JP5912401B2 - 扉体の施解錠装置 - Google Patents

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この発明は、室内壁等に形成された開口部を開閉する扉体の施解錠装置に関する。
複数の壁パネルを同一面上に配置する取付けによって平坦な室内壁を形成し、その室内壁の一部に設備点検口のような開口部を設け、その開口部を扉体によって開閉する場合、普通、その扉体に扉錠と開閉操作用のハンドルとを取付け、その扉錠の解錠後、ハンドル操作によって扉体を開放することが行われる。
上記のような扉体の開閉装置においては、開閉操作用のハンドルが壁面から突出するため、歩行の際の障害物となって怪我する危険があり、また、ハンドルが壁面に露出して目障りとなり、外観の良好な室内壁を得ることができない。
そのような不都合を解消するため、特許文献1では、壁面パネル間の目地部に鍵操作用の小孔を設け、その小孔の背部にピンシリンダ錠の鍵穴を臨ませ、上記小孔から鍵穴に鍵棒を差し込んでシリンダ錠を解錠し、その鍵棒の回転により扉体をロックするロックレバーをロック解除位置に回動させて、扉体のロックを解除する施解錠装置を提案している。
上記扉体の施解錠装置においては、鍵棒を挿入する小孔やシリンダ錠が壁面パネル間の目地部に設けられているため、突起物のない意匠的に優れた美的な室内壁を得ることができるという特徴を有している。
特開2007−16550号公報
ところで、上記特許文献1に記載の扉体の施解錠装置においてはロックレバーが、扉体をロック(施錠)およびロック解除(解錠)する機能しか有しておらず、ロック位置に回動した際に、そのロックレバーで扉体を開口枠側に引き寄せることができないために、エアタイトの扉納まりに対応することができないという不都合がある。
この発明の課題は、突起物のない意匠的に優れた美的な室内壁を得ることができると共に、エアタイトの扉納まりにも対応することができるようにした扉体の施解錠装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、開口枠の開口を開閉する揺動可能な扉体の戸先側端部内に扉錠を埋設し、その扉錠が、扉体に埋設された錠ケースと、その錠ケース内に収容されて開口枠と扉体の戸先側端面間に形成される目地すきまに一端部が臨む回転可能なカム軸と、そのカム軸に設けられたカム突起の正逆回転時に、そのカム突起で押されて錠ケースに設けられたフロントプレートの両端方向に往復動される駆動部材と、その駆動部材に並列配置されて、駆動部材と同方向に移動可能な摺動部材と、前記駆動部材の往復動に連動して前記摺動部材を駆動部材と同方向に往復動させる連動機構と、前記摺動部材に一端部が連結され、他端部が扉体の端面から出没自在とされ、突出時に前記開口枠に設けられた受枠に係合して扉体を開口枠側に引き寄せつつ施錠するロッドとからなり、前記カム軸の一端部に、前記目地すきまに対して抜き差し可能な施解錠用操作レバーの先端の二股部が係合可能な角軸状の係合部を設けた構成を採用したのである。
上記の構成からなる扉体の施解錠装置において、扉体の閉鎖状態で目地すきまに操作レバーの先端部を挿入し、その先端の二股部をカム軸の係合部に係合して操作レバーを揺動させることにより、カム軸を回転させることができる。
そこで、カム軸を回転させると、駆動部材がそのカム軸の回転方向に移動し、連動機構の作動により摺動部材が駆動部材の移動方向と同方向に移動する。また、摺動部材に一端部が連結されたロッドが摺動部材と共に軸方向に移動して、他端部が扉体の端面から出没し、突出時には受枠に係合して扉体を閉鎖位置でロックし、没入時には受枠に対する係合が解除して扉体のロックを解除する。
ここで、ロッドが外方に向けて移動して受枠に他端部が係合する際、扉体は開口枠側に引き寄せられる。このため、開口枠の扉体と対向する周面にシール部材を設けておくと、扉体はシール部材を圧縮変形させることになり、エアタイトの扉納まりに対応させることができる。
この発明に係る扉体の施解錠装置において、連動機構として、錠ケースに一端部が支持され、その支持位置を中心にして揺動可能とされ、その揺動中心から他端側に片寄った位置が駆動部材に回転自在に連結され、他端部に前記揺動中心に向けて長く延びる長孔が形成された駆動レバーと、摺動部材に一端部が連結されてその連結位置を中心に揺動可能とされた従動レバーと、その従動レバーの揺動側端部に設けられて駆動レバーに形成された上記長孔と錠ケースに設けられたガイド孔の交差部に挿通されたガイドピンとからなり、前記ガイド孔が、前記摺動部材の施錠位置での停止状態で従動レバーの揺動中心を中心とする円弧状長孔の一端に摺動部材の摺動方向に長く延びる直線状長孔を設けた構成のものを採用することができる。
ここで、摺動部材の錠ケースのフロントプレートと対向する一側部に鋸歯状の切欠部を形成し、摺動部材の一側方には、切欠部に対する先端部の係合によって摺動部材を施錠位置でロックする揺動可能なロックレバーと、そのロックレバーを係合解除方向に向けて付勢する弾性部材とを設け、上記連動機構における駆動レバーには、その駆動レバーが摺動部材を施錠位置に向けて移動させる方向に揺動した際にロックレバーの後端部を押圧してロックレバーを切欠部に係合させる方向に揺動させる押圧部を設けておくことにより、摺動部材を施錠位置まで移動させると、ロックレバーの先端部が切欠部に係合して、摺動部材を施錠位置でロックすることになる。
このため、扉体に付加される振動等で摺動部材が解錠位置に向けて移動するというようなことがなく、防犯性を高めることができる。
また、錠ケース内に、摺動部材と同方向に移動可能な第2の摺動部材を組込み、上記摺動部材の往復動に連動してその第2の摺動部材を摺動部材と逆方向に往復動させる第2の連動機構を設け、上記第2の摺動部材に第2のロッドの一端部を連結し、その第2のロッドの他端部を前記扉体の他方の端面から出没自在として、突出時に前記開口枠に設けられた第2の受枠に係合させる構成を採用することにより、扉体を閉鎖位置でロックするロック状態で、その扉体を2本のロッドによる2点締りとすることができ、良好なエアタイト状態を得ることができる。
ここで、第2の連動機構として、摺動部材と第2の摺動部材の対向端部間に組み込まれて、その一端部が摺動部材に連結され、他端部が第2の摺動部材に連結され、その連結部間の中央部を中心にして揺動可能な連動レバーからなるものを採用することができる。
この発明に係る扉体の施解錠装置において、ロッドを係合解除して扉体を開放する状態で、ロッドを係合解除位置でロックし、扉体を閉鎖した際に、そのロックを解除するトリガ装置を設けておくと、扉体の開放状態で、誤操作によりロッドが係合位置に向けて移動されるのを防止することができる。このため、開放位置の扉体を閉鎖位置に向けて揺動させる操作において、ロッドの他端部が床面を擦りながら移動したり、開口枠に衝撃的に当接するという不都合の発生を未然に防止することができる。
この発明に係る扉体の施解錠装置においては、上記のように、目地すきまに操作レバーを挿入し、その操作レバーの先端の二股部をカム軸の係合部に係合させて揺動させることにより、扉体を閉鎖位置でロックおよびロック解除することができるため、突起物のない意匠的に優れた美的な室内壁を得ることができる。
また、受枠に対するロッドの他端部の係合によって扉体を閉鎖状態でロックする際、扉体を開口枠側に引き寄せることができるため、開口枠の扉体と対向する周面にシール部材を設けておくことによって、シール部材を扉体で圧縮変形させることができ、エアタイトの扉納まりに対応させることができる。
この発明に係る扉体の施解錠装置の実施の形態を示す正面図 図1の一部を拡大して示す断面図 図2の一部切欠左側面図 扉錠の縦断面図 図4のV−V線に沿った断面図 図4のVI−VI線に沿った断面図 (a)は、図4に示す扉錠のカム軸部を拡大して示す断面図、(b)は、(a)のb−b線に沿った断面図、(c)は、(a)のc−c線に沿った断面図 扉錠の解錠状態を示す縦断面図 (d)は、図8に示す扉錠のカム軸部を拡大して示す断面図、(e)は、(d)のe−e線に沿った断面図、(f)は、(d)のf−f線に沿った断面図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、室内壁Wを形成する壁パネル1間に開口枠11を設け、その開口枠11の開口12を開閉する扉体13の施解錠装置を示し、上記開口枠11の表面は壁パネル1の表面と同一面を形成している。
扉体13は、その一側部の上下に設けられた垂直方向に延びるヒンジ軸14を中心にして開閉自在とされ、その戸先側端部には扉錠21が埋設されている。
図2および図3に示すように、扉錠21は、扉体13の戸先側端面内に埋設された錠ケース22を有し、その錠ケース22に設けられた積層板からなるフロントプレート23が扉体13の戸先側端面に衝合され、その戸先側端面にねじ込まれるビスの締め付けによって上下の端部が固定されている。
図4に示すように、錠ケース22の内側下部には、受け部材24が設けられている。受け部材24は板体の折曲げにより形成されてフロントプレート23と対向する支持板部25、26を上下に有し、その上側支持板部25とフロントプレート23間にカム軸27が設けられている。
図4および図7(a)に示すように、カム軸27は、フロントプレート23および受け部材24の上側支持板部25によって両端部が回転自在に支持されている。カム軸27の一方の端部はフロントプレート23を貫通して閉鎖状態とされた扉体13の戸先側端面と開口枠11の縦枠11aの対向部間に形成される目地すきま16に臨み、その一端部の外周対向位置に接線方向に延びる一対の溝28が形成されて、その一対の溝28間に係合部29が設けられている。
ここで、図3に示す操作レバー30は、上記目地すきま16に対して抜き差し可能とされ、その先端部は二股部31とされ、その二股部31が図7(a)に示すカム軸27の上記係合部29に対して係合可能とされている。
カム軸27は、回転角規制手段によって回転角が規制される。回転角規制手段として、ここでは、図7(a)乃至(c)に示すように、フロントプレート23に形成されたカム軸挿入孔32の内周および受け部材24の上側支持板部25に形成されたカム軸挿入孔33の内周それぞれに円弧状の切欠部34を形成し、一方、カム軸27にはそれぞれの切欠部34に収容される突出部35を設け、上記切欠部34の周方向両端に対する突出部35の当接によってカム軸27の回転角を規制している。
図4および図6に示すように、錠ケース22の内部には、カム軸27の外周一側方に駆動部材36が組み込まれている。駆動部材36は板体の折曲げにより形成され、その上部に設けられたピン37および下端に設けられたガイド片38のそれぞれが錠ケース22の側板22aに形成された上下方向に長い一対の長孔39にスライド自在に嵌合されて昇降自在の支持とされ、上記カム軸27の外周に形成されたカム突起40の回転によって昇降動されるようになっている。
カム軸27の回転により駆動部材36を昇降動させるため、ここでは、図6に示すように、駆動部材36のカム軸27と対向する面に水平方向に延びる一対の突出部41、42を上下に設け、その一対の突出部41、42間にカム突起40の先端部を配置し、そのカム突起40が上側突出部41を押圧する作用によって駆動部材36を上昇させ、下側突出部42を押圧する作用によって駆動部材36を下降させるようにしている。
図4に示すように、駆動部材36の上部に設けられた上記ピン37とその一側方の設けられた固定ピン43との間にはキックばね44が設けられている。キックばね44は固定ピン43の中心を通る水平線をデッドポイントとし、ピン37がそのデッドポイントを越えることによって駆動部材36を上向き又は下向きに切り換えて付勢するようになっている。
錠ケース22の内部には、その錠ケース22のフロントプレート23に対するバックプレート側の上下に一対の摺動部材45、46が組み込まれている。図4および図5に示すように、上側摺動部材45は、ロッド連結板部45aの両側に一対の側板部45bを下向きに設けた構成とされ、その側板部45bには両側方に突出する突出部47が設けられ、その突出部47が錠ケース22の側板22aに形成された上下方向に長い長孔48内にスライド自在に嵌合されて、上側摺動部材45が昇降自在の支持とされている。
第2の摺動部材としての下側摺動部材46は、ロッド連結板部46aの両側に一対の側板部46bを上向きに設けた構成とされ、その一対の側板部46bを貫通して水平方向に延びるピン49の両端部が錠ケース22の側板22aに形成された上下方向に長い長孔50内にスライド自在に嵌合されて、下側摺動部材46が昇降自在の支持とされている。
図4に示すように、駆動部材36とこれに並列配置された上側摺動部材45の相互間には、駆動部材36の昇降動により上側摺動部材45を駆動部材36と同方向に昇降動させる連動機構51が設けられている。
連動機構51は、錠ケース22の側板22aによって両端部が支持された支点ピン52で駆動レバー53の一端部を揺動自在に支持し、その駆動レバー53の揺動中心となる支点ピン52から他端側に片寄った位置を駆動部材36の上部にピン54で回転自在に連結し、上側摺動部材45の下部一側に設けられた連結ピン55を中心にして揺動可能な従動レバー56の揺動側端部にガイドピン57を設け、そのガイドピン57を駆動レバー53の他端部に設けられた長孔58と錠ケース22の側板22aに形成されたガイド孔59の交差部に挿通している。
ここで、ガイド孔59は、上側摺動部材45が錠ケース22の頂壁に当接する上側位置での停止状態で従動レバー56の揺動中心となる連結ピン55を中心とする円弧状長孔59aの一端に上下方向に長く延びる直線状長孔59bを設けた構成とされている。
上記の構成からなる連動機構51において、駆動部材36の下降動により支点ピン52を中心に駆動レバー53を下向きに揺動させると、従動レバー56が連結ピン55を中心に下向きに揺動する。両レバー53、56を連結するガイドピン57が円弧状長孔59aと直線状長孔59bの交差部に配置される状態から駆動レバー53をさらに下向きに揺動させると、ガイドピン57が直線状長孔59bに沿って移動して、上側摺動部材45が下降動する。図8は、上側摺動部材45を下降動させた状態を示している。
上記とは反対に、駆動部材36の上昇動により支点ピン52を中心に駆動レバー53を上向きに揺動させると、ガイドピン57が直線状長孔59bに沿って上昇動し、上側摺動部材45が上昇する。ガイドピン57が直線状長孔59bと円弧状長孔59aの交差部に配置される状態から駆動レバー53をさらに上向きに揺動させると、ガイドピン57が円弧状長孔59aに沿って移動して、従動レバー56が連結ピン55を中心に上向きに揺動する。図4は、上側摺動部材45を上昇動させた状態を示している。
図4に示すように、上側摺動部材45と下側摺動部材46の相互間には、上側摺動部材45の昇降動に連動して下側摺動部材46を上側摺動部材45と逆方向に昇降動させる第2の連動機構62が設けられている。
第2の連動機構62は、上側摺動部材45と下側摺動部材46の対向端部間に連動レバー63を設け、その連動レバー63の長さ方向の中央部を錠ケース22の側板22aで両端部が支持された支点ピン64により回動自在に支持し、上記連動レバー63の一端部に形成された長孔65に上側摺動部材45の下端部に設けられたピン66を挿入して、連動レバー63の一端部を上側摺動部材45の下端部に連結し、連動レバー63の他端部に設けられたピン67を下側摺動部材46の上部に設けられた左右方向に長い長孔68に挿入して、連動レバー63の他端部を下側摺動部材46の上部に連結し、連動レバー63の支点ピン64を中心とする揺動によって上側摺動部材45と下側摺動部材46を相反する方向に昇降動させるようにしている。
ここで、支点ピン64とピン66間にはキックばね69が設けられ、そのキックばね69はデッドポイントの切換えによって連動レバー63を時計方向または半時計方向に向けて切換えて付勢するようになっている。
上側摺動部材45におけるロッド連結板部45aには上部ロッド70の下端部が連結され、一方、下側摺動部材46におけるロッド連結板部46aには下部ロッド71の上端部が連結されている。
図2および図3に示すように、上部ロッド70の上端部には係合片部70aが設けられ、その係合片部70aは扉体13の上面から出没自在とされ、突出時には開口枠11の上枠11bに設けられた受枠72の回転可能なローラ73に係合して、扉体13を閉鎖位置でロックするようになっている。
一方、下部ロッド71の下端部にも係合片部71aが設けられ、その係合片部71aは扉体13の下面から出没自在とされ、突出時には開口枠11の下枠11cに設けられた受枠74の回転可能なローラ75に係合して、扉体13を閉鎖位置でロックするようになっている。
ここで、係合片部70aおよび係合片部71aのそれぞれは、ローラ73、75に対する係合時、くさび作用により扉体13を開口枠11に引き寄せるようになっている。
図3に示すように、開口枠11には、扉体13と対向する周面にシール溝76が設けられ、そのシール溝76内にシール部材77が組み込まれている。シール部材77は、扉体13が開口枠11に向けて引き寄せられた際に、その扉体13で押されて弾性変形して扉体13と開口枠11の対向部間をシールするようになっている。
図8に示すように、上側摺動部材45には、フロントプレート23と対向する一側部に鋸歯状の切欠部78が形成されている。上側摺動部材45の一側方には支点ピン79が設けられ、その支点ピン79によりロックレバー80の中央部が揺動自在に支持されている。
ロックレバー80は、支点ピン79に支持された弾性部材81により半時計方向に付勢されて上部がストッパ82に当接し、上側摺動部材45の昇降動を阻害することのない垂直状態に保持されるようになっている。
駆動レバー53には、上方への揺動時にロックレバー80の下端部を押圧して、そのロックレバー80を時計方向に揺動させて、ロックレバー80の上端部を切欠部78に係合させる押圧部83が設けられている。
錠ケース22の下部には、上部ロッド70および下部ロッド71を受枠72、74のローラ73、75に対して係合解除する扉体13の開放状態で、それぞれのロッド70、71を係合解除位置でロックし、扉体13を閉鎖した際に、そのロックを解除するトリガ装置85が設けられている。
トリガ装置85は、駆動部材36のフロントプレート23に対する対向面の背面側に形成された切欠部86に対して移動自在に設けられた係合板片87と、その係合板片87と一体に移動して先端部がフロントプレート23をスライド自在に貫通し、扉体13の閉鎖方向への揺動時に開口枠11の内周面と接触して係合板片87が切欠部86から係合解除する位置まで押し込められる出没子88と、その出没子88を外方に向けて付勢する弾性部材89とからなり、上記切欠部86に対する係合板片87の係合により駆動部材36を下降位置でロックするようにしている。
ここで、出没子88の先端部にはローラ90が回転自在に支持されている。
実施の形態で示す扉体の施解錠装置は上記の構造からなり、図1乃至図4は、扉体13が開口枠11の開口12を閉鎖している状態を示し、トリガ装置85の係合板片87は駆動部材36の切欠部86から抜け出して係合解除状態にある。
また、上側摺動部材45は、その一側部に形成された切欠部78とロックレバー80の先端部の係合によって上昇位置(施錠位置)で停止保持され、上部ロッド70の係合片部70aおよび下部ロッド71の係合片部71aは受枠72、74のローラ73、75と係合して、扉体13を閉鎖位置でロックしている。このとき、図3に示すシール部材77は扉体13で押されて弾性変形し、開口枠11と扉体13の対向部間をシールしている。
扉体13の開放に際しては、図3に示す操作レバー30の先端の二股部31を縦枠11aと扉体13の戸先側端面間に形成された目地すきま16に挿入し、その二股部31をカム軸27の係合部29に係合して、その操作レバー30を上方に揺動させるようにする。
いま、操作レバー30の二股部31がカム軸27の係合部29に係合する状態で、その操作レバー30を上方に向けて揺動すると、カム軸27が図6の矢印で示す方向に回転し、カム突起40が駆動部材36に設けられた下側突出部42を下向きに押圧し、駆動部材36が下降動する。
駆動部材36の下降動により、連動機構51の駆動レバー53が支点ピン52を中心に下向きに揺動し、それに連動して従動レバー56が連結ピン55を中心に下向きに揺動し、ガイドピン57がガイド孔59の円弧状長孔59aに沿って下向きに移動する。
ガイドピン57が円弧状長孔59aの下端に臨むと、駆動レバー53に設けられた押圧部83がロックレバー80の下端部から外れ、弾性部材81の弾性によりロックレバー80がストッパ82に当接する方向に揺動して、切欠部78に対する係合が解除する。
駆動レバー53がさらに下向きに揺動すると、ガイドピン57は直線状長孔59bに沿って下降し、上側摺動部材45は下向きに引かれて下降する。この時、連動レバー63が支点ピン64を中心に図4の反時計方向に揺動するため、上側摺動部材45の下降動に連動して下側摺動部材46が上昇する。
上側摺動部材45の下降動により上部ロッド70が共に下降動して、受枠72のローラ73に対する係合片部70aの係合が解除し、また、下側摺動部材46の上昇動により下部ロッド71が共に上昇動して、受枠74のローラ75に対する係合片部71aの係合が解除し、扉体13はロック解除され、操作レバー30を引くことにより、扉体13が開放する。
ここで、駆動部材36を下降動させたロック解除位置での停止状態ではトリガ装置85を形成する切欠部86が係合板片87と左右方向で対向する状態となり、その状態で係合板片87が弾性部材89の押圧により切欠部86に向けて移動して、図8に示すように、係合板片87が切欠部86に係合する。
このため、扉体13を開放状態でカム軸27が誤操作によって回動されるというようなことがなく、駆動部材36は下降位置で保持されることになって、上部ロッド70は受枠72のローラ73と係合解除する下降位置で保持され、また、下部ロッド71は受枠74のローラ75と係合解除する上昇位置で保持される。
このため、下部ロッド71の下端部が床面を擦りながら移動したり、開口枠11に上部ロッド70の錠端部や下部ロッド71の下端部が衝撃的に当接するという不都合の発生を未然に防止することができる。
開放状態にある扉体13を閉鎖位置に向けて揺動して開口枠11の開口12を閉鎖すると、その閉鎖直前にトリガ装置85の出没子88の先端が開口枠11の縦枠11aの内面と接触し、その接触により出没子88が押し込められ、係合板片87が切欠部86から抜け出して、切欠部86に対する係合が解除する。
そこで、操作レバー30の先端部を目地すきま16に挿入し、先端の二股部31をカム軸27の係合部29に係合して下向きに揺動すると、図9(f)に示すカム軸27のカム突起40が上側突出部41を上向きに押圧し、駆動部材36が上昇動する。
駆動部材36の上昇動により、連動機構51が作動して上側摺動部材45が上昇動し、また、第2の連動機構62の作動により下側摺動部材46が下降動し、上側摺動部材45と共に上部ロッド70が上昇して、図3に示すように、係合片部70aが受枠72のローラ73に係合する。また、下側摺動部材46と共に下部ロッド71が下降して、係合片部71aが受枠74のローラ75と係合し、扉体13は、閉鎖位置でロックされる。
ここで、係合片部70a、71aが受枠72、74のローラ73、75に係合するとき、扉体13は開口枠11に引き寄せられるため、シール部材77が弾性変形し、そのシール部材77によって扉体13と開口枠11の対向部間がシールされる。
実施の形態で示す扉体の施解錠装置においては、上記のように、目地すきま16に操作レバー30を挿入し、その操作レバー30の先端の二股部31をカム軸27の係合部29に係合させて揺動させることにより、扉体を閉鎖位置でロックおよびロック解除することができるため、突起物のない意匠的に優れた美的な室内壁を得ることができる。
実施の形態では、扉体13が垂直方向に延びるヒンジ軸14を中心にして開閉自在とされたものを示したが、水平方向に延びるヒンジ軸を中心にして開閉自在とされたものであってもよい。この場合、一対のロッドを左右方向にスライド自在として扉体の側面から出没自在とし、そのロッドの先端部が係合される受枠を縦枠に設けるようにする。
また、扉体13は、出入り口を開閉する扉であってもよく、天井面や壁面に形成された点検口の開閉蓋であってもよい。
11 開口枠
12 開口
13 扉体
21 扉錠
22 錠ケース
23 フロントプレート
27 カム軸
29 係合部
30 操作レバー
31 二股部
36 駆動部材
45 上側摺動部材(摺動部材)
46 下側摺動部材(第2の摺動部材)
51 連動機構
53 駆動レバー
56 従動レバー
57 ガイドピン
58 長孔
59 ガイド孔
59a 円弧状長孔
59b 直線状長孔
62 第2の連動機構
63 連動レバー
70 上部ロッド(ロッド)
71 下部ロッド(第2のロッド)
72 受枠
74 受枠
78 切欠部
80 ロックレバー
81 弾性部材
85 トリガ装置
86 切欠部
87 係合板片
88 出没子
89 弾性部材

Claims (6)

  1. 開口枠の開口を開閉する揺動可能な扉体の戸先側端部内に扉錠を埋設し、その扉錠が、扉体に埋設された錠ケースと、その錠ケース内に収容されて開口枠と扉体の戸先側端面間に形成される目地すきまに一端部が臨む回転可能なカム軸と、そのカム軸に設けられたカム突起の正逆回転時に、そのカム突起で押されて錠ケースに設けられたフロントプレートの両端方向に往復動される駆動部材と、その駆動部材に並列配置されて、駆動部材と同方向に移動可能な摺動部材と、前記駆動部材の往復動に連動して前記摺動部材を駆動部材と同方向に往復動させる連動機構と、前記摺動部材に一端部が連結され、他端部が扉体の端面から出没自在とされ、突出時に前記開口枠に設けられた受枠に、くさびによる係合により扉体を開口枠側に引き寄せつつ施錠するロッドとからなり、前記カム軸の一端部に、前記目地すきまに対して抜き差し可能な施解錠用操作レバーの先端の二股部が係合可能な角軸状の係合部を設け、前記連動機構が、前記錠ケースに一端部が支持され、その支持位置を中心にして揺動可能とされ、その揺動中心から他端側に片寄った位置が駆動部材に回転自在に連結され、他端部に前記揺動中心に向けて長く延びる長孔が形成された駆動レバーと、前記摺動部材に一端部が連結されてその連結位置を中心に揺動可能とされた従動レバーと、その従動レバーの揺動側端部に設けられて前記長孔と錠ケースに設けられたガイド孔の交差部に挿通されたガイドピンとからなり、前記ガイド孔が、前記摺動部材の施錠位置での停止状態で従動レバーの揺動中心を中心とする円弧状長孔の一端に摺動部材の摺動方向に長く延びる直線状長孔を設けた構成とされた扉体の施解錠装置。
  2. 前記摺動部材の前記フロントプレートと対向する一側部に鋸歯状の切欠部を形成し、前記摺動部材の一側方には、前記切欠部に対する先端部の係合によって摺動部材を施錠位置でロックする揺動可能なロックレバーと、そのロックレバーを係合解除方向に向けて付勢する弾性部材とを設け、前記駆動レバーには、その駆動レバーが摺動部材を施錠位置に向けて移動させる方向に揺動した際にロックレバーの後端部を押圧してロックレバーを切欠部に係合させる方向に揺動させる押圧部を設けた請求項に記載の扉体の施解錠装置。
  3. 前記錠ケース内に、前記摺動部材と同方向に移動可能な第2の摺動部材を組込み、前記摺動部材の往復動に連動してその第2の摺動部材を摺動部材と逆方向に往復動させる第2の連動機構を設け、前記第2の摺動部材に第2のロッドの一端部を連結し、その第2のロッドの他端部を前記扉体の他方の端面から出没自在として、突出時に前記開口枠に設けられた第2の受枠に係合させるようにした請求項1又は2に記載の扉体の施解錠装置。
  4. 前記第2の連動機構が、前記摺動部材と前記第2の摺動部材の対向端部間に組み込まれて、その一端部が摺動部材に連結され、他端部が第2の摺動部材に連結され、その連結部間の中央部を中心にして揺動可能な連動レバーからなる請求項に記載の扉体の施解錠装置。
  5. 前記ロッドを受枠に対して係合解除する扉体の開放状態で、前記ロッドを係合解除位置でロックし、扉体を閉鎖した際に、そのロックを解除するトリガ装置を設けた請求項1乃至のいずれかの項に記載の扉体の施解錠装置。
  6. 前記トリガ装置が、前記駆動部材のフロントプレートに対する対向面の背面側に形成された切欠部に対して移動自在に設けられた係合板片と、その係合板片と一体に移動して先端部がフロントプレートをスライド自在に貫通し、扉体の閉鎖方向への揺動時に前記開口枠の内周面と接触して係合板片が切欠部から係合解除する位置まで押し込められる出没子と、その出没子を外方に向けて付勢する弾性部材とからなる請求項に記載の扉体の施解錠装置。
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