JPH0754160Y2 - 氷ディスペンサー - Google Patents

氷ディスペンサー

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JPH0754160Y2
JPH0754160Y2 JP2189791U JP2189791U JPH0754160Y2 JP H0754160 Y2 JPH0754160 Y2 JP H0754160Y2 JP 2189791 U JP2189791 U JP 2189791U JP 2189791 U JP2189791 U JP 2189791U JP H0754160 Y2 JPH0754160 Y2 JP H0754160Y2
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ice
rack
weighing
water
row
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Inventor
智之 西尾
政治 忠末
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えばラックに縦横
に複数列で収納したコップ等の容器群に対し、各列毎に
計量した氷片を順次充填供給する氷ディスペンサーに関
するものである。
【0002】
【従来技術】喫茶店やレストランその他の飲食施設で
は、接客サービスとしてコップに氷片と水とを入れた
「お冷」を提供することが行なわれている。この種の装置
として、氷片のみを供給する氷ディスペンサーや、氷片
と水とを供給するお冷ディスペンサーが適宜選択して使
用されている。例えば、お冷ディスペンサーの基本構造
を一例として述べれば、所定寸法の氷片を連続的に製造
する製氷機と、該製氷機で製造された氷片を貯留する貯
氷庫と、氷片の放出指令により貯氷庫から放出される氷
片を計量する計量器と、コップに水を供給する水供給手
段とからなり、供給口の下方に位置決めしたコップに、
計量器で計量された氷片と水とを充填供給するよう構成
されている。
【0003】前記氷片の計量器としては、貯氷庫から放
出される氷片を装置内部に配設した計量容器に供給し、
該計量容器の重量が所定値に達したときに、該容器中の
氷片をコップに放出する重量式の計量器が一般に採用さ
れている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記氷片と水または氷
片のみを供給するディスペンサーは、一回に1個のコッ
プに計量した氷片と水または氷片を供給するよう構成さ
れている。この場合において、前記喫茶店やレストラン
等では、時間帯により来客の数が大きく異なり、来客の
少ないときには、前記お冷ディスペンサーによりその都
度「お冷」を作って提供する分には差支えないが、昼食時
や夕食時のように一度に大量の来客があると、お冷ディ
スペンサーにより来客分の「お冷」を作るのに時間が掛か
り、これが無視し得ない問題となっている。
【0005】このため、大量の来客が予想される時間帯
の前に、予め多数のコップに「お冷」を作っておくことに
より対処しているのが現状である。しかるに、予めコッ
プに氷片と水とを入れておくと、氷片が融けてしまって
ムダとなったり、水が温くなってしまう難点があった。
【0006】そこで、前記氷片の計量器や水の供給手段
を複数配設し、一度に複数のコップに「お冷」を作り得る
ようにすることが考えられる。しかし、前述した重量式
の計量器を採用している従来のディスペンサーでは、複
数の計量器を配置するのに大きなスペースを必要とし、
ディスペンサー自体が極めて大型化してしまうと共に、
コストが高騰して実用化し得ないのが現状であった。
【0007】
【考案の目的】この考案は、前述したディスペンサーに
内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべ
く提案されたものであって、複数列に整列された各列の
容器に、計量された氷片を順次供給し得る氷ディスペン
サーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本考案は、縦横に複数
列で整列された各容器に、計量された氷片を供給する氷
ディスペンサーであって、所要量の氷片が貯留され、底
部に氷片の放出口を形成した貯氷庫と、前記貯氷庫の下
方に配設され、前記氷片放出口の真下から偏位した位置
において、前記整列された容器群の一列分に相当する開
口を整列的に形成した固定板と、前記貯氷庫と固定板と
の間に摺動自在に配設され、前記固定板に形成した開口
と対応する複数の計量部が、開口の整列方向と平行に整
列的に形成されると共に、各計量部を貯氷庫の氷片放出
口と連通する計量位置と、固定板における対応の開口と
連通する放出位置とに位置決めし得る計量器とから供給
装置を構成し、前記固定板の下方に位置決めした容器群
と前記供給装置とを相対的に移動させ、供給装置におけ
る各開口の真下に対応の容器が位置した際に、前記計量
器を計量位置から放出位置に移動することにより各容器
に氷片を放出供給するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】次に、本考案に係る氷ディスペンサーにつ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説
明する。
【0010】(第1実施例について) 第1実施例に係る氷ディスペンサー10は、厨房内で食
器を洗浄する際に使用される汎用のラック11に収納し
たコップ12に氷片13と水とを充填するものであっ
て、氷片13および水の供給手段を備えた供給装置72
の下方に、ラック11の搬送コンベヤ51(後述)が配設
されている。そして、該コンベヤ51に載置したラック
11を所定ピッチづつ間欠的に移動させる毎に、ラック
11の移動方向と交差する方向(横方向)に整列的に収納
されている各コップ12に、供給装置72から計量した
氷片13および水を供給するよう構成されている。
【0011】なお、使用されるラック11は、図1に示
す如く、内部底面に縦横に配設した複数の仕切板14に
より多数(実施例では6×6個所)の収納部15が画成さ
れ、各収納部15にコップ12を収納するよう構成され
ている。そして、該ラック11の横方向(ラック搬送方
向と交差する方向)に整列する6個所の収納部15に収
納した6個のコップ12に、一回の動作で氷片13およ
び水が夫々供給されるようになっている。なお、説明の
便宜上、ラック11に収納されたコップ群に関して、ラ
ック11の搬送方向に沿う列を「縦列」と称し、また搬送
方向と交差する方向に沿う列を「横列」と称するものとす
る。
【0012】(貯氷庫について) 図1および図2に示すように、氷ディスペンサー10の
本体をなす機枠16の内部には、大量の氷片13を所定
レベルまで貯留し得る貯氷庫17が配設され、該貯氷庫
17の底面には氷片13の放出口17aが形成されてい
る。この氷片放出口17aは、前記ラック11の横幅方
向に延在すると共に、横列に整列する6個のコップ12
の上方に共通的に臨み得る寸法に設定されている。ま
た、図2に示す如く、貯氷庫17の内部に複数のアジテ
ータ20が回転自在に配設され、このアジテータ20
は、貯氷庫内に堆積された氷片群を撹拌して相互に固結
するのを防止すると共に、氷片放出口17aからの氷片
13の円滑な放出を達成させるべく機能する。なお、貯
氷庫17の上部開口17bは蓋体21により開閉自在に
閉塞されると共に、該蓋体21の下面には氷片13の満
杯状態を検出する検知手段22が配設されている。
【0013】前記貯氷庫17の背面側(ラック搬送方向
下流側)には、図2に示す如く、オーガ式製氷機23が
配設され、該製氷機23の氷放出口24は貯氷庫17の
内部上方に連通し、製氷機23で製造した氷片13を貯
氷庫17に放出貯留するよう構成されている。この製氷
機23は、該製氷機23の運転により貯氷庫内での氷片
13の貯留レベルが上昇して、前記蓋体21の検知手段
22が氷片13を検出した際に運転が停止され、氷片1
3の消費により貯留レベルが低下して検知手段22が氷
片13を検知しなくなると運転を再開するよう制御され
るようになっている。
【0014】なお、氷ディスペンサー10に製氷機23
を配設することは本願の必須の要件でなく、例えば別体
として構成した製氷機で製造した氷片を、人手により貯
氷庫17に供給するようにしてもよい。
【0015】前記貯氷庫17の内部側壁には、図3に示
す如く、内方に向かって上方傾斜するシュート25が配
設され、また対応する側壁外部に、上端がシュート25
に連通し、下端が水タンク26(後述)に連通する放出管
27が配設されている。すなわち、貯氷庫17に所定レ
ベルまで氷片13が貯留されると、一部の氷片13がシ
ュート25および放出管27を介して水タンク26に放
出され、これにより水タンク26に貯留されている水を
予冷し得るよう構成されている。
【0016】(固定板について) 前記機枠16のラック搬送方向と交差する両側には、一
対のステー28,28が配設され、該ステー28,28間
には、図3に示す如く、貯氷庫17の底面から下方に所
定間隔離間する固定板29が架設されている。この固定
板29は、図2に示す如く、ラック搬送方向下流側に向
かうにつれて下方傾斜するよう配設される。また固定板
29には、貯氷庫17の氷片放出口17aの真下から前
方(ラック搬送方向上流側)に所定距離だけ偏位した位置
に、前記ラック11の横列に整列するコップ群と同数
(実施例では6つ)の開口29aが開設されている。そし
て各開口29aは、前記横列の各コップ12に対応して
一列に整列されている。なお、固定板29の各開口29
aと対応する下面には、後述する氷片放出に際し、開口
29aを介して放出される氷片13を案内するシュート
30が垂設されている。
【0017】前記固定板29の下方に臨む機枠16に
は、図2に示す如く、機枠内部の全面を上下に遮蔽する
遮蔽板31が配設され、該遮蔽板31には、上方に向け
て開拡する複数の供給口32が、固定板29の各開口2
9aと対応するよう整列して配設されている。そして、
各供給口32の内部に対応するシュート30の下端が臨
み、開口29aおよびシュート30を介して放出される
氷片13は、遮蔽板31の下方に搬入されるコップ12
に供給口32を介して充填されるようになっている(図
6参照)。また遮蔽板31は、該遮蔽板31の上方に配
設される機構、例えば計量器18の駆動機構等から油分
や汚れた水等が、後述する搬送コンベヤ51により遮蔽
板31の下方に搬入されるラック11やコップ12に滴
下するのを防止する機能も兼ねる。
【0018】(氷片の計量器について) 前記貯氷庫17と固定板29との間には、矩形状の板体
として構成した計量器18が摺動自在に配設され、該計
量器18のラック搬入方向と交差する両端部は、図3に
示す如く、前記ステー28,28に立設した案内板33,
33に当接して案内されるよう構成されている。この計
量器18には、前記固定板29に開設した開口29aと
同数の計量部19が、開口29aの整列方向と平行に整
列するよう形成されている。そして、計量器18は後述
する駆動機構により、計量部19が貯氷庫17における
氷片放出口17aの真下に臨む計量位置(図5)と、固定
板29における開口29aの真上に臨む放出位置(図6)
との間を往復移動されるよう構成されている。
【0019】前記計量部19は、図4および図5に示す
如く、上下方向に連通する四角形状の通孔19aと、こ
の通孔19aの上縁部において後方側に穿設された切欠
部19bとから構成される。そして、計量器18が計量
位置に臨んだ際に、計量部19の通孔19aが貯氷庫1
7の氷片放出口17aと連通し(図5)、このとき放出口
17aから通孔19a内に氷片13が充填されることに
より計量(容量の計量)されるよう構成されている。な
お、このとき通孔19aの下面は、固定板29により閉
塞されるようになっている。
【0020】また、氷片13が充填された計量器18を
移動して放出位置に臨ませると(図6)、通孔19a内の
氷片13は自重により落下して、前記開口29a,シュ
ート30および供給口32を介して待機中のコップ12
に放出される。なお、計量器18が放出位置に移動した
際には、貯氷庫17の氷片放出口17aは計量器18に
より閉塞されて、貯氷庫17内の氷片13が外部に放出
されないよう構成されている。
【0021】前記計量部19の切欠部19aは、計量部
19を計量位置から放出位置へ移動させる際に、氷片放
出口17aと通孔19aとの境界に臨む氷片13を噛み
込むのを防止するべく機能する。これにより、計量器1
8は常に円滑に移動し、定量供給を達成し得る。なお、
前記通孔19aの形状としては、四角形に限らず、多角
形や円形等の各種形状が採用可能である。
【0022】前記計量器18には、図2に示す如く、該
計量器18が前記計量位置に臨んだ状態で後述する散水
ノズル34の下方に臨む位置(固定板29の各開口29
aの上方に臨む位置)に、上方に開放する有底穴35が
穿設されている。この有底穴35は、図4に示す如く、
前記計量部19と干渉しない位置に穿設されて後端部側
に開口する排水路36に連通している。また、計量器1
8は後方に向けて下方傾斜しているので、後述する散水
ノズル34からの後ダレ水を、計量器18の上面に滴下
させることなく、有底穴35および排水路36を介して
計量器外部に排出し得る。なお、計量器18が計量位置
に臨んでいる状態において、該計量器18の後端下方に
臨む位置に、前記排水路36から滴下する後ダレ水を機
外に排出する排水樋37が配設されている(図2参照)。
【0023】(計量器の駆動機構について) 前記計量器18を挟んで移動方向に所定間隔離間する位
置には、図1に示す如く、前記ステー28,28に配設
した軸受38,38を介して駆動軸39と従動軸40と
が回転自在に枢支されている。駆動軸39と従動軸40
との軸端部近傍には、スプロケット41,41が夫々配
設され、対応のスプロケット41,41間に無端チェン
42が巻掛けられている。そして、対をなす無端チェン
42,42の適宜位置が、前記計量器18の両端部近傍
の上面に連結されている。また、駆動軸39に別のスプ
ロケット43が配設され、該スプロケット43に巻掛け
られたチェン44は、機枠16に配設したモータ45の
スプロケット46に巻掛けられている。すなわち、モー
タ45を正逆方向に駆動することにより、前記無端チェ
ン42,42の走行に伴って計量器18は固定板29上
を前後方向に摺動する。
【0024】なお、前記一方の案内板33には、図1に
示す如く、計量器18の移動方向に所定間隔離間して一
対の検知手段47,48が配設され、該検知手段47,4
8は、計量器18に配設した検知片49を検出してモー
タ45の駆動を制御するようになっている。すなわち、
後方に位置する検知手段48は、計量器18が計量位置
に到来したことを検出し、また前方に位置する検知手段
47は、計量器18が放出位置に到来したことを検出す
るよう設定されている。
【0025】(水の供給手段について) 前記計量器18の上方には、図1に示す如く、前記計量
部19の整列方向と平行な分配管50が配設され、該分
配管50には前記固定板29の各開口29aの上方に対
応的に位置する複数の散水ノズル34が配設されてい
る。この分配管50には、後述する搬送コンベヤ51の
下方に配設した水タンク26にポンプ(図示せず)を介し
て連通する供給管52が連通接続され、水タンク26に
貯留されている水は、ポンプの付勢により分配管50に
供給され、更に各散水ノズル34を介して散水されるよ
う構成されている。そして、各散水ノズル34から散水
される水は、前記計量器18を放出位置に臨ませた際
に、通孔19aおよび開口29aを介してコップ12に
供給される。
【0026】なお、供給管52に弁53が配設され、水
の供給を停止した際に、該弁53の切換えにより分配管
50に残留する水(後ダレ水)を短時間で散水ノズル34
から外部に放出し得るようになっている。そして、この
後ダレ水は、計量位置に臨む計量器18に形成した有底
穴35,排水路36および排水樋37を介して機外に排
出される。
【0027】(搬送コンベヤについて) 前記貯氷庫17,計量器18および固定板29等からな
る氷片13の供給手段や、分配管50,散水ノズル34
および供給管52等からなる水の供給手段を備えた供給
装置72の下方、すなわち前記遮蔽板31の下方には、
図2に示す如く、ラック11の搬入を許容する高さだけ
離間して搬送コンベヤ51が配設されている。この搬送
コンベヤ51は、水平に配設した支持板54と、該支持
板54のラック搬送方向と交差する両端縁部に立設した
案内部55,55とを備え、両案内部55,55の離間寸
法は、ラック11を搬入可能な寸法に設定されている。
また支持板54の上面には、ラック搬送方向と交差する
方向に所定間隔離間して一対の搬送ベルト56,56が
走行自在に臨み、これら搬送ベルト56,56は、支持
板54の下部に配設したモータ57により走行駆動され
るよう構成されている。
【0028】前記各搬送ベルト56には、上方に突出す
る複数の突起56aが長手方向に所定間隔で突設され、
この突起56aはラック11の凹凸底部に係合して、該
ラック11を搬送するべく機能する。また、前記一方の
案内部55におけるラック搬入側の端部近傍には、図3
に示す如く、検知手段58が配設されており、この検知
手段58は、ラック11に収納した第1番目の横列のコ
ップ群が、前記遮蔽板31における供給口32の真下に
到来したのを検出して、前記モータ57を停止させるべ
く機能する。
【0029】前記搬送コンベヤ51は、前記計量器18
の移動と連動して間欠的に駆動され、ラック11を、各
横列間のピッチ寸法づつ移動させるよう設定されてい
る。すなわち、ラック11を所定ピッチづつ間欠移動さ
せると共に、その停止時に前記計量器18を移動して氷
片13の放出および水の散水を行なう動作を6回繰返す
ことにより、ラック11に収納されている全てのコップ
12に氷片13および水を自動的に供給することができ
る。
【0030】なお、当該ディスペンサー10では、コッ
プ12に氷片13と水とを供給し得るが、必要に応じて
氷片13のみを供給したり、水のみを供給し得るように
選択スイッチを設けることが推奨される。すなわち、氷
片13のみを供給する場合は、前記ポンプの運転を停止
させ、また水のみを供給する場合は、前記計量器18を
放出位置に位置決めした状態に保持する。
【0031】また前記搬送コンベヤ51は、図8に示す
如く、ラック11における搬入方向前側の横列から最後
部の横列のコップ群に順次氷片13と水とを供給する間
は、ラック11を各横列間のピッチ寸法づつ間欠的に移
動させる。しかるに、最後部の横列に位置するコップ群
への氷片13と水との供給が完了した際には、該コンベ
ヤ51が逆転駆動され、ラック11を氷ディスペンサー
10の前側に搬出するよう設定されている。
【0032】前記機枠16の前側には、図1に示す如
く、ラック11の載置台59が配設され、該載置台59
の上面レベルは、前記搬送コンベヤ51のラック受入れ
レベルと一致するよう設定される。これにより、該載置
台59に載置したラック11は、下流側に位置する搬送
コンベヤ51に円滑に搬入し得る。なお、載置台59の
上面適宜位置には、ラック搬送方向に沿って位置決め板
60が立設され、該位置決め板60にラック11の一側
部を当接することにより、ラック11を搬送コンベヤ5
1へ搬入するための位置決めをなし得るようになってい
る。
【0033】(第1実施例の作用について) 次に、第1実施例に係る氷ディスペンサーの作用につき
以下説明する。なお、説明の便宜上、ラック11の搬入
方向前側に位置する横列から、順に第1横列,第2横列,
第3横列・・・と称するものとする。
【0034】先ず、前記載置台59に、図1に示す如
く、全ての収納部15にコップ12を上向きに収納した
ラック11を位置決め載置する。このとき、前記計量器
18は、図5に示す如く、各計量部19が貯氷庫17に
おける氷片放出口17aの真下に臨む計量位置に位置決
めされ、各計量部19の通孔19a内には氷片13が夫
々充填されているものとする。
【0035】前記ラック11を、前記搬送コンベヤ51
の所定位置まで押し込んだ状態で、始動ボタン(図示せ
ず)を押すと、搬送コンベヤ51が駆動され、搬送ベル
ト56の突起56aがラック11の凹凸底部に係合し、
ラック11は遮蔽板31の下方に引込まれる。該ラック
11の先端を、前記案内部55に配設した検知手段58
が検知すると、搬送コンベヤ51が停止する。このと
き、ラック11における第1横列に位置する6個のコッ
プ12は、遮蔽板31における対応の供給口32の真下
に位置決めされる。
【0036】次に、前記計量器18の駆動機構のモータ
45が正転方向に始動して、前記無端チェン42,42
を介して計量器18は固定板上を前進移動する。計量器
18の検知片49を、前記前方に位置する検知手段47
が検知する位置、すなわち計量器18の計量部19が、
固定板29における開口29aの真上に臨む放出位置に
到来すると、前記モータ45が停止制御される。放出位
置に到来した計量部19からは、図6に示す如く、該計
量部19の通孔19aに充填されている氷片13が自重
により落下し、該氷片13は開口29a,シュート30
および供給口32を介して待機中のコップ12に供給さ
れる。
【0037】また、計量器18が放出位置に到来した所
要のタイミングで、前記ポンプ(図示せず)が駆動され、
前記水タンク26に貯留されている水が供給管52を介
して分配管50に圧送され、更に分配管50から各散水
ノズル34を介して通孔19aに向けて散水される。す
なわち、散水ノズル34から散水される水は、図6に示
す如く、氷片13を放出した通孔19a,開口29a,シ
ュート30および供給口32を介して待機中のコップ1
2に供給される。これにより、ラック11の第1横列に
位置する6個のコップ12には、夫々計量された氷片1
3と水とが供給される。
【0038】前記第1横列の各コップ12への氷片13
および水の供給が完了すると、前記モータ45が逆転方
向に駆動され、計量器18は後退移動する。計量器18
の計量部19が、貯氷庫17における氷片放出口17a
の真下の計量位置に到来すると、前記後方に位置する検
知手段48が検知片49を検出し、モータ45を停止さ
せる。このとき、貯氷庫17に貯留されている氷片13
は、図7に示す如く、氷片放出口17aを介して計量部
19の通孔19a内が満杯になるまで充填される。な
お、前記散水ノズル34から滴下する後ダレ水は、計量
器18に穿設した有底穴35,排水路36を流下し、前
記排水樋37を介して機外に排出される。
【0039】また、前記搬送コンベヤ51が駆動し、ラ
ック11を所定ピッチだけ搬送し、該ラック11の第2
横列に位置する6個のコップ12を、遮蔽板31の対応
の供給口32の真下に臨む位置に位置決めする。そし
て、再び計量器18が計量位置から放出位置まで移動す
ることにより、第2横列に位置する6個のコップ12
に、夫々計量された氷片13と水とが供給される。
【0040】以上のように、ラック11を所定ピッチづ
つ間欠的に移動させ、その停止時に供給装置72から氷
片13および水を各横列に位置するコップ12に供給す
る動作を6回繰返すことにより、ラック11に収納され
た全てのコップ12に氷片13および水が供給される
(図8参照)。そして、ラック11に収納した全てのコッ
プ12に氷片13と水とが供給されると、前記搬送コン
ベヤ51が逆転駆動され、ラック11は前記載置台59
に搬出される。なお、厨房内に設置スペースの余裕があ
る場合は、機枠16の後方側に載置台を設け、ラック1
1を後方側に搬出するようにしてもよい。
【0041】前記実施例では、氷ディスペンサー10の
前面側から搬入したラック11の最前列のコップ群か
ら、順次氷片13と水とを供給する場合につき説明した
が、図9に示す如く、空のコップ12を収納したラック
11を、氷ディスペンサー10の内部に一旦搬入し、前
記搬送コンベヤ51を所定ピッチづつ逆転方向に間欠駆
動することにより、最後列のコップ群から順次氷片13
と水とを供給するようにしてもよい。
【0042】ここで、前記喫茶店やレストラン等では、
前述した如く、昼食時や夕食時以外は、比較的来客が少
なく、前記ラック11に収納した全てのコップ12に
「お冷」を作る必要はない。そこで、図9に示す供給方式
に設定した氷ディスペンサー10に、例えばラック11
における全ての横列のコップ12に「お冷」を作る第1押
しボタンと、1列のコップ12(実施例では6個)にのみ
「お冷」を作る第2押しボタンとを設ける。
【0043】すなわち、前記ラック11を氷ディスペン
サー10の内部に一旦搬入し、搬入方向最後部の第6横
列の各コップ12を、対応の供給口32の真下に位置決
めする(図9参照)。そしてこの状態で第2押しボタンを
押すことにより、第6横列の各コップ12に氷片13と
水とを夫々供給した後、搬送コンベヤ51を逆転方向に
所定ピッチだけ駆動し、ラック11を載置台方向に搬出
して停止するようにする。これにより、6個のコップ1
2にのみ「お冷」が作られるので、「お冷」を必要以上作っ
て無駄となるのを防止し得る。また、第5横列の各コッ
プ12は、前記対応の供給口32の真下に臨んで、氷片
13および水の供給を待機することとなる。なおこの場
合は、ラック11は1列分のみ氷ディスペンサー10の
前側に搬出されるので、この状態でコップ12を容易に
取出せるようにする必要がある。
【0044】また氷ディスペンサー10に、氷片13の
みの供給ボタン、水のみの供給ボタンおよび氷片13+
水の供給ボタンを設けることにより、操作者が必要に応
じてこれら供給ボタンを選択すれば、各列のコップ12
に必要なもの(氷片,水,氷片+水)を選択して供給するこ
とができる。
【0045】(第2実施例について) 第2実施例に係る氷ディスペンサーでは、定位置に決置
決めしたラックに対し、氷片および水の供給手段を備え
た供給装置を所定ピッチづつ移動させることにより、ラ
ックの各横列のコップに氷片および水を供給するよう構
成してある。なお、供給装置の基本的な構成は第1実施
例と同一であるので、既出の部材と同一の部材について
は同一の符号を付して示し、その詳細説明は省略する。
【0046】図10に示す如く、氷ディスペンサー10
は、ラック11が位置決め載置される固定台73と、該
固定台73の上面に移動自在に載置された可動台74と
から構成される。固定台73の上面には、ラック11を
挟む両側に一対のガイドレール75,75(一方のみ図
示)が平行に配設され、このガイドレール75,75に可
動台74が移動自在に載置されている。そして、可動台
74は、例えばボールねじとナットあるいはラックとピ
ニオン等の適宜の駆動手段により、ラック11の各横列
間のピッチ寸法づつ間欠的に移動するよう構成されてい
る。なお、可動台74は、固定台73に載置したラック
11を跨ぐ形状に形成され、可動台74の移動に際して
ラック11に接触しないようになっている。
【0047】前記可動台74には、前記第1実施例で説
明した貯氷庫17,計量器18および固定板29等の氷
片13の供給手段と、分配管50,散水ノズル34およ
び供給管52等の水の供給手段を備えた供給装置72が
配設されている。また、固定板29の下方に配設した遮
蔽板31の供給口32は、固定台73に載置したラック
11の上方に臨むよう設定してある。
【0048】(第2実施例の作用について) 次に、第2実施例に係る氷ディスペンサーの作用につき
説明する。なお、第2実施例においてはラック11は移
動しないので、可動台の移動方向に対して後部側に位置
する横列から、順に第1横列,第2横列,第3横列・・・と
称するものとする。
【0049】先ず、全ての収納部15にコップ12を上
向きに収納したラック11を、図10に示す如く、前記
固定台73の定位置に載置する。このとき、可動台74
の各供給口32は、ラック11の第1横列に位置する各
コップ12の真上に臨んでいる。また、計量器18は計
量位置に臨み、各計量部19には所定量の氷片13が充
填されているものとする。
【0050】この状態で当該氷ディスペンサー10の始
動ボタン(図示せず)を押すと、前記計量器18が計量位
置から放出位置まで移動し、このとき固定板29の開口
29aおよび供給口32を介して6個のコップ12に夫
々氷片13と水とが供給される。計量器18が放出位置
から計量位置まで戻ると、計量器18の各計量部19に
貯氷庫17の氷片放出口17aを介して氷片13が充填
され、次の放出を待機する。
【0051】前記計量器18が計量位置に移動するタイ
ミングで、可動台74の駆動手段が始動し、該可動台7
4を所定ピッチだけ移動して、前記供給口32をラック
11における第2横列の各コップ12の真上に臨むよう
位置決めする。次いで、計量器18が再び計量位置から
放出位置に移動し、第2横列のコップ群に氷片13およ
び水が供給される。
【0052】このようにして、各横列に位置するコップ
12に氷片13および水を供給する毎に、可動台74を
間欠的に移動させることにより、ラック11に収納され
た全てのコップ12に氷片13および水が供給される。
そして、このときにはラック11の上方から可動台74
が退避(図10に2点鎖線で示す位置)しているので、ラ
ック11からコップ12を容易に取出すことができる。
【0053】なお、来客が少なく、一度に多量の「お冷」
を必要としない場合は、例えばラック11の第1横列に
位置する6個のコップ12に「お冷」を作り、可動台74
が第2横列のコップ12に氷片13および水を供給し得
る位置まで移動した状態で、氷ディスペンサー10の動
作を停止させるよう制御すれば、必要以上の「お冷」を作
ってしまうのを防止し得る。
【0054】
【考案の効果】以上に述べた如く、本考案に係る氷ディ
スペンサーによれば、縦横に複数列で整列した各列毎の
容器群に、計量された氷片を夫々供給することができ
る。しかも計量器は簡単な構造で、コンパクトに纏める
ことができるので、ディスペンサー自体を小型化し得る
と共に、コストを低廉に抑えることができる。また、供
給装置とラックとを相対的に移動させつつ各列の容器群
に氷片と水とを供給し得るので、ディスペンサーの長さ
寸法を短かく設定することができる。
【0055】更に、給水手段を設けることにより、一度
に大量の「お冷」を作ることができ、喫茶店やレストラン
等で一度に大量の来客があった場合に、迅速に対応する
ことができる、等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る氷ディスペンサーの全体構成
を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示す氷ディスペンサーの縦断側面図であ
る。
【図3】図1に示す氷ディスペンサーの縦断正面図であ
る。
【図4】図1に示す氷ディスペンサーに採用される計量
器の概略斜視図である。
【図5】第1実施例に係る氷ディスペンサーにおいて、
計量器が計量位置に臨んでいる状態で示す説明図であ
る。
【図6】第1実施例に係る氷ディスペンサーにおいて、
計量器が計量位置から放出位置に移動した状態で示す説
明図である。
【図7】第1実施例に係る氷ディスペンサーにおいて、
計量器が放出位置から計量位置に移動した状態で示す説
明図である。
【図8】第1実施例に係る氷ディスペンサーの動作例を
示す全体説明図である。
【図9】第1実施例に係る氷ディスペンサーの別の動作
例を示す全体説明図である。
【図10】第2実施例に係る氷ディスペンサーを示す概
略説明図である。
【符号の説明】
10 氷ディスペンサー 12 コップ 13 氷片 17 貯氷庫 17a 氷片放出口 18 計量器 19 計量部 29 固定板 29a 開口 72 供給装置

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦横に複数列で整列された各容器(12)
    に、計量された氷片(13)を供給する氷ディスペンサー(1
    0)であって、所要量の氷片(13)が貯留され、底部に氷片
    (13)の放出口(17a)を形成した貯氷庫(17)と、前記貯氷
    庫(17)の下方に配設され、前記氷片放出口(17a)の真下
    から偏位した位置において、前記整列された容器群の一
    列分に相当する開口(29a)を整列的に形成した固定板(2
    9)と、前記貯氷庫(17)と固定板(29)との間に摺動自在に
    配設され、前記固定板(29)に形成した開口(29a)と対応
    する複数の計量部(19)が、開口(29a)の整列方向と平行
    に整列的に形成されると共に、各計量部(19)を貯氷庫(1
    7)の氷片放出口(17a)と連通する計量位置と、固定板(2
    9)における対応の開口(29a)と連通する放出位置とに位
    置決めし得る計量器(18)とから供給装置(72)を構成し、
    前記固定板(29)の下方に位置決めした容器群と前記供給
    装置(72)とを相対的に移動させ、供給装置(72)における
    各開口(29a)の真下に対応の容器(12)が位置した際に、
    前記計量器(18)を計量位置から放出位置に移動すること
    により各容器(12)に氷片(13)を放出供給するようにした
    ことを特徴とする氷ディスペンサー。
  2. 【請求項2】 前記固定板(29)の下方に、前記開口(29
    a)の整列方向と交差する方向に走行する搬送コンベヤ(5
    1)を配設し、該コンベヤ(51)に整列的に載置した容器(1
    2)を所定ピッチづつ間欠的に移動させるよう構成した請
    求項1記載の氷ディスペンサー。
  3. 【請求項3】 前記氷ディスペンサー(10)は、固定板(2
    9)に開設した各開口(29a)の下方に位置決めした対応の
    容器(12)に液体を供給する供給手段(34,50,52)を備える
    請求項1または2記載の氷ディスペンサー。
JP2189791U 1991-03-11 1991-03-11 氷ディスペンサー Expired - Lifetime JPH0754160Y2 (ja)

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