JP2533343Y2 - 飲料ディスペンサー - Google Patents

飲料ディスペンサー

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JP2533343Y2
JP2533343Y2 JP2588692U JP2588692U JP2533343Y2 JP 2533343 Y2 JP2533343 Y2 JP 2533343Y2 JP 2588692 U JP2588692 U JP 2588692U JP 2588692 U JP2588692 U JP 2588692U JP 2533343 Y2 JP2533343 Y2 JP 2533343Y2
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優 広沢
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、一度に複数のコップ
等の容器に所定量の氷片と飲料とを供給する飲料ディス
ペンサーにおいて、飲料供給手段から所定量の飲料を供
給した後に、該供給手段内に残留する飲料が大量に滴下
するのを防止し得る飲料ディスペンサーに関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】喫茶店やレストランその他の飲食施設で
は、接客サービスとしてコップに氷片と水とを入れた
「お冷」を提供することが行なわれている。この種の装置
として、氷片と水とを供給するお冷ディスペンサーが好
適に使用されている。このお冷ディスペンサーの基本構
造を一例として述べれば、所定寸法の氷片を連続的に製
造する製氷機と、該製氷機で製造された氷片を貯留する
貯氷庫と、氷片の放出指令により貯氷庫から放出される
氷片を計量する計量器と、コップに水を供給する水供給
手段とからなり、供給口の下方に位置決めしたコップ
に、計量器で計量された氷片および水を充填供給するよ
う構成されている。
【0003】前記お冷ディスペンサーでは、一回に1個
のコップに計量して氷片および水を供給するよう構成さ
れている。この場合において、前記喫茶店やレストラン
等では、時間帯により来客の数が大きく異なり、来客の
少ないときには、前記お冷ディスペンサーによりその都
度「お冷」を作って提供する分には差支えないが、昼食時
や夕食時のように一度に大量の来客があると、お冷ディ
スペンサーにより来客分の「お冷」を作るのに時間が掛か
り、これが無視し得ない問題となっている。
【0004】このため、大量の来客が予想される時間帯
の前に、予め多数のコップに「お冷」を作っておくことに
より対処していた。しかるに、予めコップに氷片と水と
を入れておくと、氷片が融けてしまってムダとなった
り、水が温くなってしまう難点があった。
【0005】そこで、前述した問題に対処する1つの提
案が、本件出願人により、発明「氷ディスペンサー」とし
て出願されている。先の出願に係るディスペンサーは、
所要量の氷片が貯留される貯氷庫の下方に、複数の計量
部を形成した計量器が、計量位置と放出位置との間を往
復移動自在に配設されている。またディスペンサーに
は、計量部と対応する数の散水ノズルが、放出位置の下
方に位置決めされる各コップの上方に臨むよう配設され
ている。この構成に係る氷ディスペンサーによれば、放
出位置の下方に複数のコップを位置決めした後、前記計
量器を計量位置から放出位置に移動することにより、計
量部で計量された所定量の氷片が各コップに供給され
る。また散水ノズルによる散水を開始することにより、
氷片が供給された各コップに所定量の水が供給される。
すなわち、一度に複数のコップに「お冷」を作り得るの
で、大量の来客があった場合に、迅速に対応することが
できるものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記氷ディスペンサー
では、水供給源に連通する分配管に配設した複数の散水
ノズルを介して、一度に複数のコップに水を供給するよ
う構成してある。この場合において、ノズルから所定量
の水を供給した後に給水を停止したときには、水の供給
経路内には必然的に水が残留することとなる。この残留
水は、経時的にノズルから滴下し(「後ダレ水」という)、
これがコップの受皿等に飛散して周辺部を汚し、不衛生
となる難点があった。
【0007】そこで、後ダレ水が周辺部に飛散するのを
防止するため、該後ダレ水が完全に滴下しなくなるまで
の間、コップをそのままの状態とすることが考えられ
る。しかるに、供給経路内に残留する水が完全に滴下す
るのに時間が掛かり、1サイクルに要する時間が長くな
ってしまい、効率的に「お冷」を作ることができなくなる
という問題を招く。また散水ノズルの内径を小さくする
ことにより、残留水が滴下するのを防止することは可能
であるが、この場合には、該ノズルを介してコップに所
定量の水を供給するのに時間が掛かる欠点がある。
【0008】
【考案の目的】この考案は、前述した飲料ディスペンサ
ーに内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決す
るべく提案されたものであって、飲料供給手段による飲
料の定量供給以後に、該手段から滴下する飲料を最小限
に止めると共に、効率的な飲料供給を達成し得る飲料デ
ィスペンサーを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本考案は、所要パター
ンで配列された複数のコップ等の容器が供給位置に位置
決めされた際に、これら容器に計量された氷片と飲料と
を供給する飲料ディスペンサーであって、所要量の氷片
が貯留され、底部に氷片の放出口を形成した貯氷庫と、
前記貯氷庫の下方に配設され、前記容器の配列パターン
と一致する配列で形成された複数の計量部を備え、これ
ら計量部に放出口を介して充填された氷片を対応の容器
に放出する計量器と、前記供給位置に位置決めされた容
器群の上方に配設され、飲料供給源に給液管を介して連
通接続されると共に、該給液管に配設した給液弁を開放
することにより飲料が供給される分配管と、前記分配管
に連通接続され、その接続端部を分配管の内部に所定長
さ延出すると共に、他端を対応する容器の上方に臨ませ
た複数の散液ノズルと、前記給液管における分配管の配
設レベルより下方で、かつ前記給液弁の配設位置より分
配管側に分岐するよう連通接続された排液管と、前記排
液管に配設され、管内を大気と連通可能な排液弁とから
なり、前記給液弁の開放により各散液ノズルを介して各
容器に所定量の飲料を供給した後、該給液弁を閉成する
と共に前記排液弁を開放することにより、給液管および
分配管に残留する飲料を排液管側に流下させるよう構成
したことを特徴とする。
【0010】
【実施例】次に、本考案に係る飲料ディスペンサーにつ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説
明する。
【0011】実施例に係る飲料ディスペンサー10は、
厨房内で食器を洗浄する際に使用される汎用のラック1
2に収納したコップ14に、氷片16と水とを充填する
ものであって、該ラック12に整列的に収納されている
所定数のコップ14に、計量した氷片16および水を供
給するよう構成されている。このラック12は、内部底
面に縦横に配設した複数の仕切板12aにより、ラック
搬送方向(縦方向)に6列で、これと交差する方向(横方
向)に6列の合計36個所の収納部18が画成され、各
収納部18にコップ14を収納するよう構成されてい
る。そして、該ラック12における下流側の前半部(横
方向の3列分)の収納部18に収納した18個のコップ
14に、一回の動作で氷片16および水が夫々供給され
るようになっている。すなわち、実施例のディペンサー
10では、ラック12に収納した36個のコップ14
に、2回の動作で氷片16および水を供給するよう設定
されている。
【0012】(貯氷庫について) 図1に示すように、飲料ディスペンサー10の本体をな
す機枠20には、大量の氷片16を所定レベルまで貯留
し得る貯氷庫22が配設され、該貯氷庫22の底面に、
ラック搬送方向に所定間隔離間して3つの氷片放出口2
2aが形成されている。各氷片放出口22aは、後述す
る計量器24に形成した横方向に整列する6個所の計量
部26に沿って開口し、該列の全ての計量部26に氷片
16を充填し得るよう設定されている(図2参照)。なお
貯氷庫22の内部には、該貯氷庫22内に堆積された氷
片群を撹拌して相互に固結するのを防止すると共に、各
氷片放出口22aからの氷片16の円滑な放出を達成さ
せる複数のアジテータ(図示せず)が回転自在に配設され
ている。また、貯氷庫22の内部に氷片16の満杯状態
を検出する検知手段(図示せず)が配設してある。
【0013】前記貯氷庫22の背面側(ラック搬送方向
下流側)には、図1に示す如く、オーガ式製氷機28が
配設され、該製氷機28の氷放出口30は貯氷庫22の
内部上方に連通し、製氷機28で製造した氷片16を貯
氷庫22に放出貯留するよう構成されている。この製氷
機28は、該製氷機28の運転により貯氷庫内での氷片
16の貯留レベルが上昇して、前記検知手段が氷片16
を検出した際に運転が停止され、また氷片16の消費に
より貯留レベルが低下して、検知手段が氷片16を検知
しなくなると運転を再開するよう制御される。
【0014】(固定板について) 前記機枠20には、図1に示す如く、貯氷庫22の底面
から下方に所定間隔離間して固定板32が配設され、該
固定板32は、ラック搬送方向下流側に向かうにつれて
下方傾斜するよう設定されている。この固定板32に
は、図5に示す如く、貯氷庫22に開設した各氷片放出
口22aの真下から前方(ラック搬送方向上流側)に所定
距離だけ偏位した位置に、横方向に整列する6個所の開
口32aが形成されている。すなわち固定板32には、
縦方向に3列で、横方向に6列の合計18個の開口32
aが形成されている。なお、固定板32の各開口32a
と対応する下面には、後述する氷片放出に際し、開口3
2aを介して放出される氷片16を、対応する供給口3
6a(後述)に案内するシュート34が夫々垂設される。
【0015】前記固定板32の下方には、図1および図
2に示す如く、供給部材36が機枠20に配設され、該
供給部材36には、上方に向けて開拡する複数の供給口
36aが、固定板32の各開口32aと対応する3×6
列のパターンで形成されている。そして各供給口36a
の上方に対応的にシュート34の下端が臨み、開口32
aおよびシュート34を介して放出される氷片16は、
供給部材36の下方に搬入されるコップ14に供給口3
6aを介して充填されるようになっている(図6参照)。
【0016】(氷片の計量器について) 前記貯氷庫22と固定板32との間には、矩形状の板体
として構成した計量器24が摺動自在に配設され、この
計量器24には、氷片16が充填されることにより計量
を行なう複数の計量部26が、前記固定板32の各開口
32aと対応する3×6列のパターンで形成されてい
る。計量器24は、後述する駆動機構38を介してラッ
ク搬送方向に沿って移動され、前記各計量部26が貯氷
庫22における対応の氷片放出口22aの真下に臨む計
量位置(図5)と、各計量部26が固定板32における対
応の開口32aの真上に臨む放出位置(図6)との間を往
復するようになっている。
【0017】前記計量部26は、図2に示す如く、上下
に連通する四角形状の通孔として形成され、横方向に整
列する6個所の計量部26は、貯氷庫22の氷片放出口
22aに共通的に連通し得るよう設定されている。これ
により、計量器24を計量位置に位置させれば、計量部
26には貯氷庫22に貯留された氷片16が氷片放出口
22aを介して充填され、これにより氷片16の計量
(容量の計量)がなされる。なお、計量位置に臨む計量部
26の下面は、前記固定板32の開口32aが形成され
ていない部位で閉塞され、氷片16が落下しないよう構
成される。そして、前記氷片16が充填された計量器2
4を放出位置まで移動させれば、図6に示す如く、計量
部26内の氷片16は自重により落下して、前記開口3
2a,シュート34および供給口36aを介して待機中
のコップ14に放出される。なお、計量器24が放出位
置に移動した際には、貯氷庫22における各氷片放出口
22aは、計量器24における計量部26が形成されて
いない部位で閉塞され、貯氷庫22内の氷片16が外部
に放出しないよう構成されている。
【0018】前記計量部26の上端部側には、計量器2
4を計量位置に臨ませた状態において、図5に示す如
く、氷片放出口22aから後方に延在する切欠部26a
が形成されている。この切欠部26aは、計量部26を
計量位置から放出位置へ移動させる際に、氷片放出口2
2aと計量部26との境界に臨む氷片16が噛み込まれ
るのを防止するべく機能する。これにより、計量器24
は常に円滑に移動し、定量供給を達成し得る。
【0019】(計量器の駆動機構について) 前記計量器24を挟むラック搬送方向と交差する両側の
機枠20に、搬送方向に所定間隔離間して対をなすスプ
ロケット40,40が夫々回転自在に配設され、対応の
スプロケット40,40間に無端チェン42が巻掛けら
れている。そして両無端チェン42,42の適宜個所
が、前記計量器24の対応する側面に夫々連結されてい
る。従って、図示しないモータを介して無端チェン4
2,42を正逆方向に走行させることにより、該チェン
42,42の走行に伴って計量器24は固定板32上を
ラック搬送方向に沿って往復摺動する。なおモータは、
計量器24が前記計量位置または放出位置に到来したこ
とを適宜の検知手段(図示せず)が検出したタイミングで
逆転または停止制御される。
【0020】(水の供給手段について) 前記固定板32と供給部材36との間には、供給部材3
6における横方向に整列する6個所の供給口36aに沿
って延在する分配管44が、各横列と対応して3本配設
されている。3本の分配管44は、図示しない供給源に
連通する給水管48に共通的に連通接続され、該給水管
48に配設した給水弁50の開放により、各分配管44
に水が供給されるよう構成されている。各分配管44に
は、図2に示す如く、横方向に整列する6個所の供給口
36aと夫々対応する位置に散水ノズル46が夫々配設
され、分配管44に供給された水は、各散水ノズル46
を介して対応の供給口36aに向けて散水される。
【0021】前記給水管48には、図3に概略的に示す
如く、分配管44の配設位置から下方に臨む部位で、か
つ前記給水弁50の配設位置より分配管44側に排水管
52が分岐するよう連通接続されている。また排水管5
2に排水弁54が配設され、該排水弁54は、給水弁5
0が開放した際に閉成されて給水管48を流れる水が排
水管52に流入するのを阻止し、給水弁50が閉成した
際に開放されて排水管52を介して給水管48を大気と
連通するよう設定されている。すなわち、前記給水弁5
0を閉成した際に分配管44および排水弁54の上方に
位置する給水管48に残留する水は、排水弁54を開放
することにより、排水管52に向けて流下して機外に排
出されるようになっている。
【0022】前記分配管44に配設される散水ノズル4
6は、図4に示す如く、その接続端部46aが分配管4
4の内部中央まで延出し、該分配管44内の水位がLよ
り高ければ水は散水ノズル46を介して散水されるが
(図4(a))、水位がLより低くなれば水は散水ノズル4
6から散水されない(図4(b))よう設定される。すなわ
ち、前記排水弁54を開放して分配管44に残留する水
が排水管52に流下し、該分配管44内の水位がLまで
低下すると、以後の分配管44内の残留水は散水ノズル
46から滴下されなくなる。これにより、前記コップ1
4への水の供給停止以後に、散水ノズル46から滴下す
る後ダレ水の量を極めて小量に抑制し得ると共に、該後
ダレ水が滴下し終えるまでに要する時間を短縮し得る。
【0023】(搬送コンベヤについて) 前記供給部材36の下方には、図1に示す如く、ラック
12の搬入を許容する高さだけ離間して搬送コンベヤ5
6が配設されている。この搬送コンベヤ56は、図2に
示す如く、ラック搬送方向と交差する方向に所定間隔離
間して配設した一対の搬送ベルト58,58から構成さ
れ、これら搬送ベルト58,58はモータ60により走
行駆動されるよう構成されている。
【0024】前記各搬送ベルト58には、上方に突出す
る複数の突起58aが走行方向に所定間隔で突設され、
この突起58aはラック12の凹凸底部に係合して、該
ラック12を搬送するべく機能する。そして搬送コンベ
ヤ56は、ラック12における下流側の前半部(3×6
列)の収納部18に収納した18個のコップ14が、前
記供給部材36における対応の供給口36aの真下(供
給位置)に到来したのを適宜の検知手段(図示せず)が検
出することにより停止制御される。また前記計量器24
および散水ノズル46によりコップ14に所定量の氷片
および水が供給された適宜のタイミングで搬送コンベヤ
56が始動し、ラック12における上流側の後半部に収
納した18個のコップ14が供給口36aの真下に到来
した際に停止するよう制御される。
【0025】
【実施例の作用】次に、実施例に係る飲料ディスペンサ
ーの作用につき以下説明する。先ず、全ての収納部18
にコップ14を上向きに収納したラック12を飲料ディ
スペンサー10に送り込むと、前記搬送コンベヤ56に
おける搬送ベルト58の突起58aがラック12の凸凹
底部に係合し、該ラック12は供給部材36の下方に引
込まれる。このとき、前記計量器24は、図5に示す如
く、各計量部26が貯氷庫22における氷片放出口22
aの真下に臨む計量位置に位置決めされ、各計量部26
内には氷片16が夫々充填されているものとする。
【0026】前記搬送コンベヤ56により搬送されるラ
ック12の前半部に収納した18個のコップ14が、供
給部材36の対応する供給口36aの真下に臨む供給位
置に到来すると、これを検知手段が検出して搬送コンベ
ヤ56が停止されてラック12が位置決めされる(図5
参照)。
【0027】次に、前記駆動機構38が作動し、計量器
24は固定板32上を前進移動(ラック搬送方向上流側
に向けて移動)する。計量器24の各計量部26が、固
定板32における対応の開口32aの真上に臨む放出位
置に到来すると、前記駆動機構38が停止制御される。
また放出位置に到来した計量部26からは、図6に示す
如く、充填されていた氷片16が自重により落下し、該
氷片16は開口32a,シュート34および供給口36
aを介して待機中のコップ14に供給される。
【0028】また、前記搬送コンベヤ56が停止した適
宜のタイミングで、前記給水弁50が開放され、供給源
から給水管48を介して3本の分配管44に圧送された
水は、各散水ノズル46を介して対応の供給口36aに
向けて散水される(図4(a)参照)。なお、このときは前
記排水管52に配設した排水弁54は閉成されている。
そして、この水は供給口36aを介して待機中のコップ
14に供給され、これによりラック12に3×6列で整
列する18個のコップ14に、夫々計量された氷片16
と水とが供給される。所定量の水が供給されると、給水
弁50を閉成して分配管44への水の供給が停止され
る。
【0029】ここで給水弁50を閉成した際には、分配
管44および給水管48の内部には必然的に水が残留す
る。この残留水は、散水ノズル46から経時的に垂れて
周辺部を汚したり、雑菌が繁殖する原因となる。そこで
実施例のディスペンサー10では、給水弁50を閉成し
た後に前記排水管52に配設した排水弁54を開放して
管内を大気と連通させるようにしている。これにより、
排水弁54の配設位置より上方に位置する給水管48お
よび分配管44に残留する水は、排水管52に流下して
機外に排出される。なお、給水弁50を閉成した以後に
おいて、散水ノズル34からは後ダレ水が滴下するが、
該ノズル34における分配管44との接続端部46a
は、図4(b)に示す如く、分配管44の内部中央まで延
出しているので、該分配管44に残留する水が排水管5
2に流下して水位L以下となるとノズル34からは後ダ
レ水が滴下しなくなる。
【0030】すなわち、水の供給停止後に、供給管路内
に残留する水の殆どは排水管52を介して機外に排出さ
れるので、散水ノズル46から滴下する後ダレ水を極め
て少なく抑えることができ、周辺部が大量の後ダレ水に
より汚れるのを防止し得る。また、後ダレ水が完全に滴
下しなくなるまでに要する時間も短くなるので、後ダレ
水が滴下しなくなってからラック12を移動して次のコ
ップ群を供給口36aの真下に位置決めする場合に、そ
の待機時間を短かく設定して「お冷」を効率的に作ること
ができる。
【0031】前記コップ14への氷片16および水の供
給が完了すると、前記駆動機構38が逆転方向に駆動さ
れ、計量器24は後退移動する。計量器24の計量部2
6が、貯氷庫22における氷片放出口22aの真下の計
量位置に到来すると駆動機構38が停止する。このと
き、貯氷庫22に貯留されている氷片16は、図5に示
す如く、氷片放出口22aを介して計量部26内が満杯
になるまで充填され、氷片16の計量がなされる。
【0032】また前記搬送コンベヤ56が始動し、ラッ
ク12を搬送して後半部に収納した18個のコップ14
を供給部材36における対応の供給口36aの真下に臨
む供給位置に位置決めする。そして、再び計量器24が
計量位置から放出位置まで移動すると共に、前記排水弁
54が閉成して給水弁50が開放することにより、18
個のコップ14に夫々計量された氷片16と水とが供給
される。これにより、ラック12に収納されている全て
のコップ14に氷片16および水が供給される。
【0033】
【考案の効果】以上に述べた如く、本考案に係る飲料デ
ィスペンサーによれば、飲料を定量供給した後に、飲料
の供給経路内に残留している殆どの残留水を排液管を介
して機外に排出することができ、散液ノズルを介して滴
下する後ダレ液を極めて少なくすることができる。これ
により、飲料供給手段の下方周辺部が大量の後ダレ液に
より汚損されるのを抑制することができ、衛生的であ
る。従って、常に衛生的な状態の下で、氷片と飲料との
供給を実施し得るものである。
【0034】また分配管に接続される散液ノズルを、該
分配管の内部中央まで延出させたことにより、分配管に
残留する飲料が排液管に流下してその液位が接続端部よ
り低下した段階で、ノズルからは後ダレ水が滴下しなく
なる。これにより、後ダレ水が滴下しなくなるまで容器
を供給位置に待機させる場合において、該待機時間を短
かく設定することができ、短時間で多数の容器に氷片お
よび飲料を供給することが可能となる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る飲料ディスペンサーの全体構成を
示す概略側面図である。
【図2】図1に示す飲料ディスペンサーの要部縦断正面
図である。
【図3】図1に示す飲料ディスペンサーにおける飲料供
給経路を示す概略説明図である。
【図4】散水ノズルと分配管との接続状態を示す説明図
である。
【図5】計量器が計量位置に臨んでいる状態で示す説明
図である。
【図6】計量器が計量位置から放出位置に移動した状態
で示す説明図である。
【符号の説明】 10 飲料ディスペンサー 14 コップ 16 氷片 22 貯氷庫 22a 氷片放出口 24 計量器 26 計量部 44 分配管 46 散水ノズル 46a 接続端部 48 給水管 50 給水弁 52 排水管 54 排水弁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要パターンで配列された複数のコップ
    等の容器(14)が供給位置に位置決めされた際に、これら
    容器(14)に計量された氷片(16)と飲料とを供給する飲料
    ディスペンサー(10)であって、 所要量の氷片(16)が貯留され、底部に氷片(16)の放出口
    (22a)を形成した貯氷庫(22)と、 前記貯氷庫(22)の下方に配設され、前記容器(14)の配列
    パターンと一致する配列で形成された複数の計量部(26)
    を備え、これら計量部(26)に放出口(22a)を介して充填
    された氷片(16)を対応の容器(14)に放出する計量器(24)
    と、 前記供給位置に位置決めされた容器群の上方に配設さ
    れ、飲料供給源に給液管(48)を介して連通接続されると
    共に、該給液管(48)に配設した給液弁(50)を開放するこ
    とにより飲料が供給される分配管(44)と、 前記分配管(44)に連通接続され、その接続端部(46a)を
    分配管(44)の内部に所定長さ延出すると共に、他端を対
    応する容器(14)の上方に臨ませた複数の散液ノズル(46)
    と、 前記給液管(48)における分配管(44)の配設レベルより下
    方で、かつ前記給液弁(50)の配設位置より分配管側に分
    岐するよう連通接続された排液管(52)と、 前記排液管(52)に配設され、管内を大気と連通可能な排
    液弁(54)とからなり、 前記給液弁(50)の開放により各散液ノズル(46)を介して
    各容器(14)に所定量の飲料を供給した後、該給液弁(50)
    を閉成すると共に前記排液弁(54)を開放することによ
    り、給液管(48)および分配管(44)に残留する飲料を排液
    管側に流下させるよう構成したことを特徴とする飲料デ
    ィスペンサー。
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