JPH0753175A - スクラップ用グラップル - Google Patents
スクラップ用グラップルInfo
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- JPH0753175A JPH0753175A JP22503393A JP22503393A JPH0753175A JP H0753175 A JPH0753175 A JP H0753175A JP 22503393 A JP22503393 A JP 22503393A JP 22503393 A JP22503393 A JP 22503393A JP H0753175 A JPH0753175 A JP H0753175A
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- grapple
- claw
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 効率的なスクラップの積み降し作業等を行う
ことができるスクラップ用グラップルを得る。 【構成】 開閉自在の複数の爪部２を備え、該複数の爪
部２でスクラップを掴んで昇降作業を行なうスクラップ
用グラップル１であって、前記複数の爪部２に電磁石３
が設けられたものである。
ことができるスクラップ用グラップルを得る。 【構成】 開閉自在の複数の爪部２を備え、該複数の爪
部２でスクラップを掴んで昇降作業を行なうスクラップ
用グラップル１であって、前記複数の爪部２に電磁石３
が設けられたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スクラップの上げ降し
作業等を行うスクラップ用グラップルに関するものであ
る。
作業等を行うスクラップ用グラップルに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】自動車スクラップ等は、一般に集積場に
集められ解体された後、該集積場からトラックにより処
分場に運搬され廃棄されたり、或いは集積場から処理場
に運搬されて鉄屑として再利用される。
集められ解体された後、該集積場からトラックにより処
分場に運搬され廃棄されたり、或いは集積場から処理場
に運搬されて鉄屑として再利用される。
【０００３】ここで前記解体されたスクラップである廃
エンジン等の鉄屑を集積場においてトラックに積み込ん
だり、或いは処理場、処分場においてトラックから降し
たりするには、鉄屑を掴む握開自在の複数の爪を備えた
グラップルをアームの先端部に有するクレーンや、同じ
く鉄屑を掴むペンチ状の作業具をアームの先端部に備え
た作業機械等が使用されている。また、吊り上げ磁石を
有するクレーンによって鉄屑を磁気吸着するものもあ
る。
エンジン等の鉄屑を集積場においてトラックに積み込ん
だり、或いは処理場、処分場においてトラックから降し
たりするには、鉄屑を掴む握開自在の複数の爪を備えた
グラップルをアームの先端部に有するクレーンや、同じ
く鉄屑を掴むペンチ状の作業具をアームの先端部に備え
た作業機械等が使用されている。また、吊り上げ磁石を
有するクレーンによって鉄屑を磁気吸着するものもあ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来のスクラップの積み降し作業機械にあっては
次のような問題があり解決が望まれていた。
ような従来のスクラップの積み降し作業機械にあっては
次のような問題があり解決が望まれていた。
【０００５】即ち、前記鉄屑を掴む握開自在のグラップ
ルを備えた作業機械にあっては、比較的大きな鉄屑を積
み降しした後に残る細かい鉄屑を掴むことができないた
め、鉄屑を最後まで残らず積み降しすることができな
い。
ルを備えた作業機械にあっては、比較的大きな鉄屑を積
み降しした後に残る細かい鉄屑を掴むことができないた
め、鉄屑を最後まで残らず積み降しすることができな
い。
【０００６】一方、ペンチ状の作業具を備えたものにあ
っては、前記グラップルを備えたものとは異なり細かい
鉄屑を掴むことはできるものの、一度に多くの鉄屑を掴
むことができず、積み降し作業の能率が著しく悪くな
る。
っては、前記グラップルを備えたものとは異なり細かい
鉄屑を掴むことはできるものの、一度に多くの鉄屑を掴
むことができず、積み降し作業の能率が著しく悪くな
る。
【０００７】また、吊り上げ磁石の磁気吸着でも、細か
い鉄屑を吊り上げることはできるものの、大きな鉄屑を
吸着させるて吊り上げるには無理があり、大きな電力が
必要になる。
い鉄屑を吊り上げることはできるものの、大きな鉄屑を
吸着させるて吊り上げるには無理があり、大きな電力が
必要になる。
【０００８】本発明は、係る従来の作業機械における問
題を解決するものであり、効率的なスクラップの積み降
し作業等を行うことができるスクラップ用グラップルを
得ることを目的とする。
題を解決するものであり、効率的なスクラップの積み降
し作業等を行うことができるスクラップ用グラップルを
得ることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
請求項１に記載の発明に係るスクラップ用グラップル
は、開閉自在の複数の爪部を備え、該複数の爪部でスク
ラップを掴んで昇降作業を行なうスクラップ用グラップ
ルであって、前記複数の爪部に電磁石が設けられたもの
である。
請求項１に記載の発明に係るスクラップ用グラップル
は、開閉自在の複数の爪部を備え、該複数の爪部でスク
ラップを掴んで昇降作業を行なうスクラップ用グラップ
ルであって、前記複数の爪部に電磁石が設けられたもの
である。
【００１０】また、請求項２に記載の発明に係るスクラ
ップ用グラップルは、請求項１に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記複数の爪部の個々の先端部分同
士が、閉成時に面一となるように構成されたものであ
る。
ップ用グラップルは、請求項１に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記複数の爪部の個々の先端部分同
士が、閉成時に面一となるように構成されたものであ
る。
【００１１】更に、請求項３に記載の発明に係るスクラ
ップ用グラップルは、請求項２に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記複数の爪部の個々の先端部分同
士が、閉成時に平板状の下面を構成するものである。
ップ用グラップルは、請求項２に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記複数の爪部の個々の先端部分同
士が、閉成時に平板状の下面を構成するものである。
【００１２】また、請求項４に記載の発明に係るスクラ
ップ用グラップルは、請求項３に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記複数の爪部が、閉成時に前記平
板状の下面を底面とするバケットを形成する隔壁を備え
たものである。
ップ用グラップルは、請求項３に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記複数の爪部が、閉成時に前記平
板状の下面を底面とするバケットを形成する隔壁を備え
たものである。
【００１３】更に、請求項５に記載の発明に係るスクラ
ップ用グラップルは、請求項１〜４の何れかに記載のス
クラップ用グラップルにおいて、前記電磁石が、複数の
爪部の全部又は選ばれた爪部の先端部分に設けられたも
のである。
ップ用グラップルは、請求項１〜４の何れかに記載のス
クラップ用グラップルにおいて、前記電磁石が、複数の
爪部の全部又は選ばれた爪部の先端部分に設けられたも
のである。
【００１４】更に、請求項６に記載の発明に係るスクラ
ップ用グラップルは、請求項５に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記爪部の先端部分の電磁石が、爪
部の下面に磁気吸着する磁極を含むものである。
ップ用グラップルは、請求項５に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記爪部の先端部分の電磁石が、爪
部の下面に磁気吸着する磁極を含むものである。
【００１５】また、請求項７に記載の発明に係るスクラ
ップ用グラップルは、請求項５に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記爪部の先端部分の電磁石が、閉
成時に邂逅する爪部端縁同士を互いに磁気吸着する別の
磁極を含むものである。
ップ用グラップルは、請求項５に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記爪部の先端部分の電磁石が、閉
成時に邂逅する爪部端縁同士を互いに磁気吸着する別の
磁極を含むものである。
【００１６】更に、請求項８に記載の発明に係るスクラ
ップ用グラップルは、請求項５に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記爪部の先端部分の電磁石が、爪
部の上面にスクラップを磁気吸着する更に別の磁極を含
むものである。
ップ用グラップルは、請求項５に記載のスクラップ用グ
ラップルにおいて、前記爪部の先端部分の電磁石が、爪
部の上面にスクラップを磁気吸着する更に別の磁極を含
むものである。
【００１７】
【作用】本発明のスクラップ用グラップルは、例えば移
動クレーンによって吊下されて使用され、好ましくは吊
下軸に対して軸回りに９０〜３６０°の範囲内で回動可
能とされるのは従来のグラップル又はリフティングマグ
ネットと同様である。本発明のグラップルは、開閉自在
の複数の爪部に電磁石が設けられたものであるため、爪
部の開閉によってスクラップを掴み取ることができるば
かりでなく、電磁石によって、掴み切れない細かなスク
ラップを磁気吸引することができる。
動クレーンによって吊下されて使用され、好ましくは吊
下軸に対して軸回りに９０〜３６０°の範囲内で回動可
能とされるのは従来のグラップル又はリフティングマグ
ネットと同様である。本発明のグラップルは、開閉自在
の複数の爪部に電磁石が設けられたものであるため、爪
部の開閉によってスクラップを掴み取ることができるば
かりでなく、電磁石によって、掴み切れない細かなスク
ラップを磁気吸引することができる。
【００１８】即ち、大きな鉄屑等のスクラップや磁気吸
着できないスクラップは、爪部の開閉によって、掴んで
上げ降ろしを行なう。一方、小さな鉄屑等のスクラップ
は、爪部の電磁石によって磁気吸着して上げ降ろしを行
なうことができる。
着できないスクラップは、爪部の開閉によって、掴んで
上げ降ろしを行なう。一方、小さな鉄屑等のスクラップ
は、爪部の電磁石によって磁気吸着して上げ降ろしを行
なうことができる。
【００１９】尚、本発明のグラップルは開閉自在の２つ
以上の爪部を備え、この２つ以上の爪部でスクラップを
掴んで昇降作業を行うものであればよい。また、本発明
のグラップルの爪部の形状は、閉成時に吊下軸に対して
ほぼ直交する水平な平板の一部となるものであればよ
く、後述する実施例の形状に限定されない。例えば、２
本の爪部がバケットの一部を構成するものであっても構
わない。
以上の爪部を備え、この２つ以上の爪部でスクラップを
掴んで昇降作業を行うものであればよい。また、本発明
のグラップルの爪部の形状は、閉成時に吊下軸に対して
ほぼ直交する水平な平板の一部となるものであればよ
く、後述する実施例の形状に限定されない。例えば、２
本の爪部がバケットの一部を構成するものであっても構
わない。
【００２０】また、本発明では、複数の爪部を閉成時に
個々の先端部分同士が面一になるように構成することに
より、大きなスクラップを爪部の間に掴んだり、或いは
閉じた爪部先端の閉鎖平板上にすくい上げたり、良好な
スクラップの保持を行なうことができ、特に後者の場合
は、平板上にすくい上げた小さなスクラップを取りこぼ
すことが少ない。
個々の先端部分同士が面一になるように構成することに
より、大きなスクラップを爪部の間に掴んだり、或いは
閉じた爪部先端の閉鎖平板上にすくい上げたり、良好な
スクラップの保持を行なうことができ、特に後者の場合
は、平板上にすくい上げた小さなスクラップを取りこぼ
すことが少ない。
【００２１】更に、本発明では、複数の爪部が閉成時に
平板状の下面を構成するものであるため、スクラップを
磁気吸着する場合に、爪部の各々を閉成して電磁石を励
磁することにより、爪部の先端が平板状のリフティング
マグネット面を形成し、充分な磁極面積が確保され、爪
部平板の下面側に効率よく鉄屑を磁気吸着することがで
きる。
平板状の下面を構成するものであるため、スクラップを
磁気吸着する場合に、爪部の各々を閉成して電磁石を励
磁することにより、爪部の先端が平板状のリフティング
マグネット面を形成し、充分な磁極面積が確保され、爪
部平板の下面側に効率よく鉄屑を磁気吸着することがで
きる。
【００２２】また、本発明では、電磁石が複数の爪部の
全部又は選ばれた爪部の先端部分に設けられたものであ
る。爪部に設けられる電磁石は、複数の爪部の各々に設
けてもよいが、複数の爪部のうちの選ばれた一部に設け
てもよい。これは、複数の爪部の数にもよるが、閉成状
態において、好ましくは隣接方向に一つおきの爪部に設
けるのがよい。
全部又は選ばれた爪部の先端部分に設けられたものであ
る。爪部に設けられる電磁石は、複数の爪部の各々に設
けてもよいが、複数の爪部のうちの選ばれた一部に設け
てもよい。これは、複数の爪部の数にもよるが、閉成状
態において、好ましくは隣接方向に一つおきの爪部に設
けるのがよい。
【００２３】更に、本発明では、爪部の先端部分の電磁
石は爪部の下面を磁気吸着面とするものであるため、磁
気吸着される鉄屑等の情報から磁気吸着面を接近させる
ことができ、通常のリフティングマグネットと同様の磁
気吸着操作を行なうことができる。尚、各爪部の先端部
分に設けられた電磁石への給電の制御は当然個々に又は
同時に行なわれる。
石は爪部の下面を磁気吸着面とするものであるため、磁
気吸着される鉄屑等の情報から磁気吸着面を接近させる
ことができ、通常のリフティングマグネットと同様の磁
気吸着操作を行なうことができる。尚、各爪部の先端部
分に設けられた電磁石への給電の制御は当然個々に又は
同時に行なわれる。
【００２４】また、本発明では、閉成時に邂逅する爪部
端縁同士を互いに磁気吸着する磁極を含むため、隣接す
る爪部同士が閉成時に互いに接近すると衝合直前に強力
に磁気吸着する。従って、閉成時には隣接する爪部同士
が強固に一体となり、爪部の開閉操作用油圧系における
閉成状態保持圧力の維持のため負担が軽減でき、一つの
通常のリフティングマグネットと同様に良好な磁気吸着
操作を行なうことができる。また、爪部がスクラップを
掴んでいる場合には、爪部の先端同士が互いに磁気吸引
するため、強い掌握力が得られる。
端縁同士を互いに磁気吸着する磁極を含むため、隣接す
る爪部同士が閉成時に互いに接近すると衝合直前に強力
に磁気吸着する。従って、閉成時には隣接する爪部同士
が強固に一体となり、爪部の開閉操作用油圧系における
閉成状態保持圧力の維持のため負担が軽減でき、一つの
通常のリフティングマグネットと同様に良好な磁気吸着
操作を行なうことができる。また、爪部がスクラップを
掴んでいる場合には、爪部の先端同士が互いに磁気吸引
するため、強い掌握力が得られる。
【００２５】更に、本発明では、爪部の上面にも磁気吸
着面を形成する用にしてもよく、この場合は、閉成状態
の平板上にすくい上げたスクラップを磁気吸着して搬送
中にグラップルからこぼれることを防止する効果が得ら
れる。
着面を形成する用にしてもよく、この場合は、閉成状態
の平板上にすくい上げたスクラップを磁気吸着して搬送
中にグラップルからこぼれることを防止する効果が得ら
れる。
【００２６】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基き説明する。図
１は本発明の一実施例に係るスクラップ用グラップルの
断面の構成を示す説明図であり、図２は図１のスクラッ
プ用グラップルの開成時の状態を示す説明図である。ま
た、図３は図１のスクラップ用グラップルの下面から見
た爪部の状態を示す説明図である。
１は本発明の一実施例に係るスクラップ用グラップルの
断面の構成を示す説明図であり、図２は図１のスクラッ
プ用グラップルの開成時の状態を示す説明図である。ま
た、図３は図１のスクラップ用グラップルの下面から見
た爪部の状態を示す説明図である。
【００２７】図１に示すように本実施例に係るスクラッ
プ用グラップル１は、移動式クレーンのブーム先端部、
キャタピラ式クレーン車等の他の移動式クレーン、塔型
クレーン、ケーブルクレーン等のクレーンに吊持させて
取り付けるものである。勿論、この場合、グラップル１
を吊下する吊下軸に対して外部操作で回動可能な回動手
段（図示せず）を介してグラップルを吊持させることが
好ましい。
プ用グラップル１は、移動式クレーンのブーム先端部、
キャタピラ式クレーン車等の他の移動式クレーン、塔型
クレーン、ケーブルクレーン等のクレーンに吊持させて
取り付けるものである。勿論、この場合、グラップル１
を吊下する吊下軸に対して外部操作で回動可能な回動手
段（図示せず）を介してグラップルを吊持させることが
好ましい。
【００２８】また、グラップル１には４本の爪部２(2a,
2b,2c,2d) が設けられており、各々の爪部２は各爪部２
の腕部に連結された油圧シリンダ４により外部操作で開
閉自在とされており、これによりスクラップ等を掴み、
或いは開放することができる。更に、グラップルの爪部
２は、閉成時に先端部分が面一となり、尚且閉成時に平
板状の下面を形成するように構成されている。
2b,2c,2d) が設けられており、各々の爪部２は各爪部２
の腕部に連結された油圧シリンダ４により外部操作で開
閉自在とされており、これによりスクラップ等を掴み、
或いは開放することができる。更に、グラップルの爪部
２は、閉成時に先端部分が面一となり、尚且閉成時に平
板状の下面を形成するように構成されている。
【００２９】更に、爪部２の先端部分に電磁石３が内蔵
されている。この電磁石は爪部の下面及び上面に磁気吸
着面を形成するような磁極配置を有している。この電磁
石により前記グラップルの爪部２で掴むことができない
細かい鉄屑を下面で吸着して積み降しを行うことが可能
となる。また、上面では爪部の間に掴んでいるスクラッ
プをも磁気吸着することができるため、掴まれているス
クラップに付随している細かなスクラップがグラップル
からこぼれ落ちることを防止している。更に、スクラッ
プをすくって閉成状態のバケット内のスクラップを上面
に吸着して搬送中の煮零れを防ぐことができる。
されている。この電磁石は爪部の下面及び上面に磁気吸
着面を形成するような磁極配置を有している。この電磁
石により前記グラップルの爪部２で掴むことができない
細かい鉄屑を下面で吸着して積み降しを行うことが可能
となる。また、上面では爪部の間に掴んでいるスクラッ
プをも磁気吸着することができるため、掴まれているス
クラップに付随している細かなスクラップがグラップル
からこぼれ落ちることを防止している。更に、スクラッ
プをすくって閉成状態のバケット内のスクラップを上面
に吸着して搬送中の煮零れを防ぐことができる。
【００３０】前記各爪部２は、細かい鉄屑等のスクラッ
プの積み降し作業を行う際にはグラップルの爪部２を閉
成状態とし、先端部分に設けられた電磁石に給電して磁
気吸引を行ない、平板状のグラップルの下面に鉄屑を吸
引して、積み降ろしを行う。また、これらを同時に行っ
てもよい。尚、該電磁石３には爪部２の外側に配された
給電ケーブル５を介して電力を供給する。
プの積み降し作業を行う際にはグラップルの爪部２を閉
成状態とし、先端部分に設けられた電磁石に給電して磁
気吸引を行ない、平板状のグラップルの下面に鉄屑を吸
引して、積み降ろしを行う。また、これらを同時に行っ
てもよい。尚、該電磁石３には爪部２の外側に配された
給電ケーブル５を介して電力を供給する。
【００３１】また、本実施例のグラップルでは、個々の
爪部の先端部分に設けられた電磁石が閉成時に邂逅する
爪部端縁同士を互いに磁気吸着する磁極配置を有してい
るため、閉成時には爪部同士の邂逅端縁が強固に一体と
なり、一つの通常のリフテイィングマグネットと同様に
良好な磁気吸着を行なうことができる。また、爪部が間
にスクラップを掴んでいる場合には、爪部の先端同士が
磁気吸引するため、強い掌握力が得られる。
爪部の先端部分に設けられた電磁石が閉成時に邂逅する
爪部端縁同士を互いに磁気吸着する磁極配置を有してい
るため、閉成時には爪部同士の邂逅端縁が強固に一体と
なり、一つの通常のリフテイィングマグネットと同様に
良好な磁気吸着を行なうことができる。また、爪部が間
にスクラップを掴んでいる場合には、爪部の先端同士が
磁気吸引するため、強い掌握力が得られる。
【００３２】尚、本実施例では、４つの爪部の各々の先
端部分に電磁石を配し、互いに隣接する電磁石の磁極の
極性を互いに引き合う向きに配置したが、一つおきの２
つの爪部（例えば、2a,2c ）にのみ電磁石を配してもよ
い。尚、この場合も好ましくは対向する電磁石の磁極の
極性を互いに引き合う向きに配置する。
端部分に電磁石を配し、互いに隣接する電磁石の磁極の
極性を互いに引き合う向きに配置したが、一つおきの２
つの爪部（例えば、2a,2c ）にのみ電磁石を配してもよ
い。尚、この場合も好ましくは対向する電磁石の磁極の
極性を互いに引き合う向きに配置する。
【００３３】尚、グラップルを吊下軸に対して回動させ
る場合、少くとも爪部の本数に応じた角度（３本であれ
ば１２０°、４本であれば９０°）に亙って回動させる
ものであればよい。これは、この角度範囲でスクラップ
に対して必要な爪部のアプローチ姿勢が全て得られるか
らであり、電磁石に給電する給電ケーブルの吊下軸への
撒き込みを回避するための意味もある。
る場合、少くとも爪部の本数に応じた角度（３本であれ
ば１２０°、４本であれば９０°）に亙って回動させる
ものであればよい。これは、この角度範囲でスクラップ
に対して必要な爪部のアプローチ姿勢が全て得られるか
らであり、電磁石に給電する給電ケーブルの吊下軸への
撒き込みを回避するための意味もある。
【００３４】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、開閉自在
の複数の爪部に電磁石が設けられたものであるため、爪
部の開閉によってスクラップを掴み取ることができるば
かりでなく、電磁石によって、掴み切れない細かなスク
ラップを磁気吸引することができる。
の複数の爪部に電磁石が設けられたものであるため、爪
部の開閉によってスクラップを掴み取ることができるば
かりでなく、電磁石によって、掴み切れない細かなスク
ラップを磁気吸引することができる。
【００３５】また、本発明では、複数の爪部が閉成時に
個々の先端部分同士が面一になるように構成されたもの
であるため、大きなスクラップを掴んだ場合に、良好に
保持され、しかも、小さなスクラップを掴んだ場合に、
取りこぼしが少ない。
個々の先端部分同士が面一になるように構成されたもの
であるため、大きなスクラップを掴んだ場合に、良好に
保持され、しかも、小さなスクラップを掴んだ場合に、
取りこぼしが少ない。
【００３６】更に、本発明では、複数の爪部が閉成時に
平板状の下面を構成するものであるため、磁気吸着する
場合に、爪部の各々を閉成することにより磁気吸着する
爪部の先端が平板状となり、充分な磁力線貫通断面積が
確保され、爪部平板の外側に良好に鉄屑を磁気吸着する
ことができる。
平板状の下面を構成するものであるため、磁気吸着する
場合に、爪部の各々を閉成することにより磁気吸着する
爪部の先端が平板状となり、充分な磁力線貫通断面積が
確保され、爪部平板の外側に良好に鉄屑を磁気吸着する
ことができる。
【００３７】また、本発明では、爪部の先端部分の電磁
石が爪部の下面に磁気吸着面を形成するものであるた
め、磁気吸着される鉄屑等の情報から電磁石を接近させ
ることができ、通常のリフティングマグネットと同様に
良好な磁気吸着を行なうことができる。
石が爪部の下面に磁気吸着面を形成するものであるた
め、磁気吸着される鉄屑等の情報から電磁石を接近させ
ることができ、通常のリフティングマグネットと同様に
良好な磁気吸着を行なうことができる。
【００３８】更に、閉成時に邂逅する爪部端縁同士を互
いに磁気吸着する磁極配置とすれば、隣接する爪部同士
が閉成時に互いに強固に磁気吸着し、爪部がスクラップ
を掴んでいる場合には、爪部の先端同士が磁気吸引する
ため、強い掌握力が得られる。また、爪部の上面にも磁
気吸着面を形成する用にすれば、すくい上げたスラグや
掴んだスクラップを磁気吸着してグラップルからこぼれ
ることを防止する効果も得られる。
いに磁気吸着する磁極配置とすれば、隣接する爪部同士
が閉成時に互いに強固に磁気吸着し、爪部がスクラップ
を掴んでいる場合には、爪部の先端同士が磁気吸引する
ため、強い掌握力が得られる。また、爪部の上面にも磁
気吸着面を形成する用にすれば、すくい上げたスラグや
掴んだスクラップを磁気吸着してグラップルからこぼれ
ることを防止する効果も得られる。
【図１】本発明の一実施例に係るスクラップ用グラップ
ルの断面の構成を示す説明図である。
ルの断面の構成を示す説明図である。
【図２】図１のスクラップ用グラップルの開成時の状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図３】図１のスクラップ用グラップルの下面から見た
爪部の状態を示す説明図である。
爪部の状態を示す説明図である。
１ グラップル ２ 爪部 ３ 電磁石 ４ 油圧シリンダ ５ 給電ケーブル
Claims (8)
- 【請求項１】 開閉自在の複数の爪部を備え、該複数の
爪部でスクラップを掴んで昇降作業を行なうスクラップ
用グラップルであって、 前記複数の爪部に電磁石が設けられたことを特徴とする
スクラップ用グラップル。 - 【請求項２】 請求項１に記載のスクラップ用グラップ
ルにおいて、 前記複数の爪部の個々の先端部分同士が、閉成時に面一
となるように構成されたことを特徴とするスクラップ用
グラップル。 - 【請求項３】 請求項２に記載のスクラップ用グラップ
ルにおいて、 前記複数の爪部の個々の先端部分同士が、閉成時に平板
状の下面を構成することを特徴とするスクラップ用グラ
ップル。 - 【請求項４】 請求項３に記載のスクラップ用グラップ
ルにおいて、 前記複数の爪部が、閉成時に前記平板状の下面を底面と
するバケットを形成する隔壁を備えたことを特徴とする
スクラップ用グラップル。 - 【請求項５】 請求項１〜４の何れかに記載のスクラッ
プ用グラップルにおいて、 前記電磁石が、複数の爪部の全部又は選ばれた爪部の先
端部分に設けられたこと特徴とするスクラップ用グラッ
プル。 - 【請求項６】 請求項５に記載のスクラップ用グラップ
ルにおいて、 前記爪部の先端部分の電磁石が、爪部の下面に磁気吸着
する磁極を含むことを特徴とするスクラップ用グラップ
ル。 - 【請求項７】 請求項５に記載のスクラップ用グラップ
ルにおいて、 前記爪部の先端部分の電磁石が、閉成時に邂逅する爪部
端縁同士を互いに磁気吸着する別の磁極を含むことを特
徴とするスクラップ用グラップル。 - 【請求項８】 請求項５に記載のスクラップ用グラップ
ルにおいて、 前記爪部の先端部分の電磁石が、爪部の上面にスクラッ
プを磁気吸着する更に別の磁極を含むことを特徴とする
スクラップ用グラップル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22503393A JPH0753175A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | スクラップ用グラップル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22503393A JPH0753175A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | スクラップ用グラップル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0753175A true JPH0753175A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16823010
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22503393A Pending JPH0753175A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | スクラップ用グラップル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0753175A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011116546A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | グラップルバケット |
| CN112299238A (zh) * | 2020-10-14 | 2021-02-02 | 中广核工程有限公司 | 核电厂退役上部堆内构件吊装工具 |
-
1993
- 1993-08-19 JP JP22503393A patent/JPH0753175A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011116546A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | グラップルバケット |
| CN112299238A (zh) * | 2020-10-14 | 2021-02-02 | 中广核工程有限公司 | 核电厂退役上部堆内构件吊装工具 |
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