JPH0751768A - 金型ハンドおよびそれを用いる金型交換方法 - Google Patents
金型ハンドおよびそれを用いる金型交換方法Info
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- JPH0751768A JPH0751768A JP20058193A JP20058193A JPH0751768A JP H0751768 A JPH0751768 A JP H0751768A JP 20058193 A JP20058193 A JP 20058193A JP 20058193 A JP20058193 A JP 20058193A JP H0751768 A JPH0751768 A JP H0751768A
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- die
- hand
- gripping
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- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構造で、金型交換を迅速に行うことの
できる金型ハンドおよびそれを用いる金型交換方法を提
供する。 【構成】 金型を把持して所要の金型交換を行う金型ハ
ンド61を、互いのなす角度が約70°で略V字形に配
置される2つのアーム63,63を有する形状とし、各
アーム63の先端に把持片65A,65B,65Cを有
する把持機構63Aを設け、これら把持機構63Aによ
り上下両金型をセットにして把持するようにする。そし
て、加工ヘッドによるワークの加工中には、金型ハンド
61を、その金型ハンド61の一方の把持機構を空に
し、他方の把持機構に次の加工に用いる金型を把持した
状態で加工ヘッド近傍の待機位置に待機させる。
できる金型ハンドおよびそれを用いる金型交換方法を提
供する。 【構成】 金型を把持して所要の金型交換を行う金型ハ
ンド61を、互いのなす角度が約70°で略V字形に配
置される2つのアーム63,63を有する形状とし、各
アーム63の先端に把持片65A,65B,65Cを有
する把持機構63Aを設け、これら把持機構63Aによ
り上下両金型をセットにして把持するようにする。そし
て、加工ヘッドによるワークの加工中には、金型ハンド
61を、その金型ハンド61の一方の把持機構を空に
し、他方の把持機構に次の加工に用いる金型を把持した
状態で加工ヘッド近傍の待機位置に待機させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の金型を収容する
金型マガジンを備えるパンチプレス機等に使用され、加
工ヘッド側での金型の抜き取りおよび装着と金型マガジ
ン側での金型の返却および抜き取りとを行う金型ハンド
およびそれを用いる金型交換方法に関するものである。
金型マガジンを備えるパンチプレス機等に使用され、加
工ヘッド側での金型の抜き取りおよび装着と金型マガジ
ン側での金型の返却および抜き取りとを行う金型ハンド
およびそれを用いる金型交換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、1台のパンチプレス機で複数の形
状のパンチプレス加工が行える装置としてタレットパン
チプレスが汎用されている。このタレットパンチプレス
は、上下一対のタレットに上金型(パンチ)と下金型
(ダイ)とをそれぞれ保持し、これら上下の両金型をプ
レスのハンマー位置に割り出してワークのパンチングを
行うものであり、100〜5000ロット程度の比較的
加工ロット数が小さいものを加工できる多品種少量生産
型の加工装置として市場に受け入れられてきた。
状のパンチプレス加工が行える装置としてタレットパン
チプレスが汎用されている。このタレットパンチプレス
は、上下一対のタレットに上金型(パンチ)と下金型
(ダイ)とをそれぞれ保持し、これら上下の両金型をプ
レスのハンマー位置に割り出してワークのパンチングを
行うものであり、100〜5000ロット程度の比較的
加工ロット数が小さいものを加工できる多品種少量生産
型の加工装置として市場に受け入れられてきた。
【0003】ところが、最近ではさらに小ロット、多種
類の製品加工を短い納期で行うという要求が強まってき
ている状況にあり、従来のタレットパンチプレスのよう
に最大でも70個程度の金型しか装着できないもので
は、このような要求に十分に応えることができないとい
う問題点があった。
類の製品加工を短い納期で行うという要求が強まってき
ている状況にあり、従来のタレットパンチプレスのよう
に最大でも70個程度の金型しか装着できないもので
は、このような要求に十分に応えることができないとい
う問題点があった。
【0004】そこで、タレットパンチプレスに併設ある
いは別個に多数の金型を収容できる金型収容部(金型倉
庫)を設置するとともに、この金型収容部から加工ヘッ
ドに金型を供給する自動金型交換装置をもったタレット
パンチプレスが提案され、実用化されている。
いは別個に多数の金型を収容できる金型収容部(金型倉
庫)を設置するとともに、この金型収容部から加工ヘッ
ドに金型を供給する自動金型交換装置をもったタレット
パンチプレスが提案され、実用化されている。
【0005】従来、このようなタレットパンチプレスに
用いられる自動金型交換装置としては、次の各公報に開
示されているものが知られている。 特公昭53−39634号公報 垂直面内で約90°位相のずれた位置に配置される金型
把持装置を回動可能とするとともに、この金型把持装置
を加工ヘッドに対して水平方向に押込み・引出しする機
構を備えたもの。
用いられる自動金型交換装置としては、次の各公報に開
示されているものが知られている。 特公昭53−39634号公報 垂直面内で約90°位相のずれた位置に配置される金型
把持装置を回動可能とするとともに、この金型把持装置
を加工ヘッドに対して水平方向に押込み・引出しする機
構を備えたもの。
【0006】特公平4−11283号公報 互いに逆方向に向いた2つの金型把持装置を回転可能
で、かつその回転軸線に対して横方向に往復移動可能に
したもの。
で、かつその回転軸線に対して横方向に往復移動可能に
したもの。
【0007】特開平1−228621号公報 金型把持装置をダイ交換部とパンチ交換部とを備えたも
のとし、垂直軸を中心に旋回可能で、かつ半径方向に進
退可能にしたもの。
のとし、垂直軸を中心に旋回可能で、かつ半径方向に進
退可能にしたもの。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
の公報に開示されているものでは、加工時に金型把持装
置がワークと干渉しないように2つの金型把持装置が垂
直面内で約90°位相のずれた位置に配置されているた
め、金型交換が迅速に行えないという問題点があるほ
か、各金型把持装置を別々に押込み・引出しするように
しているため、どうしても構造が複雑にならざるを得な
いという問題点がある。
の公報に開示されているものでは、加工時に金型把持装
置がワークと干渉しないように2つの金型把持装置が垂
直面内で約90°位相のずれた位置に配置されているた
め、金型交換が迅速に行えないという問題点があるほ
か、各金型把持装置を別々に押込み・引出しするように
しているため、どうしても構造が複雑にならざるを得な
いという問題点がある。
【0009】また、前記の公報に開示されているもの
では、2つの金型把持装置が互いに逆方向を向いている
ために、180°の回転が必要となって回転距離が大き
いとともに、往復動距離も大きくなり、やはり金型交換
時間の増加が避けられないという問題点がある。
では、2つの金型把持装置が互いに逆方向を向いている
ために、180°の回転が必要となって回転距離が大き
いとともに、往復動距離も大きくなり、やはり金型交換
時間の増加が避けられないという問題点がある。
【0010】さらに、前記の公報に開示されているも
のでは、多数の金型把持装置を交換位置まで割り出すよ
うにしているため割り出し時間を多く必要とし、また、
パンチとダイとをそれぞれ別々の装置により押込み・引
出しするようにしているため構造が複雑であるという問
題点がある。
のでは、多数の金型把持装置を交換位置まで割り出すよ
うにしているため割り出し時間を多く必要とし、また、
パンチとダイとをそれぞれ別々の装置により押込み・引
出しするようにしているため構造が複雑であるという問
題点がある。
【0011】本発明は、前述の従来技術の有する問題点
を解消するためになされたもので、簡単な構造で、しか
も金型交換を迅速に行うことのできる金型ハンドおよび
それを用いる金型交換方法を提供することを目的とす
る。
を解消するためになされたもので、簡単な構造で、しか
も金型交換を迅速に行うことのできる金型ハンドおよび
それを用いる金型交換方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明による金型ハンドは、加工ヘッド側での金
型の抜き取りおよび装着と、金型マガジン側での金型の
返却および抜き取りとを行う金型ハンドであって、2組
の金型を把持可能な2組の把持機構を有するとともに、
各把持機構が、互いのなす角が鋭角で略V字形に配置さ
れる2つのアームの先端部にそれぞれ設けられているこ
とを特徴とするものである。
めに、本発明による金型ハンドは、加工ヘッド側での金
型の抜き取りおよび装着と、金型マガジン側での金型の
返却および抜き取りとを行う金型ハンドであって、2組
の金型を把持可能な2組の把持機構を有するとともに、
各把持機構が、互いのなす角が鋭角で略V字形に配置さ
れる2つのアームの先端部にそれぞれ設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0013】ここで、2つのアームの互いのなす角は約
70°とするのが好ましい。また、前記把持機構は、上
下両金型をセットにして把持する複数組の把持片対を有
するものとすることができる。
70°とするのが好ましい。また、前記把持機構は、上
下両金型をセットにして把持する複数組の把持片対を有
するものとすることができる。
【0014】その場合、複数組の把持片対は、これら把
持片対によって把持される金型の軸心線に沿って互いに
平行に配設するのがよく、また、把持片は、金型に設け
られるV形切込みと係合してその金型を係止する係止爪
を備えたものとすることができる。
持片対によって把持される金型の軸心線に沿って互いに
平行に配設するのがよく、また、把持片は、金型に設け
られるV形切込みと係合してその金型を係止する係止爪
を備えたものとすることができる。
【0015】一方、本発明による金型ハンドを用いる金
型交換方法は、前述の金型ハンドを用いる金型交換方法
であって、前記加工ヘッドによるワークの加工中におい
て、前記金型ハンドを、一方の把持機構を空にし他方の
把持機構に次の加工に用いる金型を把持した状態で前記
加工ヘッド近傍の待機位置に待機させることを特徴とす
るものである。
型交換方法は、前述の金型ハンドを用いる金型交換方法
であって、前記加工ヘッドによるワークの加工中におい
て、前記金型ハンドを、一方の把持機構を空にし他方の
把持機構に次の加工に用いる金型を把持した状態で前記
加工ヘッド近傍の待機位置に待機させることを特徴とす
るものである。
【0016】ここで、待機位置としては、前記加工ヘッ
ドから水平方向に所定距離離れるとともに、前記ワーク
から所定距離離れた上方もしくは下方位置とするのがよ
い。また、金型交換は、前記金型ハンドを前記待機位置
から所定の高さ位置に下降もしくは上昇させた後、前記
一方の把持機構を前記加工ヘッドに対して水平方向に往
復動させることによりその加工ヘッド側にある金型を抜
き取り、その後、前記金型ハンドを基端部を中心に水平
面内で回動させて前記他方の把持機構を前記加工ヘッド
に対して水平方向に往復動させることによりその加工ヘ
ッド側に次の加工に用いる金型を装着することにより行
うのが好適である。
ドから水平方向に所定距離離れるとともに、前記ワーク
から所定距離離れた上方もしくは下方位置とするのがよ
い。また、金型交換は、前記金型ハンドを前記待機位置
から所定の高さ位置に下降もしくは上昇させた後、前記
一方の把持機構を前記加工ヘッドに対して水平方向に往
復動させることによりその加工ヘッド側にある金型を抜
き取り、その後、前記金型ハンドを基端部を中心に水平
面内で回動させて前記他方の把持機構を前記加工ヘッド
に対して水平方向に往復動させることによりその加工ヘ
ッド側に次の加工に用いる金型を装着することにより行
うのが好適である。
【0017】
【作用】本発明の金型ハンドによれば、2組の把持機構
を有する2つのアームが、互いのなす角が例えば約70
°の鋭角で略V字形に配置されているので、当該金型ハ
ンドの回動に要する時間が短縮できて金型交換をより迅
速に行うことができ、また、2つのアーム、言い換えれ
ば2つの把持機構が一体化されているので、金型を加工
ヘッドもしくは金型マガジンに対して抜き取りおよび装
着もしくは返却するための構造を簡易化することができ
る。
を有する2つのアームが、互いのなす角が例えば約70
°の鋭角で略V字形に配置されているので、当該金型ハ
ンドの回動に要する時間が短縮できて金型交換をより迅
速に行うことができ、また、2つのアーム、言い換えれ
ば2つの把持機構が一体化されているので、金型を加工
ヘッドもしくは金型マガジンに対して抜き取りおよび装
着もしくは返却するための構造を簡易化することができ
る。
【0018】また、本発明の金型ハンドを用いる金型交
換方法によれば、一方の把持機構を空にし他方の把持機
構に次の加工に用いる金型を把持した状態で加工ヘッド
近傍の待機位置に待機させるようにしているので、加工
済みの金型の抜き取りに続き金型ハンドの小さい角度の
回転動作により次の加工に用いる金型の装着を行うこと
ができ、金型交換作業に要する時間を著しく短縮させる
ことができる。
換方法によれば、一方の把持機構を空にし他方の把持機
構に次の加工に用いる金型を把持した状態で加工ヘッド
近傍の待機位置に待機させるようにしているので、加工
済みの金型の抜き取りに続き金型ハンドの小さい角度の
回転動作により次の加工に用いる金型の装着を行うこと
ができ、金型交換作業に要する時間を著しく短縮させる
ことができる。
【0019】この場合、加工ヘッドによるワークの加工
中における金型ハンドの待機位置を、加工ヘッドから水
平方向に所定距離離れるとともに、ワークから所定距離
離れた上方もしくは下方位置とすることで、ワークの加
工中にそのワークと金型ハンドとを干渉させることな
く、金型交換時における金型ハンドの移動距離を必要最
小限に抑えることができ、金型交換をより迅速に行うこ
とが可能となる。
中における金型ハンドの待機位置を、加工ヘッドから水
平方向に所定距離離れるとともに、ワークから所定距離
離れた上方もしくは下方位置とすることで、ワークの加
工中にそのワークと金型ハンドとを干渉させることな
く、金型交換時における金型ハンドの移動距離を必要最
小限に抑えることができ、金型交換をより迅速に行うこ
とが可能となる。
【0020】
【実施例】次に、本発明による金型ハンドおよびそれを
用いる金型交換方法の具体的実施例について、図面を参
照しつつ説明する。
用いる金型交換方法の具体的実施例について、図面を参
照しつつ説明する。
【0021】図1乃至図3は本発明の一実施例に係るパ
ンチプレス機の全体構成を示すものであって、図1は同
パンチプレス機の平面図、図2は図1のII−II方向から
見た図、図3は図2の右側面図である。
ンチプレス機の全体構成を示すものであって、図1は同
パンチプレス機の平面図、図2は図1のII−II方向から
見た図、図3は図2の右側面図である。
【0022】これらの図に示されているように、本実施
例のパンチプレス機においては、門型構造のメインフレ
ーム1が固定ベッド2上に立設され、このメインフレー
ム1の下方にはそのメインフレーム1に交差するように
して移動テーブル3が配置されている。そして、前記メ
インフレーム1の長手方向の中央部よりやや一方に片寄
った位置に上下方向に軸線を設定されて加工センター5
が配置されている。この加工センター5には、ラムが下
向きに作動されるようにして下端部に加工ヘッド5aが
設けられ、この加工ヘッド5aに対向する固定ベッド2
上には、下金型を装着する固定台5bが配設されてい
る。また、前記移動テーブル3の一方の側部にはワーク
クランプ4aを備えるワークのキャリッジ4が配され、
これら移動テーブル3とキャリッジ4とは周知の手段で
ワークを搭載して移動するようになっている。
例のパンチプレス機においては、門型構造のメインフレ
ーム1が固定ベッド2上に立設され、このメインフレー
ム1の下方にはそのメインフレーム1に交差するように
して移動テーブル3が配置されている。そして、前記メ
インフレーム1の長手方向の中央部よりやや一方に片寄
った位置に上下方向に軸線を設定されて加工センター5
が配置されている。この加工センター5には、ラムが下
向きに作動されるようにして下端部に加工ヘッド5aが
設けられ、この加工ヘッド5aに対向する固定ベッド2
上には、下金型を装着する固定台5bが配設されてい
る。また、前記移動テーブル3の一方の側部にはワーク
クランプ4aを備えるワークのキャリッジ4が配され、
これら移動テーブル3とキャリッジ4とは周知の手段で
ワークを搭載して移動するようになっている。
【0023】前記メインフレーム1と所要距離離れた位
置には、そのメインフレーム1と軸線を平行にして角筒
型の金型マガジン10が配設され、この金型マガジン1
0と前記メインフレーム1との間には金型搬送装置6が
配置されている。この金型搬送装置6は、金型マガジン
10およびメインフレーム1と平行に設置される走行レ
ール6Aと、この走行レール6Aに沿って走行可能なA
TC(Automatic ToolChanger)キャリッジ6Bと、こ
のATCキャリッジ6Bに対して昇降可能な昇降軸フレ
ーム6Cと、この昇降軸フレーム6Cの下端に水平配置
される移動軸フレーム6Dと、この移動軸フレーム6D
に沿って移動可能なキャリヤー62(図4参照)と、こ
のキャリヤー62に対して所要角度水平旋回可能な後述
の金型ハンド61とを備えている。なお、符号6Eはこ
の金型搬送装置6の駆動機構へエネルギーを供給するエ
ネルギー供給ケーブルの支持手段である。
置には、そのメインフレーム1と軸線を平行にして角筒
型の金型マガジン10が配設され、この金型マガジン1
0と前記メインフレーム1との間には金型搬送装置6が
配置されている。この金型搬送装置6は、金型マガジン
10およびメインフレーム1と平行に設置される走行レ
ール6Aと、この走行レール6Aに沿って走行可能なA
TC(Automatic ToolChanger)キャリッジ6Bと、こ
のATCキャリッジ6Bに対して昇降可能な昇降軸フレ
ーム6Cと、この昇降軸フレーム6Cの下端に水平配置
される移動軸フレーム6Dと、この移動軸フレーム6D
に沿って移動可能なキャリヤー62(図4参照)と、こ
のキャリヤー62に対して所要角度水平旋回可能な後述
の金型ハンド61とを備えている。なお、符号6Eはこ
の金型搬送装置6の駆動機構へエネルギーを供給するエ
ネルギー供給ケーブルの支持手段である。
【0024】前記金型マガジンン10は、メインフレー
ム1とは別個のマガジン支持フレーム7,7の上部にて
両端部をそれぞれ軸受12,12によって回転自在に支
持されて横長に形成されており、これら軸受12,12
により支持される支持軸11と、この支持軸11の周り
に軸線に沿って固着される多数の金型保持ユニット20
(図4参照)と、その支持軸11を所要の回転角に割り
出して回転させるマガジン割り出し駆動手段13と、図
示されない制御機構とからなっている。
ム1とは別個のマガジン支持フレーム7,7の上部にて
両端部をそれぞれ軸受12,12によって回転自在に支
持されて横長に形成されており、これら軸受12,12
により支持される支持軸11と、この支持軸11の周り
に軸線に沿って固着される多数の金型保持ユニット20
(図4参照)と、その支持軸11を所要の回転角に割り
出して回転させるマガジン割り出し駆動手段13と、図
示されない制御機構とからなっている。
【0025】図4に示されているように、支持軸11は
両端部を除いて断面四角形の中空軸とされている。そし
て、この支持軸11の外面の各取付面11A面には、多
数の金型保持ユニット20がほぼ全長にわたり取り外し
可能に取り付けられている。この金型保持ユニット20
は、取付時に円周方向に等分して配置される複数個(こ
の例では3個)の金型保持体30と、方形のベース22
とそのベース22から分岐突出されて先端部に各金型保
持体30を支持する支持ブラケット23とを備える支持
体21とで構成されている。
両端部を除いて断面四角形の中空軸とされている。そし
て、この支持軸11の外面の各取付面11A面には、多
数の金型保持ユニット20がほぼ全長にわたり取り外し
可能に取り付けられている。この金型保持ユニット20
は、取付時に円周方向に等分して配置される複数個(こ
の例では3個)の金型保持体30と、方形のベース22
とそのベース22から分岐突出されて先端部に各金型保
持体30を支持する支持ブラケット23とを備える支持
体21とで構成されている。
【0026】各支持ブラケット23は、取り付け後にお
ける各金型保持体30の姿勢が支持軸11の回転中心に
対してすべて同姿勢になるようにそれぞれベース22か
らの突き出し長さを設定されている。これら各支持ブラ
ケット23の先端部には適宜幅の金型保持体30の取付
座部24(図5参照)が全長にわたり形成されている。
そして、前記支持体21は支持軸11に対してボルト2
5による締結と位置決めピン26による位置決めで定位
置に固着されるようになっている。
ける各金型保持体30の姿勢が支持軸11の回転中心に
対してすべて同姿勢になるようにそれぞれベース22か
らの突き出し長さを設定されている。これら各支持ブラ
ケット23の先端部には適宜幅の金型保持体30の取付
座部24(図5参照)が全長にわたり形成されている。
そして、前記支持体21は支持軸11に対してボルト2
5による締結と位置決めピン26による位置決めで定位
置に固着されるようになっている。
【0027】図6および図7には、本実施例のパンチプ
レス機において使用される金型50が示されている。図
示のように、金型50は、パンチ(上金型)51と、こ
のパンチ51に付設されるストリッパ55と、ダイ(下
金型)52とからなっており、これら三者がセットにし
て前記金型保持体30の各金型保持部に保持されるよう
に構成されている。
レス機において使用される金型50が示されている。図
示のように、金型50は、パンチ(上金型)51と、こ
のパンチ51に付設されるストリッパ55と、ダイ(下
金型)52とからなっており、これら三者がセットにし
て前記金型保持体30の各金型保持部に保持されるよう
に構成されている。
【0028】パンチ51は、所要形状のパンチチップ5
3と、外周部が加工ヘッド5aに装着されて係止保持さ
れる特定の寸法形状のクランプシャンク53aとがボル
ト53bによって一体的に連結されてなり、クランプシ
ャンク53aの基部には搬送用の把持リング54が被嵌
固着されている。ここで、把持リング54には外周部に
円周方向のV形の把持溝54aが設けられるとともに、
軸心を通る平面上で相対向する位置に軸心に向かって一
対のV形切込み54b,54bが設けられている。さら
に、把持リング54には、上面に前記一対のV形切込み
54b,54bの形成位置と90°変位して中心から所
定半径位置に軸線と平行な位置決めピン54cが突設さ
れており、また、上面の適所には収納時におけるずれ防
止用の凹所として皿もみされた係止凹部54dが設けら
れている。なお、前記位置決めピン54cの取付位置と
その位置決めピン54cの外形および前記係止凹部54
dの位置,形状はパンチ51の形状に係わりなく統一さ
れたものとするのが好ましい。
3と、外周部が加工ヘッド5aに装着されて係止保持さ
れる特定の寸法形状のクランプシャンク53aとがボル
ト53bによって一体的に連結されてなり、クランプシ
ャンク53aの基部には搬送用の把持リング54が被嵌
固着されている。ここで、把持リング54には外周部に
円周方向のV形の把持溝54aが設けられるとともに、
軸心を通る平面上で相対向する位置に軸心に向かって一
対のV形切込み54b,54bが設けられている。さら
に、把持リング54には、上面に前記一対のV形切込み
54b,54bの形成位置と90°変位して中心から所
定半径位置に軸線と平行な位置決めピン54cが突設さ
れており、また、上面の適所には収納時におけるずれ防
止用の凹所として皿もみされた係止凹部54dが設けら
れている。なお、前記位置決めピン54cの取付位置と
その位置決めピン54cの外形および前記係止凹部54
dの位置,形状はパンチ51の形状に係わりなく統一さ
れたものとするのが好ましい。
【0029】ストリッパ55は、一般にパンチ51を構
成する材料よりも軟質の材料で構成され、このパンチ5
1の外形に被嵌されて上下に摺動可能に支持されてい
る。このストリッパ55の外周部にもV形の把持溝55
aが設けられ、また、図には示されていないが、パンチ
51と同様一対のV形切込みも設けられている。
成する材料よりも軟質の材料で構成され、このパンチ5
1の外形に被嵌されて上下に摺動可能に支持されてい
る。このストリッパ55の外周部にもV形の把持溝55
aが設けられ、また、図には示されていないが、パンチ
51と同様一対のV形切込みも設けられている。
【0030】ダイ52は、外周部に把持用のV形の把持
溝56aとパンチ51と同様の一対のV形切込み56
b,56bとを備えており、さらに、これらV形切込み
56b,56bの形成位置から90°変位した外周部に
位置決め切込み56cが設けられ、かつ下面側に前記V
形切込み56b,56bの形成方向に平行して少なくと
も1個の係止溝56dが設けられている。また、上面の
適所にパンチ51と同様の係止凹部56eが設けられて
いる。
溝56aとパンチ51と同様の一対のV形切込み56
b,56bとを備えており、さらに、これらV形切込み
56b,56bの形成位置から90°変位した外周部に
位置決め切込み56cが設けられ、かつ下面側に前記V
形切込み56b,56bの形成方向に平行して少なくと
も1個の係止溝56dが設けられている。また、上面の
適所にパンチ51と同様の係止凹部56eが設けられて
いる。
【0031】前記金型50を保持する金型保持体30
は、図8に示されているように、5枚の金型受支片3
1,32,33,34,35が、パンチ51,ストリッ
パ55およびダイ52の各部位の厚みに対応できる間隔
で、かつ互いに平行になるように4個のスペーサ36を
基端部側に介在させてボルト37により締結固定されて
なり、各金型保持体30には、図5に示されているよう
に所要のピッチPで5か所に金型50を受け入れて保持
する金型保持部が設けられている。そして、前記各金型
受支片31,32,33,34,35には金型50側に
設けられているクランプシャンク53aや位置決めピン
54cもしくは係止凹部54d等に対応する図示されな
い切込み,係止部品などが設けられて、金型50を受け
入れて定位置に保持できるようになっている。なお、本
実施例においては、第1段目と第2段目の各金型受支片
31,32によってパンチ51の把持リング54が保持
され、台2段目と第3段目の各金型受支片32,33に
よってストリッパ55が保持され、また第4段目と第5
段目の各金型受支片34,35によってダイ52が保持
されるようになっている。
は、図8に示されているように、5枚の金型受支片3
1,32,33,34,35が、パンチ51,ストリッ
パ55およびダイ52の各部位の厚みに対応できる間隔
で、かつ互いに平行になるように4個のスペーサ36を
基端部側に介在させてボルト37により締結固定されて
なり、各金型保持体30には、図5に示されているよう
に所要のピッチPで5か所に金型50を受け入れて保持
する金型保持部が設けられている。そして、前記各金型
受支片31,32,33,34,35には金型50側に
設けられているクランプシャンク53aや位置決めピン
54cもしくは係止凹部54d等に対応する図示されな
い切込み,係止部品などが設けられて、金型50を受け
入れて定位置に保持できるようになっている。なお、本
実施例においては、第1段目と第2段目の各金型受支片
31,32によってパンチ51の把持リング54が保持
され、台2段目と第3段目の各金型受支片32,33に
よってストリッパ55が保持され、また第4段目と第5
段目の各金型受支片34,35によってダイ52が保持
されるようになっている。
【0032】前記金型保持体30を構成する金型受支片
のうち第5段目の金型受支片35には、金型受け入れ部
の幅方向の両側に一対の固定ドグ45,45が前方に突
出するように設けられている。これら固定ドグ45,4
5は、上面が金型受支片35の上面と一致するとともに
先端部上面が受け勾配の傾斜面とされている。
のうち第5段目の金型受支片35には、金型受け入れ部
の幅方向の両側に一対の固定ドグ45,45が前方に突
出するように設けられている。これら固定ドグ45,4
5は、上面が金型受支片35の上面と一致するとともに
先端部上面が受け勾配の傾斜面とされている。
【0033】このような構成からなる金型保持体30
は、各金型保持部における全ての金型受支片31,3
2,33,34,35の金型受け入れ中心線が同一鉛直
面上に合致するように組み立てられ、各金型受支片3
1,32,33,34,35間に形成される空間に金型
50の各部位が定められた通りに受け入れられて保持で
きるようにされている。また、この金型保持体30は、
図4から明らかなように、各金型保持部に保持された金
型50の軸線が支持軸11の軸線に対して直角になるよ
うに、かつ前記金型搬送手段6Bにおける金型ハンド6
1による受渡し位置(金型着脱位置)Aで金型50の軸
線が鉛直向きの姿勢となるように支持軸11の軸線周り
に回転される。ここで、前記受渡し位置Aは、支持軸1
1の軸心の下方であって前記加工ヘッド5a寄りにオフ
セットされた位置とされ、また、この受渡し位置Aでの
金型着脱方向は、支持軸11と直角な平面内にあって、
金型50の軸線に直角な方向とされる。
は、各金型保持部における全ての金型受支片31,3
2,33,34,35の金型受け入れ中心線が同一鉛直
面上に合致するように組み立てられ、各金型受支片3
1,32,33,34,35間に形成される空間に金型
50の各部位が定められた通りに受け入れられて保持で
きるようにされている。また、この金型保持体30は、
図4から明らかなように、各金型保持部に保持された金
型50の軸線が支持軸11の軸線に対して直角になるよ
うに、かつ前記金型搬送手段6Bにおける金型ハンド6
1による受渡し位置(金型着脱位置)Aで金型50の軸
線が鉛直向きの姿勢となるように支持軸11の軸線周り
に回転される。ここで、前記受渡し位置Aは、支持軸1
1の軸心の下方であって前記加工ヘッド5a寄りにオフ
セットされた位置とされ、また、この受渡し位置Aでの
金型着脱方向は、支持軸11と直角な平面内にあって、
金型50の軸線に直角な方向とされる。
【0034】このように構成されていることによって、
マガジン割り出し駆動手段13によって金型マガジン1
0の支持軸11が所要の回転角に割り出されるととも
に、金型搬送装置6のATCキャリッジ6Bが走行レー
ル6Aに沿って所定の位置まで移動され、キャリヤー6
2および金型ハンド61が所要位置に位置決めされるこ
とにより目的の金型50の受渡しが行われる。
マガジン割り出し駆動手段13によって金型マガジン1
0の支持軸11が所要の回転角に割り出されるととも
に、金型搬送装置6のATCキャリッジ6Bが走行レー
ル6Aに沿って所定の位置まで移動され、キャリヤー6
2および金型ハンド61が所要位置に位置決めされるこ
とにより目的の金型50の受渡しが行われる。
【0035】図9および図10には金型搬送装置6にお
ける金型ハンド61が示されている。 この金型ハンド
61は、前述のようにキャリヤー62(図4参照)に対
して所要角度水平旋回できるとともに金型受渡しレベル
と加工センター5の加工ヘッド5aおよび固定台5bに
対する金型供給交換レベルとの間で昇降可能とされてい
る。また、この金型ハンド61には、旋回中心となる基
部から突き出す平面視V字形の2本のアーム63,63
が設けられ、各アーム63の先端部には前記金型50を
セット状態で把持する把持機構63Aが設けられてい
る。ここで、各アーム63のなす角度は鋭角、好ましく
は約70°とするのがよい。
ける金型ハンド61が示されている。 この金型ハンド
61は、前述のようにキャリヤー62(図4参照)に対
して所要角度水平旋回できるとともに金型受渡しレベル
と加工センター5の加工ヘッド5aおよび固定台5bに
対する金型供給交換レベルとの間で昇降可能とされてい
る。また、この金型ハンド61には、旋回中心となる基
部から突き出す平面視V字形の2本のアーム63,63
が設けられ、各アーム63の先端部には前記金型50を
セット状態で把持する把持機構63Aが設けられてい
る。ここで、各アーム63のなす角度は鋭角、好ましく
は約70°とするのがよい。
【0036】各把持機構63Aにおいては、アーム63
先端の取付座部63’に固着される上部ブラケット64
aにパンチ51の把持片65Aとストリッパ55の把持
片65Bとが取り付けられるとともに、下部ブラケット
64bにダイ52の把持片65Cが取り付けられてい
る。これら各把持片65A,65B,65Cは、左右一
対対称にそれぞれ基端部がピン66,66’によって同
一軸線上で前記各ブラケット64a,64bの両側のウ
イング部64c,64c;64d,64dに枢支され、
後端部がコイルばね67によって先端に設けられている
係止爪65a,65b,65cがパンチ51,ストリッ
パ55およびダイ52の把持リング54およびストリッ
パ55,ダイ52の外周部の各V形切込み54b,56
bに係合するように付勢されている。
先端の取付座部63’に固着される上部ブラケット64
aにパンチ51の把持片65Aとストリッパ55の把持
片65Bとが取り付けられるとともに、下部ブラケット
64bにダイ52の把持片65Cが取り付けられてい
る。これら各把持片65A,65B,65Cは、左右一
対対称にそれぞれ基端部がピン66,66’によって同
一軸線上で前記各ブラケット64a,64bの両側のウ
イング部64c,64c;64d,64dに枢支され、
後端部がコイルばね67によって先端に設けられている
係止爪65a,65b,65cがパンチ51,ストリッ
パ55およびダイ52の把持リング54およびストリッ
パ55,ダイ52の外周部の各V形切込み54b,56
bに係合するように付勢されている。
【0037】そして、前記各把持片65A,65B,6
5C対はいずれも先端部が偏平にされるとともに、パン
チ51の把持リング54,ストリッパ55およびダイ5
2におけるV形の把持溝54a,55a,56aに嵌ま
り込むように先端が平らにされて上下に勾配を付けて先
すぼみ形状にされ(図11参照)、基幹部において枢支
位置よりやや離れた位置でロックピン68,68によっ
て左右方向の移動が固定されるようになっている。そし
て、これらロックピン68,68による固定が解かれる
と、各把持片65A,65B,65C対はコイルばね6
7,67,67による付勢に抗して各係止爪65a,6
5b,65cを有する先端部が拡開可能となる。また、
前記各係止爪65a,65b,65cは、図11に示さ
れるように、パンチ51の把持リング54,ストリッパ
55およびダイ52の各V形切込み54b,55b,5
6bに係合できるように把持軸心(金型50の軸心)に
平行してそれぞれピン状に形成されている。
5C対はいずれも先端部が偏平にされるとともに、パン
チ51の把持リング54,ストリッパ55およびダイ5
2におけるV形の把持溝54a,55a,56aに嵌ま
り込むように先端が平らにされて上下に勾配を付けて先
すぼみ形状にされ(図11参照)、基幹部において枢支
位置よりやや離れた位置でロックピン68,68によっ
て左右方向の移動が固定されるようになっている。そし
て、これらロックピン68,68による固定が解かれる
と、各把持片65A,65B,65C対はコイルばね6
7,67,67による付勢に抗して各係止爪65a,6
5b,65cを有する先端部が拡開可能となる。また、
前記各係止爪65a,65b,65cは、図11に示さ
れるように、パンチ51の把持リング54,ストリッパ
55およびダイ52の各V形切込み54b,55b,5
6bに係合できるように把持軸心(金型50の軸心)に
平行してそれぞれピン状に形成されている。
【0038】前記ロックピン68,68は、図12に示
されているように、上部ブラケット64aのウイング部
64c,64cと下部ブラケット64bのウイング部6
4d,64dとに上下方向に形成されるロックピン挿通
孔70,70’を貫通するように設けられる。そして、
これらロックピン68,68には上下の各ウイング部6
4c,64d間にコイルばね68aが被嵌され、それに
よってロックピン68に突設される鍔68bが下部ブラ
ケット64bのウイング部64d上面に当接して各把持
片65A,65B,65Cの動作をロックするようにな
っている。また、前記ロックピン68には、各把持片6
5A,65B,65Cのロックピン挿通孔65A’,6
5B’,65C’に対応する位置で所要の区間に細径部
68c,68c,68cと太径部68d,68d,68
dとが設けられている。前記太径部68d,68d,6
8dは、ロック状態では図12に実線で示されるように
ロックピン挿通孔65A’,65B’,65C’内に位
置し、ロック解除の際には図12に鎖線で示されるよう
にロックピン挿通孔65A’,65B’,65C’から
上方へ抜け出す。また、このロックピン68の下端部6
8eは下部ブラケット64dの下面よりも長く突き出さ
れ、この下端部68eが金型保持体30の最下位の金型
受支片35に付設されている固定ドグ45,45および
加工センター5側の後述の固定ドグ77,77に接触し
て押し上げられることにより、前記ロックピン68,6
8の固定力が解除されるようになっている。なお、図9
において符号69はロックピン68の固定または固定解
除を検知することによって金型50の把持状態を確認す
るロックセンサーである。
されているように、上部ブラケット64aのウイング部
64c,64cと下部ブラケット64bのウイング部6
4d,64dとに上下方向に形成されるロックピン挿通
孔70,70’を貫通するように設けられる。そして、
これらロックピン68,68には上下の各ウイング部6
4c,64d間にコイルばね68aが被嵌され、それに
よってロックピン68に突設される鍔68bが下部ブラ
ケット64bのウイング部64d上面に当接して各把持
片65A,65B,65Cの動作をロックするようにな
っている。また、前記ロックピン68には、各把持片6
5A,65B,65Cのロックピン挿通孔65A’,6
5B’,65C’に対応する位置で所要の区間に細径部
68c,68c,68cと太径部68d,68d,68
dとが設けられている。前記太径部68d,68d,6
8dは、ロック状態では図12に実線で示されるように
ロックピン挿通孔65A’,65B’,65C’内に位
置し、ロック解除の際には図12に鎖線で示されるよう
にロックピン挿通孔65A’,65B’,65C’から
上方へ抜け出す。また、このロックピン68の下端部6
8eは下部ブラケット64dの下面よりも長く突き出さ
れ、この下端部68eが金型保持体30の最下位の金型
受支片35に付設されている固定ドグ45,45および
加工センター5側の後述の固定ドグ77,77に接触し
て押し上げられることにより、前記ロックピン68,6
8の固定力が解除されるようになっている。なお、図9
において符号69はロックピン68の固定または固定解
除を検知することによって金型50の把持状態を確認す
るロックセンサーである。
【0039】一方、前記金型ハンド61によって把持さ
れたパンチ51,ストリッパ55およびダイ52を装着
する加工ヘッド5aには、図13に示されているよう
に、クランプシャンク53aのV形切込み53cに係合
する突起71aを有する係止体71とパンチクランプシ
リンダ(図示せず)の作動により下動されて前記係止体
71との間でクランプシャンク53aを把持するパンチ
クランプ爪72とが設けられ、また、ストリッパ55の
V形の把持溝55aに係合する突起73aを有する係止
体73が設けられている。さらに、図14に示されてい
るように、加工ヘッド5aには、ストリッパ55の外周
部を2か所で把持するストリッパシリンダ74,74お
よびストリッパクランプ爪75,75が設けられてい
る。同様に、固定ベッド2上に設けられるダイ52の固
定台5b側には、前記ストリッパクランプシリンダ74
およびストリッパクランプ爪75と同様の構成のダイク
ランプシリンダおよびダイクランプ爪(いずれも図示せ
ず)が設けられ、これらによってストリッパ55および
ダイ52が所定位置に位置決めされるようになってい
る。
れたパンチ51,ストリッパ55およびダイ52を装着
する加工ヘッド5aには、図13に示されているよう
に、クランプシャンク53aのV形切込み53cに係合
する突起71aを有する係止体71とパンチクランプシ
リンダ(図示せず)の作動により下動されて前記係止体
71との間でクランプシャンク53aを把持するパンチ
クランプ爪72とが設けられ、また、ストリッパ55の
V形の把持溝55aに係合する突起73aを有する係止
体73が設けられている。さらに、図14に示されてい
るように、加工ヘッド5aには、ストリッパ55の外周
部を2か所で把持するストリッパシリンダ74,74お
よびストリッパクランプ爪75,75が設けられてい
る。同様に、固定ベッド2上に設けられるダイ52の固
定台5b側には、前記ストリッパクランプシリンダ74
およびストリッパクランプ爪75と同様の構成のダイク
ランプシリンダおよびダイクランプ爪(いずれも図示せ
ず)が設けられ、これらによってストリッパ55および
ダイ52が所定位置に位置決めされるようになってい
る。
【0040】また、前記固定台5b側には、金型ハンド
61のロックピン68,68の固定力を解除するための
アンロック操作手段76が配設されている。このアンロ
ック操作手段76は、固定台5bに付設される固定ドグ
77,77により、前述の金型保持体30の固定ドグ4
5と同様にして前記ロックピン68,68を操作するも
のである。
61のロックピン68,68の固定力を解除するための
アンロック操作手段76が配設されている。このアンロ
ック操作手段76は、固定台5bに付設される固定ドグ
77,77により、前述の金型保持体30の固定ドグ4
5と同様にして前記ロックピン68,68を操作するも
のである。
【0041】次に、前述の構成からなる金型搬送装置6
による金型50の金型マガジン10,加工センター5間
の受渡し動作について説明する。各金型保持体30の各
金型保持部には、図8に示されているようにパンチ5
1,ストリッパ55およびダイ52がセット状態で各金
型受支片31,32,33,34,35に保持されて収
容されている。
による金型50の金型マガジン10,加工センター5間
の受渡し動作について説明する。各金型保持体30の各
金型保持部には、図8に示されているようにパンチ5
1,ストリッパ55およびダイ52がセット状態で各金
型受支片31,32,33,34,35に保持されて収
容されている。
【0042】この金型50の収容状態において、パンチ
51は第1段目の金型受支片31と第2段目の金型受支
片32とによって支持されている。この状態でクランプ
シャンク53aが切込み31bに、位置決めピン54c
が切込み31cにそれぞれ係合され、かつ係止板ばね4
1の突起41aが把持リング54の凹部54dに係合さ
れている。
51は第1段目の金型受支片31と第2段目の金型受支
片32とによって支持されている。この状態でクランプ
シャンク53aが切込み31bに、位置決めピン54c
が切込み31cにそれぞれ係合され、かつ係止板ばね4
1の突起41aが把持リング54の凹部54dに係合さ
れている。
【0043】また、ストリッパ55は第2段目の金型受
支片32と第3段目の金型受支片33とによって支持さ
れている。この状態でストリッパ55の内周部がパンチ
チップ53に係合され、かつ落下防止ピン32a,32
aがそのストリッパ55の上面の溝に係合され、さらに
係止板ばね42の突起42aがストリッパ55に形成さ
れている図示されない凹部に係合されている。
支片32と第3段目の金型受支片33とによって支持さ
れている。この状態でストリッパ55の内周部がパンチ
チップ53に係合され、かつ落下防止ピン32a,32
aがそのストリッパ55の上面の溝に係合され、さらに
係止板ばね42の突起42aがストリッパ55に形成さ
れている図示されない凹部に係合されている。
【0044】さらに、ダイ52は第4段目の金型受支片
34と第5段目の金型受支片35とによって支持されて
いる。この状態で落下防止ピン35a,35aが位置決
め溝56d,56dに係合され、かつ係止板ばね43の
突起43aが凹部56eに係合されている。
34と第5段目の金型受支片35とによって支持されて
いる。この状態で落下防止ピン35a,35aが位置決
め溝56d,56dに係合され、かつ係止板ばね43の
突起43aが凹部56eに係合されている。
【0045】こうして金型マガジン10が金型取り出し
のために支持軸11周りに回転しても金型50は各金型
保持体30の各金型保持部からずり落ちることなく確実
に保持される。
のために支持軸11周りに回転しても金型50は各金型
保持体30の各金型保持部からずり落ちることなく確実
に保持される。
【0046】金型交換に際して、まず、移動テーブル3
はメインフレーム1の軸線方向の原点側(最も加工セン
ター5から遠い位置)の金型ハンド61が水平旋回可能
な位置で待機される。これは金型交換は上下セットで行
われるとともに、ダイ52の装着位置がワークの移動空
間(パスライン)より下方の固定台5bであるため、加
工センター5側の金型受渡し位置まで金型ハンド61が
下降するとその金型ハンド61とワークとが干渉するた
めである。
はメインフレーム1の軸線方向の原点側(最も加工セン
ター5から遠い位置)の金型ハンド61が水平旋回可能
な位置で待機される。これは金型交換は上下セットで行
われるとともに、ダイ52の装着位置がワークの移動空
間(パスライン)より下方の固定台5bであるため、加
工センター5側の金型受渡し位置まで金型ハンド61が
下降するとその金型ハンド61とワークとが干渉するた
めである。
【0047】次に、制御機構を操作するプログラムによ
って所要の金型収容番地が選択されると、割り出し駆動
手段13に指令が与えられて支持軸11が所要角度回転
され、目的とする金型50が図4における受渡し位置
(金型着脱位置)Aに来ると支持軸11の回転が停止さ
れる。
って所要の金型収容番地が選択されると、割り出し駆動
手段13に指令が与えられて支持軸11が所要角度回転
され、目的とする金型50が図4における受渡し位置
(金型着脱位置)Aに来ると支持軸11の回転が停止さ
れる。
【0048】また、前述のように金型マガジンン10が
割り出し回転操作されるのと同時に、制御機構から金型
搬送装置6にも移動指令が与えられ、金型マガジン10
の目的とする金型収容番地に対応する位置までATCキ
ャリッジ6Bが走行レール6Aに沿って移動され、キャ
リヤー62が昇降されるとともに、金型ハンド61が旋
回されてその一方の把持機構63Aが前記受渡し位置A
の対向位置まで移動される。
割り出し回転操作されるのと同時に、制御機構から金型
搬送装置6にも移動指令が与えられ、金型マガジン10
の目的とする金型収容番地に対応する位置までATCキ
ャリッジ6Bが走行レール6Aに沿って移動され、キャ
リヤー62が昇降されるとともに、金型ハンド61が旋
回されてその一方の把持機構63Aが前記受渡し位置A
の対向位置まで移動される。
【0049】次いで、把持機構63Aが金型保持体30
に対して前進されてパンチ51,ストリッパ55および
ダイ52にそれぞれ対応する把持片65A,65B,6
5Cが金型保持部内に進入されると、金型ハンド61の
把持機構63Aは、金型保持体30における金型受支片
35の固定ドグ45,45の表面にロックピン68,6
8の下端が接触することによって、それらロックピン6
8,68がコイルばね67,67の付勢力に抗して押し
上げられることにより、それらロックピン68,68の
中間部に形成されている細径部68c,68c,68c
が各把持片65A,65B,65Cのロックピン挿通孔
65A’,65B’,65C’内に位置することにな
る。これにより、ロックピン68,68の細径部68
c,68c,68cとロックピン挿通孔65A’,65
B’,65C’との間隙量だけフリーになるので先端の
係止爪65a,65b,65cが左右に可動状態となっ
て、それぞれV形の把持溝54a,55a,56aに沿
ってパンチ51,ストリッパ55,ダイ52を把持する
ことになる。
に対して前進されてパンチ51,ストリッパ55および
ダイ52にそれぞれ対応する把持片65A,65B,6
5Cが金型保持部内に進入されると、金型ハンド61の
把持機構63Aは、金型保持体30における金型受支片
35の固定ドグ45,45の表面にロックピン68,6
8の下端が接触することによって、それらロックピン6
8,68がコイルばね67,67の付勢力に抗して押し
上げられることにより、それらロックピン68,68の
中間部に形成されている細径部68c,68c,68c
が各把持片65A,65B,65Cのロックピン挿通孔
65A’,65B’,65C’内に位置することにな
る。これにより、ロックピン68,68の細径部68
c,68c,68cとロックピン挿通孔65A’,65
B’,65C’との間隙量だけフリーになるので先端の
係止爪65a,65b,65cが左右に可動状態となっ
て、それぞれV形の把持溝54a,55a,56aに沿
ってパンチ51,ストリッパ55,ダイ52を把持する
ことになる。
【0050】金型ハンド61が最前進位置に達すると、
パンチ51については、把持片65Aの係止爪65a,
65aが把持リング54のV形切込み54b,54bに
係合され、同様にしてストリッパ55については、把持
片65Bの係止爪65b,65bがストリッパ55のV
形切込み55b,55bに係合され、ダイ52について
は把持片65Cの係止爪65c,65cがダイ52の外
周のV形切込み56a,56aに係合される。この状態
で把持片65A,65B,65Cを一旦支持軸11の軸
線方向に所要量横移動させて、位置決めピン等と切込み
等との係合を解除させた後に後退させると、ロックピン
68,68が固定ドグ45,45上面から離れることに
より、把持片65A,65B,65Cはコイルばね6
7,67による付勢力で直ちに引き戻されて金型50を
把持した状態でロックされる。したがって、金型ハンド
61によって金型マガジン10から取り出された金型5
0は確実に把持された状態で移動可能となる。
パンチ51については、把持片65Aの係止爪65a,
65aが把持リング54のV形切込み54b,54bに
係合され、同様にしてストリッパ55については、把持
片65Bの係止爪65b,65bがストリッパ55のV
形切込み55b,55bに係合され、ダイ52について
は把持片65Cの係止爪65c,65cがダイ52の外
周のV形切込み56a,56aに係合される。この状態
で把持片65A,65B,65Cを一旦支持軸11の軸
線方向に所要量横移動させて、位置決めピン等と切込み
等との係合を解除させた後に後退させると、ロックピン
68,68が固定ドグ45,45上面から離れることに
より、把持片65A,65B,65Cはコイルばね6
7,67による付勢力で直ちに引き戻されて金型50を
把持した状態でロックされる。したがって、金型ハンド
61によって金型マガジン10から取り出された金型5
0は確実に把持された状態で移動可能となる。
【0051】このようにして金型ハンド61により保持
された金型50は、一旦受渡し位置Aから走行位置まで
後退された後に所定のレベルまで下降され、その後走行
レール6Aに沿って加工センター5の近傍位置まで移動
される。そして、加工センター5では、金型50を受け
入れるためにダイカバー78(図15参照)がダイ52
の厚さ分を回避する所定の高さまで上昇される。なお、
このダイカバー78は金型ハンド61のロックピン6
8,68との干渉を避けるため、切り欠き78a,78
aを有している。次いで、この加工センター5の近傍位
置では、金型ハンド61は、金型を保持していない空状
態のアーム63(抜取ハンド)を加工ヘッド5aに対向
させるように所要角度水平方向に旋回され、この状態で
待機する。
された金型50は、一旦受渡し位置Aから走行位置まで
後退された後に所定のレベルまで下降され、その後走行
レール6Aに沿って加工センター5の近傍位置まで移動
される。そして、加工センター5では、金型50を受け
入れるためにダイカバー78(図15参照)がダイ52
の厚さ分を回避する所定の高さまで上昇される。なお、
このダイカバー78は金型ハンド61のロックピン6
8,68との干渉を避けるため、切り欠き78a,78
aを有している。次いで、この加工センター5の近傍位
置では、金型ハンド61は、金型を保持していない空状
態のアーム63(抜取ハンド)を加工ヘッド5aに対向
させるように所要角度水平方向に旋回され、この状態で
待機する。
【0052】加工ヘッド5a側で保持されている金型に
よる加工が終了すると、金型ハンド61は待機位置から
やや下降され、その後、この金型ハンド61は抜取ハン
ドの先端を前方に向けて加工ヘッド5aと固定台5bと
の間に水平移動により挿入される。すると、ロックピン
68,68の下端部68eが固定ドグ77,77に押し
上げられて先端の係止爪65a,65b,65cが左右
に可動状態となる。そして、この金型ハンド61が移動
端に達すると、パンチクランプシリンダ,ストリッパク
ランプシリンダ74およびダイクランプシリンダの作動
によりパンチクランプ爪72,ストリッパクランプ爪7
5およびダイクランプ爪が解除され、それによって加工
済の金型50の保持が解除される。次いで、抜取ハンド
が後退方向に移動されるのに従ってロックピン68,6
8が固定ドグ77,77から離れることにより、把持片
65A〜65Cがコイルばね67,67による付勢力で
直ちに引き戻されて係止爪65a〜65cがV形切込み
54b〜56bにそれぞれ当接され、それら係止爪65
a〜65cが加工済の金型50をしっかりと把持したま
まその金型50は加工ヘッド5a側から抜き取られる。
よる加工が終了すると、金型ハンド61は待機位置から
やや下降され、その後、この金型ハンド61は抜取ハン
ドの先端を前方に向けて加工ヘッド5aと固定台5bと
の間に水平移動により挿入される。すると、ロックピン
68,68の下端部68eが固定ドグ77,77に押し
上げられて先端の係止爪65a,65b,65cが左右
に可動状態となる。そして、この金型ハンド61が移動
端に達すると、パンチクランプシリンダ,ストリッパク
ランプシリンダ74およびダイクランプシリンダの作動
によりパンチクランプ爪72,ストリッパクランプ爪7
5およびダイクランプ爪が解除され、それによって加工
済の金型50の保持が解除される。次いで、抜取ハンド
が後退方向に移動されるのに従ってロックピン68,6
8が固定ドグ77,77から離れることにより、把持片
65A〜65Cがコイルばね67,67による付勢力で
直ちに引き戻されて係止爪65a〜65cがV形切込み
54b〜56bにそれぞれ当接され、それら係止爪65
a〜65cが加工済の金型50をしっかりと把持したま
まその金型50は加工ヘッド5a側から抜き取られる。
【0053】金型ハンド61が戻った後、その金型ハン
ド61は基端部を中心に水平面内で約70°旋回され、
装着すべき新しい金型50を保持している側のアーム6
3(装着ハンド)が加工ヘッド5aに対向せしめられ、
次いで水平移動により加工ヘッド5a側に挿入される。
この挿入動作は、図13に示されているように、パンチ
51のリング当接面54k,ストリッパ55のストリッ
パ当接面55kおよびダイ52のダイ当接面52kがそ
れぞれ当接相手面と微小な隙間を有する状態で行われ、
所定位置まで水平移動されると、金型ハンド61はダイ
当接面52kが当接相手面であるダイ取付部5cに当接
するまで下降される。なお、この金型ハンド61の水平
移動時に、ロックピン68,68の下端が固定ドグ7
7,77に押し上げられて金型50は把持片65A,6
5B,65Cによる固定を解かれる。
ド61は基端部を中心に水平面内で約70°旋回され、
装着すべき新しい金型50を保持している側のアーム6
3(装着ハンド)が加工ヘッド5aに対向せしめられ、
次いで水平移動により加工ヘッド5a側に挿入される。
この挿入動作は、図13に示されているように、パンチ
51のリング当接面54k,ストリッパ55のストリッ
パ当接面55kおよびダイ52のダイ当接面52kがそ
れぞれ当接相手面と微小な隙間を有する状態で行われ、
所定位置まで水平移動されると、金型ハンド61はダイ
当接面52kが当接相手面であるダイ取付部5cに当接
するまで下降される。なお、この金型ハンド61の水平
移動時に、ロックピン68,68の下端が固定ドグ7
7,77に押し上げられて金型50は把持片65A,6
5B,65Cによる固定を解かれる。
【0054】次いで、ダイ当接面52kがダイ取付部5
cに当接されると、パンチクランプ爪72,ストリッパ
クランプ爪75およびダイクランプ爪(図示せず)によ
ってパンチ51,ストリッパ55およびダイ52がそれ
ぞれ固定され、この後、金型ハンド61が挿入時とは逆
方向に水平移動され、所定位置で前述の待機位置まで上
動されることにより金型50の装着動作が完了する。な
お、このような金型交換操作によって取り外された加工
済金型50は、金型保持体30からの金型受け取り操作
と逆の操作によって金型マガジン10の所定の金型収容
番地へ戻される。
cに当接されると、パンチクランプ爪72,ストリッパ
クランプ爪75およびダイクランプ爪(図示せず)によ
ってパンチ51,ストリッパ55およびダイ52がそれ
ぞれ固定され、この後、金型ハンド61が挿入時とは逆
方向に水平移動され、所定位置で前述の待機位置まで上
動されることにより金型50の装着動作が完了する。な
お、このような金型交換操作によって取り外された加工
済金型50は、金型保持体30からの金型受け取り操作
と逆の操作によって金型マガジン10の所定の金型収容
番地へ戻される。
【0055】本実施例においては、金型ハンド61の待
機位置をワークから所定距離離れた上方位置としたもの
について説明したが、この金型ハンド61の待機位置
は、ワークの加工動作と干渉しない位置であればワーク
の下方位置とすることもできる。
機位置をワークから所定距離離れた上方位置としたもの
について説明したが、この金型ハンド61の待機位置
は、ワークの加工動作と干渉しない位置であればワーク
の下方位置とすることもできる。
【0056】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の金型ハ
ンドによれば、抜取用のアームと装着用のアームとを一
体化することにより構造を極めて簡易化することができ
るとともに、これら2つのアームが、互いのなす角が鋭
角で略V字形に配置されているので、当該金型ハンドの
回動に要する時間が短縮できて金型交換をより迅速に行
うことができる。
ンドによれば、抜取用のアームと装着用のアームとを一
体化することにより構造を極めて簡易化することができ
るとともに、これら2つのアームが、互いのなす角が鋭
角で略V字形に配置されているので、当該金型ハンドの
回動に要する時間が短縮できて金型交換をより迅速に行
うことができる。
【0057】また、本発明の金型ハンドを用いる金型交
換方法によれば、一方の把持機構を空にし他方の把持機
構に次の加工に用いる金型を把持した状態で加工ヘッド
近傍の待機位置に待機させるようにしているので、加工
済みの金型の抜き取りに続き金型ハンドの小さい角度の
回転動作により次の加工に用いる金型の装着を行うこと
ができ、金型交換作業に要する時間を著しく短縮させる
ことができる。
換方法によれば、一方の把持機構を空にし他方の把持機
構に次の加工に用いる金型を把持した状態で加工ヘッド
近傍の待機位置に待機させるようにしているので、加工
済みの金型の抜き取りに続き金型ハンドの小さい角度の
回転動作により次の加工に用いる金型の装着を行うこと
ができ、金型交換作業に要する時間を著しく短縮させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るパンチプレス機の平面
図
図
【図2】図1のII−II方向から見た図、
【図3】図2の右側面図
【図4】本発明の一実施例に係るパンチプレス機におけ
る金型マガジンの一部切欠き断面図
る金型マガジンの一部切欠き断面図
【図5】本発明の一実施例に係るパンチプレス機におけ
る金型マガジンの金型保持ユニットを図4におけるV−
V方向から見て一部の金型保持体を取り除いた状態で示
す図
る金型マガジンの金型保持ユニットを図4におけるV−
V方向から見て一部の金型保持体を取り除いた状態で示
す図
【図6】本発明の一実施例に係るパンチプレス機におけ
るパンチの断面図(a)および平面図(b)
るパンチの断面図(a)および平面図(b)
【図7】本発明の一実施例に係るパンチプレス機におけ
るダイの平面図(a)および断面図(b)
るダイの平面図(a)および断面図(b)
【図8】本発明の一実施例に係るパンチプレス機におけ
る金型保持体の金型保持態様を示す図
る金型保持体の金型保持態様を示す図
【図9】本発明の一実施例に係るパンチプレス機におけ
る金型ハンドの平面図
る金型ハンドの平面図
【図10】図9のD−D線に沿う部分断面側面図
【図11】金型ハンドにおけるパンチに対する把持片
(a),ストリッパに対する把持片(b)およびダイに
対する把持片(c)の要部拡大図
(a),ストリッパに対する把持片(b)およびダイに
対する把持片(c)の要部拡大図
【図12】金型ハンドにおける把持片のロック機構を示
す拡大部分断面図
す拡大部分断面図
【図13】本発明の一実施例に係るパンチプレス機にお
ける金型装着動作説明図
ける金型装着動作説明図
【図14】図13のE方向矢視図
【図15】本発明の一実施例に係るパンチプレス機にお
ける加工ヘッド部のダイ取付部を示す平面図(a)およ
び(a)図のF−F矢視図
ける加工ヘッド部のダイ取付部を示す平面図(a)およ
び(a)図のF−F矢視図
5a 加工ヘッド 6 金型搬送装置 6A 走行レール 6B ATCキャリッジ 6C 昇降軸フレーム 10 金型マガジン 11 支持軸 20 金型保持ユニット 30 金型保持体 50 金型 51 パンチ 52 ダイ 54b,56b V形切込み 55 ストリッパ 61 金型ハンド 63 アーム 63A 把持機構 64a,64b ブラケット 65A,65B,65C 把持片 65a,65b,65c 係止爪 66,66’ ピン 67 コイルばね 68 ロックピン
Claims (8)
- 【請求項1】 加工ヘッド側での金型の抜き取りおよび
装着と、金型マガジン側での金型の返却および抜き取り
とを行う金型ハンドであって、2組の金型を把持可能な
2組の把持機構を有するとともに、各把持機構が、互い
のなす角が鋭角で略V字形に配置される2つのアームの
先端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする金型
ハンド。 - 【請求項2】 前記2つのアームの互いのなす角が約7
0°とされている請求項1に記載の金型ハンド。 - 【請求項3】 前記把持機構は、上下両金型をセットに
して把持する複数組の把持片対を有している請求項1ま
たは2に記載の金型ハンド。 - 【請求項4】 前記複数組の把持片対は、これら把持片
対によって把持される金型の軸心線に沿って互いに平行
に配設されている請求項3に記載の金型ハンド。 - 【請求項5】 前記把持片対における各把持片は、金型
に設けられるV形切込みと係合してその金型を係止する
係止爪を備えている請求項3または4に記載の金型ハン
ド。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のうちのいずれかに記載
の金型ハンドを用いる金型交換方法であって、前記加工
ヘッドによるワークの加工中において、前記金型ハンド
を、一方の把持機構を空にし他方の把持機構に次の加工
に用いる金型を把持した状態で前記加工ヘッド近傍の待
機位置に待機させることを特徴とする金型ハンドを用い
る金型交換方法。 - 【請求項7】 前記待機位置は、前記加工ヘッドから水
平方向に所定距離離れるとともに、前記ワークから所定
距離離れた上方もしくは下方位置である請求項6に記載
の金型ハンドを用いる金型交換方法。 - 【請求項8】 金型交換は、前記金型ハンドを前記待機
位置から所定の高さ位置に下降もしくは上昇させた後、
前記一方の把持機構を前記加工ヘッドに対して水平方向
に往復動させることによりその加工ヘッド側にある金型
を抜き取り、その後、前記金型ハンドを基端部を中心に
水平面内で回動させて前記他方の把持機構を前記加工ヘ
ッドに対して水平方向に往復動させることによりその加
工ヘッド側に次の加工に用いる金型を装着することによ
り行われる請求項7に記載の金型ハンドを用いる金型交
換方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20058193A JPH0751768A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 金型ハンドおよびそれを用いる金型交換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20058193A JPH0751768A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 金型ハンドおよびそれを用いる金型交換方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0751768A true JPH0751768A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16426725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20058193A Pending JPH0751768A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 金型ハンドおよびそれを用いる金型交換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751768A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010537827A (ja) * | 2007-09-06 | 2010-12-09 | システム 3アール インターナショナル アーべー | 粉体プレスのためのダイプレスアセンブリ |
KR20220068946A (ko) * | 2020-11-19 | 2022-05-26 | 첸 사운드 인더스트리얼 씨오., 엘티디. | 잠금식 공구 클램프 |
-
1993
- 1993-08-12 JP JP20058193A patent/JPH0751768A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010537827A (ja) * | 2007-09-06 | 2010-12-09 | システム 3アール インターナショナル アーべー | 粉体プレスのためのダイプレスアセンブリ |
KR20220068946A (ko) * | 2020-11-19 | 2022-05-26 | 첸 사운드 인더스트리얼 씨오., 엘티디. | 잠금식 공구 클램프 |
JP2022081462A (ja) * | 2020-11-19 | 2022-05-31 | 臻賞工業股▲ふん▼有限公司 | ツールの安全ロックを執行できるツールクランプ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021112 |