JP2787672B2 - 多方向反転装置 - Google Patents
多方向反転装置Info
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Description
て吊り下げられた荷の姿勢を反転させるための反転装置
に関する。特には、荷の位置や方向を厳密に合わせなく
ても荷を反転させることができる多方向反転装置に関す
る。
(排出土砂・石)のハンドリングを例にとって従来技術
を説明する。図4は、従来のズリピットにおけるズリの
ハンドリングの様子を示す斜視図である。トンネルや基
礎工事の現場から出るズリは、箱状のズリトロ9の中に
入れられて地上に送られる。そして、大きな穴であるズ
リピット41、43、45に一時貯留され、その後、別
途のバケットやショベル等によってダンプトラックに積
み替えられて埋立地等の処理地へ運ばれる。本発明の対
象となる荷の反転作業が起るのは、ズリトロ9中のズリ
1をピット43内に落とす時である。
のズリピット(ピットA41、ピットB43、ピットC
45)が示されている。各ピットは、仕切り壁A42、
同B44で仕切られている。ズリピットB43上に、今
まさに反転されつつあるズリトロ9が示されている。ズ
リトロ9は、上面の開放された四角い箱であり、その中
にはズリ10が入っている。ズリトロ9の両側板11に
は、その上部に吊りロッド7(吊り点)が、その下部に
反転ロッド13が、それぞれ側板11からさらに側方に
突出するように設けられている。ここで、吊りロッド7
は短く、反転ロッド13は長い。
が掛けられており、ズリトロ9は、吊り具3を介してク
レーンや電動ホイスト(図示されず)から吊り下げられ
ている。なお、図示されてはいないが、吊りロッド7か
らワイヤー5が外れないような外れ止めが適宜付設され
る。ここで、両吊りロッド7、7´の端部間の幅は、ズ
リピット43の幅よりも十分狭くなっている。
上に設けられている馬61上に置かれている。馬61に
は、溝63が形成されており、反転ロッド13はこの溝
63に入っている。すなわち、両反転ロッド13、13
´の端部間の幅はズリピット43の幅よりも十分広くな
っている。
ば、ズリトロ9は、その重心が寄っている方向に向け
て、反転ロッド13を中心にして、転倒して行く。そし
て、ズリトロ9がその上面開口を下に向けるにつれて、
中に入っているズリ10が下に落ち、ズリピット43内
に入る。これが図4の従来のズリピットにおけるズリの
ハンドリングの様子であった。
トにおける作業では、ズリトロ9の位置決めに手間がか
かるという問題があった。すなわち、ズリトロ9の左
右、前後位置、回転方向をうまく合わせないと、反転ロ
ッド13を馬61の溝63に入れることができなかっ
た。この際、吊り荷であるズリトロ9は、吊り具3やワ
イヤー5の揺れに応じて揺れる(荷ぶれする)ため、作
業は一層神経を使うものとなっていた。
巻き上げを繰り返し行いながら、ズリトロ9の位置を調
整することとなるため、それらの駆動モータ、ブレーキ
の寸動を頻繁に行わなければならず、マグネットブレー
キの騒音が現場では著しかった。さらに、作業に手間取
る場合には、切羽よりのズリ出しサイクルが長くなっ
て、他の作業に支障を与えるような事態ともなってい
た。
わせなくても吊り荷を転倒させることのできる反転装置
を提供することを目的とする。
め、本発明の多方向反転装置は、 クレーン等によって
吊り下げられた荷の姿勢を、架台を用いて反転させる装
置であって;架台が、 上開き円錐台状の開口を有する
ホッパー部と、 このホッパー部の下縁から内側に張り
出すリング部と、 を備え;荷が、 該荷の重心よりも
上に位置する吊り点と、 該荷の重心よりも下に位置す
る該荷から両側方に張り出す反転ロッドと、 を備え;
該荷の反転ロッドは、その両端間の幅が、上記ホッパー
部の底の内径よりも小、かつ(上記ホッパー部の底の内
径+リング部の内径)÷2よりも大であり、該荷の吊り
点を含む荷の反転ロッドを除く部分は、上記反転ロッド
を上記リング部に置いて上記吊り点を下げていき該荷を
リング部内径内(開口内)に反転させながら下げること
が可能な程度に、上記リング部の内径内に十分に納まる
形状・寸法を有することを特徴とする。
めした後、荷を下に降ろして行けば、反転ロッドの端が
ホッパーに案内されて、荷の中心がほぼホッパー部の中
心と合う。そして反転ロッドがリング部の上に乗る。さ
らに荷を降ろせば、荷は反転ロッドを中心として転倒す
る。
図1は、本発明の一実施例に係る多方向反転装置(ズリ
トロ反転装置)を示す斜視図である。図2は、図1の多
方向反転装置(ズリトロ反転装置)を示す平面図であ
る。図3は、図1の多方向反転装置(ズリトロ反転装
置)を示す側面図である。反転装置1は、ズリピット4
1上に位置している。反転装置1は、荷であるズリトロ
9と反転架台21とからなる。このうち、ズリトロ9
は、図4の従来のズリトロ9と同様の構成を有する。
有するホッパー部23を備える。つまり、ホッパー部2
3の内面は、倒立した円錐外面の一部を平行に輪切りし
たような曲面となっている。そして、ホッパー部23の
下縁には、内側に張り出すリング部25が接続されてい
る。これらホッパー部23やリング部25は、通常、鋼
板の溶接構造で作る。リング部25の外径と内径は同芯
円状となっている。
部25は、左右の車台31上に載っており、走行レール
35の方向に走行できるようになっている。車台31の
前後には車輪33、33´が設けられている。車輪33
は走行レール35上に載っている。車輪33は、走行用
の減速機付きモーターによって駆動される。走行レール
35は、ピット41、43の側壁40上に付設されてい
る。反転架台21は、ズリを落とすために選択されたピ
ット上に自走して移動する。
であり、その中にはズリ10が入っている。ズリトロ9
の両側板11には、その上部に吊りロッド7(吊り点)
が、その下部に反転ロッド13が、それぞれ側板11か
らさらに側方に突出するように設けられている。ここ
で、吊りロッド7は短く、反転ロッド13は長い。
が掛けられており、ズリトロ9は、吊り具3を介してク
レーンや電動ホイスト(図示されず)に吊り下げられて
いる。ここで、両吊りロッド7、7´の端部間の幅は、
ズリピット41の幅よりも十分狭くなっている。
部25上に置かれている。図のような状態となるために
は、まず、反転架台21上の中心におおむねズリトロ9
の中心が来るようにホイストを操作して吊り具3を位置
決めする。そして吊り具3を降ろして行けば、反転架台
21とズリトロ9との中心が少々ずれていても、ズリト
ロ9両側の反転ロッド13、13´の端部がホッパー部
23の斜面に案内されて降下することによって、ズリト
ロ9の中心は反転架台21の中心に合うように(厳密性
は不要)自動的に調整される。この際、ホッパー部23
やリング部25は円形であるので、ズリトロ9(吊り具
3)の方向(水平面における姿勢、角度)がどのような
ものでも関係なく、調整する必要がない。
幅は、当然リング部25の内径よりも大でなければなら
ない。また、ホッパー部23の底部内径よりも小でなけ
ればならない(∵ズリトロ9が傾くとまずい)。さら
に、(ホッパー部の底の内径+リング部の内径)÷2よ
りも大でなければならない。なぜなら、もしこの寸法よ
り短いと、片方の反転ロッド13の端がホッパー部23
の内面に沿ってリング部25の上に着いたときに、他方
の反転ロッド13´の端がリング部25の内径からさら
に内側になってしまうおそれがあり、反転ロッド13´
がリング部25から外れるからである。
ば、ズリトロ9は、その重心が寄っている方向に向け
て、反転ロッド13を中心にして、転倒して行く。そし
て、ズリトロ9がその上面開口を下に向けるにつれて、
中に入っているズリ10が下に落ち、ズリピット43内
に入る。これが図1の本発明の実施例のズリピットにお
けるズリのハンドリングの様子である。
の多方向反転装置は、荷の位置や角度を厳密に位置決め
しなくても、また荷が少々揺れていても、それに関係な
く荷の反転を行うことができる。そのため、荷の反転作
業の手間がかからず作業能率が向上する。また、クレー
ンやホイストの精密位置決めにともなう寸動の繰り返し
も不要となるので、マグネットブレーキの作動騒音も減
るとともに、クレーンやホイストの設備損耗も低減する
ことができる。
トロ反転装置)を示す斜視図である。
示す平面図である。
示す側面図である。
の様子を示す斜視図である。
(吊り点) 9 ズリトロ(荷) 11 側板 13 反転ロッド 21 反転架台 23 ホッパー部 25 リング部 27 ズリ投入口 31 車台 33 車輪 35 走行レール 35 走行モーター 40 側壁 41 ズリピットA 42 仕切り壁 43 ズリピットB 44 仕切り壁 45 ズリピットC 61 馬 63 溝
Claims (2)
- 【請求項1】 クレーン等によって吊り下げられた荷の
姿勢を、架台を用いて反転させる装置であって;架台
が、 上開き円錐台状の開口を有するホッパー部と、
このホッパー部の下縁から内側に張り出すリング部と、
を備え;荷が、 該荷の重心よりも上に位置する吊り
点と、 該荷の重心よりも下に位置する該荷から両側方
に張り出す反転ロッドと、 を備え;該荷の反転ロッド
は、その両端間の幅が、上記ホッパー部の底の内径より
も小、かつ(上記ホッパー部の底の内径+リング部の内
径)÷2よりも大であり、 該荷の吊り点を含む荷の反転ロッドを除く部分は、上記
反転ロッドを上記リング部に置いて上記吊り点を下げて
いき該荷をリング部内径内(開口内)に反転させながら
下げることが可能な程度に、上記リング部の内径内に十
分に納まる形状・寸法を有することを特徴とする多方向
反転装置。 - 【請求項2】 上記架台が、その横方向に移動可能であ
る請求項1記載の多方向反転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15477296A JP2787672B2 (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 多方向反転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15477296A JP2787672B2 (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 多方向反転装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09315763A JPH09315763A (ja) | 1997-12-09 |
JP2787672B2 true JP2787672B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=15591565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15477296A Expired - Fee Related JP2787672B2 (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 多方向反転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2787672B2 (ja) |
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CN105951845A (zh) * | 2016-06-30 | 2016-09-21 | 中建三局集团有限公司 | 一种用于基坑开挖渣土的物料提升转运装置及方法 |
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-
1996
- 1996-05-28 JP JP15477296A patent/JP2787672B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09315763A (ja) | 1997-12-09 |
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