JP2778760B2 - スライディングノズル用プレートれんが - Google Patents
スライディングノズル用プレートれんがInfo
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- JP2778760B2 JP2778760B2 JP1281089A JP28108989A JP2778760B2 JP 2778760 B2 JP2778760 B2 JP 2778760B2 JP 1281089 A JP1281089 A JP 1281089A JP 28108989 A JP28108989 A JP 28108989A JP 2778760 B2 JP2778760 B2 JP 2778760B2
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- plate brick
- nozzle plate
- sliding nozzle
- resin
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は溶鋼の連続鋳造設備において、溶綱流量制御
に用いられるスライディングノズル用プレートれんがに
関するものである。
に用いられるスライディングノズル用プレートれんがに
関するものである。
スライディングノズル（以下SNと略す）は、溶融金属
流量のコントロールに有用な手段であり、特に鉄鋼業に
おいては溶銑および溶綱の流量コントロールに広く使用
され、最近その使用条件はますます過酷になってきてい
る。SN装置は大きく分けて上部ノズルと、固定および摺
動プレートから成るプレートれんがと、下部ノズルの３
つの部分で構成されており、その中でも特にプレートれ
んがは溶融金属流量のコントロールを司るために最も高
度な機能が要求される部位である。プレートれんがは溶
融金属流による急激な熱衝撃と摩耗とによって物理的か
つ化学的な侵食作用を受けるので、耐スポーリング性と
耐食性とに優れることが要求される。更に、安定した高
耐用性を得るためには十分な機械的強度および耐酸化性
に優れることも要求される。そこで、例えば特開平１−
103952号公報において記載されているフェノール樹脂等
の熱硬化性樹脂と珪素樹脂とを併用したSNプレートれん
がを以て、十分な機械的強度と耐酸化性とを具備したSN
プレートれんがが開示されている。
流量のコントロールに有用な手段であり、特に鉄鋼業に
おいては溶銑および溶綱の流量コントロールに広く使用
され、最近その使用条件はますます過酷になってきてい
る。SN装置は大きく分けて上部ノズルと、固定および摺
動プレートから成るプレートれんがと、下部ノズルの３
つの部分で構成されており、その中でも特にプレートれ
んがは溶融金属流量のコントロールを司るために最も高
度な機能が要求される部位である。プレートれんがは溶
融金属流による急激な熱衝撃と摩耗とによって物理的か
つ化学的な侵食作用を受けるので、耐スポーリング性と
耐食性とに優れることが要求される。更に、安定した高
耐用性を得るためには十分な機械的強度および耐酸化性
に優れることも要求される。そこで、例えば特開平１−
103952号公報において記載されているフェノール樹脂等
の熱硬化性樹脂と珪素樹脂とを併用したSNプレートれん
がを以て、十分な機械的強度と耐酸化性とを具備したSN
プレートれんがが開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕 ところが、フェノール樹脂を配合した耐火物は300℃
以上の温度では酸化による強度の低下が著しく、一方珪
素樹脂を配合した耐火物は熱硬化性樹脂の中では耐酸化
性に優れるが、珪素樹脂の価格は高価であるためその使
用量が限られるという問題があった。
以上の温度では酸化による強度の低下が著しく、一方珪
素樹脂を配合した耐火物は熱硬化性樹脂の中では耐酸化
性に優れるが、珪素樹脂の価格は高価であるためその使
用量が限られるという問題があった。
SN用耐火物の最近の動向として、耐火物のコスト低減
も重要な課題であり、珪素樹脂を多量に配合することは
製造コストがかさみ、好ましくない。
も重要な課題であり、珪素樹脂を多量に配合することは
製造コストがかさみ、好ましくない。
上記従来の事情に鑑み、本発明は耐スポーリング性、
耐食性、耐酸化性に優れ、十分な機械的強度をも併せ持
つSNプレートれんがを提供し、更に製造コストの低減を
実現することを目的とする。
耐食性、耐酸化性に優れ、十分な機械的強度をも併せ持
つSNプレートれんがを提供し、更に製造コストの低減を
実現することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は耐火性無機材
料の１種もしくは２種以上の骨材に対し、結合剤として
フェノール樹脂を添加し、混練・成形後、珪素樹脂を含
浸して、熱処理したことを特徴とするスライディングノ
ズル用プレートれんがを提供するものである。
料の１種もしくは２種以上の骨材に対し、結合剤として
フェノール樹脂を添加し、混練・成形後、珪素樹脂を含
浸して、熱処理したことを特徴とするスライディングノ
ズル用プレートれんがを提供するものである。
SNプレートれんがの酸化による損傷は直接溶綱と接触
する揺動面から徐々にプレートれんが内部に拡がって進
行する。そこでSNプレートれんがの摺動面側にのみ珪素
樹脂を含浸した層を設け、内部をフェノール樹脂を結合
剤とする層で構成することにより、珪素樹脂の添加量を
抑えて経済的にプレートれんがの摺動面に耐酸化性を付
与することが可能となる。
する揺動面から徐々にプレートれんが内部に拡がって進
行する。そこでSNプレートれんがの摺動面側にのみ珪素
樹脂を含浸した層を設け、内部をフェノール樹脂を結合
剤とする層で構成することにより、珪素樹脂の添加量を
抑えて経済的にプレートれんがの摺動面に耐酸化性を付
与することが可能となる。
本発明に使用する耐火性骨材としては、アルミナ、シ
リカ、アルミノシリケート、マグネシア、スピネル、炭
化物、窒化物、炭素質材料、アルミニウム、シリコン、
マグネシウム等の金属あるいは合金等の中から任意のも
のが使用できる。
リカ、アルミノシリケート、マグネシア、スピネル、炭
化物、窒化物、炭素質材料、アルミニウム、シリコン、
マグネシウム等の金属あるいは合金等の中から任意のも
のが使用できる。
上記耐火性骨材の１種もしくは２種以上を粒度調整し
て配合したもの100重量部に対し、フェノール樹脂を加
え混練する。
て配合したもの100重量部に対し、フェノール樹脂を加
え混練する。
フェノール樹脂の添加量が１重量部以下では成形体の
強度が十分でなく、また15重量部以上ではラミネーショ
ンの発生が起こり成形ができない。
強度が十分でなく、また15重量部以上ではラミネーショ
ンの発生が起こり成形ができない。
上記混練物を通常の条件で成形した後、珪素樹脂を含
浸し、1000℃以下で加熱処理する。加熱処理は通常100
〜300℃で行われるが、れんがの強度が必要な場合は低
融点金属を溶融あるいは他の骨材と反応させるために、
500〜1000℃の温度で非酸化性雰囲気にて加熱処理を行
う。処理温度は1000℃以下が好ましく、1000℃以上にす
るとSNプレートの耐スポーリング性の低下を招く。
浸し、1000℃以下で加熱処理する。加熱処理は通常100
〜300℃で行われるが、れんがの強度が必要な場合は低
融点金属を溶融あるいは他の骨材と反応させるために、
500〜1000℃の温度で非酸化性雰囲気にて加熱処理を行
う。処理温度は1000℃以下が好ましく、1000℃以上にす
るとSNプレートの耐スポーリング性の低下を招く。
次に本発明を実施例により具体的に説明する。
焼結アルミナ95重量％、粘土３重量％、カーボン粉末
２重量％を粒度配合し、結合剤としてフェノール樹脂を
外掛け５重量％加え、混練・成形した後、成形品の摺動
面にあたる個所を珪素樹脂溶液に一定時間浸漬し、珪素
樹脂を含浸せしめた後に180℃の温度で加熱処理を行っ
た。
２重量％を粒度配合し、結合剤としてフェノール樹脂を
外掛け５重量％加え、混練・成形した後、成形品の摺動
面にあたる個所を珪素樹脂溶液に一定時間浸漬し、珪素
樹脂を含浸せしめた後に180℃の温度で加熱処理を行っ
た。
本発明品を従来のフェノール樹脂のみをバインダーと
して用いたAl2O3−Ｃ系SNプレートを比較材として実機
の連続鋳造機の溶綱流量制御ストッパーとして用いたと
ころ、従来品は摺動面が脱炭し、いわゆる面荒れを起こ
し5chで使用不能になったのに対し、本発名品は面荒
れ、内孔のエッヂ損傷、亀裂は軽微であった。
して用いたAl2O3−Ｃ系SNプレートを比較材として実機
の連続鋳造機の溶綱流量制御ストッパーとして用いたと
ころ、従来品は摺動面が脱炭し、いわゆる面荒れを起こ
し5chで使用不能になったのに対し、本発名品は面荒
れ、内孔のエッヂ損傷、亀裂は軽微であった。
本発明に係るSNプレートは摺動性、耐食性、耐スポー
リング性に悪影響を及ぼすことなく、経済的に摺動面の
耐酸化性を付与し、コストの低減に大きく寄与すること
ができる。
リング性に悪影響を及ぼすことなく、経済的に摺動面の
耐酸化性を付与し、コストの低減に大きく寄与すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 辰男 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の２ 川崎炉材株式会社内 (56)参考文献 特開 平１−103954（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−129683（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C04B 41/80 - 41/90 C04B 35/00 B22D 11/10
Claims (1)
- 【請求項１】耐火性無機材料の１種もしくは２種以上の
骨材に対し、結合剤としてフェノール樹脂を添加し、混
練・成形後、珪素樹脂を含浸して、熱処理したことを特
徴とするスライディングノズル用プレートれんが。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1281089A JP2778760B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | スライディングノズル用プレートれんが |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1281089A JP2778760B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | スライディングノズル用プレートれんが |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03146483A JPH03146483A (ja) | 1991-06-21 |
| JP2778760B2 true JP2778760B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=17634183
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1281089A Expired - Fee Related JP2778760B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | スライディングノズル用プレートれんが |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2778760B2 (ja) |
-
1989
- 1989-10-27 JP JP1281089A patent/JP2778760B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03146483A (ja) | 1991-06-21 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |