JPH075404U - ブーツ型くずれ防止用の型 - Google Patents

ブーツ型くずれ防止用の型

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JPH075404U
JPH075404U JP4054393U JP4054393U JPH075404U JP H075404 U JPH075404 U JP H075404U JP 4054393 U JP4054393 U JP 4054393U JP 4054393 U JP4054393 U JP 4054393U JP H075404 U JPH075404 U JP H075404U
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mold
deodorant
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブーツの型を保持するための本来の機能を発
揮し、実用上充分な消臭機能を有する消臭・吸湿・抗菌
等のアメニティー機能を付与した新規なブーツ型くずれ
防止用の型を得る。 【構成】 銅CMCを1部、鉄フタロシアニン担持パル
プ0.5部、パルプ3部よりなるパルプ混合物を製紙形
成した後、図1のような形態に成形する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、消臭・吸湿・抗菌等のアメニティー機能を付与したブーツ型くずれ 防止用の型に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ブーツの未着用時又は保管時において、ブーツの型がくずれないよう に、型紙等をブーツ内に挿入して型くずれを防止している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ブーツの未着用時又は保管時において、ブーツ型くずれ防止用 の型として、型紙等を用いた場合、ブーツ内に残留する人間の体液・汗等からな る特有の悪臭を防ぐことは出来ず、再度ブーツ着用の際不快感を与える。 他方、人間の体液・汗等からなる特有の悪臭を防ぐ方法として、特開昭63− 112701号、実開昭63−88103号記載の金属フタロシアニン担持繊維 を用いる方法、実開昭63−175407号記載の銅イオン担持繊維を用いる方 法、特開昭63−270900号記載の銅カルボキシエチルセルロースを用いる 方法が公知であるが、これらは消臭性の繊維自体又は靴中敷、靴下として利用さ れている。しかしながら、ブーツ型くずれ防止用の型として、アメニティー機能 が付与されたものは報告がない。 本考案は、ブーツの型を保持するための本来の機能を発揮し、実用上充分な消 臭機能を有する消臭・吸湿・抗菌等のアメニティー機能を付与した新規なブーツ 型くずれ防止用の型を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、目的とする機能を有する素材の選択により、実用レベルで満足可能 な消臭・抗菌・吸湿機能の付与を可能にし達成できたものである。 即ち、本考案は、銅カルボキシメチルセルロース系繊維、金属フタロシアニン 担持繊維、パルプ繊維を含むシート状物からなるブーツの型くずれ防止用の型を 提供するものである。
【0005】 本考案に用いられる銅カルボキシメチルセルロース系繊維は、例えば特開昭6 3−270900号に記載されるものでよく、カルボキシメチル化セルロース繊 維に銅を吸着させた錯体であり、カルボキシメチル基置換度は目的とするシート の加工特性からは0.35以下が好ましく、更には0.1以下の極低置換度のも のでも消臭・抗菌機能は充分である。銅カルボキシメチルセルロース系繊維は、 従来の悪臭防止用に良く用いられる活性炭と比較すると、活性炭の場合、湿気の ある雰囲気中では悪臭除去効果が弱まるのに対し、低置換度銅カルボキシメチル セルロース系繊維の場合は湿気の多い環境での消臭効果が強く且つ銅による抗菌 効果も発現により、抗菌機能も付与される。 また、金属フタロシアニン担持繊維としては、中心金属が鉄、コバルト等の重 金属からなる金属フタロシアニン誘導体又は金属フタロシアニン置換誘導体を、 例えばセルロース系繊維等の繊維に担持させたものが好ましく用いられる。 金属フタロシアニン(置換)誘導体は、空気中の酸素との反応により酵素反応類 似の酸化・還元が繰り返しおこる作用があり、悪臭物質の酸化除去がブーツ内で 繰り返し継続するため、例えば活性炭等と比較し、悪臭除去の有効期間が永続す る。 本考案は、消臭材として、上記銅カルボキシメチルセルロース系繊維及び金属 フタロシアニン担持繊維を用いるのだが、短時間の消臭機能は、主に速効性の消 臭機能を有する銅カルボキシメチルセルロース系繊維の消臭能力に依存するため 、実用的には高価な金属フタロシアニン(置換)誘導体の繊維への担持量は1. 0%以下で充分である。更に消臭・抗菌機能を有する、水酸化銅等のコロイドを 担持したパルプ繊維、銅イオンとセルロースの錯体からなる繊維等の銅担持パル プを加えることも出来る。 本考案に用いられるパルプ繊維は、ブーツ型くずれ防止用の型の形成及び吸湿 性付与を目的として用いるものであり、製紙用パルプや古紙が好ましく用いられ る。更にシート強度向上のためセルロース繊維等の短繊維を必要に応じ混合して も良い。 上記消臭材及びパルプ繊維を含有するシートは、公知の湿式法又は乾式法によ り形成することができ、その際、ポリアクリルアミド或いはその誘導体系ポリマ ー・ポバール/ポリクラール系ポリマー及び合成パルプ等の紙力増強剤を用いる ことが好ましい。 本考案のブーツ型くずれ防止用の型は、前記消臭材及びパルプ繊維を含有する シートを、例えば図1に示す円錐型、十字型、又、円筒型、角柱型等のように成 形すればよいが、本考案のブーツ型くずれ防止用の型の形態はこの限りではない 。
【0006】
【実施例】
実施例1 銅CMCを1部、鉄フタロシアニン担持パルプ(以下PCパルプという)0.5 部、パルプ3部よりなるパルプ混合物を製紙形成した後、図1のような形態に成 形しブーツ用型くずれ防止用の型を作成した。 実施例2〜10 実施例1において、組成又は成形形態(図面参照)を表1に示すように代えた以 外は実施例1と同様の方法でブーツ用型くずれ防止用の型を作成した。 比較例1 実施例3において、銅CMCとPCパルプを除いた以外は実施例3と同様の方法 でブーツ用型くずれ防止用の型を作成した。 表1に組成及び評価結果を示す。
【0007】
【表1】 組 成 実施例 銅CMC PCハ゜ルフ ハ゜ルフ゜ 銅ハ゜ルフ゜ 添加物 形態 モニター評価 ──────────────────────────────────── (0.5%PC) 1 1(部) 0.5(部) 3(部) 0(部) なし (a) 効果大 2 1 0.5 3 0 なし (b) 効果大 3 1 0.5 3 0 なし (c) 効果大 (0.1%PC) 4 1 0.5 3 1 なし (a) 効果大 5 1 0.5 3 1 なし (c) 効果大 6 1 0.5 3 1 合成ハ゜ルフ゜ (c) 効果大 7 1 0.5 3 1 ホ゜ハ゛ール (c) 効果大 8 1 0.5 3 1 ホ゜リアクリルアミト゛ (a) 効果大 9 1 0.5 3 1 ホ゜リアクリルアミト゛ (b) 効果大 10 1 0.5 3 1 ホ゜リアクリルアミト゛ (c) 効果大 比較例 1 0 0 5 0 なし (c) 悪臭がとれない
【0008】
【考案の効果】
本考案のブーツ型くずれ防止用の型は、適度に吸湿性のあるパルプ、速効性の 消臭効果及び抗菌効果を有する銅CMC、及びフタロシアニン誘導体等の酵素類 似反応を有する化合物担持パルプより形成されるため、実用上極めて有効な消臭 ・抗菌・吸湿の機能を有するものである。 表1に示すように、ブーツ着用のモニターへ本考案のブーツ型くずれ防止用の 型の効果を確認したところ、いずれも消臭・抗菌効果が確認され、特に長時間着 用した後、いずれのモニターも、本考案のブーツ型くずれ防止用の型の消臭・抗 菌効果は顕著に現れ、保管後の再使用時に悪臭・カビ等の発生がみられないこと を確認した。 尚、モニターへの評価用試料としては本考案のブーツ型くずれ防止用の型と消 臭材を使用しないパルプ製のブーツ型くずれ防止用の型を同一の形状とした一対 のブーツ型くずれ防止用の型を提供し、ブーツ着用のモニターがブーツの保管時 に一対のブーツの片方に本考案のブーツ型くずれ防止用の型を他片方のブーツに 消臭材を使用しないパルプ製のブーツ型くずれ防止用の型をそれぞれ使用しても らい、約3ケ月後に本考案のブーツ型くずれ防止用の型と消臭材を使用しないパ ルプ製のブーツ型くずれ防止用の型についての使用感の報告を得て、本考案の効 果を確認した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の形態を示す簡略図である。(a)は円
錐型、(b)は円錐内部強化型、(c)は十字型を示
す。
【図2】本考案の利用方法の一例を示す図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅カルボキシメチルセルロース系繊維、
    金属フタロシアニン担持繊維、パルプ繊維を含むシート
    状物からなるブーツの型くずれ防止用の型。
JP4054393U 1993-06-30 1993-06-30 ブーツ型くずれ防止用の型 Expired - Fee Related JP2584858Y2 (ja)

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