JPH10296569A - 工具交換アームの工具把持機構 - Google Patents

工具交換アームの工具把持機構

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JPH10296569A
JPH10296569A JP10901397A JP10901397A JPH10296569A JP H10296569 A JPH10296569 A JP H10296569A JP 10901397 A JP10901397 A JP 10901397A JP 10901397 A JP10901397 A JP 10901397A JP H10296569 A JPH10296569 A JP H10296569A
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tool
slave
gripping
lock pin
arm
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JP10901397A
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Hirobumi Kanbara
博文 神原
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具を把持していないときは従工具把持部材
を開いた状態に保持して揺動不可能とし、誤って工具や
工具把持部材を破損させないようにする。 【解決手段】 主工具把持部材3と該主工具把持部材3
に対して揺動可能な従工具把持部材4とを有し工具20
の外周に沿って該工具20を把持する把持部2と、工具
20と当接するように従工具把持部材4と一体に設けら
れ該工具20の押圧力により従工具把持部材4を揺動さ
せて把持部2により工具20を把持させる当接部5と、
従工具把持部材4に当接し該従工具把持部材4の位置を
固定するように移動可能に設けられるロックピン6と、
該ロックピン6のロック位置を制御する制御部材7とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械のスピン
ドルに装着される工具とツールストッカに保持される工
具とを自動的に交換する自動工具交換装置(オートツー
ルチェンジャ)の工具交換アームの工具把持機構に関す
る。更に詳述すると、本発明は、工具交換アームの工具
把持機構におけるロック機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動工具交換装置は、アームの両端に設
けられた把持部が工具を保持しながら回転することによ
り、工具が貯留されるツールストッカ(ツールホルダ)
と工作機械のスピンドルとの間で工具を受け渡しして自
動的に工具を交換するものである。図7(A)に示すよ
うに、この自動工具交換装置において従来より用いられ
ている工具交換アームの工具把持機構101では、アー
ム102の先端に設けられたほぼ半円形状の内周面を有
する把持部103に工具104を嵌め合わせ、該工具1
04の外側から工具押え105を押さえ付けることによ
り工具104の把持を行っている。
【0003】ここで、把持部103における工具104
の着脱は以下のように行われる。先ず、アーム102′
を(図7(A)において時計回りに)回転させて工具1
04と工具押え105′とを当接させ、この工具押え1
05′をその長手方向に退避させて工具104を把持部
103内に収める。退避した工具押え105はばね10
6の付勢力により復帰して工具104を把持部103の
反対側から押えて把持する。次に、工具104をツール
ストッカ等から抜き取るためにアーム102を軸方向に
スライドさせる。このとき、図7(B)に示すように、
アーム支持体107により押し込まれていたロックピン
109がばね108によって外側に摺動する。これによ
り、工具押え105の切り欠き部105aにロックピン
109の大径部が係止され、工具押え105は工具10
4を脱落させないように往復動不可能にロックが掛けら
れる。そして、アーム102を回転させ、軸方向にスラ
イドさせて工具104をスピンドル等に装着する。この
とき、ロックピン109が押し込まれて工具押え105
のロックは解除される。この後にアーム102を反時計
回りに回転させ、工具押え105を一度押し開くように
して工具104を外している。このようにして、スピン
ドルとストッカとの間で工具の交換が自動的に行われ
る。
【0004】また、工具押え105は往復動するものの
他に、図8に示すように揺動するものもある。この場
合、工具押え105の構成が異なるのみで、工具104
を把持する動作と作用は図7に示すものと同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各工具把持機構101では、工具押え105が押し開
けられる際に工具104に当接される部分と工具104
と把持した時に工具104に接触する部分とが同一なの
で、アーム102が回転して工具104を把持するとき
に十分に減速する前に工具押え105が工具104に当
接してしまう。すなわち、図9に示すように、アーム1
02の回転角度θが180度に近付かないうちに工具1
04と工具押え105とが当接されるので、アーム速度
V1が最大速度時に比べて十分減速されない。このた
め、工具装着の際に打撃音を生じたり工具104に打痕
が生じてしまう虞がある。
【0006】また、工具押え105は、工具104の通
過空間内に大きく突出していると工具104と当接した
際の退避が困難になるので、工具105の保持されてい
る外周部分の角度(以下把持角θと呼ぶ)を大きくし難
い。そのため、アーム102の回転速度が大きい場合に
工具104の脱落が生じてしまうことがある。
【0007】さらに、工具押え105のロックはロック
ピン109の大径部と工具押え105の切り欠き部10
5aとの係合によりなされるので、ロックピン109が
工具押え105の直径の長さだけ摺動しなければ確実な
ロックはなされない。このため、アーム102を軸方向
にスライドさせて工具104をスピンドルやストッカか
ら抜き取る際に十分な長さのスライドが完了する前に工
具104が脱落してしまうことがある。
【0008】そこで、本発明は、工具交換中の工具の脱
落を防止し、さらに工具を把持していないときは従工具
把持部材を開いた状態に保持して揺動不可能とし、誤っ
て工具や工具把持部材を破損させないようにする工具交
換アームの工具把持機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、中心軸を中心にして回転し
工具を把持する工具交換アームの工具把持機構におい
て、主工具把持部材と該主工具把持部材に対して揺動可
能な従工具把持部材とを有し工具の外周に沿って該工具
を把持する把持部と、工具と当接するように従工具把持
部材と一体に設けられ該工具の押圧力により従工具把持
部材を揺動させて把持部により工具を把持させる当接部
と、従工具把持部材に当接し該従工具把持部材の位置を
固定するように移動可能に設けられるロックピンと、該
ロックピンのロック位置を制御する制御部材とを備えて
いる。
【0010】したがって、把持部で工具を把持していな
いときは従工具把持部材はロックピンにより開いた状態
となる位置に固定されていて、工具を把持しようとする
ときにその開いた状態のままで工具と当接するようにさ
れている。一方、工具交換アームが中心軸を中心として
回転するとロックピンによる固定が解除されて従工具把
持部材は揺動可能とされ、この従工具把持部材の当接部
と工具とが当接するとそのときの押圧力により揺動工具
把持部材が揺動し、閉じた状態となって主工具把持部材
と共に該工具をその外周に沿って把持する。そして、ス
ピンドル等から抜き出された工具を把持しながら工具交
換アームが回転するときは、従工具把持部材が揺動しな
いようにロックピンがその位置を固定して、工具が脱落
しないようにする。また、把持部が工具を離そうとする
とき、従工具把持部材はロックピンによる固定が解除さ
れて揺動可能となり、この工具を離して再び開いた状態
となる。この後、工具交換アームが回転することにより
把持部が工具から一時離れているときは、従工具把持部
材はロックピンによって再び開いた状態に固定されてい
る。
【0011】請求項2記載の工具交換アームの工具把持
機構においては、制御部材は、工具交換アームを回転自
在に保持するアーム保持部材に取り付けられるカム部材
と、該カム部材によって移動されロックピンのロック状
態を変更させる仲介部材とからなる。したがって、工具
を把持しているために従工具把持部材が閉じた状態のと
き、および工具を把持せずに従工具把持部材が開いた状
態のときは、仲介部材がロックピンを移動不可能にロッ
クし、このロックピンに当接する従工具把持部材をもロ
ックしてこの従工具把持部材が揺動しないようにしてい
る。
【0012】請求項3記載の工具交換アームの工具把持
機構においては、カム部材は、ロックピンの移動を阻止
する阻止部とロックピンの移動を許容する許容部と阻止
部と許容部とを連結する斜面部とを有している。したが
って、工具交換アームが回転して仲介部材が阻止部と対
向する位置にあるときはこの阻止部が仲介部材を介して
ロックピンの移動を阻止し、このロックピンに当接する
従工具把持部材の位置を固定して揺動不可能にロックす
る。一方、仲介部材が許容部と対向しているときはロッ
クピンの移動は許容されており、このロックピンと当接
する従工具把持部材は揺動可能とされている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1から図6までに、本発明の工具交換ア
ームの工具把持機構の一実施形態を示す。この工具交換
アーム21の工具把持機構1は、主工具把持部材3と該
主工具把持部材3に対して揺動可能な従工具把持部材4
とを有し工具20の外周に沿って該工具20を把持する
る把持部2と、工具20と当接するように従工具把持部
材4を揺動させて把持部2により工具20を把持させる
当接部5と、主工具把持部材3に移動可能に設けられて
従工具把持部材4に当接し該従工具把持部材4位置を固
定するロックピン6と、該ロックピン6のロック位置を
制御する制御部材7を設けている。
【0015】工具交換アーム21は、それぞれ工具把持
機構1を備えた一対のアームが中心軸22を中心として
回転可能に設けられると共に、この中心軸22ごとこの
中心軸22の軸方向に前後動可能に設けられている。し
たがってこの工具交換アーム21は、ツールストッカ
(図示省略)や工作機械のスピンドル(同じく図示省
略)の工具20を、把持機構1によって把持した後に前
方にスライドすることによりツールストッカ等から抜き
出すことができる。さらに、工具交換アーム21を後方
のアーム保持部材23側にスライドさせることによっ
て、これら工具20をツールストッカ等に装着すること
ができる。
【0016】主工具把持部材3は、工具交換アーム21
の先端部に設けられて把持部2の一方を構成している。
この主工具把持部材3の内側の面は工具20の外周面に
係合可能な形状に形成されており、例えば本実施形態で
は、ほぼ円筒形状の工具20の外周に設けられた溝20
aに係合する帯状の突起3aが内側の面に沿って設けら
れている。
【0017】従工具把持部材4は、工具20と当接する
内側の面が主工具把持部材3の内側面と対向するよう
に、工具交換アーム21に支点4aを中心として揺動可
能に設けられる。この従工具把持部材4は揺動すること
により開閉し、開いた状態のときは工具20を掴んだり
離したりすることが可能となる一方、閉じた状態のとき
は主工具把持部材3との間で工具20を把持することが
できる。また、この従工具把持部材4の中心軸22側に
はその方向に突出する形状のレバー4bが形成されてお
り、後述するロックピン6と当接している。なお、符号
4cは工具20の溝20aと係合する帯状の突起であ
る。
【0018】また、従工具把持部材4の一端には工具2
0と直接当接するように突出して形成される当接部5が
設けられており、従工具把持部材4が揺動するのに伴い
支点4aを中心として揺動する。この当接部5は、図1
に示すように従動工具把持部材4が閉じた状態のときに
おいては把持される工具20の外側に位置するが、従工
具把持部材4が開いた状態のときには図2のように把持
部2の中心側にせり出して、ツールストッカ(図示省
略)や工作機械のスピンドル(図示省略)に保持される
工具20と直接当接する位置に移動する。そして、工具
交換アーム21が回転することにより当接部5と工具2
0とが衝突し合うと、この当接部5はその押圧力により
押し込まれ、従工具把持部材4を揺動させて閉じた状態
にする。
【0019】ここで、上述のような工具交換アーム21
の工具把持機構1における従工具把持部材4は、工具交
換アーム21が後方に位置しているときはロックされず
に揺動可能であるため、工具20を掴もうとするときに
開いている状態であるはずの従工具把持部材4が作業員
の不注意等によって閉じられてしまう不測の事態が起こ
り得る。この状態のまま工具20を掴もうとすれば、閉
じた状態の従工具把持部材4が工具20に衝突して互い
に破損してまうことも起こり得るため、上述の工具把持
機構1ではこのような事態を回避することが望まれる。
そこで、従工具把持部材4に当接し該従工具把持部材4
の位置を固定するように移動可能に設けられるロックピ
ン6と、該ロックピン6のロック位置を制御する制御部
材7とを備えるようにしている。
【0020】ロックピン6は、工具交換アーム21に、
中心軸22側からこの工具交換アーム21の先端側へ向
かう方向に移動可能に設けられ、付勢手段13により先
端側へ付勢されている。このロックピン6の先端6aは
上述した従工具把持部材4のレバー4bに当接してこれ
を付勢し、従工具把持部材4が開いている状態のときは
閉じないように、閉じている状態のときは開かないよう
にしている。したがって、従工具把持部材4が揺動する
ときは、レバー4bがこのロックピン6を押し下げなが
ら乗り越えるようにして移動することになる。このと
き、このロックピン6の先端6aは丸みが付された形状
とされる等、レバー4bと滑らかに摺接するように形成
されていることが好ましい。
【0021】制御部材7は上述のロックピン6のロック
位置を制御するものであり、構成は特に限定されるもの
ではないが本実施形態においてはアーム保持部材23に
取り付けられるカム部材9と、該カム部材9によって移
動されロックピン6のロック状態を変更させる仲介部材
8とからなる。
【0022】上述の仲介部材8は特に限定されるもので
はないが、例えば本実施形態の場合は図3や図4に示す
ようなストッパーピンを用いている。このストッパーピ
ンは、ロックピン6をロックしてスライド幅を制限する
ものであり、それぞれの工具交換アーム21に中心軸2
2と平行に設けられて、ロックピン6と垂直に係合して
いる。ストッパーピンは付勢手段14により中心軸22
の後方側へ付勢されており、その先端は工具交換アーム
21から突出している。このストッパーピンは図示する
ように、その一部に切欠きが設けられた段付き形状とさ
れており、工具交換アーム21に押し込まれた状態のと
きは低い段8aがロックピン6の下に位置している一
方、押し込まれることなく先端が工具交換アーム21か
ら突出しているときは、このストッパーピンの切欠きの
ない部分8bがロックピン6の下部に位置して係合して
いる。このように、ストッパーピンの切欠きのない部分
8bがロックピン6に係合しているときは、ロックピン
6は動きが規制されてスライドできないようにされてい
る。
【0023】カム部材9は、所定の位置においてストッ
パーピンに当接してこれを工具交換アーム21内に押し
込むようにするもので、中心軸22を中心として一周す
るように、かつ常にストッパーピンと対向するようにア
ーム保持部材23側に固定して設けられる。このカム部
材9の形状は特に限定されるものではなく、ストッパー
ピンとどの位置において当接させるかによるのだが、例
えば本実施形態の場合は図5や図6に示すように阻止部
10、許容部11および斜面部12によって高低差を備
えるように形成されている。ここで、許容部11は中心
軸22の軸方向前方に張り出すように形成された部分で
あり、ストッパーピンと当接可能な位置に設けられる一
方、阻止部10はストッパーピンと当接することがない
ように軸方向後方に引っ込んだ位置に形成されている。
阻止部10と許容部11とは90度おきに2つずつ交互
に設けられると共に、軸方向の高さが異なる阻止部10
と許容部11とは斜面部12により滑らかに連結されて
いる。なお、このカム部材9の取り付け角度は特に限定
されず、上述したストッパーピン等との位置関係によっ
て定めるようにする。本実施形態においては、許容部1
1が中心軸22のほぼ上下に位置するように設けられて
いるため、工具交換アーム21が上下方向を向いている
ときは、この工具交換アーム21が図3の実線に示すよ
うに後方に位置していればストッパーピンはカム部材9
と当接して押し込まれている。
【0024】以上のように構成された工具交換アーム2
1の工具20の把持機構1は、以下のように作動する。
【0025】まず、工具20を把持する前においては、
工具交換アーム21の把持部2は図2のように開いた状
態であり、従工具把持部材4はロックピン6に付勢され
て閉じないようにされている。このときの工具交換アー
ム21は図3に示す実線のように中心軸22の軸方向後
方へスライドしているが、工具交換アーム21は工具2
0と当接しないように水平な位置に退避している。そし
て、この状態におけるストッパーピンはカム部材9の阻
止部10と対向しているため、工具交換アーム21に押
し込まれずに突出したままである。したがって、ロック
ピン6の下部にストッパーピンの切欠きがない部分8b
が係合しているためロックピン6は移動不可能にロック
され、これにより把持部2は開いた状態のままロックさ
れている。
【0026】そして、工具交換アーム21を把持部2の
開いている側へ回転させて、ツールストッカや工作機械
のスピンドルの工具20を掴ませる。ここで、工具交換
アーム21の回転の途中でストッパーピンの先端はカム
部材9の斜面部12と当接し、さらにこの斜面部12を
駆け上がるようにして許容部11に達することによって
工具交換アーム21に押し込まれてしまう。これによ
り、ストッパーピンの低い段8aがロックピン6の下に
位置してロックピン6のロックが解除され、工具20を
掴むまでに従工具把持部材4は揺動可能となる。そし
て、工具20に従工具把持部材4の当接部5が当接する
と、その押圧力により従工具把持部材4が工具20を掴
むように揺動する。このように従工具把持部材4が揺動
し、把持部2によって工具20を把持したところで、工
具交換アーム21がその回転を停止するようにしてい
る。
【0027】次に、工具交換アーム21を中心軸22の
軸方向前方にスライドさせて、把持した工具20をツー
ルストッカやスピンドルから抜き出す。このとき、カム
部材9の許容部11に当接して押し込まれていたストッ
パーピンはこのカム部材9から離れるため、付勢手段1
4により工具交換アーム21から突出するように押し出
される。これに伴いロックピン6の下部にはストッパー
ピンの切欠きのない部分8bが位置して係合するため、
ロックピン6はスライドできないようにロックされ、従
工具把持部材4が揺動不可能にロックされる。
【0028】そして、工具交換アーム21は把持部2で
工具20を把持したまま180度回転し、上下の工具2
0を入れ替える。この後工具交換アーム21は中心軸2
2の軸方向後方にスライドして、入れ替えた工具20を
それぞれツールストッカやスピンドルに装着する。工具
交換アーム21が後方にスライドすると、ストッパーピ
ンは再びカム部材9の許容部11に当接して押し込まれ
るために、ロックピン6がスライド可能となって従工具
把持部材4のロックが解除される。
【0029】最後に、工具交換アーム21を逆回転させ
て把持部2から工具20を離すようにするのだが、上述
のように従工具把持部材4のロックはすでに解除されて
いるため、工具交換アーム21を逆回転させると工具2
0によって従工具把持部材4は押し広がる方向へ揺動
し、開いた状態となって工具20と把持部2とが分離さ
れる。工具交換アーム21は、ツールストッカ等から退
避して十分に離れるように、例えばほぼ水平となるよう
な位置まで逆回転する。ここで、工具20を離してから
工具交換アーム21がさらに逆回転すると、ストッパー
ピンと対向するカム部材9の形状が許容部11から斜面
部12を経て阻止部10へと変わるので、許容部11と
当接して押し込まれていたストッパーピンは付勢手段1
4によって移動し、工具交換アーム21から突出する。
これによりロックピン6の下部にストッパーピンの切欠
きのない部分8bが位置してロックピン6が再びスライ
ド不可能とされ、従工具把持部材4は開いた状態のまま
でロックされる。
【0030】以上のように工具20の交換が行われる本
実施形態の工具把持機構1では、従工具把持部材4は工
具20を把持している間は常にその状態でロックされる
のに加えて、工具20を掴んだり離したりするために揺
動するとき以外は開いた状態のままでロックされてお
り、不必要な揺動を行わないようになっている。したが
って、工具20の交換を終えて開いた状態である従工具
把持部材4が、次の交換動作を行う前に誤って揺動し閉
じた状態となることがない。これにより、閉じた状態の
従工具把持部材4が工具20に衝突して互いに破損して
しまうという事態を回避することができる。
【0031】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態におけるロック機構は、上述
のとおりロックピン6を用いたものであったがこれに限
られることはない。例えば、くさび形状のカムを揺動さ
せて従工具把持部材4をロックさせる機構に、本実施形
態のカム部材9を組み合わせて用いることができること
は勿論である。
【0032】また、本実施形態におけるカム部材9の形
状は中心軸22を中心として1周するように形成したも
のであるが、ストッパーピンに当接させようとする部分
だけを形成して設けるようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の発明の工具交換アームの工具把持機構では、主
工具把持部材と該主工具把持部材に対して揺動可能な従
工具把持部材とを有し工具の外周に沿って該工具を把持
する把持部と、工具と当接するように従工具把持部材と
一体に設けられ該工具の押圧力により従工具把持部材を
揺動させて把持部により工具を把持させる当接部と、従
工具把持部材に当接し該従工具把持部材の位置を固定す
るように移動可能に設けられるロックピンと、該ロック
ピンのロック位置を制御する制御部材とを備えているの
で、把持部で工具を把持していないときは、従工具把持
部材が開いた状態に保持されている。これにより、閉じ
た状態の従工具把持部材が工具に衝突して互いに破損し
てしまうという事態を回避することができる。
【0034】また、請求項2記載の発明の工具交換アー
ムの工具把持機構では、制御部材は、工具交換アームを
回転自在に保持するアーム保持部材に取り付けられるカ
ム部材と、該カム部材によって移動されロックピンのロ
ック状態を変更させる仲介部材とからなるので、工具交
換アームの回転に伴ってロックピンのロック状態が変更
する。これにより、把持部で工具を把持しているときは
従工具把持部材を閉じた状態に保持して工具の脱落を防
止すると共に、工具を把持していないときは従工具把持
部材が閉じることがないように開いた状態のままで保持
することができる。
【0035】さらに、請求項3記載の発明の工具交換ア
ームの工具把持機構では、カム部材は、ロックピンの移
動を阻止する阻止部とロックピンの移動を許容する許容
部と阻止部と許容部とを連結する斜面部とを有している
ので、カム部材と仲介部材とによりロックピンの移動を
許容したり、あるいは阻止したりすることができる。こ
れにより、把持部が工具を把持しているときは従工具把
持部材を閉じた状態に、工具を把持していないときは開
いた状態に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工具交換アームの工具把持機構の一実
施形態を示す正面図である。
【図2】本発明の別の実施形態を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す側面図である。
【図4】本発明における仲介部材を示す側面図である。
【図5】本発明におけるカム部材を示す正面図である。
【図6】本発明におけるカム部材を示す側面図である。
【図7】(A)は従来の工具交換アームの工具の把持機
構を示す図であり、(B)は(A)のVII-VII線による
断面図を示す。
【図8】従来の工具交換アームの工具の把持機構を示す
図である。
【図9】工具交換アームの回転速度を示す図である。
【符号の説明】
1 工具交換アームの工具把持機構 2 把持部 3 主工具把持部材 4 従工具把持部材 5 当接部 6 ロックピン 7 制御部材 8 仲介部材 9 カム部材 10 阻止部 11 許容部 12 斜面部 20 工具 21 工具交換アーム 22 中心軸 23 アーム保持部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸を中心にして回転し工具を把持す
    る工具交換アームの工具把持機構において、主工具把持
    部材と該主工具把持部材に対して揺動可能な従工具把持
    部材とを有し前記工具の外周に沿って該工具を把持する
    把持部と、前記工具と当接するように前記従工具把持部
    材と一体に設けられ該工具の押圧力により前記従工具把
    持部材を揺動させて前記把持部により前記工具を把持さ
    せる当接部と、前記従工具把持部材に当接し該従工具把
    持部材の位置を固定するように移動可能に設けられるロ
    ックピンと、該ロックピンのロック位置を制御する制御
    部材とを備えたことを特徴とする工具交換アームの工具
    把持機構。
  2. 【請求項2】 前記制御部材は、前記工具交換アームを
    回転自在に保持するアーム保持部材に取り付けられるカ
    ム部材と、該カム部材によって移動され前記ロックピン
    のロック状態を変更させる仲介部材とからなることを特
    徴とする請求項1記載の工具交換アームの工具把持機
    構。
  3. 【請求項3】 前記カム部材は、前記ロックピンの移動
    を阻止する阻止部と前記ロックピンの移動を許容する許
    容部と前記阻止部と許容部とを連結する斜面部とを有す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の工具交換アー
    ムの工具把持機構。
JP10901397A 1997-04-25 1997-04-25 工具交換アームの工具把持機構 Pending JPH10296569A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009297798A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Mori Seiki Co Ltd 工作機械の自動工具交換装置

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