JPH0618662Y2 - パンチプレス - Google Patents

パンチプレス

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JPH0618662Y2
JPH0618662Y2 JP1986138593U JP13859386U JPH0618662Y2 JP H0618662 Y2 JPH0618662 Y2 JP H0618662Y2 JP 1986138593 U JP1986138593 U JP 1986138593U JP 13859386 U JP13859386 U JP 13859386U JP H0618662 Y2 JPH0618662 Y2 JP H0618662Y2
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punch
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案はパンチプレスに係り、さらに詳細にはパンチプ
レスにおけるパンチを自動的に固定,解放する機構を備
えてなるパンチプスに関する。
[考案の技術的背景及びその問題点] パンチプレスにおいては、板状のワークピースに種々の
形状の打抜き加工を行なうために、種々の形状のパンチ
とダイのセットが用意されている。上記パンチプレスと
ダイのセットを自動的に交換するために、パンチプレス
においても自動工具交換装置が開発されている。この自
動工具交換装置を用いてパンチとダイのセットを交換す
るために、パンチプレスにおいては、ラムあるいはラム
と一体的に上下動するパンチホルダの下端部およびダイ
を支持するダイホルダには、パンチ,ダイを側方向に着
脱できるように、側方向の開口部が設けられているのが
一般的である。上記開口部は、パンチ,ダイを自動的に
固定するための固定具によって閉じられるものの、強度
的に不安なものであった。
特に、パンチには、ワークピースを打抜くとき及びワー
クピースからパンチを引抜くときに軸方向の力が作用
し、また、ニブリング加工や抜打加工時には側方向の分
力が作用するものである。したがって、パンチホルダに
対するパンチの固定を確実強固に行なうために、前記固
定具が重剛なものとならざるを得ない問題や、ニブリン
グ加工等の加工精度向上に問題があった。
[考案の目的] 本考案は、上記の如き従来の問題に鑑み考案したもの
で、その目的は、ニブリング加工時等に側方向の分力が
パンチに作用した場合であっても、精度のよい加工を行
ない得るパンチプレスを提供しようとするものである。
[考案の概要] 前述したごとき従来の問題に鑑みて、本考案は、パンチ
プレスにおいて上下動自在に設けられたラムあるいはラ
ムと一体的に上下動するパンチホルダの下端部に、パン
チの上部に突出形成された係止部を下方から受容自在の
係止孔を形成して設け、前記ラムあるいはパンチホルダ
の下端部に、前記パンチの前記係止部を係止自在のフッ
ク部材を揺動自在に設けてなり、前記フック部材の端部
でもって前記パンチの前記係止部を前記係止孔の内面へ
押圧自在かつラムあるいはパンチホルダの下面にパンチ
を当接し状態に固定すべく前記係止部を前記フック部材
の端部でもって上方向へ押上げ可能に設け、かつ前記フ
ック部材を揺動駆動するための駆動装置を前記ラムある
いはパンチホルダ内に設けてなるものである。
[考案の実施例] 第1図,第2図を参照するに、パンチプレス1は、ベー
スフレーム3の一側部に立設したコラム部5に片持式に
支持された上部フレーム7を備えたC型フレームに構成
してある。上記C型フレームののど部9内には、上記コ
ラム部5に近接してサブコラム部11が立設してあり、
このサブコラム部11には、上部フレーム7に沿って延
伸したビーム部材13が片持式に支承されている。
上記ビーム部材13の先端部には、後述するように、パ
ンチ15を支持するパンチホルダ17が上下動自在かつ
回転可能に支承されている。このホルダ17に対向し
て、前記ベースフレーム3の他側部には、パンチ15に
対応するダイ19を支持するダイホルダ21が回転可能
に設けられている。前記パンチホルダ17を上下動する
ために、前記上部フレーム7の先端部にはラム23が上
下動自在に支承されており、このラム23とパンチホル
ダ17は適宜に連結してある。上記ラム23は、上部フ
レーム7の先端部に回転自在に支承された偏心軸25の
偏心部とコネクテイングロッド27を介して適宜に連動
連結してある。また偏心軸25は、上部フレーム7に装
着したモータ29と適宜のクラッチ装置31を介して適
宜に連動連結されている。上記モータ29の回転によっ
てラム23が上下動される構成は、一般的な構成で良い
ものであるから、その詳細な構成については説明を省略
する。
上記のごとき構成により、モータ29の駆動によってラ
ム23が上下動されることにより、パンチホルダ17が
一体的に上下動されることとなる。したがって、パンチ
15とダイ19との間に板状のワークピースWを位置せ
しめることにより、ワークピースWにパンチング加工が
行なわれ得ることが理解されよう。
ワークピースWの移動位置決めを行なうために、前記ベ
ースフレーム3の前方(第1図,第2図において左方)
位置には、ワーク移動位置決め装置33が配置してあ
る。このワーク移動位置決め装置33は、前記パンチ1
5とダイ19による加工位置に対してワークピースWを
X軸およびY軸方向に移動し位置決めするものであっ
て、例えばタレットパンチプレスに採用されている一般
的な構成のものであっても良いものであるから、その詳
細な構成についての説明は省略する。また、前記ベース
フレーム3には、前記パンチ15とダイ19によって加
工された製品あるいはスクラップを後方向へ搬出するた
めのコンベヤ装置35が設けられており、コンベヤ装置
35のダイ19側は、例えばエアーシリンダのごとき適
宜の作動装置(図示省略)によって上下動するように設
けられている。
したがって、ワークピースWのX軸,Y軸方向への移動
位置決めを、ワーク移動位置決め装置33によって自動
的に行ないつつ、パンチ15とダイ19によって加工を
行なうことにより、ワークピースWには自動的に加工が
行なわれることとなる。上記加工において生じた製品あ
るいはスクラップは、コンベヤ装置35によって後方向
へ自動的に移送され得ることが理解されよう。
前記パンチホルダ17およびダイホルダ21に対するパ
ンチ15,ダイ19の着脱交換を行なうために、前記ビ
ーム部材13の先端部側には工具交換装置37が装着し
てある。また、着脱交換用の多数のパンチ15,ダイ1
9の工具を収納するために、ビーム部材13には円板状
のツールマガジン39が設けられている。ツールマガジ
ン39は、ワークピースWが移動されるパスラインより
上方位置に位置しており、ビーム部材13に装着した軸
受装置41に回転自在に垂設された回転軸43に支承さ
れている。上記ツールマガジン39には、パンチ15,
ダイ19をセットとして、或はダイ19のみを保持自在
の多数の工具ホルダ45が設けられている。
上記ツールマガジン39は適宜のモータ(図示省略)に
よって回転されることにより、所望の工具ホルダ45を
所定の位置に割出しできるように構成してある。そし
て、工具ホルダ45は、所定の位置割出されたときに、
所定の位置においてパンチ15,ダイ19の工具を工具
交換装置37から受入可能および工具を工具交換装置3
7へ受渡し可能に構成されている。
したがって、ツールマガジン39の所望の工具ホルダ4
5を所定の位置に割出し、工具交換装置37を適宜に作
動することにより、パンチホルダ17,ダイホルダ21
に対するパンチ15,ダイ19の交換が行なわれ得るも
のであることが理解されよう。
第3図に詳細に示されるように、前記パンチホルダ17
は前記ビーム部材13の先端部に取付けられた支承ハウ
ジング47に上下動自在かつ回転自在に支承されてい
る。すなわち、支承ハウジング47内には外周中央部に
ウォームギヤ49を備えた円筒形状のボールスプライン
ハウジング51が適数の軸承53を介して回転自在に支
承されており、このボールスプラインハウジング51内
にパンチホルダ17が多数のボールを介して上下動自在
に支承されている。上記パンチホルダ17とボールスプ
ラインハウジング51は、ボールを介してボールスプラ
インに構成してあり、ボールスプラインハウジング51
とパンチホルダ17は一体的に回転するよう構成してあ
る。前記ウォームギヤ49にはサーボモータ(図示省
略)によって回転されるウォーム55が噛合してある。
したがって、パンチホルダ17は、サーボモータによっ
て適宜に回転され得るものである。
パンチホルダ17を上下動するために、パンチホルダ1
7の上端部は、前記ラム23に連結されている。より詳
細には、パンチホルダ17の上部には上端部にフランジ
部57Fを備えたヘッド部材57が設けられている。ま
た、前記ラム23の下端部にはシヤープレート59を備
えた接続ブラケット61が複数のボルトを介して取付け
てあり、この接続ブラケット61には前記ヘッド部材5
7のフランジ部57Fが横方向に係脱可能のT溝61T
が形成されている。したがって、ラム23の上下動に連
動してパンチホルダ17が一体的に上下動することが理
解されよう。
パンチホルダ17に対してパンチ15の着脱を自動的に
行ない得るように、パンチホルダ17の下部には適宜の
パンチロック装置が設けられている。より詳細には、パ
ンチホルダ17の下端部には複数のボルトによってホル
ダブロック63が一体的に取付けてあり、このホルダブ
ロック63には、パンチ15の上部に設けられたフラン
ジ部15Fから上方向に突出形成された係止部15Lを
下方から受容自在の係止孔65が形成されている。上記
係止孔65は、第4図に示されるように、パンチ15の
上記係止部15Lに形成されたV字形状の突当側面15
Sに対応するV字形状部65Vを円形状部65Cの下部
に連接した形状に形成されている。
上記係止孔65の円形状部65C内には、ほぼ円筒形状
のロック作動部材67が上下動自在に嵌合されている。
ロック作動部材67内には、パンチ15の前記係止部1
5Lを係止自在のフック部材69がピン71を介して揺
動自在に支承されている。上記ピン71は、ロック作動
部材67に形成された上下方向の長孔67Hを貫通して
ホルダブロック63に支承されている。したがって、フ
ック部材69に対してロック作動部材67は上下動し得
るものである。
パンチ15における係止部15Lを係止するために、フ
ック部材69の下端部には、上記係止部15Lの上端部
に形成された側方向の突出部15Pと係脱自在の突出部
69Pが形成してあると共に、突出部69Pの反対側に
は傾斜面部69Sが形成してある。またフック部材69
の上端部付近には、上記傾斜面部69S側と同方向側に
突出したピン73が設けられている。上記フック部材6
9を揺動せしめるために、前記ロック作動部材67の内
部下端部には、フック部材69の傾斜面部69Sと係脱
自在の傾斜面67Sが形成してあり、上部側には前記ピ
ン73と係脱自在の段部67STが形成されている。ま
た、上記ロック作動部材67がパンチ15の係止部15
Lに対応した位置には切欠部が形成されている。さら
に、ロック作動部材67の上端には、ロック作動部材6
7を上下動するための駆動装置としての流体圧シリンダ
75におけるピストンロッド77の下端部と係合したT
溝部67Tが形成されている。
上記流体圧シリンダ75は、前記パンチホルダ17内に
設けられており、上下動自在な前記ピストンロッド77
の下端部にはT溝部67Tに係合したフランジ部が形成
されている。流体圧シリンダ75は、パンチホルダ17
に形成された流路79を介して供給,排出される作動流
体によって作動されるものであり、上記流路79は、前
記ヘッド部材57の部分に相対的に回転自在に装着され
た回転継手部材81に接続してある。この回転継手部材
81は、前記接続ブラケット61に固定したストッパ8
3に規制部材85が係合することにより回転のみを阻止
されている。
上記構成において、回転継手部材81および流路79を
介して流体圧シリンダ75に作動流体を供給し、ロック
作動部材67を下降せしめると、ロック作動部材67の
傾斜面67Sがフック部材69の傾斜面部69Sに接触
し、フック部材69を第3図において反時計回り方向に
揺動回動せしめることとなる。したがって、フック部材
69の突出部69Pは、パンチ15の係合部15Lを係
止孔65のV字形状部65Vへ押圧すると共に、係止部
15Lの突出部15Pを上方向へ押し上げるように作用
して、パンチ15をホルダブロック63に固定すること
となる。ためにパンチ15は、フランジ部15Fの上面
をホルダブロック63の下端面に面接触した状態となっ
て固定されることとなる。また、フック部材69がパン
チ15の係止部15Lを固定する際の反力およぴニブリ
ング加工時等にパンチ15に作用する側方向の分力は、
ホルダブロック63が受けることとなり、ロック作動部
材67を重剛に構成する必要がなく、比較的コンパクト
に構成できるものである。
上述とは逆に、流体圧シリンダ75におけるピストンロ
ッド77を上方向に作動すると、ロック作動部材67の
段部67STがピン73に当接し、フック部材67を、
第3図において、時計回り方向に回動し、パンチ15の
固定が解除され、パンチ15を下方向へ取出し可能にな
ることが理解されよう。
さらに第3図,第4図を参照するに、前記ホルダブロッ
ク63には、パンチ15を囲繞したストリッパ87を支
持するためのストリッパホルダ89が設けられている。
上記ストリッパホルダ89は、環状の1部をストリッパ
87の出入れのために切開いた態様に形成してあり、こ
のストリッパホルダ89には、ストリッパ87の周面に
形成された周溝87Gと係脱自在の円弧状の支持部89
Hが形成されている。またストリッパホルダ89には、
ストリッパ87を保持するためのボールスナップ91が
適数設けられている。上記ストリッパホルダ89は、前
記ホルダブロック63に上下動自在に支承された複数の
支持ピン93に支承されているものであり、このストリ
ッパホルダ89とホルダブロック63との間には、コイ
ルスプリングのごとき弾機95が弾装してある。
したがって、パンチ15によるワークピースWの打抜加
工時に、ワークピースWはストリッパ87によって押圧
されることとなり、かつワークピースWからのパンチ1
5の引抜きを確実に行ない得ることとなる。
前記ダイホルダ21に対するダイ19の着脱は、ダイホ
ルダ21に対してダイ19を水平に移動することによっ
て行なわれるものであり、かつダイホルダ21に対する
ダイ19の固定は、従来と同様であっても良いものであ
るから、その詳細な構成についての説明は省略すること
とする。
第6図を参照するに、前記工具交換装置37は、第1の
工具交換アーム97と第2の工具交換アーム99とを備
えてなるものである。第1の工具交換アーム97は、前
記パンチホルダ17およびダイホルダ21からパンチ1
5,ダイ19およびストリッパ87を取外して、ツール
マガジン39の工具ホルダ45に収納するためのもので
ある。また、第2の工具交換アーム99は、ツールマガ
ジン39の工具ホルダ45に収納されているパンチ1
5,ダイ19およびストリッパ87を取出して、前記パ
ンチホルダ17,ダイホルダ21およびストリッパホル
ダ89へ装着するためのものである。上記第1,第2の
工具交換アーム97,99は、第6図より明らかなよう
に、90°の位相差をもって配置されており、それぞれ
個別に作動自在に設けられている。
上記第1の工具交換アーム97の構成と第2の工具交換
アーム99の構成は対称形であるので、以後の説明にお
いては、一方の第1の工具交換アーム97の構成につい
て説明する。第2の工具交換アーム99については、第
1の工具交換アーム97と同一機能を奏する構成部材に
同一符号を付することとして、その詳細についての説明
は省略する。
第5図を参照するに、前記ビーム部材13(第5図には
図示省略)に取付けたブラケット101には軸承装置1
03を介して旋回軸105が回転自在に支承されてい
る。この旋回軸105は、適宜の駆動装置(図示省略)
によって回転されるもので、正逆回転方向に90°およ
び180°の旋回が行なわれるものである。
第5図〜第7図を参照するに、前記旋回軸105の上部
および下部にはそれぞれL字形上の支持ブラケット10
7U,107Dのほぼ中央部がキー等によって一体的に
固定されている。上下の支持ブラケット107U,10
7Dの一端部側には、第1の工具交換アーム97を上下
方向に案内するためのガイドバー109が垂直に支承さ
れている。また上下の支持ブラケット107U,107
Dの他端部側には、第2の工具交換アーム99を上下方
向に案内するための別個のガイドバー109が垂直に支
承されている。
第1の工具交換アーム97を上下動するために、ガイド
バー109には昇降ブロック111が上下動自在に支承
されており、この昇降ブロック111と一体的に設けら
れた流体圧シリンダ113から上方向に延伸したピスト
ンロッド115の上端部は、前記上部支持ブラケット1
07Uに固定した連結ブラケット117に連結されてい
る。したがって、上記流体圧シリンダ113に作動流体
を適宜に作動することにより、前記昇降ブロック111
はガイドバー109に沿って上下動することとなる。
第1の工具交換アーム97を水平方向に往復作動するた
めに、前記昇降ブロック111には水平に延伸したレー
ル支持板119が一体的に設けられており、このレール
支持板119にはガイドレール121が水平に取付けら
れている。このガイドレール121にはスライドブロッ
ク123が往復動自体に支承されており、スライドブロ
ック123には連結板125が一体的に取付けてある。
また、前記レール支持板119にはT字形状の支持ブラ
ケット127を介して流体圧シリンダ129が支持され
ており、この流体圧シリンダ129に往復動自在に備え
られたピストンロッド131の先端部は、適宜に屈曲し
た連結部材133を介して前記連結板125と連結して
ある。
したがって、上記流体圧シリンダ129を適宜に作動す
ることにより、前記連結板125等がガイドレール12
1に沿って往復動され得ることが理解されよう。
前記連結板125には、前記ガイドレール121の下方
位置を直交する方向に横切って延伸したアームプレート
135の基部が一体的に固定してあり、このアームプレ
ート135の先端部には、第8図に示されるように、上下
に対向した上部プレート137U,下部プレート137
Dを備えた大略C字形のアームブラケット137が一体
的に取付けられている。このアームブラケット137に
は、前記パンチ15を把持自在の上部フィンガ139お
よびダイ19を把持自在の下部フィンガ141が支承さ
れている。
上記構成により、前記流体圧シリンダ129の作動によ
って上下のフィンガ139,141が進退作動し、前記
パンチホルダ17,ダイホルダ21に対してパンチ1
5,ダイ19の着脱が行なわれ得ることが理解されよ
う。
第8図〜第10図を参照するに、前記アームブラケット
137における上下のプレート137U,137Dの間
には、2本の枢軸143A,143Bが適宜間隔を保持
して垂直に設けられている。一方の枢軸143Aの下部
には下部フィンガ141における一方のダイ把持部材1
45Aの基部が枢支されており、他方の枢軸143Bの
下部には他方のダイ把持部材145Bの基部が枢支され
ている。上記一対のダイ把持部材145A,145Bは
対称に形成してあり、各ダイ把持部材145A,145
Bは、互の間に張設したコイルスプリング147によっ
て互に閉じる方向に付勢されている。
各ダイ把持部材145A,145Bは、ダイ19を把持
するために、ダイ19の側面に適宜に離隔して形成され
た複数の係合孔19Hの一方に係脱自在の係合ピン14
9を先端部にそれぞれ備えていると共に、ダイ19の周
面に形成された溝部19Gに係合自在の係合突出部15
1をそれぞれ備えている。さらに各ダイ把持部材145
A,145Bには、前記ストリッパ87を支持するスト
リリッパ支持部153がそれぞれ設けられていると共
に、ストリッパ87の周溝87Gに係合自在の係合突出
部155がそれぞれ形成されている。
上記構成により、各ダイ把持部材145A,145Bの
間にダイ19を相対的に進入することにより、コイルス
プリング147,係合ピン149および係合突出部15
1の作用によって、両ダイ把持部材145A,145B
の間にダイ19が把持され得ることが理解されよう。ま
た、両ダイ把持部材145A,145Bの間からダイ1
9を相対的に引出すことにより、ダイ19の離脱が容易
に行なわれ得ることが理解されよう。さらに、両ダイ把
持部材145A,145Bによってストリッパ87が係
脱可能に支持され得ることが理解されよう。
再び第8図,第10図を参照するに、前記上部フィンガ
139は、対称形状の一対のパンチ把持部材157A,
157Bよりなるものであって、各パンチ把持部材15
7A,157Bの基部は、前記各枢軸143A,143
Bに上下動自在に枢支されている。各パンチ把持部材1
57A,157Bは、互の間に張設したコイルスプリン
グ159の作用によって互に閉じる方向に付勢されてい
る。また、各パンチ把持部材157A,157Bの先端
部には、パンチ15におけるフランジ部15Fの側面に
互に離隔して形成された一方の係合孔15Hと係脱自在
の係合ピン161がそれぞれ設けられている。さらに各
パンチ把持部材157A,157Bには、パンチ15の
フランジ部15Fに形成された溝部15Gと係脱自在な
係合突出部(163)がそれぞれ形成されている。
上記構成により、前記各ダイ把持部材145A,145
B間にダイ19が把持され得ると同様に、各パンチ把持
部材157A,157Bの間にパンチ15が把持され得
ることが理解されよう。
前記パンチホルダ17の下端部に設けられた前記ホルダ
ブロック63の係止孔(65)に対するパンチ15の係
止部15Lの係脱を行なうべく、前記各パンチ把持部材
157A,157Bを上下動するために、アームブラケ
ット137の上部プレート137Uには、ミニシリンダ
165が装着されている。このミニシリンダ165に上
下動自在に備えられたピストンロッド167は、両パン
チ把持部材157A,157Bの間に位置している。上
記ピストンロッド167が両パンチ把持部材157A,
157Bの上下両面に対応する部分には、両パンチ把持
部材157A,157Bが開いた場合であっても外れる
ことのない充分に大きなワッシャー169が設けられて
いる。
上記構成により、ミニシリンダ165を適宜に作動する
ことにより、両パンチ把持部材157A,157Bが枢
軸143A,143Bに案内されて上下動することが理
解されよう。
既に理解されるように、第1の工具交換アーム97は水
平方向に往復動し、かつ第1の工具交換アーム97にお
ける上部フィンガ139は下部フィンガ141に対して
上下動され得るものである。また、第2の工具交換アー
ム99においても、第1の工具交換アーム97の作動と
同様の作動が行なわれるものである。さらに、前記旋回
軸105を回動することにより、第1,第2の工具交換
アーム97,99は同時に水平に旋回されるものであ
る。
第11図を参照するに、第11図には、前記構成の工具
交換装置37の機能を概略的に示した工具交換の工程が
示されている。すなわち、第11図における(1)は、
第1,第2の工具交換アーム97,99が共にパンチ1
5,ダイ19を把持していない状態である。(1)の状
態において、第1の工具交換アーム97は、パンチプレ
スの工具装着部(第11図には(P)で示す)に装着さ
れているパンチ,ダイの取外しを行なうべく、同一高さ
まで下降する。また、第2の工具交換アーム99は、ツ
ールマガジン(第11図には(M)で示す)に装着され
ているパンチ,ダイを取出すべく前進する。したがっ
て、(2)の状態に変化する。
(2)の状態においては、第1の工具交換アーム97に
おける上部フィンガ139が、パンチプレスに装着され
ているパンチの高さ位置に対応すべく上昇する。また、
第2の工具交換アーム99はツールマガジンからパン
チ,ダイを取出して後退する。したがって、(3)の状
態に変化する。
(3)の状態においては、第1の工具交換アーム97
が、パンチプレスに装着されているパンチ,ダイを取外
すべく前進する。第2の工具交換アーム99は待機中で
あり、(4)の状態に変化する。
(4)の状態においては、パンチプレスに装着されてい
たパンチ,ダイの固定が解除された後に、パンチを下降
すべく、第1の工具交換アーム97における上部フィン
ガ139が下降され、(5)の状態に変化する。第2の
工具交換アーム99は待機中。
(5)の状態においては、パンチ,ダイの取外しを行な
うべく、第1の工具交換アーム97が後退され、(6)
の状態に変化する。第2の工具交換アーム99は待機
中。
(6)の状態において、旋回を行なうべく、第1の工具
交換アーム97が元の位置に上昇され、(7)の状態に
変化する。第2の工具交換アーム99は待機中。
(7)の状態において90°の旋回が行なわれ、第2の
工具交換アーム99がパンチプレスの工具装着部に対応
することとなり、(8)の状態に変化する。
(8)の状態において、第2の工具交換アーム99は、
パンチプレスの工具装着部と同一高さとなるように下降
され、(9)の状態に変化する。この間、第1の工具交
換アーム97は待機中となる。
(9)の状態において、第2の工具交換アーム99は、
パンチ,ダイをパンチプレスの工具装着部へ装着すべく
前進し、(10)の状態に変化する。第1の工具交換ア
ーム97は待機中。
(10)の状態において、第2の工具交換アーム99に
おける上部フィンガ139はパンチの装着を行なうべく
上昇し、(11)の状態に変化する。第1の工具交換ア
ーム97は待機中。
(11)の状態において、パンチ,ダイの固定が行なわ
れると、第2の工具交換アーム99は後退し、(12)
の状態に変化する。第1の工具交換アーム99は待機中
である。プレス機械においては、新しく装着されたパン
チ,ダイによる打抜加工が開始される。
(12)の状態において、第2の工具交換アーム99は
元の上昇位置に上昇復帰されると共に、上部フィンガ1
39は下降され、(13)の状態に変化する。第1の工
具交換アーム97は待機中。
(13)の状態において、第1,第2の工具交換アーム
97,99は、前述とは逆歩行に180°旋回され、
(14)の状態となり、第1の工具交換アーム97がツ
ールマガジンに対応することとなる。
(14)の状態において、第1の工具交換アーム97
は、把持しているパンチ,ダイをツールマガジンに収納
すべく前進し、ツールマガジンにおける工具ホルダにパ
ンチ,ダイを受渡し、(15)の状態に変化する。第2
の工具交換アームは待機中。
(15)の状態において、第1の工具交換アーム97は
元の状態に復帰すべく後退し、(16)の状態に変化す
る。
(16)の状態において矢印方向に90°旋回すること
により、(1)の元の状態に復帰する。
上記工程より理解されるように、第1の工具交換アーム
97は、パンチプレスに装着されているパンチ,ダイを
取外してツールマガジンに収納すべく作用する。第2の
工具交換アーム99は、ツールマガジンに収納されてい
るパンチ,ダイを取出してパンチプレスの工具装着部へ
装着すべく作用するものである。したがって、工具交換
の時間を極めて短縮することができる。また、第1,第
2の工具交換アーム97,99における上部フィンガ1
39上下動自在であることにより、上部フィンガ139
をが下降した状態に維持するときには、下部フィンガ1
41のみを使用してダイのみの交換を行なうこともでき
るものである。すなわち、打抜形状,寸法が同一であ
り、ワークピースの板厚が変化する場合には、パンチと
ダイとのクリアランス調整に有益に機能するものであ
る。
[考案の効果] 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要す
るに本考案は、パンチプレス1において上下動自在に設
けられたラム23あるいはラム23と一体的に上下動す
るパンチホルダ17の下端部に、パンチ15の上部に突
出形成された係止部15Lを下方から受容自在の係止孔
65を形成して設け、前記ラム23あるいはパンチホル
ダ17の下端部に、前記パンチ15の前記係止部15L
を係止自在のフック部材69を揺動自在に設けてなり、
前記フック部材69の端部でもって前記パンチ15の前
記係止部15Lを前記係止孔65の内面へ押圧自在かつ
ラム23あるいはパンチホルダ17の下面にパンチ15
を当接した状態に固定すべく前記係止部15Lを前記フ
ック部材69の端部でもって上方向へ押上げ可能に設
け、かつ前記フック部材69を揺動駆動するための駆動
装置75を前記ラム23あるいはパンチホルダ17内に
設けてなるものである。
上記構成より明らかなように、本考案においては、パン
チプレス1におけるラム23あるいはラム23と一体的
に上下動するパンチホルダ17の下端部に設けた係止孔
65に対して、パンチ15の上部に備えた係止部15L
を下側から係合する構成であり、上記パンチ15の係止
部15Lを前記係止孔65に係止するためのフック部材
69が揺動自在に設けてある。
そして、上記フック部材69の端部でもって前記パンチ
15の係止部15Lを係止するときには、上記係止部1
5Lを係止孔65の内面へ押圧し、かつパンチ15をパ
ンチホルダ17の下面へ当接した状態に固定すべく前記
係止部15Lを上方向へ押上げる構成であり、かつ上記
フック部材69を揺動駆動するための駆動装置75が設
けてある。
すなわち、本考案によれば、パンチ15は常に上方向へ
押上げられる状態にあって、パンチホルダ17の下面に
常に当接した状態に固定されているから、パンチ15の
軸方向に見たとき、パンチ15とパンチホルダ17との
間に僅かの間隙をも生じることなく密着した状態にあ
り、ワークピースWの打抜き加工時に、パンチ15とパ
ンチホルダ17との間において衝突現象を生じて騒音等
を生じるようなことがなく、打抜き加工時の軸方向の負
荷はパンチ15からパンチホルダ17へ直接伝達される
ものであり、また、側方向の分力はフック部材、パンチ
ホルダによって受けることとなり、精度の良い加工を行
うことができるものである。
また、ワークピースWからパンチ15を引抜くときに、
パンチホルダ17とパンチ15との間に僅かな間隙が生
じた場合であっても、フック部材69の押上げ作用によ
って上記間隙は直ちに解消されるものである。
さらに、本考案によれば、フック部材69の揺動は駆動
装置75によって能動的に行われるものであるから、パ
ンチホルダ17に対するパンチ15の着脱交換を容易に
行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は本考案を
実施したパンチプレスの側面図で、1部断面して示して
ある。第2図は同平面図である。第3図は、第2図にお
ける矢印III部分を詳細に示した拡大断面図である。第
4図は第3図におけるIV−IV線に沿った部分断面図であ
る。第5図は第2図におけるV−V線矢視の拡大詳細図
である。第6図は第5図の平面図である。第7図は第6
図におけるVII−VII線に沿った主要部分の断面図であ
る。第8図は第6図におけるVIII−VIII線に沿った断面
図である。第9図は第8図の底面図である。第10図は
主要部分のみを表わした第8図の右側面図である。第1
1図は概略的に示した工具交換の工程説明図である。 15……パンチ、15L……係止部 17……パンチホルダ、23……ラム 65……係止孔、69……フック部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パンチプレス(1)において上下動自在に
    設けられたラム(23)あるいはラム(23)と一体的
    に上下動するパンチホルダ(17)の下端部に、パンチ
    (15)の上部に突出形成された係止部(15L)を下
    方から受容自在の係止孔(65)を形成して設け、前記
    ラム(23)あるいはパンチホルダ(17)の下端部
    に、前記パンチ(15)の前記係止部(15L)を係止
    自在のフック部材(69)を揺動自在に設けてなり、前
    記フック部材(69)の端部でもって前記パンチ(1
    5)の前記係止部(15L)を前記係止孔(65)の内
    面へ押圧自在かつラム(23)あるいはパンチホルダ
    (17)の下面にパンチ(15)を当接した状態に固定
    すべく前記係止部(15L)を前記フック部材(69)
    の端部でもって上方向へ押上げ可能に設け、かつ前記フ
    ック部材(69)を揺動駆動するための駆動装置(7
    5)を前記ラム(23)あるいはパンチホルダ(17)
    内に設けてなることを特徴とするパンチプレス。
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