JP3358039B2 - マグネット式積込機 - Google Patents

マグネット式積込機

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JP3358039B2
JP3358039B2 JP18889194A JP18889194A JP3358039B2 JP 3358039 B2 JP3358039 B2 JP 3358039B2 JP 18889194 A JP18889194 A JP 18889194A JP 18889194 A JP18889194 A JP 18889194A JP 3358039 B2 JP3358039 B2 JP 3358039B2
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shaft
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晴夫 五十嵐
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コベルコ建機関東株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄鋼原材料スクラップ等
の被処理材の解体及び積み込み作業等に用いられるマグ
ネット式積込機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のマグネット式積込機とし
て、実公平5−29254号公報に示す如く、ショベル
系掘削機のアタッチメントとして、励磁及び消磁可能な
マグネット具を備えてなるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構造の場合、マグネット具に給電するための給電ケーブ
ルは、バケットアームに沿って適宜止着されているもの
の、マグネット具及び連結リンク、支持リンクはリンク
回動動作することから、バケットアームからマグネット
具に至る間は遊離状態となっており、このため被処理材
の解体及び積込み作業時等において、被処理材やその他
の周囲部材が給電ケーブルに絡み付き、ブームの動作に
より引っ張られて生ずる切断事故や衝突による損傷が発
生するおそれがあり、それだけ作業能率が低下している
という不都合を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不都
合を解決することを目的とするもので、その要旨は、下
部走行機体に上部旋回機体を旋回自在に配設し、該上部
旋回機体にブームを俯仰動作自在に配設し、該ブームに
バケットアームの基部をアーム用シリンダにより回動自
在に配設し、該バケットアームの基部にバケット用シリ
ンダの基部を枢着連結すると共にバケットアームの先端
部にマグネット具の基部を支点軸により回動自在に連結
し、該バケットアームの先端部寄りに支持リンクの基部
を支持軸により回動自在に連結し、該マグネット具の上
部に連結リンクの一方端部を連結軸により枢着連結し、
該連結リンクの他方端部に接続軸により上記支持リンク
の先端部及び上記バケット用シリンダのロッド部を接続
連結してなり、上記マグネット具に給電する可撓性をも
つ給電ケーブルを上記連結軸の近接内方から接続軸の内
方を経由して支持リンクの内方に近接して沿って支持軸
の内方に近接して至る経路に配設し、上記接続軸の内方
を経由して支持軸の内方に至る給電ケーブルを保護する
カバー部材を支持リンクに設けて構成したことを特徴と
するマグネット式積込機にある。
【0005】この際、上記マグネット具から連結軸の内
方に至る給電ケーブルを保護するカバー部材をマグネッ
ト具に設けたり、上記支持軸の側端面にカバー盤を取り
付けることが望ましい。
【0006】
【作用】マグネット具に給電する可撓性をもつ給電ケー
ブルは上記連結軸の近接内方から接続軸の内方を経由し
支持リンクの内方に近接して沿って支持軸の内方に
接して至る経路に配設されているから、マグネット具及
び連結リンク、支持リンクの各リンク回動動作に支障を
来たすおそれがなくなると共に給電ケーブルは連結軸、
連結リンク、接続軸、支持リンク及び支持軸により外力
から保護され、かつ、カバー部材により上記接続軸の内
方を経由して支持軸の内方に至る間の給電ケーブルが保
護される。
【0007】またカバー部材及びカバー盤により上記マ
グネット具から連結軸の内方に至る間及び支持軸内方の
給電ケーブルが保護される。
【0008】
【実施例】図1乃至図8は本発明の実施例を示し、1は
ショベル系掘削機であって、この場合履帯式の下部走行
機体2に上部旋回機体3を旋回自在に配設してなる。
【0009】この上部旋回機体3にブーム4の基部が保
持軸4aにより起伏動作自在に支持され、ブーム4の先
端にバケットアーム5の基部がアーム軸5aにより回動
自在に支持され、ブーム4はブーム用シリンダ6により
俯仰動作自在に設けられ、バケットアーム5はアーム用
シリンダ7により回動自在に設けて構成している。
【0010】8はマグネット具であって、円盤状の保持
部材9内に通電により励磁及び消磁可能な磁気吸着面8
aを有するマグネット体10を設けるとともに保持部材
9の先端部に爪部材11を設けてなる。
【0011】そして、上記バケットアーム5の基部にバ
ケット用シリンダ12のヘッド側の基部を保持軸12a
により枢着連結すると共にバケットアーム5の先端部の
両側面にマグネット具8の基部に突設された左右一対の
支持板8bを支点軸13により回動自在に連結し、バケ
ットアーム5の先端部寄り両側面に左右一対の支持リン
ク14の基部を支持軸15により回動自在に連結し、マ
グネット具8の上部の上記一対の支持板8b間に連結リ
ンク16の一方端部を連結軸17により枢着連結し、連
結リンク16の他方端部に接続軸18により上記支持リ
ンク14の先端部及び上記バケット用シリンダ12のロ
ッド部12bを接続連結して構成されている。
【0012】19は給電ケーブルであって、上記上部旋
回機体3に配設された給電部20と上記マグネット具8
の電気取入部21との間に着脱継電器22を介して接続
され、可撓性を有して内部に複数本の電気コードが束状
に内装され、マグネット具8に励磁に必要な電力を供給
するものである。
【0013】この給電ケーブル19はマグネット具8の
電気取入部21からバケットアーム5の側面に沿って着
脱継電部22により止着されて給電部20に接続されて
おり、又、バケットアーム5の先端部から電気取入部
の間は、上記連結軸17の近接内方から接続軸18の
内方を経由して支持リンク14の内方に近接して沿って
支持軸15の内方に近接して至る経路Rに配設されてい
る。
【0014】また上記マグネット具8から連結軸17の
内方に至る給電ケーブル19を保護するカバー部材23
がマグネット具8に設けられ、また上記接続軸18の内
方を経由して支持軸15の内方に至る給電ケーブル19
を保護するカバー部材24が支持リンク14の下面に取
り付けられ、かつ支持軸15の側端面にカバー盤25が
取り付けられている。
【0015】この場合、上記バケットアーム5の先端部
に上記支点軸13と互いに平行な支点軸26を並設し、
支点軸26に挟持アーム27を回動自在に枢着し、バケ
ットアーム5の背面側に挟持用シリンダ28のヘッド側
が支持され、この挟持用シリンダ28のロッド28aの
先端部にリンク部材29・30を連結ピン31により連
結し、一方のリンク部材29を挟持アーム27の中間に
架設された連結ピン32に連結し、他方のリンク部材3
0の先端部を連結ピン33によりバケットアーム5に連
結し、そしてこの挟持用シリンダ28の伸縮により挟持
アーム27が支点軸26を中心としてマグネット具8に
対向する挟持位置及びバケットアーム5の背面側に沿っ
た退避位置との間で回動され、これによりバケットアー
ム5の先端でマグネット具8と挟持アーム27とが互い
に独立して開閉回動できるように構成されている。
【0016】この実施例は上記構成であるから、例えば
前処理作業として、バケット用シリンダ12によりマグ
ネット具8を支点軸13を中心として回動させ、及び挟
持用シリンダ28により挟持アーム27を支点軸26を
中心として回動させ、マグネット具8に連設された爪部
材11と挟持アーム27との協働によって被処理材Wの
解体作業を行い、またマグネット具8の爪部材11と挟
持アーム27とのいずれか一方もしくは双方で被処理材
Wの山の掻き崩し、掻き寄せ等の前処理作業を行い、こ
の際に必要に応じて下部走行機体2による走行、上部旋
回機体3の旋回、ブーム用シリンダ6によるブーム4の
俯仰動作、アーム用シリンダ7によるバケットアーム5
の回動動作等を適当に組合わせて行うことになる。
【0017】そして被処理材Wの積み込みに際し、マグ
ネット具8に取付けられたマグネット体10の磁気吸着
面8aを被処理材Wに当接させ、給電ケーブル19を介
しての通電によりマグネット具8のマグネット体10を
励磁し、その磁気吸着力で被処理材Wを吸着し、下部旋
回機体2の走行作動により被処理材Wを所定の位置まで
吸着搬送し、搬出位置にてマグネット体10を消磁して
被処理材Wを放荷し、これにより積み込み動作すること
ができる。尚、積み込み作業が進むにつれて被処理材W
の山の形状が不規則に変形した場合には、再度上記前処
理作業を行い、被処理材Wを吸着し易い状態にすること
になる。
【0018】またこの積み込み作業時において、上記マ
グネット体10により吸着された被処理材Wをマグネッ
ト具8及びマグネット体10と、挟持アーム27とによ
って挟持することにより、この挟持作用とマグネット具
8の磁気吸着作用との双方の保持力で被処理材Wを保持
することができ、何らかの原因でマグネット具8の磁気
吸着力がなくなった場合でも被処理材Wが落下するのを
防止でき、またマグネット具8による磁気吸着力の及ば
ない非磁性体の被処理材Wであっても、上記マグネット
具8と挟持アーム27とによる挟持力でもって挟持で
き、処理能力を向上することができる。
【0019】特に、上記給電ケーブル19は、マグネッ
ト具8の電気取入部21からバケットアーム5の側面に
沿って着脱継電部22により止着されて給電部20に接
続され、バケットアーム5の先端部から電気取入部17
の間は、上記連結軸17の近接内方から接続軸18の内
方を経由して支持リンク14の内方に近接して沿って
持軸15の内方に近接して至る経路Rに配設されている
から、図7及び図8の如く、マグネット具8及び連結リ
ンク16、支持リンク14の各リンク回動動作に支障を
来たすおそれがなくなると共に給電ケーブル19は連結
軸17、連結リンク16、接続軸18、支持リンク14
及び支持軸15により外力から保護され、かつ、上記接
続軸18の内方を経由して支持軸15の内方に至る給電
ケーブル19を保護するカバー部材24を支持リンクに
設けているから、上記マグネット具8から連結軸17の
内方に至る間の給電ケーブル19を外力から保護するこ
とができ、このため、被処理材Wの解体及び積込み作業
時等において、被処理材Wやその他の周囲部材が給電ケ
ーブル19に絡み付き、ブーム4等の動作により引っ張
られて生ずる切断事故や衝突による損傷の発生を抑制す
ることができ、それだけ作業の安全性を高めることがで
きると共に作業能率が向上することができる。
【0020】また、この場合カバー部材23及びカバー
盤25により上記マグネット具8から連結軸17の内方
に至る間及び支持軸15内方の給電ケーブルを外力から
保護することができ、一層安全性を高めることができ
る。
【0021】尚、本発明は上記実施例に限られるもので
はなく、カバー部材23、24の構造等は適宜変更して
設計される。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述の如く、上記マグネット具
に給電する可撓性をもつ給電ケーブルは連結軸の近接
方から接続軸の内方を経由して支持リンクの内方に近接
して沿って支持軸の内方に近接して至る経路に配設され
ているから、マグネット具及び連結リンク、支持リンク
の各リンク回動動作に支障を来たすおそれがなくなると
共に給電ケーブルは連結軸、連結リンク、接続軸、支持
リンク及び支持軸により外力から保護され、かつ、上記
接続軸の内方を経由して支持軸の内方に至る給電ケーブ
ルを保護するカバー部材を支持リンクに設けているか
ら、上記マグネット具から連結軸の内方に至る間の給電
ケーブルを外力から保護することができ、このため、被
処理材の解体及び積込み作業時等において、被処理材や
その他の周囲部材が給電ケーブルに絡み付き、ブーム等
の動作により引っ張られて生ずる切断事故や衝突による
損傷の発生を抑制することができ、それだけ作業の安全
性を高めることができると共に作業能率が向上すること
ができる。
【0023】また上記マグネット具から連結軸の内方に
至る給電ケーブルを保護するカバー部材をマグネット具
に設けたり、上記支持軸の側端面にカバー盤を取り付け
ることにより、上記マグネット具から連結軸の内方に至
る間及び支持軸内方の給電ケーブルを外力から保護する
ことができ、一層安全性を高めることができる。
【0024】以上、所期の目的を充分達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体側面図である。
【図2】図1で示す実施例の部分斜視図である。
【図3】図1で示す実施例の部分平面図である。
【図4】図1で示す実施例の部分側断面図である。
【図5】図1で示す実施例の部分断面図である。
【図6】図1で示す実施例の部分断面図である。
【図7】図1で示す実施例の使用状態の部分側面図であ
る。
【図8】図1で示す実施例の使用状態の部分側面図であ
る。
【符号の説明】
W 被処理材 R 経路 2 下部走行機体 3 上部走行機体 4 ブーム 5 バケットアーム 7 ブーム用シリンダ 8 マグネット具 12 バケット用シリンダ 13 支点軸 14 支持リンク 15 支持軸 16 連結リンク 17 連結軸 18 接続軸 19 給電ケーブル 23 カバー部材 24 カバー部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行機体に上部旋回機体を旋回自在
    に配設し、該上部旋回機体にブームを俯仰動作自在に配
    設し、該ブームにバケットアームの基部をアーム用シリ
    ンダにより回動自在に配設し、該バケットアームの基部
    にバケット用シリンダの基部を枢着連結すると共にバケ
    ットアームの先端部にマグネット具の基部を支点軸によ
    り回動自在に連結し、該バケットアームの先端部寄りに
    支持リンクの基部を支持軸により回動自在に連結し、該
    マグネット具の上部に連結リンクの一方端部を連結軸に
    より枢着連結し、該連結リンクの他方端部に接続軸によ
    り上記支持リンクの先端部及び上記バケット用シリンダ
    のロッド部を接続連結してなり、上記マグネット具に給
    電する可撓性をもつ給電ケーブルを上記連結軸の近接
    方から接続軸の内方を経由して支持リンクの内方に近接
    して沿って支持軸の内方に近接して至る経路に配設し、
    上記接続軸の内方を経由して支持軸の内方に至る給電ケ
    ーブルを保護するカバー部材を支持リンクに設けて構成
    したことを特徴とするマグネット式積込機。
  2. 【請求項2】 上記マグネット具から連結軸の内方に至
    る給電ケーブルを保護するカバー部材をマグネット具に
    設けて構成したことを特徴とする請求項1記載のマグネ
    ット式積込機。
  3. 【請求項3】 上記支持軸の側端面にカバー盤が取り付
    けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のマ
    グネット式積込機。
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JP4545546B2 (ja) * 2004-10-19 2010-09-15 日立建機株式会社 リフティングマグネットのケーブルの取付け構造
JP2012126468A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Hitachi Constr Mach Co Ltd フォーク付リフティングマグネット作業機
CN111717790B (zh) * 2020-06-16 2022-02-15 黑龙江省建筑安装集团有限公司 一种机电安装工程用旋转座

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