JPH0753901A - メタリック塗料 - Google Patents
メタリック塗料Info
- Publication number
- JPH0753901A JPH0753901A JP5225225A JP22522593A JPH0753901A JP H0753901 A JPH0753901 A JP H0753901A JP 5225225 A JP5225225 A JP 5225225A JP 22522593 A JP22522593 A JP 22522593A JP H0753901 A JPH0753901 A JP H0753901A
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- JP
- Japan
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- metallic
- coating
- powder
- paint
- pigment
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特にビルディング、橋梁、トンネルおよび建
築資材などの塗装に好適な新規メタリック塗料に関す
る。 【構成】 (A)塗料用樹脂、(B)メタリック顔料お
よび(C)粒径5〜50μ、真比重1.0〜3.0で、
かつ透明もしくは半透明の粒子を主成分とするメタリッ
ク塗料。
築資材などの塗装に好適な新規メタリック塗料に関す
る。 【構成】 (A)塗料用樹脂、(B)メタリック顔料お
よび(C)粒径5〜50μ、真比重1.0〜3.0で、
かつ透明もしくは半透明の粒子を主成分とするメタリッ
ク塗料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタリック塗料に関し、
特にビルディング、橋梁、トンネルおよび建築資材など
の塗装に好適な新規メタリック塗料に関する。
特にビルディング、橋梁、トンネルおよび建築資材など
の塗装に好適な新規メタリック塗料に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】近年、ビルディング、橋
梁、トンネルおよび建築資材など(以下、これらを「建
築物等」と略称する)を、意匠的およびデザイン的など
を向上させるために、メタリックカラー仕上げに塗装す
ることが増加しつつある。
梁、トンネルおよび建築資材など(以下、これらを「建
築物等」と略称する)を、意匠的およびデザイン的など
を向上させるために、メタリックカラー仕上げに塗装す
ることが増加しつつある。
【0003】このメタリックカラー仕上げ用塗料は、通
常の建築塗料用樹脂液にりん片状アルミニウム粉末など
の光輝性材料および着色顔料を配合したものを主成分と
しており、該塗料塗膜内のメタリック粉末にあたった太
陽光などが反射してキラキラと輝き、単なる着色塗膜に
比べて意匠的およびデザイン的にすぐれており、この塗
装仕上げ方法は今後さらに発展するものと期待されてい
る。
常の建築塗料用樹脂液にりん片状アルミニウム粉末など
の光輝性材料および着色顔料を配合したものを主成分と
しており、該塗料塗膜内のメタリック粉末にあたった太
陽光などが反射してキラキラと輝き、単なる着色塗膜に
比べて意匠的およびデザイン的にすぐれており、この塗
装仕上げ方法は今後さらに発展するものと期待されてい
る。
【0004】しかしながら、従来の建築物塗料用に単に
メタリック顔料を配合したものでは、広面積の被塗面を
均一なメタリック感に仕上げることは極めて困難であっ
た。例えば、被塗面積が大きいビルディングの外壁の塗
装についてみると、まず塗装に先立って塗装用工事足場
が被塗面にそって格子状に設置され、さらに塗料の飛散
を防止するための養生ネットで外側を囲ってから、塗装
作業が開始される。そして、この塗装はスプレーなどの
噴霧式塗装で行うことが一般的である。
メタリック顔料を配合したものでは、広面積の被塗面を
均一なメタリック感に仕上げることは極めて困難であっ
た。例えば、被塗面積が大きいビルディングの外壁の塗
装についてみると、まず塗装に先立って塗装用工事足場
が被塗面にそって格子状に設置され、さらに塗料の飛散
を防止するための養生ネットで外側を囲ってから、塗装
作業が開始される。そして、この塗装はスプレーなどの
噴霧式塗装で行うことが一般的である。
【0005】この塗装方法についてさらに具体的にみる
と、作業者は各階の足場板に立って足場骨格の格子目ご
とに塗装し順次移動しており、格子目の中央部分と、格
子目境付近や足場板などの塗装困難な部分とでは塗料の
塗布量や微粒化の程度が異なり、それによって両部分の
メタリック顔料の配向性に差異が生じ、足場を撤去した
あとで見ると、足場の格子状部分のメタリック感が他の
部分と異なり、格子目状のメタリックムラが表れ(この
現象を「足場ムラ」と称している)、外観上好ましくな
く、意匠およびデザインなどを向上させるという本来の
目的達成のための障害になっている。
と、作業者は各階の足場板に立って足場骨格の格子目ご
とに塗装し順次移動しており、格子目の中央部分と、格
子目境付近や足場板などの塗装困難な部分とでは塗料の
塗布量や微粒化の程度が異なり、それによって両部分の
メタリック顔料の配向性に差異が生じ、足場を撤去した
あとで見ると、足場の格子状部分のメタリック感が他の
部分と異なり、格子目状のメタリックムラが表れ(この
現象を「足場ムラ」と称している)、外観上好ましくな
く、意匠およびデザインなどを向上させるという本来の
目的達成のための障害になっている。
【0006】従来、かかる欠陥を解消するために、足場
ムラ部分にシブキ塗り(ダストコート)を行ったり、そ
のメタリック塗面に塗装するクリヤー塗料にメタリック
顔料を少量配合したりしていたが、抜本的な解決策とは
言えず、その改良法の開発が強く要望されている。
ムラ部分にシブキ塗り(ダストコート)を行ったり、そ
のメタリック塗面に塗装するクリヤー塗料にメタリック
顔料を少量配合したりしていたが、抜本的な解決策とは
言えず、その改良法の開発が強く要望されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来のメタリック塗料の
塗膜を検討した結果、格子目中央部に塗着する塗料の不
揮発分含有率はその周囲に塗着するものより低いのでメ
タリック顔料は塗面に対して平行に配向しやすいが、そ
の周囲部分は不揮発分含有率が高いのでメタリック顔料
の配向が一定でなく乱立しており、かかるメタリック顔
料の配向の差異が上記足場ムラとなって現れるものと判
断した。
塗膜を検討した結果、格子目中央部に塗着する塗料の不
揮発分含有率はその周囲に塗着するものより低いのでメ
タリック顔料は塗面に対して平行に配向しやすいが、そ
の周囲部分は不揮発分含有率が高いのでメタリック顔料
の配向が一定でなく乱立しており、かかるメタリック顔
料の配向の差異が上記足場ムラとなって現れるものと判
断した。
【0008】そこで、本発明者等は、特に建築物等に塗
装用足場を用いて塗装しても、足場ムラのない均一なメ
タリック感に仕上げることが可能な新規なメタリック塗
料の開発を目的に、足場の格子目中央部とその周囲との
メタリック顔料の配向性の差異を解消する方法について
鋭意研究を行った結果、メタリック塗料に特定の粒径お
よび比重を有する粒子成分を配合することによってその
目的を達成できることを見出し本発明を完成させた。
装用足場を用いて塗装しても、足場ムラのない均一なメ
タリック感に仕上げることが可能な新規なメタリック塗
料の開発を目的に、足場の格子目中央部とその周囲との
メタリック顔料の配向性の差異を解消する方法について
鋭意研究を行った結果、メタリック塗料に特定の粒径お
よび比重を有する粒子成分を配合することによってその
目的を達成できることを見出し本発明を完成させた。
【0009】すなわち、本発明は、(A)塗料用樹脂、
(B)メタリック顔料および(C)粒径5〜50μ、真
比重1.0〜3.0で、かつ透明もしくは半透明の粒子
を主成分とするメタリック塗料に関する。
(B)メタリック顔料および(C)粒径5〜50μ、真
比重1.0〜3.0で、かつ透明もしくは半透明の粒子
を主成分とするメタリック塗料に関する。
【0010】本発明のメタリック塗料(以下「本塗料」
という)の特徴は、該塗膜中のメタリック顔料を、該塗
面に対して平行に配向させるのではなく、むしろそれと
は逆にあらゆる方向に配向させ、角度によってメタリッ
ク感が異ならないように乱立させるようにしたところに
ある。この現象は上記粒子成分(C)を配合することに
よって可能ならしめている。
という)の特徴は、該塗膜中のメタリック顔料を、該塗
面に対して平行に配向させるのではなく、むしろそれと
は逆にあらゆる方向に配向させ、角度によってメタリッ
ク感が異ならないように乱立させるようにしたところに
ある。この現象は上記粒子成分(C)を配合することに
よって可能ならしめている。
【0011】以下に、本塗料についてさらに具体的に説
明する。 (A)塗料用樹脂:これは、本塗料による塗膜形成主成
分であって、常温で乾燥硬化もしくは架橋硬化するもの
が好ましく、それ自体既知のものが使用できる。該成分
は、基体樹脂を必須成分とし、さらに必要に応じて架橋
剤を配合してなるものが好ましい。該基体樹脂として
は、例えばアクリル樹脂、フッ素樹脂、アルコキシシラ
ン含有樹脂、アクリルシリコン樹脂およびウレタン樹脂
などがあげられ、架橋剤としては例えばポリイソシアネ
ート化合物、水分(湿気など)などがあげられる。これ
らは1種もしくは2種以上併用することができる。本塗
料では常温で架橋硬化するものが特に好ましく、1液型
もしくは2液型のいずれでも差し支えない。
明する。 (A)塗料用樹脂:これは、本塗料による塗膜形成主成
分であって、常温で乾燥硬化もしくは架橋硬化するもの
が好ましく、それ自体既知のものが使用できる。該成分
は、基体樹脂を必須成分とし、さらに必要に応じて架橋
剤を配合してなるものが好ましい。該基体樹脂として
は、例えばアクリル樹脂、フッ素樹脂、アルコキシシラ
ン含有樹脂、アクリルシリコン樹脂およびウレタン樹脂
などがあげられ、架橋剤としては例えばポリイソシアネ
ート化合物、水分(湿気など)などがあげられる。これ
らは1種もしくは2種以上併用することができる。本塗
料では常温で架橋硬化するものが特に好ましく、1液型
もしくは2液型のいずれでも差し支えない。
【0012】(B)メタリック顔料:これは、本塗料に
よる塗膜にメタリック感を発現させるためのものであ
り、金属感光沢を有する光輝性粉末が使用できる。具体
的には、アルミニウム粉末、真鍮粉末、ステンレス粉
末、雲母状酸化鉄粉末、雲母粉末および着色雲母状酸化
鉄粉末などがあげられる。これらは1種もしくは2種以
上使用できる。該(B)はりん片状粉末で、その大きさ
は5〜50μが好ましい。
よる塗膜にメタリック感を発現させるためのものであ
り、金属感光沢を有する光輝性粉末が使用できる。具体
的には、アルミニウム粉末、真鍮粉末、ステンレス粉
末、雲母状酸化鉄粉末、雲母粉末および着色雲母状酸化
鉄粉末などがあげられる。これらは1種もしくは2種以
上使用できる。該(B)はりん片状粉末で、その大きさ
は5〜50μが好ましい。
【0013】(C)粒径5〜50μ、真比重1.0〜
3.0で、かつ透明もしくは半透明の粒子:該粒子は、
上記メタリック顔料を塗膜内において不規則に乱立配向
させるために使用する。すなわち、その粒径は5〜50
μ、好ましくは7〜25μ、さらに好ましくは8〜10
μ、真比重は1.0〜3.0、さらに好ましくは1.5
〜2.5である透明もしくは半透明の粒子である。粒径
が5μより小さくなると塗膜内のメタリック顔料を不規
則に乱立配向させることが困難で、一方50μより大き
くなるとメタリック顔料が塗膜表面から突出するので好
ましくない。また、真比重が1.0より小さくなると塗
膜下層部分へ均一に分布させることが困難となり、一方
3.0より大きくなると本塗料の貯蔵中に沈降しやすく
なるので好ましくない。また、該粒子が不透明ではメタ
リック感が低下するので好ましくない。
3.0で、かつ透明もしくは半透明の粒子:該粒子は、
上記メタリック顔料を塗膜内において不規則に乱立配向
させるために使用する。すなわち、その粒径は5〜50
μ、好ましくは7〜25μ、さらに好ましくは8〜10
μ、真比重は1.0〜3.0、さらに好ましくは1.5
〜2.5である透明もしくは半透明の粒子である。粒径
が5μより小さくなると塗膜内のメタリック顔料を不規
則に乱立配向させることが困難で、一方50μより大き
くなるとメタリック顔料が塗膜表面から突出するので好
ましくない。また、真比重が1.0より小さくなると塗
膜下層部分へ均一に分布させることが困難となり、一方
3.0より大きくなると本塗料の貯蔵中に沈降しやすく
なるので好ましくない。また、該粒子が不透明ではメタ
リック感が低下するので好ましくない。
【0014】該粒子の透明性は、該粒子を上記塗料用樹
脂100重量部あたり10重量部配合し、分散せしめ、
それを硬化塗膜に基づいて30μの厚さに塗装し、硬化
させた塗膜で目視判定したもので、該塗膜を透かして5
号活字が明確に判読できるものを透明もしくは半透明と
した。
脂100重量部あたり10重量部配合し、分散せしめ、
それを硬化塗膜に基づいて30μの厚さに塗装し、硬化
させた塗膜で目視判定したもので、該塗膜を透かして5
号活字が明確に判読できるものを透明もしくは半透明と
した。
【0015】さらに、該(C)成分に関し、その形状は
不定形(丸形でないこと)で、かつその表面が凹凸であ
って、上記(A)、(B)成分および希釈剤(有機溶剤
など)などの成分と相溶、膨潤などしないことがさらに
好ましい。また、該(C)成分自体屈折率が大きけれ
ば、不定形でなく(丸形である)、または凹凸がなくて
も差し支えない。
不定形(丸形でないこと)で、かつその表面が凹凸であ
って、上記(A)、(B)成分および希釈剤(有機溶剤
など)などの成分と相溶、膨潤などしないことがさらに
好ましい。また、該(C)成分自体屈折率が大きけれ
ば、不定形でなく(丸形である)、または凹凸がなくて
も差し支えない。
【0016】このような特性を有する(C)成分として
は、例えば、テトラフルオロエチレン粒子、シリカ粒
子、ポリエチレン粒子およびけいそう土などがあげられ
る。
は、例えば、テトラフルオロエチレン粒子、シリカ粒
子、ポリエチレン粒子およびけいそう土などがあげられ
る。
【0017】本塗料は上記(A)、(B)および(C)
成分を必須成分とするが、これらを有機溶剤に混合分散
せしめることによって、本発明が目的とする本塗料が得
られる。
成分を必須成分とするが、これらを有機溶剤に混合分散
せしめることによって、本発明が目的とする本塗料が得
られる。
【0018】有機溶剤としては、例えば、炭化水素系、
エステル系、エーテル系、アルコール系およびケトン系
などの有機溶剤から選ばれた1種もしくは2種以上が好
ましい。
エステル系、エーテル系、アルコール系およびケトン系
などの有機溶剤から選ばれた1種もしくは2種以上が好
ましい。
【0019】本塗料における、上記成分の構成比率は目
的に応じて任意に選択できるが、例えば(B)成分は
(A)成分の樹脂固形分100重量部あたり5〜40重
量部が好ましく、また、(C)成分は(B)成分100
重量部あたり10〜100重量部、特に30〜60重量
部が好ましい。
的に応じて任意に選択できるが、例えば(B)成分は
(A)成分の樹脂固形分100重量部あたり5〜40重
量部が好ましく、また、(C)成分は(B)成分100
重量部あたり10〜100重量部、特に30〜60重量
部が好ましい。
【0020】本塗料には、さらに着色顔料、体質顔料、
沈降防止剤およびその他の種々の塗料用添加剤を必要に
応じて配合できる。
沈降防止剤およびその他の種々の塗料用添加剤を必要に
応じて配合できる。
【0021】次に、本塗料を用いたメタリック仕上げ方
法について説明する。
法について説明する。
【0022】本塗料に適用できる被塗物は上記建築物等
が特に好適であるが、これらのみ限定されないことは明
白である。そして、本塗料の塗装にあたり、これらの被
塗物はあらかじめ素地調整し、さらにシーラー(下塗り
塗料)、中塗り塗料およびグランドコートなどをあらか
じめ塗装しておくことが好ましく、これらに使用する塗
料および塗装方法はそれ自体既知のものが使用できる。
が特に好適であるが、これらのみ限定されないことは明
白である。そして、本塗料の塗装にあたり、これらの被
塗物はあらかじめ素地調整し、さらにシーラー(下塗り
塗料)、中塗り塗料およびグランドコートなどをあらか
じめ塗装しておくことが好ましく、これらに使用する塗
料および塗装方法はそれ自体既知のものが使用できる。
【0023】本塗料の塗装は例えばエアースプレー、エ
アレススプレーおよびローラ塗装などで行うことが好ま
しく、塗装時の粘度は10〜30秒/フォードカップ#
4が適しており、塗装膜厚は硬化塗膜を基準に10〜1
00μが好ましい。塗膜の硬化は常温で1〜24時間ま
たはそれ以上放置することによって行われる。
アレススプレーおよびローラ塗装などで行うことが好ま
しく、塗装時の粘度は10〜30秒/フォードカップ#
4が適しており、塗装膜厚は硬化塗膜を基準に10〜1
00μが好ましい。塗膜の硬化は常温で1〜24時間ま
たはそれ以上放置することによって行われる。
【0024】本塗料の塗膜のみで上塗り塗膜としての性
能を有しているが、さらに必要に応じて該塗面にクリヤ
ー塗料を塗装することができる。該クリヤー塗料は、透
明塗膜を形成する塗料であって、樹脂成分を有機溶剤に
溶解もしくは分散せしめてなるもので、これら具体例と
しては上記本塗料で例示したものが特に好適である。該
クリヤー塗料には、透明性を阻害しない程度に着色顔料
およびメタリック顔料などを含有させることは可能であ
る。そして、該クリヤー塗料は、本塗料の塗膜の硬化前
もしくは後に塗装することができる。その塗装法は上記
本塗料と同様に行なえ、塗装膜厚は硬化塗膜に基づいて
10〜150μ程度が適している。
能を有しているが、さらに必要に応じて該塗面にクリヤ
ー塗料を塗装することができる。該クリヤー塗料は、透
明塗膜を形成する塗料であって、樹脂成分を有機溶剤に
溶解もしくは分散せしめてなるもので、これら具体例と
しては上記本塗料で例示したものが特に好適である。該
クリヤー塗料には、透明性を阻害しない程度に着色顔料
およびメタリック顔料などを含有させることは可能であ
る。そして、該クリヤー塗料は、本塗料の塗膜の硬化前
もしくは後に塗装することができる。その塗装法は上記
本塗料と同様に行なえ、塗装膜厚は硬化塗膜に基づいて
10〜150μ程度が適している。
【0025】
1.本塗料を使用することによって、足場ムラの発生が
解消され、メタリックムラのない、均一なメタリック感
を有する塗膜が形成できた。 2.塗膜中の透明もしくは半透明の粒子(C)に当たっ
た光が、反射および屈折を繰り返して、さまざまな角度
でメタリック顔料に当って反射するので、これと上記の
ごとくメタリック顔料を乱立させたことと相俟って足場
ムラが解消された。
解消され、メタリックムラのない、均一なメタリック感
を有する塗膜が形成できた。 2.塗膜中の透明もしくは半透明の粒子(C)に当たっ
た光が、反射および屈折を繰り返して、さまざまな角度
でメタリック顔料に当って反射するので、これと上記の
ごとくメタリック顔料を乱立させたことと相俟って足場
ムラが解消された。
【0026】
実施例および比較例 1.本塗料の成分 (A)成分 (A−1):常温乾燥型フッ素樹脂 (A−2):常温乾燥型アクリルシリコン樹脂 (B)成分 (B−1)りん片状アルミニウム粉末(粒径5〜50
μ) (C)成分 (C−1):テトラフルオロエチレン粒子 粒径7〜40μ、半透明、形状(不定形、表面凹凸)、
比重2.2、他の成分との相溶性なし (C−2):シリカ粉末 粒径15〜25μ、透明、形状(不定形、表面凹凸)、
比重1.9、他の成分との相溶性なし
μ) (C)成分 (C−1):テトラフルオロエチレン粒子 粒径7〜40μ、半透明、形状(不定形、表面凹凸)、
比重2.2、他の成分との相溶性なし (C−2):シリカ粉末 粒径15〜25μ、透明、形状(不定形、表面凹凸)、
比重1.9、他の成分との相溶性なし
【0027】2.実施例および比較例 上記成分を使用して下記表1に記載の比率にしたがって
配合し、混合分散して本塗料を調製した。なお、表1に
おける配合量は固形分比率に基づく。
配合し、混合分散して本塗料を調製した。なお、表1に
おける配合量は固形分比率に基づく。
【0028】
【表1】
【0029】3.上記実施例および比較例で得た本塗料
などを用いて塗装し、その塗膜性能を調べた。塗装条件
および性能試験結果は表2のとおりである。
などを用いて塗装し、その塗膜性能を調べた。塗装条件
および性能試験結果は表2のとおりである。
【0030】
【表2】
【0031】表2において被塗物は、エポキシ樹脂プラ
イマーを塗装したスレート板を用いた。メタリック塗料
は上記実施例および比較例で得た塗料で、スプレー塗装
した。膜厚は、硬化塗膜に基づく。クリヤー塗料の組成
はつぎのとおり。 (a):常温乾燥型フッ素樹脂塗料(着色顔料含まず) (b):常温乾燥型アクリルシリコン樹脂塗料(着色顔
料含まず)
イマーを塗装したスレート板を用いた。メタリック塗料
は上記実施例および比較例で得た塗料で、スプレー塗装
した。膜厚は、硬化塗膜に基づく。クリヤー塗料の組成
はつぎのとおり。 (a):常温乾燥型フッ素樹脂塗料(着色顔料含まず) (b):常温乾燥型アクリルシリコン樹脂塗料(着色顔
料含まず)
【0032】性能試験方法と評価基準はつぎのとおり。 吹きムラ:格子状に組立てた足場の格子内中央部とその
周りにおけるメタリック感を目視評価した。○はメタリ
ックムラが殆ど認められない、△はメタリックムラが多
く認められる、×はメタリックムラが著しく認められ
る。 塗り継ぎムラ:格子状に組立てた足場の格子の境目部分
におけるメタリック感を目視評価した。評価基準は上記
と同じ。 ダストムラ:スプレーダスト部分におけるメタリック感
を目視評価した。評価基準は上記と同じ。
周りにおけるメタリック感を目視評価した。○はメタリ
ックムラが殆ど認められない、△はメタリックムラが多
く認められる、×はメタリックムラが著しく認められ
る。 塗り継ぎムラ:格子状に組立てた足場の格子の境目部分
におけるメタリック感を目視評価した。評価基準は上記
と同じ。 ダストムラ:スプレーダスト部分におけるメタリック感
を目視評価した。評価基準は上記と同じ。
フロントページの続き (72)発明者 山本 一人 兵庫県尼崎市神崎町33番1号 関西ペイン ト株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)塗料用樹脂、(B)メタリック顔
料および(C)粒径5〜50μ、真比重1.0〜3.0
で、かつ透明もしくは半透明の粒子を主成分とするメタ
リック塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5225225A JPH0753901A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | メタリック塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5225225A JPH0753901A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | メタリック塗料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0753901A true JPH0753901A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16825952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5225225A Pending JPH0753901A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | メタリック塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0753901A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004533518A (ja) * | 2001-06-21 | 2004-11-04 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | 物理的、熱的または熱および化学線により硬化可能な溶剤含有塗料およびその使用 |
JP2005002177A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-01-06 | Toyota Motor Corp | 塗料組成物 |
JP2009078394A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Toppan Cosmo Inc | 化粧材 |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP5225225A patent/JPH0753901A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004533518A (ja) * | 2001-06-21 | 2004-11-04 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | 物理的、熱的または熱および化学線により硬化可能な溶剤含有塗料およびその使用 |
JP2005002177A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-01-06 | Toyota Motor Corp | 塗料組成物 |
JP4511806B2 (ja) * | 2003-06-10 | 2010-07-28 | トヨタ自動車株式会社 | 塗料組成物 |
JP2009078394A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Toppan Cosmo Inc | 化粧材 |
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