JPH075240Y2 - 内燃機関のシリンダーライナー構造 - Google Patents

内燃機関のシリンダーライナー構造

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JPH075240Y2
JPH075240Y2 JP7906789U JP7906789U JPH075240Y2 JP H075240 Y2 JPH075240 Y2 JP H075240Y2 JP 7906789 U JP7906789 U JP 7906789U JP 7906789 U JP7906789 U JP 7906789U JP H075240 Y2 JPH075240 Y2 JP H075240Y2
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cylinder liner
cylinder
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internal combustion
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浦太郎 浅香
敏行 東
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、車両の内燃機関においてシリンダーブロック
内に設けられるシリンダーラインナーの構造に関するも
のである。
従来技術 内燃機関のシリンダーライナーとして、第1図に示され
るように、ピストンからのスラスト力が加わる側のシリ
ンダーライナー01外周面に補強用のリブ02を形成したも
がある。(実開昭63-102947号公報参照) 解決しようとする課題 ところがこのようなシリンダーライナー01では、スラス
ト力を受ける部分の剛性は得られても、シリンダーライ
ナー全体としての強度は十分でなく、またリブを備えな
い従来のシリンダーライナーと同様に、シリンダーブロ
ックとの接合面の剥離が生じ、それに伴い放熱作用が支
障を来すことがあった。
課題を解決するための手段および作用 本考案はこのような難点を克服した内燃機関のシリンダ
ーライナー構造に係り、シリンダーヘッド側に向けて漸
次肉厚が厚くされ、かつ外周面に山状凸部と谷状凹部か
らなる凹凸部が形成されるとともに、該凹凸部はシリン
ダーヘッド側に向けて高低差を大きく形成されているこ
とを特徴とするものである。
本考案は前記したように構成されているので、シリンダ
ーライナーは、最も高いガス圧を受けるシリンダーヘッ
ド側程大きい強度を持ち、全体として強度上の均衡を保
つことができる。
また本考案においては、シリンダーライナー外周面のシ
リンダーヘッドとの接合面に、山上凸部および谷上凹部
からなる凹凸部が形成されているため、両者間の結合が
強固であり、シリンダーライナーは円周方向および軸方
向のいずれの方向にも位置ずれを生じることがない。
さらに本考案においては、シリンダーライナー外周面と
シリンダーブロックとの間に、熱膨張の差による間隔が
生じても、前記山状凸部および谷状凹部からなる凹凸部
により、該間隙は最小限のものとされる。
さらにまた本考案においては、シリンダーライナー外周
面の前記凹凸部によりシリンダーライナーの表面積が大
となり、シリンダーブロックとの間に大きな間隙を生じ
ることもないため、シリンダーライナーからの放熱が効
果的に行われる。
しかも本考案においては、前記したような凹凸部は大き
な応力と高熱を受け、かつシリンダーブロックとの接合
がなされるシリンダーヘッド側に近い程、高低差を大と
されているのでその効果が大きい。
実施例 以下第2図ないし第6図に図示された本考案の一実施例
について説明する。
車両に搭載される内燃機関1において、アルミ合金製の
シリンダーブロック2の上部には、シリンダーヘッド3
が配置され、前記シリンダーブロック2には鋳鉄製のシ
リンダーライナー4が一体的に鋳込まれて設けられてい
る。
またシリンダーヘッド3には、シリンダーライナー4内
の燃焼室に向けて点火プラグ5が装着されている。
さらにシリンダーライナー4には、ピストン6が摺動自
在に嵌挿され、該ピストン6に連結されたコンロッド7
およびコンロッド7とクランクピン8により連結された
クランク9によって、クランクシャフト10に回転が伝動
されるように構成されている。
前記シリンダーブロック2の上部では、シリンダーライ
ナー4の外周面と接合してシリンダーライナー4の外套
部11を成している。
またシリンダーライナー4は、シリンダーヘッド3側に
向かって、すなわち第3図上方に漸次肉厚が厚く形成さ
れており、その外周面には山状凸部12と谷状凹部13が、
軸方向および円周方向に亘って交互に形成されている。
しかもこれらの山状凸部および谷状凹部からなる凹凸部
の高低差は、シリンダーヘッド3側が大きく形成されて
いる。
第2図ないし第6図に図示された実施例は前記したよう
に構成されているので、予め鋳造されたシリンダーライ
ナー4をシリンダーブロック2の鋳造時に鋳込んで一体
に接合する際に、シリンダーブロック2の外套部11から
加えられる締付け力に対するシリンダーライナー4の応
力を緩和し、また内燃機関1の稼働に伴う高温時に材料
の相違による熱膨張差から生じる外套部11とシリンダー
ライナー4との間の剥離作用を小さなものにすることが
できる。
この点について第6図により説明する。
シリンダーブロック2の外套部11およびシリンダーライ
ナー4が熱膨張し、その膨張差により半径方向にL1の間
隙が生じるとすると、A点では傾斜を設けない場合の接
線方向に対しθ傾斜しているため、A点での法線方向に
生じる間隙は L2=L1cosθ となり、傾斜角度を大きくすることにより間隙を大幅に
小さくすることができる。
また逆に、A点に半径方向からFの力が加わった場合
に、法線方向から受ける面圧は、Fcosθとなり、やはり
これを小さなものとすることができる。
さらに内燃機関1の稼働時には、ピストン6が上死点付
近の時に最も大きいガス圧がシリンダーライナー4に加
わることになるが、シリンダーライナー4の上部程肉厚
が厚く形成されており、シリンダーブロック2の外套部
11との接合部で応力を緩和する凹凸部も高低差の大き
く、大きな傾斜角度を持ったものであることから、シリ
ンダーライナー4は、全体として十分な強度を発揮す
る。
このことによりシリンダーライナー4がピストン6から
スラスト力を受けて発生するピストンスラップ音の発生
も、同時に抑制することができる。
しかも下方は上部に比較して肉厚を薄くしていることか
ら、材料の節減と質量の軽減が図られている。
さらにまた点火プラグ5の近傍を熱源として発生する高
熱が、シリンダーライナー4に伝熱され、特にシリンダ
ーライナー4上部は高い熱を受けることになり、しかも
その外周面は冷却液に直接接しておらず冷却が困難な場
所であるが、大きな高低差を有する凹凸部が形成されて
いるため放熱のための表面積が大きく、また前記したよ
うに凹凸部により外套部11との剥離を生じる可能性も少
ないため、効果的な冷却が行われる。
そしてシリンダーライナー4とシリンダーブロック2の
外套部11との接合面では、シリンダーライナー4外周面
に形成された凹凸部およびシリンダーブロック2の鋳造
時に、該凹凸部により自動的に形成された外套部11の凹
凸部との嵌合により、両者は位置ずれを生じることがな
く強固に結合されている。
またシリンダーライナー4の外周面には、シリンダーブ
ロック2と接合していない部分にも凹凸部が形成されて
おり、放熱面積を大きくしている。
第7図に示されるようにシリンダーライナー14として
は、鋳鉄製の円筒体15の外周に、別途熱伝導性および鋳
造性の良い材料により、側面に山状凸部17と谷状凹部18
が形成されるとともに一端側程に肉厚が厚くかつ凹凸部
の高低差を大きくした板状に形成された被覆相16をロー
付けにより接着して作製したものでもよい。
この場合、被覆体16表面の凹凸部は、鋳鉄により一体成
型されたものに比べより可撓性が大きいものとできるた
め、応力吸収能力が高い。また円筒体15とは別体に作製
できるため、厚さおよび凹凸部の形状等の相違する各種
の仕様のものを容易に揃えることができる。
また前記の各実施例においては、山状凸部は上下左右に
対称的なものであったが、熱膨縮差によって上下方向ま
たは左右方向に長くしてもよい。
考案の効果 このような本考案においては、シリンダーライナーの強
度を増し、かつ冷却効果を高めることにより、耐久性の
優れた内燃機関とすることができる。
また本考案においては、ピストンスラップ音を防止する
ことで、騒音の少ない内燃機関とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の内燃機関のシリンダーライナー構造を図
示した縦断側面図、第2図は本考案に係るシリンダーラ
イナーを装備した内燃機関の縦断側面図、第3図はその
一部要部拡大縦側面図、第4図は第3図のIV-IV線に沿
う水平断面図、第5図はシリンダーライナー表面の凹凸
部の正面図、第6図はシリンダーライナー表面とシリン
ダーブロック接合面との間隙に関する説明図、第7図は
他の実施例のシリンダーライナーを図示した縦断側面図
である。 1……内燃機関、2……シリンダーブロック、3……シ
リンダーヘッド、4……シリンダーライナー、5……点
火プラグ、6……ピストン、7……コンロッド、8……
クランクピン、9……クランク、10……クランクシャフ
ト、11……外套部、12……山状凸部、13……谷状凹部、
14……シリンダーライナー、15……円筒体、16……被覆
体、17……山状凸部、18……谷状凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダーヘッド側に向けて漸次肉厚が厚
    くされ、かつ外周面に山状凸部と谷状凹部からなる凹凸
    部が形成されるとともに、該凹凸部はシリンダーヘッド
    側に向けて高低差を大きく形成されていることを特徴と
    する内燃機関のシリンダーライナー構造。
JP7906789U 1989-07-06 1989-07-06 内燃機関のシリンダーライナー構造 Expired - Lifetime JPH075240Y2 (ja)

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JP7906789U JPH075240Y2 (ja) 1989-07-06 1989-07-06 内燃機関のシリンダーライナー構造

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JP7906789U JPH075240Y2 (ja) 1989-07-06 1989-07-06 内燃機関のシリンダーライナー構造

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Publication Number Publication Date
JPH0319450U JPH0319450U (ja) 1991-02-26
JPH075240Y2 true JPH075240Y2 (ja) 1995-02-08

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ID=31622897

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JPH0319450U (ja) 1991-02-26

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