JPH0754169Y2 - 逆トロリーコンベャ - Google Patents

逆トロリーコンベャ

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JPH0754169Y2
JPH0754169Y2 JP1992077192U JP7719292U JPH0754169Y2 JP H0754169 Y2 JPH0754169 Y2 JP H0754169Y2 JP 1992077192 U JP1992077192 U JP 1992077192U JP 7719292 U JP7719292 U JP 7719292U JP H0754169 Y2 JPH0754169 Y2 JP H0754169Y2
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JP
Japan
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rail
trolley
main rail
chain
conveyor
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JP1992077192U
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JPH072323U (ja
Inventor
昌之 木幡
Original Assignee
株式会社サンキプラン
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、工場内の空間及び床面
を利用して設置され、組立部品、ワーク等をチェーンよ
り上方に乗せて工程順に搬送するようにした、トロリー
コンベャに関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる流れ作業を実施している組立工
場では、一般に単位のライン毎に一定速さ、または間欠
的にワークを搬送しながら、そのワーク移送経路の各区
間において、ワークに対し所要の加工を施し、または組
み付けるようにして、ラインの搬送端で完成品を形成す
るようレイアウトしている場合が多い。その際には、移
送されているワークに対し各区間毎にタイミングを採り
つつ順次、所要の組付け部品、付属品などを搬送するた
めのコンベャも必要となるのが普通である。
【0003】従来、この種の製造ラインは、図4(b)
に示すように、工場建屋の天井空間を構成する梁材1
8、筋交い材19、吊り材20を利用して設備したトロ
リーレール1に沿ってトロリーチェン4−前記チェ
ンはユニバーサルにできていて、上下、左右、立体的に
走行が可能である−を走行自在に装架すると共に、前記
トロリーチェンの長手方向に沿い適宜のピッチ(15
0mm程度)で、前記チェンを構成している素子にハ
ンガーを取付け、所要のワーク、組付け部品17などを
吊り下げて搬送すると共に、ワークの移送経路中、加工
を要する区間では作業を容易にする高さに迄ワークを下
すようトロリーコンベャの位置を低く設備し、そうでな
い区間では必要に応じ、または搬送されるワークが作業
者に危害を与えないように、コンベャの位置を高く設置
している。
【0004】図4(a)は、図4(b)におけるトロリ
ーレール1の部分、すなわち、従来装置のトロリーコン
ベャの一部を切り欠いて示した斜視図で、図中、1は、
下側に案内溝を備えた断面角形のトロリーレール、2
は、トロリーレール内側を走行するチェン4に軸支し
た車輪で、前記レールの内側、上下壁面を転動する。3
は、同じく補助輪で、トロリーレールの内側、左右壁面
を転動するように設けられている。また、矢印は、トロ
リーコンベャの走行方向を示すものである。
【0005】この種のトロリーコンベャでは一般に、そ
の主レールが搬送されるワーク、その他組付け部品の上
側に設備されていて、主レールに沿ってトロリーコンベ
ャが案内されているため、 往々にしてコンベャの潤滑油飛沫がワークなどに付着
し、これを汚染する。 主レール・トロリーコンベャなどの構成素材が鉄系統
材であれば、トロリーコンベャの移動摩耗によって生ず
る鉄粉が工場内の雰囲気、ワークなどを汚す。
【0006】このための塵よけ防止装置を施しても、
万全とはいえず、塵による製品不良がでる。 トロリーコンベャ施工のため建屋天井からの吊り工事
(高所作業)が必要になり、工事に人手が掛かる。 トロリーコンベャの保持・点検および整備が面倒であ
る。 トロリーコンベャが付随する製造ラインのレイアウト
変更が容易でない。
【0007】等々の、不都合があった。
【考案が解決しようとする課題】そこで本考案コンベャ
は、従来の天井設置形トロリーコンベャにおけるトロリ
ーレールを床側に敷設することにより、従来装置に内在
する上記各問題点を、すべて解消するようにした、逆ト
ロリーコンベャを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、次に述べるとおりの各構成要件を具備し
ている。 (1) 床面に敷設された主レールと、前記主レールに
略、並行して設定される追従レールと、前記主レールに
案内されるトロリーチェーンと、同トロリーチェーンの
適所のチェーン素子に固定され、その一部を主レールの
案内溝から外側上部に突出している取付台と、前記取付
台の上端に、主レールを含む垂直平面内で揺動可能にピ
ンで連結されてなるハンガーポールと、一端を前記ハン
ガーポール部材に、他端を前記追従レールにより案内さ
れる追従輪に追従レールを含む垂直平面内で揺動可能に
取付られた前記取付台に相当する部材上端円柱部に、そ
れぞれ回転自在に嵌着してなる円筒状軸継手を設けてな
るサポートアームとよりなり、前記サポーアームの誘
導によりトロリーチェーンの移動中、ハンガーポールを
常時垂直方向に保持するようにしてなる逆トロリーコン
ベャ。
【0009】(2) 主レールに略、並行して床面に設
定される追従レールは、前記主レールが昇り行程に入る
位置よりもサポートアームの長さ分だけ後方で昇り行程
に入るようにし、前記主レールが下り行程に入る位置よ
りもサポートアームの長さ分だけ後方で下り行程に入る
よう敷設することよりなる上記(1)記載の逆トロリー
コンベャ。
【0010】
【作用】床面に敷設した主レールに誘導されトロリーコ
ンベャが駆動されると、前記コンベャを構成するチェ
ンの一つに固着された取付台に、チェンの結合ピンに
並行に設けたピンを介して揺動可能に結合したハンガー
ポールも、前記主レールに沿って移動するが、この場
合、前記ピンの方向は常時コンベャの移送方向に対し直
交関係を維持する。したがって、ハンガポールの長手
(延長)軸は、前記ピンに直交する面内において揺動可
能となるが、前記ハンガーポールの基部に嵌着して、前
記ポール長手軸の回りに回動できるサポートアームの他
端部を、主レールに対し略、並行して設置した追従レー
ルによって誘導するようにして、ハンガーポール長手軸
の前記面内における揺動運動を拘束する。
【0011】たとえば、主レールの敷設高さ方向位置と
追従レールの敷設高さが相対的に同一である場合には、
前記ポール長手軸の揺動角度は零、すなわち垂直方向を
維持する。その際、主レールと追従レールとの軌条間隔
が若干変ることがあっても、サポートアームがポール長
手軸の回りに回動することにより、その誤差を吸収し
て、ポールの垂直姿勢に影響を及ぼすことがない。主レ
ールが昇り方向に方向変換するときには、その変換点に
ハンガーポールが位置する時点における当該ポールのサ
ポートアームの他端位置の追従レールも昇り方向に方向
変換をするように配置すれば、ハンガーポールの垂直方
向を維持することができる。
【0012】逆に、主レールを降り方向に設定するとき
には、追従レールもサポートアームの長さ分だけ後方で
降り方向に方向変換をして配置する。ハンガーポールに
は、回転可能に製品ハンガーを取付け、これに所要の組
立部品、ワークなどを吊下するか、複数本のポールを備
えた搬送テーブルを嵌着して、ここに所望の部材を吊下
げ、搬送するようにしてもよい。本考案逆トロリーコン
ベャの構成は、以上述べたとおりであって、
【0013】トロリーコンベャの誘導レールを床面に
這わせ、ハンガーポールを垂直状に設置したから、製品
に対し、トロリーコンベャの走行、振動または摩耗に起
因するゴミ・埃、鉄粉、塗装凝固片などの落下による
染問題が生じない。 誘導レール、トロリーコンベャ設備を床側に配設する
ので、施工が容易、両端に円筒状軸継手を設けたサポートアームを用いて
ハンガーポールを常時垂直方向に保持するようにしたの
で、構成が簡単になる、 したがって、製造ライン変更に伴なう部品搬送トロリ
ーコンベャの配置換えなど、極めて容易・迅速に対応す
ることができる。 1階から2階への製品の引き回しが容易、 等々の作用、効果を奏する。
【0014】
【実施例】以下に、本考案の実施例について図面に沿っ
て説明するが、本実施例を構成する各部材の構造は、本
出願当時の当業界における技術水準の範囲内で当業者が
任意に変形できる余地があるから、格別の理由を示すこ
となく、本実施例の具体的構造のみに基づいて本考案の
要旨を限定して解釈してはならない。
【0015】図1は、本考案逆トロリーコンベャの一実
施例について、一部を切欠いて示した斜視図、図2は、
別の実施例の一部断面図、図3は、本考案トロリーレー
ルの一実施例を、それぞれ示すものである。図1、2
中、1は、上面に案内溝を備えた断面角形管状の主(ト
ロリー)レールで、同レール1内壁に沿って隙間なく滑
動し、それぞれ縦・横軸に軸支された各1対の車輪2お
よび補助輪3を備えた一連のチェン素子よりなるトロ
リーチェン4が、主レール1内で、矢印に示す、その
長手方向に移動できるように設けてある。トロリーチェ
ンの容量は、たとえば5Tonタイプ(張力500K
g以下)である。
【0016】作業場の床上または床面に対し、少なくと
も部品または製品の搬送が必要な領域内で主レール1を
エンドレスに敷設し、また、主レール内に配置されてい
るトロリーチェン4を無端にして、その一部または複
数個所を図示してないスプロケットにより同期して駆動
するようにすれば、前記トロリーチェン4は、主レー
ル1の前記全線にわたり、同期して走行することができ
る。5は、トロリーチェン4を構成するチェン素子
の一つに固着し、その一部を主レール1の案内溝から外
側上部に突出する取付台で、前記台5の上端は、ポール
部材6の下端とピン7を介して連結され、ポール部材
は主レール1を含む垂直平面内で揺動可能である。取付
台5は、トロリーチェン4の長手方向に沿って、たと
えば150mmピッチで設けてある。
【0017】8は、主レール1に、略、並行して敷設さ
れる追従レールで、その構造は、主レール1のそれと変
りはない。ただし、追従レール8内側には、主レール1
における縦車輪2と略、同一形状の追従輪9のみが走行
する。追従輪9の車軸受部にも、トロリーチェン4の
取付台5に相当する部材10が組付けられていて、その
上端が、追従レール8の案内溝から外側上部に向けて突
出しており、この部材10上端円柱部と前述ポール部材
6との間を結ぶサポートアーム11が設けてある。ポ
ル部材6、部材10よりの突出上端円柱部との結合は、
それぞれ柱部材を軸とする円筒状軸継手12、13を両
端に備えたサポートアーム11によって行われている。
【0018】したがって、主レール1内でトロリーチェ
ン4が停止していると仮定した場合、主レール1を含
む垂直平面内において柱部材6の垂直方向性を維持させ
る部材は、サポートアーム11であり、その機能は、も
っぱら、主レール1の敷設位置に対する追従車輪9、部
材10の配置、すなわち追従レール8の敷設位置によっ
て定まる。もっとも、柱部材6と追従車輪9および部材
10とは、サポートアーム11によって連結されてい
て、追従車輪9のレール8内側における走行は、他のど
こからも制約を受けることがないから、上述の関係は、
トロリーコンベャ4が主レール1内を走行しているとき
も変りがない。
【0019】本実施例では、サポートアーム11が平面
図でL字状に曲げ形成されているが、真直であっても同
効である。即ち、軸継手12、13にそれぞれ嵌合して
いるポール部材6および部材10上端は、いずれもその
進行方向に沿った垂直平面内でしか揺動できないのであ
るから、追従輪9と車輪2の相対位置によりポール部材
6の直立状態が規制されるので、追従輪9の位置する追
従レール8の場所をポール部材6が垂直状態に直立する
ように配置すればよいことになる。14は、柱部材6に
嵌着した回転可能の製品ハンガー、15は、別の実施例
の製品ハンガーポールを示す。16は、スプリングピン
で、ハンガー固定部材である。
【0020】図3は、本実施例におけるレール配置の一
列を示し、その(a)は、トロリーレールの昇降搬送個
所の側面図であって、前述サポートアーム11がトロリ
ーチェン1の走行方向下流側に伸びている場合(追従
車輪9を引張るように移動させることができる)に、ハ
ンガーを設けた柱部材6の長手軸を垂直方向に維持しよ
うとすれば、主レール1の昇り変曲点よりも、サポート
アーム11のアーム長だけ早く、追従レール8の昇り変
曲点を設ける必要があるし、降りの場合は、その反対に
形成しなければならないことを示している。なお、図
中、17は、製品・部品、矢印方向は、トロリーコンベ
ャの走行方向を示す。
【0021】図3(b)は、トロリーレールの弯曲敷設
部の一例の平面図を示し、図中、1は、主レール、8
は、追従レールの配置である。本実施例の作用、操作の
詳細については、さきの〔作用〕の項に説明してあるの
で省略する。
【0022】
【考案の効果】本考案は、上述のとおり構成されている
ので、 トロリーコンベャの誘導レールを床側に這わせ、製品
ハンガーポールを垂直状に設置したから、例えば塗装作
業最大の問題であるトロリーコンベャの走行、振動また
は摩耗に起因するゴミ・埃、鉄粉、塗装凝固片などの
下による製品汚染問題が生じない。 誘導レール、トロリーコンベャ設備を床側に配設する
ので、施工が容易、両端に円筒状軸継手を設けたサポートアームを用いて
ハンガーポールを常時垂直方向に保持するようにしたの
で、構成が簡単になる。 したがって、製造ライン変更に伴なう部品搬送トロリ
ーコンベャの配置換えなど、極めて容易・迅速に対応す
ることができる。 1階から2階への製品の引き回しが容易、等々、従来
装置には期待することができない、格別の作用・効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案逆トロリーコンベャの一実施例につき、
一部を切欠いて示した斜視図
【図2】本考案逆トロリーコンベャの別の実施例の一部
断面図
【図3】本考案トロリーレールの一実施例の一部側面図
および平面図を示す。
【図4】従来装置の一部を切欠いて示す斜視図およびト
ロリーレールの側面図である。
【符号の説明】
1 主レール 2 車輪 3 補助輪 4 トロリーチェン 5 取付台 6 ハンガーポール 7 ピン 8 追従レール 9 追従輪 10 部材 11 サポートアーム 12 軸継手 13 軸継手 14 製品ハンガー 15 別の製品ハンガーポール 16 スプリングピン 17 製品・部品。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面に敷設された主レールと、前記主レ
    ールに略、並行して設定される追従レールと、前記主レ
    ールに案内されるトロリーチェーンと、同トロリーチェ
    ーンの適所のチェーン素子に固定され、その一部を主レ
    ールの案内溝から外側上部に突出している取付台と、前
    記取付台の上端に、主レールを含む垂直平面内で揺動可
    能にピンで連結されてなるハンガーポールと、一端を前
    記ハンガーポール部材に、他端を前記追従レールにより
    案内される追従輪に追従レールを含む垂直平面内で揺動
    可能に取付られた前記取付台に相当する部材上端円柱部
    に、それぞれ回転自在に嵌着してなる円筒状軸継手を設
    けてなるサポートアームとよりなり、前記サポーアー
    ムの誘導によりトロリーチェーンの移動中、製品ハンガ
    ーポールを常時垂直方向に保持するようにしたことを特
    徴とする逆トロリーコンベャ。
  2. 【請求項2】 主レールに略、並行して床面に設定され
    る追従レールは、前記主レールが昇り行程に入る位置よ
    りもサポートアームの長さ分だけ後方で昇り行程に入る
    ようにし、前記主レールが下り行程に入る位置よりも
    ポートアームの長さ分だけ後方で下り行程に入るよう敷
    設することよりる請求項1記載の逆トロリーコンベ
    ャ。
JP1992077192U 1992-10-13 1992-10-13 逆トロリーコンベャ Expired - Lifetime JPH0754169Y2 (ja)

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JPH072323U JPH072323U (ja) 1995-01-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011100825A1 (de) * 2011-05-07 2012-11-08 Eisenmann Ag Spindelförderer und Anlage zum Behandeln von Werkstücken mit einem solchen

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