JPH0753051B2 - 干草収穫機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は請求項１の上位概念に記載の干草収穫機に関す
る。

従来の技術 この種の公知の機械（西ドイツ国実用新案第8706316
号）にあつては、引張棒は機械を農業用の牽引車輌に結
合するための連結マウスを有している。干草収穫機は一
般のトレーラと同様に、牽引車輌の後方を走行する。

このことはもう１つの公知の干草収穫機（西ドイツ国実
用新案第7318934号）にもあてはまるが、この機械にあ
つては、機械の引張棒の前端部はジヤイロレーキの支持
車輪を介してのみ地面に支持されていて、牽引車輌の３
点油圧装置のリフト腕に接続可能な付設台とリンク状に
結合しており、また機械は作業中、引張棒と付設台との
間の連結垂直軸を中心に、一定範囲内で自由に旋回が可
能である。

冒頭に述べた形式の、もう１つの公知の干草収穫機にあ
つては、引張棒がその前端部で付設部と、連結垂直軸を
中心に一定範囲内で旋回可能に結合し、該付設部は牽引
車輌の３点油圧装置の下方リンク部とのみ連結可能であ
る。このことは、操縦性能が、総ての被引車が制約を受
けているのと同様な制約を受ける追走するトレーラ装置
の構成しか意味していない。

発明が解決しようとする課題 本発明の課題は、冒頭で述べた形式の干草収穫機を改良
して、操縦性能を改善すると共に、特に小さな機械反転
区域を実現することにある。

課題を解決するための手段 上記課題は本発明の請求項１に記載の特徴によつて解決
された。

本発明の有利な構成が請求項２から請求項７に記載され
ている。

発明の効果 走行車輪を操縦車輪として構成することにより、干草収
穫機の操縦性能は作業中のみならず移動中にも、顕著な
改善が達成された。作業中にはジヤイロレーキ自身は支
持車輪を介して地面に支えられ、移動中は機械の横桁の
外方部分がそれに固定されたジヤイロレーキと共に垂直
に折り曲げられ、機械の幅が道路通行中に必要な程度に
減少させられる。又運転性能が改善されたために機械反
転区域を著しく小さくすることができた。

実施例 本発明の実施例を図面に示し、以下に詳しく説明する。

図面に示した干草収穫機は１本の機械横桁１を有してお
り、該横桁１は中央部材２と、進行方向に平行な折り曲
げ軸3,4を中心に夫々上方へ折り曲げ可能な外方部材5,6
とを有している。機械横桁１の外方部材5,6に夫々ジヤ
イロレーキ7,8が装着されており、該レーキ7,8は２個の
支持車輪9,10乃至は11,12を介して地面に支えられてい
る。

ジヤイロレーキ7,8は、夫々、中心部の回転体13と、こ
れに結合してほぼ星形に配向しているレーキ腕14とから
成り、該レーキ腕14はその外方端部にレーキ歯14′を有
し、ジヤイロ垂直軸を中心にした回転運動の外に、制御
装置によつて付与される揺動運動をその中心軸の周りに
実現している。ジヤイロレーキ7,8の駆動は中央駆動部1
6の入力軸15に接続されている動力取出し軸を介して、
牽引車輌によつて行われる。駆動軸は詳細には図示して
ないが、機械横桁１内に配置されてマイタ歯車17に導か
れ、その後でその出力軸が夫々ジヤイロレーキ7,8を駆
動している。

機械横桁１の中央部材２は、農業用の牽引車輌に接続可
能で剛性的な引張棒18と結合しており、該引張棒18は図
示の例の場合、その前端部で連結垂直軸19を中心に一定
範囲内で旋回可能に付設部20に連結され、該付設部20は
２点支持機構として牽引車輌の３点油圧装置の両方の下
方リンク部と連結が可能である。

機械横桁１の中央部材２はその走行方向21で見て背面側
で、中央部材２の後方に距離を置いて配置された２個の
１軸式走行車輪22を介して地面に支持されており、該走
行車輪22は中央部材２から後方に延びているシヤシ23に
装着されている。このシヤシ23は一群の縦材24,25,26を
有しており、該縦材24,25,26は中央部材２に係合し、そ
の背面側は横材27と結合しており、該横材27はその端部
に、垂直軸28で規定された走行車輪支持部30の軸ピン用
の軸受29を装着している。図面には図示してないこの軸
ピンは、その上端部で操舵レバー31と連結しており、該
レバー31はその自由端部でタイバ32によつて連結されて
おり、該タイバ32は走行車輪22の平行誘導を保証し、か
つその方向性の変化を同期している。

タイバ32は操舵装置33の１部分であり、引張棒18と干草
収穫機を曳行している牽引車輌との間の方向性の変化に
基いて、走行車輪22が前記操舵装置33により操舵される
ようになつている。図示の実施例の場合操舵装置33は、
作動部材として引張棒兼押棒34,35,36を有しており、該
部材34,35,36の前端部は引張棒18の前端部の側方位置で
符号37の付設部にリンク状に係合している。

引張棒兼押棒34,35,36の後方端部は、シヤシ23の横材27
に旋回可能に支承されたベルクランク39の脚部に符号38
で示した個所で係合しており、符号40で示した個所でタ
イバ32にリンク状に結合した脚部は車輪保持部30の操舵
レバー31に対応した有効な長さと配向性とを備えてい
る。

引張棒兼押棒34,35,36の長さがかなり長いために、此等
は機械横桁１の中央部材２に支えられている。その際有
利には、引張棒兼押棒34,35,36は機械の横桁１の中央部
材２に案内された別個の中間部材35を備え、かつ該中間
部材35の両端で夫々リンク結合している前方部材34と後
方部材36とを有している。引張棒兼押棒34,35,36の部分
が分割されてリンク結合しているために、例えば機械横
桁１の高さを調節して走行車輪22に適合させることがで
きる。

中間部材35は機械横桁１の中央部材２で、長手方向に移
動可能に案内することができるが、又二重レバーを形成
して、中央部材２の旋回軸線を中心に旋回可能に装着す
ることも可能である。

図示のように構成された機械的な操舵装置33は、極めて
簡単かつ頑丈で、充分な精確さを有している。この操舵
装置33は図示のような付設部20が存在する場合に使用さ
れるだけでなく、例えば引張棒18の前端部が連結マウス
を備えていて、牽引車輌と連結できるような場合にも使
用することができる。このような場合には引張棒兼押棒
34,35,36の前端部は、引張棒18の連結点に対し側方に距
離を置いて、牽引車輌に同じように連結することができ
る。

機械的な構成の代りに、油圧式に形成された操舵装置も
亦使用可能であつて、この場合該操舵装置は油圧式の伝
送機を有し、該伝送機は連絡導管を介してタイバ32に係
合している油圧式の調節駆動部に接続している。又伝送
機が油圧シリンダの形態をして、例えば片方は付加部20
に、他方は引張棒18の前方領域に連結できるように構成
されている場合も、走行車輪22用の操舵操作が引張棒18
と牽引車輌との間の方向性の変化に基いて同じように行
われる。

図示のような機械的な構成の場合には、付設部20が牽引
車輌と方向性を変えないで結合している組立部材を形成
し、該組立部材は牽引運転手がカーブに沿つて運転すれ
ば直ちに、連結垂直軸19を中心に旋回する。操舵装置33
はこの旋回運動を、第２図に図示した様に、操舵振れの
形で走行車輪22に伝達する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は作業状態
で直線走行している時の干草収穫機の平面図、第２図は
曲線走行時の干草収穫機の平面図、第３図は第１図の側
面図である。 １…横桁、２…中央部材、3,4…折り曲げ軸、5,6…外方
部材、7,8…ジヤイロレーキ、9,10,11,12…支持車輪、1
3…回転体、14…レーキ腕、14′…レーキ歯、15…入力
軸、16…中央駆動部、17…マイタ歯車、18…引張棒、19
…連結垂直軸、20…付設部、21…走行方向、22…走行車
輪、23…シヤシ、24,25,26…縦材、27…横材、28…垂直
軸、29…軸受、30…走行車輪支持部、31…操舵レバー、
32…タイバ、33…操舵装置、34…前方部材、35…中間部
材、36…後方部材、37,38…符号、39…ベルクランク、4
0…符号

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−185121（ＪＰ，Ａ) 米国特許3613921（ＵＳ，Ａ) 西独国実用新案8706316（ＤＥ，Ａ)

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】干草収穫機であって、干草収穫機の走行方
   向（21）と直交して並べて配置されかつ支持車輪（9,1
   0;11,12）を介して地面に支えられた２つのジャイロレ
   ーキ（7,8）、及び該ジャイロレーキに端部で結合され
   た１つの横桁（１）を有しており、該横桁（１）が農耕
   用の牽引車両に接続可能な剛性的な引張棒（18）に結合
   された中央部材（２）、及び前記走行方向と平行な折り
   曲げ軸（3,4）を中心としてそれぞれ上方へ折り曲げ可
   能な２つの外方部材（5,6）を有しており、前記ジャイ
   ロレーキがさらに中央部材の後方に距離を置いて並べて
   平行に配置された２つの走行車輪（22）を介して地面に
   支えられており、該走行車輪が前記中央部材（２）から
   後方へ延びるシャシ（23）に取り付けられている形式の
   ものにおいて、各走行車輪（22）が走行車輪支持部（3
   0）を介して該走行車輪支持部（30）の軸ピンによって
   規定された垂直軸（28）を中心として旋回可能に前記シ
   ャシ（23）に支えられており、両方の走行車輪（22）が
   一緒に１つの操舵装置（33）を用いて前記引張棒（18）
   と前記牽引車両との間の方向性の変化に関連して操舵さ
   れるようになっており、前記操舵装置（33）が操作部材
   として牽引棒兼押棒（34,35,36）を有しており、該牽引
   棒兼押棒の前端部が前記引張棒（18）の前端部の側方に
   距離を置いて、前記牽引車両の３点油圧装置の下方リン
   ク部に結合可能な付設部（20）にリンク結合されてお
   り、該付設部が連結垂直軸（19）を中心として旋回可能
   に前記引張棒（18）の前端部を連結しており、前記牽引
   棒兼押棒（34,35,36）が前記付設部（20）の、前記引張
   棒（18）に対する相対的な旋回運動に際して、タイバー
   （32）によって操舵運動を同期化された前記走行車輪支
   持部（30）に−干草収穫機の平面で見て−前記付設部
   （20）の旋回方向とは逆の旋回方向へ旋回運動を与える
   ようになっていることを特徴とする干草収穫機。
2. 【請求項２】牽引棒兼押棒（34,35,36）がシャシ（23）
   に支承されたベルクランク（39）の一方の脚部に係合し
   ており、該ベルクランクの、タイバー（32）に連結され
   た他方の脚部が走行車輪支持部（30）の操舵レバー（3
   1）の方向及び長さに相応する方向及び長さを有してい
   る請求項１記載の干草収穫機。
3. 【請求項３】牽引棒兼押棒（34,35,36）が横桁（１）の
   中央部材（２）に支持されている請求項１又は２記載の
   干草収穫機。
4. 【請求項４】牽引棒兼押棒（34,35,36）が横桁（１）の
   中央部材（２）に案内された別個の中間部材（35）と該
   中間部材の端部にそれぞれリンク状に結合された前方部
   材（34）及び後方部材（36）とから成っている請求項３
   記載の干草収穫機。
5. 【請求項５】中間部材（35）が横桁（１）の中央部材
   （２）に長手方向移動可能に案内されている請求項４記
   載の干草収穫機。
6. 【請求項６】中間部材が横桁（１）の中央部材（２）に
   旋回可能に装着された二重レバーとして構成されている
   請求項４記載の干草収穫機。
7. 【請求項７】操舵装置（33）が付設部（20）に係合する
   油圧式の伝送機及び、連絡導管によって前記伝送機に接
   続されかつタイバー（32）に係合する油圧式の調節駆動
   部を有している請求項１記載の干草収穫機。