JPH0751024Y2 - 防水床パンへのポンプ取り付け構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はジェットバス等において湯を送るポンプを防水
床パンに取り付ける構造に関するものである。

［従来の技術］ 一般にジェットバス等においてポンプを設ける場合には
浴槽を設置する防水床パンの外にポンプを配置してポン
プから配管でつないでいる。

［考案が解決しようとする課題］ しかしポンプを防水床パンの外に配置すると、設置に場
所を取るという問題がある上、防水上の問題や配管が長
くなるという問題がある。

また防水床パン内にポンプを設置するためにはスペース
がなく、防水床パンのコーナの内隅にしか設置すること
ができない。しかし防水床パンのコーナは平面から見て
円弧状になっており、この部分にポンプ取り付け台を沿
わせて取り付けることができなく、取り付けが困難であ
るという問題があった。

本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本考
案の目的とするところは防水床パンのコーナの円弧状の
部分を避けて簡単に防水床パンのコーナにポンプ取り付
け台を取り付けてポンプを取り付けることができる防水
床パンへのポンプ取り付け構造を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 防水床パンへのポンプ取り付け構造は、防水床パン１の
コーナの内隅に略矩形状のポンプ取り付け台２を配設
し、ポンプ取り付け台２の防水床パン１の側壁に対向す
る２辺より取り付け金具３を連出すると共に防水床パン
１の側壁のコーナの平面から見て円弧状の部分５を避け
て取り付け金具３の先端の固定片3aを防水床パン１の側
壁に当接して固定し、ポンプ取り付け台２上にポンプ４
を載設した。

［作用］ ポンプ取り付け台２を防水床パン１のコーナの円弧状の
部分５を避けて取り付け金具３にて防水床パン１に取り
付けることができて簡単に防水床パン１のコーナの内隅
にポンプ４が邪魔にならないように取り付けることがで
きる。

［実施例］ 第６図に示すように建物躯体７の浴室８の底部には防水
床パン１を配設してある。この防水床パン１は浴槽設置
用床パン1aと洗い場用床パン1bとで構成されている。浴
槽設置用床パン1aには浴槽９を設置してある。第６図中
10は出窓、12は換気部、13は照明器具、14は鏡、15は浴
槽用混合水栓、16は洗い場用混合水栓、17はシャワー
部、18は排水配管、19はドアである。浴槽９の周囲には
後述するジェットバス用の配管Ａを施してある。ジェッ
トバスの湯の循環を行うポンプ４は浴槽設置用床パン1a
のコーナの内隅に配置される。

ポンプ取り付け台２は第４図に示すように外周の矩形状
の外枠20の上面にポンプ取り付け用ボルト21を複数本突
設し、下面にアジャスター用ナット22を設けて形成され
ている。外枠20の上面にはアジャスター用ナット22に対
応するように操作用の透孔23を設けてある。このポンプ
取り付け台２の外枠20の隣合う２辺の外面には夫々一対
の取り付け金具３を外方に突出するように装着してあ
り、一対の取り付け金具３を補強片24にて連結してあ
る。一対の取り付け金具３の先端は縦方向を向く固定片
3aを設けてあり、固定片3aには上下に長い長孔25を設け
てあり、外面にソフトテープ51を貼着してある。このポ
ンプ取り付け台２は浴槽設置用床パン1aの側壁のコーナ
の内隅に配置され、取り付け金具３が側壁に対向させら
れ、第１図に示すように固定片3aが側壁の内面に当接さ
れて長孔25から固着具26を螺入されて側壁に取り付けら
れる。このとき側壁の円弧状の部分５を避けて固定片3a
が当接していて円弧状の部分５が取り付けの邪魔になら
ない。取り付け施工をするとき固着具26を緩くしておい
て固定片3aを仮止めした状態で水平レベルをアジャスト
することもできる。ポンプ取り付け台２のアジャスト用
ナット22にはアジャスターボルト29が予め螺合されてお
り、浴槽設置用床パン1aの底面に粘着テープ27で取り付
けられているプレート28上にアジャスターボルト29の下
端を載置し、透孔23からドライバー等の工具を通してア
ジャスターボルト29を回して高さ調整する。高さ調整し
た後、アジャスターボルト29の上端にスプリングワッシ
ャ30を介して緩み止めナット31を螺合してアジャスター
ボルト29を固定する。このように水平レベルをアジャス
トした後、固着具26を締め付けて本固定する。

このように取り付けたポンプ取り付け台２上にポンプ４
を載置してポンプ４が取り付けられる。ポンプ取り付け
台２のポンプ取り付け用ボルト21には防振ゴム32が挿通
され、ポンプ４のポンプ足33の取り付け孔34が防振ゴム
32の上でポンプ取り付け用ボルト21に挿通され、ゴムブ
ッシュ35が取り付け孔34の上でポンプ取り付け用ボルト
21に挿通され、皿ばね37がゴムブッシュ35の上でポンプ
取り付け用ボルト21に挿通され、ポンプ取り付け用ボル
ト21の上端に袋ナットよりなる固定ナット38が螺合され
る。このとき固定ナット38が袋ナットになっているため
第３図（ａ）の状態から第３図（ｂ）の状態になるまで
しか締め付けることができず、防振ゴム32の圧縮代を一
定にできる。

上記のように取り付けたポンプ４は浴槽９内の湯を吸入
して再び浴槽９内にジェット噴流として噴出するもので
ある。浴槽９には複数箇所にジェット噴流の噴出口40を
設けてあって、ジェット噴流用の配管Ａにてポンプ４に
連通させてある。配管Ａの吸入配管41は浴槽の吸入口42
とポンプ４の入口43とを連通させている。配管Ａの吐出
配管45は各噴出口40とポンプ４の出口46とを連通させて
いる。配管Ａの空気取り入れ配管47は空気取り入れ口48
と噴出口40手前の気液混合部50を連通させている。しか
してポンプ４を駆動すると、浴槽９内の湯がポンプ４に
て循環して、噴出口40から気泡を含んだ湯が吐出され、
ジェットバスとして使用できる。

［考案の効果］ 本考案は叙述の如く防水床パンのコーナの内隅に略矩形
状のポンプ取り付け台を配設して取り付け、このポンプ
取り付け台にポンプを取り付けているので、防水床パン
のコーナの内隅にポンプを取り付けることができるもの
であって、防水床パン内に空いたスペースを利用してポ
ンプを取り付けることができるのは勿論、ポンプ取り付
け台の防水床パンの側壁に対向する２辺より取り付け金
具を連出すると共に防水床パンの側壁のコーナの平面か
ら見て円弧状の部分を避けて取り付け金具の先端の固定
片を防水床パンの側壁に当接して固定しているので、防
水床パンのコーナの内隅にポンプ取り付け台をポンプ取
り付け台が矩形状であっても円弧状の部分をさけて簡単
に取り付けることができてコーナの内隅へのポンプの取
り付けが容易になるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の要部の分解断面図、第２図
は同上のポンプを取り付ける状態の一部分解断面図、第
３図（ａ）（ｂ）は同上の固定ナットの動作を説明する
断面図、第４図（ａ）（ｂ）（ｃ）は同上のポンプ取り
付け台の平面図、正面図及び側面図、第５図（ａ）は同
上のポンプ取り付け台の取り付け状態を示す平断面図、
第５図（ｂ）は同上のポンプ取り付け台にポンプを取り
付けた状態の正面図、第６図（ａ）（ｂ）は同上の浴室
全体を示す平面図及び断面図、第７図（ａ）（ｂ）は同
上の浴槽部分の平面図及び断面図であって、１は防水床
パン、２はポンプ取り付け台、３は取り付け金具、3aは
固定片、４はポンプ、５は円弧状の部分である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】防水床パンのコーナの内隅に略矩形状のポ
   ンプ取り付け台を配設し、ポンプ取り付け台の防水床パ
   ンの側壁に対向する２辺より取り付け金具を連出すると
   共に防水床パンの側壁のコーナの平面から見て円弧状の
   部分を避けて取り付け金具の先端の固定片を防水床パン
   の側壁に当接して固定し、ポンプ取り付け台上にポンプ
   を載設して成る防水床パンへのポンプ取り付け構造。