JP2003238066A - 解体用作業装置およびそれを備えた解体作業機 - Google Patents

解体用作業装置およびそれを備えた解体作業機

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JP2003238066A
JP2003238066A JP2002033789A JP2002033789A JP2003238066A JP 2003238066 A JP2003238066 A JP 2003238066A JP 2002033789 A JP2002033789 A JP 2002033789A JP 2002033789 A JP2002033789 A JP 2002033789A JP 2003238066 A JP2003238066 A JP 2003238066A
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electromagnet
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grip
support bracket
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JP2002033789A
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English (en)
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Yoshiaki Takakura
可明 高倉
Masayoshi Nishizuka
正義 西塚
Satoshi Miyaoka
諭 宮岡
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TOYOTOMI SANGYO KK
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
TOYOTOMI SANGYO KK
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクラップを把持することができるとともに
鉄屑についても残さず回収することのできる解体用作業
装置およびそれを備えた解体作業機を提供する。 【解決手段】 作業アタッチメントに取りつけられる本
体部3と、この本体部に支持されるつかみ具4と、つか
み具を開閉させる開閉機構5とを有する解体用作業装置
において、上記つかみ具4における先端部4cを磁性材
料で構成し、その先端部4cを磁化するための電磁石2
1をつかみ具4内に設け、その電磁石21を励磁したと
きに先端部4cを中心として強磁場が形成されるよう
に、つかみ具4におけるその先端部4cより基端部側に
非磁性材料からなる非磁化部4bを設けてなることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラップル、圧砕
装置、フォーク等の解体用作業装置およびそれを備えた
解体作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、解体現場で解体されたスクラップ
はトラックに積み込まれて搬出され、スクラップ処理を
行なう処理場に持ち込まれる。処理場では積み降ろし機
が待機しており、トラックの荷台からスクラップを掴ん
で処理場に降ろす作業が行なわれる。
【0003】この種の積み下ろし機としては、作業アー
ムの先端から吊り下げられた4本爪からなるグラップル
を開閉操作してスクラップを吊り上げ移送するものや、
作業アームの先端にペンチ状の圧砕装置を備え、スクラ
ップを把持して移送するものが知られている。なお、上
記作業アームは、例えば油圧ショベル等のベースマシン
の上部旋回体に備えられており、作業アームを操作する
ことにより、またはベースマシンを自走させることによ
り、スクラップの移送が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比較的
大きなスクラップについては上記したグラップルや圧砕
装置を用いて移送することができるものの、鉄屑等につ
いては爪の間からこぼれ落ちてしまうという不都合があ
る。
【0005】このようにこぼれ落ちた鉄屑等はグラップ
ルで回収することができず荷台に残されてしまう。もち
ろん強力なマグネットを作業アームの先端に備えたリフ
マグを使用すればそのような鉄屑を吸着することができ
るが、その場合、グラップルとリフマグを2台用意して
使い分けなければならない。しかもリフマグを使用して
も荷台の隅に残された鉄屑については回収することがで
きない。
【0006】このような事情から、グラップルでつかめ
ないような鉄屑については結局、手作業で取り除かなけ
ればならず作業効率が悪いという問題があった。
【0007】本発明は以上のような従来の解体作業機に
おける課題を考慮してなされたものであり、スクラップ
を把持して移送することができるとともに鉄屑について
も残さず回収することのできる解体用作業装置およびそ
れを備えた解体作業機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、作業アタッチ
メントに取り付けられる本体部と、この本体部に基端部
が支持されるつかみ具と、このつかみ具を開閉させる開
閉機構とを備えた解体用作業装置において、つかみ具に
おける先端部を磁性材料で構成し、その先端部を磁化す
るための電磁石をつかみ具内に設け、その電磁石を励磁
したときに先端部を中心として強磁場が形成されるよう
に、つかみ具におけるその先端部より基端部側に非磁性
材料からなる非磁化部を設けてなる解体用作業装置であ
る。
【0009】本発明に従えば、電磁石を励磁するとつか
み具の先端部が磁化され磁石となるが、先端部より基端
部側には非磁性材料からなる非磁化部が設けられている
ため、専ら先端部を中心として強磁場が形成され、鉄屑
等をその先端部に吸着させることができる。それによ
り、つかみ具を閉じた場合にはつかみと吸着による吊り
上げが同時に行なわれる。また、つかみ具を開いた場合
には、細かな鉄屑を先端部に吸着させて回収することが
できるようになる。
【0010】この解体用作業装置において、つかみ具
が、アーム部と、そのアーム部先端に設けられ電磁石に
よって磁化される爪部とを有する場合、アーム部内に電
磁石を設け、その電磁石を励磁したときに爪部を中心と
して強磁場が形成されるように爪部方向を除く電磁石の
周囲に非磁化部を被覆することができる。
【0011】この解体用作業装置において、爪部を除く
アーム部を非磁化部、例えば加工性に優れた高マンガン
鋼、ステンレス鋼等で構成すれば、電磁石をアーム部に
収納するだけでその電磁石の周囲を非磁化部で被覆する
ことができる。
【0012】また、電磁石を励磁するための給電ケーブ
ルをアーム部内に配線すれば、スクラップが衝突して給
電ケーブルを切断するというトラブルを解消することが
できる。
【0013】また、上記本体部は、作業アタッチメント
の先端部に取り付けられる取付ブラケットと、つかみ具
の基端部を支持する支持ブラケットと、この支持ブラケ
ットを回転自在に取付ブラケットに接続する継手機構と
から構成することができる。
【0014】また、上記支持ブラケットを回転させるモ
ータを備えれば、つかみ具を所望の姿勢に回転させてス
クラップを確実につかむことができるようになる。
【0015】また、上記継手機構の回転軸上にスイベル
ジョイントとスリップリングとを連結した状態で配置
し、スイベルジョイントは支持ブラケットを通して開閉
機構に作動油を供給し、スリップリングは支持ブラケッ
トを通して電磁石に給電するように構成すれば、回転す
る構成のつかみ具に電磁石を付加してもその給電ケーブ
ルをシンプルに配線することができるようになり、解体
用作業装置をコンパクトに構成することができる。
【0016】また、上記電磁石はボルトを介して上記つ
かみ具内に固定し、着脱自在に構成することが好まし
い。
【0017】本発明の解体作業機は、上記構成を有する
解体用作業装置を備えた作業アタッチメントと、この作
業アタッチメントを搭載した上部旋回体と、この上部旋
回体を旋回自在に支持する下部走行体とから構成するこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施の形態に
基づいて本発明を詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明に係る解体用作業装置の一
実施形態としての解体処理用グラップル(以下、グラッ
プルと呼ぶ)を示したものである。
【0020】同図において、グラップル1は、油圧ショ
ベルにおけるバケットを外した作業アタッチメント先端
部2や移動式クレーンのブーム先端部に吊り下げられた
状態で取りつけられるようになっている。
【0021】このグラップル1は、作業アタッチメント
先端部2から垂下される本体部3と、その本体部3に支
持されるつかみ具としての4本のクランプ4と、それら
のクランプ4を開閉動作させる開閉機構としての油圧シ
リンダ5を備えている。
【0022】以下、各部の構成について説明する。
【0023】本体部3は、作業アタッチメント先端部2
に対しピン6を介して垂下されるハンガー部7と、この
ハンガー部7の下部に設けられた回転軸7aから吊り下
げられる一対のプレート部8と、これらのプレート部8
の下端が接続される継手機構9と、この継手機構9の下
面から垂下される支持ブラケット10とを備えている。
なお、上記ハンガー部7およびプレート部8は取付ブラ
ケットとして機能する。
【0024】上記継手機構9は、ベアリング装置を挟ん
で円盤状の固定側プレート9aと同じく円盤状の回転側
プレート9bとを上下に対向配置しており、固定側プレ
ート9aの上面外周部分には、支持ブラケット10を垂
直軸まわりに回転させるための旋回モータ11が取りつ
けられている。
【0025】図2は、その旋回モータ11を拡大して示
したものである。
【0026】同図において、旋回モータ11はその出力
軸11aを下向きにして固定側プレート9a上に固定さ
れている。
【0027】出力軸11aに固着された歯車11bは、
回転側プレート9b上にボルト13を用いて固定されて
いる環状の内歯歯車12と歯合しており、旋回モータ1
1を駆動すれば、継手機構9の中心軸c.aまわりに内歯
歯車12が回転し、支持ブラケット10を旋回させるこ
とができるようになっている。なお、支持ブラケット1
0の回転方向は旋回モータ11の正逆回転によって決定
される。
【0028】なお、図中14はスクラップの衝突から旋
回モータ11を保護する保護カバーである。また、旋回
モータ11を駆動させる作動油はホース15(図1参
照)を通じて与えられるようになっている。
【0029】図1に戻って説明する。
【0030】回転側プレート9bの下面には、平面から
見て十字に配置された支持ブラケット10が垂設されて
いる。
【0031】各支持ブラケット10は垂直方向に平行し
て延設された一対のプレート10aを有し、両プレート
10aの上部同士を上側ピン16で接続し、下部同士を
下側ピン17で接続している。
【0032】上側ピン16には油圧シリンダ5のチュー
ブ側ブッシュが連結され、下側ピン17にはクランプ4
の基端部4aが連結され、さらに油圧シリンダ5のロッ
ド側ブッシュはピン18を介してクランプ4の略中間部
位に連結されている。
【0033】各油圧シリンダ5にはホース19、スイベ
ルジョイント20を通じて作動油が分配供給され、それ
により、各クランプ4が連動して開閉動作するようにな
っている。
【0034】また、クランプ4は断面が箱状に形成さ
れ、正面から見た外形が円弧状に形成されたアーム部4
bと、そのアーム部4bの先端に設けられた中実の爪部
4cとから構成されており、そのアーム部4b内で且つ
爪部4cに近い位置に電磁石21が収納されている。
【0035】図3はその電磁石21を拡大して示したも
のであり、(a)は正面図、(b)はその右側面図であ
る。
【0036】両図において、電磁石21はコイルを収納
したケース21aと鉄心21bとから主として構成され
ており、ケース21aの上面には取付金具21c,21
cが備えられている。
【0037】取付金具21c,21cはアーム部4b内
壁から突設された取付座4dおよびスペーサ4d´に対
しボルト22を用いて固定されている。
【0038】また、ケース21aの下面からはコイル内
に挿入されている鉄心21bの一方が突出しており、こ
の鉄心21bはアーム部4b内壁から突設された取付座
4eに対しボルト23を用いて固定されている。
【0039】上記鉄心の下端21b´は、アーム部4b
の下端に溶接されている爪部4cの上面4c´に当接し
た状態で固定されている。
【0040】このように、電磁石21はボルト22,2
3を用いてアーム部4bの内壁に固定しているため、い
ずれかの電磁石21が故障した場合にはボルト22,2
3を緩めることによって取り外すことができ、新しい電
磁石と交換することができる。
【0041】なお、アーム部4bは筒状の一体構造であ
るため、電磁石21を取り外す場合には、アーム部4b
の上部に設けられているカバー4fを外し、その開口部
から引き出される(図3(a)において2点鎖線で示し
た電磁石21参照)。
【0042】また、ボルト22に対応してアーム部4b
の外側壁面には開口4gが、ボルト23に対応して同じ
く開口4hがそれぞれ形成されており、これらの開口4
g,4hを通してボルト22,23を脱着することがで
きるようになっている。スペーサ4d´は故障した電磁
石21を取り外す際にボルト22とともに取り外され、
電磁石21の吊り上げを容易にするものである。
【0043】また、21dは電磁石21に給電するため
の給電ケーブルであり、アーム部4b内に配線され、ス
リップリング24(図1参照)、作業アタッチメントを
通じて電源に接続されている。なお、電磁石21への通
電は、解体作業機の運転室内に備えられた切換スイッチ
を操作することにより、オンオフすることができるよう
になっている。
【0044】また、上記爪部4cは磁性材料からなる高
張力鋼で構成されているが、電磁石21を収納している
アーム部4bは非磁性材料からなる高マンガン鋼やステ
ンレス鋼で構成されている。このアーム部4bは非磁化
部として機能する。
【0045】この電磁石21が励磁されると、その電磁
石21と爪部4cとの間で磁場が形成され、爪部4cが
磁化されて磁石となるが、電磁石21の周囲が非磁性部
材で被覆されていることによって専ら爪部4cを中心と
して強磁場が形成される。
【0046】このようにクランプ先端部の爪部4cに集
中して強磁場を発生させれば、クランプ4では把持でき
ないような細かな鉄屑についてもその爪部4cに吸着さ
せて移送することができるようになる。
【0047】しかも爪部4c以外のアーム部4bについ
ては非磁性部材で構成していることによって磁力が著し
く低いため、例えばトラックの荷台に残存する鉄屑を吸
着する場合であっても荷台の金属フレーム部分等に不用
意にアーム部4bが吸着することがなく、鉄屑を選んで
効率良く吸着することができる。
【0048】また、各アーム部4bに内蔵される4つの
電磁石21の結線方法は、直列に接続しても並列に接続
してもよいが、並列にすれば、仮に1つの電磁石21が
故障しても残り3個の電磁石21を用いて吸着が行なえ
るという利点がある。
【0049】また、各電磁石21の極性については、4
つの爪部4cにおいてN極とS極を交互に配置してもよ
く、またはN極、S極、S極、N極をこの順に配置して
もよい。前者の極性配置では各アーム部4bを略閉じた
状態にすると、各爪部4cを連絡するようにして環状の
磁場が形成され、後者の極性配置では一方のN極とS
極、他方のN極とS極にそれぞれ磁場が分かれて形成さ
れる。
【0050】そして、各アーム部4bを略閉じた状態と
して各爪部4cを接近させると、爪部4cと爪部4cの
隙間、すなわち鉄屑が最もこぼれ落ちやすい部分に強力
な磁場を発生させることができるため、鉄屑がこぼれ落
ちるのを効果的に防止することができるとともに、爪部
4cに鉄屑を吸着して移送することができるようにな
る。
【0051】なお、各アーム部4bを完全に閉じない理
由は、爪部4c同士を接触させるとN極とS極が短絡す
ることによって磁界が縮小し吸着範囲が低下するからで
ある。
【0052】図4は上述したスイベルジョイント20お
よびスリップリング24の構成を拡大して示したもので
ある。
【0053】同図において、スリップリング24は上記
したスイベルジョイント20と同軸でその下方に配置さ
れている。
【0054】詳しくは、ホース19aを介してスイベル
ジョイント20に導入された作動油は、固定部20aの
環状凹溝20b→回転部20cの吐出用通路20d→回
転部20cに設けられた吐出ポート20eを通じて各ク
ランプ4の油圧シリンダ5に分配される。また、油圧シ
リンダ5からの戻り油は排出ポート20f→回転部20
cの戻り通路20g→ホース19b(ホース19aの背
面側に配置されている)を通じて排出される。
【0055】一方、スリップリング24は、スイベルジ
ョイントの回転部20cの下部に接続されてその回転部
20cと連動する回転部24aを有し、その回転部24
aの下部に給電ケーブル21dが接続されている。
【0056】回転部24a内には固定パイプ24bが軸
通されており、この固定パイプ24b内に通されたケー
ブル21dは、図示しない滑動接点を介して回転部24
a側のケーブル21dと電気的に接続されている。
【0057】このように、スイベルジョイント20とス
リップリング24とを同軸上に一体に構成すると、アー
ム部4b内に電磁石21を配置して給電ケーブル21d
を配線する場合であってもグラップル1が大型化するこ
とがない。
【0058】図5は、上記構成を有するグラップル1の
動作を示するものである。
【0059】なお、以下の説明ではトラックの荷台に積
載されたスクラップを地上に降ろす場合を例に取って説
明する。
【0060】まず、オペレータは電磁石21を励磁する
ため通電スイッチをオンする。
【0061】次いで、4本のクランプ4を閉じて荷台上
のスクラップをつかみ持ち上げる。このとき、電磁石を
備えていない従来のグラップルでは、クランプ4の隙間
から鉄屑がこぼれ落ちるが、本実施形態のグラップル1
では各爪部4cに強磁場が発生しているためその鉄屑が
こぼれ落ちるのを防止し、同時に荷台上の鉄屑を各爪部
4cに吸着させて持ち上げることができる。
【0062】次いでグラップル1を解体処理場に移動さ
せ、通電スイッチをオフする。電流が切られることによ
り電磁石21は磁化されていない状態に戻り、それによ
って爪部4cの吸引力が消える。そこで、4本のクラン
プ4を開けば、つかんだスクラップまたは爪部4cに吸
着した鉄屑がすべてグラップル1から離れ地上に落とさ
れる。
【0063】このように磁力による吸着とつかみを併用
することによってスクラップの荷下ろしを行なう。
【0064】また、荷台の隅に残った鉄くずについて
は、クランプ4を全開状態として爪部4cを略垂直に立
て、その爪部4cを荷台の隅に移動させる。それによ
り、隅部に残存する鉄屑もその爪部4cに吸着させて簡
単に回収することができる。
【0065】上記構成を有するグラップル1は、ブーム
とアームが連結されて屈曲する作業アタッチメントの先
端に取りつけることができる。例えば、油圧ショベルの
バケットを取り外し、作業アタッチメントの先端にこの
グラップル1を装着すると、スクラップ解体作業機とし
て使用することができる。また、上記構成を有するグラ
ップル1は、自走式クレーンのブーム先端に装着するこ
ともできる。
【0066】なお、上記した実施形態では解体用作業装
置をグラップルに適用した場合の構成について説明した
が、これに限らず、バケットにクランプ機能を持たせた
クランプ兼用バケット、バケットに独立した開閉機能を
持つフォークを付加したクローバケット、鋼材を掴んで
移動させるハンドリング装置、鉄筋コンクリート解体用
破砕機、鉄骨,鉄筋解体用破砕機、フォーク(回転式を
含む)等にも本発明の解体用作業装置を適用することが
できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1の本発明によれば、解体用作業装置のつかみ具
先端部を磁性材料で構成し、その先端部を磁化するため
の電磁石をつかみ具内に設け、その電磁石を励磁したと
きに先端部を中心として強磁場が形成されるように、つ
かみ具におけるその先端部より基端部側に非磁性材料か
らなる非磁化部を設けたため、電磁石を励磁するとつか
み具の先端部が磁化され磁石となるが、先端部より基端
部側には非磁性材料からなる非磁化部が設けられている
ため、専ら先端部を中心として強磁場が形成され、鉄屑
等をその先端部に吸着させることができる。それによ
り、つかみ具を閉じた場合にはつかみと吸着による吊り
上げが同時に行なわれる。また、つかみ具を開いた場合
には、細かな鉄屑を先端部に吸着させて残さず回収する
ことができる。
【0068】請求項2の本発明によれば、アーム部先端
に設けられた爪部を磁化して磁石とすることができるた
め、爪部を立てると細かな鉄屑を吸着することが可能に
なる。爪部の隙間からこぼれ落ちようとする鉄屑につい
ては磁石の吸引作用によって落下を防止することができ
る。
【0069】請求項3の本発明によれば、爪部を除くア
ーム部を非磁化部、例えば加工性に優れたステンレスス
ティール等で構成することにより、電磁石をアーム部に
収納するだけでその電磁石の周囲が非磁化部で被覆され
ることになる。
【0070】請求項4の本発明によれば、電磁石を励磁
するための給電ケーブルをアーム部内に配線したため、
スクラップが衝突して給電ケーブルを切断するというト
ラブルを解消することができる。
【0071】請求項5の本発明によれば、本体部を、作
業アタッチメントの先端部に取り付けられる取付ブラケ
ットと、つかみ具の基端部を支持する支持ブラケット
と、この支持ブラケットを回転自在に取付ブラケットに
接続する継手機構とから構成することにより、スクラッ
プのつかみ位置について自由度が高まる。
【0072】請求項6の本発明によれば、支持ブラケッ
トを回転させるモータを備えたため、つかみ具を所望の
姿勢に回転させてスクラップを確実につかむことができ
るようになる。
【0073】請求項7の本発明によれば、上記継手機構
の回転軸上にスイベルジョイントとスリップリングとを
連結した状態で配置したため、回転する構成のつかみ具
に電磁石を付加してもその給電ケーブルをシンプルに配
線することができるようになり、解体用作業装置をコン
パクトに構成することができる。
【0074】請求項8の本発明によれば、上記電磁石を
ボルトを介してつかみ具内に固定するようにしたため、
故障した場合には容易に交換することができる。
【0075】請求項9の本発明によれば、上記構成を有
する解体用作業装置を備えた作業アタッチメントと、こ
の作業アタッチメントを搭載した上部旋回体と、この上
部旋回体を旋回自在に支持する下部走行体とから解体作
業機を構成したため、従来の解体用作業装置と同様につ
かみ作業が行なえる上、細かな鉄屑については磁石によ
る吸引作用で吊り上げることができ、解体処理の作業効
率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る解体用作業装置の正面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図1のクランプ先端部の拡大図である。
【図4】図1のスイベルジョイントおよびスリップリン
グの拡大図である。
【図5】解体用作業装置の動作状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 グラップル 2 作業アタッチメント先端部 3 本体部 4 クランプ 4b アーム部 4c 爪部 5 油圧シリンダ 6 ピン 7 ハンガー部 8 プレート部 9 継手機構 10 支持ブラケット 11 旋回モータ 12 ベアリング装置 20 スイベルジョイント 21 電磁石 24 スリップリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高倉 可明 富山県中新川郡上市町竹鼻780−1 豊富 産業株式会社内 (72)発明者 西塚 正義 広島市安佐南区祇園3丁目12番25号 コベ ルコ建機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 宮岡 諭 広島市安佐南区祇園3丁目12番25号 コベ ルコ建機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2D012 DA03 3F004 AA03 AB11 AH01 AJ01 EA37 HA07 NA02 NA05 3F333 AA01 AE25 AE27 AE40 BB15 BB25 BE02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業アタッチメントに取り付けられる本
    体部と、この本体部に基端部が支持されるつかみ具と、
    このつかみ具を開閉させる開閉機構とを備えた解体用作
    業装置において、 上記つかみ具における先端部を磁性材料で構成し、その
    先端部を磁化するための電磁石を上記つかみ具内に設
    け、その電磁石を励磁したときに上記先端部を中心とし
    て強磁場が形成されるように、上記つかみ具におけるそ
    の先端部より基端部側に非磁性材料からなる非磁化部を
    設けてなることを特徴とする解体用作業装置。
  2. 【請求項2】 上記つかみ具が、アーム部と、そのアー
    ム部先端に設けられ上記電磁石によって磁化される爪部
    とを有し、上記アーム部内に上記電磁石を設け、その電
    磁石を励磁したときに上記爪部を中心として強磁場が形
    成されるように爪部方向を除く上記電磁石の周囲に上記
    非磁化部を被覆してなる請求項1記載の解体用作業装
    置。
  3. 【請求項3】 上記爪部を除くアーム部が上記非磁化部
    を構成している請求項2記載の解体用作業装置。
  4. 【請求項4】 上記電磁石を励磁するための給電ケーブ
    ルが上記アーム部内に配線されている請求項2または3
    記載の解体用作業装置。
  5. 【請求項5】 上記本体部が、上記作業アタッチメント
    の先端部に取り付けられる取付ブラケットと、上記つか
    み具の基端部を支持する支持ブラケットと、この支持ブ
    ラケットを回転自在に上記取付ブラケットに接続する継
    手機構とから構成されている請求項1〜4のいずれかに
    記載の解体用作業装置。
  6. 【請求項6】 上記支持ブラケットを回転させるモータ
    が備えられている請求項5記載の解体用作業装置。
  7. 【請求項7】 上記継手機構の回転軸上にスイベルジョ
    イントとスリップリングが連結した状態で配置されてお
    り、上記スイベルジョイントは上記支持ブラケットを通
    して上記開閉機構に作動油を供給し、上記スリップリン
    グは上記支持ブラケットを通して上記電磁石に給電する
    ように構成されている請求項5または6記載の解体用作
    業装置。
  8. 【請求項8】 上記電磁石がボルトを介して上記つかみ
    具内に固定され着脱自在に構成されている請求項1記載
    の解体用作業装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の解体用
    作業装置を備えた作業アタッチメントと、この作業アタ
    ッチメントを搭載した上部旋回体と、この上部旋回体を
    旋回自在に支持する下部走行体とから構成されることを
    特徴とする解体作業機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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