JPH0744455U - ダイホルダ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンタッチ操作で簡単且つ迅速に金型の交換
作業を行なうことを可能ならしめ、以て作業効率を大幅
に向上させ得るタレットパンチプレス等におけるダイホ
ルダ−を提供することを目的とする。 【構成】 金型を抱持する一対の抱持部材１、２を設
け、一方の抱持部材２はベ−ス等に固定状態にし、他方
の抱持部材１は、前記ベ−ス等に固定される支持部材７
にスプリング８を介して取り付けられ、一端部が前記他
方の抱持部材１と支持部材７のいずれかに固定されたガ
イドバ−１０の他端部を、前記ガイドバ−１０が固定さ
れない側の部材に摺動自在に挿通して成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はダイホルダ−、より詳細には、タレットパンチプレスのように、多数 の比較的小型の金型を用いる装置において、金型を簡単に脱着可能に抱持するダ イホルダ−に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

上記タレットパンチプレス等に用いられている従来のダイホルダ−は、図４及 び図５に示されるように、２分割された抱持部材２１、２２と、ベ−ス２３にボ ルト止めされる押圧部材２４とから成る。押圧部材２４に押圧される一方の抱持 部材２１の押圧部材当接面２５は斜面にされ、押圧部材２４の押圧面もそれに対 応する斜面にされる。普通抱持部材２２の方はベ−ス２３に固定され、抱持部材 ２１との間に金型２８を挾んだ後押圧部材２４を抱持部材２１に当接させ、ボル ト２６をネジ込んでいく。

【０００３】 押圧部材２４と抱持部材２１とは斜面で接しており、且つ、ボルト２６は抱持 部材２１の方向に斜めにネジ込まれるため、押圧部材２４はベ−ス２３上を滑り つつ抱持部材２１を押圧し、抱持部材２２に密着させる。抱持部材２１、２２の 突合せ面には、通例係合性を高めるために段部２７が形成される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のダイホルダ−においては、金型２８の交換、洗浄等のために金型を 脱着するに際してボルト２６を緩め、ないし、外すことによって押圧部材２４を ずらす操作を行なわなければならないが、その操作に要する時間は１つの金型に ついて約１分である。金型の数が数個の場合にはそれ程の問題は起きないが、タ レットパンチプレスのように金型の数が１０個以上にもなる装置においては、そ の作業に多くの時間を費やすことになり、作業が煩わしいだけでなく、作業効率 に与える影響を無視できなくなる。

【０００５】 本考案はかかる従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、ワンタ ッチ操作で簡単且つ迅速に金型の交換作業を行なうことを可能ならしめ、以て作 業効率を大幅に向上させ得るタレットパンチプレス等におけるダイホルダ−を提 供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、金型を抱持する一対の抱持部材を設け、一方の抱持部材はベ−ス等 に固定状態にし、他方の抱持部材は、前記ベ−ス等に固定される支持部材にスプ リングを介して取り付けられ、一端部が前記他方の抱持部材と支持部材のいずれ かに固定されたガイドバ−の他端部を、前記ガイドバ−が固定されない側の部材 に摺動自在に挿通して成るダイホルダ−、を以て上記課題を解決した。

【０００７】

【作 用】

固定状態の一方の抱持部材に対し、ガイドバ−に沿って可動状態の他方の抱持 部材がスプリングに押圧されることにより、両部材は常時密着状態となり、その 状態において金型を確固と抱持する。スプリングの押圧力に抗して抱持部材を移 動させることによりホルダ−を開くことができ、その状態で金型を脱着する。

【０００８】

【実施例】

本考案の好ましい実施例を添付図面（図１乃至図３）に依拠して説明する。 図１は、金型脱着に際してホルダ−を開いた際の平面図、図２は金型抱持時の 側面図、そして図３は、一例として本考案に係るダイホルダ−をタレットパンチ プレスに利用した状態を示す縦断面図である。

【０００９】 図中１、２は一対の抱持部材で、それぞれ内側にホ−ルドする金型３に対応す る形状の凹陥部４が形成される。好ましくは抱持部材１、２の突合せ面に、両者 の係合関係を密にさせるための段部５が形成される。通例、一方の抱持部材２は ベ−ス６上に固定される。

【００１０】 ７は、一対のスプリング８を介して抱持部材１を取付けた支持部材で、ボルト ９によってベ−ス６に固定される。１０は各スプリング８の外側に配置されたガ イドバ−で、その一端部が抱持部材１又は支持部材７のいずれか一方の側に固定 され、その他端部は抱持部材１又は支持部材７の他方の側に、摺動可能に挿し込 まれる。

【００１１】 上記構成において、スプリング８は常時抱持部材１を抱持部材２に密着させる べく押圧するよう作用し、抱持部材１はガイドバ−１０にガイドされて抱持部材 ２側に移動し、両抱持部材１、２間において金型３を確固と抱持する。金型３の 取り外しに際しては、片手で抱持部材１を持ち、スプリング８の押圧力に抗して 抱持部材１を移動させることにより金型３を解放すればよい。その状態（図１に 示す状態）において金型３の脱着が可能であり、金型３装填後抱持部材１から手 を離すと、スプリング８の作用で抱持部材１が移動し、上記のように金型３をホ −ルドする。この場合、金型の脱着に要する時間は２０秒程である。

【００１２】 なお、図３における１１は打ち抜かれるワ−ク、１２は上タレット、１３はポ ンチ、１４はハンマ−である。また、１５はスライダ−、１６はスライダ−ガイ ド、１７は圧縮空気供給口である。これらの構成及び作用は本願考案と直接は関 係ないので、説明を略す。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上述した通りであるから、簡易な構造であって、金型の脱着操作を極 めて簡単且つ迅速に行なうことができ、作業効率を大幅に向上させ得る効果があ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例においてホルダ−を開いた状
態の平面図である。

【図２】 本考案の実施例において金型を抱持した状態
の側面図である。

【図３】 本考案に係るダイホルダ−をタレットパンチ
プレスに取り付けた状態を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１ 抱持部材 ２ 抱持部材 ３ 金型 ４ 凹陥部 ５ 段部 ６ ベ−ス ７ 支持部材 ８ スプリング ９ ボルト 10 ガイドバ−

【手続補正書】

【提出日】平成７年４月２６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例においてホルダーを開いた状
態の平面図である。

【図２】 本考案の実施例において金型を抱持した状態
の側面図である。

【図３】 本考案に係るダイホルダーをタレットパンチ
プレスに取り付けた状態を示す縦断面図である。

【図４】 従来のダイホルダーの分解斜視図である。

【図５】 従来のダイホルダーの金型抱持時の側面図で
ある。

【符号の説明】 １ 抱持部材 ２ 抱持部材 ３ 金型 ４ 凹陥部 ５ 段部 ６ ベース ７ 支持部材 ８ スプリング ９ ボルト １０ ガイトバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金型を抱持する一対の抱持部材を設け、
   一方の抱持部材はベ−ス等に固定状態にし、他方の抱持
   部材は、前記ベ−ス等に固定される支持部材にスプリン
   グを介して取り付けられ、一端部が前記他方の抱持部材
   と支持部材のいずれかに固定されたガイドバ−の他端部
   を、前記ガイドバ−が固定されない側の部材に摺動自在
   に挿通して成るダイホルダ−。