JP2009297798A - 工作機械の自動工具交換装置 - Google Patents

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Akihiro Mochizuki
昭博 望月
Keigo Tada
圭吾 多田
Takayuki Masui
隆之 増井
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Abstract

【課題】切り屑や切削液の浸入によって付勢ピンが正常に作動しない時でも、工具が脱落しないようにしたものである。
【解決手段】工具交換アーム2が把持位置に向かって更に回転すると、工具Tが可動グリップ33の当接部332に当接して、可動グリップ33を枢動ピン32の回りに時計方向に揺動させる。その結果、工具交換アーム2が把持位置まで90度回転を完了すると、リンク機構6を介して、付勢ピン41が強制的に把持位置に引き出され(前進)、付勢ばね412の付勢力で、固定グリップ31と可動グリップ33により工具Tを把持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械の自動工具交換装置に関する。特に、工具を自動的に交換するための工具交換アームを備えた工作機械の自動工具交換装置に関する。
自動工具交換装置の工具交換アームは、主軸のテーパ穴に装着された工具、及び、次工程用工具の両方を工具交換アームの両端に形成された工具把持部で把持し、上記テーパ穴と工具との嵌合をドローバーを押してアンクランプする。次に、この工具交換アームを軸方向に移動させて工具を引き抜き、180度回転させ、再び元の位置まで軸方向に移動させることにより、次工程用工具を主軸に装着するようにしている。
このような工具交換アームでは、工具交換動作中に工具が工具把持部から脱落するのを防止するために、工具把持部を工具把持状態にロックする工具ロック機構が設けられている。このような工具ロック機構を有する工具交換アームとして、特許文献1に記載された工具交換アームがある。図5は特許文献1の工具交換アームを示し、一部を断面した平面図、図6は図5の工具交換アームの一部を断面した側面図である。
図5、及び図6に示すように、特許文献1の工具交換アームは、図示しない工作機械の機体に回転可能かつ軸方向移動可能に支持された中心軸1と、中心軸1の下端に固定された工具交換アーム2と、工具交換アーム2の両端の工具把持部3を工具把持状態にロックする一対の工具ロック機構4とから構成されている。工具交換アーム2は板状で、その両端に上記工具把持部3が形成されている。この工具把持部3は、工具交換アーム2の先端に形成された略半円弧状の固定グリップ31と、この固定グリップ31に対向し、枢動ピン32の回りに揺動可能に配設された可動グリップ33とで構成されている。
工具ロック機構4は、可動グリップ33を工具把持位置に付勢するための付勢ピン41と、付勢ピン41の後退動を阻止、又は許容するロックピン42と、ロックピン42の軸方向位置を切り換えるロック解除ロッド43と、で構成されている。付勢ピン41は、ガイド穴411内に直線移動可能に挿入されている。このガイド穴411は上記工具交換アーム2に、中心軸1と直交する方向に延び、かつ上記可動グリップ33と対向するように形成されている。
また、この付勢ピン41は、付勢ばね412で外方(中心軸1の半径方向)に付勢されており、これにより付勢ピン41の先端の押圧面414が可動グリップ33に常時当接して、上記可動グリップ33を把持方向(可動グリップ33を、枢動ピン32回りに図5に示す時計方向に揺動)に付勢している。ガイド穴411の左端開口部には、ダストシール415が挿入され、切り屑、切削液等が、付勢ピン41とガイド穴411との隙間から浸入するのを防止している。
上記ロックピン42は、図6の上端側から、小径で丸棒状の押圧ロッド421、大径で傾斜面と円柱面を有するロック円柱部422、中径で中空のガイド円筒部423の順で構成されている。ロック円柱部422は、ガイド穴424内に摺動自在に挿入されている。このガイド穴424は、上記工具交換アーム2に中心軸1と平行な方向に延び、工具交換アーム2の上面21と下面22に貫通して形成されている。
工具交換アーム2の上面21には、ガイド穴424に内嵌して上カバー425が固定され、工具交換アーム2の下面22には、ガイド穴424に内嵌して下カバー426が固定されている。この上カバー425に、ロックピン42の押圧ロッド421が摺動自在に内嵌し、下カバー426に、ロックピン42のガイド円筒部423が摺動自在に内嵌している。
また、この下カバー426の底面とガイド円筒部423との間には付勢ばね427が配設されている。これによりロックピン42は、中心軸1の軸方向に平行に、図6の上方に向かって付勢されている。また、ロック円柱部422外周の傾斜面と円柱面は、付勢ピン41の右端の押圧面413に摺接可能になっている。図6で、中心軸1が軸方向の上昇端に位置する時に、ロック解除ロッド43がロックピン42の押圧ロッド421の上端に当接(接触)して、ロックピン42を下方に移動し、ロックピン42をアンロック位置に押し込む。
工具交換時に、中心軸1が軸方向の上昇端に位置すると、ロックピン42の押圧ロッド421がロック解除ロッド43によってアンロック位置に押し込まれており、そのため付勢ピン41は、把持解除位置まで後退動可能になっている。なお、この場合、付勢ピン41は付勢ばね412の付勢力によって把持位置に前進している。
この状態で、工具交換アーム2が把持位置に回転を開始すると、工具Tが可動グリップ33の把持突起331に当接して、可動グリップ33が枢動ピン32回りに反時計方向に少し揺動し、付勢ピン41が若干後退し、工具Tの把持動作を開始する。工具交換アーム2が把持位置まで90度回転を完了すると、付勢ピン41が付勢ばね412の付勢力によって把持位置に前進し、可動グリップ33を枢動ピン32回りに時計方向に少し揺動させて、付勢ばね412の付勢力(バネ力)で、固定グリップ31と可動グリップ33により工具Tを把持する。
次に、図6に示す主軸5内のドローバー(図示せず)が工具Tを押し出して、工具Tと主軸5との嵌合が解除されると、中心軸1が下降する(図示上)。この中心軸1の下降により、ロックピン42の押圧ロッド421の上端がロック解除ロッド43の下端から離れ、付勢ばね427の付勢力によって、ロックピン42が上昇する。すると、ロック円柱部422の外周の円柱面が付勢ピン41の後端面(図示上の右端)である押圧面413に摺動しながら接して、付勢ピン41の後退動を阻止し、工具把持部3のロックが完了する。
そして、工具Tを把持し、かつ工具把持部3がロックされた状態で、工具交換アーム2が180度回転し、上記元の位置に上昇し、これにより次の工具Tは主軸5のテーパ穴に挿入嵌合される。上記元の位置への上昇により、ロックピン42の押圧ロッド421がロック解除ロッド43によって下方に押し込まれ、付勢ピン41のロックが解除されて、付勢ピン41、可動グリップ33は後退動可能となる。
最後に、工具交換アーム2が元の待機位置に90度回転する。この場合、上述のように工具把持部3のロックが解除されているため、工具交換アーム2の工具把持部3は工具Tから容易に外れることができる。このような従来の工具交換アームの工具ロック機構では、ダストシール415があっても、長期間の使用によって、切り屑、切削液が付勢ピン41とガイド穴411との隙間から浸入することがあり、付勢ピン41とガイド穴411との摺動面や付勢ばね412が腐食することがある。
すると、工具交換アーム2が把持位置に回転して、固定グリップ31と可動グリップ33により工具Tを把持した時に、付勢ピン41が把持位置に前進せず、可動グリップ33が枢動ピン32の回りに時計方向に揺動しないため、工具把持部3のロックが完了しない状態が生じる。その状態で、主軸5内のドローバーが工具Tを押し出して、工具Tの主軸5との嵌合を解除し、中心軸1が下降すると、工具Tが工具把持部3から脱落して加工が中断し、機械稼働率が低下する不具合が生じていた。
特開平6−179142号公報
本発明の目的は、切り屑、切削液等の浸入によって付勢ピンが正常に作動しない時でも、工具が脱落しないようにした工作機械の自動工具交換装置を提供することである。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の工作機械の自動工具交換装置の発明は、
機械加工のための工具を自動で交換するための工作機械の自動工具交換装置において、
前記自動工具交換装置の機体に回転及び前記回転軸線方向に移動可能に支持された工具交換アーム(2)と、
前記工具交換アーム(2)の端部に配置された固定グリップ(31)と、
前記工具交換アーム(2)の端部に枢動ピン(32)回りに揺動可能に設けられ、前記固定グリップ(31)との間で前記工具(T)を把持する可動グリップ(33)と、
前記工具交換アーム(2)に直線移動可能に設けられ、前記可動グリップ(33)に一端が連結されて、前記可動グリップ(33)を前記工具(T)を把持する方向に常時付勢する付勢ピン(41)と、
前記工具交換アーム(2)が前記工具(T)を把持する位置に回転して、前記固定グリップ(31)と前記可動グリップ(33)との間で前記工具(T)を把持するとき、前記工具(T)に当接して、前記可動グリップ(33)を前記工具(T)を把持する方向に揺動させ、かつ前記付勢ピン(41)の前記付勢により前記工具(T)を把持する方向に強制的に直線移動させるために、前記可動グリップ(33)に形成された当接部(332)とを備えたことを特徴とする。
第2番目の工作機械の自動工具交換装置の発明は、第1番目の発明の工作機械の自動工具交換装置において、前記工具(T)を把持するとき、前記工具(T)に最初に当接して、前記可動グリップ(33)による前記工具(T)の把持を開放する方向に揺動させ、かつ前記付勢ピン(41)の前記付勢に抗して前記工具(T)を開放する方向に強制的に直線移動させるために、前記可動グリップ(33)に形成された把持突起(331)とを備えたことを特徴とする。
第3番目の工作機械の自動工具交換装置は、第1又は2番目の発明の工作機械の自動工具交換装置において、前記工具交換アーム(2)には、前記付勢ピン(41)の他端に当接して前記付勢ピン(41)を工具把持状態にロックするロックピン(42)が設けられていることを特徴とする。
第4番目の工作機械の自動工具交換装置は、第1又は2番目の発明の工作機械の自動工具交換装置において、前記可動グリップ(33)と前記付勢ピン(41)との連結部(6,44)は、前記可動グリップ(33)の揺動動作を前記付勢ピン(41)の直線移動に変換するリンク機構(6)であることを特徴とする。
第5番目の工作機械の自動工具交換装置の発明は、第4番目の発明の工作機械の自動工具交換装置において、前記リンク機構(6)は、前記可動グリップ(33)及び前記付勢ピン(41)に、揺動自在に連結されたリンクプレート(61)であることを特徴とする。
本発明の工作機械の自動工具交換装置は、切り屑や切削液の浸入によって付勢ピンが正常に作動しない時でも、工具交換アームの工具把持動作で、付勢ピンを工具把持方向に強制的に移動させるため、可動グリップが固定グリップとの間で工具を確実に把持するため、工具の脱落を防止することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1、は本発明の実施の形態である工具交換アームを示し、この一部を断面した平面図である。図2は、図1の工具交換アームの一部を断面した側面図である。図3は、工具交換アームの工具把持動作の途中の状態を示したものであって、この工具交換アームの一部を断面した平面図である。具体的には、工具交換アーム2の可動グリップ33が反時計方向に揺動し(図示上)、付勢ピン41が押し込まれようとする状態を示す。
図4は、工具交換アームの工具把持動作が完了した状態を示し、一部を断面した平面図であって、可動グリップが時計方向に揺動し、付勢ピンが引き出された状態を示す。図1から図4に示すように、本発明の実施の形態の工具交換アーム2は、図示しない工具主軸が立型の工作機械、自動工具交換装置等の機体に、回転可能かつその回転軸線方向に移動可能に支持されている。従って、この自動工具交換装置の工具交換アーム2の機構は、中心軸1と、中心軸1の下端に固定された工具交換アーム2と、工具交換アーム2の両端の工具把持部3を工具把持状態にロックする一対の工具ロック機構4とから構成されている。
工具交換アーム2は板状で、その両端に上記工具把持部3が形成されている。図1から図4では、工具交換アーム2の一端の工具把持部3だけを示し、他端の工具把持部3は省略している。この工具把持部3は、工具交換アーム2の先端に形成された略半円弧状の固定グリップ31と、この固定グリップ31に対向し、枢動ピン32の回りに揺動可能に配設された可動グリップ33とで構成されている。なお、ストッパピン34は、可動グリップ33の把持方向への揺動位置を規制するピンである。
可動グリップ33には、固定グリップ31との間で工具Tを挟持する把持突起331と、枢動ピン32を挟んで、把持突起331と対向する位置、即ち枢動ピン32を中心として、所定角度を置いて形成された当接部332とが形成されている。工具交換アーム2が把持位置に回転すると、まず工具Tが把持突起331に当接して、可動グリップ33を枢動ピン32の回りに反時計方向(図4の図示上)に強制的に揺動させ、その後、当接部332が工具Tに当接し、可動グリップ33を枢動ピン32の回りに時計方向に強制的に揺動させる。
工具ロック機構4は、可動グリップ33を工具把持位置に付勢する付勢ピン41と、付勢ピン41の後退動を阻止、又は許容するロックピン42と、ロックピン42の軸方向位置を切り換えるロック解除ロッド43と、で構成されている。付勢ピン41は、ガイド穴411内で直線方向に移動可能に挿入されている。このガイド穴411は上記工具交換アーム2内で、中心軸1と直交する方向に延び、かつ上記可動グリップ33と対向するように形成されている。
また、この付勢ピン41は、付勢ばね412で外方に付勢されている。付勢ピン41の左端には、連結ボルト44がねじ込まれ、連結ボルト44のねじ込み長さを調整した後、ナット45によって付勢ピン41の左端に、連結ボルト44が固定されている。連結ボルト44の左端の頭部441が、可動グリップ33とリンク機構6によって連結されている。リンク機構6は、頭部441と可動グリップ33を図2の上下方向から挟み込む2枚のリンクプレート61、61と、このリンクプレート61、61の両端を頭部441と可動グリップ33に、揺動可能に連結する2本の円柱状のピン62、62と、で構成されている。
このリンク機構6は、可動グリップ33の揺動動作を付勢ピン41の直線移動に変換するものである。このために、この付勢ピン41と可動グリップ33とは、リンク機構6で連結されている。即ち、連結ボルト44の左端が可動グリップ33に、リンク機構6で屈曲可能に連結され、可動グリップ33を把持方向、言い換えると、可動グリップ33を枢動ピン32回りに時計方向(図示上)に揺動可能に常時付勢している。ガイド穴411の左端開口部には、ダストシール415が挿入され、切り屑や切削液が、付勢ピン41とガイド穴411との隙間から浸入するのを防止している。
ロックピン42は、図2の上端側から、小径で丸棒状の押圧ロッド421、大径で傾斜面と円柱面を有するロック円柱部422、中径で中空のガイド円筒部423の順で、同軸で構成されている。ロック円柱部422は、ガイド穴424内でその中心軸線方向に摺動自在に挿入されている。このガイド穴424は上記工具交換アーム2に、中心軸1の中心線と平行な方向に延び、工具交換アーム2の上面21と下面22に貫通して形成されている。
工具交換アーム2の上面21には、上カバー425がガイド穴424内に挿入して固定配置されている。また、工具交換アーム2の下面22には、下カバー426がガイド穴424内に挿入して固定配置されている。この上カバー425の貫通孔には、ロックピン42の押圧ロッド421が摺動自在に挿入されている。下カバー426の穴には、ロックピン42のガイド円筒部423が摺動自在に挿入されている。
また、この下カバー426の底面とガイド円筒部423との間には、付勢ばね427が挿入されて配置されている。これによりロックピン42は、中心軸1の軸方向に平行に、図2の上方に向かって付勢されている。また、ロック円柱部422の外周に形成された傾斜面と円柱面は、付勢ピン41の右端(後端)の押圧面413に摺動可能である。図2に示すように、中心軸1が軸方向の上昇端に位置する時に、ロック解除ロッド43がロックピン42の押圧ロッド421の上端に当接して、ロックピン42を下方に移動し、ロックピン42をアンロック位置に押し込む。
工具交換時に、中心軸1が軸方向の上昇端に位置すると、ロックピン42の押圧ロッド421がロック解除ロッド43によってアンロック位置に押し込まれており、そのため付勢ピン41は、把持解除位置まで後退動可能になっている。なお、この場合、付勢ピン41は付勢ばね412の付勢力によって把持位置に前進し、可動グリップ33が枢動ピン32回りに時計方向に揺動し、ストッパピン34に接触して停止している。
図3に示すように、この状態で工具交換アーム2が把持位置に回転(矢印A1で示す反時計方向)を開始すると、工具Tが可動グリップ33の把持突起331に当接して、可動グリップ33が枢動ピン32の回りに反時計方向(矢印A2方向)に少し揺動すると、付勢ピン41が付勢ばね412の付勢力に抗して若干後退(矢印A3方向)し、固定グリップ31と可動グリップ33との間に工具Tが侵入可能となる。
その後、工具交換アーム2が把持位置に向かって更に回転すると、図4に示すように、工具Tが可動グリップ33の当接部332に当接して、可動グリップ33を枢動ピン32の回りに時計方向(矢印A4方向)に揺動させる。その結果、工具交換アーム2が把持位置まで90度回転を完了すると、リンク機構6を介して、付勢ピン41が強制的に把持位置に引き出され(矢印A5方向)、付勢ばね412の付勢力で、固定グリップ31と可動グリップ33により工具Tを把持する。
次に、図2に示す主軸5内のドローバー(図示せず)が工具Tを押し出して、工具Tと主軸5との嵌合が解除されると、中心軸1が下降する。中心軸1の下降により、ロックピン42の押圧ロッド421がロック解除ロッド43から離れ、付勢ばね427の付勢力によって、ロックピン42が上昇する。上記したように、付勢ピン41は強制的に把持位置に引き出されている(前進)ため、ロックピン42の上昇移動は円滑に行われ、ロック円柱部422外周の円柱面が付勢ピン41の右端の押圧面413に確実に摺接して、付勢ピン41の後退動を阻止し、工具把持部3のロックが完了する。
そして、工具Tを把持し、かつ工具把持部3がロックされた状態で、工具交換アーム2が180度回転し、上記元の位置に上昇し、これにより次の工具Tは主軸5のテーパ穴に挿入嵌合される。上記元の位置への上昇により、ロックピン42の押圧ロッド421がロック解除ロッド43によって下方に押し込まれ、付勢ピン41のロックが解除されて、付勢ピン41、可動グリップ33は後退動可能となる。
最後に、工具交換アーム2が元の待機位置に90度回転する。この場合、上述のように工具把持部3のロックが解除されているため、工具交換アーム2の工具把持部3は工具Tから容易に外れることができる。上記したように、本発明の実施の形態の自動工具交換装置の工具ロック機構では、例えば、切り屑、切削液等が付勢ピン41とガイド穴411との隙間から浸入して、付勢ピン41、付勢ばね412等の作動にトラブルが発生して、可動グリップ33が工具Tを把持する方向に揺動しないとしても、上述した工具Tの把持動作で、可動グリップ33を把持位置に強制的に揺動させることができる。
そのため、可動グリップ33とリンク機構6で連結された付勢ピン41が強制的に把持位置に引き出され、付勢ばね412の付勢力で、固定グリップ31と可動グリップ33により工具Tを確実に把持することができる。従って、ロックピン42が円滑にロック位置に移動して、付勢ピン41の後退動を阻止し、工具把持部3に対する工具Tのロックを確実に行うことができる。
上記実施の形態では、工具交換アーム2の両端に工具把持部3を有する自動工具交換装置に適用した例について説明したが、工具交換アーム2の一端だけに工具把持部3を有する自動工具交換装置に適用してもよい。また、上記実施の形態では、主軸5との間で工具Tを交換する自動工具交換装置に適用した例について説明したが、任意の工具保持部との間で工具を交換する自動工具交換装置に適用してもよい。
本発明の実施の形態の工具交換アームを示し、一部を断面した平面図である。 図1の工具交換アームの一部を断面した側面図である。 本発明の実施の形態の工具交換アームの工具把持動作の途中の状態を示し、一部を断面した平面図であって、可動グリップが反時計方向に揺動し、付勢ピンが押し込まれた状態を示す。 本発明の実施の形態の工具交換アームの工具把持動作が完了した状態を示し、一部を断面した平面図であって、可動グリップが時計方向に揺動し、付勢ピンが引き出された状態を示す。 従来の工具交換アームを示し、一部を断面した平面図である。 図5の工具交換アームの一部を断面した側面図である。
符号の説明
1…中心軸
2…工具交換アーム
21…上面
22…下面
3…工具把持部
31…固定グリップ
32…枢動ピン
33…可動グリップ
331…把持突起
332…当接部
34…ストッパピン
4…工具ロック機構
41…付勢ピン
411…ガイド穴
412…付勢ばね
413…押圧面
414…押圧面
415…ダストシール
42…ロックピン
421…押圧ロッド
422…ロック円柱部
423…ガイド円筒部
424…ガイド穴
425…上カバー
426…下カバー
427…付勢ばね
43…ロック解除ロッド
44…連結ボルト
441…頭部
45…ナット
5…主軸
6…リンク機構
61…リンクプレート
62…ピン

Claims (5)

  1. 機械加工のための工具を自動で交換するための工作機械の自動工具交換装置において、
    前記自動工具交換装置の機体に回転及び前記回転軸線方向に移動可能に支持された工具交換アーム(2)と、
    前記工具交換アーム(2)の端部に配置された固定グリップ(31)と、
    前記工具交換アーム(2)の端部に枢動ピン(32)回りに揺動可能に設けられ、前記固定グリップ(31)との間で前記工具(T)を把持する可動グリップ(33)と、
    前記工具交換アーム(2)に直線移動可能に設けられ、前記可動グリップ(33)に一端が連結されて、前記可動グリップ(33)を前記工具(T)を把持する方向に常時付勢する付勢ピン(41)と、
    前記工具交換アーム(2)が前記工具(T)を把持する位置に回転して、前記固定グリップ(31)と前記可動グリップ(33)との間で前記工具(T)を把持するとき、前記工具(T)に当接して、前記可動グリップ(33)を前記工具(T)を把持する方向に揺動させ、かつ前記付勢ピン(41)の前記付勢により前記工具(T)を把持する方向に強制的に直線移動させるために、前記可動グリップ(33)に形成された当接部(332)とを備えたことを特徴とする工作機械の自動工具交換装置。
  2. 請求項1に記載された工作機械の自動工具交換装置において、
    前記工具(T)を把持するとき、前記工具(T)に最初に当接して、前記可動グリップ(33)による前記工具(T)の把持を開放する方向に揺動させ、かつ前記付勢ピン(41)の前記付勢に抗して前記工具(T)を開放する方向に強制的に直線移動させるために、前記可動グリップ(33)に形成された把持突起(331)とを備えたことを特徴とする工作機械の自動工具交換装置。
  3. 請求項1又は2に記載された工作機械の自動工具交換装置において、
    前記工具交換アーム(2)には、前記付勢ピン(41)の他端に当接して前記付勢ピン(41)を工具把持状態にロックするロックピン(42)が設けられていることを特徴とする工作機械の自動工具交換装置。
  4. 請求項1又は2に記載された工作機械の自動工具交換装置において、
    前記可動グリップ(33)と前記付勢ピン(41)との連結部(6,44)は、前記可動グリップ(33)の揺動動作を前記付勢ピン(41)の直線移動に変換するリンク機構(6)であることを特徴とする工作機械の自動工具交換装置。
  5. 請求項4に記載された工作機械の自動工具交換装置において、
    前記リンク機構(6)は、前記可動グリップ(33)及び前記付勢ピン(41)に、揺動自在に連結されたリンクプレート(61)であることを特徴とする工作機械の自動工具交換装置。
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