JP2010159556A - ハンドル装置および建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】台座3aにハンドル3bを第1・第2・第3の位置に回転可能に取付け、そのハンドル3bとともに回転する回転軸33にストッパー50を第1姿勢と第2姿勢とに取り付け換えできるように取付け、前記台座3aにはストッパー受け60を第1・第2ストップ位置に移動可能に取付け、前記ストッパー50が第1姿勢のときにはストッパー受け60を第1・第2ストップ位置に移動することでハンドル3bの第3の位置への回転を規制、許容でき、ストッパー50が第2姿勢のときにはストッパー受け60を第1・第2ストップ位置に移動することでハンドル3bの第2の位置への回転を規制、許容できるようにする。
【選択図】図7
Description
また、多機能窓としては、枠体に障子(開閉体)を内倒し、内開き可能に装着し、その障子に取付けたハンドル装置のハンドルを障子が閉じ状態である第1の位置から所定の角度だけ回転操作して第2の位置とすると障子が内倒し可能な状態となり、前記ハンドルを所定の角度よりもさらに回転操作して第3の位置とすると障子が内開き可能な状態となる窓が知られている。
また、錠止片を係入受溝から離れた位置とすることで、ハンドルを第1・第2・第3の位置に自由に回転操作できるから、障子を内倒し、内開きできる。
したがって、病院などに用いることで、通常一般の人は障子を内倒しできるが、障子を内開きできないので安全上好ましく、管理者などの特定の人によれば障子を内開きして清掃できるようになる。
一方、前述した開き窓に用いるハンドル装置は、そのハンドルが、障子を閉じ状態とする第1の位置と障子を開き可能状態とする第2の位置とに回転操作されるので、前述した多機能窓に用いるハンドル装置のように、障子を開放できないようにするハンドル装置とするには、ハンドルを第2の位置に回転操作できないようにしなければならない。
したがって、前述した多機能窓に用いるハンドル装置を開き窓のハンドル装置として利用できない。
前記ストッパー機構は、前記ハンドルとともに回転する回転軸に第1姿勢と第2姿勢とに取り付け換え可能に取付けたストッパーと、第1ストップ位置と第2ストップ位置とに亘って移動自在に取付けたストッパー受けと、このストッパー受けを第1ストップ位置と第2ストップ位置とに亘って移動する移動手段を有し、
前記ストッパーが第1姿勢で、ストッパー受けが第1ストップ位置のときには、ハンドルを第1の位置と第2の位置とに亘って回転可能で、第3の位置への回転を規制し、
前記ストッパーが第1姿勢で、ストッパー受けが第2ストップ位置のときには、ハンドルを第1・第2・第3の位置に亘って回転可能とし、
前記ストッパーが第2姿勢で、ストッパー受けが第1ストップ位置のときには、ハンドルの第2の位置への回転を規制して第1の位置に保持し、
前記ストッパーが第2姿勢で、ストッパー受けが第2ストップ位置のときには、ハンドルは第1の位置と第2の位置とに亘って回転可能で、第3の位置への回転を規制するようにしたことを特徴とするハンドル装置である。
前記ストッパーが第1姿勢で、ストッパー受けが第1ストップ位置のときには、ハンドルが第1の位置から第2の位置に回転するとストッパー部が第1ストッパー受部に当接し、
前記ストッパーが第1姿勢で、ストッパー受けが第2ストップ位置のときには、ハンドルが第2の位置から第3の位置に回転するとストッパー部が第2ストッパー受部に当接し、
前記ストッパーが第2姿勢で、ストッパー受けが第1ストップ位置の時には、ハンドルが第1の位置の時にストッパー部が第1ストッパー受部に当接し、
前記ストッパーが第2姿勢で、ストッパー受けが第2ストップ位置のときには、ハンドルが第1の位置から第2の位置に回転するとストッパー部が第2ストッパー受部に当接するようにできる。
このようにすれば、ストッパーのストッパー部がストッパー受けの第1・第2ストッパー受部に当接することで、ハンドルの回転を確実に規制できる。
このようにすれば、回転軸が断面が正方形の角軸に角穴を嵌合することでストッパーを第1姿勢、第2姿勢に取付けできるから、そのストッパーの取り付け換えが容易にできる。
前記操作部を作動部に取付け、その操作部を手で持って作動部を作動できるようにできる。
このようにすれば、操作部を取り外しておくことでストッパー受けを移動できないので、不特定の人がストッパー受けを第2ストップ位置に移動して開閉体を全開することを防止できる。
この開閉体に、請求項1〜4いずれか1項に記載の建具のハンドル装置を取付けた建具。
前記ストッパーを第2姿勢とすれば、ハンドルが第1・第2の位置に亘って回転すると共に、そのハンドルの第2の位置への回転を規制、許容するハンドル装置となる。
前記枠体1は、上枠10と下枠11と左右の縦枠12で方形状である。
前記開閉体2は、上框20と下框21と左右の縦框22を方形状に連結し、その内部に面材23が装着してある。
前記開閉体2にはハンドル装置3が取付けてある。例えば、縦框22にハンドル装置3が取付けてある。
前記ハンドル装置3は、台座3aとハンドル3bを備え、そのハンドル3bを回転操作することで縦框22に設けた図示しない作動杆を移動し、開閉体2を閉じ状態で保持したり、開閉体2を内倒し可能状態、内開き可能状態にできるようにしてある。
図1(b)に示すように、ハンドル3bを横向き姿勢の第2の位置とすると開閉体2が内倒し可能状態となる。
図1(c)に示すように、ハンドル3bを上向き姿勢の第3の位置とすると開閉体2が内開き可能状態となる。
この作動部材30は基板30aと突片30bを有し、その突片30bが台座3aの裏板31に形成した長孔32から外部に突出し、前記作動杆に連結される。
前記変換機構3cはハンドル3bに設けた回転軸33と、この回転軸33に取付けた歯車34と、前記作動部材30に設けたラック歯35を供え、前記歯車34がラック歯35に噛合している。
そして、前記ハンドル3bによって回転軸33を回転することで歯車34が回転し、その歯車34の回転で作動部材30が直線移動して、ハンドル3bの回転を作動部材30の直線移動に変換する変換機構3cとしてある。
前記ハンドル3bには軸挿入穴41と、この軸挿入穴41と同心状の円形突部42を有し、この軸挿入穴41に前記回転軸33が嵌合して取付けてある。なお、回転軸33とハンドル3bを一体としても良い。
そして、ハンドル3bの円形突部42が前記台座3aのハンドル支承孔37に回転自在に挿入され、ハンドル3bは台座3aに回転自在に支承される。
この回転体43の円形外周面43aには凹部44が周方向に90度間隔で形成してある。
前記台座3aの凹陥部36の底面には、前記回転体43の円形外周面43aに接する一対の弾性片45が設けてある。
この一対の弾性片45は、前記凹部44に嵌合する突部45aを有する。
したがって、ハンドル3bを90度回転するごとに操作者にクリック感を与えることができる。
このストッパー機構3dは、前記回転軸33に取付けたストッパー50と、前記台座3bに、第1ストップ位置と第2ストップ位置とに亘って移動自在に取付けたストッパー受け60と、前記ストッパー受け60を第1ストップ位置と第2ストップ位置に移動する移動手段70を備えている。
前記ストッパー50は前記回転軸33に、そのストッパー部50aの周方向の位置が異なる第1姿勢と第2姿勢に取り付け換えできるように取付けてある。
このようにすれば、ストッパー50を回転軸33に第1姿勢と第2姿勢とに容易に取り付け換えできる。
このストッパー受け60は図3に示すように、前記作動片30の基板30aと離隔している。
前記凹陥部64は、凹部63の底面と連続した第1円弧状凹面64a、この第1円弧状凹面64aと連続した段差面64b、この段差面64bと前記凹部63の底面を連続する第2円弧状凹面64cを有し、その段差面63bが第2ストッパー受部60bである。
前記第1円弧状凹面64aに沿ってストッパー50の円弧状突部52が回転可能で、かつ第2円弧状凹面64cに沿ってストッパー50の円形基部51が回転可能である。
前記ストッパー受け60が第2ストップ位置の時には、ハンドル3bが図6の第2の位置において凹部63の底面がストッパー部50aと離れるから、ストッパー50は円弧状突部52が第1円弧状凹面64aに沿って回転し、ハンドル3bが図7の第3の位置まで回転した際にストッパー部50aが段差面64b(第2ストッパー受部60b)に当接する。
前記操作部72を作動部71に取付け、その操作部72を手で持って作動部71を作動することでストッパー受け60を第1ストッパー位置と第2ストッパー位置とに亘って移動することができる。
前記操作部72を作動部71から取外しすれば、作動部71を作動することができず、ストッパー受け60は第1ストップ位置又は第2ストップ位置に保持される。
したがって、不特定の人が開閉体2を全開(内開き)することを防止できる。
前記作動部71をシリンダー錠の内周部材73とし、その内周部材73を台座3aの移動用孔38に挿入して、その移動用孔38と内周部材73でシリンダー錠とする。
前記内周部材73の先端部に偏心ピン74を設け、この偏心ピン74を前記長孔65内に挿入する。
前記操作部72をシリンダー錠のキー75とし、そのキー75を内周部材73のキー溝に挿入することで内周部材73を回転できるようにする。
前記内周部材73が回転すると、偏心ピン74が偏心運動し、ストッパー受け60を長手方向に移動する。
このようであるから、ストッパー受け60が第1ストップ位置のときに、ハンドル3aを第1の位置と第2の位置とに亘って自由に回転操作できる。
したがって、開閉体2を閉じ状態から内倒し可能状態とすることができる。
したがって、ストッパー受け60が第1ストップ位置のときに、開閉体2を内開き状態とすることができない。
したがって、ストッパー受け60が第2ストップ位置のときに、ハンドル3bを第2の位置から第3の位置まで回転操作して開閉体2を内開き可能状態とすることができる。
つまり、ハンドル3bが第1・第2・第3の位置に亘って回転すると共に、そのハンドル3bの第3の位置への回転を規制、許容するハンドル装置である。
詳しく説明すると、キー75を用いて内周部材73を回転してストッパー受け60を第2ストップ位置に移動すると、ストッパー50は段差面64bに当接するまで回転できる。つまり、ストッパー受け60が第2ストップ位置のときには、ハンドル3aを第1の位置から第2の位置に亘って自由に回転操作できる。
つまり、ストッパー50を取り付け換えして第2姿勢とすることで、ハンドル3bが第1・第2の位置に亘って回転すると共に、そのハンドル3bの第2の位置への回転を規制、許容するハンドル装置とすることができる。
また、移動手段70は回転するものに限ることはなく、台座3aの長手方向に移動するスライダーと、そのスライダーを移動する工具などとしても良い。
さらに、回転軸33にストッパー50を第1姿勢、第2姿勢として取付けるには、角軸と角穴に限ることはなく、回転軸33をピンや突起を有した円形軸とし、ストッパー50の円形孔にピンや突起に嵌合する切欠溝や凹部を所定の角度だけ周方向にずらして形成し、いずれかの切欠溝、凹部をピン、突起に嵌合することで第1姿勢、第2姿勢として取付けるようにしても良い。
また、回転軸33にスプライン、ストッパー50にスプライン孔を形成しても良い。
Claims (5)
- 台座と、この台座に、第1の位置、第2の位置、第3の位置に亘って回転可能に取付けたハンドルと、このハンドルの回転によって移動する作動部材と、前記ハンドルの回転を規制するストッパー機構を備え、
前記ストッパー機構は、前記ハンドルとともに回転する回転軸に第1姿勢と第2姿勢とに取り付け換え可能に取付けたストッパーと、第1ストップ位置と第2ストップ位置とに亘って移動自在に取付けたストッパー受けと、このストッパー受けを第1ストップ位置と第2ストップ位置とに亘って移動する移動手段を有し、
前記ストッパーが第1姿勢で、ストッパー受けが第1ストップ位置のときには、ハンドルを第1の位置と第2の位置とに亘って回転可能で、第3の位置への回転を規制し、
前記ストッパーが第1姿勢で、ストッパー受けが第2ストップ位置のときには、ハンドルを第1・第2・第3の位置に亘って回転可能とし、
前記ストッパーが第2姿勢で、ストッパー受けが第1ストップ位置のときには、ハンドルの第2の位置への回転を規制して第1の位置に保持し、
前記ストッパーが第2姿勢で、ストッパー受けが第2ストップ位置のときには、ハンドルは第1の位置と第2の位置とに亘って回転可能で、第3の位置への回転を規制するようにしたことを特徴とするハンドル装置。 - 前記ストッパーはストッパー部を有し、前記ストッパー受けは、前記ストッパー部が当接してストッパーの回転を規制する第1ストッパー受部と第2ストッパー受部を有し、
前記ストッパーが第1姿勢で、ストッパー受けが第1ストップ位置のときには、ハンドルが第1の位置から第2の位置に回転するとストッパー部が第1ストッパー受部に当接し、
前記ストッパーが第1姿勢で、ストッパー受けが第2ストップ位置のときには、ハンドルが第2の位置から第3の位置に回転するとストッパー部が第2ストッパー受部に当接し、
前記ストッパーが第2姿勢で、ストッパー受けが第1ストップ位置の時には、ハンドルが第1の位置の時にストッパー部が第1ストッパー受部に当接し、
前記ストッパーが第2姿勢で、ストッパー受けが第2ストップ位置のときには、ハンドルが第1の位置から第2の位置に回転するとストッパー部が第2ストッパー受部に当接するようにした請求項1記載のハンドル装置。 - 前記回転軸を断面が正方形の角軸とし、この角軸に嵌合する角穴をストッパーに形成した請求項2記載の建具のハンドル装置。
- 前記移動手段は、ストッパー受けを第1ストップ位置と第2ストップ位置とに移動する作動部と、この作動部と別体で、かつ取付け、取外し可能な操作部を有し、
前記操作部を作動部に取付け、その操作部を手で持って作動部を作動できるようにした請求項1又は2記載のハンドル装置。 - 枠体に開閉体を開閉可能に取付け、
この開閉体に、請求項1〜4いずれか1項に記載のハンドル装置を取付けた建具。
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2009
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