JPH0751847Y2 - マーカ作動操作装置 - Google Patents

マーカ作動操作装置

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JPH0751847Y2
JPH0751847Y2 JP1987173566U JP17356687U JPH0751847Y2 JP H0751847 Y2 JPH0751847 Y2 JP H0751847Y2 JP 1987173566 U JP1987173566 U JP 1987173566U JP 17356687 U JP17356687 U JP 17356687U JP H0751847 Y2 JPH0751847 Y2 JP H0751847Y2
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友孝 三島
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、水田作業車、特に乗用田植機や乗用直播機等
におけるマーカ装置に係り、詳しくはその切換え制御部
の構造及び配置に関する。
〈従来の技術〉 一般に乗用田植機は、苗の植付条間を適正に保持し、ま
た機体の直進性を良好にするために、植付作業時に、次
行程の機体走行基準線となる線を田面に引くマーカを備
えている。
そして従来、該マーカ装置は、例えば実開昭57−203706
号公報に示されるように、マーカを機体側方に下降張出
された作業位置から上昇収納する非作業位置へ移動する
のに、植付部の昇降動作に連動して行い、且つ左右いず
れか一方のマーカを非作業位置にて保持するロック部材
を植付部の昇降作動に伴って切換えられる切換え部材に
て左右交互に切換え、圃場端における機体回向時に、植
付部せを昇降することにより左右マーカを自動的に作業
位置に切換えるように構成されている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし上記のような従来の機構においては、一枚の圃場
を片側から順次植付ける作業方法のみが想定され、往復
の植付作業進行方向に応じて左右いずれかのマーカを択
一的に降ろして、次回の植付作業に備えて片側において
のみマーキングするものであった。
処で田植機や播種機を用いて広大な圃場で作業をする場
合、作業車の直進の僅かな狂いが圃場の一端から他端ま
で繰り返し累積されることにより終端において植付条の
通直性が大きく乱れる欠点がある等の理由で、第8図の
如く圃場の中央から植付を行い、左右方向に植付作業を
順次進行させる場合がある。また第9図の如く作業車の
圃場への進入路,退出路を一致させる場合とか、第10図
の異形圃場で作業するときなどにも、作業能率向上のた
めに中央部から植付けを開始することがある。
しかしこのような植付方法では上記のような従来のマー
カ装置はマーカが左右いずれか一方が作用しないために
いずれか一方のマーキングが不可能となり、圃場の片側
はノーマークで植付開始しなければならない不都合が生
じていた。
またこれらの問題は電気的に左右のマーカの切換操作を
行うものでは容易に解決できるが、切換操作がコスト高
になるほか、作業中の故障の迅速な修理が殆んど不可能
であるという欠点がある。
〈問題点を解決するための手段〉 上記のような問題点を解決するための本考案は、走行機
体5に対する作業部16の昇降作動にマーカ操作ワイヤ28
を介して連動し作業位置と非作業位置に起伏作動するマ
ーカ22を上記作業部16の左右両側に各取り付け、走行機
体5側には上記左右のマーカ22のいずれか一方を選択的
に作業位置に倒伏せしめるように切換操作する制御部27
を設け、該制御部27が左右の各マーカ操作ワイヤ28とそ
れぞれ連結されて連動する左右の作動体71と、上記各作
動体71と各マーカ操作ワイヤ28の連結を係脱可能に保持
する許容部材73と、該許容部材73による前記各作動体71
と各マーカ操作ワイヤ28の連結をそれぞれ係脱駆動せし
める解除部材72と、前記左右の作動体71の作動を選択的
に規制して左右いずれか一方のマーカ22の作業位置への
倒伏を阻止するき制御棒55と、上記規制棒55の選択操作
及び解除部材72の係脱操作を行う操作レバー47とを備
え、上記操作レバー47の動作を前記各解除部材72に伝え
る係脱伝動部を解除部材72と操作レバー47の間に設け、
さらに前記規制棒55と操作レバー47との間には操作レバ
ー47の動作を左右いずれかのマーカ22の倒伏阻止作動と
して規制棒55に伝える選択伝動部を設けたことを特徴と
している。
〈作用〉 制御部27は左右の作動体27の動きを規制することによ
り、マーカ操作ワイヤ28を選択的に作動させ、許容部材
73を切換操作することにより上記左右の各操作ワイヤ28
は左右の作動体27と連結状態あるいは連結解除状態に断
接される。
上記連結状態では左右のマーカ22L,22Rは制御の切換操
作によりいずれか一方が選択的に起伏作動可能状態とな
り、連結解除状態では各操作ワイヤ28はいずれも作動体
71とは無関係になり、各マーカ22L,22Rは左右において
同時に起伏回動可能となる。
この時操作レバー47によってもマーカの作業位置を選択
操作することができ、また許容部材73の解除作動は、作
動体71に取り付けられた解除部材72により、連動部46を
介して操作レバー47の解除操作によって行なわれる。
〈実施例〉 以下、図面に沿って、本考案による実施例について説明
する。
乗用田植機1は、第6図に示すように、前輪2及び後輪
3に支持されている走行機体5を有しており、走行機体
5は前部ミッションケース6及びリアアクスル7を連結
するフレーム9の上方に、田植機の略々重心上に位置す
るシート10及びステアリングハンドル8からなる運転席
11が配置されており、且つその前方に突出して前部シャ
ーシ12によりエンジン13が搭載されている。
またフレーム9上に立設され且つシート支持脚をも兼ね
ている左右シートフレーム9aにはアッパリンク15a及び
ロワリンク15bからなる平行リンク機構15が連結され、
該リンク機構15により植付部16が昇降自在に支持されて
いる。植付部16はドライブケース17、フロート18及びプ
ランタケース19、そして植付フレーム20に取付ステー20
aを介して左右方向移動自在に支持され且つマット苗を
縦方向に2枚半載置し得る長尺の苗のせ台21及びプラン
タケース19に配設されているプランタ19aを有してい
る。
更に、苗のせ台21支持用の左右ステー20aにはそれぞれ
マーカ22が枢支ピンbにより回動自在に支持されてお
り、該左右マーカ22L,22Rは第7図に詳示するように、
苗のせ台21の裏面に収納した非作業位置A(実線)及び
植付部16側方に張出してその折曲されている先端aが圃
場面に接触する作業位置B(鎖線)に切換えられ、且つ
これらマーカ22L,22Rは植付フレーム20との間に張設さ
れた戻しスプリング23により作業位置Bになるように付
勢されている。
また、走行機体5の幅方向中央部における前部ミッショ
ンケース6とアッパリンク15aに固設されたリフトアー
ム25との間には油圧シリンダ装置26が介在されており、
該シリンダ装置26の伸縮により植付部16は昇降制御され
る。そして、シート10の後方における左右シートフレー
ム9a上端の間部分即ち走行機体5の上方部分には本考案
に係るマーカ装置の切換え用の制御部27が設置されてい
る。
上記マーカ22L,22Rの下方には操作ワイヤ28のインナー
ワイヤ端が各固着され、該操作ワイヤ28の他端はそれぞ
れ後述する制御部27内のピン67aに係止されており、上
記操作ワイヤ28が植付部16の下降によってスプリング23
の付勢方向に緩められた時にマーカ22L又は22RがBの作
用状態に倒伏し、植付部16が上昇すると逆に操作ワイヤ
28の牽引によってマーカ22L又は22Rが回動起立する構造
となっている。
前記制御部27は左右の前後端に取付脚33aを上向きに突
設したチャンネル状断面の取付ベース33をベースとして
運転席11の上部カバー35に取付けられ、前後の取付脚33
a,33a間の取付ベース33の側壁33bには、略全長にわたっ
て前後方向のスリットからなる摺動溝37がそれぞれ穿設
され、左右の側壁33bの後端には側面視U字形をなす受
溝39が同心上に設けられており取付ベース33の底部33c
の幅方向の中心位置には後端側に長孔33dが、またその
前方と前端位置には上下に貫通するピン41,43が各突設
されている。
上記取付ベース33の底面側中心位置には、後端に上記長
孔33dに収容されるピン45aを前端に操作レバー軸支用の
ピン45bを立設し、さらにピン41,43の下部突出端を収容
する長孔45c,45dを各切設している規制杆45が前後方向
に配設される。規制杆45の長孔45dの後方近接位置には
下向きのプレート状突起45eに板バネ45fが設けてある。
更に規制杆45の前端には支持板45gが左右方向に固着さ
れており、その両端には後述する連動部46のアウターワ
イヤ46bの一端が係止されている。操作レバー47は後端
に前記ピン45bに嵌合するボス47aを付設し、さらにその
後方には後端上下にピン47bを貫通突設している操作杆4
7cを延設している。
上記操作レバー47はボス47a側の固定レバー47dと先端側
の回動レバー47fとからなり、47dの先端に設けられた平
面視でコ字形断面状の支持部47eと、回動レバー47fの後
端に設けられ該支持部47e内に収容される回動連結部47g
とを連結ピン50によって回動自在に連結することにより
構成されている。回動連結部47gの下側後方には先端に
左右方向に取り付けられたピン48bを有するプレート48a
が設けられ、該プレート48aの後側上部は回動レバー47f
の水平状態で支持部47eの内側後面下辺と接当し、該回
動レバー47fの下方回転を規制している。
また固定レバー47dの支持部47eの後方下側及び回動レバ
ー47fの回動連結部47gの前方には、側方にバー47h,47i
が突出し、該バー47h,47iの間にはスプリング52が取り
付けられている。スプリング52は、回動レバー47fが水
平状態の場合には回動レバー47fの回動中心の下側に位
置して、回動レバー47fを下方へ付勢し、回動レバー47f
が上方へ回動している場合には、回動中心の上側に位置
して回動レバー47fを上方へ付勢する作用を有してい
る。
上記ピン48bの両端には連動部46のインナーワイヤ46aの
一端が取り付けられており、回動レバー47fを上方へ回
転させれば、インナーワイヤ46aを前方へ引っ張ること
ができる。
連動部46は既に述べたように、インナーワイヤ46aとア
ウターワイヤ46bとからなり、インナーワイヤ46aの他端
は後述する解除部材72に接続され、操作レバー47の操作
を解除部材72へ伝達するものである。
また操作杆47cと取付ベース33の底部33c後端との間には
前後方向に長い切換プレート49が介設され、該切換プレ
ート49は前端のボス49aを介してピン43の上部突出端に
水平回動自在に軸支され、後端には前後方向の長孔49b
が穿設されるとともに、中央には前方に頂点を有する二
等辺三角形状のガイド孔49cが穿設されており、このガ
イド孔49cには上方から前記ピン47bが挿入される。
取付ベース33内の底部33c上方の中央部には左右に取付
ベース側壁33bより幅広く突出する突端を、またその前
方中央に突出する突端を有するT字形の板からなる規制
プレート51が配設され、前方突端の先端には上下に突出
するビン51aが、左右突端の中央下面には上下方向の貫
通孔を有するボス51bが固定して各突設されている。
そして上記ピン51aの下方突出端は切換プレート49後端
の長孔49b内に挿入され、後方のボス51bは次に述べる回
動プレート53の前端に上下より挾持された状態で、ピン
41の上部突出端に左右水平回動自在に軸支されている。
上記回動プレート53は後端において上下方向のピン53a
に一定間隔で固定される前後方向に長い上下2枚のプレ
ート53b,53cからなり、各プレート53b,53cの前端の間に
は前記規制プレート51のボス51bが収容され共にピン41
に挿通されて左右回動自在に軸支されている。上記回動
プレート53の下部プレート53cの底面には、後方向きの
V字形の底部にU字形の溝を形成したガイド面53bを有
し、側面視でL字形をなすガイド金具53eが一体的に固
設され、上記ガイド面53dの底部には操作レバー47の前
方引出し操作によりピン45aが挿入され、これにより回
動プレート53が取付ベース33の中心に沿って前後方向の
姿勢となる。
上記プレート53b,53c間には左右端が取付ベース33前方
の受溝39に左右動自在に収容されている規制棒55が挿通
され、該規制棒55の後方中央には側面視で後向きのU字
形又はコ字形をなす係合金具57が固着されている。さら
に該係合金具57の左右方向中央には後向きのU字形切欠
きよりなる係合溝57aが形成され、この係合溝57a内には
ピン53aが常時挿入され、回動プレート53の後端の左右
回動とともに規制棒55も左右動される機構となってい
る。上記規制棒55の左右端は回動プレート53の回動姿勢
に応じて左右いずれか一端又は両端が同時に取付ベース
33の側壁33bの側面より突出する長さを有する。
59は前後端をピン51aとピン53aに係止するスプリング
で、規制プレート51の右回動(第3図実線)と左回動
(第3図想像線)の各姿勢に対応し、スプリング59の中
心がピン41における回動屈曲支点の左右のいずれかにあ
るかにより、回動プレート53の左右回動姿勢を選択的に
決める作用をする。
尚、規制プレート51のピン41を支点とした回動姿勢は、
ピン45bを中心とした操作レバー47の左右回動操作及び
該操作による切換プレート49のピン43を支点とした回動
姿勢とによって左右いずれかに決められる。さらに操作
レバー47を長孔33d,45c,45d,49b及びガイド孔49cの許容
範囲内で前方に引き出し操作すると、ピン43に板バネ45
fが係止して既述のようにピン45aにより回動プレート53
及び規制棒55は中立姿勢となり(第4図)、規制棒55の
左右端が取付ベースの両側に突出する。
その他後述する左右いずれかの作動体71の規制面71bが
後方移動時に規制プレート51の左右いずれかの突出端に
当接することにより左回動又は右回動の姿勢となる場合
がある。ちなみに切換プレート49の三角形状のガイド孔
49cは、操作レバー47を前方移動させることを許容し且
つ規制杆45前端において操作レバー47と常に左右方向に
付勢している復帰バネ58の作用により、切換プレート49
の回動姿勢如何にかかわらず操作レバー47を中立状態に
保つのを許容すべく機能している。
次に操作ワイヤ28の制御部27における作動系につき説明
すると、第6図及び第2図に示すように、インナーワイ
ヤ28bのワイヤーエンド28cは、フレーム9の左右両側の
ビーム9bに軸69で縦向き前後方向回動自在に各別に軸支
された連動レバー67の上端にピン67aを介して連結され
ており、上記連結レバー67の下端は植付部16を昇降する
リフトアーム25の基端部前方との間でロッド63により連
結されている。上記ロッド63のロッドエンド63aには前
後方向の長孔63bが形成され、連動レバー67はここに挿
通されるピン70を介して連結され、上記長孔63bはピン6
7a及び連動レバー67がマーカ非作用(起立)姿勢でロッ
クされた状態での植付部16の下降、即ちリフトアーム25
の下方回動を許容するものである。
一方取付ベース33の両側面には第1図に示すような異形
プレートからなる作動体71がそれぞれ前後摺動自在に取
付られており、各作動体71の内面には取付ベース側の摺
動溝37に挿通される前後2本のガイドピン71eが突設さ
れ、該ガイドピン71eは摺動溝37に規制されながら前後
に一定ストローク摺動するように、作動体71を姿勢保持
しながら取付ベース33に取付るものである。
作動体71後方は取付ベース33の側壁33bと略同一か僅か
に少ない上下幅を有し、その上面は側壁33bの上端面と
略同一高さを有する低位面71aを形成するとともに、該
低位面71aの前端には上向き略直角に立ち上がる規制面7
1bを形成している。そして該規制面71b前方の外側面に
はリング状のボス71kが上下二段に且つ縦方向同一軸を
なして付設され、このボス71kには上端に左右方向にピ
ン73aを挿通した棒状の許容部材73が昇降自在に挿入さ
れる。
さらに、作動体71の上端付近には外側方向に、許容部材
73の解除操作を行う解除部材72が設けられる。該解除部
材72はスリーブ72bの周面に前後方向に平行な一対の受
棒72cを後方に設け、先端に連動部46のインナーワイヤ4
6aを取り付けるアーム72dを後側斜め上方へ突設した構
成となっている。そして該解除部材72はスリーブ部72b
を、作動体71の取付ベース33側から外側方向へ挿通固定
されたピン72aに回動自在に嵌合することにより取り付
けられる。
上記許容部材73をボス71kに挿入する際には、ボス71k,7
1kの間において下方にC型リング等からなるスプリング
受73cとスプリング73bを許容部材73周面に外装し、許容
部材73は常に下向きに付勢されている。許容部材73の上
端は解除部材72の一対の受棒72cの間に収容され、ピン7
3aが受棒72cの上面と直交して接触し、スプリング73bに
よる許容部材73の下方移動が規制される。
作動体71の上部前端には上方へ屈曲したブラケット74が
固着され、その上端には既に述べた連動部46のアウター
ワイヤ46bの一端が係止されている。該アウターワイヤ4
6b内から引き出されたインナーワイヤ46aは、解除部材7
2のアーム72dの先端に取り付けられている。
また作動体71の前端部は下方に突出して前方に延出する
延出部71cを形成し、該延出部71cの後端面と下段に下降
した状態(係止ピン73aを受部71gに係止した状態)の許
容部材73の下端部との間には、連動レバー67上の引掛け
ピン67aが内向きに突出しており、この状態(第2図実
線及び第3図の状態)では、作動体71とワイヤエンド28
cは互いしに規制しあって共に前後動し、あるいは作動
体71がロック状態にあれば、操作ワイヤ28もロック状態
となる。
なお操作ワイヤ28の端部を前方から迂回して連動レバー
67下端のピン70に係止するようにしても良い。
他方、第2図想像線で示すように、上述の回動レバー47
fを上方へ回動させると、連動部46のインナーワイヤ46a
が引っ張られ、解除部材72がインナーワイヤの移動によ
って回動し、受棒72cの上方回動によって許容部材73が
スプリング73bに抗して上方に引き上げらる。さらに解
除部材72は回動レバー47fがスプリング52によって上方
位置で固定されているので、許容部材73は引き上げられ
た状態で維持される。
許容部材73の上段の状態(第2図想像線の状態)では、
許容部材73の下端は連動レバー67のピン67aの後方位置
にはなく、作動体71に規制されることなくマーカ基端に
設けられたスプリング23の付勢方向に従って自由に後方
に牽引され、マーカ22L又は22Rは自動的に作用状態に倒
伏する。
取付ベース33に対する左右の各作動体71は、先ず左右の
許容部材73を下段にセットした状態では操作レバー47の
左右回動操作により切換プレート49の回動姿勢を左右択
一的に選択セットして、規制棒55を左右いずれかの側に
突出させると、作動体71の後端が突出した規制棒55に当
接して後退できずロック状態となり、他方の側の作動体
71のみが前後動し、これに対応するマーカ22L又は22Rの
いずれか一方のみが倒伏回動操作される。例えば第3図
に示す如く規制プレート51が実線状態の時は植付部16を
下降すると図の上側(左側)の作動体71が後動するが、
この後動の際に規制面71との接衝により規制プレート51
を鎖線の如くなし、スプリング59をその作用支点41の反
対側(図面上方側)におき、回動プレート53,規制棒55
の図の上方(左側)に出動するように付勢するが、規制
棒55の先端が作動体71の側面に当接した状態にあり切換
らない。
植付部16を上動させて作動体71を前進復帰させると規制
棒55は図の上方鎖線位置へ移動する。鎖線位置の状態か
らは図の下の作動体71が後動し以下順次択一的に自動切
換が繰返される。
また植付部16を上昇させた状態で、操作レバー47及び規
制杆45を前方に引き出して移動させると、第4図に示す
ように取付ベース33内の回動プレート53,規制棒55は左
右対称な中立姿勢になり、左右の作動体71,71は共に後
方にスライド不可能な如くロックされ、左右のマーカ22
L,22Rも植付部16の昇降に関係なく起立状態でロックさ
れる。
さらに、左右のマーカ22L,22Rを同時に倒伏させて作業
車の左右両側でマーキングする場合は、回動レバー47f
を手動により上方へ回動させて、解除部材72により左右
の許容部材73を引き上げ、このセットによりピン67aの
後方にあった許容部材73の下端が上方に位置して、ピン
67aは後方移動が自由に行なわれる状態となる。次に植
付部16を降ろさせると、連動レバー67の後向き回動によ
りマーカ22L,22Rはともに倒伏して作用姿勢になり、植
付部16の上昇で非作用姿勢に起立する。
以上の説明から明らかなように、本考案の装置において
は、一本の操作レバー47を左右,前後,上下(第2図,
第3図,第5図参照)と動かすことによって、すべての
マーカ操作を制御することができる。
なお図示するようにピン67aと、作動体71の延出部71c前
端の前端に折曲形成した係合部71dとの間には、スプリ
ング75が張設されており、このスプリング75′は作動体
71の原位置復帰用のスプリングである。
即ち許容部材73の下段セット時の誤操作でピン67aが許
容部材73より後方位置にある状態でセットされた場合、
連動レバー67の前方回動で作動体71や連動レバー67が破
損するのを防止する趣旨から、取付ベース側の摺動溝37
は前側ガイドピン71eの必要な前方限度位置よりさらに
前方に延出せしめてゆとりを持たせて形成している。こ
のため植付部16を最上段にリフトアップした場合前方の
ピン71eと摺動溝37の前端との間には上記ゆとり分だけ
ガタを有することになり、作動体71の前方へのズレによ
り許容部材73の下段セットがピン67aの前方で行なわれ
る危険がある。前記スプリング75はこのような問題点を
解決すべく、作動体71を常に後方の定位置に復帰させて
許容部材73を下段セットするようにするものである。
79は取付ベース33の後端に横設したスイッチ取付座で、
これの下面には回動プレート53の左右動検出用のスイッ
チ81,81が付設され、該各スイッチ81の前方には、回動
プレート53の先端のピン53aの両側に突出し、その左右
位置(即ち左右いずれのマーカが作動する状態にある
か)を検出する検知棒81a,81aが突設される。
〈考案の効果〉 以上の如く構成される本考案の装置は、左右のマーカの
作用姿勢を選択的に切換えるマーカ制御機構に、左右の
マーカを同時に使用できる両落ち機構を付加することに
より、広大な圃場,異形圃場等で中央から植付や播種作
業を行う場合、作業車の両側でのマークが可能となり、
最初の植付条を正確に保持することにより、左右端の植
付条等の狂いを最小限に抑制でき、高能率に作業を遂行
できるという利点がある。
また電気系による切換制御のものに比してコスト安とな
るとともに故障時の対応が容易であるほか、作動体と操
作ワイヤの間に断接機構を設けているので、機構との解
除及びリセット操作が簡単に行えるという特徴がある。
特に本考案の装置においては、一本の操作レバーで、マ
ーカの左右作動や作動体と操作ワイヤとの解除を操作す
ることができるため、作業者が誤操作することがなく、
またマーカ操作を迅速確実に行うことが可能となるの
で、マーカ操作をする度毎に作業を中断させる必要がな
く、作業能率の向上を図ることができるといった効果が
ある。
上記構成において、回動レバー47fの上下方向の揺動を
許容部材73の昇降作動(係脱作動)として伝えるプレー
ト48から解除部材48から解除部材72に至る機構によって
係脱伝動部が構成される。また同様に操作レバー47の左
右揺動及び前後動を、規制棒55の左右位置及び中立位置
への駆動力として伝える切換プレート49及び規制杆45か
ら係合金具57に至る機構は、選択伝動部を構成してい
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はマーカ制御部の
分解斜視図、第2図はマーカ制御部の構造と作用状態を
示す側面図、第3図は同じくその平面図、第4図は制御
部の作動状態を示す要部抽出平面図、第5図は操作レバ
ーの動きを示す制御部の部分正面図、第6図,第7図は
本考案の装置を装備した田植機側面図及びマーカ部分背
面図、第8図〜第10図は本考案装置を利用する場合の作
業進行状態を示す説明図である。 16:植付部、22L,22R:マーカ、27:制御部 28:操作ワイヤ、47:操作レバー、71:作動体 72:解除部材、73:許容部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行機体(5)に対する作業部(16)の昇
    降作動にマーカ操作ワイヤ(28)を介して連動し作業位
    置と非作業位置に起伏作動するマーカ(22)を上記作業
    部(16)の左右両側に各取り付け、走行機体(5)側に
    は上記左右のマーカ(22)のいずれか一方を選択的に作
    業位置に倒伏せしめるように切換操作する制御部(27)
    を設け、該制御部(27)が左右の各マーカ操作ワイヤ
    (28)とそれぞれ連結されて連動する左右の作動体(7
    1)と、上記各作動体(71)と各マーカ操作ワイヤ(2
    8)の連結を係脱可能に保持する許容部材(73)と、該
    許容部材(73)による前記各作動体(71)と各マーカ操
    作ワイヤ(28)の連結をそれぞれ係脱駆動せしめる解除
    部材(72)と、前記左右の作動体(71)の作動を選択的
    に規制して左右いずれか一方のマーカ(22)の作業位置
    への倒伏を阻止する規制棒(55)と、上記規制棒(55)
    の選択操作及び解除部材(72)の係脱操作を行う操作レ
    バー(47)とを備え、上記操作レバー(47)の動作を前
    記各解除部材(72)に伝える係脱伝動部を解除部材(7
    2)と操作レバー(47)の間に設け、さらに前記規制棒
    (55)と操作レバー(47)との間には操作レバー(47)
    の動作を左右いずれかのマーカ(22)の倒伏阻止作動と
    して規制棒(55)に伝える選択伝動部を設けてなるマー
    カ作動操作装置。
JP1987173566U 1987-11-12 1987-11-12 マーカ作動操作装置 Expired - Lifetime JPH0751847Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5765107A (en) * 1980-10-08 1982-04-20 Iseki Agricult Mach Line drawing marker device for indicating advance direction of rice transplanter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5765107A (en) * 1980-10-08 1982-04-20 Iseki Agricult Mach Line drawing marker device for indicating advance direction of rice transplanter

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