JPH0750819Y2 - プロテクタとワイヤハーネスの組付構造 - Google Patents

プロテクタとワイヤハーネスの組付構造

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JPH0750819Y2
JPH0750819Y2 JP1990017403U JP1740390U JPH0750819Y2 JP H0750819 Y2 JPH0750819 Y2 JP H0750819Y2 JP 1990017403 U JP1990017403 U JP 1990017403U JP 1740390 U JP1740390 U JP 1740390U JP H0750819 Y2 JPH0750819 Y2 JP H0750819Y2
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JP
Japan
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protector
wire harness
fixing plate
insertion hole
longitudinal direction
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JP1990017403U
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徹 真壁
守 川真田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ワイヤハーネスをプロテクタ内に収容させる
ためのプロテクタとワイヤハーネスの組付構造に関する
ものである。
〔従来の技術〕
第8図は、従来のプロテクタとワイヤハーネスの組付構
造を示すものである。
図で、26は、プロテクタを示し、該プロテクタ26は、底
壁27の両側に側壁28,29を立設し、一方の側壁28に蓋部3
0を開閉自在に設け、該蓋部30と他方の側壁29とに係止
部材31,32を設けると共に、該底壁27の長手方向前後に
突出板33,33を連成し、さらに、該底壁27の外側に固定
用クリップ34を突設して成るものであり、該突出板33の
先端には、デープ止めとしての折曲部35を形成してあ
る。
そして、該プロテクタ26内に収容したワイヤハーネス36
を該突出板33,33にビニルテープ37で巻回して固定し、
固定用クリップ34を図示しない車両パネルの係止孔に嵌
合固定するのである。
しかしながら、上記従来のプロテクタとワイヤハーネス
の組付構造にあっては、予め、図示しない治具板上でワ
イヤハーネス36を成形しながら、プロテクタ26をその所
定位置にビニルテープ37で固定するために、プロテクタ
26の大型化に伴って治具板上に大きな作業スペースをと
ると共に、多くの組付工数を必要とした。また、プロテ
クタ26をワイヤハーネス36に精度良く取り付けないと、
車両パネルの係止孔に固定できなくなるため、テープ巻
き37による位置決め作業を慎重に行う必要があった。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、上記した点に鑑み、プロテクタの組付作業性
を向上させ得るプロテクタとワイヤハーネスの組付構造
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、プロテクタの底
壁にプロテクタ長手方向の固定板を立設し、該プロテク
タ内に収容するワイヤハーネスに、該固定板の前後端よ
りも離間させて長手方向の二箇所に結束部材を設けると
共に、該二箇所の結束部材の間の該ワイヤハーネスを該
固定板の両側に位置させるプロテクタとワイヤハーネス
の組付構造において、該固定板が、プロテクタの長手方
向と直交する幅方向の中央に一枚配設され、前記二箇所
の結束部材の間で前記ワイヤハーネスが中央から径方向
左右に拡げられ、湾曲形状に変形した状態に二分され
て、該ワイヤハーネスの中央に、該固定板よりも長手方
向に長い挿入孔が構成され、該挿入孔の範囲内で該固定
板がプロテクタと一体に前後に移動自在である第一の構
造を採用する。
また、プロテクタの底壁にプロテクタ長手方向の固定板
を立設し、該固定板にワイヤハーネスを係合させるプロ
テクタとワイヤハーネスの組付構造において、該ワイヤ
ハーネスに、該固定板に対する挿入孔する有するインナ
クリップを固定して設けた第二の構造を採用する。第二
の構造においてインナクリップの挿入孔の長手寸法を固
定板の長さよりも長く設定して、挿入孔内で固定板を長
手方向移動可能とした構造も有効である。
〔作用〕
ワイヤハーネスあるいはワイヤハーネスに取り付けたイ
ンナクリップの挿入孔にプロテクタの固定板を挿着する
ことにより、簡単に組付ができると共にプロテクタの後
付けが可能となる。さらに、該挿入孔を前記固定板より
も幅広に設定することにより、長手方向の組付誤差が吸
収され、車両等への取付性が向上する。
〔実施例〕
第1図は、本考案に係るプロテクタとワイヤハーネスの
組付構造の一実施例を示す分解斜視図である。
図で、1は、プロテクタを示し、該プロテクタ1は、合
成樹脂を材料として、底壁2の両側に側壁3,4を立設
し、一方の側壁3にヒンジ5を介して蓋部6を開閉自在
に設け、該蓋部6と他方の側壁4とに係止部材7,8を設
けると共に、該底壁2の内側中央に、長手方向に向かう
1枚の固定板9を立設し、該底壁2の外側に固定用クリ
ップ10を突設して成るものである。
また、11は、ワイヤハーネスを示し、該ワイヤハーネス
11は、長手方向の二個所に結束部材としてのビニルテー
プ12,12を巻回し、該ビニルテープ12,12の間に、前記固
定板9に対する挿入孔13を形成して成るものである。な
お、ビニルテープ12に替えて結束バンド等の結束部材
(図示せず)を用いても良い。該挿入孔13は、ワイヤハ
ーネス11を二箇所のビニルテープ12,12の間で中央から
径方向左右に拡げて湾曲形状に塑性変形させて中央で二
分することにより形成されるものであり、該挿入孔13の
長さL1は、固定板9の長さS1よりも長く設定してある。
そして、矢印イで示すように、該挿入孔13を固定板9に
挿着するのである。この挿着作業は、ワイヤハーネス11
の成形後に後付けして行うことができるから、従来のよ
うに予め治具板上でプロテクタ1をワイヤハーネス11に
セットすることは不要となり、治具板上のスペースが少
なくて済むと共に作業性が向上する。
第2図は、前記ワイヤハーネス11をプロテクタ1内に収
容した状態を示す斜視図、第3図は、第2図のA−A断
面図であり、蓋部6を係止部材7,8により閉止させて取
付を完了する。
ここでプロテクタ1の固定板9にワイヤハーネス11の挿
通孔13が長手方向にL1−S1の寸法だけ遊動自在に係合し
ているから、図示しない車両パネルのパネル孔に対する
固定用クリップ10の位置合わせを楽に行うことができ
る。また、ワイヤハーネス11の内部に固定板9を差し込
んだ状態となっているから、組付時に生じやすいワイヤ
ハーネスの捩じれも併せて防止できる。さらに、従来
(第8図参照)のように突出板33をワイヤハーネス36の
外側に突出させてスペースをとることがないから、プロ
テクタ1自体の小型化が可能となる。
第4図は、本考案に係るプロテクタとワイヤハーネスの
組付構造の他の実施例を示す分解斜視図である。
本実施例は、ワイヤハーネス14に対して、挿入孔15を有
するインナクリップ16をビニルテープ17で巻回固定し、
該インナクリップ16の挿入孔15をプロテクタ18の固定板
19に挿着する構造を特徴とするものである。なお、ビニ
ルテープ17に替えて結束バンド等の結束部材(図示せ
ず)を使用できるのは勿論である。
該インナクリップ16は、第5図にその斜視図、第6図に
第5図のB−B断面図を示すように、合成樹脂を材料と
して、断面L字状に折曲された基板20を形成し、該基板
20の一外壁面20aに、挿通孔15を有する枠部21を設け、
該基板20の両側端に、ビニルテープ17のいずれ止めとし
て作用する突条22,22を設けて成るものである。本実施
例においては、ワイヤハーネス14に対してインナクリッ
プ16を直列に二つ用いている。
一方、プロテクタ18は、底壁23に対し、長手方向に固定
板19,19を一方の側壁24寄りに二つ直列に立設したもの
であり、他の構成は前例と同様につき説明を省略する。
第7図は、該プロテクタ18の側面図(第4図の矢印C
図)を示すものである。
ここでインナクリップ16の挿入孔15の長さL2は固定板19
の長さS2よりも若干大きめに設定して、ガタなく係合す
るようにしてあるが、該挿通孔15の長さL2を固定板19の
長さS2よりも充分大きく設定することにより、プロテク
タ18をワイヤハーネス14の長手方向に移動可能として、
固定用クリップ25と図示しない車両パネルの係止孔との
位置合わせをしやすくすることができる。
また、前列同様に、ワイヤハーネス14成形後にプロテク
タ18を後付けすることができるから、従来のように予め
治具板上でプロテクタをセットする煩わしさがない。
〔考案の効果〕
以上の如くに、本考案によれば、ワイヤハーネスを成形
した後にプロテクタを後付けすることができるから、組
付作業性が向上し、また、プロテクタの脱着も容易にな
るから、メンテナンス性が向上する。特に、二箇所の結
束部材の間でワイヤハーネスが中央から径方向左右に拡
げられ、湾曲形状に変形した状態に二分されて、ワイヤ
ハーネスの中央に挿入孔が構成されるから、ワイヤハー
ネスプロテクタを装着する際に、該挿入孔に固定板がス
ムーズに挿入され、プロテクタの組付を容易に行うこと
ができると共に、挿入された固定板が挿入孔内をワイヤ
ハーネス長手方向にスムーズに移動できるから、プロテ
クタの移動をスムーズに行うことができる。さらに、プ
ロテクタを長手方向に一定範囲移動できるから、車両パ
ネル等に対するプロテクタの位置合わせが容易であり、
また反対に、結束部材による位置決め精度を緩和して、
作業者負担を軽減させることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、 第2図は同じく組付状態を示す斜視図、 第3図は第2図のA−A断面図、 第4図は他の実施例を示す分解斜視図、 第5図はインナクリップを示す斜視図、 第6図は第5図のB−B断面図、 第7図は第4図の矢視C図(側面図)、 第8図は従来例を示す斜視図である。 1,18……プロテクタ、2……底壁、9,19……固定板、1
1,14……ワイヤハーネス、12……ビニルテープ、13,15
……挿入孔、16……インナクリップ。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロテクタの底壁にプロテクタ長手方向の
    固定板を立設し、該プロテクタ内に収容するワイヤハー
    ネスに、該固定板の前後端よりも離間させて長手方向の
    二箇所に結束部材を設けると共に、該二箇所の結束部材
    の間の該ワイヤハーネスを該固定板の両側に位置させる
    プロテクタとワイヤハーネスの組付構造において、該固
    定板が、プロテクタの長手方向と直交する幅方向の中央
    に一枚配設され、前記二箇所の結束部材の間で前記ワイ
    ヤハーネスが中央から径方向左右に拡げられ、湾曲形状
    に変形した状態に二分されて、該ワイヤハーネスの中央
    に、該固定板よりも長手方向に長い挿入孔が構成され、
    該挿入孔の範囲内で該固定板がプロテクタと一体に前後
    に移動自在であることを特徴とするプロテクタとワイヤ
    ハーネスの組付構造。
  2. 【請求項2】プロテクタの底壁にプロテクタ長手方向の
    固定板を立設し、該固定板にワイヤハーネスを係合させ
    るプロテクタとワイヤハーネスの組付構造において、該
    ワイヤハーネスに、該固定板に対する挿入孔を有するイ
    ンナクリップを固定して設けたことを特徴とするプロテ
    クタとワイヤハーネスの組付構造。
  3. 【請求項3】前記インナクリップの挿入孔の長手寸法を
    前記固定板の長さよりも長く設定して、前記挿入孔内で
    前記固定板を長手方向移動可能としたことを特徴とする
    請求項(2)記載のプロテクタとワイヤハーネスの組付
    構造。
JP1990017403U 1990-02-26 1990-02-26 プロテクタとワイヤハーネスの組付構造 Expired - Lifetime JPH0750819Y2 (ja)

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