JPH0752767A - パルサーリング及びその製造方法 - Google Patents
パルサーリング及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0752767A JPH0752767A JP20483893A JP20483893A JPH0752767A JP H0752767 A JPH0752767 A JP H0752767A JP 20483893 A JP20483893 A JP 20483893A JP 20483893 A JP20483893 A JP 20483893A JP H0752767 A JPH0752767 A JP H0752767A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tooth
- rib
- outer diameter
- axial
- pulsar ring
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 量産が可能で低コストであり、且つ、軽量化
を図ることのできるパルサーリングを提供する。 【構成】 円筒状鋼板からなる円筒状鋼板(3)の軸方
向の中間部には、周方向に沿って外径側に突出する複数
の歯部(2)と有底の谷部(3)とが交互に設けられて
いる。前記歯部(2)及び谷部(3)の軸方向両側には
環状のリブ部(5)が設けられており、このリブ部
(5)は、前記谷部(3)の底面(3a)と同一平面上に
且つ当該底面(3a)と連続して形成されている。前記歯
部(2)の内径面(6)は、径方向の隙間(7)を介し
て谷部(3)の底面(3a)よりも外径側に分離して形成
され、また、歯部(2)の軸方向端部(9)は、両リブ
部(5)と連続して形成されている。
を図ることのできるパルサーリングを提供する。 【構成】 円筒状鋼板からなる円筒状鋼板(3)の軸方
向の中間部には、周方向に沿って外径側に突出する複数
の歯部(2)と有底の谷部(3)とが交互に設けられて
いる。前記歯部(2)及び谷部(3)の軸方向両側には
環状のリブ部(5)が設けられており、このリブ部
(5)は、前記谷部(3)の底面(3a)と同一平面上に
且つ当該底面(3a)と連続して形成されている。前記歯
部(2)の内径面(6)は、径方向の隙間(7)を介し
て谷部(3)の底面(3a)よりも外径側に分離して形成
され、また、歯部(2)の軸方向端部(9)は、両リブ
部(5)と連続して形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルサーリング、さら
に詳しくは、自動車をアンチロックブレーキシステム
(以下、ABSという)によって制御するため、前車
輪、後車輪の回転数を検出する検出装置に用いられるパ
ルサーリング及びその製造方法に関するものである。
に詳しくは、自動車をアンチロックブレーキシステム
(以下、ABSという)によって制御するため、前車
輪、後車輪の回転数を検出する検出装置に用いられるパ
ルサーリング及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のABSは、ブレーキ操作時にお
ける前車輪、後車輪の回転数に応じて制動力をコントロ
ールし、車輪のロックを防いで車が横滑りしないように
するものであり、このABSを採用するには、前車輪、
後車輪の回転数を検出する検出装置が必要になる。
ける前車輪、後車輪の回転数に応じて制動力をコントロ
ールし、車輪のロックを防いで車が横滑りしないように
するものであり、このABSを採用するには、前車輪、
後車輪の回転数を検出する検出装置が必要になる。
【0003】図4に、この検出装置の具体例を示す。こ
の装置は、軸受外輪(17)の端部外周に、歯車状のパル
スギヤ(18)を圧入固定すると共に、このパルスギヤ
(18)の外周面と対向する位置に電磁センサ(19)を配
置した構造になっている。自動車のホイール(図示省
略)が回転すると、これにボルト(20)を介して連結し
た外輪(17)、さらにはパルスギヤ(18)が回転するの
で、パルスギヤ(18)の歯部で生じる起電力をセンサ
(19)で逐次検知することにより、前記ホイール(図示
省略)の回転数を検出することが可能となる。
の装置は、軸受外輪(17)の端部外周に、歯車状のパル
スギヤ(18)を圧入固定すると共に、このパルスギヤ
(18)の外周面と対向する位置に電磁センサ(19)を配
置した構造になっている。自動車のホイール(図示省
略)が回転すると、これにボルト(20)を介して連結し
た外輪(17)、さらにはパルスギヤ(18)が回転するの
で、パルスギヤ(18)の歯部で生じる起電力をセンサ
(19)で逐次検知することにより、前記ホイール(図示
省略)の回転数を検出することが可能となる。
【0004】従来のパルスギヤ(18)は、鋼の切削加工
又は鉄系焼結合金を用いて製作し、必要に応じてこれら
の表面に耐蝕処理を施した構造になっている。
又は鉄系焼結合金を用いて製作し、必要に応じてこれら
の表面に耐蝕処理を施した構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな鋼製や鉄系焼結合金製のパルスギヤは、重量が重い
という欠点がある。また、鋼等のブロック体を多方向か
ら切削するため、材料コストや加工コストが高くなると
いう問題点がある。
うな鋼製や鉄系焼結合金製のパルスギヤは、重量が重い
という欠点がある。また、鋼等のブロック体を多方向か
ら切削するため、材料コストや加工コストが高くなると
いう問題点がある。
【0006】そこで、本発明は、量産が可能で低コスト
であり、且つ、軽量化を図ることのできるパルサーリン
グ及びその製造方法の提供を目的とする。
であり、且つ、軽量化を図ることのできるパルサーリン
グ及びその製造方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため、
本発明では、円筒状をなし、その周方向に沿って複数の
歯部及び谷部が交互に形成されると共に、前記歯部をそ
の軸方向両側から支持する環状のリブ部が形成されたパ
ルサーリングにおいて、前記歯部の軸方向端部を前記リ
ブ部と繋がった状態で形成し、且つ、歯部の周方向部を
本体の外径側に分離独立して設けた。
本発明では、円筒状をなし、その周方向に沿って複数の
歯部及び谷部が交互に形成されると共に、前記歯部をそ
の軸方向両側から支持する環状のリブ部が形成されたパ
ルサーリングにおいて、前記歯部の軸方向端部を前記リ
ブ部と繋がった状態で形成し、且つ、歯部の周方向部を
本体の外径側に分離独立して設けた。
【0008】このパルサーリングは、帯状鋼板を円筒状
に成形した後、この円筒状鋼板をプレスしてその軸方向
中間部を点在的に外径方向に突出させ、これにより複数
の歯部と谷部とを周方向に沿って交互に形成するに際
し、前記突出部の軸方向端部が円筒状鋼板の両端部と繋
がっている状態で、突出部の周方向部が本体の外径側に
分離するまでプレスすることにより得ることができる。
に成形した後、この円筒状鋼板をプレスしてその軸方向
中間部を点在的に外径方向に突出させ、これにより複数
の歯部と谷部とを周方向に沿って交互に形成するに際
し、前記突出部の軸方向端部が円筒状鋼板の両端部と繋
がっている状態で、突出部の周方向部が本体の外径側に
分離するまでプレスすることにより得ることができる。
【0009】
【作用】このように、本発明では、帯状鋼板を円筒状に
成形した後、この円筒状鋼板をプレスしてその軸方向中
間部を点在的に外径方向に突出させ、これにより複数の
歯部と谷部とを周方向に沿って交互に形成するに際し、
突出部の軸方向端部が円筒状鋼板の両端部と繋がってい
る状態で、突出部の周方向部が本体の外径側に分離する
までプレスするため、プレス加工のみでパルサーリング
を成形することができる。また、突出部の周方向部を本
体の外径側に分離させるため、プレス中には、突出部の
周方向の端面に剪断力が作用する。このため、プレス後
には突出部の外径側の角部がエッジ状になる。
成形した後、この円筒状鋼板をプレスしてその軸方向中
間部を点在的に外径方向に突出させ、これにより複数の
歯部と谷部とを周方向に沿って交互に形成するに際し、
突出部の軸方向端部が円筒状鋼板の両端部と繋がってい
る状態で、突出部の周方向部が本体の外径側に分離する
までプレスするため、プレス加工のみでパルサーリング
を成形することができる。また、突出部の周方向部を本
体の外径側に分離させるため、プレス中には、突出部の
周方向の端面に剪断力が作用する。このため、プレス後
には突出部の外径側の角部がエッジ状になる。
【0010】また、円筒状をなし、その周方向に沿って
複数の歯部及び谷部が交互に形成されると共に、前記歯
部をその軸方向両側から支持する環状のリブ部が形成さ
れたパルサーリングにおいて、前記歯部の軸方向端部を
前記リブ部と繋がった状態で形成し、且つ、歯部の周方
向部を本体の外径側に分離独立して設けたので、歯部が
リブ部の外径側に突出する。従って、たとえセンサが歯
部の中央ではなく、リブ部側にずれて配置されていて
も、磁力線の回り込みが少なくなる。
複数の歯部及び谷部が交互に形成されると共に、前記歯
部をその軸方向両側から支持する環状のリブ部が形成さ
れたパルサーリングにおいて、前記歯部の軸方向端部を
前記リブ部と繋がった状態で形成し、且つ、歯部の周方
向部を本体の外径側に分離独立して設けたので、歯部が
リブ部の外径側に突出する。従って、たとえセンサが歯
部の中央ではなく、リブ部側にずれて配置されていて
も、磁力線の回り込みが少なくなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図5に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0012】図1に示すように、本発明にかかるパルサ
ーリング(1)は、鋼板製の円筒状をなし、この円筒状
鋼板の軸方向の中間部には、周方向に沿って外径側に突
出する歯部(2)と有底の谷部とが交互に設けられてい
る。前記歯部(2)及び谷部(3)の軸方向両側には、
環状のリブ部(5)が設けられており、このリブ部
(5)は、前記谷部(3)の底面(3a)と一体に形成さ
れている。前記歯部(2)の内径面(6)は、径方向の
隙間(7)を介して谷部(3)の底面(3a)よりも外径
側に分離して形成されており、また、歯部(2)の軸方
向の端部(9)は、両リブ部(5)と繋がった状態で形
成されている。
ーリング(1)は、鋼板製の円筒状をなし、この円筒状
鋼板の軸方向の中間部には、周方向に沿って外径側に突
出する歯部(2)と有底の谷部とが交互に設けられてい
る。前記歯部(2)及び谷部(3)の軸方向両側には、
環状のリブ部(5)が設けられており、このリブ部
(5)は、前記谷部(3)の底面(3a)と一体に形成さ
れている。前記歯部(2)の内径面(6)は、径方向の
隙間(7)を介して谷部(3)の底面(3a)よりも外径
側に分離して形成されており、また、歯部(2)の軸方
向の端部(9)は、両リブ部(5)と繋がった状態で形
成されている。
【0013】このパルサーリング(1)は、帯状の鋼板
を円筒状にプレス成形した後、この円筒状鋼板に圧印加
工等のプレス加工を施すことにより成形される。具体的
には、複数の凸部を有する内型を前記円筒状鋼板の内径
側に押しあてると共に、これに対応する外型を外径側に
配置し、内型を外径方向に押圧して外型と嵌合させるの
である。すると、図2(a)及び図3(a)に示すよう
に、円筒状鋼板(11)の外径面に、外径側に突出する複
数の突出部(13)が点在的に形成される。さらに内型を
押圧すると、図2(b)に示すように、突出部(13)の
周方向の端面(14)が剪断力を受けて破断し、突出部
(13)の内径面(6)が谷部(3)の底面(3a)よりも
外径側に分離する。この後、図3(b)に示すように、
突出部(13)の軸方向端部(9)が円筒状鋼板(11)の
両端部と繋がった状態で両型を離反させ、成形品を取り
出せば、図1に示すパルサーリングを得ることができ
る。この場合には、突出部(13)が歯部(2)となる。
を円筒状にプレス成形した後、この円筒状鋼板に圧印加
工等のプレス加工を施すことにより成形される。具体的
には、複数の凸部を有する内型を前記円筒状鋼板の内径
側に押しあてると共に、これに対応する外型を外径側に
配置し、内型を外径方向に押圧して外型と嵌合させるの
である。すると、図2(a)及び図3(a)に示すよう
に、円筒状鋼板(11)の外径面に、外径側に突出する複
数の突出部(13)が点在的に形成される。さらに内型を
押圧すると、図2(b)に示すように、突出部(13)の
周方向の端面(14)が剪断力を受けて破断し、突出部
(13)の内径面(6)が谷部(3)の底面(3a)よりも
外径側に分離する。この後、図3(b)に示すように、
突出部(13)の軸方向端部(9)が円筒状鋼板(11)の
両端部と繋がった状態で両型を離反させ、成形品を取り
出せば、図1に示すパルサーリングを得ることができ
る。この場合には、突出部(13)が歯部(2)となる。
【0014】上記成形工程においては、歯部(2)の高
さ(h)を円筒状鋼板(11)の肉厚(t)よりも大きく
すると共に、歯部(2)の歯幅(p)と谷部(3)の幅
(r)との比を1:2以上に設定しておくのが望ましい。
これにより、高出力の波形を安定して得ることができる
ようになる。
さ(h)を円筒状鋼板(11)の肉厚(t)よりも大きく
すると共に、歯部(2)の歯幅(p)と谷部(3)の幅
(r)との比を1:2以上に設定しておくのが望ましい。
これにより、高出力の波形を安定して得ることができる
ようになる。
【0015】上述したように本加工法は、歯部(2)の
周方向端面(14)を剪断加工により形成すると共に、軸
方向端部(9)を曲げ加工により成形するものである。
この剪断及び曲げ加工がスムーズに行なわれるように、
内型の凸部の歯幅は、歯部(2)の歯幅(p)とほぼ同
寸法とし、且つ、前記凸部の軸方向長さは、歯部(2)
の長さ(q)よりも短くしておく必要がある。
周方向端面(14)を剪断加工により形成すると共に、軸
方向端部(9)を曲げ加工により成形するものである。
この剪断及び曲げ加工がスムーズに行なわれるように、
内型の凸部の歯幅は、歯部(2)の歯幅(p)とほぼ同
寸法とし、且つ、前記凸部の軸方向長さは、歯部(2)
の長さ(q)よりも短くしておく必要がある。
【0016】このように本加工法によれば、プレス加工
のみでパルサーリング(1)を成形することができる。
従って、従来のように鋼等のブロック体に多方向の切削
加工を施す場合に比べて加工が容易化し、生産性の向上
及び加工コストの抑制が図れる他、高いピッチ精度や剛
性を得ることができる。また、歯部(2)の周方向端面
(14)が剪断加工により形成されるため、歯部(2)の
角部(2a)が略90°のエッジ状に形成される。このた
め、高出力の波形が安定して得られるようになる。さら
に、一枚の帯状鋼板から成形することできるので、材料
コストの低減や軽量化・コンパクト化を図ることができ
る。
のみでパルサーリング(1)を成形することができる。
従って、従来のように鋼等のブロック体に多方向の切削
加工を施す場合に比べて加工が容易化し、生産性の向上
及び加工コストの抑制が図れる他、高いピッチ精度や剛
性を得ることができる。また、歯部(2)の周方向端面
(14)が剪断加工により形成されるため、歯部(2)の
角部(2a)が略90°のエッジ状に形成される。このた
め、高出力の波形が安定して得られるようになる。さら
に、一枚の帯状鋼板から成形することできるので、材料
コストの低減や軽量化・コンパクト化を図ることができ
る。
【0017】また、歯部(2)がリブ部(5)の外径側
に突出して設けられているため、精度の高い安定した高
出力の波形を得ることができる。これは、図5(a)に
示すように、歯部(2)とリブ部(5)とが同一平面上
に設けられたパルサーリングでは、センサ(19)が歯部
(2)の中央部を通過するように配置された場合は余り
問題とならないが、同図(b)に示すようにセンサ(1
9)の通過位置がリブ部(5)側にずれた場合には、磁
力線がA方向に行く場合と、B方向から回り込む場合が
あり、出力波形が不安定になることによる。これに対
し、本発明品のように歯部(2)がリブ部(5)の外径
側に突出していれば、たとえセンサ(19)がリブ部
(5)側に配置されていても出力波形が安定する。
に突出して設けられているため、精度の高い安定した高
出力の波形を得ることができる。これは、図5(a)に
示すように、歯部(2)とリブ部(5)とが同一平面上
に設けられたパルサーリングでは、センサ(19)が歯部
(2)の中央部を通過するように配置された場合は余り
問題とならないが、同図(b)に示すようにセンサ(1
9)の通過位置がリブ部(5)側にずれた場合には、磁
力線がA方向に行く場合と、B方向から回り込む場合が
あり、出力波形が不安定になることによる。これに対
し、本発明品のように歯部(2)がリブ部(5)の外径
側に突出していれば、たとえセンサ(19)がリブ部
(5)側に配置されていても出力波形が安定する。
【0018】このようにして形成されたパルサーリング
(1)を、従来品と同様に(図4参照)、外輪(17)の
端部外周に圧入固定すると、リブ部(5)が外輪(17)
の外径面と嵌まり合う嵌合部となってパルサーリング
(1)を所定位置に固定する。この時、リブ部(5)
が、外輪(17)に生じた錆の歯部(2)への進行を防止
するので、検出装置の耐蝕性を向上させることが可能と
なる。この効果は、パルサーリング(1)と外輪(17)
との間にスリーブ(図示省略)を介在させたり、あるい
は、素材としてステンレス鋼を用いればより顕著に得る
ことができる。
(1)を、従来品と同様に(図4参照)、外輪(17)の
端部外周に圧入固定すると、リブ部(5)が外輪(17)
の外径面と嵌まり合う嵌合部となってパルサーリング
(1)を所定位置に固定する。この時、リブ部(5)
が、外輪(17)に生じた錆の歯部(2)への進行を防止
するので、検出装置の耐蝕性を向上させることが可能と
なる。この効果は、パルサーリング(1)と外輪(17)
との間にスリーブ(図示省略)を介在させたり、あるい
は、素材としてステンレス鋼を用いればより顕著に得る
ことができる。
【0019】なお、本発明は、図4に示すような外輪回
転方式の場合だけでなく、図示しない内輪回転方式の場
合にも同様に適用することができる。
転方式の場合だけでなく、図示しない内輪回転方式の場
合にも同様に適用することができる。
【0020】
【発明の効果】このように本発明によれば、帯状鋼板を
円筒状に成形した後、この円筒状鋼板をプレスしてその
軸方向中間部を点在的に外径方向に突出させ、これによ
り複数の歯部と谷部とを周方向に沿って交互に形成する
に際し、前記突出部の軸方向端部が円筒状鋼板の両端部
と繋がっている状態で、突出部の周方向部が本体の外径
側に分離するまでプレスしているので、プレス加工のみ
でパルサーリングを成形することができる。従って、従
来品に比べて加工が容易化すると共に、精度よく成形す
ることができ、しかも歯部の角部がエッジ状に形成され
るので、センサでの検出出力を増大させることができ
る。また、一枚の帯状鋼板から成形可能であるので、材
料コストの低減や軽量化・コンパクト化が図れる。
円筒状に成形した後、この円筒状鋼板をプレスしてその
軸方向中間部を点在的に外径方向に突出させ、これによ
り複数の歯部と谷部とを周方向に沿って交互に形成する
に際し、前記突出部の軸方向端部が円筒状鋼板の両端部
と繋がっている状態で、突出部の周方向部が本体の外径
側に分離するまでプレスしているので、プレス加工のみ
でパルサーリングを成形することができる。従って、従
来品に比べて加工が容易化すると共に、精度よく成形す
ることができ、しかも歯部の角部がエッジ状に形成され
るので、センサでの検出出力を増大させることができ
る。また、一枚の帯状鋼板から成形可能であるので、材
料コストの低減や軽量化・コンパクト化が図れる。
【0021】また、円筒状をなし、その周方向に沿って
複数の歯部及び谷部が交互に形成されると共に、前記歯
部をその軸方向両側から支持する環状のリブ部が形成さ
れたパルサーリングにおいて、前記歯部の軸方向端部を
前記リブ部と繋がった状態で形成し、且つ、歯部の周方
向部を本体の外径側に分離独立して設けたので、たとえ
センサがリブ部側にずれて配置されていても磁力線の回
り込みが少なくなる。従って、高出力の波形を安定して
得ることが可能となる。
複数の歯部及び谷部が交互に形成されると共に、前記歯
部をその軸方向両側から支持する環状のリブ部が形成さ
れたパルサーリングにおいて、前記歯部の軸方向端部を
前記リブ部と繋がった状態で形成し、且つ、歯部の周方
向部を本体の外径側に分離独立して設けたので、たとえ
センサがリブ部側にずれて配置されていても磁力線の回
り込みが少なくなる。従って、高出力の波形を安定して
得ることが可能となる。
【図1】本発明にかかるパルサーリングの斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明にかかるパルサーリングの製造工程を示
す周方向(図1中のX−X方向)の断面図である。
す周方向(図1中のX−X方向)の断面図である。
【図3】本発明にかかるパルサーリングの製造工程を示
す軸方向(図1中のY−Y方向)の断面図である。
す軸方向(図1中のY−Y方向)の断面図である。
【図4】パルサーリングの一般的な使用状態を示す断面
図である。
図である。
【図5】歯部とリブ部を同一平面上に設けたタイプのパ
ルサーリングの斜視図(a)、及び平面図(b)であ
る。
ルサーリングの斜視図(a)、及び平面図(b)であ
る。
1 パルサーリング 2 歯部 3 谷部 5 リブ部 9 軸方向端部 11 円筒状鋼板
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒状をなし、その周方向に沿って複数
の歯部及び谷部が交互に形成されると共に、前記歯部を
その軸方向両側から支持する環状のリブ部が形成された
パルサーリングにおいて、 前記歯部の軸方向端部が前記リブ部と繋がった状態で形
成され、且つ、歯部の周方向部が本体の外径側に分離独
立して設けられていることを特徴とするパルサーリン
グ。 - 【請求項2】 帯状鋼板を円筒状に成形した後、この円
筒状鋼板をプレスしてその軸方向中間部を点在的に外径
方向に突出させ、これにより複数の歯部と谷部とを周方
向に沿って交互に形成するに際し、 前記突出部の軸方向端部が円筒状鋼板の両端部と繋がっ
ている状態で、突出部の周方向部が本体の外径側に分離
するまでプレスすることを特徴とするパルサーリングの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20483893A JPH0752767A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | パルサーリング及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20483893A JPH0752767A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | パルサーリング及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0752767A true JPH0752767A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16497231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20483893A Withdrawn JPH0752767A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | パルサーリング及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752767A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100553496B1 (ko) * | 1998-05-08 | 2006-02-20 | 이나 밸츠라거 쉐플러 오하게 | 수동 트랜스미션용 싱크로나이저장치의 슬라이딩 슬리브 |
-
1993
- 1993-08-19 JP JP20483893A patent/JPH0752767A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100553496B1 (ko) * | 1998-05-08 | 2006-02-20 | 이나 밸츠라거 쉐플러 오하게 | 수동 트랜스미션용 싱크로나이저장치의 슬라이딩 슬리브 |
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Legal Events
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