JPH0752548Y2

JPH0752548Y2 - 冷蔵庫の冷凍系配管構造

Info

Publication number: JPH0752548Y2
Application number: JP5163490U
Authority: JP
Inventors: 寿伸石原
Original assignee: Hoshizaki Electric Co Ltd
Current assignee: Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date: 1990-05-16
Filing date: 1990-05-16
Publication date: 1995-11-29
Anticipated expiration: 2005-05-16
Also published as: JPH0411376U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、冷蔵庫の冷凍系配管構造に関し、更に詳細
には、冷凍装置および冷却器の冷蔵庫本体への組付けを
効率的に行なうことができ、併せて冷却器のメンテナン
スを簡単になし得る配管構造に関するものである。

従来技術果実や野菜その他、魚等の生鮮食品等の貯蔵品を、長期
に亘り鮮度を保った状態で貯蔵するのに、冷蔵庫や冷凍
庫が好適に使用されている。また、挟い厨房を有効利用
し得る冷蔵庫として、全高を低く設定し、上部にレンジ
やグリル等の各種調理機器を載置する横型冷蔵庫が知ら
れている。

第４図および第５図に示す如く、横型冷蔵庫10は、内部
に貯蔵品を冷却貯蔵する収納庫12を画成した断熱構造の
箱体14を備え、該箱体14の正面には、横方向に複数（図
示例では２個）の開口部16が所定間隔離間して開設され
ると共に、夫々の開口部16を開閉自在に閉成する扉18が
対応的に配設してある。また、箱体14の側面に機械室20
が隣接配置され、該機械室20の内部に圧縮機22,凝縮器2
4および送風ファン26等の冷凍装置28が配設されてい
る。そして、箱体14および機械室20の上部に天板29が共
通的に配設される。

前記収納庫12の略中央部には、第５図に示す如く、冷却
器30が配設され、該冷却器30には前記冷凍装置28から導
出した管体（冷媒循環用の管体やホットガス供給用の管
体を含む）32が接続される。そして、この冷却器30を循
環する冷媒と庫内空気との熱交換により、収納庫12は所
定温度に冷却される。

考案が解決しようとする課題前述した横型冷蔵庫10では、第５図に示す如く、冷凍装
置28から導出した管体32を、機械室20と箱体14との当接
側壁を通して収納庫12内に導入すると共に、該管体32を
収納庫12の背面に沿って配管して前記冷却器30に接続し
ている。この場合において、冷凍系を構成する冷凍装置
28と冷却器30とを管体32で接続する作業は、該冷凍装置
28および冷却器30を対応の機械室28および収納庫12に組
付けた後に行なっている。すなわち、前記管体32の接続
作業は、挟い機械室20や収納庫12内で行なうこととな
り、極めて煩雑で時間の掛かる作業となっていた。

また、前述した如く横型冷蔵庫10は天板29上に各種調理
機器が載置されるので、冷却器30に故障が生じて交換す
る場合は、該冷却器30を冷蔵庫正面から外部に取出す必
要がある。しかるに、冷却器30と冷凍装置28との管体32
は、収納庫12の背面側に配管されているので、その取外
しおよび組付けが煩雑で時間の掛かる作業となる欠点も
指摘される。

考案の目的本考案は、冷蔵庫に内在している前記欠点に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであって、冷却器
の冷蔵庫本体への組付けおよび取外しを簡単に行ない得
る手段を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段前述の課題を克服し、所期の目的を達成するため本考案
は、冷凍装置を収納した機械室と、冷却器を内蔵した収
納庫を有する箱体とを備え、これら機械室と箱体との上
部に天板を配設してなる冷蔵庫において、前記冷凍装置から導出する管体を機械室の正面側に引出
し、次いで該管体を機械室および箱体から正面側に水平
に延出する天板の下面に配管した後、前記収納庫の内部
に導入して前記冷却器に接続するよう構成したことを特
徴とする。

実施例次に、本考案に係る冷蔵庫の冷凍系配管構造につき、好
適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明す
る。なお、第４図および第５図に関連して従来技術で説
明したと同一の部材については、同一の符号により指示
して、その詳細説明は省略する。

第１図は、本考案の好適実施例に係る配管構造を採用し
た横型冷蔵庫を破断して示す要部概略斜視図である。機
械室20と箱体14との上部には、天板29が共通的に配設さ
れ、該天板29の水平な本体29aの前端は、箱体14（機械
室20）の正面側に所定長さだけ水平に張出すよう寸法設
定されている。また、この張出し部29bの開放端に、Ｌ
字状に折曲した係合部29cが形成され、該係合部29cは後
述する案内部材34および蓋体36を正面側から被覆するべ
く機能する。

前記天板29における本体29aの底面には、所定厚みの板
材38が配設され、当該天板29は板材38を介して機械室20
と箱体14との天井面に載置固定される。前記張出し部29
bの底面に位置する板材38には、第３図に示す如く、断
面略形状の案内部材34が、その水平部34aを板材38底
面に当接した状態で長手方向に沿って配設されている。
案内部材34における水平部34aの箱体14から離間する端
部に形成した外部垂直部34bは、前記天板29の係合部29c
に係合当接し、該天板29における張出し部29bの位置決
めがなされるよう構成してある。また水平部34aの他方
の端部には、箱体14における天井部の厚み寸法よりも短
かい内部垂直部34cが形成され、該内部垂直部34cは箱体
14および機械室20の正面側端部に当接している。

すなわち、前記案内部材34および箱体14または機械室20
の正面側端部とによって、断面矩形状でかつ下方に開放
する第１空間40が画成され、該第１空間40は箱体14およ
び機械室20の正面の略全長に亘って延在する（第２図参
照）。なお、案内部材34の下端には、第１空間40を下方
から閉成可能な蓋体36が着脱自在に配設されている。

前記機械室20の正面パネル52には、第２図に示す如く、
箱体14に当接する側部上方に切欠き54が形成され、機械
室20の内部空間は、切欠き54および前記案内部材34にお
ける内部垂直部34cの下端と蓋体36との間に形成される
隙間50を介して、第１空間40と連通するよう構成されて
いる。そして、前記冷凍装置28から導出した管体32は、
切欠き54および隙間50を介して第１空間40に導入されて
いる。なお、管体32は断熱パイプ56により被覆される。

第３図に示す如く、前記箱体14に画成した収納庫12に配
設した冷却器30の前面には、箱体14に開設した２個の開
口部16,16を仕切る中央支柱44が着脱自在に配設され
る。そして、該中央支柱44の上端と前記板材38との間
に、箱体14の正面側端部から収納庫12内に所定長さだけ
延在する画成部材46が配設される。この画成部材46は、
第２図に示す如く、平面において正面側（案内部材34を
指向する側）に開放する形状に形成され、その対向す
る一対のアーム46a,46aの各開放端を、案内部材34の内
部垂直部34cに当接させている。なお、該画成部材46の
高さ寸法は、箱体14における天井部の厚み寸法と略同一
に設定されている。

すなわち、画成部材46により画成される第２空間48は、
第３図に示す如く、収納庫12に連通すると共に、前記隙
間50を介して案内部材34の第１空間40と連通している。
従って、前記機械室20から正面側の外部に引出されて第
１空間40内を配管された管体32は、該隙間50を介して第
２空間48および収納庫12に導入され、前記冷却器30に接
続される。

実施例の作用次に、以上のように構成した冷蔵庫の冷凍系配管構造の
作用につき説明する。前記冷凍装置28および冷却器30を
機械室20および収納庫12に組付ける場合は、先ず冷蔵庫
10の外部で冷凍装置28から導出した管体32を冷却器30に
接続する。そして、箱体14に配設した中央支柱44および
機械室20の正面パネル52を取外すと共に、前記蓋体36も
案内部材34から取外す。次いで、冷凍装置28および冷却
器30を、対応の機械室20および収納庫12の正面から挿入
し、所定位置に固定する。

このとき、冷凍装置28から導出した管体32を、案内部材
34の第１空間40内に配管すると共に、画成部材46の第２
空間48に臨ませた状態で、収納庫12内に導入する。しか
る後、前記正面パネル52を、切欠部54に管体32が臨むよ
うにして機械室20の正面に固定する。また、前記中央支
柱44を箱体14に固定すると共に、案内部材34の下端に蓋
体36を固定することにより、組付けが完了する。

すなわち、冷凍装置28と冷却器30との配管作業を冷蔵庫
10の外部で行ない得るので、作業能率を向上させること
ができる。また、冷却器30の点検・修理および交換等の
メンテナンスに際しては、冷却器30および管体32を冷蔵
庫10の外部に簡単に取出すことができ、作業の容易化を
図ると共に作業時間を短縮し得る。

なお、収納庫12に配設される庫内ファンモータや温度検
知手段等の電気部品（図示せず）の電線も、前記第２空
間48および第１空間40中に配線して、機械室20に配設し
た電装箱（図示せず）に接続すれば、該電気部品の交換
や点検も容易に行なうことができる。

考案の効果以上説明したように、本考案に係る冷蔵庫の冷凍系配管
構造によれば、冷凍装置と冷却器とを接続する管体を、
冷蔵庫本体の正面側に配管するよう構成したので、予め
冷凍装置と冷却器とを管体で接続した状態で、冷蔵庫本
体に簡単に組付けることができる。また、冷却器の点検
・修理や交換に際しては、該冷却器や管体を冷蔵庫の外
部に簡単に取出すことができるので、作業を短時間で簡
易に行ない得る利点を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る冷蔵庫の冷凍系配管構造の好適な実
施例を示すものであって、第１図は、本考案の好適実施
例に係る配管構造を採用した横型冷蔵庫を破断して示す
要部斜視図、第２図は、横型冷蔵庫の要部横断平面図、
第３図は、横型冷蔵庫の要部縦断側面図、第４図は、従
来技術に係る横型冷蔵庫の正面図、第５図は、従来技術
に係る横型冷蔵庫の要部横断平面図である。 12……収納庫、14……箱体 20……機械室、28……冷凍装置 29……天板、30……冷却器 32……管体、34……案内部材 46……画成部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】冷凍装置（28）を収納した機械室（20）
と、冷却器（30）を内蔵した収納庫（12）を有する箱体
（14）とを備え、これら機械室（20）と箱体（14）との
上部に天板（29）を配設してなる冷蔵庫において、前記冷凍装置（28）から導出する管体（32）を機械室
（20）の正面側に引出し、次いで該管体（32）を機械室
（20）および箱体（14）から正面側に水平に延出する天
板（29）の下面を配管した後、前記収納庫（12）の内部
に導入して前記冷却器（30）に接続するよう構成したことを特徴とする冷蔵庫の冷凍系配管構造。
【請求項２】前記機械室（20）および箱体（14）から正
面側に水平に延出する天板（29）の下面に配設され、下
方および箱体方向に開放する第１空間（40）を画成する
案内部材（34）と、前記箱体（14）の正面上部に配設され、前記案内部材
（34）に画成した第１空間（40）に連通すると共に、前
記収納庫（12）に連通する第２空間（48）を画成する画
成部材（46）とを備え、前記機械室（20）の正面側に引出した管体（32）を、前
記第１空間（40）および第２空間（48）を配管した後、
収納庫（12）に導入するよう構成した請求項１記載の冷
蔵庫の冷凍系配管構造。