JPH0752810A - 電動式パワーステアリング装置のコントローラ - Google Patents

電動式パワーステアリング装置のコントローラ

Info

Publication number
JPH0752810A
JPH0752810A JP20408893A JP20408893A JPH0752810A JP H0752810 A JPH0752810 A JP H0752810A JP 20408893 A JP20408893 A JP 20408893A JP 20408893 A JP20408893 A JP 20408893A JP H0752810 A JPH0752810 A JP H0752810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
vehicle speed
controller
current
electric power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20408893A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Maeda
直之 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T R W S S J KK
Original Assignee
T R W S S J KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by T R W S S J KK filed Critical T R W S S J KK
Priority to JP20408893A priority Critical patent/JPH0752810A/ja
Publication of JPH0752810A publication Critical patent/JPH0752810A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 据切り等の様にアシスト操舵負荷が大きいと
きにも大電流とならないようにし、通電効率の低下を抑
制し、電磁波ノイズの発生を抑制する。 【構成】 コントローラ15では、DC−DCコンバー
タ21のPWM制御にてバッテリ電圧が昇圧される。昇
圧条件は、停車から約10km/hまでを最大電圧と
し、車速が増大するに従って徐々に低い電圧になるよう
に設定されている。こうして車速感応昇圧制御により、
特に、車速が低くて最大アシスト操舵負荷が生じ得る状
態において電圧を十分に昇圧して用いるので、MOSF
ET25等には小さな電流しか流れない。このため、M
OSFET,モータ巻線,ケーブルワイヤ等でのDC−
R損失を少なくし、通電効率を改善することができる。
また、励磁電流によるモータ巻線での電磁波ノイズの発
生も抑制することができる。加えて、パワー素子として
小電流のものを用いることも可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動式パワーステアリ
ング装置のコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動式パワーステアリング装置で
は、バッテリ電源の電圧を直接コントローラに入力し、
車速,操舵トルク,操舵角,操舵速度等に感応させてモ
ータに通電してパワーアシストを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バッテリ電圧の12V
でモータを駆動する場合、最大アシスト操舵負荷時(ド
ライパーキングにおける据切り時や超低速走行中の操舵
時)には、数10Aという大電流がバッテリに流れる。
このため、内部抵抗により概ね2V程度の電圧降下を生
じる。従って、コントローラには10V程度の電圧が入
力されることになる。この電圧は、さらに、コントロー
ラ内のMOSFETにて約2Vの電圧降下を受け、さら
にMOSFETとモータ巻線とを結ぶワイヤケーブルで
も約1Vの電圧降下を受ける。従って、モータ駆動電圧
は、最終的に7V程度になり、通電効率が悪い。
【0004】また、モータ巻線に加わる電力も大電流と
なるため、励磁電流に起因した電磁波ノイズを生じさせ
る。これら電圧降下や電磁波ノイズは、いずれもI2
比例して大きくなる。さらに、従来は、こうした最大ア
シスト操舵負荷時の大電流に耐えられる様なMOSFE
T等を使用する必要もあり、コントローラ部の大型化や
コストアップといった問題もあった。
【0005】そこで、本発明は、アシスト操舵負荷が大
きいときにも大電流とならないようにし、通電効率の低
下を抑制し、電磁波ノイズの発生を抑制することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の電動式
パワーステアリング装置のコントローラは、電動機を駆
動することによって補助操舵力を与える電動式パワース
テアリング装置のコントローラであって、電源電圧を変
圧してから前記電動機に供給する変圧手段と、車速を検
出する車速検出手段と、該車速検出手段が検出した車速
に応じて前記変圧手段の変圧条件を決定し、少なくとも
低速時においては昇圧を行う車速感応式電圧制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0007】このコントローラによれば、車速に応じ
て、特に低速時においては昇圧された状態でアシスト駆
動用の電力が供給される。従って、流れる電流の値は小
さくなり、バッテリ内部での電圧降下はもちろん、コン
トローラ内での電圧降下等をも抑制することができ、電
動機における電磁波ノイズの発生も抑制することができ
る。
【0008】なお、アシスト操舵負荷の大きい状態を検
出するに当たっては、操舵トルクを参照するのが最も直
接的であるが、操舵トルクは急に大小の変化をする性質
を有するため、小さな値に急変したときにレスポンスよ
く平滑放電をすることができなくなり、トルク変化に降
圧が追いつかないこととなる。この点、車速は通常は急
に大きく変化するということがないので、かかるレスポ
ンスの問題はない。また、アシスト操舵負荷は車速が低
いときほど大きく必要となり、車速が高くなるとそれほ
どいらなくなる。従って、車速感応にて電源電圧を昇圧
等しておくことはレスポンス面できわめて有利であり、
予めアシスト操舵負荷の大きさに応じた電圧を準備して
おける点でも有利である。
【0009】
【実施例】以下、本発明を適用した電動式パワーステア
リング装置の実施例について説明する。図1に実施例の
電動式パワーステアリング装置を示す。パワーステアリ
ング装置は、ギヤハウジング1内にラックアンドピニオ
ン機構を有し、ステアリングホイール3に加わった操舵
力をこのラックアンドピニオン機構を介して車輪5,5
に伝達する。そして、ラックに対してアシストの動力を
付与するステッピングモータ7と、このステッピングモ
ータ7に対して、車速センサ9やトルクセンサ11から
の出力信号に応じてバッテリ13からの電力を供給する
コントローラ15とからなる電動式パワーアシスト機構
を備えている。
【0010】コントローラ15では、図2に示す様に、
周知のDC−DCコンバータ21によるPWM制御(図
示省略のスイッチング素子,変成器,整流器及び平滑コ
ンデンサを用いる)にて、バッテリ電圧の昇圧及び電圧
制御を実行している。そして、昇圧した電圧が、CPU
パワードライブ23に与えられる。CPUパワードライ
ブ23の下流には、周知の通りMOSFETパワー出力
25と、モータ7とが接続される。
【0011】DC−DCコンバータ21における昇圧条
件は、昇圧条件設定部27により与えられる。この昇圧
条件設定部27は、車速センサ9からの車速信号にて図
3の如き昇圧条件マップを参照して、昇圧条件を算出す
る。昇圧条件は、停車から約10km/hまでを最大電
圧Hiとし、車速が増大するに従って徐々に低い電圧に
なるように設定されている。なお、本実施例では図3の
如く時速約60km/h以上では12Vよりも降圧する
こととしたが、図示の曲線の勾配を小さくして、高速域
でも12V以上に昇圧しておくこととしても構わない。
実施例の様に高速時には12V以下にするような昇圧条
件は、特に、スポーツカーなどの様に高速走行を主体に
設計された車両に適し、高速域でも12V以上に昇圧し
ておく条件は、主として軽自動車やファミリーカーなど
に適する。
【0012】CPUパワードライブ23は、アシスト力
決定部29からの指示に従ってMOSFET25へのス
イッチング信号を出力する。アシスト力決定部29は、
トルクセンサ11にて検出される操舵トルクに応じて、
その大きさ及び方向に対応したアシスト力を発生させる
べく指示を出す。これらを介してモータ7の巻線に励磁
電流が供給される。
【0013】この様に、本実施例では、車速感応によ
り、特に、車速が低くて最大アシスト操舵負荷が生じ得
る状態においては、電圧を十分に昇圧して用いるので、
小さな電流しか流れない。このため、MOSFET,モ
ータ巻線,ケーブルワイヤ等でのDC−R損失を少なく
し、通電効率を改善することができる。また、励磁電流
によるモータ巻線での電磁波ノイズの発生も抑制するこ
とができる。また、モータ駆動電流が小さくなることに
より、パワー素子として小電流のものを用いることがで
きる。この結果、コントローラのパワー部分を小形化に
することも可能となる。
【0014】次に、実施例の装置を、従来の昇圧をしな
い装置と数値的に比較した結果について説明する。実施
例の装置にてバッテリの電圧を例えば3倍に昇圧する
と、仮に昇圧回路の効率を90%としても、内部抵抗で
電圧降下した後のバッテリ電圧は、最大負荷時を想定す
ると、10V×3×0.09=27Vとなる。このと
き、コントローラ内の素子及びワイヤケーブルの電圧降
下を考える。電圧が3倍になったことから電流は1/3
に下がる。従って、従来ならばこれら素子やワイヤケー
ブルにて3V程度の電圧降下が生じていたのが、その1
/3程度の約1Vの電圧降下に軽減できることになる。
この結果、最大負荷時における実質的なモータ電圧とし
ては26Vをキープできる。また、昇圧なしでの電圧降
下率(12−7)÷12×100=41.7%に対し、
実施例での電圧降下率(36−27)÷36×100=
25%となり、電圧降下率が大幅に小さくなる。
【0015】次に、常に最大負荷時を想定して車速に関
係なくいつでも36Vまで昇圧する場合と比較する。バ
ッテリ電圧が上昇する軽負荷の走行時(高速走行時な
ど)においてまで36Vに昇圧しておくとすると、小さ
な昇圧変成器では飽和を起こしてしまう。このため、こ
れを防止するために昇圧変成器を大形にしなければなら
なくなる。これに対し、実施例の様に車速感応式とすれ
ば、36Vに昇圧されるのは最大負荷が予想される停車
又は低速時にだけであるから、走行中の大部分において
はそれほど昇圧されてはおらず、昇圧変成器の飽和の問
題がなく、昇圧変成器の小形化が可能である。
【0016】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない限り種々なる態様に変形することが可
能である。例えば、実施例では電動モータにてラック軸
を直接駆動して補助操舵力を与えるシステムについて説
明したが、電動モータで油圧ポンプを駆動し、油圧によ
り補助操舵力を加える様にした電動油圧式のパワーステ
アリング装置も、本発明にいう電動式パワーステアリン
グ装置に含まれ、本発明を適用することにより実施例同
様の効果を奏することはもちろんである。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
アシスト操舵負荷が大きいときにも大電流とならないよ
うにし、通電効率の低下を抑制し、電磁波ノイズの発生
を抑制することができる。また、特に操舵負荷の大きく
なる低速時には昇圧によって電流を小さくしているの
で、パワー素子等を小電流用のものとすることができ、
小形化,低コスト化が可能となる。さらに、車速感応に
て電源電圧を変圧するので、常に最大負荷時に対応して
昇圧しておく場合と比較したときに、変圧手段自体の大
型化等といった新たな不具合の発生をも抑制することが
できる。
【0018】これらの結果、コントローラ部分の低コス
ト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の電動式パワーステアリング装置の全
体を示す構成図である。
【図2】 実施例のコントローラ部分の構成図である。
【図3】 実施例における車速感応式の昇圧条件算出用
のマップである。
【符号の説明】
1・・・ギヤハウジング、3・・・ステアリングホイー
ル、5・・・車輪、7・・・ステッピングモータ、9・
・・車速センサ、11・・・トルクセンサ、13・・・
バッテリ、15・・・コントローラ、21・・・DC−
DCコンバータ、23・・・CPUパワードライブ、2
5・・・MOSFETパワー出力、27・・・昇圧条件
設定部、29・・・アシスト力決定部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない限り種々なる態様に変形することが可
能である。例えば、本装置のコントローラは、ステッピ
ングモータに限らず、一般のDCモータ及びACサーボ
モータ等にも実施することができる。また、実施例では
電動モータにてラック軸を直接駆動して補助操舵力を与
えるシステムについて説明したが、電動モータで油圧ポ
ンプを駆動し、油圧により補助操舵力を加える様にした
電動油圧式のパワーステアリング装置も、本発明にいう
電動式パワーステアリング装置に含まれ、本発明を適用
することにより実施例同様の効果を奏することはもちろ
んである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機を駆動することによって補助操舵
    力を与える電動式パワーステアリング装置のコントロー
    ラであって、 電源電圧を変圧してから前記電動機に供給する変圧手段
    と、 車速を検出する車速検出手段と、 該車速検出手段が検出した車速に応じて前記変圧手段の
    変圧条件を決定し、少なくとも低速時においては昇圧を
    行う車速感応式電圧制御手段とを備えたことを特徴とす
    る電動式パワーステアリング装置のコントローラ。
JP20408893A 1993-08-18 1993-08-18 電動式パワーステアリング装置のコントローラ Pending JPH0752810A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20408893A JPH0752810A (ja) 1993-08-18 1993-08-18 電動式パワーステアリング装置のコントローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20408893A JPH0752810A (ja) 1993-08-18 1993-08-18 電動式パワーステアリング装置のコントローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0752810A true JPH0752810A (ja) 1995-02-28

Family

ID=16484592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20408893A Pending JPH0752810A (ja) 1993-08-18 1993-08-18 電動式パワーステアリング装置のコントローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0752810A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6502024B2 (en) 2000-03-17 2002-12-31 Koyo Seiko Co., Ltd. Electric power steering apparatus
JP2007055276A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Hitachi Ltd 液圧制御装置及びその製造方法
JP2007186013A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6502024B2 (en) 2000-03-17 2002-12-31 Koyo Seiko Co., Ltd. Electric power steering apparatus
JP2007055276A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Hitachi Ltd 液圧制御装置及びその製造方法
JP4629533B2 (ja) * 2005-08-22 2011-02-09 日立オートモティブシステムズ株式会社 液圧制御装置及びその製造方法
JP2007186013A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4875539A (en) Electric power steering control system
JP3675692B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2003089360A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5034229B2 (ja) 車載用モータ制御装置、これを使用した電動パワーステアリング装置及び電動ブレーキ装置
US20170210413A1 (en) Power supply device and electric power steering device including power supply device
JPH01233165A (ja) 車両用電動式パワステアリング装置の制御方法
JP4501599B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
CN107074270A (zh) 电动助力转向设备和电动助力转向系统
US20110193504A1 (en) Power converter control apparatus
JP2007091121A (ja) モータ制御装置およびそれを用いた電動パワーステアリング装置
JP3408642B2 (ja) 車両用パワーステアリングシステム
JP3205651B2 (ja) 電源電圧制御装置を備えた電動パワーステアリング装置
JPH0752810A (ja) 電動式パワーステアリング装置のコントローラ
JP2003153584A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5233160B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2003319699A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH08127351A (ja) 車両用パワーステアリングシステム
JPH08127350A (ja) 車両用パワーステアリングシステム
JP2003267247A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4759879B2 (ja) 電動機の制御装置
JP4483322B2 (ja) 昇圧装置
JP2007118932A (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JPH08127352A (ja) 車両用パワーステアリングシステム
JP2009012665A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5135819B2 (ja) 電気式動力舵取装置