JPH075075B2 - 車両の外気取入れ装置 - Google Patents
車両の外気取入れ装置Info
- Publication number
- JPH075075B2 JPH075075B2 JP2067136A JP6713690A JPH075075B2 JP H075075 B2 JPH075075 B2 JP H075075B2 JP 2067136 A JP2067136 A JP 2067136A JP 6713690 A JP6713690 A JP 6713690A JP H075075 B2 JPH075075 B2 JP H075075B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- intake port
- vehicle
- air intake
- intake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鉄道車両における外気取入れ装置の構成に関す
る。
る。
〔従来の技術〕 従来の装置は特開昭56−21958号に記載のように、外気
取入れ口は車体の側面に設けられ車両の進行方向による
外気取入口の圧力差の変動の影響を受けない構造となっ
ている。
取入れ口は車体の側面に設けられ車両の進行方向による
外気取入口の圧力差の変動の影響を受けない構造となっ
ている。
しかし、車両が高速化されるに従い車体は一層流線形と
なり、又乗客に対し魅力的な車体構造が採用されるよう
になると前記公知例記載のような構造の実施が不可能な
場合が生じる。
なり、又乗客に対し魅力的な車体構造が採用されるよう
になると前記公知例記載のような構造の実施が不可能な
場合が生じる。
又特開昭57−55252号に記載によれば余分な制御機器を
必要とし、かつ車速により送風機の吸気口圧力が変動す
るため送風機の最適能力決定が困難であった。
必要とし、かつ車速により送風機の吸気口圧力が変動す
るため送風機の最適能力決定が困難であった。
上記従来技術は制約された車両の構造および装置の簡略
化について配慮がされておらず、旅客車、特に最近の魅
力的な先頭形状を有する車両構造には実施困難な構成で
あり、送風機用吸気圧力が変動するという不具合点があ
った。
化について配慮がされておらず、旅客車、特に最近の魅
力的な先頭形状を有する車両構造には実施困難な構成で
あり、送風機用吸気圧力が変動するという不具合点があ
った。
本発明の目的はこれらの不具合事項を解決、簡潔な構造
で車両に生じる圧力変動に対応できる車両の外気取入れ
装置を提供することにある。
で車両に生じる圧力変動に対応できる車両の外気取入れ
装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、車両の先頭端部
に設置され、湾曲した突出方向を車体の先端側へ向けて
配置した馬蹄形をなす排障板を備えており、該排障板が
取り付けられている外板の内側に前記排障板の外側部分
および内側部分に連通する外側吸気口および内側吸気口
を有した吸気室が設置されており、該吸気室内の空気を
車内に給気する送風機を備えており、前記外側吸気口お
よび内側吸気口の一方に吸気口面積を調整可能にする開
口面積調整手段を設置したことを特徴とする車両の外気
取入れ装置を提供する。
に設置され、湾曲した突出方向を車体の先端側へ向けて
配置した馬蹄形をなす排障板を備えており、該排障板が
取り付けられている外板の内側に前記排障板の外側部分
および内側部分に連通する外側吸気口および内側吸気口
を有した吸気室が設置されており、該吸気室内の空気を
車内に給気する送風機を備えており、前記外側吸気口お
よび内側吸気口の一方に吸気口面積を調整可能にする開
口面積調整手段を設置したことを特徴とする車両の外気
取入れ装置を提供する。
車両の先頭端部に排障板を設け、該排障板で外側と内側
の両部分を仕切り、その両部分から車両の吸気室に通じ
る吸気口を両部分に各々設ける。排障板を境にして車両
の進行方向の前方となる外部空気圧は上昇し正圧にな
り、後方となる部分の空気圧は降圧し負圧となる。そし
て、大気圧に対し上昇した圧力(+△P1)と降圧した圧
力(−△P2)との絶対値は車体構造の影響を受けて一致
しない。
の両部分を仕切り、その両部分から車両の吸気室に通じ
る吸気口を両部分に各々設ける。排障板を境にして車両
の進行方向の前方となる外部空気圧は上昇し正圧にな
り、後方となる部分の空気圧は降圧し負圧となる。そし
て、大気圧に対し上昇した圧力(+△P1)と降圧した圧
力(−△P2)との絶対値は車体構造の影響を受けて一致
しない。
排障板の外側の圧力変動を△P1とし、内側の圧力変動を
△P2とすれば、一般的に|△P1|≠|△P2|となる。
△P2とすれば、一般的に|△P1|≠|△P2|となる。
従って排障板の内外に設けた2筒の吸気口の断面積を同
一にすると送風機吸気口の空気圧は列車の進行方向及び
速度により変動し、送風機への送風々量も変化する。
一にすると送風機吸気口の空気圧は列車の進行方向及び
速度により変動し、送風機への送風々量も変化する。
△P1と△P2の絶対値の差の割合は前記のごとく車体構造
によって変化する。従って、排障板の内側の吸気口の開
口面積の割合を外側の吸気口の開口面積に対して調整可
能にしておけば列車の進行方向に関係なく送風機の吸気
口の空気圧は一定に保たれる。
によって変化する。従って、排障板の内側の吸気口の開
口面積の割合を外側の吸気口の開口面積に対して調整可
能にしておけば列車の進行方向に関係なく送風機の吸気
口の空気圧は一定に保たれる。
以下、本発明の一実施例を第1図乃至第3図により説明
する。
する。
図において、車体1の頭部に車体外板2、底板3および
仕切板4から成る小室(吸気室)5を設け、この小室
(吸気室)に吸気可能な送風機6が取付けられている。
仕切板4から成る小室(吸気室)5を設け、この小室
(吸気室)に吸気可能な送風機6が取付けられている。
車体1の下面には排障板7がその上縁8を底板3に接し
て設けられている。
て設けられている。
また、排障板7で、外側と内側の両部分を仕切り、その
両方の部分から車体1の小室(吸気室)5に通じる外側
吸気口9と内側吸気口10が底板3に設けられ、両部分か
らの外気を導くように構成されている。これら2筒の吸
気口9、10は車外において排障板7の上縁8により仕切
られている。
両方の部分から車体1の小室(吸気室)5に通じる外側
吸気口9と内側吸気口10が底板3に設けられ、両部分か
らの外気を導くように構成されている。これら2筒の吸
気口9、10は車外において排障板7の上縁8により仕切
られている。
内側吸気口10には第3図に示すごとく、その開口面積を
調整可能なダンパー11が設けられており、排障板の内側
および外側において圧力変動が生じた場合に、該内側吸
気口10を介して小室(吸気室)5に吸気あるいは排気さ
れる風量を調整することにより、小室(吸気室)5内の
圧力を極力一定に保つ構造となっている。
調整可能なダンパー11が設けられており、排障板の内側
および外側において圧力変動が生じた場合に、該内側吸
気口10を介して小室(吸気室)5に吸気あるいは排気さ
れる風量を調整することにより、小室(吸気室)5内の
圧力を極力一定に保つ構造となっている。
今、第1図の車体1が列車の先端に連結されており本図
の左方方向に走行している場合、排障板7が湾曲した突
出方向を車体先端側へ向けた馬蹄形をなしており、その
外側すなわち排障板7の表面においては、空気を押し分
けながら走行するため、走行風の動圧の影響を受けて外
側吸気口9の近傍の空気圧が上昇する。逆に排障板7の
内側すなわち裏面においては、該排障板7および車体先
頭部全面によって押し分けられた空気流が排障板7と軌
道との間を流れるため、この部分の流速が上昇し排障板
7の裏面部分において空気圧が低下する。
の左方方向に走行している場合、排障板7が湾曲した突
出方向を車体先端側へ向けた馬蹄形をなしており、その
外側すなわち排障板7の表面においては、空気を押し分
けながら走行するため、走行風の動圧の影響を受けて外
側吸気口9の近傍の空気圧が上昇する。逆に排障板7の
内側すなわち裏面においては、該排障板7および車体先
頭部全面によって押し分けられた空気流が排障板7と軌
道との間を流れるため、この部分の流速が上昇し排障板
7の裏面部分において空気圧が低下する。
また、列車が第1図の右方向に走行する場合は、排障板
7の裏面側すなわち車体長手方向中央側の台車に面した
部分に、車体幅方向端部から排障板7の形状に沿って中
央部分に集めるような空気流が発生し、該空気流の動圧
によって空気圧が上昇する。逆に排障板7の外側は、排
障板7の幅方向中央に集められた空気流が排障板7と軌
道との間から外側へ流れ、その流速を増すことから空気
圧が低下する。
7の裏面側すなわち車体長手方向中央側の台車に面した
部分に、車体幅方向端部から排障板7の形状に沿って中
央部分に集めるような空気流が発生し、該空気流の動圧
によって空気圧が上昇する。逆に排障板7の外側は、排
障板7の幅方向中央に集められた空気流が排障板7と軌
道との間から外側へ流れ、その流速を増すことから空気
圧が低下する。
このように排障板7の外側および内側では、列車の進行
方向の変更に伴って空気圧が変動し、その圧力変動値は
排障板7の湾曲部形状および面積等によって異なること
になる。従って、空気圧変動によって外側吸気口9およ
び内側吸気口10から小室(吸気室)5に流入する空気量
が進行方向の変更に伴って変動し、小室(吸気室)5の
圧力が変動する。この圧力変動は進行速度の向上に伴っ
て増大する。このため、送風機6の送風量も大幅に変動
することになる。
方向の変更に伴って空気圧が変動し、その圧力変動値は
排障板7の湾曲部形状および面積等によって異なること
になる。従って、空気圧変動によって外側吸気口9およ
び内側吸気口10から小室(吸気室)5に流入する空気量
が進行方向の変更に伴って変動し、小室(吸気室)5の
圧力が変動する。この圧力変動は進行速度の向上に伴っ
て増大する。このため、送風機6の送風量も大幅に変動
することになる。
第3図に示すごとく、内側吸気口10にダンパー11を設け
内側吸気10の開口面積を調整可能にしておけば、予め行
なう試験走行によりダンパー11の最適な開き角度を見出
すことができる。従って、ダンパー11の開口角度を所定
の位置に固定することによって、小室(吸気室)5内へ
の空気の流出量あるいは流入量のいずれかを調整するこ
とができるため、小室(吸気室)5内の圧力変動を最小
限に抑えることが可能となり、送風機6は列車の進行方
向に関係なく安定した風量を送気可能になる。尚、本実
施例では、ダンパー11を内側吸気口10に設置したもので
説明したがダンパー11は外側吸気口9と内側吸気口10の
開口面積の割合を調整するものであるために内側吸気口
10の代りに外側吸気口9に設置しても良く、その効果は
同一である。
内側吸気10の開口面積を調整可能にしておけば、予め行
なう試験走行によりダンパー11の最適な開き角度を見出
すことができる。従って、ダンパー11の開口角度を所定
の位置に固定することによって、小室(吸気室)5内へ
の空気の流出量あるいは流入量のいずれかを調整するこ
とができるため、小室(吸気室)5内の圧力変動を最小
限に抑えることが可能となり、送風機6は列車の進行方
向に関係なく安定した風量を送気可能になる。尚、本実
施例では、ダンパー11を内側吸気口10に設置したもので
説明したがダンパー11は外側吸気口9と内側吸気口10の
開口面積の割合を調整するものであるために内側吸気口
10の代りに外側吸気口9に設置しても良く、その効果は
同一である。
本実施例によれば、各吸気口の面積比を車体構造に関す
る圧力変動比に対応して決めることができるので、簡単
な構造で車両に生じる走行風の圧力変動に対応できると
共に、走行風の影響を受けない車両の外気取入れ装置が
構成できる効果がある。
る圧力変動比に対応して決めることができるので、簡単
な構造で車両に生じる走行風の圧力変動に対応できると
共に、走行風の影響を受けない車両の外気取入れ装置が
構成できる効果がある。
本発明によれば、排障板の内外に設置された吸気口の面
積を調整する開口面積調整手段を設置することにより、
吸気室へ吸い込まれる空気量をほぼ一定に調整して該吸
気室内の圧力変動を最小限に抑えることができるため、
列車の進行方向に関係なく一定を吸気量を確保すること
ができる。前記開口面積調整手段は吸気口に設置される
ものであって、その構造は比較的簡単である。
積を調整する開口面積調整手段を設置することにより、
吸気室へ吸い込まれる空気量をほぼ一定に調整して該吸
気室内の圧力変動を最小限に抑えることができるため、
列車の進行方向に関係なく一定を吸気量を確保すること
ができる。前記開口面積調整手段は吸気口に設置される
ものであって、その構造は比較的簡単である。
第1図は本発明の一実施例の外気取入れ口の側面図、第
2図は第1図のI−I線断面図、第3図は第2図のII−
II線断面図である。 2……車体外板、3……底板、 4……仕切板、5……小室(吸気室)、 6……送風機、7……排障板、 8……上縁、9……外側吸気口、 10……内側吸気口、11……ダンパ
2図は第1図のI−I線断面図、第3図は第2図のII−
II線断面図である。 2……車体外板、3……底板、 4……仕切板、5……小室(吸気室)、 6……送風機、7……排障板、 8……上縁、9……外側吸気口、 10……内側吸気口、11……ダンパ
Claims (1)
- 【請求項1】車両の先頭端部に設置され、湾曲した突出
方向を車体の先端側へ向けて配置した馬蹄形をなす排障
板を備えており、該排障板が取り付けられている外板の
内側に前記排障板の外側部分および内側部分に連通する
外側吸気口および内側吸気口を有した吸気室が設置され
ており、該吸気室内の空気を車内に給気する送風機を備
えており、前記外側吸気口および内側吸気口の一方に吸
気口面積を調整可能にする開口面積調整手段を設置した
ことを特徴とする車両の外気取入れ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2067136A JPH075075B2 (ja) | 1990-03-19 | 1990-03-19 | 車両の外気取入れ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2067136A JPH075075B2 (ja) | 1990-03-19 | 1990-03-19 | 車両の外気取入れ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03271054A JPH03271054A (ja) | 1991-12-03 |
JPH075075B2 true JPH075075B2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=13336185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2067136A Expired - Lifetime JPH075075B2 (ja) | 1990-03-19 | 1990-03-19 | 車両の外気取入れ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075075B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0723091B2 (ja) * | 1987-11-02 | 1995-03-15 | 株式会社日立製作所 | 車両用圧力緩和装置 |
-
1990
- 1990-03-19 JP JP2067136A patent/JPH075075B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03271054A (ja) | 1991-12-03 |
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