JP3735408B2 - ディスペンサー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、計量器に設けた複数の計量部に、貯氷庫に貯留されている氷片を充填し、該計量部に充填された氷片を、コップ等の容器に供給するディスペンサーにおいて、計量器から放出される氷片を容器に案内するシュートを備えた氷シュート部材を装置本体から簡単に取外し得るよう構成し、当該氷シュート部材の洗浄や別仕様の氷シュート部材との交換を容易になし得るようにしたディスペンサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
喫茶店やレストランその他の飲食施設では、接客サービスとしてコップに氷片と水とを入れた「お冷」を提供することが行なわれている。この種の装置として、氷片と水とを供給するお冷ディスペンサーが好適に使用されている。このお冷ディスペンサーの基本構造を一例として述べれば、所定寸法の氷片を連続的に製造する製氷機と、該製氷機で製造された氷片を貯留する貯氷庫と、氷片の放出指令により貯氷庫から放出される氷片を計量する計量器と、コップに水を供給する水供給手段とからなり、供給口の下方に位置決めしたコップに、計量器で計量された氷片および水を充填供給するよう構成されている。
【0003】
前記お冷ディスペンサーでは、一回の動作につき1個のコップに計量した氷片および水を供給するよう構成されている。この場合において、前記喫茶店やレストラン等では、時間帯により来客の数が大きく異なり、来客の少ないときには、前記お冷ディスペンサーによりその都度「お冷」を作って提供する分には差支えないが、昼食時や夕食時のように一度に大量の来客があると、お冷ディスペンサーにより来客分の「お冷」を作るのに時間が掛かり、これが無視し得ない問題となっている。
【0004】
このため、大量の来客が予想される時間帯の前に、予め多数のコップに「お冷」を作っておくことにより対処していた。しかるに、予めコップに氷片と水とを入れておくと、氷片が融けてしまってムダとなったり、水が温くなってしまう難点があった。
【0005】
そこで、前述した問題に対処する1つの提案が、本件出願人により、発明「氷ディスペンサー」として出願されている。先の出願に係るディスペンサーは、所要量の氷片が貯留される貯氷庫の下方に、複数の計量部を形成した計量器が、計量位置と放出位置との間を往復移動自在に配設されている。またディスペンサーには、計量部と対応する数の散水ノズルが、放出位置の下方に位置決めされる各コップの上方に臨むよう配設されている。この構成に係る氷ディスペンサーによれば、放出位置の下方に複数のコップを位置決めした後、前記計量器を計量位置から放出位置に移動することにより、計量部で計量された所定量の氷片が各コップに供給される。また散水ノズルによる散水を開始することにより、氷片が供給された各コップに所定量の水が供給される。すなわち、一度に複数のコップに「お冷」を作り得るので、大量の来客があった場合に、迅速に対応することができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記氷ディスペンサーでは、計量器の下方に、該計量器が放出位置に移動したときの各計量部と対応する開口およびシュートを備えた氷シュート部材が配設され、各計量部で計量された氷片は、氷シュート部材の開口およびシュートを介して各コップに供給されるよう構成されている。すなわち、氷片を放出する毎に氷シュート部材に該氷片が接触するため、その接触部には経時的に水垢が付着することとなっていた。この水垢を長期に亘って放置しておくと、氷シュート部材の上方を移動する計量器の移動を阻害したり、氷片に水垢が転移して不衛生となるため、前記氷シュート部材は定期的に洗浄する必要がある。
【0007】
しかし、前記氷シュート部材は装置本体の内部に配設されているため、該氷シュート部材を取外すことなく外部から洗浄するのは極めて困難であり、洗浄に際しては氷シュート部材を装置本体から取外す必要があった。この場合において、前記氷ディスペンサーでは、計量器を移動自在に支持すると共に該計量器の駆動機構が配設されている支持板に氷シュート部材が配設されていたため、氷シュート部材を取外すには駆動機構も分解して取外さなければならず、極めて時間が掛かる煩雑な作業となっていた。また、洗浄後の組付け作業に際し、駆動機構を組付ける際に汚れた手指で氷シュート部材を取扱うことがあり、該氷シュート部材が汚れてしまう問題も指摘される。
【0008】
なお、前記氷ディスペンサーでは、氷シュート部材の下方に、各シュートに対応する複数の供給口を形成した供給部材を配置し、前記散水ノズルから供給口に向けて散水した水を、シュートを介して供給される氷片と共に各コップに供給する構成が採用されている。すなわち、供給部材にも経時的に水垢が付着し、これが氷片に転移して不衛生となるため、前記氷シュート部材と同じように供給部材も定期的な清掃が必要であった。しかしながら、この供給部材においても装置本体から簡単に取外し得る構成とはなっていなかった。
【0009】
ここで、前記飲食施設では、アイスピッチャー等の大型の容器に氷片を入れる要請があるが、前述した氷ディスペンサーでは、氷片は計量器から複数個所に分配供給されるよう構成されているため、1個のアイスピッチャーにのみ氷片を入れることができなかった。従って、複数のコップに分配して入れた氷片を、アイスピッチャーに移し替えたり、または前記供給部材における全ての供給口の領域をカバーし得る開口を有する別の容器に氷片を一旦集め、この容器からアイスピッチャーに氷片を移し替えることが行なわれていた。しかるにこの場合は、コップまたは容器から氷片をアイスピッチャーに移し替えるときに作業者の手指が氷片に触れることがあり、不衛生となる問題が指摘される。
【0010】
【発明の目的】
この発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、氷シュート部材や供給部材の装置本体からの取外しや取付けを容易に行ない得ると共に、別仕様の部材と交換することでアイスピッチャー等の大型の容器に一度に氷片を供給し得るディスペンサーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため本発明は、所要量の氷片が貯留され、底部に氷片の放出口を形成した貯氷庫と、この貯氷庫の下方に所定間隔離間して配設され、前記氷片放出口の真下から偏位した位置に複数の開口を氷片放出口の延在方向に所定間隔で穿設すると共に各開口と対応する下面に複数のシュートを垂設した氷シュート部材と、前記貯氷庫と氷シュート部材との間に摺動自在に配設され、氷シュート部材における開口と対応する複数の計量部を形成した計量器とを備え、この計量器の計量部を、前記氷片放出口と連通する計量位置と、前記開口と連通する放出位置との間を往復移動させることにより、計量部に充填されている氷片を放出位置において各シュートの下方に位置決めした各容器に放出するようにしたディスペンサーにおいて、
前記貯氷庫、氷シュート部材および計量器等の各部材が取付けられ、少なくとも氷シュート部材の前部側への取出しを許容する開口部を前部側に有する装置本体と、
前記装置本体における計量器の移動方向と交差する両側の後部側に対向的に配設され、前記氷シュート部材の後部に対応的に形成した係合部が位置決めされる位置決め手段と、
前記氷シュート部材の前部側に形成され、装置本体の前部側に着脱自在にねじ止めされる固定部とからなり、
前記位置決め手段に係合部を介して位置決めされると共に固定部が装置本体にねじ止めされている氷シュート部材を、装置本体から固定部を取外すことにより該本体に対して前部側に取出し得るよう構成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るディスペンサーにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、実施例に係るディスペンサーの概略側面図であって、該ディスペンサー10は、厨房内で食器を洗浄する際に使用される汎用のラック12に整列的に収納した所定数のコップ11(図2参照)に、計量した氷片および水を供給するよう構成されている。このラック12には、前後方向(ラック12のディスペンサー10への出入れ方向)に3列で、これと交差する幅方向に6列の合計18個のコップ11が収納されるよう構成されている。そして、ディスペンサー10に配設したテーブル14の所定位置にラック12を載置した後、該ディスペンサー10を一回動作することにより、ラック12に収納されている18個のコップ11に氷片および水が夫々供給されるようになっている。
【0014】
前記ディスペンサー10の装置本体16は、4本の支柱15(一部のみ図示)を相互に連結した枠体の外側にパネル(図示せず)を配設して構成したものであって、その前部側にはラック12や後述する氷シュート部材24および供給部材28の出入れを許容する開口部17が画成されている。この装置本体16の内部には、大量の氷片を所定レベルまで貯留し得る貯氷庫18が配設され、該貯氷庫18の底面に、前後方向に所定間隔離間して3つの氷片放出口18aが形成されている。各氷片放出口18aは、後述する計量器20に形成した幅方向に整列する6個所の計量部21に沿って開口し、該列の全ての計量部21に氷片を充填し得るよう設定されている(図2参照)。また、貯氷庫18の後面側には、図1に示す如く、オーガ式製氷機22が配設され、該製氷機22で製造した氷片を貯氷庫18に放出貯留するよう構成されている。なお貯氷庫18の内部には、図2に示す如く、各氷片放出口18aの真上に臨む位置にアジテータ38が回転自在に配設され、該アジテータ38により放出口18aから計量部21に氷片を確実に供給するようになっている。
【0015】
前記装置本体16における幅方向の両側に、前後方向に延在する一対の側板19,19が対向的に配設され、この側板19,19間に、貯氷庫18の底面から下方に所定間隔離間して氷シュート部材24が着脱自在に位置決め固定されるようになっている。各側板19の後部側には、図5に示す如く、その下端から内側(他方の側板19を指向する方向)に略水平に延出する載置部44と、その後端から内側に略垂直に延出する規制部45とが形成されると共に、規制部45の下端と載置部44の上面との間に、内側に開放する位置決め手段としての切欠部46が形成されている。また側板19の前部側に、規制部45と平行に内側に延出する固定片47が形成されると共に、この固定片47にはねじ孔47aが形成されて、氷シュート部材24は、載置部44、規制部45、切欠部46および固定片47を介して側板19に位置決め固定されるようになっている。
【0016】
すなわち、前記氷シュート部材24の幅方向両側には、図3に示す如く、各側板19に向けて延出する支持部24bが夫々形成され、各支持部24bの後端部が対応する載置部44に載置されるよう構成される。また各支持部24bの後端部には、図6に示す如く、後方に突出する係合部24cが夫々形成され、両係合部24c,24cが前記規制部45,45の切欠部46,46に係合することで、氷シュート部材24の幅方向の位置決めがなされるよう構成されている。すなわち、両係合部24c,24cの離間寸法は、両切欠部46,46の離間寸法と略一致するよう設定され、各係合部24cの外側端部が対応の切欠部46の端部に当接することで氷シュート部材24の位置規制がなされる。また係合部24cの形成位置から幅方向外方に臨む支持部24bの後端縁部24dは、規制部45の前面に当接係合して、当該氷シュート部材24の前後方向の位置決めを行なうべく機能する。なお、氷シュート部材24の幅寸法は、装置本体16における開口部17の内部寸法より小さく設定されており、該氷シュート部材24は装置本体16に対して開口部17を介して出入れ自在に構成されている。
【0017】
また氷シュート部材24の各支持部24bにおける前端部には、上方に向けて折曲された固定部48が夫々形成されると共に、この固定部48に通孔48aが穿設されている。そして、固定部48の後面を側板19の固定片47における前面に当接した状態で、図4に示す如く、固定部48の通孔48aに前側から挿通したねじ49を固定片47のねじ孔47aに螺挿することにより、氷シュート部材24は前後方向の位置決めのなされた状態で側板19に固定される。なお、側板19に配設される固定片47に対して載置部44は所要高さだけ下方に位置するよう設定され、これにより側板19,19に配設される氷シュート部材24は後部側に向けて下方傾斜するよう構成される。
【0018】
前記氷シュート部材24には、側板19,19間に位置決め固定した状態において、貯氷庫18の各氷片放出口18aの真下から前方に所定距離だけ偏位した位置に、幅方向に整列する6個所の開口24aが形成されている。すなわち氷シュート部材24には、前後方向に3列で、幅方向に6列の合計18個の開口24aが形成される。なお、氷シュート部材24の各開口24aと対応する下面には、氷片放出に際して開口24aを介して放出される氷片を、対応する供給口59a(後述)に案内するシュート26が夫々垂設される(図2参照)。
【0019】
前記氷シュート部材24の下方には、図3および図4に示す如く、供給部材28が装置本体16に着脱自在に配設される。すなわち、前記各側板19の規制部45に保持部材50が垂設され、該保持部材50の載置部44から下方に所定高さだけ離間した位置に、前側に開放するコ字状に形成された位置決め手段としての支持部50aが形成されている(図5参照)。また装置本体16の前側に位置する各支柱15の内側に、ねじ孔15aが夫々形成される。これに対して供給部材28は、図7に示す如く、矩形状の底板51の両側縁および後縁に所要高さで壁板52が形成された略箱状に形成され、係合部としての後部53が保持部材50の支持部50aに前側から着脱自在に嵌合されるようになっている。また底板51の前縁には、前板54が前方に向けて上方傾斜するよう形成されると共に、該前板54の幅方向両端縁に固定部としての支持板56が夫々折曲形成されている。両支持板56,56の離間寸法は、装置本体16の前側で対向する支柱15,15の離間寸法と略同一に設定されており、各支持板56を対応する支柱15の内側に当接した状態で、該支持板56に形成した通孔56aに挿通したねじ57を支柱15のねじ孔15aに螺挿することにより、供給部材28は装置本体16に幅方向および前後方向に位置決めされた状態で固定される。
【0020】
前記供給部材28の底板51における中央には、該供給部材28を装置本体16に固定した状態で、前記氷シュート部材24の全てのシュート26と連通する大きな開口51aが形成されている。そしてこの開口51aに、氷シュート部材24の各開口24aと対応する3×6列のパターンで供給口59aが形成されたシュートカバー59が着脱自在に配設される。すなわち、シュートカバー59は、その全体の外形寸法が開口51aの内部寸法よりも大きく設定された板材で構成されると共に、その後端縁には開口51aの幅寸法よりも短尺な係合片70が延設されている。またシュートカバー59の前部側に複数(実施例では2つ)の通孔59bが穿設されると共に、供給部材28の底板51には該通孔59bと対応するねじ孔51bが形成されている。そして、シュートカバー59の係合片70を供給部材28の下方から開口51aに挿入して底板51の上面に係合した状態で、該カバー59の各通孔59bに下方から挿通したねじ71を供給部材28のねじ孔51bに螺挿することにより、シュートカバー59は供給部材28に固定される。なお、シュートカバー59と供給部材28とを固定するねじ71は、作業者が工具等を用いることなく手指で容易に操作し得るものであって、供給部材28を装置本体16に固定した状態で、シュートカバー59のみを簡単に取外したり取付けることができるよう構成されている。
【0021】
また、シュートカバー59を配設した供給部材28を、前記保持部材50と支柱15を介して装置本体16に固定した状態で、シュートカバー59の各供給口59aの上方に、対応的にシュート26の下端が臨み(図2参照)、開口24aおよびシュート26を介して放出される氷片は、供給部材28の下方に搬入されるコップ11に供給口59aを介して充填されるようになっている。また、シュートカバー59の各供給口59aに対応して、水供給源に連通する散水ノズル42が臨み、各散水ノズル42から散水される水が対応の供給口59aを介してコップに供給されるよう構成される。図7において符号72は、シュートカバー59の上面に配設されて前記散水ノズル42を支持する支持部材を示す。
【0022】
なお、実施例では供給部材28とシュートカバー59とを別体として構成したが、シュートカバー59を省略して供給部材28の底板51に3×6列のパターンで供給口を形成するようにしてもよい。
【0023】
前記貯氷庫18と氷シュート部材24との間には、矩形状の板体として構成した計量器20が、図3に示す如く、その幅方向両端部を介して装置本体16に配設したガイド30,30に摺動自在に支持されている。また計量器20には、氷片が充填されることにより計量を行なう複数の計量部21が、氷シュート部材24の各開口24aと対応する3×6列のパターンで形成される。そしてこの計量器20は、後述する駆動機構32を介して前後方向に移動され、前記各計量部21が貯氷庫18における対応の氷片放出口18aの真下に臨む計量位置と、各計量部21が氷シュート部材24における対応の開口24aの真上に臨む放出位置との間を往復するようになっている。
【0024】
前記計量部21は、図2に示す如く、上下に連通する四角形状の通孔として形成され、幅方向に整列する6個所の計量部21は、貯氷庫18の氷片放出口18aに共通的に連通し得るよう設定されている。これにより、計量器20を計量位置に位置させれば、計量部21には貯氷庫18に貯留された氷片が氷片放出口18aを介して充填され、これにより氷片の計量(容量の計量)がなされる。なお、計量位置に臨む計量部21の下面は、前記氷シュート部材24の開口24aが形成されていない部位で閉塞され、氷片が落下しないよう構成される。そして、前記氷片が充填された計量器20を放出位置まで移動させれば、計量部21内の氷片は自重により落下して、前記開口24a,シュート26および供給口59aを介して待機中のコップ11に放出される。なお、計量器20が放出位置に移動した際には、貯氷庫18における各氷片放出口18aは、計量器20における計量部21が形成されていない部位で閉塞され、貯氷庫18内の氷片が外部に放出されないよう構成されている。
【0025】
前記計量部21の上部側には、計量器20を計量位置に臨ませた状態において、氷片放出口18aから後方に延在する切欠部21aが形成されている。この切欠部21aは、計量部21を計量位置から放出位置へ移動させる際に、氷片放出口18aと計量部21との境界に臨む氷片が噛み込まれるのを防止するべく機能する。これにより、計量器20は常に円滑に移動し、定量供給を達成し得る。
【0026】
図3に示す如く、前記計量器20を挟む前記両側板19,19に、計量器20を計量位置と放出位置との間を往復移動させる駆動機構32が配設されている。すなわち、側板19には搬送方向に所定間隔離間して対をなすスプロケット34,34が夫々回転自在に配設され、対応のスプロケット34,34間に無端チェン36が巻掛けられている。そして両無端チェン36,36の適宜位置が、計量器20の幅方向両側に夫々固定されるようになっている。従って、図示しないモータを介して無端チェン36,36を正逆方向に走行させることにより、該チェン36,36の走行に伴って計量器20は前記ガイド30,30に沿って前後方向に往復摺動する。
【0027】
【実施例の作用】
次に、実施例に係るディスペンサーの作用につき以下説明する。前記装置本体16に氷シュート部材24および供給部材28を取付けるには、先ず装置本体16における前側の開口部17から氷シュート部材24を取付ける。すなわち、氷シュート部材24における両支持部24b,24bの後部側を対応の載置部44,44に載置した状態で、該氷シュート部材24を後側に向けて押し込む。載置部44,44に沿って押し込まれる氷シュート部材24は、各支持部24bの後端に突設した係合部24cが、図6に二点鎖線で示す如く、規制部45の切欠部46に係合されることで幅方向の位置決めがなされる。また支持部24bの後端縁部24dが規制部45の前面に当接係合すると共に、支持部24bの前端部に形成した固定部48の後面を側板19に配設した固定片47の前面に当接することで、前後方向の位置決めがなされる。そして、各固定部48の通孔48aに前側から挿通したねじ49を固定片47のねじ孔47aに螺挿することにより、氷シュート部材24は装置本体16に位置決め固定される。
【0028】
次に、供給部材28における後部53,53を対応の保持部材50,50の支持部50a,50aに前側から嵌合した状態で、該供給部材28の前板54に形成した両支持板56,56を、その通孔56a,56aが対応する支柱15,15のねじ孔15a,15aと一致するよう位置させる。そして、各支持板56の通孔56aに挿通したねじ57を支柱15のねじ孔15aに螺挿することにより、供給部材28は装置本体16に前後および幅方向の位置決めがなされた状態で固定される。
【0029】
前記装置本体16に氷シュート部材24と供給部材28とを取付けたディスペンサー10では、前記計量器20を駆動機構32によりガイド30,30に沿って往復移動させることにより、計量位置において各計量部21に充填された氷片は、計量器20が放出位置に移動することにより、前記開口24a,シュート26,供給口59aを介して、予め位置決めされているラック12に収納した対応のコップ11に供給される。
【0030】
前記氷片の放出運転を繰返すと、前記氷片が接触する氷シュート部材24や供給部材28に経時的に水垢が付着して不衛生となる。この場合は、供給部材28を装置本体16に固定しているねじ57,57を取外した後、該供給部材28を前面側に引出すことにより装置本体16の開口部17から簡単に取出すことができる。また氷シュート部材24においても、装置本体16に固定しているねじ49,49を取外した後、氷シュート部材24を前面側に引出すことにより装置本体16の開口部17から簡単に取出すことができる。すなわち、氷シュート部材24および供給部材28は、装置本体16から簡単に取外すことができるので、洗浄に要する準備作業を短縮して作業効率を向上させることができる。また氷シュート部材24および供給部材28の取付けに際しても、各部材24,28を開口部17を介して装置本体16の内部に入れて、前側に位置するねじ49,57を締付けるだけでよいので、作業者が取扱う際に汚すことはなく、衛生的に保ち得る。
【0031】
また、供給部材28に配設したシュートカバー59は、前側下面に位置するねじ71を作業者が取外すだけで、供給部材28から簡単に取外すことができるから、該カバー59の洗浄も容易に行ない得る。なお、シュートカバー59の取外しや取付けに際しては工具を必要としないから、工具を探す手間を省くことができる。
【0032】
【変形例について】
なお、前記氷シュート部材24の後部側を位置決めする手段としては、前述したような切欠部46,46の構成に限定されるものでない。例えば図8に示す如く、規制部45に通孔73を形成し、該通孔73に氷シュート部材24の係合部24cを挿通する構成を採用し得る。また図9に示すように、載置部44に図示形状に折曲形成した位置決め部材74を配設し、その前面側を指向する水平部74aを、載置部44から氷シュート部材24における支持部24bの厚み分だけ上方に離間するよう位置決めする。そして、支持部24bの後部を、水平部74aと載置部44との間に挿入することにより、氷シュート部材24を位置決めするようにすることができる。
【0033】
【変更例について】
前述したように氷シュート部材24や供給部材28を装置本体16に対して簡単に着脱交換可能に構成したディスペンサー10では、図10〜図12に示すように、氷シュート部材24または供給部材28を別の仕様のものに変更することにより、計量器20から放出される氷片を1個所に集めて大型の容器であるアイスピッチャー58に供給することができる。
【0034】
例えば図10に示す変更例では、前記実施例と同一の氷シュート部材24に配設されている全てのシュート26に連通する単一の供給口60aを形成した供給部材60を氷シュート部材24の下方に配設する。従って、計量器20から氷シュート部材24を介して供給部材60に放出された氷片は、単一の供給口60aにより1個所に集められて、該供給口60aの下方に位置決めしたアイスピッチャー58に供給することができる。
【0035】
また図11に示す変更例では、前記実施例と同一の構成を有する供給部材28からシュートカバー59を取外すと共に、その下面に該部材28に形成されている開口51aと連通する漏斗状の単一の供給口62aを形成した案内部材62を着脱自在に固定する。この場合は、供給部材28における開口51aから放出された氷片は、案内部材62により1個所に集められ、該案内部材62の供給口62aの下方に位置決めしたアイスピッチャー58に供給される。なお、供給部材28の下面に案内部材62を配設する構成は、背の低いアイスピッチャー58に氷片を供給する場合に好適に使用される。また供給部材28にシュートカバー59を取付けた状態で、案内部材62を配設してもよい。
【0036】
また図12に示す変更例では、氷シュート部材24および供給部材28の何れも別仕様のものと交換したものであって、別仕様の氷シュート部材64は、計量器20の各計量部21と対応する開口64aが形成されると共に、その下面に全ての開口64aと連通する単一のシュート66を形成している。また別仕様の供給部材68は、前記シュート66に対応する1つの供給口68aのみが開設されている。従って、計量器20から氷シュート部材64に放出された氷片は、全ての開口64aからシュート66により1個所に集められ、供給部材68における供給口68aの下方に位置決めしたアイスピッチャー58に供給される。
【0037】
なお実施例では、コップに氷片と水とを供給するディスペンサーを例に挙げて説明したが、コップに氷片のみを供給するディスペンサーであってもよいこと勿論である。また、前記テーブルに代えて搬送コンベヤを配設し、該コンベヤに載置したラックを氷片の放出位置の真下に移動させるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上に述べた如く、本発明に係るディスペンサーによれば、氷シュート部材を単体で装置本体に対して着脱自在に配設するよう構成したから、氷シュート部材が汚れた際には短時間で装置本体から取外して洗浄することができる。また氷シュート部材は装置本体の前面側から取外したり取付けることができるので、装置本体の幅方向両側に他の厨房機器や壁があっても作業を容易に行ない得る。なお、氷片が接触する供給部材も装置本体の前面側から簡単かつ短時間で取外したり取付けることができるから、洗浄作業を容易に行うことができる。
【0039】
また、氷シュート部材や供給部材を着脱自在に構成したことにより、アイスピッチャー等のような大型の容器に氷片を供給する場合は、その仕様に合った構造の氷シュート部材や供給部材と簡単に交換することができ、ユーザーの要請に応えることができる。そして、氷シュート部材や供給部材を交換することで、複数のコップや別の容器に入れた氷片をアイスピッチャーに移し替える作業を必要とせず、氷片に作業者の手指が触れて不衛生となるのを防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るディスペンサーの全体構成を示す概略側面図である。
【図2】 実施例に係るディスペンサーの概略構成を示す要部側断面図である。
【図3】 実施例に係るディスペンサーの氷シュート部材および供給部材の配設位置を一部断面で示す要部正面図である。
【図4】 実施例に係るディスペンサーの氷シュート部材および供給部材の取付け状態を示す説明側面図である。
【図5】 実施例に係る氷シュート部材および供給部材を位置決め固定するために側板に配設された各部材を示す要部概略斜視図である。
【図6】 実施例に係る氷シュート部材と切欠部との関係を示す要部概略斜視図である。
【図7】 実施例に係る供給部材からシュートカバーを取外した状態で示す概略斜視図である。
【図8】 実施例に係る氷シュート部材の位置決め手段の変形例を示す要部概略斜視図である。
【図9】 実施例に係る氷シュート部材の位置決め手段の別の変形例を示す要部概略斜視図である。
【図10】 供給部材を別仕様のものと交換した変更例を示す要部説明図である。
【図11】 供給部材を別仕様のものと交換した別の変更例を示す要部説明図である。
【図12】 氷シュート部材および供給部材を別仕様のものと交換した変更例を示す要部説明図である。
【符号の説明】
11 コップ(容器),16 装置本体,17 開口部,18 貯氷庫
18a 氷片放出口,20 計量器,21 計量部,24 氷シュート部材
24a 開口,24c 係合部,26 シュート,28 供給部材
46 切欠部(位置決め手段),48 固定部,50a 支持部(位置決め手段)
51a 開口,53 後部(係合部),56 支持部(固定部)
58 アイスピッチャー(単一の容器),59a 供給口,60 供給部材
60a 供給口,62 案内部材,62a 供給口,64 氷シュート部材
64a 開口,66 シュート,68 供給部材,68a 供給口

Claims (5)

  1. 所要量の氷片が貯留され、底部に氷片の放出口(18a)を形成した貯氷庫(18)と、この貯氷庫(18)の下方に所定間隔離間して配設され、前記氷片放出口(18a)の真下から偏位した位置に複数の開口(24a)を氷片放出口(18a)の延在方向に所定間隔で穿設すると共に各開口(24a)と対応する下面に複数のシュート(26)を垂設した氷シュート部材(24)と、前記貯氷庫(18)と氷シュート部材(24)との間に摺動自在に配設され、氷シュート部材(24)における開口(24a)と対応する複数の計量部(21)を形成した計量器(20)とを備え、この計量器(20)の計量部(21)を、前記氷片放出口(18a)と連通する計量位置と、前記開口(24a)と連通する放出位置との間を往復移動させることにより、計量部(21)に充填されている氷片を放出位置において各シュート(26)の下方に位置決めした各容器(11)に放出するようにしたディスペンサーにおいて、
    前記貯氷庫(18)、氷シュート部材(24)および計量器(20)等の各部材が取付けられ、少なくとも氷シュート部材(24)の前部側への取出しを許容する開口部(17)を前部側に有する装置本体(16)と、
    前記装置本体(16)における計量器(20)の移動方向と交差する両側の後部側に対向的に配設され、前記氷シュート部材(24)の後部に対応的に形成した係合部(24c,24c)が位置決めされる位置決め手段(46,46)と、
    前記氷シュート部材(24)の前部側に形成され、装置本体(16)の前部側に着脱自在にねじ止めされる固定部(48,48)とからなり、
    前記位置決め手段(46,46)に係合部(24c,24c)を介して位置決めされると共に固定部(48,48)が装置本体(16)にねじ止めされている氷シュート部材(24)を、装置本体(16)から固定部(48,48)を取外すことにより該本体(16)に対して前部側に取出し得るよう構成した
    ことを特徴とするディスペンサー。
  2. 前記装置本体(16)における氷シュート部材用の位置決め手段(46,46)の配設位置より下方に配設される別の位置決め手段(50a,50a)と、
    前記別の位置決め手段(50a,50a)に位置決めされる係合部(53,53)が後部側に形成され、装置本体(16)に対して前部側の開口部(17)から出入れ自在な供給部材(28)と、
    前記供給部材(28)の前部側に形成され、装置本体(16)の前部側に着脱自在にねじ止めされる固定部(56,56)と、
    前記供給部材(28)に形成され、装置本体(16)に位置決め固定された状態で、前記氷シュート部材(24)のシュート(26)から放出される氷片の通過を許容する開口(51a)とを備える請求項1記載のディスペンサー。
  3. 前記氷シュート部材(24)の各シュート(26)と対応する複数の供給口(59a)を有する供給部材(28)を、全てのシュート(26)と連通する単一の供給口(60a)を形成した別の供給部材(60)と交換し、全てのシュート(26)を介して供給される氷片を供給口(60a)の下方に位置決めした単一の容器(58)に放出するよう構成した請求項2記載のディスペンサー。
  4. 前記氷シュート部材(24)の各シュート(26)と対応する複数の供給口(59a)を有する供給部材(28)の下面に、全ての供給口(59a)と連通する供給口(62a)を形成した案内部材(62)を着脱自在に配設し、全ての供給口(59a)を介して供給される氷片を案内部材(62)の供給口(62a)の下方に位置決めした単一の容器(58)に放出するよう構成した請求項2記載のディスペンサー。
  5. 前記各開口(24a)と対応する下面に複数のシュート(26)を垂設した氷シュート部材(24)を、全ての開口(64a)と連通する単一のシュート(66)を下面に形成した別の氷シュート部材(64)と交換すると共に、前記複数の供給口(59a)を有する供給部材(28)を、別の氷シュート部材(64)のシュート(66)と対応する位置に単一の供給口(68a)を形成した別の供給部材(68)と交換し、別の氷シュート部材(64)の全ての開口(64a)からシュート(66)に供給される氷片を別の供給部材(68)の供給口(68a)の下方に位置決めした単一の容器(58)に放出するよう構成した請求項2記載のディスペンサー。
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