JPH0751638B2 - 紐状又は棒状プリプレグの製造方法 - Google Patents
紐状又は棒状プリプレグの製造方法Info
- Publication number
- JPH0751638B2 JPH0751638B2 JP62037858A JP3785887A JPH0751638B2 JP H0751638 B2 JPH0751638 B2 JP H0751638B2 JP 62037858 A JP62037858 A JP 62037858A JP 3785887 A JP3785887 A JP 3785887A JP H0751638 B2 JPH0751638 B2 JP H0751638B2
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- Japan
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- shaped
- resin
- rod
- prepreg
- fiber bundle
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、軸方向および径方向の強度に優れた紐状又は
棒状プリプレグの製造方法に関する。
棒状プリプレグの製造方法に関する。
従来、プリプレグは薄いシート状又はテープ状のものが
殆どであり、紐状のものしてはこれらを積層した構造の
ものか或いはこれらを3次元に編んだいわゆる組み紐状
の構造のものであった。しかし、積層構造のものは径方
向の強度に劣り、また、組み紐状構造のものは長さ方向
(軸方向)の強度が不十分である。
殆どであり、紐状のものしてはこれらを積層した構造の
ものか或いはこれらを3次元に編んだいわゆる組み紐状
の構造のものであった。しかし、積層構造のものは径方
向の強度に劣り、また、組み紐状構造のものは長さ方向
(軸方向)の強度が不十分である。
また、特開昭52−36250号公報には、軸方向に配列した
繊維束に繊維をスパイラル状に巻きつけた後、熱硬化性
樹脂を含浸させ、これを熱可塑性樹脂で被覆して強化プ
ラスチック製コイルバネを製造する方法が開示されてい
る。しかしながら、この場合、熱可塑性樹脂で被覆する
工程で上記熱硬化性樹脂に直接熱がかかり、該熱硬化性
樹脂が硬化してしまうので、作業性がわるいという欠点
がある。
繊維束に繊維をスパイラル状に巻きつけた後、熱硬化性
樹脂を含浸させ、これを熱可塑性樹脂で被覆して強化プ
ラスチック製コイルバネを製造する方法が開示されてい
る。しかしながら、この場合、熱可塑性樹脂で被覆する
工程で上記熱硬化性樹脂に直接熱がかかり、該熱硬化性
樹脂が硬化してしまうので、作業性がわるいという欠点
がある。
本発明は、軸方向および径方向の強度に優れていて、か
つ、コイルバネ等の製造に便利な紐状又は棒状プリプレ
グの製造方法を提供することを目的とする。
つ、コイルバネ等の製造に便利な紐状又は棒状プリプレ
グの製造方法を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕 このため、本発明は、軸方向に配列した繊維束に反応性
樹脂を含浸させ、その外周に繊維をブレイド状又はスパ
イラル状に巻き付け、ついで、この外周を熱可塑性樹脂
で被覆した後、前記反応性樹脂をB−ステージ化するこ
とを特徴とする紐状又は棒状プリプレグの製造方法を要
旨とするものである。
樹脂を含浸させ、その外周に繊維をブレイド状又はスパ
イラル状に巻き付け、ついで、この外周を熱可塑性樹脂
で被覆した後、前記反応性樹脂をB−ステージ化するこ
とを特徴とする紐状又は棒状プリプレグの製造方法を要
旨とするものである。
以下、図を参照して本発明の構成につき詳しく説明す
る。
る。
第1図は本発明によって得られる紐状又は棒状プリプレ
グの一例の一部切欠側面図、第2図はその断面図であ
る。
グの一例の一部切欠側面図、第2図はその断面図であ
る。
これらの図において、3は軸方向(長さ方向)に配列し
た繊維束(ロービング、ヤーン)である。この繊維束3
は、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等か
らなる。繊維束3には、反応性樹脂が含浸されている。
ここで、反応性樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂又は紫外線硬化性樹
脂である。反応性樹脂には、通常、硬化剤、硬化促進剤
等の添加剤が添加されている。
た繊維束(ロービング、ヤーン)である。この繊維束3
は、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等か
らなる。繊維束3には、反応性樹脂が含浸されている。
ここで、反応性樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂又は紫外線硬化性樹
脂である。反応性樹脂には、通常、硬化剤、硬化促進剤
等の添加剤が添加されている。
2は補強層である。補強層2は、繊維束3の外周に繊維
をブレイド状(編組状)又はスパイラル状に巻き付ける
ことによって形成される。この場合の繊維は、例えば、
ガラス繊維、炭素繊維、マラミド繊維等である。
をブレイド状(編組状)又はスパイラル状に巻き付ける
ことによって形成される。この場合の繊維は、例えば、
ガラス繊維、炭素繊維、マラミド繊維等である。
1は被覆層である。被覆層1は、ポリエチレン、ポリ塩
化ビニル、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる。この熱
可塑性樹脂には、必要により、可塑剤等の添加剤が添加
されていることもある。
化ビニル、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる。この熱
可塑性樹脂には、必要により、可塑剤等の添加剤が添加
されていることもある。
つぎに、本発明の製造方法を第3図に示す工程図で説明
する。
する。
クリール11から流出して一方向に引き揃えられたロービ
ングaは、樹脂含浸槽12に通入し、ここで反応性樹脂を
十分に含浸する。なお、22は樹脂含浸槽12内の温度を調
節するための温調器である。
ングaは、樹脂含浸槽12に通入し、ここで反応性樹脂を
十分に含浸する。なお、22は樹脂含浸槽12内の温度を調
節するための温調器である。
つぎに、樹脂含浸槽12を出た後、スクイザー13で樹脂含
浸量が調整され、ブレンダー14でブレンドヤーンbがロ
ービングaの外周にブレイド状に巻き付けられる。ここ
では、ブレイダー14の代わりにスパイラルワインダーを
用いてブレイドヤーンbをスパイラル状に巻き付けても
よい。
浸量が調整され、ブレンダー14でブレンドヤーンbがロ
ービングaの外周にブレイド状に巻き付けられる。ここ
では、ブレイダー14の代わりにスパイラルワインダーを
用いてブレイドヤーンbをスパイラル状に巻き付けても
よい。
このようにブレイドヤーンbを巻き付けた後、押し出し
装置15内でこの外周を熱可塑性樹脂で被覆する。熱可塑
性樹脂が被覆された後においては、第1図を参照して述
べると、繊維束3に過剰に含浸された反応性樹脂は外側
に向かってにじみ出し、補強層2に含浸され、繊維層全
体に亘って適当量の樹脂が含浸された状態となる。
装置15内でこの外周を熱可塑性樹脂で被覆する。熱可塑
性樹脂が被覆された後においては、第1図を参照して述
べると、繊維束3に過剰に含浸された反応性樹脂は外側
に向かってにじみ出し、補強層2に含浸され、繊維層全
体に亘って適当量の樹脂が含浸された状態となる。
得られた製品cは、水冷装置16内で冷却され、熟成装置
17内で前記反応性樹脂がB−ステージ化される。B−ス
テージ化に際しては、熱風、熱流体、高周波等により製
品cを加熱するか又は製品cが光透過性である場合には
光(例えば、紫外線)を製品cに照射すればよい。この
B−ステージ化後、必要に応じて冷却装置18で冷却さ
れ、引き取り装置19およびトラバーサー20を経て巻き取
り装置21で巻き取られる。
17内で前記反応性樹脂がB−ステージ化される。B−ス
テージ化に際しては、熱風、熱流体、高周波等により製
品cを加熱するか又は製品cが光透過性である場合には
光(例えば、紫外線)を製品cに照射すればよい。この
B−ステージ化後、必要に応じて冷却装置18で冷却さ
れ、引き取り装置19およびトラバーサー20を経て巻き取
り装置21で巻き取られる。
以上のように構成したため本発明によれば、下記の効果
を奏することができる。
を奏することができる。
軸方向に配列した繊維束に反応性樹脂を含浸させた
後に、その外周に繊維をブレイド状又はスパイラル状に
巻き付けるので、反応性樹脂の含浸量の調整が容易とな
る。
後に、その外周に繊維をブレイド状又はスパイラル状に
巻き付けるので、反応性樹脂の含浸量の調整が容易とな
る。
熱可塑性樹脂で被覆する段階では、ブレイド状又は
スパイラル状に巻き付けた繊維の表面がドライの状態に
あるので、熱による反応性樹脂の硬化を進行させること
なく熱可塑性樹脂の被覆を行うことができる。
スパイラル状に巻き付けた繊維の表面がドライの状態に
あるので、熱による反応性樹脂の硬化を進行させること
なく熱可塑性樹脂の被覆を行うことができる。
得られたプリプレグは、熱可塑性樹脂で覆われてい
るため表面のベト付きがない。
るため表面のベト付きがない。
B−ステージ化されているため、プリプレグが切断
されても内部の反応性樹脂の流出がない。
されても内部の反応性樹脂の流出がない。
得られたプリプレグは適度の柔軟性を有するため、
取り扱い上便利である。
取り扱い上便利である。
スプリング、網状フェンス等に成形容易である。
プリプレグの長尺の連続製造が可能である。
第1図は本発明によって得られる紐状又は棒状プリプレ
グの一例の一部切欠側面図、第2図はその断面図、第3
図は本発明の製造方法の一例を示す工程図である。 1……被覆層、2……補強層、3……繊維束、11……ク
リール、12……樹脂含浸槽、13……スクイザー、14……
ブレイダー、15……押し出し装置、16……水冷装置、17
……熟成装置、18……冷却装置、19……引き取り装置、
20……トラバーサー、21……巻き取り装置、22……温調
器。
グの一例の一部切欠側面図、第2図はその断面図、第3
図は本発明の製造方法の一例を示す工程図である。 1……被覆層、2……補強層、3……繊維束、11……ク
リール、12……樹脂含浸槽、13……スクイザー、14……
ブレイダー、15……押し出し装置、16……水冷装置、17
……熟成装置、18……冷却装置、19……引き取り装置、
20……トラバーサー、21……巻き取り装置、22……温調
器。
Claims (1)
- 【請求項1】軸方向に配列した繊維束に反応性樹脂を含
浸させ、その外周に繊維をブレイド状又はスパイラル状
に巻き付け、ついで、この外周を熱可塑性樹脂で被覆し
た後、前記反応性樹脂をB−ステージ化することを特徴
とする紐状又は棒状プリプレグの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62037858A JPH0751638B2 (ja) | 1987-02-23 | 1987-02-23 | 紐状又は棒状プリプレグの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62037858A JPH0751638B2 (ja) | 1987-02-23 | 1987-02-23 | 紐状又は棒状プリプレグの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63205326A JPS63205326A (ja) | 1988-08-24 |
JPH0751638B2 true JPH0751638B2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=12509245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62037858A Expired - Lifetime JPH0751638B2 (ja) | 1987-02-23 | 1987-02-23 | 紐状又は棒状プリプレグの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751638B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3482252B2 (ja) * | 1994-07-29 | 2003-12-22 | 住友電工スチールワイヤー株式会社 | 繊維複合線状体及びその製造方法 |
KR100438113B1 (ko) * | 2002-03-30 | 2004-07-02 | 조병완 | 프리스트레스트 콘크리트 구조물용 비금속 정착장치 및이를 이용한 프리스트레스트 도입방법 |
US7262353B2 (en) * | 2004-11-16 | 2007-08-28 | John Bartholomew | Braided composite stringed instrument bow |
-
1987
- 1987-02-23 JP JP62037858A patent/JPH0751638B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63205326A (ja) | 1988-08-24 |
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