を建物のドアや
窓とする場合には、ドアにおける気密性の保持が確実に
なされると共に、その気密状態の保持及びその解除と共
にその閉塞状態への保持または閉塞保持状態の解除を操
作性良く行うことができ、施錠忘れによる盗難の発生等
を有効に防止することができる快適な住環境をユーザー
に提供することができる。
り、この建物のドアや窓は特に天地方向に対して垂直方
向に開閉されるものには限定されず、天地方向と平行な
方向に開閉されるものも含む。また扉体を建物のドアや
窓とする場合には、ドアにおける気密性の保持が確実に
なされると共に、その気密状態の保持及びその解除と共
にその閉塞状態への保持または閉塞保持状態の解除を操
作性良く行うことができ、施錠忘れによる盗難の発生等
を有効に防止することができる快適な住環境をユーザー
に提供することができる。
【0007】
【作用】したがって本発明の扉によれば、扉体を建物開
口部の受け具に対し閉止した状態では、扉体に取り付け
られた目板が機能して扉体の内外側間の気密性、水密性
が確保され、扉体を開放する際には操作部と連係されて
いる目板により保持される気密状態を解除すると同時に
操作部と連係されている係合具による扉体の閉塞保持状
態を解除して扉体の開放を自在に行うことができる。さ
らにその後扉体を建物開口部の受け具に対し閉止する際
には操作部を操作して目板により気密状態を確保すると
同時に操作部と連係されている係合具により扉体を閉塞
保持状態とすることができる。
口部の受け具に対し閉止した状態では、扉体に取り付け
られた目板が機能して扉体の内外側間の気密性、水密性
が確保され、扉体を開放する際には操作部と連係されて
いる目板により保持される気密状態を解除すると同時に
操作部と連係されている係合具による扉体の閉塞保持状
態を解除して扉体の開放を自在に行うことができる。さ
らにその後扉体を建物開口部の受け具に対し閉止する際
には操作部を操作して目板により気密状態を確保すると
同時に操作部と連係されている係合具により扉体を閉塞
保持状態とすることができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の扉の実施例を図面に基づいて
説明する。図1〜5は本発明の扉をドアに適用した一実
施例を示し、図1に示されるように建物開口部に取り付
けられた枠1に取り付けられる扉体であるドア2の戸先
側の戸先部3には操作部としてのハンドル4が取り付け
られる。図1及び図2(a)及び図2(b)に示されるように
ドア2の戸先部3には枠1に対向する端縁7に支持枠8
を介して目板10が取り付けられる。すなわち支持枠8
の基端部8aは端縁7のリブ9a、9b間に嵌合して固
定され一方支持枠8の先端部8bは折曲して形成され
る。一方目板10の支持枠8に対する係合端部11は半
円環状に形成され、かかる半円環状係合端部11が支持
枠8の先端部8bに係合せしめられ、かかる係合部を中
心として回転動自在な状態で目板10は支持枠8の先端
部8b、基端部8aを介してドア2の戸先部3の端縁7
に取り付けられる。
説明する。図1〜5は本発明の扉をドアに適用した一実
施例を示し、図1に示されるように建物開口部に取り付
けられた枠1に取り付けられる扉体であるドア2の戸先
側の戸先部3には操作部としてのハンドル4が取り付け
られる。図1及び図2(a)及び図2(b)に示されるように
ドア2の戸先部3には枠1に対向する端縁7に支持枠8
を介して目板10が取り付けられる。すなわち支持枠8
の基端部8aは端縁7のリブ9a、9b間に嵌合して固
定され一方支持枠8の先端部8bは折曲して形成され
る。一方目板10の支持枠8に対する係合端部11は半
円環状に形成され、かかる半円環状係合端部11が支持
枠8の先端部8bに係合せしめられ、かかる係合部を中
心として回転動自在な状態で目板10は支持枠8の先端
部8b、基端部8aを介してドア2の戸先部3の端縁7
に取り付けられる。
【0009】図に示されるように目板10の枠1に対す
る当接部分には塩化ビニルまたは合成ゴムを使用した気
密材12が取り付けられかかる気密材12を介して目板
10は枠1に当接し、かかる気密材12によって枠1と
目板10との間の気密性、水密性が保持される。一方、
ドア2の戸先部3に対する目板10の当接部分にはこれ
も塩化ビニルまたは合成ゴムを使用した気密材13が取
り付けられかかる気密材13を介して目板10はドア2
の戸先部3の縁部に当接し、かかる気密材13によって
ドア2の戸先部3と目板10との間の気密性、水密性が
保持される。すなわち、目板10が回転動して枠1の端
部に気密材12が当接した状態でドア2の戸先部3の縁
部に気密材13も当接し、それによりドア2の戸先部3
の内側部に対する気密性、水密性及びドア2内外間の気
密性、水密性が同時に確保される。
る当接部分には塩化ビニルまたは合成ゴムを使用した気
密材12が取り付けられかかる気密材12を介して目板
10は枠1に当接し、かかる気密材12によって枠1と
目板10との間の気密性、水密性が保持される。一方、
ドア2の戸先部3に対する目板10の当接部分にはこれ
も塩化ビニルまたは合成ゴムを使用した気密材13が取
り付けられかかる気密材13を介して目板10はドア2
の戸先部3の縁部に当接し、かかる気密材13によって
ドア2の戸先部3と目板10との間の気密性、水密性が
保持される。すなわち、目板10が回転動して枠1の端
部に気密材12が当接した状態でドア2の戸先部3の縁
部に気密材13も当接し、それによりドア2の戸先部3
の内側部に対する気密性、水密性及びドア2内外間の気
密性、水密性が同時に確保される。
【0010】図2(a)、2(b)及び図4に示されるように
ハンドル4にはドア2の戸先部3内側において固定ピン
14を介してピニオン15が固定して取り付けられ、一
方ドア2の戸先部3内側にはその天地方向に沿って延在
するようにラック16、17が配置される。このラック
16、17とピニオン15とは相互に歯合する位置関係
で配置され、その結果ハンドル4の回動に伴いピニオン
15が回動するとかかるピニオン15に歯合するラック
16、17はピニオン15の回動に伴い上下動する。図
4に示されるようにラック16はその上端部分近傍領域
においてピニオン15と歯合し、一方ラック17はその
下端部近傍領域においてピニオン15と歯合することか
ら、ハンドル4が配置された位置を境としてその上方領
域に配置されるラック17はハンドル4の上方領域を上
下動し、一方ハンドル4が配置された位置を境としてそ
の下方領域に配置されるラック16はハンドル4の下方
領域を上下動する。図3はドア2の戸先部3の部分透視
斜視図であり、図3、4に示されるように戸先部3内側
のラック16、17にはその上下動方向に対して斜行す
る方向に溝18が上下方向に適宜の間隔をおいて複数配
列して設けられる。一方、図1(a)、1(b)、3に示され
るように目板10にはラック16、17側端部にピン1
9が複数適宜間隔で設けられ、かかるピン19が設けら
れる間隔はラック16、17に設けられる溝18の間隔
と対応する間隔とされて、対向する各溝18と各ピン1
9とは相互に係合せしめられる。
ハンドル4にはドア2の戸先部3内側において固定ピン
14を介してピニオン15が固定して取り付けられ、一
方ドア2の戸先部3内側にはその天地方向に沿って延在
するようにラック16、17が配置される。このラック
16、17とピニオン15とは相互に歯合する位置関係
で配置され、その結果ハンドル4の回動に伴いピニオン
15が回動するとかかるピニオン15に歯合するラック
16、17はピニオン15の回動に伴い上下動する。図
4に示されるようにラック16はその上端部分近傍領域
においてピニオン15と歯合し、一方ラック17はその
下端部近傍領域においてピニオン15と歯合することか
ら、ハンドル4が配置された位置を境としてその上方領
域に配置されるラック17はハンドル4の上方領域を上
下動し、一方ハンドル4が配置された位置を境としてそ
の下方領域に配置されるラック16はハンドル4の下方
領域を上下動する。図3はドア2の戸先部3の部分透視
斜視図であり、図3、4に示されるように戸先部3内側
のラック16、17にはその上下動方向に対して斜行す
る方向に溝18が上下方向に適宜の間隔をおいて複数配
列して設けられる。一方、図1(a)、1(b)、3に示され
るように目板10にはラック16、17側端部にピン1
9が複数適宜間隔で設けられ、かかるピン19が設けら
れる間隔はラック16、17に設けられる溝18の間隔
と対応する間隔とされて、対向する各溝18と各ピン1
9とは相互に係合せしめられる。
【0011】図1、図5に示されるようにラック16の
下端及びラック17の上端には枠に対する係合具として
のロッド20が一体にして設けられ、かかるロッド20
は図1に示される様に建物開口部に取り付けられた枠1
に形成された受け具21にラック16、17の上下動に
従い係合し、離脱する。したがって本実施例ではハンド
ル4が目板10および係合具としてのロッド20に連係
される操作部であり、かかるハンドル4によって扉体2
aが開閉されるのと連動して、ロッド20が受け具21
から離脱し或いは係合して、扉体の開閉動作に連動して
扉体の閉塞保持状態の解除または閉塞状態への保持が行
われる。したがって以上の実施例のドアによれば次のよ
うにしてドア2の開閉を行うことができる。図2(a)、
2(b)に示される様にドア2を開放する場合にはハンド
ル4を回動する。それにより固定ピン14を介してピニ
オン15が回転し、そのピニオン15に歯合するラック
16が天地方向上方に移動する。また同様にピニオン1
5に歯合するラック17も天地方向下方に移動する。そ
の結果ラック16、17に一体に設けられたロッド20
と枠1に形成された受け具21との係合は解除される。
さらに、下方に移動するラック17及び上方に移動する
ラック16各々に設けられた溝18と係合するピン19
は、ラック16、17の移動に伴い溝18内側を摺動し
て移動し、そのピン19の溝18内における移動の過程
でピン19が一体に形成された目板10は図2(a)に示
す位置から図2(b)に示す位置まで、支持枠8の先端部
8bを回動中心として回動して移動する。それにより図
2(b)に示されるように目板10に固定された気密材1
2の枠1に対する当接状態は解除され、その状態でドア
2を開放方向に押圧すれば図2(b)に示すようにドア2
を開放状態とすることができる。
下端及びラック17の上端には枠に対する係合具として
のロッド20が一体にして設けられ、かかるロッド20
は図1に示される様に建物開口部に取り付けられた枠1
に形成された受け具21にラック16、17の上下動に
従い係合し、離脱する。したがって本実施例ではハンド
ル4が目板10および係合具としてのロッド20に連係
される操作部であり、かかるハンドル4によって扉体2
aが開閉されるのと連動して、ロッド20が受け具21
から離脱し或いは係合して、扉体の開閉動作に連動して
扉体の閉塞保持状態の解除または閉塞状態への保持が行
われる。したがって以上の実施例のドアによれば次のよ
うにしてドア2の開閉を行うことができる。図2(a)、
2(b)に示される様にドア2を開放する場合にはハンド
ル4を回動する。それにより固定ピン14を介してピニ
オン15が回転し、そのピニオン15に歯合するラック
16が天地方向上方に移動する。また同様にピニオン1
5に歯合するラック17も天地方向下方に移動する。そ
の結果ラック16、17に一体に設けられたロッド20
と枠1に形成された受け具21との係合は解除される。
さらに、下方に移動するラック17及び上方に移動する
ラック16各々に設けられた溝18と係合するピン19
は、ラック16、17の移動に伴い溝18内側を摺動し
て移動し、そのピン19の溝18内における移動の過程
でピン19が一体に形成された目板10は図2(a)に示
す位置から図2(b)に示す位置まで、支持枠8の先端部
8bを回動中心として回動して移動する。それにより図
2(b)に示されるように目板10に固定された気密材1
2の枠1に対する当接状態は解除され、その状態でドア
2を開放方向に押圧すれば図2(b)に示すようにドア2
を開放状態とすることができる。
【0013】逆にドア2を閉止する場合にはハンドル4
を逆方向に回動すれば固定ピン14を介してピニオン1
5が回転し、そのピニオン15に歯合するラック16が
天地方向下方に移動する。また同様にピニオン15に歯
合するラック17は天地方向上方に移動する。その結果
ラック16、17に一体に設けられたロッド20と枠1
に形成された受け具21とが係合し、ドア2は枠1に対
して固定され閉塞保持された状態となる。従って以上の
実施例のドアでは、ハンドル4によりドア2を開閉でき
るだけでなく、ハンドル4を操作するだけで目板10に
よる気密状態の確保及びその解除さらにはドア2の枠1
に対する閉塞保持状態の解除または閉塞状態への保持を
行うことができる。なお、以上においてドア2の戸先部
3内側のラック16、17には目板10に形成されたピ
ン19と係合する溝18が複数、例えばラック16とラ
ック17とを合わせて4ヶ所設けられており、ラック1
6、17の上下動の過程で目板10には複数の溝18及
びピン19を介して複数位置で回動方向の力が印加され
るので、目板10の出入りは円滑に行われる。
を逆方向に回動すれば固定ピン14を介してピニオン1
5が回転し、そのピニオン15に歯合するラック16が
天地方向下方に移動する。また同様にピニオン15に歯
合するラック17は天地方向上方に移動する。その結果
ラック16、17に一体に設けられたロッド20と枠1
に形成された受け具21とが係合し、ドア2は枠1に対
して固定され閉塞保持された状態となる。従って以上の
実施例のドアでは、ハンドル4によりドア2を開閉でき
るだけでなく、ハンドル4を操作するだけで目板10に
よる気密状態の確保及びその解除さらにはドア2の枠1
に対する閉塞保持状態の解除または閉塞状態への保持を
行うことができる。なお、以上においてドア2の戸先部
3内側のラック16、17には目板10に形成されたピ
ン19と係合する溝18が複数、例えばラック16とラ
ック17とを合わせて4ヶ所設けられており、ラック1
6、17の上下動の過程で目板10には複数の溝18及
びピン19を介して複数位置で回動方向の力が印加され
るので、目板10の出入りは円滑に行われる。
【0014】図6〜図11は本発明の扉の他の実施例と
して、本発明を両開きスイングドアに適用した実施例を
示す。図6に示されるように建物開口部に取り付けられ
た枠31に取り付けられる両開きスイングドア32は2
枚の扉体32aと扉体32bとよりなる。扉体32aの
召し合わせ框33にはハンドル34が取り付けられ一方
扉体32bの召し合わせ框35にはハンドル36が取り
付けられる。図7及び図8に示されるように扉体32a
の召し合わせ框33には扉体32bの召し合わせ框35
に対向する端縁37に目板38が取り付けられる。図に
示されるように目板38は断面方形とされ、扉体32a
の召し合わせ框33には目板38を収納可能なハウジン
グ39が形成され、また目板38自体にはストッパー4
0が一体に形成されてかかるストッパー40が框33端
縁41とハウジング39端面42に当接してその間を往
復動せしめられる。図に示されるように目板38の扉体
32bの召し合わせ框35に対する当接部分には塩化ビ
ニルまたは合成ゴムを使用した気密材43が取り付けら
れかかる気密材43を介して目板38は扉体32bの召
し合わせ框35に当接し、かかる気密材43によって目
板38と扉体32bの召し合わせ框35との間の気密
性、水密性が保持される。
して、本発明を両開きスイングドアに適用した実施例を
示す。図6に示されるように建物開口部に取り付けられ
た枠31に取り付けられる両開きスイングドア32は2
枚の扉体32aと扉体32bとよりなる。扉体32aの
召し合わせ框33にはハンドル34が取り付けられ一方
扉体32bの召し合わせ框35にはハンドル36が取り
付けられる。図7及び図8に示されるように扉体32a
の召し合わせ框33には扉体32bの召し合わせ框35
に対向する端縁37に目板38が取り付けられる。図に
示されるように目板38は断面方形とされ、扉体32a
の召し合わせ框33には目板38を収納可能なハウジン
グ39が形成され、また目板38自体にはストッパー4
0が一体に形成されてかかるストッパー40が框33端
縁41とハウジング39端面42に当接してその間を往
復動せしめられる。図に示されるように目板38の扉体
32bの召し合わせ框35に対する当接部分には塩化ビ
ニルまたは合成ゴムを使用した気密材43が取り付けら
れかかる気密材43を介して目板38は扉体32bの召
し合わせ框35に当接し、かかる気密材43によって目
板38と扉体32bの召し合わせ框35との間の気密
性、水密性が保持される。
【0015】図7、8及び図10に示されるようにハン
ドル34及び36には扉体32aの召し合わせ框33内
側及び扉体32bの召し合わせ框35内側において固定
ピン44を介してピニオン45が固定して取り付けら
れ、一方扉体32aの召し合わせ框33内側及び扉体3
2bの召し合わせ框35内側にはラック46、47が配
置され、かかるラック46、47に対しそれぞれ天地方
向に沿って延在するラック体48、49が取り付けら
れ、かかるラック体48、49はそれぞれラック46、
47と一体となり移動する。図示されるようにピニオン
45とラック46、47とは相互に歯合して、ハンドル
34の回動に伴いピニオン45が回動し、かかるピニオ
ン45に歯合するラック46、47及びラック46、4
7と一体なラック体48、49がピニオン45の回動に
伴い上下動する。その際ハンドル34が配置された位置
を境としてその上方領域に配置されるラック体49はハ
ンドル34の上方領域を上下動し、一方ハンドル34が
配置された位置を境としてその下方領域に配置されるラ
ック体48はハンドル34の下方領域を上下動する。図
9は扉体32aの召し合わせ框33の部分透視斜視図で
あり、図に示されるように召し合わせ框33内側のラッ
ク体48、49にはその上下動方向に対して斜行する方
向に溝50が上下に適宜の間隔をおいて複数配列して設
けられる。一方、図7、8、9に示されるように目板3
8にはラック体48、49側端面にピン51が複数適宜
間隔で設けられ、かかるピン51が設けられる間隔はラ
ック体48、49に設けられる溝50の間隔と対応する
間隔とされて、対向する各溝50と各ピン51とは相互
に係合せしめられる。
ドル34及び36には扉体32aの召し合わせ框33内
側及び扉体32bの召し合わせ框35内側において固定
ピン44を介してピニオン45が固定して取り付けら
れ、一方扉体32aの召し合わせ框33内側及び扉体3
2bの召し合わせ框35内側にはラック46、47が配
置され、かかるラック46、47に対しそれぞれ天地方
向に沿って延在するラック体48、49が取り付けら
れ、かかるラック体48、49はそれぞれラック46、
47と一体となり移動する。図示されるようにピニオン
45とラック46、47とは相互に歯合して、ハンドル
34の回動に伴いピニオン45が回動し、かかるピニオ
ン45に歯合するラック46、47及びラック46、4
7と一体なラック体48、49がピニオン45の回動に
伴い上下動する。その際ハンドル34が配置された位置
を境としてその上方領域に配置されるラック体49はハ
ンドル34の上方領域を上下動し、一方ハンドル34が
配置された位置を境としてその下方領域に配置されるラ
ック体48はハンドル34の下方領域を上下動する。図
9は扉体32aの召し合わせ框33の部分透視斜視図で
あり、図に示されるように召し合わせ框33内側のラッ
ク体48、49にはその上下動方向に対して斜行する方
向に溝50が上下に適宜の間隔をおいて複数配列して設
けられる。一方、図7、8、9に示されるように目板3
8にはラック体48、49側端面にピン51が複数適宜
間隔で設けられ、かかるピン51が設けられる間隔はラ
ック体48、49に設けられる溝50の間隔と対応する
間隔とされて、対向する各溝50と各ピン51とは相互
に係合せしめられる。
【0016】前述した実施例と同様にラック体48の下
端及びラック体49の上端には図6に示されるようにロ
ッド20が一体にして設けられ、かかるロッド20が図
7に示されるように建物開口部に取り付けられた枠31
に形成された受け具21にラック体48、49の上下動
に従い係合し、離脱する。したがって本実施例ではハン
ドル34が目板38および係合具としてのロッド20に
連係される操作部であり、かかるハンドル34によって
扉体32aが開閉されるのと連動して、ロッド20が受
け具21から離脱し或いは係合して、扉体32aの開閉
動作に連動して扉体32aの閉塞保持状態の解除または
扉体32aの閉塞状態への保持が行われる。従って以上
の実施例の両開きスイングドアによればハンドル34を
回動することにより固定ピン44を介してピニオン45
が回転し、そのピニオン45に歯合するラック46と一
体なラック体48が天地方向上方に移動し、同様にピニ
オン45に歯合するラック47と一体なラック体49は
天地方向下方に移動する。その結果下方に移動するラッ
ク体49及び上方に移動するラック体48各々の溝50
と係合するピン51は、ラック体48、49の移動に伴
い溝50内側を摺動して移動し、そのピン51の溝50
内における移動の過程でピン51が一体に形成された目
板38は図7に示す位置から図8に示す位置まで、すな
わちストッパー40が框33端縁41に当接する状態か
らハウジング39端面42に当接する状態となるまで移
動する。それにより図7に示されるように目板38に固
定された気密材43の扉体32bの召し合わせ框35に
対する当接状態は解除され、その状態で扉体32aを開
放方向に押圧すれば扉体32aを開放状態とすることが
できる。
端及びラック体49の上端には図6に示されるようにロ
ッド20が一体にして設けられ、かかるロッド20が図
7に示されるように建物開口部に取り付けられた枠31
に形成された受け具21にラック体48、49の上下動
に従い係合し、離脱する。したがって本実施例ではハン
ドル34が目板38および係合具としてのロッド20に
連係される操作部であり、かかるハンドル34によって
扉体32aが開閉されるのと連動して、ロッド20が受
け具21から離脱し或いは係合して、扉体32aの開閉
動作に連動して扉体32aの閉塞保持状態の解除または
扉体32aの閉塞状態への保持が行われる。従って以上
の実施例の両開きスイングドアによればハンドル34を
回動することにより固定ピン44を介してピニオン45
が回転し、そのピニオン45に歯合するラック46と一
体なラック体48が天地方向上方に移動し、同様にピニ
オン45に歯合するラック47と一体なラック体49は
天地方向下方に移動する。その結果下方に移動するラッ
ク体49及び上方に移動するラック体48各々の溝50
と係合するピン51は、ラック体48、49の移動に伴
い溝50内側を摺動して移動し、そのピン51の溝50
内における移動の過程でピン51が一体に形成された目
板38は図7に示す位置から図8に示す位置まで、すな
わちストッパー40が框33端縁41に当接する状態か
らハウジング39端面42に当接する状態となるまで移
動する。それにより図7に示されるように目板38に固
定された気密材43の扉体32bの召し合わせ框35に
対する当接状態は解除され、その状態で扉体32aを開
放方向に押圧すれば扉体32aを開放状態とすることが
できる。
【0017】一方、扉体32bを開放する場合にはハン
ドル36を回動する。それにより固定ピン44を介して
ピニオン45が回転し、そのピニオン45に歯合するラ
ック46と一体なラック体48が天地方向上方に移動す
る。また同様にピニオン45に歯合するラック47と一
体なラック体49も天地方向下方に移動する。その結果
ラック46、47に一体に設けられたロッド20と枠3
1に形成された受け具21との係合は解除され、その状
態で扉体32bを開放方向に押圧すれば扉体32bを開
放状態とすることができる。逆に扉体32a、32bを
閉止する場合にはハンドル34、36を逆方向に回動す
れば固定ピン44を介してピニオン45が回転し、その
ピニオン45に歯合するラック46と一体なラック体4
8が天地方向下方に移動する。また同様にピニオン45
に歯合するラック47と一体なラック体49は天地方向
上方に移動する。その結果ラック46、47に一体に設
けられたロッド20と枠31に形成された受け具21と
が係合し、扉体32a、32bは枠31に対して固定さ
れ閉塞保持された状態となる。
ドル36を回動する。それにより固定ピン44を介して
ピニオン45が回転し、そのピニオン45に歯合するラ
ック46と一体なラック体48が天地方向上方に移動す
る。また同様にピニオン45に歯合するラック47と一
体なラック体49も天地方向下方に移動する。その結果
ラック46、47に一体に設けられたロッド20と枠3
1に形成された受け具21との係合は解除され、その状
態で扉体32bを開放方向に押圧すれば扉体32bを開
放状態とすることができる。逆に扉体32a、32bを
閉止する場合にはハンドル34、36を逆方向に回動す
れば固定ピン44を介してピニオン45が回転し、その
ピニオン45に歯合するラック46と一体なラック体4
8が天地方向下方に移動する。また同様にピニオン45
に歯合するラック47と一体なラック体49は天地方向
上方に移動する。その結果ラック46、47に一体に設
けられたロッド20と枠31に形成された受け具21と
が係合し、扉体32a、32bは枠31に対して固定さ
れ閉塞保持された状態となる。
【0018】従って以上の実施例の両開きスイングドア
では、ハンドル34若しくはハンドル36により個別に
扉体32a若しくは扉体32bを開閉できるだけでな
く、ハンドル34若しくはハンドル36を操作するだけ
で目板38による気密状態の確保及びその解除さらには
扉体32a若しくは扉体32bの枠31に対する閉塞保
持状態の解除または閉塞状態への保持を行うことができ
る。なお、図11に模式的に示すように、以上の各実施
例において目板10および目板38と枠31との間には
目板10および目板38の摺動を許容する態様で塩化ビ
ニルまたは合成ゴムを使用したタイトピース52が配設
されそれにより目板10および目板38と枠31との間
の水密性、気密性が保持される。
では、ハンドル34若しくはハンドル36により個別に
扉体32a若しくは扉体32bを開閉できるだけでな
く、ハンドル34若しくはハンドル36を操作するだけ
で目板38による気密状態の確保及びその解除さらには
扉体32a若しくは扉体32bの枠31に対する閉塞保
持状態の解除または閉塞状態への保持を行うことができ
る。なお、図11に模式的に示すように、以上の各実施
例において目板10および目板38と枠31との間には
目板10および目板38の摺動を許容する態様で塩化ビ
ニルまたは合成ゴムを使用したタイトピース52が配設
されそれにより目板10および目板38と枠31との間
の水密性、気密性が保持される。
【0019】図12、13は本発明の扉を両開きスイン
グドアに適用したさらに他の実施例を示し、本実施例で
は図12及び図13に示されるように目板38の操作部
53が扉体32aを開閉するハンドルとは別個に設けら
れ、かかる操作部53に框33内側においてピニオン4
5が固定され、扉体32aを開閉する取っ手としてのハ
ンドルとは別個のこの操作部53によって目板38の移
動及び扉体32aの閉塞保持状態の解除または閉塞状態
への保持が行われる。この実施例の両開きスイングドア
でも操作部53を操作するだけで目板38による気密状
態の確保及びその解除さらには扉体32a若しくは扉体
32bの枠31に対する閉塞保持状態の解除または閉塞
状態への保持を行うことができる。図14、15は本発
明の扉を両開きスイングドアに適用したさらに別の実施
例を示し、これらの実施例では左右の扉体32a、32
bのそれぞれに目板38a、38b若しくは目板38
c、38dが設けられる。以上の実施例の両開きスイン
グドアでも図12に示す操作部53を操作するだけで目
板38a、38b若しくは目板38c、38dによる気
密状態の確保及びその解除さらには扉体32a若しくは
扉体32bの枠31に対する閉塞保持状態の解除または
閉塞状態への保持を行うことができる。
グドアに適用したさらに他の実施例を示し、本実施例で
は図12及び図13に示されるように目板38の操作部
53が扉体32aを開閉するハンドルとは別個に設けら
れ、かかる操作部53に框33内側においてピニオン4
5が固定され、扉体32aを開閉する取っ手としてのハ
ンドルとは別個のこの操作部53によって目板38の移
動及び扉体32aの閉塞保持状態の解除または閉塞状態
への保持が行われる。この実施例の両開きスイングドア
でも操作部53を操作するだけで目板38による気密状
態の確保及びその解除さらには扉体32a若しくは扉体
32bの枠31に対する閉塞保持状態の解除または閉塞
状態への保持を行うことができる。図14、15は本発
明の扉を両開きスイングドアに適用したさらに別の実施
例を示し、これらの実施例では左右の扉体32a、32
bのそれぞれに目板38a、38b若しくは目板38
c、38dが設けられる。以上の実施例の両開きスイン
グドアでも図12に示す操作部53を操作するだけで目
板38a、38b若しくは目板38c、38dによる気
密状態の確保及びその解除さらには扉体32a若しくは
扉体32bの枠31に対する閉塞保持状態の解除または
閉塞状態への保持を行うことができる。
【0020】さらに以上の実施例では扉体32a、32
bのそれぞれに目板38a、38b若しくは目板38
c、38dが設けられるため、扉体32a、32b間の
水密性、気密性がより有効に保持される。なお、以上の
各実施例のドア2、扉体32a、32bには公知のドア
クローザを取り付けることができそれによりドア2、扉
体32a、32bの閉まり速度を適宜に設定して、ドア
2、扉体32a、32bの急激な動きを防ぎ、動きを緩
やかにすることができる。
bのそれぞれに目板38a、38b若しくは目板38
c、38dが設けられるため、扉体32a、32b間の
水密性、気密性がより有効に保持される。なお、以上の
各実施例のドア2、扉体32a、32bには公知のドア
クローザを取り付けることができそれによりドア2、扉
体32a、32bの閉まり速度を適宜に設定して、ドア
2、扉体32a、32bの急激な動きを防ぎ、動きを緩
やかにすることができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の扉によれば、扉体
の戸先側に進退自在に取り付けられた目板と扉体に設け
られた係合具とに連係される操作部により、係合具の受
け具に対する係合及び係合解除が操作されるのと連動し
て目板が進退する様にしたので、目板を操作した後に施
錠のためにキーやサムターンを操作する必要がなく目板
の操作と施錠のための操作とを連動して行うことができ
るので、施錠忘れを防止することができ、ユーザーによ
り快適な住環境を提供することができる。
の戸先側に進退自在に取り付けられた目板と扉体に設け
られた係合具とに連係される操作部により、係合具の受
け具に対する係合及び係合解除が操作されるのと連動し
て目板が進退する様にしたので、目板を操作した後に施
錠のためにキーやサムターンを操作する必要がなく目板
の操作と施錠のための操作とを連動して行うことができ
るので、施錠忘れを防止することができ、ユーザーによ
り快適な住環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の扉であるドアの正面図で
ある。
ある。
【図2】 本発明の一実施例の扉であるドアを示す図1
A−A断面図であり、(a)ドアが閉塞した状態を示す。
(b)ドアが開放可能な状態を示す。
A−A断面図であり、(a)ドアが閉塞した状態を示す。
(b)ドアが開放可能な状態を示す。
【図3】 図1、2に示すドアの部分透視斜視図であ
る。
る。
【図4】 図1、2のドアの内部組立構造を示す部分分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図5】 図1、2のドアの内部構造を示す部分斜視図
である。
である。
【図6】 本発明の他の実施例の扉であるドアの正面図
である。
である。
【図7】 図6A−A断面図である。
【図8】 図6A−A断面図である。
【図9】 図6に示す両開きスイングドアの部分透視斜
視図である。
視図である。
【図10】 図6に示す両開きスイングドアの内部組立
構造を示す部分分解斜視図である。
構造を示す部分分解斜視図である。
【図11】 図6に示す両開きスイングドアの部分斜視
模式図である。
模式図である。
【図12】 本発明のさらに他の実施例の両開きスイン
グドアの断面図である。
グドアの断面図である。
【図13】 本発明のさらに他の実施例の両開きスイン
グドアの断面図である。
グドアの断面図である。
【図14】 本発明の別の実施例の両開きスイングドア
の断面模式図である。
の断面模式図である。
【図15】 本発明のさらに別の実施例の両開きスイン
グドアの断面模式図である。
グドアの断面模式図である。
【図16】 従来の扉の正面図である。
【図17】 図16部分斜視図である。
【符号の説明】 1・・・枠、2・・・ドア、3・・・戸先部、4・・・操作部(ハン
ドル)、10・・・目板、12,13・・・気密材、15・・・
ピニオン、16,17・・・連結具(ラック)、18・・・
溝、20・・・係合具(ロッド)、21・・・受け具。
ドル)、10・・・目板、12,13・・・気密材、15・・・
ピニオン、16,17・・・連結具(ラック)、18・・・
溝、20・・・係合具(ロッド)、21・・・受け具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (1)
- 【請求項1】(1) 扉体の戸先側に進退自在に取り付
けられた補助材と、(2) 扉体に設けられた係合具
と、(3) 扉体が閉塞した状態で係合具を係合して扉
体の開閉移動を規制する受け具と、(4) 補助材およ
び係合具に連係される操作部とを有し、(5) 操作部
により係合具の受け具に対する係合及び係合解除が操作
されるのと連動して補助材が進退することを特徴とする
扉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21903893A JPH0754554A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21903893A JPH0754554A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 扉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754554A true JPH0754554A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16729288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21903893A Pending JPH0754554A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 扉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754554A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005085712A1 (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 加熱装置の扉開閉部 |
JP2008163638A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Howa Mach Ltd | 防水扉装置 |
JP2008163639A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Howa Mach Ltd | 防水扉装置 |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP21903893A patent/JPH0754554A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005085712A1 (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 加熱装置の扉開閉部 |
JP2008163638A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Howa Mach Ltd | 防水扉装置 |
JP2008163639A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Howa Mach Ltd | 防水扉装置 |
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