JPH0753769A - 発泡断熱体およびその製造方法 - Google Patents

発泡断熱体およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0753769A
JPH0753769A JP19813393A JP19813393A JPH0753769A JP H0753769 A JPH0753769 A JP H0753769A JP 19813393 A JP19813393 A JP 19813393A JP 19813393 A JP19813393 A JP 19813393A JP H0753769 A JPH0753769 A JP H0753769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
carbon dioxide
foamed
water
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19813393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2746069B2 (ja
Inventor
Yoshio Kishimoto
良雄 岸本
Masaaki Suzuki
正明 鈴木
Taku Hashida
卓 橋田
Fumihiro Inagaki
文拓 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5198133A priority Critical patent/JP2746069B2/ja
Priority to DE69419464T priority patent/DE69419464T2/de
Priority to EP94112506A priority patent/EP0638607B1/en
Priority to CN94116169A priority patent/CN1061063C/zh
Publication of JPH0753769A publication Critical patent/JPH0753769A/ja
Priority to US08/638,308 priority patent/US5693685A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2746069B2 publication Critical patent/JP2746069B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2201/00Insulation
    • F25D2201/10Insulation with respect to heat
    • F25D2201/14Insulation with respect to heat using subatmospheric pressure

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な構成の断熱体と減圧真空化工程の不要
の簡便な新規製造方法との提供。 【構成】 水酸化カルシウムを水中に分散した石灰乳を
ポリオール、整泡剤、酸化防止剤、難燃化剤、アミン系
触媒と混合して混合液を調製し、この混合液とポリイソ
シアネートとを容器中に混合・注入し、発泡反応させて
独立気泡の尿素結合含有の水発泡ウレタン樹脂組成物を
得た。発生した気泡中の二酸化炭素は、水酸化カルシウ
ムと反応して炭酸カルシウムを生成し、気泡は次第に減
圧真空化され発泡断熱体が得られた。容器を密閉後、断
熱特性を測定し、水酸化カルシウムを用いない水発泡ウ
レタン樹脂に比べて、約2.6倍の断熱性を示し、断熱
性の変化を1ヶ月間測定したところ、時間とともに向上
傾向を示した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫、冷凍室等に用
いられる発泡断熱体とその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、冷蔵庫、冷凍室等に用いられる断
熱体は、ウレタンフォーム、スチレンフォームなどによ
る樹脂発泡体がおもに用いられてきた。これらは、独立
気泡体を構成しているものが多く、気泡を形成する発泡
剤として発泡適性が良く熱伝導率の低いフロンガスが用
いられ優れた断熱体が構成されてきた。
【0003】また、ウレタン樹脂は現場発泡成形ができ
るため、広く用いられているが、このウレタン樹脂の原
料であるイソシアネートは水と反応して二酸化炭素を発
生して尿素結合を形成することから、水発泡ポリウレタ
ン樹脂としても構成され、例えば特開平2−20558
2公報に開示されているように同様に断熱材として用い
られている。
【0004】さらに、断熱性能のよい断熱体として、真
空断熱体がある。これは、容器中を真空あるいは減圧に
することによって熱伝導率をさらに低下させたものであ
って、きわめて高い断熱性を有する。
【0005】この真空断熱体の構造および材料として、
金属・プラスチックスラミネートフィルムや、プラスチ
ック多層フィルムなどのガスバリヤー性の高い容器中に
パーライト、シリカ等の無機系微粒状断熱粉体や、ウレ
タンフォーム、ハニカムなどを吸着剤とともにコア材と
して入れ真空封止した多くの特許が開示されている。そ
の一例として、特開昭57−133870や特開平2−
772293に開示されているような硬質フェノールウ
レタンフォームをコアとし、金属・プラスチックスラミ
ネートフィルムを容器とする真空断熱体の構成がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、真空断熱体は
断熱性は優れているけれども定まった形状をしており、
ウレタンの現場発泡による断熱体のように様々な形状の
箱体中に任意に注入できるという簡便なものではなく、
真空断熱体を箱体に張り付けるという工程が必要であっ
た。
【0007】また、この真空断熱体と箱体との隙間を詰
めるために、ウレタン発泡を併用しなければならないと
いう問題点もあった。
【0008】さらに、ガスバリヤー性の容器が伸縮しな
いため、複雑な形状の真空断熱体がうまく成形できない
という問題点もあった。
【0009】そこで、本発明は新規な構成の断熱体を提
供することを第1の目的としている。第2の目的はこの
断熱体の新規な製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、固体化した二酸化炭素を含有する
発泡樹脂組成物を含む発泡断熱体である。
【0011】この二酸化炭素を固体化する作用として
は、金属酸化物あるいは金属水酸化物が前記二酸化炭素
を吸収し炭酸金属塩あるいは炭酸水素金属塩に変化する
反応であるのが好ましい。
【0012】また、発泡樹脂組成物は尿素結合含有の水
発泡ウレタン樹脂組成物から構成されるのが特に好まし
い。
【0013】また、第2の目的を達成するために、本発
明は金属酸化物あるいは金属水酸化物と、水と、ポリオ
ールと、イソシアネートとを混合して、発泡反応させて
尿素結合含有の水発泡ウレタン樹脂組成物を生成させ、
これによって発生した二酸化炭素を前記金属酸化物ある
いは前記金属水酸化物と反応させて炭酸金属塩あるいは
炭酸水素金属塩を生成させ、前記二酸化炭素を固体化さ
せて気泡を減圧真空化する製造方法によって構成され
る。
【0014】
【作用】本発明は上記のような構成よりなり、二酸化炭
素を固体化する作用を有する発泡樹脂組成物に特徴的な
作用がある。二酸化炭素を固体化する作用とは、二酸化
炭素を吸収して固体化合物に化学変化させる作用をい
う。その代表的な例は次の(化1)〜(化4)式に示す
ような炭酸塩形成反応で、安定な金属塩を形成するのが
好ましい。(化1)〜(化4)式のように金属酸化物あ
るいは金属水酸化物は、二酸化炭素を吸収し固体化して
炭酸金属塩あるいは炭酸水素金属塩を形成し優れた固定
化剤となる。
【0015】これに適する金属塩としては、熱安定性の
高い金属化合物であるのが好ましく、アルカリ土類金属
を含む塩が適している。中でも、カルシウム塩、バリウ
ム塩あるいはマグネシウム塩が最も適し、反応して炭酸
金属塩、炭酸水素金属塩を形成する。
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】金属酸化物は(化2)のように、水分によ
って金属水酸化物に変わりやすく、金属水酸化物は(化
3)式のように二酸化炭素と反応して炭酸金属塩を形成
し水を生成する。この水は、次の(化5)式のようにウ
レタン樹脂の原料であるイソシアネートと反応して尿素
結合を有するウレタン樹脂を形成し、同時に二酸化炭素
を生成して発泡に寄与する。この二酸化炭素は、上記の
ように金属酸化物あるいは金属水酸化物と反応して固体
化して炭酸金属塩あるいは炭酸水素金属塩を形成する。
【0021】
【化5】
【0022】このようにして、樹脂発泡体中の二酸化炭
素は固体化され、気泡中の二酸化炭素がなくなるため減
圧真空化される。
【0023】
【実施例】次に、実施例を用いて本発明を説明する。
【0024】本発明の断熱体は、図1に示すように容器
1中に、発泡樹脂組成物2と、金属酸化物(あるいは金
属水酸化物)3、およびこの金属酸化物(あるいは金属
水酸化物)が二酸化炭素と反応固体化した炭酸金属塩4
とによって構成される。
【0025】容器1内は、発泡成形時には二酸化炭素ガ
スが発泡体を形成しその気泡は二酸化炭素ガスで満たさ
れているが、その後金属酸化物(あるいは金属水酸化
物)3との反応によって固体炭酸金属塩4を形成し、気
泡内は減圧、真空化される。
【0026】そのため、ここで用いる発泡樹脂組成物2
は減圧、真空化によって大きく変形しない硬質の発泡材
料である必要がある。
【0027】このような発泡樹脂組成物としては、ポリ
ウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデンなどが好
ましいが、上記の「作用」の項で説明したように尿素結
合を有する水発泡ウレタン樹脂が最も適している。
【0028】また、容器中に前記発泡樹脂組成物2とと
もに、それの硬化剤を含有させる構成もある。この硬化
剤は、発泡樹脂組成物2を架橋し、硬度や熱変形性を高
める作用をする。用いる硬化剤としては、アルデヒド、
エポキシ、イソシアネート、およびクロルシランなどの
架橋官能基を有する化合物がある。これらは架橋反応し
てメチレン結合、エポキシ結合、ウレタン結合、尿素結
合、アロファネート結合、ビュレット結合、酸アミド結
合などを形成するが、反応時に反応生成ガスを発生する
場合は、化学吸着剤を加えて反応生成ガスを吸着し、真
空度を低下させないことが必要である。
【0029】本発明は適切な形状の密封可能な金属層含
有剛体容器中で直接、加熱発泡成形して真空断熱体を形
成することができる。それ故、本発明の発泡断熱体は電
気冷蔵庫用の断熱箱体に用いるのが適しており、金属性
外箱と硬質樹脂性内箱を組み合せて構成された注入口を
有する密閉性の冷蔵庫用箱体中に充填すれば、きわめて
優れた断熱性の電気冷蔵庫を構成できる。
【0030】本発明の断熱体には、次のような製造方法
がある。即ち、金属酸化物あるいは金属水酸化物と、水
と、ポリオールと、イソシアネートとを混合して、発泡
反応させて尿素結合含有の水発泡ウレタン樹脂組成物を
生成させ、これによって発生した二酸化炭素を前記金属
酸化物あるいは前記金属水酸化物と反応させて炭酸金属
塩あるいは炭酸水素金属塩を生成させ、前記二酸化炭素
を固体化させて気泡を減圧真空化してなる発泡断熱体の
製造方法である。
【0031】具体的には金属酸化物を予めポリオール中
に分散した分散液を用いたり、金属水酸化物を予め水、
ポリオール、あるいは水・ポリオール混合液のいずれか
に分散した分散液を用いたりするのが好ましい。
【0032】これに添加剤として、整泡剤、酸化防止
剤、難燃化剤、ウレタン反応触媒などを加えることがで
きるが、発泡成形後に減圧下で揮発しないように選択し
て用いる必要がある。
【0033】また、上記のように水発泡樹脂の場合に
は、二酸化炭素ガスは水に良く溶解するため高圧炭酸水
として用意し、発泡剤として好適に用いることができ
る。
【0034】本発明は、従来の真空断熱体のようにコア
を詰めた後に脱気して真空化するものではなく、コア材
自身が容器内で発泡構造体を形成した後真空化作用を有
するものであるため、真空断熱体の形状として種々の形
状の真空断熱体が容易に得られる。この特徴を利用する
と、容器を適切な形状の金型中にセットし、加熱によっ
て発泡成形して発泡構造体を形成し真空断熱体にするが
できる。
【0035】本発明に用いる二酸化炭素は、上記のよう
なウレタン原料のイソシアネートの水発泡反応によって
生成されるものに限られず、種々のカルボン酸とイソシ
アネートの反応によってもアミド結合を形成して二酸化
炭素を放出する。また、一般の発泡成形用発泡剤として
二酸化炭素を用いてもよい。その二酸化炭素としては、
液化二酸化炭素や超臨界流体状態の二酸化炭素を本発明
に用いても同様に発泡成形することができる。
【0036】(実施例1)水酸化カルシウムを水中に分
散した石灰乳をポリオール、整泡剤、酸化防止剤、難燃
化剤、アミン系触媒と混合して混合液を調製した。次に
この混合液をポリイソシアネートとを容器中に混合・注
入し、発泡反応させて独立気泡の尿素結合含有の水発泡
ウレタン樹脂組成物を得た。
【0037】この時発生した気泡中の二酸化炭素は、前
記水酸化カルシウムと反応して炭酸カルシウムを生成
し、気泡は次第に減圧真空化され、優れた発泡断熱体が
得られた。
【0038】容器を密閉後、得られた断熱体の断熱特性
を測定したところ、水酸化カルシウムを用いない水発泡
ウレタン樹脂に比べて、約2.6倍の優れた断熱性を示
した。また、その断熱性の変化を一ヶ月にわたって測定
したところ、その断熱性は時間とともに減衰せず、むし
ろ向上する傾向を示した。
【0039】(実施例2)酸化カルシウムを予めポリオ
ール、整泡剤、酸化防止剤、アミン系触媒と混合して混
合液を調製した。次にこの混合液をポリイソシアネート
とを容器中に混合・注入し、発泡反応させて独立気泡の
尿素結合含有の水発泡ウレタン樹脂組成物を得た。
【0040】この時発生した気泡中の二酸化炭素は、前
記酸化カルシウムと反応して炭酸カルシウムおよび炭酸
水素カルシウムを生成し、気泡は次第に減圧真空化され
優れた発泡断熱体が得られた。
【0041】容器を密閉後、得られた断熱体の断熱特性
を測定したところ、フロンR11を発泡剤としてものに
比べて、約2倍の優れた断熱性を示した。
【0042】(実施例3)水と水酸化マグネシウム、ポ
リオール、整泡剤、酸化防止剤、難燃化剤、アミン系触
媒とを分散・溶解して混合液を調製した。次にこの混合
液を反応等量以上のポリイソシアネートとを容器中に混
合・注入し、発泡反応させて独立気泡の尿素結合含有の
水発泡ウレタン樹脂組成物を得た。
【0043】この時発生した気泡中の二酸化炭素は、前
記水酸化マグネシウムと反応して炭酸マグネシウムを生
成し、気泡は次第に減圧真空化され優れた発泡断熱体が
得られた。
【0044】容器を密閉後、得られた断熱体の断熱特性
を測定したところ、フロンR11を発泡剤としてものに
比べて、約1.8倍の優れた断熱性を示した。また、そ
の断熱性の変化を一ヶ月にわたって測定したところ、そ
の断熱性は時間とともに減衰せず、むしろ向上する傾向
を示した。
【0045】(実施例4)実施例1と同様のウレタン原
料を、金属性外箱と硬質樹脂性内箱を組み合せて構成さ
れた注入口を有する密閉性の冷蔵庫用箱体中に混合・注
入して、独立気泡の尿素結合含有の水発泡ウレタン樹脂
組成物を断熱材とする電気冷蔵庫用真空断熱箱体を得
た。
【0046】得られた真空断熱箱体の断熱特性を測定し
たところ、フロンR11を発泡剤としてものに比べて、
約1.7倍の優れた断熱性を示した。
【0047】(実施例5)水酸化カルシウムの微粉末を
液状ポリオール、整泡剤、酸化防止剤、難燃化剤、アミ
ン系触媒と混合して混合液を調製した。次にこの混合液
を高圧炭酸水を発泡剤としてポリイソシアネートととも
に容器中に混合・注入し、発泡反応させて微細な独立気
泡を有する尿素結合含有の水発泡ウレタン樹脂組成物を
得た。
【0048】この時発生した気泡中の二酸化炭素は、前
記水酸化カルシウムと反応して炭酸カルシウムを生成
し、気泡は次第に減圧真空化され、優れた発泡断熱体が
得られた。
【0049】容器を密閉後、得られた断熱体の断熱特性
を測定したところ、水酸化カルシウムを用いない水発泡
ウレタン樹脂に比べて、約3倍の優れた断熱性を示し
た。また、その断熱性の変化を一ヶ月にわたって測定し
たところ、その断熱性は時間とともに減衰せず、むしろ
向上する傾向を示した。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の断熱体は、固体化
した二酸化炭素を含有する発泡樹脂組成物を含むため、
発泡剤として作用する二酸化炭素を固体化させ、気泡内
を減圧真空化した構成だ達成できる。
【0051】また、本発明の製造方法としては、発泡樹
脂原料中に金属酸化物あるいは金属水酸化物を用いるこ
とによって、容易に気泡中の二酸化炭素をその金属酸化
物あるいは前記金属水酸化物と反応させ固体化させて、
気泡内が減圧真空化された断熱体を得ることができる。
【0052】さらに本発明の断熱体は次のような多くの
優れた効果を有し、工業的価値は大である。
【0053】1)発泡剤である二酸化炭素が固体化する
ため気泡内が減圧されやがて真空化できる。
【0054】2)従来のような減圧真空化工程なしで真
空断熱体を形成できるため、従来のようにコア材を必ず
しも連通フォームにする必要はなく、独立気泡の断熱性
の高い発泡体を真空断熱体とすることができる。
【0055】3)任意の形状の容器中で直接発泡成形す
るため、自由な形状の真空断熱体を、従来のウレタンの
現場発泡とほぼ同様に形成できる。
【0056】4)二酸化炭素の固体化作用が常に働くた
め、長期間ゲッターのように働き真空度が低下しない。
【0057】5)独立気泡のウレタン樹脂発泡体では、
たとえ容器にピンホールが開いても独立気泡中の真空度
低下の影響は少なく、高い断熱性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空断熱体の構成の一例を示す図
【符号の説明】
1 容器 2 発泡樹脂組成物 3 二酸化炭素固体化作用をする物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 59/02 F25D 23/06 V 7380−3L (72)発明者 稲垣 文拓 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体化した二酸化炭素を含有する発泡樹脂
    組成物を含むことを特徴とする発泡断熱体。
  2. 【請求項2】発泡樹脂組成物が、尿素結合含有の水発泡
    ウレタン樹脂組成物である請求項1記載の発泡断熱体。
  3. 【請求項3】発泡樹脂組成物が、二酸化炭素を吸収した
    炭酸金属塩あるいは炭酸水素金属塩の何れかを含む請求
    項1記載の発泡断熱体。
  4. 【請求項4】炭酸金属塩あるいは炭酸水素金属塩が、熱
    安定性金属塩である請求項3記載の発泡断熱体。
  5. 【請求項5】熱安定性金属塩が、アルカリ土類金属塩を
    含んでなる請求項4記載の発泡断熱体。
  6. 【請求項6】アルカリ土類金属塩が、カルシウム塩、バ
    リウム塩あるいはマグネシウム塩の何れかである請求項
    5記載の発泡断熱体。
  7. 【請求項7】固体化した二酸化炭素を含有する発泡樹脂
    組成物が、密閉された真空容器中に充填されてなる請求
    項1記載の発泡断熱体。
  8. 【請求項8】固体化した二酸化炭素を含有する発泡樹脂
    組成物が、金属性外箱と硬質樹脂性内箱を組み合せて構
    成された注入口を有する密閉性の冷蔵庫用箱体中に充填
    されてなる請求項1または7何れかに記載の発泡断熱
    体。
  9. 【請求項9】金属酸化物あるいは金属水酸化物の何れか
    と、水と、ポリオールと、イソシアネートとを混合し
    て、発泡反応させて尿素結合含有の水発泡ウレタン樹脂
    組成物を生成させ、これによって発生した二酸化炭素を
    前記金属酸化物あるいは前記金属水酸化物の何れかと反
    応させて、炭酸金属塩あるいは炭酸水素金属塩を生成さ
    せ、前記二酸化炭素を固体化させることを特徴とする発
    泡断熱体の製造方法。
  10. 【請求項10】金属酸化物を予めポリオール中に分散し
    た分散液を用いてなる請求項9記載の発泡断熱体の製造
    方法。
  11. 【請求項11】金属水酸化物を予め水、ポリオール、あ
    るいは水・ポリオール混合液のいずれかに分散した分散
    液を用いてなる請求項9記載の発泡断熱体の製造方法。
  12. 【請求項12】二酸化炭素を多量に溶解させた高圧炭酸
    水を発泡剤として用いてなる請求項9記載の発泡断熱体
    の製造方法。
JP5198133A 1993-08-10 1993-08-10 発泡断熱体およびその製造方法 Expired - Fee Related JP2746069B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5198133A JP2746069B2 (ja) 1993-08-10 1993-08-10 発泡断熱体およびその製造方法
DE69419464T DE69419464T2 (de) 1993-08-10 1994-08-10 Thermischer Isolator und Herstellungsverfahren
EP94112506A EP0638607B1 (en) 1993-08-10 1994-08-10 Thermal insulator and method for producing the same
CN94116169A CN1061063C (zh) 1993-08-10 1994-08-10 绝热体及其生产方法
US08/638,308 US5693685A (en) 1993-08-10 1996-04-26 Thermal insulator and method for producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5198133A JP2746069B2 (ja) 1993-08-10 1993-08-10 発泡断熱体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0753769A true JPH0753769A (ja) 1995-02-28
JP2746069B2 JP2746069B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=16386003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5198133A Expired - Fee Related JP2746069B2 (ja) 1993-08-10 1993-08-10 発泡断熱体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2746069B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0860669A1 (en) 1997-02-24 1998-08-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thermal insulator cabinet and method for producing the same
JPH11106539A (ja) * 1997-10-03 1999-04-20 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 真空断熱材用ゲッタおよびその製造法
JP2002327439A (ja) * 2001-05-01 2002-11-15 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 盛土の施工方法及び土木用ポリウレタンフォームの製造方法
RU2485421C2 (ru) * 2008-07-17 2013-06-20 Панасоник Корпорэйшн Теплоизоляционный материал, теплоизоляционный корпус, теплоизоляционная дверь и низкотемпературный домашний холодильник
WO2018216464A1 (ja) * 2017-05-23 2018-11-29 Phcホールディングス株式会社 冷凍装置
KR20190027854A (ko) 2016-07-11 2019-03-15 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 단열재 및 그의 제조 방법
CN113773635A (zh) * 2021-07-16 2021-12-10 国网电子商务有限公司 一种管口孔洞密封材料及其制备方法和密封方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5002364B2 (ja) * 2007-08-03 2012-08-15 日立アプライアンス株式会社 真空断熱材及びこれを備えた冷蔵庫
JP5124214B2 (ja) * 2007-09-06 2013-01-23 日立アプライアンス株式会社 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61138616A (ja) * 1984-12-10 1986-06-26 Kikusui Kagaku Kogyo Kk 無機・有機複合発泡性組成物
JPH0531201A (ja) * 1991-08-01 1993-02-09 Tadao Isshiki 発泡合成樹脂成形体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61138616A (ja) * 1984-12-10 1986-06-26 Kikusui Kagaku Kogyo Kk 無機・有機複合発泡性組成物
JPH0531201A (ja) * 1991-08-01 1993-02-09 Tadao Isshiki 発泡合成樹脂成形体

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0860669A1 (en) 1997-02-24 1998-08-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thermal insulator cabinet and method for producing the same
JPH11106539A (ja) * 1997-10-03 1999-04-20 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 真空断熱材用ゲッタおよびその製造法
JP2002327439A (ja) * 2001-05-01 2002-11-15 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 盛土の施工方法及び土木用ポリウレタンフォームの製造方法
JP4610782B2 (ja) * 2001-05-01 2011-01-12 日本ポリウレタン工業株式会社 盛土の施工方法及び土木用ポリウレタンフォームの製造方法
RU2485421C2 (ru) * 2008-07-17 2013-06-20 Панасоник Корпорэйшн Теплоизоляционный материал, теплоизоляционный корпус, теплоизоляционная дверь и низкотемпературный домашний холодильник
KR20190027854A (ko) 2016-07-11 2019-03-15 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 단열재 및 그의 제조 방법
WO2018216464A1 (ja) * 2017-05-23 2018-11-29 Phcホールディングス株式会社 冷凍装置
JPWO2018216464A1 (ja) * 2017-05-23 2019-11-07 Phcホールディングス株式会社 冷凍装置
US11333429B2 (en) 2017-05-23 2022-05-17 Phc Holdings Corporation Refrigeration device
CN113773635A (zh) * 2021-07-16 2021-12-10 国网电子商务有限公司 一种管口孔洞密封材料及其制备方法和密封方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2746069B2 (ja) 1998-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0860669B1 (en) Thermal insulator cabinet and method for producing the same
BR102012023702A2 (pt) Material compósito abrangendo uma matriz polimérica e granulados nele assentados, processo para preparação deste, emprego do mesmo e objeto
JPH0753769A (ja) 発泡断熱体およびその製造方法
JPH111536A (ja) 開放セル硬質ポリウレタン発泡体とその製造方法及びこれを利用した真空断熱パネルの製造方法
MXPA06002429A (es) Elementos moldeados para aislamiento termico.
US5693685A (en) Thermal insulator and method for producing the same
US5389695A (en) Insulating foam of low thermal conductivity and method of preparation
JP2538181B2 (ja) 発泡断熱体およびその製造方法
US5439945A (en) Foams produced under reduced pressure and method of preparing such foams
JP2012013114A (ja) 断熱部材およびそれを用いた建築用部材
JP2559014B2 (ja) 発泡断熱体およびその製造方法
JPH06213561A (ja) 断熱材及びそれを用いた冷蔵庫
JP3795615B2 (ja) 断熱箱体
US5567739A (en) Insulating foam of low thermal conductivity and method of preparation
JP3115201B2 (ja) 発泡断熱体およびその製造方法
JP3725958B2 (ja) 断熱体の製造方法
EP0424539A1 (en) Expanded heat-insulating material
JP3154381B2 (ja) 発泡断熱体およびその製造方法
KR100356540B1 (ko) 진공단열판넬
JP5002364B2 (ja) 真空断熱材及びこれを備えた冷蔵庫
JP2002174485A (ja) 冷蔵庫
JPH07233896A (ja) 断熱体とその製造方法
JP3089910B2 (ja) 断熱体の製造方法
JP2017015319A (ja) 断熱箱体
JPS61103090A (ja) 真空断熱構造体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees