JP2008280752A - ラッチ錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】自由扉にラッチ錠を取付け場合、閉鎖位置にてラッチングを確実に行うことができること。
【解決手段】ラッチ枠3内に同一構成の反転式ラッチ5A、5Bを、そのラッチングする係止面6が相互に対称となるように組込み、反転式ラッチの係合受け部9に同時に係脱する上下のロッキングピース15A、15Bを配設し、トリガーヘッド22からロッキングピースの先端部15aに対向するように延在する水平杆部分23に操作部材用ロック手段24を備えると共に制御バネに制御されるトリガー部材を錠箱に進退動自在に配設し、開扉した際、トリガー部材は、制御バネのバネ力により所定位置へと変位してロッキングピースをロック状態にするラッチ錠。
【選択図】図2

Description

本発明は、ラッチ錠に関する。
特許文献1には、錠箱内に延出する操作部材側の駆動片により、ラッチバネのバネ力に抗してラッチ枠内の反転式ラッチの拘束を解く方向に移動するロッキングピースを備えたラッチ錠が記載されている。
また、特許文献2には、錠箱内に延出する操作部材側の駆動片により、第1・第2の磁性体の極性に対応して反発しながらラッチ枠内の反転式ラッチの拘束を解く方向に移動するロッキングピースを備えたラッチ錠が記載されている。
これらの特許文献1、2に記載のラッチ錠は、ラッチ枠内に組み込んだ反転式のラッチに対して、単数又は複数個のロッキングピースでラッチを拘束し又は拘束を解くものの、自由扉(基端部が枢着され、自由端部にラッチを有する扉のこと)に適用することができない。そこで、現在、反転式のラッチを用いることを前提として、自由扉に適用することができるラッチ錠の出現が期待されている。その場合、閉扉時にラッチングを阻害しない工夫、スペースの有効活用等が望まれる。
特開平11−141207号公報 特開2004−270132号公報
本発明の第1の目的は、自由扉にラッチ錠を取付け場合、閉鎖位置にてラッチングを確実に行うことができることである。第2の目的は、錠箱内の空間を有効的に活用することである。第3の目的は、反転式ラッチに対する係合部が回転対称であって、各係合部が、カム機能を有する傾斜表面とアールを有する平表面とから成る受け具に対応することである。その他、付随的な目的として、ラッチの突出時、上下のラッチの突出が一緒に共働して突出することである。
本発明のラッチ錠は、錠箱内に延出する操作部材側の駆動片により、ラッチバネのバネ力に抗して、或は第1・第2の磁性体の極性に対応して反発しながらラッチ枠内の反転式ラッチの拘束を解く方向に移動するロッキングピースを備えたラッチ錠に於いて、前記ラッチ枠3内に同一構成の反転式ラッチ5A、5Bを、そのラッチングする係止面6が相互に対称となるように組込み、また、上下の反転式ラッチの係合受け部9に同時に係脱する上下のロッキングピース15A、15Bを配設し、さらに、トリガーヘッド22からロッキングピースの先端部15aに対向するように延在する水平杆部分23に操作部材用ロック手段24を備えると共に制御バネに制御されるトリガー部材を錠箱のフロント板に進退動自在に配設し、開扉した際、前記トリガー部材は、前記制御バネのバネ力により所定位置へと位置変位してロッキングピースをロック状態にすることを特徴とする。
(a)自由扉にラッチ錠を取付け場合、閉鎖位置にてラッチングを確実に行うことができる(ラッチング機能を阻害しない)。例えば操作部材がプッシュ・プル方式である場合、ハンドルをプッシュしながら閉扉操作しても、上下のラッチが同時に受け具の係入穴に入り込まない限り、前記係入穴を形成する係合部(側壁部分の傾斜状表面とアール乃至平表面)に上下の反転式ラッチの先端部がそれぞれ衝突状態に摺接しても、上下の反転式ラッチは、反転することなく、そのままの姿勢を維持する。したがって、上下の反転式ラッチは、常にラッチング可能な態勢で受け具の係入穴に係合する。
(b)一つのラッチ枠内に複数個のラッチを組み込むことにより、錠箱内の空間を有効的に活用することができる。
(c)例えば左右の側壁部分の係合部が回転対称であって、各係合部が、カム機能を有する傾斜表面とアールを有する平表面とから成る受け具に対応することができる。
以下、図1乃至図11に示す本発明を実施するための最良の形態(第1実施例)により説明する。
(1)発明の実施の環境
Xはラッチ錠で、このラッチ錠Xは、扉Yに取付けられる錠本体1と、この錠本体のラッチに対向するように戸枠Zの縦枠に固定される受け具50とから成る。扉Yは、その基端部が戸枠Zの縦枠に蝶番を介して軸支され、水平方向に揺動する。扉Yの自由端部に錠本体1が固定されている。
まず、錠本体1の構成を説明する。2は扉Yにねじ等で取り付けられた錠箱で、周知のように、錠箱2は、ケース身2aと、ケース蓋2bから構成されている。錠箱2は、フロント板を有し、このフロント板の中央部には、不番の上下一対のラッチ用開口が形成されている。また、フロント板の上下端部には、不番の固着具用の取付け孔が形成されている。さらに、フロント板の上下端部寄りの部位には、不番の上下一対のトリガー用開口が形成されている。なお、錠箱2のケース身2a及びケース蓋2bには、ラッチ、トリガー部材及び係合作用片をそれぞれ案内する案内水平長孔や案内垂直長孔が適宜に形成されている。ここでは、細部的事項の符号や説明は割愛し、主な部材について説明する。
(2)ラッチ枠
符号3は、錠箱2内の前方の中央部に固設された縦断面コ字状のラッチ枠で、このラッチ枠3の上下に位置する水平対向壁には、ロッキングピース15A、15Bの先端部15a、15aを受け入れる切欠状の開口が形成されている。また、水平対向壁に直交する垂直壁の内面には、上下一対のバネ端支持部が突出形成されている。
本実施例では、ラッチ枠3は、錠箱2内の前方中央部に1個配設され、その内部は、フロント板の中心部からラッチ枠3の垂直壁の中心部まで延在する水平案内板4で区分けされている。
(3)ラッチ
符号5A、5Bは、錠箱2の前方中央部に配設された上下一対のラッチである。これらのラッチ5A、5Bは、それぞれ反転式のラッチであり、その後端部がラッチ枠3内に収まるようにフロント板の上下のラッチ用開口にそれぞれ配設されている。しかも、図1乃至図4で示すように、これらのラッチ5A、5Bは、扉の自由端面から見た場合、或は図4の水平断面説明図を平面視から見た場合を基準にすると、ラッチングする係止面6が相互に対称に位置するように配設されている。
したがって、図1では、上位のラッチ5Aの係止面6は向こう側(図4では上位のラッチ5Aはハッチングされている)に位置し、一方、下位のラッチ5Bの係止面6は手前側(図4では下位のラッチ5Bは仮想線で示されている)に位置している。
ところで、反転式のラッチの構造に関しては、例えば特開平8−100559号公報、特許公開平9−325248号公報、特許公開平10−311173号公報、特開平11−141207号公報、特許公開2003−74245号公報等に記載されているように、当業者にとって周知事項である。
したがって、ここでは、周知事項に関しては簡単に説明する。反転式のラッチは、平面形状がほぼ菱形に形成され、前述したラッチングの係止面6、受け具50の係合部51に対する傾斜面7、ストッパー用突起8、係合受け部9等を有している。上下のラッチ5A、5Bは、それぞれラッチばね11により錠箱2のフロント板から突出する方向に付勢されている。したがって、普通一般に、反転式のラッチは、扉Yの開閉時、受け具の係合部に摺接すると、ラッチの後端部(内端部)に嵌め込まれた平面門形形状のラッチ受け10及びラッチばね(圧縮コイルばね)11を介して反転かつ進退動する。
ところで、本実施例の上下のラッチ5A、5Bは、中央部に内設された垂直の基準軸12を介して一対的、かつ回転可能に連係されている(新規事項)。したがって、本実施例では、前述した水平案内板4には、垂直の基準軸12用の水平案内長孔4aが形成されている。このように構成すると、上下のラッチ5A、5Bは、共働して突出するという利点がある。
また、ラッチ5A、5Bとラッチ受け3との間はラッチばね11で押し付けられて組み付けられた状態にあるが、相対的な回動(ラッチ受けに対するラッチの反転)は許容されている。また、ラッチ5A、5Bは、閉扉時から開扉時の場合、ラッチばね11のバネ力に抗して反転しながら後退した後は、前記ラッチばね11のバネ力により、当初の位置へと戻る。さらに、ラッチ5A、5Bは、開扉時から閉扉時の場合、例えばハンドルをプッシュしながら閉扉操作しても、上下のラッチ5A、5Bが同時に受け具50の係入穴52に入り込まない限り、前記係入穴を形成する係合部(側壁部分の傾斜状表面51aとアール乃至平表面51b)51にそれらの先端部がそれぞれ衝突状態に摺接しても、上下の反転式ラッチは、反転することなく、そのままの姿勢を維持する。
(4)上下のロッキングピース
錠箱2内のラッチ枠3の上方と下方の近傍には、正面視に於いて、板材をそれぞれT字形状(下方は逆様のT字形状)に折り曲げて形成した上下一対のロッキングピース15A、15Bが、上下一対の固定軸(例えば固定枢軸)16及び一つの可動連結軸17を介して、鋏揺動可能に配設されている。そして、その親指状の先端部15aが、ラッチ枠3の上部水平壁と下部水平壁の各開口を介して各ラッチの係合受け部9に選択的に係合できるようにしている。
また、ロッキングピース15A、15Bの先端部15aから略水平状態に延在する小指状の後端部15bは、係合作用片の押圧係合部に当接している。
さらに、ロッキングピース15A、15Bは略中央部に垂直方向に延びるアーム部15cを有し、重なり合うアーム部15cの各先端部は、不番の長孔及び可動連結軸17を介して互いに連結枢着されている。
上記構成に於いて、上下のロッキングピースは、閉扉時のみならず、開扉時においても、その先端部15aが上下のラッチ5A、5Bの各係合受け部9に係合していることから、操作部材60を操作しない限り、常に上下のラッチ5A、5Bを同時に拘束している。
付言すると、後述する上下の係合作用片31A、31Bが、それらの作用バネ32により、それぞれ初期位置に存在している場合に於いて、上下一対の枢軸(実施例によってはガイド軸)16に少なくとも1つ巻装したロッキングバネ18のバネ力が、上下のロッキングピース15A、15Bをそれぞれラッチに係合する方向に付勢していることから、いずれかの係合作用片が内外いずれかの操作部材の操作力により、その作用バネのバネ力に抗して所定方向へ移動しない限り、上下のラッチ5A、5Bの各係合受け部9は、上下のロッキングピース15A、15Bの各先端部15aによってそれぞれ係止されている。
図1は、閉扉時に於いて、受け具(ストライク板)50の係入穴52に突出状態で係入された上下のラッチ5A、5Bは、上下のロッキングピース15A、15Bの各先端部15aにより、同時に突出位置に拘束される状態を示し、一方、図2は、開扉時に於いて、受け具(ストライク板)50の係入穴52から抜けた上下のラッチ5A、5Bは、上下のロッキングピース15A、15Bの各先端部15aにより、同時に突出位置に拘束される状態であると共に、操作部材の操作力により、上下のロッキングピース15A、15Bがロック解除の方向へ回転しないように、さらに、次に説明するトリガー部材のロック手段24を介してロックされている状態を示す。
(5)トリガー部材
符号21A、21Bは、錠箱2の前方の上下端部に配設された上下一対のトリガー部材である。これらのトリガー部材21A、21Bは、フロント板の上下のトリガー用開口にそれぞれ進退動自在に配設されている。上下のトリガー部材21A、21Bは同一構成なので、ここでは、図1の上方のトリガー部材21Aを参照にして説明する。
さて、本実施例のトリガー部材21Aは、断面コ字形状のトリガーヘッド22と、このトリガーヘッド22からロッキングピース15Aの先端部15aに対向するように延在する水平杆部分23と、この水平杆部分23に可動的(スライド可能)に設けられ、かつ扉Yを開いた状態で操作部材60の操作を不可とするようにロッキングピース15Aに係合して該ロッキングピース15Aをロックする操作部材用ロック手段24と、このロック手段24の位置を制御するように該ロック手段24に対して錠箱2内に配設された複数個の制御バネ25、26とから成る。なお、制御バネ25、26は、本発明の目的を考慮して、前側制御バネ25は、後側の制御バネ26よりも弱い(扉の開閉の際におけるロック手段24の位置変位のタイミングを考慮)。
しかして、前記トリガーヘッド22には受け具50のカム機能を有する係合部51と摺接する水平のローラ27が軸支されている。また、前記ロック手段24は、図5で示すように、ドーナツ形状、或は五円玉形状をしており、水平杆部分23の後端部に外嵌合し、その外周面27aはロッキングピース15Aの背側の係合部(係合面)19に直接係脱可能である。
さらに、複数個の制御バネ25、26は、トリガーヘッド22とロック手段24との間に介在する前側の制御バネ25と、ロック手段24と錠箱内部の後端部側に固定したバネ端受け28との間に介在する後側の制御バネ26に区分けされ、前後の制御バネ25、26のバネ力は適宜に設定されている。
なお、特に図示しないが、円盤状のロック手段24の外周面の適宜箇所には、錠箱2のケース身2a又は/及びケース蓋2bに形成した水平案内長孔に係合するガイド突起が設けられている。また、ロック手段24は水平杆部分23の後端部から外れないように適宜に装着されている。
上記構成に於いて、ロック手段24は、扉の開閉時に於いて、トリガーヘッド22のローラ27が受け具50の係合部51に圧接すると、トリガー部材21Aが後側の制御バネ26のバネ力に抗して錠箱2の内部へと後退動することから、外周面27aはロッキングピース15Aの背側の係合部19から外れる。本実施例では、受け具50のトリガーヘッド22のローラ27を受ける部分が若干膨出しているので、図1で示すように、扉の閉戸時、上下のトリガー部材21A、21Bは、同時に錠箱2の内部へと後退動して、上下のロック手段24は、上下のロッキングピース15A、15Bの各背側係合部19、19から離れる。
したがって、仮施錠状態にある上下のラッチ5A、5Bを解錠させる場合には、図示しないシリンダ錠に差し込んだ鍵、サムターン方式のカム部材、回転式の操作部材、プッシュ・プル式の操作部材等の操作力により、係合作用片を作用バネのバネ力に抗して所定方向へと移動させ、かつ前記係合作用片に連係する一組のロッキングピース15A、15Bを、上下の固定枢軸16を基準にして鋏揺動させ、それらの先端部15aを上下のラッチ5A、5Bの係合受け部9から係合離脱させる必要がある。
本実施例では、図1の閉扉状態に於いて、扉Yを開く場合には、プッシュ・プル式の操作部材60を、例えばプルする(引く)。そうすると、操作部材60の軸部に連係するように設けられ、かつ錠箱2の側壁に形成した開口61を介して錠箱2内に延出する駆動片62が所定方向(実施例では垂直方向)に移動して、一方の係合作用片が一つのロッキングピース(15A、15B)の後端部15bを押圧する方向へとスライドする。そうすると、上下のロッキングピース15A、15Bは、上下の固定枢軸16を基準にして鋏揺動する。その結果、前述したように、上下のラッチ5A、5Bは、仮施錠状態から解かれる。
これに対して、図2で示す開扉の際、図示しない操作者は、操作部材60を、例えば手前側にプルする(引く)場合には、普通一般に操作部材60をプルした状態で扉Yを手前へと引っ張る。そして、プルの状態が終わり、操作部材60を手から離す。しかして、前記プルの状態が終わるや否や、係合作用片は作用バネのバネ力により初期位置へと戻るので、上下のロッキングピース15A、15Bは上下の固定枢軸16を基準にして鋏揺動し、それらの先端部15aは上下のラッチ5A、5Bの係合受け部9に係合する(ラッチを拘束する)。
一方、トリガーヘッド22のローラ27が受け具50の係合部に圧接しながら外へと抜け出すと、トリガー部材21Aは後側の制御バネ26のバネ力により錠箱2のフロント板側に前進することから、そのロック手段24は後方から前方へと位置変位する。その結果、ロック手段24の外周面27aはロッキングピース15Aの背側の係合部19へと入り込んで、該係合部19に係合し、ロッキングピース15Aを完全にロックする。それ故に、開扉時には操作部材60を操作することができない。
(6)係合作用片
符号31A、31Bは、錠箱2の内部の後方側に配設した上下一組の係合作用片である。図7を参照にして、上下の係合作用片31A、31B、上下の作用バネ(戻しバネ)32を説明する。上下の係合作用片31A、31Bは同一構成なので、ここでは、上方の係合作用片31Aを基準にして説明する。
33は中央部の外面にガイド突起33aを有する垂直板、34は垂直板33の上端部に交差方向に連設し、かつ内面に小突起状のバネ端支持部34aを有する水平板、一方、35は垂直板33の下端部に端面コ字形状に突出形成された係合部である。
しかして、前記係合部35の一つの水平壁は、作用バネ32の一端部を受ける小突起状のバネ端支持部35aを有する。また、係合部35の他の水平壁は、駆動片62と当接する係合面35bを有すると共に、その先端部には、錠箱2の側壁に形成した垂直案内長孔と係合する部分となっている。
上記構成の上下の係合作用片31A、31Bは、図1及び図2で示すように、端面コ字形状の係合部35が、互いに二枚の駆動片62を上下方向で挟むように錠箱内に摺動可能に配設されている。そして、上位の作用バネ32は、上位の係合作用片31Aの水平板34と相手方に相当する下位の係合作用片31Bの係合部35の間に配設され、一方、下位の作用バネ32は、下位の係合作用片31Bの水平板34と相手方に相当する上位の係合作用片31Aの係合部35の間に配設されている。
(7)受け具
図4、図8乃至図10は、錠本体1に対応する受け具50の一例を示す。本実施例の錠本体1は、一つのラッチ枠3内に上下方向に位置する同一構成の反転式ラッチ5A、5Bを、そのラッチングする係止面6が相互に対称となるように組込んでいることから、揺動する扉Yの自由端部の中央に対応する箇所、つまり、受け具50の中央部に一つの垂直長孔状の係入穴52が形成されている。したがって、係入穴52の左右の側壁部分がラッチ用の係合部51である。
ところで、前記左右の係合部51は、それぞれ回転対称であって、かつ、上下に区分された二つの係合部分から成っている。すなわち、図8の10−10線に基づく断面図の図10等を参照に説明すると、一方(左側)の係合部分51aはラッチの係止面(先端)6が摺接する傾斜状のカム面(傾斜状表面)であり、他方(右側)の係合部分51bはラッチの傾斜面7が摺接するアングル形のカム面(アールを有する平表面)となっている。しかも、前記一方の傾斜状表面の係合部分51aは、扉の揺動方向の他方のアールを有する平表面の係合部分51bよりも底壁53側に多少落ち込んでいる。なお、左右の係合部51は、それぞれ回転対称であることから、上下のラッチ5A、5Bが係入穴52に落ち込んだ(進入)ときに各ラッチ5A、5Bの係止面6がそれぞれ同時に対向する垂直受け面52a、52aも対角線方向の内面となる。
また、本実施例の受け具50は、その表面50aの上下端部寄りの部位に、上下のトリガー部材21A、21Bの各ローラ27をそれぞれ受ける曲面状の膨出部分54が形成されている。なお、本発明の受け具50の係入穴52は、中央部に一つ形成されているものの、上下のラッチの位置如何(設計如何)によっては、中央部に上下方向に2個形成しても良い。
本実施例は、錠箱内に延出する操作部材側の駆動片により、ラッチバネのバネ力に抗してラッチ枠内の反転式ラッチの拘束を解く方向に回転するロッキングピースを備えたラッチ錠に適用したが、前記ラッチバネを磁性体に置換することも可能である。
例えばロッキングピースの背側に水平方向にS極とN極の第1磁性体を貼り付け、一方、所要の間隙を有して錠箱の底壁内面又は/及び上壁内面に水平方向にS極とN極の第2磁性体を配設し、係合作用片の押圧力により、ロッキングピース15A、15Bが係合解除の方向に離れるとき(回転方式や昇降動方式でラッチの拘束を解くとき)、これらのロッキングピース15A、15Bは、前記第1磁性体と第2磁性体の極性に対応して反発しながらラッチ枠内の反転式ラッチの拘束を解く方向に移動するように構成しても良い。
上記の置換例の場合には、固定軸16を垂直長孔に案内される可動軸とする。また、上下のトリガー部材21A、21Bの水平杆部分23の形状は、第1磁性体と第2磁性体の間を水平移動することができる細長状の板や杆に形成する。
したがって、磁性体の実施例の場合、すなわち、第1・第2の磁性体の極性に対応して反発しながらラッチ枠内の反転式ラッチの拘束を解く方向に移動するロッキングピースを備えた実施例の場合には、開扉時に於いて、ロッキングピース15A、15Bの先端部15aが上下のラッチ5A、5Bの係合受け部9をそれぞれ拘束(係止)したとき、第1磁性体と第2磁性体の隙間に突起状の操作部材用ロック手段24が入り込む(割り込む)。
また、本実施例の係合作用片31A、31Bは、錠箱2に形成した垂直案内長孔に係合するガイド突起を介して上下方向に所定量移動するが、もちろん、設計如何によっては水平方向に移動させるようにしても良い。また、係合作用片31A、31Bの形態(構成)も任意に設計変更し得る事項である。さらに、前述した錠箱2内に延出する駆動片62は、本実施例では上下方向に移動するが、係合作用片が水平方向に移動する場合には、水平方向に移動する。したがって、係合作用片31A、31B及び駆動片62の移動方向は、発明の本質的事項ではない。
さらに、トリガー部材21A、21Bの水平杆部分23と、この水平杆部分23に設けたロック手段24との関係について付言すると、本実施例では、ロック手段24は水平方向にスライドする可動型であるが、トリガー部材の進退動に応じて周平方向に回転する可動型であっても良い。
後者の場合の実施例としては、特に図示しないが、水平杆部分23を螺杆状態に形成し、この水平螺杆部分23に螺合し、かつ外周の適宜箇所にロッキングピース15A、15Bの背側の係合部分9に係脱する係合突起を有する回転板形式のロック手段24を装着する。また、水平杆部分23をラック形式にして、この水平ラック杆部分23に螺合し、かつ外周の適宜箇所にロッキングピース15A、15Bの背側の係合部分9に係脱する係合突起を有するピニオン部材を適宜に軸支しても良い。また、前記ピニオン部材に代えて、く字形状のクランクの中央部を適宜に軸支して、このクランクの基端部を水平杆部分23に適宜に軸支等し、一方、クランクの自由端部をロッキングピース15A、15Bの背側の係合部分9に係脱させることもできる。このようにトリガー部材21A、21Bの水平杆部分23に直接又は間接的に可動のロック手段24を設けても良い。
加えて、水平杆部分23とロック手段24との関係は、ロッキングピース15A、15Bの背側の係合部分9やロック手段24の形状を設計変更して、固定式にすることも理論上可能である。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
図1乃至図11は本発明の最良の実施例を示す各説明図。
閉扉時の概略の縦断面説明図。 開扉時の概略の縦断面説明図。 本発明の各部材の関係を概念的に示す説明図。 閉扉時の概略の横断面説明図(平面視)。 要部(ロック手段)の説明図。 各部材(ラッチ、ロッキングピース、係合作用片等)の説明図。 要部(係合作用片、操作部材側の駆動片)の説明図。 受け具の正面図。 左側面図。 図8の10−10線断面図。 受け具の係合部とラッチとの摺接関係を示す概略説明図。
符号の説明
X…ラッチ錠、Y…扉(自由扉)、Z…戸枠、1…錠本体、2…錠箱、3…ラッチ枠、4…水平案内板、5A、5B…ラッチ、6…ラッチの係止面、7…ラッチの傾斜面、8…ストッパー用突起、9…係合受け部、10…ラッチ受け、11…ラッチばね、12…垂直の基準軸、15A、15B…ロッキングピース、15a…先端部、15b…後端部、15c…アーム部、16…軸、17…可動連結軸、18…ロッキングバネ、19…背側の係合部、21A、21B…トリガー部材、22…トリガーヘッド、23…水平杆部分、24…操作部材用ロック手段、25…弱い制御バネ、26…強い制御バネ、27…ローラ、27a…外周面、31A、31B…係合作用片、32…作用バネ(戻しバネ)、33…垂直板、34…水平板、35…係合部、35a…バネ端支持部、50…受け具、50a…受け具の表面、51…係合部、51a…係合部分(傾斜状表面)、51b…係合部分(平表面)、52…係入穴、52a…垂直受け面、53…底壁、54…膨出部分、60…操作部材、61…開口、62…駆動片。

Claims (5)

  1. 錠箱内に延出する操作部材側の駆動片により、ラッチバネのバネ力に抗して、或は第1・第2の磁性体の極性に対応して反発しながらラッチ枠内の反転式ラッチの拘束を解く方向に移動するロッキングピースを備えたラッチ錠に於いて、前記ラッチ枠3内に同一構成の反転式ラッチ5A、5Bを、そのラッチングする係止面6が相互に対称となるように組込み、また、上下の反転式ラッチの係合受け部9に同時に係脱する上下のロッキングピース15A、15Bを配設し、さらに、トリガーヘッド22からロッキングピースの先端部15aに対向するように延在する水平杆部分23に操作部材用ロック手段24を備えると共に制御バネに制御されるトリガー部材を錠箱のフロント板に進退動自在に配設し、開扉した際、前記トリガー部材は、前記制御バネのバネ力により所定位置へと位置変位してロッキングピースをロック状態にすることを特徴とするラッチ錠。
  2. 請求項1に於いて、反転式ラッチ5A、5Bは、一つのラッチ枠内に配設されていることを特徴とするラッチ錠。
  3. 請求項1に於いて、上下一対のトリガー部材21A、21Bが、錠箱の上部側と下部側にそれぞれ配設されていることを特徴とするラッチ錠。
  4. 請求項1に於いて、トリガー部材用の制御バネは、バネ力が弱いバネと強いバネの2種類あることを特徴とするラッチ錠。
  5. 請求項1に於いて、上下の反転式ラッチは、中央の基準軸12を介して一対的に連係されていることを特徴とするラッチ錠。
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