JPH0751212Y2 - 居室ユニット用パネル反転機 - Google Patents

居室ユニット用パネル反転機

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JPH0751212Y2
JPH0751212Y2 JP2339391U JP2339391U JPH0751212Y2 JP H0751212 Y2 JPH0751212 Y2 JP H0751212Y2 JP 2339391 U JP2339391 U JP 2339391U JP 2339391 U JP2339391 U JP 2339391U JP H0751212 Y2 JPH0751212 Y2 JP H0751212Y2
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panel
rail
living room
room unit
long
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義之 福澤
宏之 大橋
健生 川俣
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は居室ユニット用パネル反
転機に係り、プレハブ住宅建物用の箱型居室ユニット等
の生産ラインに利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、プレハブ式住宅建物としては、
工場生産された箱型の居室ユニットを現場で組み立てて
建築する方式が利用されている。このような居室ユニッ
トの工場生産にあたっては、予め枠状の構造体に内装用
面材を張って天井パネルや床パネル等を形成し、これら
を箱状に組み立てる方式が開発されている。そして、天
井パネルや床パネル等の製造にあたっては、長尺構造材
を連結して枠状の構造体を形成し、その表面に天井用ま
たは床用の面材を張ったうえ、各面材の裏側に断熱材や
防振材を張る作業を行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、各パネルの
施工を一般的な作業台上で行う場合、各面材を張ってか
らでは裏側への施工ができない。このため、裏側に断熱
材や防振材を張る作業に先立って面材を張った枠状の構
造体を裏返す必要がある。この際、天井パネルや床パネ
ル等は大型であり、手作業では反転操作が難しいうえ、
作業の際の破損等を回避するためにも適宜な反転機構を
用いることが望ましい。
【0004】しかし、反転すべきパネルが載置されてい
る位置や、パネル自体の寸法が異なる場合、取扱いにあ
たって位置調節が必要となるなど、機構および操作が複
雑化するという問題がある。さらに、各パネルをライン
で搬送加工する場合、反転動作の時間分の送りに応じた
移動を行う必要があり、構造がさらに複雑化するという
問題がある。
【0005】本考案の目的は、構造および作業を簡単に
できる居室ユニット用パネル反転機を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、長尺の構造材
を組み合わせた枠状のパネルを反転させる居室ユニット
用パネル反転機であって、所定位置に載置されたパネル
の上方に当該パネルの幅方向に延びる一対の固定レール
と、前記各固定レールに沿って移動自在に支持されかつ
前記パネルの長手方向に延びる移動レールと、前記移動
レールに沿って移動自在かつ昇降自在に支持された昇降
レールとを設けるとともに、前記昇降レールに沿って移
動可能な一対の吊り下げ機構と、前記各吊り下げ機構を
互いに逆向きに等距離づつ移動させる移動規制機構と、
前記各吊り下げ機構に支持されて前記パネルの幅方向辺
縁を中点位置で回転自在に支持する支持機構と、前記各
吊り下げ機構を昇降レールの任意位置に係止する係止機
構とを設けたことを特徴とする。
【0007】ここで、移動レールの移動、昇降レールの
移動、昇降レールの昇降には、それぞれ適宜なローラや
ガイドおよび駆動モータ等が用いられる。また、移動規
制機構としては、各吊り下げ機構に係合するワイヤやリ
ンク等を用いて相互の移動を互いに規制するような機構
が用いられる。さらに、支持機構としては、パネルの幅
方向辺縁に係合する部分と、当該辺縁の中点位置を軸と
して回転する部分を有する機構が利用できる。また、係
止機構としては、各吊り下げ機構と昇降レールとの間で
係合あるいは摩擦により係止するような機構が用いられ
る。
【0008】
【作 用】このような本考案においては、先ず固定レー
ルに沿った移動レールの移動および移動レールに沿った
昇降レールの移動により、昇降レールをパネル位置の長
手方向中心軸上に合わせる。次に、昇降レールを下降さ
せ、昇降レールに沿った各吊り下げ機構を移動規制機構
により対称的に移動させ、各支持機構をパネルの幅方向
辺縁に合わせたうえ、各吊り下げ機構を各々の係止機構
で係止し、この状態で各支持機構にパネルを支持させ
る。そして、昇降レールを上昇させてパネルを吊り上げ
るとともに、各支持機構により幅方向の中点位置を通る
長手方向中心軸回りに半回転させた後、昇降レールを下
降させてパネルを下ろし、各支持機構を取り外すことで
反転が完了する。
【0009】従って、本考案では、移動レールおよび昇
降レールによる二方向の水平移動によりパネルの位置合
わせが行えるとともに、ライン送りの場合でも各々の適
宜移動により対応できるようになる。また、各吊り下げ
機構の移動によりパネルの寸法に応じた調整が行えるよ
うになる。ここで、各吊り下げ機構は移動規制機構によ
り昇降レールの中点等に対して対称に移動され、昇降レ
ールに対するパネルの重心を略一定に維持でき、吊り下
げの際のアンバランスが未然に防止される。
【0010】さらに、各係止機構により不用意なずれ等
を回避できるとともに、各支持機構で長手方向中心軸回
りに半回転させるため、回転半径を小さくして全体の構
造を小型化できるようになる。このように、本考案で
は、各レールおよび各機構の組み合わせによる簡単な構
造によって、各種調整や操作が簡単にできるようにな
り、これらにより前記目的が達成される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、プレハブ住宅建物用箱型居室ユニッ
トの生産工程の概要が示されている。この生産工程は、
製造する居室ユニットの構成に対応した各生産ライン1
〜9を備えている。
【0012】図2および図3には、本実施例の生産工程
で生産される居室ユニット10の構成が示されている。居
室ユニット10は、上下の天井パネル11および床パネル12
の短辺側に妻パネル13, 14を配置し、各々のコーナー部
分を相互に嵌合溶接して箱型の構造体を形成するととも
に、その屋外側面に軽量気泡コンクリート製の外壁パネ
ル19を取付け、内部に所定の内装や設備などを設置して
構成されるものである。
【0013】天井パネル11は、一対の天井用長辺梁21,
22を平行にして野縁15で連結し、その下面側に天井用面
材16を取付けて形成される。床パネル12は、一対の床用
長辺梁23, 24を平行にして根太17で連結し、その上面側
に床用面材18を取付けて形成される。妻パネル13, 14
は、一対の柱25, 26を平行にしてその上下端部を一対の
短辺梁27, 28で溶接連結したうえ、各隅の同側に各パネ
ル11, 12の長辺梁21〜24と接合するための仕口29を溶接
固定して形成される。
【0014】図4には、前述した天井パネル11および床
パネル12に用いられる長辺梁21〜24が示されている。長
辺梁21〜24は、それぞれ同じC型鋼20に各種孔開けを行
うとともに、野縁31や根太33を連結するためのブラケッ
ト30を溶接固定したものである。
【0015】C型鋼20は、ウェブ20A の両側にフランジ
20B を有し、生産する居室ユニット10に応じて 2.5,
4, 5, 6モジュールの何れかの長さに形成されてい
る。なお、長辺梁21〜24として天井パネル11および床パ
ネル12に組み込まれる際には、ウェブ20A 側が外側に配
置され、フランジ20B の何れか一方が上側、他方が下側
に配置される。
【0016】ウェブ20A には、中央軸線上に位置決め用
基準孔31, 32が形成され、これらのうち一端側は丸孔と
され、他端側は長孔とされている。また、ウェブ20A に
は軒先ユニット等を取付けるためのボルト孔33が適宜形
成される。フランジ20B には、上になる側の両端に二列
の溶接用スリット34が形成されるとともに、下になる側
または両方の側には外壁パネル19あるいは窓サッシ等を
取付けるための汎用取付け孔35が複数、所定間隔で形成
される。ただし、各々に形成される各孔31〜33, 35およ
びスリット34の配置や寸法等は製造する長辺梁21〜24の
仕様等に応じて異なる。
【0017】ブラケット30は、鋼板等を略T字型に打ち
抜いて形成されたものであり、中間部に野縁31や根太33
を連結するための突起30A を有する。この突起30A は一
側に偏って形成されており、両端部30B はそれぞれC型
鋼20のフランジ20B の内側面に沿って溶接固定できるよ
うに何れか同じ側に折り曲げられている。なお、各ブラ
ケット30は、天井用の長辺梁21, 22では突起30A が下
側、床用の長辺梁21, 22では突起30A が上側となるよう
に配置され、それぞれの端部30B が通常はC型鋼20の長
手方向中央に向くように設置される。ただし、各C型鋼
20に設置されるブラケット30の数や位置、各々の向き、
厚みや形状等の種別は製造する長辺梁21〜24の仕様等に
応じて異なる。
【0018】このような居室ユニット10を生産するため
に、本実施例の生産工程は図1のように構成されてい
る。すなわち、構造の基本となる長辺梁21〜24を製造す
るために長辺梁生産ライン1が設置され、これに続いて
長辺梁21, 22から天井パネル11を組み立てる天井パネル
生産ライン2、および長辺梁23, 24から床パネル12を組
み立てる床パネル生産ライン3が設置されている。
【0019】同じく、構造の基本となる柱25, 26を製造
する柱生産ライン4、および短辺梁27, 28を製造する短
辺梁生産ライン5が設置され、これらに続いて柱25, 26
や短辺梁27, 28から妻パネル13, 14を組み立てる妻パネ
ル生産ライン6が設置されている。
【0020】これらの各パネル生産ライン2,3,6に
続いて各パネル11〜14を箱型に組み立てる総組ライン7
が設置され、これに続いて外壁パネル19を取付ける外壁
パネル取付ライン8、および内装の仕上げ施工や室内設
備および窓サッシや軒先ユニット等の室外設備を設置す
る造作設備取付ライン9が設置されている。これらの各
生産ライン1〜9により、前述のような居室ユニット10
が生産される。
【0021】図5には、前述した生産工程における長辺
梁生産ライン1、天井パネル生産ライン2、床パネル生
産ライン3のより具体的な構成が示されている。長辺梁
生産ライン1は、C型鋼20を搬送する前ライン41、中ラ
イン42、後ライン43、各々の間でC型鋼20を受け渡す中
間ストッカ44, 45、C型鋼20を前ライン41に供給する供
給ストッカ46を備えている。そして、供給ストッカ46か
らのC型鋼20を適宜中間ストッカ44, 45でストックして
タイミング調整しながら各ライン41〜43に送り、各ライ
ン41〜43においてC型鋼20に所定の搬送加工を行って長
辺梁21〜24を製造するようになっている。
【0022】すなわち、前ライン41には端部孔開け装置
51が設置され、C型鋼20の端部に前述した孔31〜33およ
びスリット34を加工する。中ライン42には中間孔開け装
置52と二組のブラケット加工装置53が設置され、C型鋼
20の中間部に所定配置で前述した孔35およびブラケット
30を順次連続的に加工する。後ライン43では、経路側方
から作業員がC型鋼20の加工部分の整形や錆び止めペイ
ントの塗布等の仕上げを行う。なお、前ライン41および
後ライン43ではC型鋼20の搬送にローラーコンベア等が
用いられるが、中間ライン42では孔35およびブラケット
30を間歇的に加工するために精密な個別移動が可能な台
車式搬送装置が用いられている。
【0023】ところで、長辺梁生産ライン1において
は、予め各C型鋼20に各々の属性情報を示す符号20C が
付与される(図4参照)。符号20C に表される属性情報
としては、長さや長辺梁21〜24の何れに当たるのかとい
う指定、加工にあたって各ライン41〜43での搬送状態の
指定、使用するブラケット30の種類や設置位置、孔開け
加工の内容などをコード化したもの等が設定される。な
お、符号20C は、各C型鋼20に直接印刷または粘着シー
トの貼付により記入されるものであり、それぞれ作業員
が視認可能な文字等とともに機械読み取り可能なバーコ
ード等で表される。
【0024】前ライン41の供給ストッカ46の後には、通
過するC型鋼20の符号20C から各々の属性情報を読み取
るための読み取り機54が設置されている。各ライン41,
42での加工にあたっては、読み取り機54で読み取られた
C型鋼20の属性情報を参照して加工内容が設定変更さ
れ、各々に適合した位置に孔31〜33, 35やスリット34お
よびブラケット30が加工される。これにより、ブラケッ
ト30の種類や設置状態および中間の孔35の配置等が個々
に異なる長辺梁21〜24であっても、同じ長辺梁生産ライ
ン1で製造できるようになっている。
【0025】さらに、長辺梁生産ライン1においては、
1ユニット分の長辺梁21〜24となるべき同じ長さのC型
鋼20が4本1セットで搬送加工される。このようなC型
鋼20の4本セット送りに対応するべく、中間ストッカ4
4, 45にはC型鋼20を最低でも4本までストックできる
大きさが確保されている。
【0026】以上のような長辺梁生産ライン1で製造さ
れた長辺梁21〜24は、振り分け装置60により天井パネル
11用の長辺梁21, 22と床パネル12用の長辺梁23, 24とに
仕分けられ、それぞれ天井パネル生産ライン2および床
パネル生産ライン3に分配される。
【0027】振り分け装置60は、振り分けストッカ61お
よび振り分けホイスト62により構成されている。振り分
けストッカ61は、長辺梁生産ライン1から送り込まれる
長辺梁21〜24を順次側方へ並列ストックするものであ
り、振り分けストッカ61の中間および入口側と反対側の
端部から振り分けホイスト62に向かって、それぞれ床パ
ネル生産ライン3および天井パネル生産ライン2に対応
したコンベア63, 64が平行に設置されている。そして、
最初および二番目に送り込まれた長辺梁は床側のコンベ
ア63で送り出され、三番目および四番目に送り込まれた
長辺梁は天井側のコンベア64で送り出されるようになっ
ている。
【0028】振り分けホイスト62は、天井側のコンベア
64で送られる三番目および四番目の長辺梁を吊り上げ、
側方の天井パネル生産ライン2の所定位置に移載すると
ともに、床側のコンベア63で送られる最初および二番目
の長辺梁を吊り上げ、側方の床パネル生産ライン3の所
定位置に移載するものである。
【0029】このような振り分け装置60に対応するため
に、長辺梁生産ライン1を搬送される1セットのC型鋼
20は、床用の長辺梁24, 23、天井用の長辺梁22, 21の順
に送られるように設定される。
【0030】天井パネル生産ライン2は、パレット71を
循環させる台車式の搬送装置72と、搬送経路の中間には
吊り上げ式の反転機73とを備えている。パレット71は、
製造する天井パネル11に対応した上面を有し、振り分け
装置60内に位置する搬送経路の入口部分で上面に長辺梁
21, 22を載置される。この際、パレット71には天井パネ
ル11に対応した所定位置に位置決め器具が設置され、載
置される長辺梁21, 22は所定位置に保持される。
【0031】搬送装置72は、上段において長辺梁21, 22
が載置されたパレット71を順方向に送るとともに、下段
において空になったパレット71を逆方向に戻すことで循
環させる。この搬送装置72により搬送される間に、作業
員がパレット71上の長辺梁21, 22を野縁15で連結し、そ
の上から天井用面材16を取付けることで、天井パネル11
の基本枠組が形成されるようになっている。
【0032】反転機73は、組み立てられた天井パネル11
の基本枠組をパレット71から吊り上げ、上方で反転させ
てパレット71に戻すものである。これにより天井パネル
11の基本枠組が裏向けられ、その後の搬送の間に断熱材
等を張ることで天井パネル11が完成されるようになって
いる。
【0033】床パネル生産ライン3は、天井パネル生産
ライン2と同様に構成されたものである。すなわち、パ
レット71を循環させる台車式の搬送装置72と、搬送経路
の中間には吊り上げ式の反転機73とを備え、パレット71
を搬送装置72で搬送する間に長辺梁23, 24を根太17で連
結し、床用面材18を取付け、反転機73で反転させてから
断熱材等を張ることで床パネル12が完成されるようにな
っている。
【0034】図6ないし図8には、各に設置された反転
機73が詳細に示されている。各図に示すように、反転機
73は、搬送装置72の長手方向(すなわち搬送装置72で送
られる天井パネル11または床パネル12の長手方向) に沿
って延びかつ搬送装置72を幅方向に跨ぐような略直方体
枠状に組まれたフレーム100 を備えており、フレーム10
0 上部の短辺部分には一対の固定レール110 が設置され
ている。
【0035】固定レール110 の間には、搬送装置72の長
手方向にH型鋼製の移動レール120が架け渡されてい
る。移動レール120 は、両端の台車部121 に設置された
各ローラ122 により固定レール110 上面に沿って移動自
在に載置されている。各ローラ121 の一部はモータ123
で駆動され、各台車部121 の同期移動により移動レール
120 は搬送装置72の幅方向に移動可能である。
【0036】移動レール120 の下方には、この移動レー
ル120 と平行なH型鋼製の昇降レール130 が吊り下げら
れている。昇降レール130 は、一対のワイヤ131 により
連結部材132 の両端に吊り下げられ、連結部材132 は両
端に設けられたローラ133 を有する台車部134 により移
動レール120 の下側フランジに沿って移動自在に支持さ
れている。各ワイヤ131 は図示しない同じモータで同時
に伸縮され、各ワイヤ131 の伸縮に応じて昇降レール13
0 は昇降可能であり、台車134 の一方は図示しないモー
タで駆動され、昇降レール130 は移動レール120 に沿っ
て移動可能である。
【0037】昇降レール130 には、この昇降レール130
に沿って移動可能な一対の吊り下げ機構140 が支持され
ている。吊り下げ機構140 は、ローラ141 を有する台車
部142 により昇降レール130 の下側フランジに沿って移
動自在に支持されており、下向きに延びる支柱143 を備
えている。
【0038】各吊り下げ機構140 の台車部142 には移動
規制機構150 が接続されている。移動規制機構150 は、
昇降レール130 のウェブ部分の両端および中間に設置さ
れた複数のアイドルプーリ151 を巡りかつ中間で交差す
る二本のワイヤ152 で構成される。そして、各ワイヤ15
2 はそれぞれ一方の台車部142 の外側端と他方の内側端
とに連結され、一方の台車部142 を移動させた際には他
方が逆向きに同じ距離だけ移動され、これにより各吊り
下げ機構140 は昇降レール130 の中点に対して常に等距
離に配置される。
【0039】各吊り下げ機構140 の支柱143 の下端部分
には、それぞれ支持機構160 が設けられている。支持機
構160 は、各支柱143 の下端部分から内向きに昇降レー
ル130 と平行に延びる回転軸161 を有し、この回転軸16
1 を介して支持部材162 が回転自在に支持されてる。支
持部材162 は、回転軸161 に対して対称な位置に複数対
の係止部163 を有し、各対の係止部163 は搬送装置72で
送られるパネル11, 12のサイズに応じて各々の短辺の両
端を係合保持可能である。従って、何れかの係合部163
に支持されたパネル11, 12は、各々の幅方向辺縁の中点
位置が各回転軸161 に一致され、長手方向の中心軸線回
りに回転自在となる。
【0040】図9および図10にも示すように、各吊り下
げ機構140 の台車部142 には、それぞれ係止機構170 が
設けられている。係止機構170 は、台車部142 に回動支
持された各側一対の円弧状部材171 を有し、各円弧状部
材171 はそれぞれローラ141 と昇降レール130 との接触
部分に圧接されて相互の転動を規制可能である。各側一
対の円弧状部材171 は、各々のアーム172 を介して二つ
の揺動レバーおよびタイロッドを有する各側の駆動リン
ク173 に連結され、各駆動リンク173 はともに支柱143
に沿って下方に延びる操作ロッド174 に連結されてい
る。
【0041】図6ないし図8に戻って、操作ロッド174
は、下端部近傍を支柱143 に固定されたホルダ175 との
間に介装されたコイルばね176 によって常時上向きに付
勢されているが、下端のハンドル177 により引き下げが
可能である。従って、係止機構170 は、通常は台車部14
2 を昇降レール130 に係止するが、ハンドル177 を引き
下げた状態では台車部142 の係止を解除するため、吊り
下げ機構140 を昇降レール130 の任意位置に係止可能で
ある。
【0042】このような本実施例においては、長辺梁生
産ライン1により同じC型鋼20から各種形態の長辺梁21
〜24が製造され、これらの長辺梁21〜24はそのまま天井
パネル生産ライン2および床パネル生産ライン3に送ら
れ、天井パネル11および床パネル12として組み立てられ
る。
【0043】ここで、各パネル生産ライン2,3におい
ては、反転機73までの工程で長辺梁21, 22および23, 24
を野縁15および根太17で連結し、天井用および床用の面
材16, 18を張っておく。そして、反転機73の後の工程で
各面材16, 18の裏側に断熱材や防振材等を張るために、
反転機73で面材16, 18が張られた状態の天井パネル11お
よび床パネル12の反転を行う。
【0044】反転にあたっては、先ず、搬送経路73で直
下位置に送られてきたパネル11, 12に対し、固定レール
110 に沿って移動レール120 を移動させてパネル11, 12
の中心軸線に合わせるとともに、移動レール120 に沿っ
て昇降レール130 を移動させてその中点位置をパネル1
1, 12の長手方向中点位置に合わせる。次に、昇降レー
ル130 を下降させ、各吊り下げ機構140 を移動規制機構
150 により対称的に移動させ、各支持機構160 をパネル
の幅方向辺縁に合わせるとともに、この状態で各吊り下
げ機構140 を各々の係止機構170 で係止し、各支持機構
160 にパネル11, 12を支持させる。
【0045】ここで、昇降レール130 を上昇させてパネ
ル11, 12を吊り上げるとともに、各支持機構160 の回転
軸161 により幅方向の中点位置を通る長手方向中心軸回
りに半回転させる。そして、昇降レール130 を下降させ
てパネル11, 12を下ろし、各支持機構160を取り外すと
ともに、昇降レール130 を上昇させてパネル11, 12から
離すことで反転が完了する。この際、パネル11, 12を下
ろすのに先立って、反転作業の時間から搬送装置72の送
り距離を算出し、この距離の分だけ昇降レール130 を移
動レール120 に対して送り方向に移動させておくこと
で、搬送装置72の元の位置に反転したパネル11, 12が戻
される。
【0046】このような本実施例によれば、C型鋼20か
ら各パネル11, 12までの加工を各ライン1,2,3で連
続的に行うことができるようになり、自動化により生産
効率をさらに向上することができる。特に、各パネル生
産ライン2,3においては、反転機73による反転を行う
ことで、人手による作業のような煩雑さや破損の恐れを
回避できるとともに、既存の機械のような構造および作
業の複雑化を回避できる。
【0047】すなわち、反転機73では、移動レール120
の幅方向移動および昇降レールによる長手方向移動とい
う二方向の水平移動により、パネル11, 12に対する位置
合わせを簡単かつ確実に行うことができる。そして、搬
送装置72によるライン送りの場合でも、送り距離分の移
動調整により簡単に対応することができる。
【0048】また、昇降レール130 に対して各吊り下げ
機構140 を移動させることにより、パネル11, 12の寸法
に応じた調整を簡単かつ確実に行うことができる。そし
て、各吊り下げ機構140 は、移動規制手段150 により対
称に移動されるようにしたため、パネル11, 12の重心位
置を常に昇降レール130 の中点位置に一致させることが
でき、安定性を高めることで吊り下げないし反転の操作
を簡単にできる。
【0049】さらに、各吊り下げ機構140 は、各係止機
構170 によりハンドル177 を操作した際にのみ移動でき
るようにしたため、吊り下げ状態での不用意なずれ等を
回避でき、吊り下げないし反転の操作を簡単かつ確実に
できる。また、反転にあたっては、各支持機構160 でパ
ネル11, 12を長手方向中心軸回りに半回転させるため、
回転半径は短辺の半分でよくなり、フレーム100 ないし
全体の構造を小型化できるようになる。
【0050】なお、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、本考案を達成する範囲内での変形等は本考
案に含まれるものである。例えば、前記実施例では搬送
装置73で搬送されるパネル11, 12が長手方向に送られる
ものであったため、反転機73の長手方向(移動レール12
0 および昇降レール130 の方向)を搬送経路73の方向と
したが、パネル11, 12を幅方向に送る場合は反転機73を
90度回転させた状態で設置すればよい。
【0051】また、反転機73における各部構成は前記実
施例の形態に限らず、各々に必要な機能を実現できるよ
うな各種の構成を採用すればよい。例えば、フレーム10
0 の構造は適宜設定すればよく、柱等の構成や全体形状
等は前記実施例に限るものではない。また、固定レール
110 はフレーム100 の構成材の一部を利用してもよく、
あるいは別体のレール材を用いてもよく、その材質や断
面形状等は任意である。
【0052】さらに、移動レール120 や昇降レール130
の材質や断面形状等も任意であり、各々を移動させる機
構等もローラ式や摺動式を適宜選択すればよく、駆動も
ローラ等の駆動に限らず別にベルトやラック等を用いて
もよい。ただし、移動にあたって平行度を維持できる機
構とすることが望ましい。また、昇降レール130 を昇降
させる機構等も任意であり、ワイヤ式のほかリンク機
構、ラックやエアシリンダ等を用いるものであってもよ
い。
【0053】さらに、吊り下げ機構140 の移動機構等も
任意であり、各々を対称移動させる移動規制手段150 も
ワイヤ式に限らず、二本のラックを一個の歯車に噛み合
わせる構造等であってもよい。
【0054】また、支持機構160 も複数対の係止部163
を有するものに限らず、パネルの形状が決まっているな
ら一対であってもよく、パネル11, 12の短辺に対応した
支持部材162 を用いるものに限らず、パネル11, 12の短
辺に形成された孔等に回転軸161 を挿入して回転自在に
支持するような構造であってもよい。
【0055】さらに、係止機構170 の構造も任意であ
り、吊り下げ機構140 の移動用ローラ141 を固定するも
ののほか、直接昇降レール130 に係合するもの等であっ
てもよく、また操作する機構も任意であり、例えばねじ
による締め付けを行うようなものであってもよい。
【0056】このほか、反転機73は、各パネル生産ライ
ン2,3に一個づつに限らず、例えば各々において二回
以上の反転を行う場合、適宜箇所にそれぞれ反転機73を
設置すればよい。さらに、反転すべきパネル11, 12の形
状や構造等は任意であり、適用される生産工程も前記実
施例のような天井および化の各パネル生産ライン2,3
に限らない。
【0057】
【考案の効果】以上に述べたように、本考案によれば、
簡単な構造および操作でパネルを吊り上げて反転させる
ことができるとともに、吊り上げや反転の際の調整等も
簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の生産工程の全体を示すブロ
ック図。
【図2】同実施例で生産する居室ユニットを示す斜視
図。
【図3】前記居室ユニットの構成を示す分解斜視図。
【図4】前記居室ユニットに用いられる長辺梁を示す斜
視図。
【図5】前記実施例のパネルに係る各生産ラインを示す
平面図。
【図6】前記実施例の反転機を示す平面図
【図7】前記実施例の反転機を示す正面図
【図8】前記実施例の反転機を示す側面図
【図9】前記実施例の反転機の要部を示す側面図
【図10】前記実施例の反転機の要部を示す正面図
【符号の説明】
1 長辺梁生産ライン 2 天井パネル生産ライン 3 床パネル生産ライン 10 居室ユニット 11 天井パネル 12 床パネル 21〜24 長尺構造材である長辺梁 73 反転機 110 固定レール 120 移動レール 130 昇降レール 140 吊り下げ機構 150 移動規制機構 160 支持機構 170 係止機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の構造材を組み合わせた枠状のパネ
    ルを反転させる居室ユニット用パネル反転機であって、
    所定位置に載置されたパネルの上方に当該パネルの幅方
    向に延びる一対の固定レールと、前記各固定レールに沿
    って移動自在に支持されかつ前記パネルの長手方向に延
    びる移動レールと、前記移動レールに沿って移動自在か
    つ昇降自在に支持された昇降レールとを設けるととも
    に、前記昇降レールに沿って移動可能な一対の吊り下げ
    機構と、前記各吊り下げ機構を互いに逆向きに等距離づ
    つ移動させる移動規制機構と、前記各吊り下げ機構に支
    持されて前記パネルの幅方向辺縁を中点位置で回転自在
    に支持する支持機構と、前記各吊り下げ機構を昇降レー
    ルの任意位置に係止する係止機構とを設けたことを特徴
    とする居室ユニット用パネル反転機。
JP2339391U 1991-02-16 1991-02-16 居室ユニット用パネル反転機 Expired - Lifetime JPH0751212Y2 (ja)

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JPH04102732U JPH04102732U (ja) 1992-09-04
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