JPH0754230Y2 - ジブ付きブームにおけるテンション装置取付構造 - Google Patents

ジブ付きブームにおけるテンション装置取付構造

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JPH0754230Y2
JPH0754230Y2 JP8634289U JP8634289U JPH0754230Y2 JP H0754230 Y2 JPH0754230 Y2 JP H0754230Y2 JP 8634289 U JP8634289 U JP 8634289U JP 8634289 U JP8634289 U JP 8634289U JP H0754230 Y2 JPH0754230 Y2 JP H0754230Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ブーム先端部にジブをそのチルト角が可変な
る如くして取付けたジブ付きブームに関し、さらに詳し
くはジブ支持用のテンション装置に設けた油圧シリンダ
の伸縮作用によりジブチルト角を可変ならしめる如くし
たジブ付きブームにおけるテンション装置取付構造に関
するものである。
(従来技術) 油圧シリンダの伸縮作用によりジブのチルト角を可変な
る如くしたジブ付きブームの一例として、従来から第10
図に示すようなものが知られている(実開昭63-161293
号公報)。この第10図に示す公知のジブ付きブームにお
いては、ジブ本体121を支持するテンション装置103とし
て、基端部側に設けられたロッドからなる左右一対のテ
ンション部材131と先端部側に設けられた油圧シリンダ1
05とを連絡して構成しており、該テンション装置103
は、テンション部材131の基端部131aをブーム先端部111
の上部側面に支軸113で枢支するとともに、油圧シリン
ダ105の先端部105aをジブ本体121の先端部寄り上面に枢
支して取付けられている。尚、テンション部材131の基
端部131aは、該基端部131aに設けた穴とブーム先端部11
1側に設けたボス部の穴(図示省略)とに共通の支軸113
を挿し込むことによって枢支されている。そして、この
ジブ起伏装置は、油圧シリンダ105を縮小させる(テン
ション装置全体の長さが短くなる)ことによってジブ10
2を実線図示する如く立起し状態で支持し、又該油圧シ
リンダ105を伸長させる(テンション装置全体の長さが
長くなる)ことによってジブ102を鎖線102′で示すよう
に倒伏させることができるようになっている。
ところで、このようにテンション装置103に設けた油圧
シリンダ105を伸縮させることによってジブのチルト角
を変化させるようにしたジブ起伏装置においては、油圧
シリンダ105を地上から伸縮操作することにより、クレ
ーン作業中においても自由にチルト角を偏向させること
ができるが、ジブチルト角を変更する度にテンション部
材131も支軸113を中心にして上下に揺動するようにな
る。そして、ジブチルト角を変更させると、テンション
部材131も上下に揺動するため、テンション部材基端部1
31aを枢支している支軸113が該テンション部材基端部13
1a側に固定されている場合には該支軸113がブーム先端
部111側のボス部に対して回動し、他方支軸113がブーム
先端部111側のボス部に固定されている場合にはテンシ
ョン部材基端部131aが支軸113に対して回動するように
なり、支軸113とボス部との間、あるいはテンション部
材基端部131aと支軸113との間に大きな摩擦力が発生す
るようになる。尚、この摩擦力は、特にクレーン作業時
(ジブ先端部に荷重がかかっているとき)において大き
くなる。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記のようにこの種のジブ起伏装置において
は、ジブチルト角変更時に支軸とブーム先端部側のボス
部との間、あるいはテンション部材基端部と支軸との間
に大きな摩擦力が発生するが、第10図に示す公知のジブ
起伏装置では、その摩擦力に対する対策が何らなされて
おらず(支軸113を直接ブーム先端部側のボス部に挿し
込んでいるだけ)、テンション部材131の上下揺動時に
上記摩擦力によって支軸113やボス部の穴面、あるいは
テンション部材基端部131aの穴面などが摩耗し易くな
り、それらの部材あるいは部所の耐久性が低くなるとい
う問題があった。
本考案は、上記した従来のジブ起伏装置の問題点に鑑
み、ジブチルト角変更時において、テンション部材基端
部の枢支部に発生する摩擦力による悪影響を阻止又は大
幅に緩和し得るようにしたジブ付きブームにおけるテン
ション装置取付構造を提案することを目的とするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 本考案のテンション装置取付構造は、ブーム先端部の下
部にジブ本体の基端部を該ジブ本体が起伏自在なる如く
して枢支し、さらにブーム先端部の上部とジブ本体の先
端部寄り適所との間に油圧シリンダつきのテンション装
置を介設して、該油圧シリンダの伸縮作用により前記ジ
ブ本体のチルト角を調整し得るようにしたジブ付きブー
ムにおいて、前記テンション装置の基端部を前記ブーム
先端部のボス部に支軸で枢支しているとともに、前記支
軸と前記ボス部との間あるいは該支軸と前記テンション
装置の基端部との間に軸受部材を介設していることを特
徴としている。
(作用) 本考案のジブ付きブームによれば、テンション装置の油
圧シリンダを伸縮させることによってジブチルト角を変
更させることができる。又、そのように油圧シリンダの
伸縮によってジブチルト角を変更させ得るようにしたも
のであっても、本考案のテンション装置取付構造によれ
ば、テンション部材基端部を枢支している支軸とブーム
先端部側のボス部、あるいはテンション部材基端部と支
軸との間に軸受部材を介設しているので、ジブチルト角
変更時にテンション部材基端部の枢支部(支軸とボス
部、あるいはテンション部材基端部と支軸との間)が円
滑に摺動するようになる。
(考案の効果) 従って、本考案のテンション装置取付構造によれば、上
記軸受部材により、ジブチルト角変更時においてもテン
ション部材基端部の枢支部において大きな摩擦力が発生
することがなくなり、それによって該テンション部材基
端部を枢支している支軸やブーム先端部側のボス部、あ
るいはテンション部材基端部の支軸挿通穴などの耐摩耗
性が向上し、テンション部材基端部の枢支部における耐
久性が大幅に向上するという効果がある。
(実施例) 第1図ないし第9図を参照して本考案のいくつかの実施
例を説明すると、第1図ないし第4図には本考案第1実
施例、第5図及び第6図には同第2実施例、第7図ない
し第9図には同第3実施例のジブ付きブームにおけるテ
ンション装置取付構造を示している。尚、この各実施例
においては、ジブ付きブームは、トラッククレーンなど
の移動用クレーンに搭載される。
第1図ないし第4図に示す第1実施例のジブ付きブーム
において、符号1はブームで、該ブーム1は通常、多段
伸縮式のものが採用される。符号2はジブで、該ジブ2
は、基端部21aが2叉状に分れたジブ本体21と該ジブ本
体21を支持するテンション装置3とを有している。
ジブ本体21は、その基端部21aの両側をブーム先端部11
の下部両側にそれぞれ支軸12,12で枢支して、該ジブ本
体21が起伏自在なる如く装着されている。
テンション装置3は、この実施例では、それぞれ所定長
さをもつロッドからなる左右一対のテンション部材31,3
1と、外箱41内に内箱44をスライド自在に装着してなる
二重箱4と、内箱44を外箱41に対してスライド操作する
ための油圧シリンダ5とを備えている。
各テンション部材31,31は、ジブ本体21の全長よりやや
短い程度の長さを有している。
二重箱4の外箱41は、例えば長さが1000〜1200mm、内幅
が160〜170mm、内高さが130〜140mm程度の四角形筒形に
形成されている。
又、内箱44は、長さが300〜400mm程度で、外箱41内にほ
ぼ内接する大きさとされている。従って内箱44は、外箱
41に対してガタついたり上下左右にこねたりすることが
ないようにガイドされている。
そして、この二重箱4は、ジブ本体21の先端寄り上面に
おいて内箱44が外箱41に対してジブ本体長さ方向にスラ
イドし得るようにして設置(外箱41をジブ本体21に固
定)されている。
外箱41の左右両側面には、相互に対向する位置にジブ本
体長さ方向に向けてそれぞれ長穴42が形成されている。
内箱44には、左右に貫通する横軸46が設けられている。
この横軸46の両端部は外箱41の左右各長穴42からそれぞ
れ外箱41外に突出している。
油圧シリンダ5は、ジブ本体21上面における二重箱4の
設置位置よりジブ本体基端側において、チューブ51をジ
ブ本体基端側に且つロッド52をジブ本体先端側に向けた
状態で、チューブ51の基端部をジブ本体21上に固定し、
しかもロッド52の先端部を内箱44側の横軸46に連結して
設置されている。
前記各テンション部材31,31は、その各基端部31a,31aが
ブーム先端部11の上部両側にそれぞれ設けたボス部15,1
5にそれぞれ支軸13,13で枢支され且つ各先端部31b,31b
が前記内箱44の横軸46の左右各端部にそれぞれ連結され
て装着されている。
従って、この実施例のジブ起伏装置では、ジブ本体21
を、2本のテンション部材31,31、二重箱4、及び油圧
シリンダ5からなるテンション装置3で支持しており、
又、油圧シリンダ5を伸縮操作することにより内箱44を
ジブ本体長さ方向にスライドさせて各テンション部材3
1,31の先端部31b,31bの位置を変化させ、それによって
ジブ本体21のチルト角を無段階に変更できるようになっ
ている。例えば油圧シリンダ5を最伸長させた状態で
は、ジブ本体21を第1図において実線図示する如くブー
ム長さ方向のほぼ延長線方向に向く姿勢(小チルト角)
で支持し、又油圧シリンダ5を最縮小させた状態では、
ジブ本体21を鎖線21′で示す如くかなりの角度だけ下方
に倒した姿勢(大チルト角)で支持し、さらに油圧シリ
ンダ5を任意の中間伸縮位置に位置させた状態では、ジ
ブ本体21を任意の中間チルト角で支持し得るようになっ
ている。尚、ジブチルト角を変更させると、それと同時
にテンション部材31も支軸13部分を中心にして上下に揺
動するようになる。
左右各テンション部材31,31の基端部31a,31aには、第4
図に示すように2叉状に突出する2つの突出板32,32が
設けられており、さらに該各突出板32,32にはその各対
向位置に支軸13を挿通させるための穴33,33が形成され
ている。この各穴33,33は、この第1実施例ではテンシ
ョン部材長さ方向に長い長穴となっており、該テンショ
ン部材基端部31aをブーム先端部11に枢着する際に位置
合せがし易くなるようにしている。又、この第1実施例
では、支軸13の頭部13a外周に一部を直線状に切除して
なる切欠部14を形成し、他方、テンション部材基端部31
aにおける外側に位置する突出板32の外側面に該切欠部1
4に衝合する軒状のプレート34を形成している。そし
て、支軸13をテンション部材基端部31aの穴(長穴)33,
33に挿し込んだ際に、支軸13側の切欠部14がテンション
部材基端部31a外側面のプレート34下面に衝合して、該
支軸13がテンション部材基端部31aに対して回動不能と
なり、しかもテンション部材31が支軸13に対して長穴3
3,33の範囲内でスライドし得るようになっている。
ブーム先端部11の左右各側板11a,11aの先端側上部位置
には、第2図及び第4図に示すように支軸13を挿し込む
ための左右一対のボス部15,15が相互に対向するように
して形成されている。又、この左右の各ボス部15,15内
にはそれぞれ軸受部材(例えば、ころがり軸受)60が嵌
挿固定されている。尚、この軸受部材60の穴61の内径
は、支軸13の外径とほぼ同径となっている。
そして、テンション部材31の基端部31aをブーム先端部1
1のボス部15に枢着するには、ジブ本体21の基端部21aを
ブーム先端部11に枢支し且つ該ジブ本体21の先端部をウ
インチに巻回されているワイヤーロープ10によって仮支
持した状態で、まずテンション部材31の基端部31aの各
突出板32,32でブーム先端部11の側板11aを挟むようにし
て該各突出板32,32の長穴33,33をブーム先端部11側のボ
ス部15(軸受部材60の穴61)に位置合せし、その状態で
ブーム先端部11の外側から支軸13を突出板32の長穴33及
び軸受部材60の穴61に通した後、該支軸13の先端部に抜
け止めピン16(第4図)を嵌挿させればよい。尚、もう
一方のテンション部材31の基端部31aも同様にしてブー
ム先端部11の他側の側板に枢支される。
このように、ブーム先端部11にジブ2を装着した状態で
油圧シリンダ5を伸縮させると、ジブ本体21のチルト角
が変化するのにともなってテンション部材31,31が上下
に揺動し、そのとき各テンション部材基端部31a,31aを
枢支している支軸13,13がブーム先端部11側のボス部15,
15に対して回動するようになるが、各支軸13,13と各ボ
ス部15,15との間にはそれぞれ軸受部材60が介設されて
いるので、該支軸13,13がボス部15,15に対して円滑に回
動するようになる。従って該支軸13がボス部15に対して
回動しても両者間には摩擦力がほとんど発生せず、支軸
13及びボス部15が長期に亘って摩耗することがない。
第5図及び第6図に示す第2実施例は、第1実施例の一
部変形例を示しており、この第2実施例のテンション装
置取付構造では、テンション部材31の基端部31aを枢支
するための支軸13が該テンション部材基端部31aの外側
突出板32に対してボルト17で固定して取付けられてい
る。この支軸13は、該ボルト17を取外すことによってテ
ンション部材基端部31a(両突出板32,32)の穴35,35及
び軸受部材60の穴61から抜き外し自在となっている。
尚、この第2実施例では、支軸13は、テンション部材基
端部31aに対して定位置で固定される(支軸挿通用の穴3
5,35が支軸外径よりわずかに大きい程度となっている)
ため、テンション部材31の先端部31b側に該テンション
部材31を横軸46(詳しくは第1実施例参照)に対してス
ライドさせるための長穴36を形成している。このように
テンション部材先端部31b側に長穴36を形成することに
より、テンション部材基端部31a側がブーム先端部11の
ボス部15に対して定位置で位置決めされる場合であって
も、テンション部材基端部31aの穴35とブーム先端部11
側の軸受部材60の穴61との位置合せ時にテンション部材
31をその長さ方向にスライドさせて位置合せすることが
できる。
又、第1図ないし第4図に示す第1実施例、第5図及び
第6図に示す第2実施例の2つの実施例においては、軸
受部材60をそれぞれブーム先端部11側に取付けているの
で、テンション部材31が軽量化でき、テンション部材31
の基端部をブーム先端部11側に連結(又は離脱)させる
際の取扱いが容易となる。
第7図ないし第9図に示す第3実施例のテンション装置
取付構造では、テンション部材31は、短尺の基部側杆71
と長尺の先部側杆81とに2分割されている。基部側杆71
は、例えば250〜300mm程度の長さを有する細幅板状部材
が採用されており、又該基部側杆71の先端部には後述す
るように先部側杆81の基端部81aを一時的に載置するた
めの台板74が取付けられている。この基部側杆71の基端
部71a(テンション装置3全体の基端部となる)は、ブ
ーム先端部11に設けたボス部15に固定された支軸13に軸
受部材60を介して枢支されていて、この基部側杆71はブ
ーム先端部11に対して上下に揺動自在に装着されてい
る。基部側杆71の先端部71bには先部側杆81の基端部81a
を着脱自在に連結するための軸穴72が形成され、又該基
部側杆71の長さ方向中央部には別の穴73が形成されてい
る。他方、先部側杆81の基端部81aには長穴82が形成さ
れている。そして、ジブ使用時には、基部側杆先端部71
bの軸穴72と先部側杆基端部81aの長穴82とに1本の軸80
を挿通させて、該基部側杆71と先部側杆81とを相互に連
結させて一体化し、又ジブ不使用時には、該軸80を抜き
外せば、先部側杆81をジブ本体21上に格納できるととも
に基部側杆71を後述するようにブーム先端部11側に格納
できるようになっている。尚、テンション装置3でジブ
本体21を支持している状態では、基部側杆71と先部側杆
81とは一直線上に伸長しており、又、ジブ本体21支持状
態で油圧シリンダ(第1実施例参照)を伸縮させたとき
には、基部側杆71の基端部71aが軸受部材60を介して支
軸13の回りで回動するようになる。ブーム先端部11の側
板11aの内側には、該側板11aの内面から所定間隔を隔て
て内板11bが設けられており、基部側杆71を下方に回動
させたときに該基部側杆が第9図において鎖線71″で示
す如く側板11aと内板11b間の空所に格納されるようにな
っている。ブーム先端部11の前端寄りには、基部側杆71
を鎖線71′で示すように下方傾斜状態で仮支持するとと
もに鎖線71″で示すようにブーム先端部11の前面に沿う
格納位置で固定することができる位置保持機構90が設け
られている。この位置保持機構90は、ブーム先端部11の
側板11a及び内板11bの相互に対向する位置にそれぞれ形
成したピン穴91,91と該ピン穴91,91に抜き挿し自在に嵌
挿されるピン92とで構成されている。各ピン穴91,91
は、基部側杆71をブーム先端部11の前面に沿う位置(鎖
線71″で示す格納位置)まで下動させたときに、該基部
側杆71の長さ方向中間部に形成した穴73が重合するよう
に位置決めされている。又、両ピン穴91,91にピン92を
嵌挿させた状態で、基部側杆71を上方から下方旋回させ
たときに、該ピン92で基部側杆71の下面を下方から支持
して該基部側杆71を下方傾斜状態(鎖線71′の状態)で
仮支持し得るようになっている。この位置保持機構90
は、次のような作用を有する。即ち、ジブ2を使用状態
から格納するに当り、予じめブーム先端部11の左右側面
のそれぞれピン穴91,91にそれぞれピン92,92を嵌挿させ
ておき、ジブ本体21をテンション装置3で支持している
状態からウインチ(図示省略)によりワイヤーロープ10
を巻き上げてジブ本体21の先端部を若干高さだけ持ち上
げる(ジブ本体21が鎖線21′で示すように若干角度だけ
上動する)と、テンション装置3の緊張が解除されて基
部側杆71と先部側杆81との連結部(軸80部分)が自重で
下方に折曲し、基部側杆71が鎖線71′で示すようにピン
92で仮支持されるようになる。この状態で、基部側杆71
と先部側杆81とを連結している軸80を抜き外すが、この
とき基部側杆71がピン92により仮支持されているので軸
80の抜き外しが容易に行える。又、軸80を抜き外せば、
先部側杆81はフリー状態になるが、該先部側杆81の基端
部81aを基部側杆先端部71bの台板74に一時的に載置させ
て仮支持させることができる。そして先部側杆81の基端
部81aをジブ本体21上に固定して該先部側杆81をジブ本
体21側に格納した後、基部側杆71を仮支持していたピン
92を抜き、該基部側杆71を格納位置(鎖線71″の位置)
まで下方旋回させて該ピン92をピン穴91,91及び基部側
杆71の穴73に嵌挿させれば該基部側杆71を格納位置で固
定できる。その後に、ジブ本体21を通常の方法でブーム
の側方又は下方に格納すればよい。又、ジブ本体21をブ
ーム1に沿って格納した状態では、ジブ本体側に格納さ
れている先部側杆81の基端部81aが従来のテンション部
材の長さより基部側杆71の長さ分だけ後退した位置にあ
るので、該テンション部材がブームヘッドに到かなくな
ってジブの格納が容易となるという作用もある。
尚、第2実施例及び第3実施例値おける図示省略部分並
びに説明省略部分は、第1実施例のものと同様に構成さ
れているので、該第1実施例のものを援用する。又、こ
の各実施例では、テンション装置3は、第1実施例のよ
うに油圧シリンダ5を伸縮操作することにより内箱44を
スライド操作し、テンション部材31の先端部の位置をジ
ブ本体21の長さ方向に変化させることによって、ジブ本
体21を起伏させるようにしているが、他の実施例では、
第10図に示すように油圧シリンダ5をテンション部材31
と直線状に連結することも可能なことはもちろんであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例にかかるテンション装置取
付構造を採用したジブ付きブームの上部側面図、第2図
は第1図のII矢視図、第3図は第1図の一部拡大図、第
4図は第3図のIV−IV断面図、第5図は本考案の第2実
施例にかかるテンション装置取付構造を採用したジブ付
きブームの一部側面図、第6図は第5図のVI−VI断面
図、第7図は本考案の第3実施例にかかるテンション装
置取付構造を採用したジブ付きブームの一部側面図、第
8図及び第9図はそれぞれ第7図のVIII−VIII及びIX−
IX断面図、第10図は公知のジブ付きブームの側面図であ
る。 1……ブーム 2……ジブ 3……テンション装置 5……油圧シリンダ 11……ブーム先端部 12……支軸 13……支軸 15……ボス部 21……ジブ本体 21a……ジブ本体基端部 31……テンション部材 31a……基端部 60……軸受部材 71a……基端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブーム先端部(11)の下部にジブ本体(2
    1)の基端部(21a)を該ジブ本体(21)が起伏自在なる
    如くして枢支し、さらにブーム先端部(11)の上部とジ
    ブ本体(21)の先端部寄り適所との間に油圧シリンダ
    (5)つきのテンション装置(3)を介設して、該油圧
    シリンダ(5)の伸縮作用により前記ジブ本体(21)の
    チルト角を調整し得るようにしたジブ付きブームにおい
    て、前記テンション装置(3)の基端部(31a,71a)が
    前記ブーム先端部(11)のボス部(15)に支軸(13)で
    枢支されているとともに、前記支軸(13)と前記ボス部
    (15)との間あるいは該支軸(13)と前記テンション装
    置(3)の基端部(31a,71a)との間に軸受部材(60)
    が介設されていることを特徴とするジブ付きブームにお
    けるテンション装置取付構造。
JP8634289U 1989-07-21 1989-07-21 ジブ付きブームにおけるテンション装置取付構造 Expired - Fee Related JPH0754230Y2 (ja)

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