JPH0752757A - 車輪に付着した泥土の除去装置 - Google Patents

車輪に付着した泥土の除去装置

Info

Publication number
JPH0752757A
JPH0752757A JP19828393A JP19828393A JPH0752757A JP H0752757 A JPH0752757 A JP H0752757A JP 19828393 A JP19828393 A JP 19828393A JP 19828393 A JP19828393 A JP 19828393A JP H0752757 A JPH0752757 A JP H0752757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
chain
wheels
vehicle
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19828393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yamato Minami
大和 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NANBI KOGYO KK
Original Assignee
NANBI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NANBI KOGYO KK filed Critical NANBI KOGYO KK
Priority to JP19828393A priority Critical patent/JPH0752757A/ja
Publication of JPH0752757A publication Critical patent/JPH0752757A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自動車等の車両の車輪に付着した泥土を除去
する除去装置に関し、車輪に付着した泥を遠心力、摩擦
及びタイヤの弾性変形等を利用して極めて良好に除去す
るとともに、発生する上下振動を抑制し、野菜、果物等
の積み荷への悪影響を排除することを目的とする。 【構成】 車両の進入及び退出が可能な台枠1と、台枠
に回転自在に支持されるとともに多数個のスプロケット
を固定し、適当な間隔を置いて配置された複数対の回転
軸2,3,4と、一対の回転軸の各スプロケットに掛け
回され、エレメントに車輪を受け止める受け具を有し、
その上に載置された車輪の回転を可能にするチェーン群
と、車両の駆動輪により駆動される回転軸に固定され該
回転軸の回動を一方向に制動するクラッチ手段9とを設
けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の車輪に付着した泥
土の除去装置に係り、特に、台枠を設け、自動車の車輪
に付着した泥を、遠心力、微振動、摩擦及びタイヤの弾
性変形等を利用して極めて良好に除去する車輪に付着し
た泥土の除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】土地開発、宅地造成、港湾建築その他の
土木工事において現場に出入りしたり、野菜、果物等の
生鮮食料品を運搬するため農道等を通って農地等の生産
地に出入りするトラックなどの車両は、その車輪に泥土
が付着し、そのまま舗装道路や街中を走行すると、舗装
道路や街中に泥土を持ち込むことになる。このような事
態を避けるため、機械的に除去する装置としては、図8
に示すように、外周面に突起を有する複数のローラ98
a,98b,98c,98dを用いて、車輪91の回転
によって回転させ、車両92の車輪91a,91bに付
着した泥土を除去する装置93が知られている。なお、
ローラ98a,8b及びローラ98c,98dはベルト
95を介して連動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の装置
による泥土の除去は、車両92を複数のローラ98a,
98b,98c,98dが設置された台枠に載置させて
行うものであり、ある間隔をおいて並列に設置された一
対のローラ98a,98b又は98c、98dの間に車
輪91a,91bを落とし込んで車輪91a,91bが
前方へ乗り越えない状態で車輪を回転させるようにして
いる。したがって、台枠上で車両を移動させる際に、複
数のローラ98a,98b,98c、98dを乗り越え
て移動させるため、車両に大きな振幅をもつ急激な上下
振動が加えられる。また、泥落としの際にも、各ローラ
自体の外周面に大きな突条を有する場合には、大きな上
下振動が発生する。そのため、野菜、果物、又は動物等
の、上下振動により悪影響を受けやすい積み荷を荷台に
積んで運ぶトラック等の車両については、移動又は泥土
除去の際に与えられる上下振動により、野菜、果物等の
積み荷の品質に悪影響を与えるおそれがあった。
【0004】そこで、本発明はこのような従来装置の欠
点を除去すべくなされたものであり、車輪に付着した泥
を遠心力及びタイヤの弾性変形等を利用して極めて良好
に除去するが、車両の移動又は泥土除去の際に発生する
上下振動を抑制することを目的としてなされたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するため、本発明は、車両の進入及び退出が可能な台枠
と、台枠に回転自在に支持されるとともに多数個のスプ
ロケットを固定し、適当な間隔を置いて配置された複数
対の回転軸と、一対の回転軸の各スプロケットに掛け回
され、エレメントに車輪を受け止める受け具を有し、そ
の上に載置された車輪の回転を可能にするチェーン群
と、車両の駆動輪により駆動される回転軸に固定され該
回転軸の回動を一方向に制動するクラッチ手段と、を設
けたものである。ここで、チェーンのエレメントに形成
する受け具は、各エレメント毎又は複数のエレメント毎
に設けられる場合がある。例えば、後述する第一の実施
態様のように、各エレメントに受け板を固定して設ける
場合のみならず、同一のチェーンの1個おきのエレメン
ト(即ち2エレメント)毎に設けたり、又は、第三の実
施態様のように、隣接する他のチェーンのエレメントと
の間、即ち、2エレメント毎に受け棒を掛け渡して受け
具を形成する場合がある。また、「適当な間隔」とは、
車両の軸間距離(ホイルベース)を考慮した間隔であ
る。
【0006】第一の実施態様は、前記除去装置の受け具
として、チェーンの各エレメント毎に受け板を固定して
設けたものである。第二の実施態様は、第一の実施態様
に係る除去装置の各受け板の車輪と接する外表面には突
条が形成されているものである。第三の実施態様は、前
記除去装置の受け具として、前記チェーンの各エレメン
トに、支持部材を設けるとともに、隣接するチェーン間
に、当該支持部材により各々支持される受け棒を掛け渡
したものである。第四の実施態様は、各除去装置の、前
記複数対の回転軸は、少なくとも車両の後輪を載置する
後部回転軸対と、車両の前輪を載置する前部回転軸対と
からなり、前部回転軸対と後部回転軸対とが伝達装置を
介して連動回転するようにしたものである。さらに、第
五の実施態様は、各除去装置の前記回転軸対の近傍位置
に取り付けられ車輪の周辺に向けて水を噴出する複数個
のノズルを設けたものである。
【0007】
【作用】本発明に係る車輪の泥土の除去装置の作動につ
いて説明する。泥土の除去の対象となる車両をスロープ
(傾斜した台)等を通って前記台枠上に移動進行させ、
前記チェーンに設けられた受け具上に全車輪、又は車両
の駆動輪のみを載置させる。通常、後輪が駆動輪であ
り、かつ後輪はダブルタイヤで泥土が付着しやすいた
め、車両の後輪のみを載置して泥土落としを行うことも
ある。車両を定位置に移動させる場合、本発明では、複
数のローラを設置している場合と異なり、チェーンは水
平に近い状態に張られているため、車両は台枠上の定位
置に移動するまでに車両が急激な上下振動を受けること
はない。車両が台枠上の定位置に設置されると、車両の
駆動車輪を駆動させて、所定の速度で、駆動車輪を前進
方向に回転させる。すると、回転軸は車輪の前進方向に
は空転するように支持されているので、車輪はチェーン
と共に空転する。
【0008】車両の従動輪も駆動輪とともに、チェーン
の受け具上に載置されている場合には、駆動輪による後
部回転軸対の回転が伝達装置を介して前部回転軸対に伝
達され、従動輪もチェーンの動きにより回転される。各
車輪がチェーンの受け具上で空転すると、チェーンの受
け具により、車輪に微振動や弾性変形が与えられて、車
輪に付着した泥土が剥れやすくなり、さらに、車輪の回
転により生ずる遠心力で除去される。泥土落としを終了
した後、車両は一旦後退する。この場合、前記回転軸に
設けられたクラッチ手段9のために、車輪が空転するこ
となく後退することができる。後退させて駆動輪がチェ
ーンの外に位置すると、車両を再び前進方向に発進させ
て惰性により、台枠を乗り越えて、進入した側とは逆の
側から退出する。
【0009】泥土を落とす際に用いられるチェーンの受
け具に比較的小さい突条を設けた場合に、車両に加えら
れる振動の振幅は小さいため、車両の積み荷へ悪影響を
与えることはない。さらに、チェーンを用いた場合に
は、その柔軟性又は変形の容易さにより、ローラ等の剛
体を用いた場合と異なり、泥土を落とす際、停止又は発
車する等の急激な運動に対して、発生する衝撃、振動、
がたつき等を、チェーンの変形により、ある程度チェー
ン全体に分散吸収されて減衰し、積み荷への悪影響を排
除軽減することができる。また、チェーンを用いて泥土
を落とす場合には、ベルトの場合と異なり、隣接する受
け具との間に隙間が形成されており、また当該隙間はチ
ェーンの動きに応じて、その間隔が広がったり、狭まっ
たり変動する。これによりチェーンや受け具に付着した
泥土を下方に落とすことができる。さらに、スプロケッ
トの歯がチェーンに噛み合うことによってもチェーンに
付着した泥土の除去を効率良く行うことができる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。まず、
第一の実施例について説明する。図1及び図2は、本実
施例に係る車輪の泥土の除去装置の全体図である。 本
実施例では、特に野菜、果物等の生鮮食料品等を運搬す
る車両である自動車の車輪に付着した泥土の除去装置を
示すものである。本装置においては、同図に示すよう
に、自動車が進入し退出することができる台枠1と、傾
斜面を形成するように鋼材を配列して、台枠1の前後両
側に配設され、自動車を台枠1の上に容易に昇降させる
ことができるスロープ10とを有する。さらに、当該ス
ロープ10には、網状の伸縮可能なエキスパンドメタル
11が敷かれるとともに、当該エキスパンドメタル11
を押さえ、且つ車輪に摩擦を与えてスリップを防止する
ために、小さな径をもつ丸棒12がエキスパンドメタル
11上で自動車の進行方向に対し所定の間隔で横向きに
多数本配置されている。
【0011】台枠1は鋼材等で組み立てられ、その上部
で上記自動車の前輪及び後輪を前後方向に支持しうる間
隔で、前記回転軸対2,3,4が3台設けられている。
なお、自動車の種類によって、前輪と後輪との間の軸間
距離(ホイルベース)が異なる場合があるが、本実施例
では、前記回転軸対2,3,4を3台設けているので、
ホイルベースの異なる車種にも適用できる。また、これ
らの回転軸対2,3,4の相互の間に生じる各隙間、ま
たは、必要ならばスロープ10と回転軸対2、4との間
に生じる各隙間には、その隙間への車輪の落ち込みを防
止するための車輪受け台5が設けられている。図2のA
は小型自動車の前後車輪の軸間間隔であり、図2のB
は、大型自動車の前後車輪の軸間間隔を示す。
【0012】さらに、図1又は図2に示すように、各回
転軸対2,3,4は、左右の各車輪を支持しうる間隔で
左右に、当該各車輪を載置する車輪載置部に分かれ、前
記回転軸対2,3,4には自動車の進行方向に対して横
向きにかつ互いに間隔を置いて配置された一対の回転軸
2a,2b、3a,3b、4a,4bを各々有する。各
回転軸2a,2b、3a,3b、4a,4bには、多数
個(図1及び図2に示す実施例では、左右の車輪に対応
して各々5個又は6個)のスプロケット8、及び、回転
軸対2,3,4間同士の回転力の伝達用に1個又は2個
のスプロケット18が各々固定されている。
【0013】各スプロケット8にはチェーン7が掛け回
され、チェーン7の各エレメント17には載置された車
輪を接触して支える車輪の受け板6が固定して設けられ
ている。さらに、前記回転軸対2,3,4間同士の回転
力の伝達用のスプロケット18には、受け板6が設けら
れていないチェーン27が掛け回され、回転軸対2,
3,4が相互に連動されている。
【0014】また、駆動輪が載置される回転軸対のいず
れかの回転軸2bには、各回転軸2a,2b,3a,3
b,4a,4bの回動を一方向に制動するクラッチ手段
9(ワンウエイクラッチ)が設けられている。なお、回
転軸対2,3,4間はチェーン27により相互に連動さ
れているからクラッチ手段9はいずれかの回転軸対の1
つに設ければ足りる。
【0015】図3、図4及び図5には、本実施例に係る
チェーン7及び受け板6を示す。チェーン7は多数のエ
レメント17からなり、当該エレメント17はローラ1
9及びピン20に互いに軸支された一対の取付具付ピン
リンク板17a又は一対の取付具付ローラリンク板17
bを有し、各々溶接又はビス止めにより受け板6を取り
付けるための取付具14が一体に形成されている。
【0016】また、図4に示すように、車輪と接触する
前記受け板6の外表面には、自動車の進行方向に対し
て、斜行する突条13が各々設けられている。同一チェ
ーン7に関して、隣接する各受け板6の間には若干の隙
間が設けられ、スプロケット8の歯にエレメントが噛み
合ってスプロケット8の外周に沿って曲がる際にはこの
隙間が広がり、付着した泥土が除去されやすい。また、
隣接する他のチェーン同士に、設けられた各受け板6間
でも、受け板6同士の接触を防止するために隙間が設け
られており、この隙間から、泥土を下に落とすことがで
きる。
【0017】さらに、前記受け板6の外表面に設けられ
た突条13の前記斜行の方向は、回転軸対2,3,4の
左右に設けられた各車輪載置部では逆に設定されてい
る。この突条13によって、チェーン7上で回転する車
輪(タイヤ)に弾性変形を起こさせ、泥土除去の作用を
良好ならしめるとともに、突条13によって生じうる自
動車の横方向へ移動しようとする力の影響を打ち消すよ
うにしている。
【0018】続いて、前記実施例に係る泥土の除去装置
の使用及び作動について説明する。まず、自動車をスロ
ープ10から台枠1上に登らせ、前記回転軸対2,3,
4の左右の各車輪載置部に自動車の左右の各車輪を載置
して定位置に移動する。スロープ10を通って台枠1上
に登る際には、スロープ10上にはエキスパンドメタル
11が敷かれ、その上に径の小さな丸棒12が配置され
ているので、自動車は比較的平坦な面を進むことにな
り、自動車には上下振動を殆ど与えず、車輪に付着した
泥土はエキスパンドメタル11により剥離されやすい。
【0019】台枠1上では、前記回転軸に固定された各
スプロケット8及び当該スプロケット8に掛け回される
チェーン7は車輪の前進方向の回転駆動に対しては回転
自由であるから、自動車は惰性を利用して台枠1上の所
定位置に進入することになる(なお、自動車の後進方向
には、前記チェーン7の回転が阻止されているため、自
動車は後進することができる。)。この移動の際、当該
自動車の車輪は、水平に張られたチェーン7に設けられ
た受け板6上を移動するため、複数のローラを乗り越え
て移動することはなく、自動車には、急激な上下動が加
えられることはない。
【0020】自動車が所定位置に停止した後、クラッチ
手段9により回転が許されている方向に駆動輪を所要速
度、例えば、約30km/hの速度で空転させる。これによ
りチェーン7に設けられた受け板6及びその突条の作用
を受けて、車輪に微小振動、摩擦、あるいは弾性変形が
加わり、車輪に付着した泥土が剥離され、剥離した泥土
は遠心力により落とされる。車輪が空転すると摩擦によ
りチェーン7を動かし、チェーン7の動きはスプロケッ
ト8及び回転軸4a,4bを動かす。この回転軸4a,
4bの動きは、伝達用のスプロケット18及びチェーン
27を介して、他の回転軸対2,3に伝達される。従っ
て、当該回転軸対2,3の回転軸2a,2b,3a,3
bが回転し、当該回転軸に固定されているスプロケット
18が回転し、各回転軸対2,3のチェーン7が動き、
当該チェーン7上に載置された、従動輪である前輪が回
転する。そのため、自動車の全ての車輪がチェーン上で
空転して、受け板6及びその突条13の作用を受けて、
前後の車輪に付着した泥土が剥離され、除去される。
【0021】また、チェーン7に設けられた受け板6間
には隙間があり、当該隙間はチェーン7の動きに応じ
て、その間隔が広がったり狭まったりする。このため、
ベルトに比較して、泥土を効率良く除去することができ
る。さらに、チェーンに付着した泥土は、チェーン7が
スプロケット18の歯と噛み合う際にも除去される。そ
して、自動車が載置されるローラ等の剛体と異なり、チ
ェーンにはある程度の変形が許されるので、自動車の発
車、停止、又は泥土を落とす際に発生する衝撃、振動、
がたつき等の急激な運動をチェーン全体に分散吸収して
減衰又は緩和させる。そのため、当該自動車に野菜や果
物等の積み荷がある場合に、当該積み荷に対する泥土落
としの際の悪影響を抑制することができる。
【0022】泥土の除去が完了すると、自動車を一旦僅
かに後退させる。この場合、回転軸対2,3,4はクラ
ッチ手段9の働きによって、その車輪の後進方向の回転
に対しては、その回転が阻止されているので、自動車は
普通に後退することができる。そして、後輪である駆動
輪が回転軸対2,3,4上の受け板6から外れるまで、
若干距離後退した後、車両を前進させて、その惰性によ
り回転軸対2,3,4を乗り越え、スロープ10を通っ
て、台枠1を降りて進行する。
【0023】以上説明したように、本実施例にあって
は、台枠1本体上に水平にかつ回転可能に設けたチェー
ン7に固定した受け板6上に車輪を載置し、この車輪を
空転することで車輪に付着した泥を落とすようにしたの
で、容易に且つ確実に泥落としを行うことができる。ま
た、前記スロープ10にはエキスパンドメタル11が敷
かれ、且つ径の小さい丸棒12が設けられているので、
スロープ10を自動車が進行する際の、振動や揺れを小
さく抑制して自動車の積み荷への悪影響を阻止すること
ができる。
【0024】さらに、自動車の左右の車輪が載置される
回転軸対の左右の車輪載置部のチェーン7に設けられた
各受け板6の外表面には斜行方向を互いに逆にした突条
を形成している。従って、車輪の弾性変形及び遠心力の
作用を受けて、車輪に付着された泥土を、車輪の弾性変
形及び遠心力の作用を受けて究めて良好に除去されると
ともに、この左右の回転軸対上でそれぞれの車輪が回転
されたとき、左右の車輪に加わる横移動の力の影響を打
ち消して、自動車の安定化を図ることができ、台枠本体
上での泥落とし作業を安全に行うことができる効果があ
る。
【0025】続いて、他の実施例として、図6及び図7
に示すように、前記受け具として、前述した受け板6の
代わりに、チェーン37の各エレメントに、支持部材で
ある孔付取付具24を設けるとともに、隣接するチェー
ン間に、前記各孔付取付具24により支持される受け棒
26を掛け渡した例を示す。受け棒26は前記孔付取付
具24の孔に嵌合させて取り付けられている。本例の場
合には、車輪は前記受け棒26上に載置され、車輪の空
転により、チェーン37が回転し、受け棒26によって
車輪に与えられた局部的な食い込みによる弾性変形によ
り、泥土が車輪から剥離させ、車輪の遠心力により泥土
が除去される。
【0026】以上説明した各実施例では、前記複数の各
回転軸対間では、前記スプロケット18及びチェーン2
7の伝達装置を介して連動回転するようにしている。従
って、前記クラッチ手段9は前記回転軸2a,2b,3
a,3b,4a,4bのいずれかに1つ備えれば足り、
構造を簡単化することができる。なお、伝達装置として
は、チェーンを介して行う場合に限られず、その他に、
ベルト伝動、シャフト伝動等任意のものが用いられる。
【0027】さらに、各実施例では、チェーン近傍位置
に取り付けられ車輪の周辺に向けて水を噴出する複数個
のノズルを設けることもできる。このノズルは、噴出口
をチェーン上に載置される車輪の周辺に向けて取り付け
られ、車輪に直接注水して車輪を洗浄することができる
他、車輪の周辺に霧状の水を噴出するようにしても良
い。上記したように、ノズルから噴出した水は、直接車
輪に注水して車輪を洗浄することができる他、ノズルか
ら霧状の水を噴出させた場合には、この霧状の水は上記
泥土の除去中の車輪の周囲を覆い、泥土の除去に伴って
発生する多量の粉塵が拡散するのを防止する。更に、車
輪周辺の空間に限らず車体の周辺部分をも覆い、車輪の
回転に伴って、車体から発生する粉塵の拡散も防止する
ことができる。なお、本実施例ではノズルから噴出する
水を水タンクから給水する場合や、水道に直結して水道
の水圧を利用することもできる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にあって
は、回転軸に固定したスプロケットにチェーンを掛け回
し、チェーンに設けた受け具上に車両の車輪を載置し
て、泥土を除去するようにしている。したがって、従来
のようにある間隔を置いて一対のローラを並列に設置し
た台枠とは異なり、本発明の場合にはローラを乗り越え
て車両を定位置まで移動する必要がなく、車両の移動は
水平に張ったチェーン上で行われる。そのため、移動の
際に車両に急激な上下振動が加えられることがなく、車
両に積まれている野菜や果物等の積み荷への悪影響を排
除又は軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る泥土の除去装置の全体斜視図
【図2】実施例に係る泥土の除去装置の平面図及び側面
図、
【図3】実施例に係る回転軸付近の斜視図、
【図4】実施例に係るチェーンの一部を示す斜視図
【図5】実施例に係るチェーンの一部を示す図
【図6】他の実施例に係る回転軸付近の斜視図
【図7】他の実施例に係るチェーンの一部を示す図
【図8】従来例に係る泥土の除去装置を示す図
【符号の説明】
1 台枠 2,3,4 回転軸対 2a,2b,3a,3b,4a,4b 回転軸 6 受け板 7,37 チェーン 8 スプロケット 9 クラッチ手段 10 スロープ 11 エキスパンドメタル 12 丸棒 13 突条 14 取付具 16 ピン 17,37 エレメント 17a 取付具付ピンリンク板 17b 取付具付ローラリンク板 18 伝達用スプロケット 19 ローラ 24 孔付取付具 26 受け棒 27 伝達用チェーン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の進入及び退出が可能な台枠と、台
    枠に回転自在に支持されるとともに多数個のスプロケッ
    トを固定し、適当な間隔を置いて配置された複数対の回
    転軸と、一対の回転軸の各スプロケットに掛け回され、
    エレメントに車輪を受け止める受け具を有し、その上に
    載置された車輪の回転を可能にするチェーン群と、車両
    の駆動輪により駆動される回転軸に固定され該回転軸の
    回動を一方向に制動するクラッチ手段と、を設けたこと
    を特徴とする車輪に付着した泥土の除去装置。
  2. 【請求項2】 前記受け具として、チェーンの各エレメ
    ント毎に受け板を固定して設けたことを特徴とする請求
    項1記載の車輪に付着した泥土の除去装置。
  3. 【請求項3】 前記各受け板の車輪と接する外表面に
    は、突条が形成されていることを特徴とする請求項2記
    載の車輪に付着した泥土の除去装置。
  4. 【請求項4】 前記受け具として、前記チェーンの各エ
    レメントに、支持部材を設けるとともに、隣接するチェ
    ーン間に、当該支持部材により支持される受け棒を掛け
    渡したことを特徴とする請求項1記載の車輪に付着した
    泥土の除去装置。
  5. 【請求項5】 前記複数対の回転軸は、少なくとも車両
    の後輪を載置する後部回転軸対と、車両の前輪を載置す
    る前部回転軸対とからなり、前部回転軸対と後部回転軸
    対とが伝達装置を介して連動回転することを特徴とする
    請求項1及び請求項4記載の車輪に付着した泥土の除去
    装置。
  6. 【請求項6】 前記回転軸対の近傍位置に取り付けられ
    車輪の周辺に向けて水を噴出する複数個のノズルを設け
    たことを特徴とする請求項1乃至5記載の車輪に付着し
    た泥土の除去装置。
JP19828393A 1993-08-10 1993-08-10 車輪に付着した泥土の除去装置 Pending JPH0752757A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19828393A JPH0752757A (ja) 1993-08-10 1993-08-10 車輪に付着した泥土の除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19828393A JPH0752757A (ja) 1993-08-10 1993-08-10 車輪に付着した泥土の除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0752757A true JPH0752757A (ja) 1995-02-28

Family

ID=16388554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19828393A Pending JPH0752757A (ja) 1993-08-10 1993-08-10 車輪に付着した泥土の除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0752757A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009140178A1 (en) * 2008-05-11 2009-11-19 Buetzow Carl J Portable track-out prevention systems
CN104949847A (zh) * 2015-07-02 2015-09-30 泉州烟草物流有限公司 笼车车轮清洗检测装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009140178A1 (en) * 2008-05-11 2009-11-19 Buetzow Carl J Portable track-out prevention systems
CN104949847A (zh) * 2015-07-02 2015-09-30 泉州烟草物流有限公司 笼车车轮清洗检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6639957B2 (ja) 車輌泥落洗浄装置
US20160368334A1 (en) Tire traction device
KR101592947B1 (ko) 캐터필러를 이용한 바퀴구조
RU2694993C1 (ru) Крепление модуля на автомобиль и универсальный гусеничный модуль с этим креплением
JPH0752757A (ja) 車輪に付着した泥土の除去装置
KR100802184B1 (ko) 차량 세륜기의 흙제거장치
CA2922558C (en) Auto-rack railroad car vehicle restraint apparatus
CA2318680A1 (en) Motorcycle wheel washer
JP2020192873A (ja) センサー用ブラケット装置
US4225082A (en) Low cost vehicle traction device employing pivotally mounted anchoring means
JP3017820U (ja) 車輪に付着した泥土の除去装置
US5133264A (en) Floor mounted automobile conveyor
CN108501632A (zh) 一种雪地快装防滑履带
JPS6114967B2 (ja)
US20090276969A1 (en) Portable Track-Out Prevention Systems
JP2007253839A (ja) 単軌条運搬車の制動装置
CN218823223U (zh) 汽车悬架检测台
JP3047953B2 (ja) 自走式果樹用防除機
JP3017969U (ja) 車輪に付着した泥土の除去装置
JPH0733144B2 (ja) クロ−ラ走行装置
CN2677201Y (zh) 机动车防陷加力盘
CN217198418U (zh) 汽车
JPH0212127Y2 (ja)
KR200360816Y1 (ko) 도로 바닥 결빙 방지를 위한 염화칼슘 살포용 벌집형드럼장비 구조
JPH0142022Y2 (ja)