JPH0752560Y2 - 高温測定装置の保護枠 - Google Patents

高温測定装置の保護枠

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JPH0752560Y2
JPH0752560Y2 JP12415690U JP12415690U JPH0752560Y2 JP H0752560 Y2 JPH0752560 Y2 JP H0752560Y2 JP 12415690 U JP12415690 U JP 12415690U JP 12415690 U JP12415690 U JP 12415690U JP H0752560 Y2 JPH0752560 Y2 JP H0752560Y2
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Japan
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protective frame
high temperature
measuring device
temperature measuring
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JP12415690U
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浩輔 倉田
泰次郎 松井
栄暉 田村
吉平栄 岡本
利幸 鈴木
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、高温状態にある溶融金属あるいは高温雰囲気
中に浸漬して使用される各種高温測定装置の検出端に使
用される耐熱部材(以下保護枠と呼称する)に関するも
のである。
(従来技術) 溶融金属とは、例えば鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、
鋼(Cu)、鉛(Pb)、チタン(Ti)等の各種金属を溶解
したものであり、高温雰囲気とは、溶解した前記金属と
接する面より上部の高温状態の雰囲気を指す。
従来この種の高温測定用保護枠には、溶融金属に濡れ
難い材料、例えばSiC、Si3N4あるいはSi3N4結合のSiCな
どを用いて作製された保護枠の外側面に対し、SiC、Si3
N4あるいはBNなどがCVD法、吹付けあるいは浸漬法など
によりコーティング層として配置させることが、特開昭
57−56388号公報、特開昭57−209885号公報あるいは特
開昭57−210589号公報で示されている。
またZrB2質焼結体を主体とする保護枠の外側面にZrB2
含有耐火物質スリーブを取付けたものが特開平1−3213
27号公報で提案されている。
さらに保護枠としてBNからなるものが特開平2−1381
6号公報で提案されている。
(考案が解決しようとする課題) 上記のSiCやSi3N4及びのZrB2からなる保護枠は、一
般に耐熱衝撃性に劣るため、使用に際して急熱すること
は避けなければならない。そこでこれらの材料からなる
保護枠は、一般に長時間予熱しておき使用されるがこの
作業は煩わしく、緊急の場合に使用できなかった。
のBNは耐熱衝撃性に優れるうえに電気絶縁性が良好で
あり、溶融金属の濡れ性も悪く耐食性に優れるので有用
な材質である。しかしながら素材としてのBNは、高温で
安定である反面、非常に焼結性が悪いためBN焼結体の製
造には通常ホットプレス成形法が用いられている。ホッ
トプレス成形は、黒鉛等の型にBN粉末と焼結バインダー
を充填し2000℃程度で一軸加圧を行い、難焼結性の粉末
を緻密化する方法である。この場合には、装置が大規模
になること、プレスした製品の物性のバラつき等の問題
の他に、単純形状しかできないこと、さらに機械加工で
製品を削りだすので無駄が多く、経済的にも不利を招く
等の種々の欠点を有しており、これらの改善が強く望ま
れていた。
(課題を解決するための手段) 上記の欠点を有利に解決するために、溶融金属容器内の
溶融金属あるいは高温雰囲気の温度を測定するための高
温測定装置において、チタン酸アルミニウムからなる保
護枠の少なくとも外側面にBNからコーティング層を設け
た高温測定装置の保護枠を提供せんとするものである。
(作用) チタン酸アルミニウムの焼結体は、約1800℃の高融点を
有し見掛け上の熱膨張係数が約2×10-6/℃と小さく、
耐熱衝撃性に優れていることが知られている。この焼結
体は各結晶が結晶軸方向の熱膨張を異にするため、加熱
焼成後の冷却時に結晶粒子の熱膨張の大きさの異方性に
より結晶の粒界や粒内にマイクロクラックが発生し、こ
のクラックが耐熱衝撃性を向上させると考えられてい
る。
それゆえ、チタン酸アルミニウムからなる保護枠のみで
もある程度の耐用性を確保できるが、スプラッシュやス
ラグの付着による剥離さらに、Al2O3(コランダム)とT
iO2(ルチル)に分解することによる組織劣化により、
寿命が低下する。
本考案者等は、この寿命低下の改善について、種々検討
を重ねた結果、保護枠の少なくとも外側面(溶融金属と
接する面)にBNからなるコーティング層を設けることに
より、熱分解を抑制することが可能となり、かつスプラ
ッシュやスラグの付着による剥離を防止することができ
たのである。チタン酸アルミニウムの組成含有量とし
て、85〜99%のものを用いる。85%より少ないと、本来
のチタン酸アルミニウム焼結体の内部に微小クラックが
消失(ガラス化するため)するため熱を受けた際に熱衝
撃抵抗がなくなる。99%より多いと低温度での焼結が進
行せず組織が不安定となり焼結体自体の強度が得られな
い。
(実施例) 以下に本考案を実施例に基づいて説明する。
実施例1 チタン酸アルミニウムの粉末をスプレードライ処理して
平均粒径50μmの造粒粉を調整し、この造粒粉をラバー
プレスにより1.2t/cm2で加圧にて成形体を得た。これを
第1図及び第2図に示す形状に加工した保護枠を1600×
4hrs焼成した。前記保護枠にコーティング層を施すため
BN粉にアルミナゾルをバインダーとして10重量%添加し
たスラリーを作成し、このスラリーを前記保護枠の外側
面に0.3mmのコーティング層が得られるように塗布した
後1200℃×8時間乾燥して高温測定装置の保護枠を得
た。
得られた保護枠を製鋼用タンディッシュ湯面レベルセン
サーとして使用し、保護枠内には通常の冷却エアーを流
した。この時の保護枠の外側面の温度は1200℃であり、
60ch使用後も亀裂剥離の発生やスプラッシュの付着もな
く良好であった。
実施例2 チタン酸アルミニウムの粉末を実施例1と同要領で得ら
れた保護枠を1600℃×4hrs焼成した。
前記保護枠にコーティング層を施すためBN粉にアルミナ
ゾルをバインダーとして20重量%添加したスラリーを作
成し、前記保護枠の外側面に2mmのコーティング層が得
られるようにスラリーを入れた容器中に5分間浸漬して
取出し、120℃×4hrs乾燥後さらに5分間浸漬して取出
し、120℃×8時間乾燥して高温測定装置の保護枠を得
た。
このようにしてBNのコーティング層を設けた保護枠を製
鋼用タンデイッシュの湯面レベルセンサーとして使用
し、保護枠内には冷却エアーを入れた。この時の保護枠
の外側面の温度は、1220℃であり80ch使用でも亀裂や剥
離の発生は見られず、スプラッシュの付着もなく極めて
良好であった。
比較例1 Si3N4結合のSiC焼結体の保護枠の外側面に実施例1のBN
スラリーを同一場所同一厚さで塗布した保護枠を120℃
×20hrs乾燥して得られた高温測定装置の保護枠を実施
例1と同じ場所に同じ条件で使用した結果、基材の保護
枠に亀裂が発生し30chの寿命に終った。
比較例2 チタン酸アルミニウムの粉末を実施例1と同条件で処理
して得られた保護枠にコーティング層を設けないで、同
一場所に使用した結果、30chでは基材に亀裂の発生は見
られないが外側面のほぼ全体にスプラッシュの付着が認
められた。その後40chでスプラッシュの堆積が肥大し、
測温に障害が生じたため取替を余儀なくされた。
(考案の効果) 使用後解析したところ、BNのコーティング層によりチタ
ン酸アルミニウム焼結体の表面層は、分解されず健全な
状態を保つことができ、かつBNコーティング層によりス
プラッシュやスラグの付着がみられず寿命が従来20〜30
chだったものが、70ch以上と寿命を大巾に向上させるこ
とができその工業的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図はタンディッシュ湯面のレベルセンサー保護枠の
平面図であり、第2図は第1図のA−A線断面正面図で
ある。 1…保護枠 2…外側面 3…コーティング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田村 栄暉 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)考案者 岡本 吉平栄 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)考案者 鈴木 利幸 兵庫県高砂市荒井町新浜1―3―1 ハリ マセラミック株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−50234(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融金属容器内の溶融金属あるいは高温雰
    囲気の温度を測定するための高温測定装置において、チ
    タン酸アルミニウムからなる保護枠の少なくとも外側面
    にBNからなるコーティング層を設けたことを特徴とする
    高温測定装置の保護枠。
JP12415690U 1990-11-28 1990-11-28 高温測定装置の保護枠 Expired - Lifetime JPH0752560Y2 (ja)

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JP12415690U JPH0752560Y2 (ja) 1990-11-28 1990-11-28 高温測定装置の保護枠

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JP12415690U JPH0752560Y2 (ja) 1990-11-28 1990-11-28 高温測定装置の保護枠

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Publication Number Publication Date
JPH0482700U JPH0482700U (ja) 1992-07-17
JPH0752560Y2 true JPH0752560Y2 (ja) 1995-11-29

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