JP2010214461A - ダイホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダイをダイ保持凹部に確実に着座させ、かつ確実に保持させることができるダイホルダを提供する。
【解決手段】ダイ5を保持可能なダイ保持凹部7を有するダイホルダ本体6aと、ダイ保持凹部7内のダイ5を固定するダイクランパ11とを備える。ダイクランパ11は、ダイ保持凹部7の側方に位置する旋回軸12を中心に上下に回動して、ダイ保持凹部7内に保持されたダイ5の一方の側面を押圧して他方の側面をダイ保持凹部7の内側面に押圧するダイ押圧位置Q1と、このダイ押圧位置Q1よりも上方に回動したダイ解放位置Q2とに位置切換自在であり、ダイ押圧位置Q1にある状態でダイ5の一方の側面に接触するダイ接触部22をダイ押圧位置Q1において旋回軸12よりも下方に位置させる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、タレットパンチプレス等のパンチプレスにおけるダイホルダに関する。
例えばタレットパンチプレスは、ダイホルダ支持体としての下タレットにダイホルダが設置され、このダイホルダにダイが支持されている。タレットパンチプレスの各ダイホルダには、径、形状、クリアランス等の種々異なるダイが取付けられるが、タレット上に設置できるダイの数には限りがあるため、加工しようとする製品に応じて、異なる種類のダイに交換する。ダイを交換する場合、ダイホルダから元のダイを外し、別のダイを装着する。その際、パンチ支持用の上タレットの下面とダイの上面との間が狭いと、ダイホルダに対するダイの着脱、およびダイホルダ支持体に対するダイホルダの着脱が難しい。従来、ダイ着脱用のスペースを確保するために、下タレット径を上タレット径よりも大きくするか、あるいは上タレットの一部に切欠きを設けていた。他に、ダイホルダを下タレットから外して、機外でダイを交換できるようにしたものもある。
上記タレットパンチプレスでは、ダイホルダに対しダイを所定の位置に固定する必要がある。これについては、ばね部材によりダイの側面を横方向から押圧して固定する構成、ダイの側面に設けた凹部にボールプランジャを係合させて固定する構成、ボルト等の締付具で締付け固定する構成等が採用されていた。
特開平11−290970号公報
しかし、ばね部材を用いてダイをダイホルダに固定する構成は、ダイ交換時にばね部材の着脱等の作業が必要となり、ダイ交換の作業工程数が増えるという問題がある。ボールプランジャでダイをダイホルダに固定する構成は、ボールプランジャとダイの凹部との係合を外すために、ダイを下から強い力を押し上げる必要があり、作業時の負担が大きい。ボルトの締付具で固定する構成は、締結具の締め付けや緩める作業を必要とするため、作業が面倒である。
また、プランジャや締付具で固定する構成は、プランジャや締付具がダイ装着部の側壁に位置するので、上タレットと下タレット間の空間をその分占有し狭くすることになり、ダイ交換作業を難しくしている。
この発明の目的は、ダイをダイ保持凹部に確実に着座させ、かつ確実に保持させることができるダイホルダを提供することである。
この発明の他の目的は、ダイクランパを無理なく旋回させることができ、かつダイ接触部によりダイを適正な押圧力で押圧することができるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、ダイ交換等の作業を容易に行え、ダイホルダ上のワークを搬送しやすくすることである。
この発明のダイホルダは、ダイを保持可能なダイ保持凹部を有するダイホルダ本体と、前記ダイ保持凹部内のダイを固定するダイクランパとを備え、このダイクランパは、前記ダイ保持凹部の側方に位置する旋回軸を中心に上下に回動して、前記ダイ保持凹部内に保持されたダイの一方の側面を押圧して他方の側面を前記ダイ保持凹部の内側面に押圧するダイ押圧位置と、このダイ押圧位置よりも上方に回動したダイ解放位置とに位置切換自在であり、前記ダイ押圧位置にある状態で前記ダイの一方の側面に接触するダイ接触部を前記ダイ押圧位置において前記旋回軸よりも下方に位置させたものである。
この構成によれば、ダイクランパは、ダイホルダ本体のダイ保持凹部の側方に位置する旋回軸を中心に上下に回動して、ダイ押圧位置とダイ解放位置とに位置切換する。ダイクランパがダイ押圧位置にある状態では、ダイ接触部がダイ保持凹部内に保持されたダイの一方の側面を押圧して、ダイの他方の側面をダイ保持凹部の内側面に押し付ける。これにより、ダイをダイ保持凹部内に固定する。ダイクランパがダイ押圧位置にある状態でダイ接触部は旋回軸よりも下方に位置するため、ダイクランパがダイ解放位置からダイ押圧位置へ回動する際に、ダイクランパがダイに対して下向きの力を付与し、ダイをダイ保持凹部の底面に当接するように確実に着座させる。ダイがダイ保持凹部の底面から離れるには、前記下向きの力に打ち克つだけの力が必要であるため、外力が作用しない限りダイがダイ保持凹部内で動くことがなく、ダイの着座状態が安定している。
この発明において、前記旋回軸は、前記ダイに対して接近および離反する方向に移動可能であり、ばね部材により前記ダイに接近する方向に付勢されているのが良い。
ダイクランパの旋回軸とダイのダイ接触部が接触する部位との間の水平距離は、ダイ接触部が旋回軸と同じ高さにある所定途中位置で最も長くなる。旋回軸がダイに対して接近および離反する方向に移動可能とすることにより、ダイクランパが上記所定途中位置にあるとき旋回軸をダイに対して離反する方向に退避させ、かつ上記所定途中位置からダイ押圧位置まで回動するとき旋回軸をダイに対して接近する方向に進出させて、ダイクランパを無理なく回動させることができる。また、旋回軸をばね部材によりダイに接近する方向に付勢することにより、旋回軸が所定途中位置よりも下方に位置するダイ押圧位置にあっても、ダイ接触部によりダイを適正な押圧力で押圧することができる。
この発明において、前記ダイクランパは、前記ダイホルダ本体に対し着脱自在であり、前記ダイ押圧位置にある状態で前記ダイホルダ本体の一部分を上から覆い、その状態におけるダイクランパの上面がこのダイクランパに覆われていないダイホルダ本体の部分の上面と同じ高さであるのが良い。
ダイクランパがダイホルダ本体に対し着脱自在であれば、ダイホルダ本体からダイクランパを外して、ダイ保持凹部の周囲に空間を開けることができるため、ダイの着脱作業を容易に行える。そのため、従来のように、下タレット径を上タレット径よりも大きくしたり、上タレットの一部に切欠きを設けたりする必要がない。ダイクランパがダイ押圧位置にある状態でダイホルダ本体の一部分を上から覆うことで、ダイクランパをダイホルダ本体のカバーに兼用できる。ダイクランパがダイホルダ本体の一部分を上から覆う状態で、ダイクランパの上面をこのダイクランパに覆われていないダイホルダ本体の部分の上面と同じ高さにすれば、ダイホルダ本体およびダイクランパの上面に沿ってワークを搬送しやすい。
この発明のダイホルダは、ダイを保持可能なダイ保持凹部を有するダイホルダ本体と、前記ダイ保持凹部内のダイを固定するダイクランパとを備え、このダイクランパは、前記ダイ保持凹部の側方に位置する旋回軸を中心に上下に回動して、前記ダイ保持凹部内に保持されたダイの一方の側面を押圧して他方の側面を前記ダイ保持凹部の内側面に押圧するダイ押圧位置と、このダイ押圧位置よりも上方に回動したダイ解放位置とに位置切換自在であり、前記ダイ押圧位置にある状態で前記ダイの一方の側面に接触するダイ接触部を前記ダイ押圧位置において前記旋回軸よりも下方に位置させたため、ダイをダイ保持凹部に確実に着座させ、かつ確実に保持させることができる。
前記旋回軸は、前記ダイに対して接近および離反する方向に移動可能であり、ばね部材により前記ダイに接近する方向に付勢されている場合は、ダイクランパを無理なく旋回させることができ、かつダイ接触部によりダイを適正な押圧力で押圧することができる。
前記ダイクランパは、前記ダイホルダ本体に対し着脱自在であり、前記ダイ押圧位置にある状態で前記ダイホルダ本体の一部分を上から覆い、その状態におけるダイクランパの上面がこのダイクランパに覆われていないダイホルダ本体の部分の上面と同じ高さである場合は、ダイ交換等の作業を容易に行え、ダイホルダ上のワークを搬送しやすい。
この発明のダイホルダを備えたタレットパンチプレスのタレット部を示す概略斜視図である。 (A)は同タレットパンチプレスのダイホルダの平面図、(B)はその側面図である。 (A)図2(A)のIII−III断面で示すダイホルダおよび下タレットの断面図、(B)はその異なる状態を示す図である。 同ダイホルダのダイクランパを省略して表した部分平面図である。 図4のV−V断面図である。 図4のVI−O−VI断面図で、(A),(B)はそれぞれ異なる状態を示す。 (A)は同ダイホルダのダイクランパを斜め上から見た斜視図、(B)は斜め下から見た斜視図である。 (A)は同ダイホルダのロックピンの斜視図、(B)は操作ピンの斜視図である。 (A)は同ダイホルダの固定ピンの側面図、(B)はその底面図である。 (A)は同ダイホルダのカムブッシュの側面図、(B)はその底面図である。
この発明の一実施形態を図1〜図10と共に説明する。この実施形態のダイホルダはタレットパンチプレスに設けられる。図1に概略構成を示すように、タレットパンチプレスは、上タレット1および下タレット2を有し、上タレット1の円周方向に並ぶ複数のパンチ嵌合孔3内にパンチホルダ4が昇降自在に嵌合している。パンチホルダ4は、パンチ(図示せず)を内蔵した例えば強制引上げ式のものであり、ラムおよびガイド板(図示せず)に係合する断面T字状の頭部4aを有する。下タレット2には、ダイ5を保持するダイホルダ6が設置されている。
図2および図3に示すように、ダイホルダ6は平面形状が例えば略扇形をしており、上面のほぼ中央に、ダイ5を嵌合させるダイ保持凹部7(中心O(図4))が設けられている。ダイ保持凹部7は平面形状が円形で、その底面に続いてスラグ排出を兼ねるスリーブ挿入孔8が下方に延びている。ダイ5は、ダイ保持凹部7に嵌合してスリーブ挿入孔8との段部となる底面上に載った状態で保持される。
ダイ保持凹部7内のダイ5は、クランプ機構10により固定される。クランプ機構10は、通常時にダイホルダ6の上部の外径側部分を構成するダイクランパ11(図7参照)を備える。詳しくは、ダイホルダ6の上部は、ダイ保持凹部7のタレット半径方向の中間部で、ダイホルダ本体6aの上部とダイクランパ11とに分割されている。ダイクランパ11は、ダイホルダ本体6aとは別部材からなり、ダイ保持凹部7のタレット外径側に位置する旋回軸12を中心に旋回して、図2(B)に実線で示すダイ押圧位置Q1と、同図(B)に鎖線で示すダイ解放位置Q2とに位置切換自在である。ダイ押圧位置Q1では、ダイホルダ本体6aの上面とダイクランパ11の上面とが同一高さである。
図4および図5に示すように、旋回軸12は、ダイホルダ6の平面視の中心線CLを挟む両側に配置された一対の個別旋回軸12aからなり、これら個別旋回軸12aに、ダイクランパ11の底面に形成された溝状の旋回案内部13(図3(A))が回動自在に係合している。各個別旋回軸12aは、それぞれ各旋回軸支持ブロック14に支持されている。各個別旋回軸12aは、各旋回軸支持ブロック14と一体に設けられたものであってもよい。旋回軸支持ブロック14は、前記中心線CLと平行にタレット内径側に突出する進退案内軸15を有し、この進退案内軸15は、ダイホルダ本体6aの凸部16に設けられた進退案内孔17に摺動自在に嵌合し、その先端の大径部15aと凸部16との間に、大径部15aの側に付勢する旋回軸用ばね部材18が介在させてある。旋回軸用ばね部材18は、例えば皿ばねである。
上記構成により、旋回軸支持ブロック14は、外力が作用しない状態では凸部16のタレット外径側の面に接し、タレット外径方向の外力が作用したとき旋回軸用ばね部材18の力に抗してタレット外径側へ退避する。すなわち、旋回軸12は、ダイ5に対して接近および離反する方向に移動可能である。旋回案内部13は下方が開口した溝状であるため、ダイクランパ11がダイ解放位置Q2にある状態では、旋回案内部13と旋回軸12との係合を外して、ダイクランパ11をダイホルダ本体6aから取外すことができる。
ダイクランパ11のタレット内径側の端面20は平面形状が半円形であり、ダイクランパ11がダイ押圧位置Q1にある状態で、端面20がダイ保持凹部7内のダイ5の外周に少なくとも一部にほぼ接する状態で嵌合する。図7(B)に示すように、ダイクランパ11のタレット内径側部分には、中心線CLを挟んで2箇所に下方に垂下した垂下部21が設けられており、この垂下部21では端面20の上下寸法が他よりも長くなっている。そして、その垂下部21の端面20の下端に、タレット内径側へ若干量だけ突出する突起状のダイ接触部22が形成されている。図5(A)の部分拡大図に示すように、ダイ接触部22は、例えば垂直断面の形状が円弧状の曲面に形成されている。この実施形態では、垂下部21の円周方向全域にわたってダイ接触部22が形成されているが、部分的にダイ接触部22が形成されていてもよい。ダイクランパ21がダイ押圧位置Q1にある状態で、ダイ接触部22は旋回軸12の中心よりも下方に位置する。図5において、旋回軸12の高さをHで示す。
ダイクランパ11がダイ押圧位置Q1(図5(A))にある状態では、ダイ接触部22がダイ保持凹部7(図2〜図4)内に保持されたダイ5のタレット外径側の側面を押圧して、ダイ5のタレット内径側の側面をダイ保持凹部7の内側面に押し付ける。これにより、ダイ5をダイ保持凹部7内に固定する。ダイクランパ11がダイ押圧位置Q1にある状態でダイ接触部22は旋回軸12よりも下方に位置するため、ダイクランパ11がダイ解放位置Q2からダイ押圧位置Q1へ回動する際に、ダイクランパ11がダイ5に対して下向きの力を付与し、ダイ5をダイ保持凹部7の底面に当接するように確実に着座させる。ダイ5がダイ保持凹部7の底面から離れるには、前記下向きの力に打ち克つだけの力が必要であるため、外力が作用しない限りダイ5がダイ保持凹部7内で動くことがなく、ダイ5の着座状態が安定している。
ダイクランパ11がダイ解放位置Q2からダイ押圧位置Q1へ旋回する過程で、ダイ接触部22が旋回軸12と同じ高さにある所定途中位置Q3(図5(B))を経る。この所定途中位置Q3にあるとき、旋回軸12とダイ5のダイ接触部22が接触する部位との間の水平距離が最も長くなる。旋回軸12はダイ5に対して接近および離反する方向に移動可能であるため、ダイクランパ11が所定途中位置Q3にあるとき旋回軸12をダイ5に対して離反する方向に退避させ、かつ所定途中位置Q3からダイ押圧位置Q1まで回動するとき旋回軸12をダイ5に対して接近する方向に進出させて、ダイクランパ11を無理なく旋回させることができる。また、旋回軸12は旋回軸用ばね部材18によりダイ5に接近する方向に付勢されているため、旋回軸12が所定途中位置Q3よりも下方に位置するダイ押圧位置Q1にあっても、ダイ接触部22によりダイ5を適正な押圧力で押圧することができる。
図3および図6に示すように、下タレット2の上面に前記スリーブ挿入孔8と平面視で同位置にスリーブ嵌合凹部25が設けられており、これらスリーブ挿入孔8およびスリーブ嵌合凹部25にスリーブ26が摺動自在に挿入されている。このスリーブ26は、スリーブ嵌合凹部25に嵌合する嵌合位置P1と、スリーブ嵌合凹部25から外れ下端がダイホルダ支持体である下タレット2の上面と同じ高さまたはそれよりも高い非嵌合位置P2とに位置切換自在である。非嵌合位置P2にある状態では、スリーブ26の上端がダイ保持凹部7の底面よりも高い位置にある。
なお、スリーブ嵌合凹部25の底面に続いてスラグ排出孔27が設けられ、これらスリーブ嵌合凹部25およびスラグ排出孔27で下タレット2を上下に貫通する貫通孔を構成している。スラグ排出孔27は、スリーブ嵌合凹部25よりも縮径されて、スリーブ嵌合凹部25の底面に段部が形成されている。スリーブ26の下端外周は面取りが施されている。
図4および図6に示すように、スリーブ26を非嵌合位置P2の側に付勢する付勢手段30が設けられている。付勢手段30は、スライダ31、押え部材32、および付勢手段用ばね部材33でなる。
スライダ31は、上端に端壁を有する筒状で、ダイホルダ6に設けられた上下案内孔34に沿ってスライド自在であり、下端からスリーブ挿入孔8の中心に向けて突出した係合片31aが、スリーブ26の外周面に形成された係合穴26aに係合している。係合片31aは、上下案内孔34とスリーブ挿入孔8とを連通する上下に長いスリット35に挿通されている。
押え部材32は、ダイホルダ6の下面に設けられた凹部(図示せず)の底面にボルト(図示せず)で下タレット2の上面に固定されたプレート部32aと、このプレート部32aから上方に突出した棒状部32bとでなる。棒状部32bは、スライダ31の中空部内に挿入されている。
付勢手段用ばね部材33は、例えば圧縮コイルばねであり、スライダ31の内周と押え部材32の棒状部32bとの間に設けられ、上端がスライダ31の上端壁に接し、下端が押え部材32のプレート部32aに接している。
このように構成された付勢手段30が、スリーブ26の外周に円周方向ほぼ均等の配置で複数組、例えばこの実施形態では4組設けられている。各付勢手段30により、付勢手段用ばね部材33の弾性反発力がスライダ31を介してスリーブ26の外周に伝えられ、スリーブ26を常に上向き、すなわち非嵌合位置P2の側に付勢している。
また、上記付勢手段30の付勢力に抗してスリーブ26を嵌合位置P1に拘束する拘束手段40が設けられている。拘束手段40は、スリーブ26の外周面に形成されたロック穴26bに先端突部41aが係脱可能なロックピン41(図8(A)参照)を有し、このロックピン41をロック用ばね部材42によりスリーブ26側へ付勢している。ロック用ばね部材42は、例えば圧縮コイルばねである。スリーブ26が嵌合位置P1に位置する状態では、ロック用ばね部材42に付勢されたロックピン41の先端突部41aがスリーブ26のロック穴26bに係合し、スリーブ26を嵌合位置P1に拘束する。
ロックピン41およびロック用ばね部材42は、ダイホルダ6に設けたロックピン挿入孔43に挿入され、このロックピン挿入孔43の開口端にねじ式の栓部材44を装着することで、ロックピン41およびロック用ばね部材42の抜け止めとしている。ロックピン挿入孔43は、後記固定ピン挿入用穴78との干渉を避けるため、ダイホルダ6の中心線CLに対し斜めに設けられている。ロックピン挿入孔43は、中心線CLと平行に設けられていてもよい。
さらに、上記拘束手段40の機能を解除する手動操作式の操作具45が設けられている。操作具45は、操作ピン46、リフトピン47、上昇復帰ばね48、および前記ロックピン41で構成される。
図8(B)に示すように、操作ピン46は、上下に貫通するリフトピン孔49を有する上部の筒状部46aと、この筒状部46aの下端に繋がり下側が開放したU字状の二股部46bとでなり、二股部46bのスリーブ挿通孔8と反対側の端面が、下方に行くに従いスリーブ挿通孔8の側に近づく傾斜面50とされている。また、図8(A)に示すように、前記ロックピン41は、基端付近の円柱状部41bと、中間部から先端にかけての断面縦長の板状部41cとでなり、両部41b,41cの段面が前記傾斜面50に対応する傾斜面51になっている。操作ピン46の二股部46bがロックピン41の板状部41cに跨がり、操作ピン46およびロックピン41のそれぞれの傾斜面50,51が互いに接している。
リフトピン47は、ロックピン41の板状部41cの上に設置され、上部が前記リフトピン孔49に挿入されている。上昇復帰ばね48は、リフトピン47の外周に設けられ、両端がリフトピン47の大径部47aとリフトピン孔49の段面49aとにそれぞれ接している。
通常では、上昇復帰ばね48の作用で操作ピン46が押し上げられている。その状態から、手動操作で操作ピン46を押し込むと、操作ピン46の傾斜面50がロックピン41の傾斜面51を押すことにより、ロックピン41がスリーブ26から離れる側に移動して、ロックピン41の先端突部41aがスリーブ26のロック穴26bから抜ける。それにより、スリーブ26の拘束が解除され、付勢手段30の作用でスリーブ26が非嵌合位置P2へ位置切換する。
図3に示すように、ダイホルダ6の上面はワークを載せて案内するためのテーブル補助とされ、ダイ保持凹部7のタレット内径側に搬送ボール53、外径側にブラシ54が、それぞれ上端をダイホルダ6の上面よりも若干突出させた状態で設けられている。搬送ボール53はベアリングケース55に回転自在に支持され、このベアリングケース55をダイホルダ本体6aに埋め込み状態で設けてある。ブラシ54は、ダイクランパ11に取付けられている。
ダイホルダ6は、ダイホルダ支持体である下タレット2に対して、タレット半径方向の内端部で、ダイホルダ係止機構60により係止されるとともに、ダイ保持凹部7よりもタレット外径側の位置で、ダイホルダ固定機構70により浮き上がり防止状態に固定される。以下、ダイホルダ係止機構60およびダイホルダ固定機構70について詳しく説明する。
ダイホルダ係止機構60は、頭付きの係止ピン61を用いてダイホルダ6の内端を係止する。ダイホルダ6のタレット内径側の端面に内端係合片62が突出しており、その先端に平面形状略U字状の係合切欠63(図2(A))が設けられている。係合切欠63は、開口側がテーパ状に開いている。この係合切欠63は、前記係止ピン61の軸部に嵌合するものであり、係止ピン61の拡径した頭部61aが内端係合片62の上面に係合する。なお、頭部61aは無くてもよい。例えば、係止ピン61の軸部先端は雄ねじ61bに形成され、下タレット2のねじ孔64に螺合させてある。係止ピン61と下タレット2とを、螺合の代わりに、しまり嵌めで結合させてもよい。
ダイホルダ固定機構70は、手動で回し操作する固定ピン71を有する。図9に示すように、固定ピン71は、下部の外周面に螺旋状のカム溝72が設けられている。カム溝72の上位側の端部は、円周方向に沿った水平溝部72aとされている。カム溝72の下位側の端部は、縦溝73を介して固定ピン71の下端面に連通している。カム溝72よりも上方の外周面にはボールプランジャ96(図4)係止用の環状溝74が設けられ、さらにその上方の外周面には止め輪81(図3)装着用の環状溝75が設けられている。固定ピン71の上端は他よりも大径の頭部71aとされ、この頭部71aの端面に、回し操作用の工具、例えば六角レンチを差し込むための六角穴等からなる工具差込み穴76が設けられている。また、頭部71aの周面の1箇所に、固定ピン71の周方向位相を上方から視認することを可能にするマーク溝77が設けられている。
上記固定ピン71は、ダイホルダ本体6aに設けた固定ピン挿入用穴78に上下動自在に挿通される。詳しくは、固定ピン挿入用穴78は上下中間部に縮径部78aを有し、この縮径部78aに固定ピン71の上下中間部が摺動自在に嵌合し、固定ピン71の頭部71aは縮径部78aの上方に位置している。図3(A)のダイホルダ固定状態において、頭部71aと縮径部78aの上側段面Fとの間には、皿ばね79およびスペーサ80が介在している。これら皿ばね79およびスペーサ80は、前記環状溝75に装着した止め輪81により、前記上側段面Fの支えが無い状態(図3(B))で、固定ピン71に落下規制状態で保持されている。
下タレット2には、上に開口する大凹陥部82と、この大凹陥部82の底部から下方に続く小凹陥部83とが設けられ、これら凹陥部82,83にカムブッシュ84が嵌合している。図10に示すように、カムブッシュ84は、前記大凹陥部82(図3)内に位置する本体部84aと、この本体部84aの下端から下方に突出して前記小凹陥部83(図3)に嵌合する凸部84bとでなり、本体部84aから凸部84bにわたって上下に貫通する固定ピン挿入用穴85が設けられている。カムブッシュ84の所定高さの位置に、前記固定ピン挿入用穴85内に突出するキー86が取付けられている。この実施形態の場合、キー86は円柱状の軸部86aと頭部86bとでなるリベット状で、キー取付孔87に例えばしまり嵌めで取付けられ、その軸部86aの先端を固定ピン挿入用穴85内に突出させてある。キー取付孔87は、カムブッシュ84の本体部84aの外周に形成した上下方向溝88から固定ピン挿入用穴85に向けて、水平方向に設けられている。キー86を取付けた状態において、キー86の頭部86bは上下方向溝88内に位置する。
上記カムブッシュ84は、下タレット2の下面から下タレット2を貫通させた固定ボルト90を、カムブッシュ84のねじ孔91に螺着させることにより、ダイホルダ支持体である下タレット2に固定される。その状態において、ダイホルダ側固定ピン挿入用穴78と支持体側固定ピン挿入用穴85とは水平方向に整合している。そのため、ダイホルダ側固定ピン挿入用穴78に挿入された固定ピン71の下部を、支持体側固定ピン挿入用穴85に挿入可能である。
支持体側固定ピン挿入用穴85の下方には、固定ピン71を常に上方に付勢する固定ピン付勢手段92が設けられている。固定ピン付勢手段92は例えば圧縮コイルばねからなり、支持体側固定ピン挿入用穴85に摺動自在に嵌合する上サポート部材93と前記小凹陥部83の底部に設けた下サポート部材94との間に設けられている。上サポート部材93は、下に開口する凹部93a内に固定ピン付勢手段92の上部を収容することで、固定ピン付勢手段92の上部を水平方向に位置ずれしないように保持する。上サポート部材93の上端面は固定ピン71の底面に当接している。上サポート部材93の上部は、前記キー86との干渉を避けるため、下部に比べて縮径されている。下サポート部材94は、上方に突出する軸芯部94aを固定ピン付勢手段92の下部に挿入することで、固定ピン付勢手段92の下部を水平方向に位置ずれしないように保持する。
また、図3および図4に示すように、ダイホルダ本体6aの側面からダイホルダ側固定ピン挿入用穴78の縮径部78aの周面に貫通するねじ孔95が設けられ、このねじ孔95に、前記環状溝74に先端のボールを係脱自在にボールプランジャ96が設けられている。
ダイホルダ6を下タレット2に取付けるに際しては、始めに、ダイホルダ支持体である下タレット2に対して、ダイホルダ6のタレット半径方向の内端部をダイホルダ係止機構60により係止する。この状態で、ダイホルダ6は、下タレット2の上面に沿って、係止ピン61を中心に旋回可能かつ係合切欠63の長手方向に沿ってスライド可能である。ダイホルダ6からダイクランパ11を取外し、目視で確認しながら、上記旋回およびスライドをさせてダイホルダ6を位置決めする。ダイホルダ側固定ピン挿入用穴78と支持体側固定ピン挿入用穴85とが水平方向に整合した状態となれば、ダイホルダ6が位置決めされたことになる。
次いで、ダイホルダ側固定ピン挿入用穴78に、固定ピン71を上方から挿入する。固定ピン71は、予めダイホルダ側固定ピン挿入用穴78に挿入されていてもよい。さらに、固定ピン71の頭部71aに設けたマーク溝77を所定の周方向に向けることで、固定ピン71の周方向位相を整える。これにより、ダイホルダ固定機構70が図3(B)の状態になる。すなわち、固定ピン71の底面が上サポート部材93の上端面に当接し、固定ピン71の縦溝73の直下にキー86が位置する。
そして、固定ピン71の工具差込み穴76に六角レンチ等の回し操作用の工具(図示せず)を差し込み、固定ピン71を少し下方に押し下げてから、工具を用いて固定ピン71を所定方向に回す。この一連の操作により、相対的に、キー86が、固定ピン71の縦溝73から螺旋状のカム溝72に入り、カム溝72の下位側の端部から上位側の端部へ移動する。それに伴い、固定ピン付勢手段92の付勢力に抗して、固定ピン71が下方へ変位する。カム溝72の上位側の端部は水平溝部72aになっているので、この水平溝部72aでキー86が安定保持され、固定ピン71もこの位置で安定する。このときのダイホルダ固定機構70の状態が、図3(A)の押圧固定状態である。この押圧固定状態では、固定ピン71の頭部71aが、皿ばね79およびスペーサ80を介して、ダイホルダ6の前記上側段面Fを押圧することで、下タレット2に対してダイホルダ6を浮き上がり防止状態に固定する。
ダイホルダ6を下タレット2から外す際には、固定ピン71の工具差込み穴76に差し込んだ工具(図示せず)を、取付時と逆方向に回して、キー86をカム溝72から外れる側へ移動させる。キー86がカム溝72の下位側の端部までくると、カム溝72によるキー86の上下移動規制が無くなるので、固定ピン付勢手段92の付勢力により、固定ピン71が持上げられて図3(B)の解除状態になる。この解除状態では、固定ピン71の下端が下タレット2の上面と同じかそれよりも高い位置にある。また、固定ピン71の頭部71aがダイホルダ側固定ピン挿入用穴78の上端よりも上に突出しているため、ダイホルダ側固定ピン挿入用穴78からの固定ピン71に抜き取りが容易である。この状態で、ボールプランジャ96を進出させて固定ピン71の環状溝74に係合させれば、固定ピン71を図3(B)の高さに安定して保持させることができる。
ダイホルダ固定機構70は上記のように構成されたものであり、次のように言い換えることができる。すなわち、このダイホルダ固定機構70は、ダイ5を保持するダイホルダ6にダイホルダ側固定ピン挿入用穴78を設け、前記ダイホルダ6を支持するダイホルダ支持体(下タレット)2に支持体側固定ピン挿入用穴85を設け、両固定ピン挿入用穴78,85が水平方向に整合した状態で固定ピン71を挿入し、この固定ピン71により、ダイホルダ6をダイホルダ支持体2に押圧固定するダイホルダ固定機構であって、前記固定ピン71は、ピン軸周りに回転することにより、ダイホルダ6をダイホルダ支持体2に対して押圧固定状態とその解除状態とに切換自在とされるものであり、前記ダイホルダ支持体2の、支持体側固定ピン挿入用穴85の下方に前記押圧固定状態で固定ピン71を常に上方に付勢する固定ピン付勢手段92を設け、前記解除状態になった固定ピン71を持上げるように構成されている。
なお、この実施形態のダイホルダ固定機構70は、固定ピン71に設けた螺旋状のカム溝72と、このカム溝72に係合するキー86との組み合わせで、固定ピン71によりダイホルダ6をダイホルダ支持体である下タレット2に固定する構成であるが、上記固定ピン71を用いずに、一般的なボルトでダイホルダ6を下タレット2に固定する構成としてもよい。
上記構成のダイホルダ取付構造におけるダイ交換作業について説明する。まず、図6(A)の状態から、ダイクランパ11をダイ解放位置Q2(図5(A))に旋回させる。それより、ダイクランパ11のダイ接触部22によるダイ保持凹部7内のダイ5に対する押圧が無くなり、ダイ5が解放状態となる。さらに、ダイホルダ本体6aからダイクランパ11を外せば、ダイ保持凹部7の周囲に空間を開けることができるため、以後のダイ交換作業を容易に行える。
次いで、手動操作で操作具45の操作ピン46を押し込む。それにより、図6(B)のように、拘束手段40のロックピン41の先端突部41aがスリーブ26のロック穴26bから抜けて、スリーブ26の拘束が解除される。スリーブ26は、付勢手段30の作用で非嵌合位置P2へ位置切換する。スリーブ26の外周に複数組の付勢手段30が設けられているため、スリーブ26に対し円周方向にほぼ均等な付勢力を付与することができ、嵌合位置P1から非嵌合位置P2への位置切換を円滑に行わせることができる。非嵌合位置P2へ位置切換したスリーブ26によって、ダイ保持凹部7内のダイ5が押し上げられる。そのため、ダイホルダ6の内部あるいは下タレット2の下方に手や工具類を差し入れて面倒な作業をすることなく、ダイ5を手で簡単に取り出すことができる。操作ピン46から手を離すと、上昇復帰ばね48の作用で操作ピン46が押し上げられた状態に復帰する。その状態では、ロック用ばね部材42に押されたロックピン41の先端凸部41aがスリーブ26のロック穴26bの直下に位置する外周面に当接した状態となる。
新しいダイ5を装着する場合は、非嵌合位置P2にあるスリーブ26の上にダイ5を載せ、ダイ5を下方に押してダイ保持凹部7の底面に接触させる。それに伴い、スリーブ26が嵌合位置P1まで押し下げられる。すると、スリーブ26のロック穴26bにロックピン41の先端突部41aが係合し、スリーブ26が嵌合位置P1に拘束される。ダイクランパ11が取外されている場合はダイホルダ本体6aにダイクランパ11を装着してから、ダイクランパ11をダイ押圧位置Q1(図5(A))に旋回させる。前述したように、旋回の過程でダイクランパ11がダイ5に対して下向きの力を付与するため、ダイ5をダイ保持凹部7の底面に当接するように確実に着座させることができる。ダイクランパ11をダイ押圧位置Q1に位置する図6(A)の状態では、ダイクランパ11のダイ接触部22がダイ保持凹部7内にあるダイ5のタレット外径側の側面を押圧して、ダイ5のタレット内径側の側面をダイ保持凹部7の内側面に押し付ける。これにより、ダイ5がダイ保持凹部7内に固定される。
また、ダイ5の交換を、下タレット2から外したダイホルダ6に対して機外で行なってもよい。その場合、ダイクランパ11をダイ解放位置Q2(図5(A))にしてダイホルダ本体6aから外してから、ダイホルダ固定機構70による固定およびダイホルダ係止機構60による係止を解除して、ダイホルダ6を下タレット2から外す。この状態では、スリーブ26が非嵌合位置P2にあって、その下端が下タレット2のスリーブ嵌合凹部25から抜けているので、ダイホルダ6を下タレット2の上面に沿って自在に移動させられる。そのため、下タレット2に対するダイホルダ6の着脱作業が容易である。
ダイクランパ11はダイホルダ本体6aのカバーを兼用し、ダイクランパ11がダイ押圧位置Q1にある状態で、ダイホルダ本体6aに設けられている操作ピン46および固定部材73を上から覆っているため、これらに埃や異物が付着することを防止できる。また、ダイクランパ11の上面が、このダイクランパ11に覆われていないダイホルダ本体6aの部分の上面と同じ高さであるため、ダイクランパ11をワーク搬送のテーブル補助として利用できる。具体的には、ダイホルダ本体6aに設けられた搬送ボール53とダイクランパ11に設けられたブラシ54に案内されて、ワークが搬送される。
このダイホルダ6の下タレット2への取付構造は、スリーブ26を嵌合位置P1と非嵌合位置P2とに位置切換するだけで、ダイホルダ支持体である下タレット2に対するダイホルダ6の位置決めとその解除を行うことができる。ボルト等の締結具を用いないため、下タレット2に対するダイホルダの着脱が容易で、かつ構造の簡略化を図れる。直径の大きいスリーブ26をスリーブ嵌合凹部8に嵌合させることで、ダイホルダ6のスライドを拘束するため、下タレット2の上面に沿う方向の位置決め精度が高い。スリーブ26を非嵌合位置P2にすると、スリーブ26の上端がダイホルダ6のダイ保持凹部7の底面よりも高い位置になり、ダイ保持凹部6に保持されているダイ5がスリーブ26によって押し上げられるため、ダイホルダ6に対するダイ5の着脱が容易である。スリーブ26を常に非嵌合位置P1の側に付勢する付勢手段30が設けられているため、外力を与えなくてもスリーブ26を嵌合位置P1から非嵌合位置P2へ位置切換することができ、作業を簡素化できる。
ダイホルダ6をダイホルダ支持体である下タレット2の上面と直交する方向に移動させずに位置決めできるため、上タレット1の下面とダイ5の上面との間が狭い場合でも、下タレット2に対しダイホルダ6を着脱することができる。また、ダイクランパ11をダイホルダ本体6aから外すことで、ダイ保持凹部7の周囲に空間を開けることができるため、ダイホルダ6に対するダイ5の着脱作業を容易に行える。そのため、従来のように、下タレット2の径を上タレット1の径よりも大きくしたり、上タレット1の一部に切欠きを設けたりする必要がなく、機械寸法の小型化、ならびに無駄スペースの排除を実現できる。
5…ダイ
6…ダイホルダ
6a…ダイホルダ本体
7…ダイ保持凹部
10…クランプ機構
11…ダイクランパ
12…旋回軸
18…旋回軸用ばね部材
22…ダイ接触部
70…ダイホルダ固定機構
71…固定ピン
78…ダイホルダ側固定ピン挿入用穴
85…支持体側固定ピン挿入用穴
92…固定ピン付勢手段
Q1…ダイ押圧位置
Q2…ダイ解放位置
Q3…所定途中位置

Claims (3)

  1. ダイを保持可能なダイ保持凹部を有するダイホルダ本体と、前記ダイ保持凹部内のダイを固定するダイクランパとを備え、
    このダイクランパは、前記ダイ保持凹部の側方に位置する旋回軸を中心に上下に回動して、前記ダイ保持凹部内に保持されたダイの一方の側面を押圧して他方の側面を前記ダイ保持凹部の内側面に押圧するダイ押圧位置と、このダイ押圧位置よりも上方に回動したダイ解放位置とに位置切換自在であり、前記ダイ押圧位置にある状態で前記ダイの一方の側面に接触するダイ接触部を前記ダイ押圧位置において前記旋回軸よりも下方に位置させた、
    ダイホルダ。
  2. 前記旋回軸は、前記ダイに対して接近および離反する方向に移動可能であり、ばね部材により前記ダイに接近する方向に付勢されている請求項1記載のダイホルダ。
  3. 前記ダイクランパは、前記ダイホルダ本体に対し着脱自在であり、前記ダイ押圧位置にある状態で前記ダイホルダ本体の一部分を上から覆い、その状態におけるダイクランパの上面がこのダイクランパに覆われていないダイホルダ本体の部分の上面と同じ高さである請求項1または請求項2記載のダイホルダ。
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