JPH0750449Y2 - 芳香洗浄材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は芳香洗浄材に関する。

〈従来技術〉 従来タンク式トイレに使用されるための芳香洗浄剤とし
ては、いわゆるオンタンク式の芳香洗浄剤とインタンク
式の芳香洗浄剤とが知られていた。

〈本考案が解決すべき問題点〉 上記従来の芳香洗浄剤はインタンク式とオンタンク式に
完全にわけられて使われていたため、兼用することが出
来ず、また、これらを兼用タイプとして用いた場合、す
なわちインタンク式のものをオンタンク式として用いて
も逆の場合も、いずれも室内芳香効果においてきわめて
不十分なものとなり、満足できるものは得られなかっ
た。

本考案は上記従来の問題点を除去することを目的として
鋭意研究の結果なされたものである。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は収納部Ａに収容される洗浄剤と収納部Ｂに収容
される揮散性物質とを備える芳香洗浄材であって、前記
芳香洗浄材の底部に前記洗浄剤を取り出すための開口が
設けられるとともに、該開口を開封可能に封止するため
の封止部材が設けられている芳香洗浄材に係わる。

本考案において洗浄剤としては、公知の固型洗浄剤であ
れば任意であり、ポリエチレングリコールなどの固化
剤、これに洗浄剤としての界面活性剤を加え、加熱溶融
して固化させることで得られる。なお、界面活性剤の他
に芳香機能などの種々の活性を有する香料、清涼感を付
与する染料も添加することもできる。本考案において洗
浄剤を取出し可能に収容するための収容部は一つの取出
し口を有していれば良く、上記洗浄剤を取り出しやすい
ように、洗浄剤との接触面となる収容部の一部を平滑に
したテーパーを設けたりすることが出来る。また、収容
部は２種以上の洗浄剤を収容しうるように複数に区画さ
れていてもよい。

本考案において揮散性物質としては、ゾル体、ゲル体等
の固形状物質、微多孔性フィルムに封入したものや吸液
芯で液体を吸上げるもの等の液状物質、芳香剤をマット
に保持させたり樹脂に練り込んだもの等の形態で使用す
ることのできる化学物質のうち揮散するものであれば、
芳香剤、殺菌剤、消臭剤、忌避剤、植物生長調整剤、除
草剤、防虫剤、殺虫剤、殺ソ剤、殺ダニ剤、化粧品、医
薬品、香料（芳香アロマテラピー）等を少なくとも１種
以上組合せて用いることができる。

〈作用〉 本考案は以上のような構成をしているのでインタンク式
クリーナーとオンタンク式クリーナーの両方に使用でき
インタンク式クリーナーとして使用した場合、芳香器を
兼用しても十分な揮散効果を発揮する。

〈実施例〉 以下に本考案の実施例にもとずき詳細に説明する。

第１図（Ａ）〜（Ｂ）は本考案の実施の１例を示す縦断
面図及び正面図であり、（１）は本体であり、本体
（１）は収容部Ｂ（2a）を有する透明無底容器（２）
と、収容部Ａ（3a）を一体に有する断面 型の底蓋（３）とからなっている。上記容器（２）の収
容部Ｂ（2a）には、揮散性物質（４）が充填され、上記
底蓋（３）の収容部Ａ（3a）には、固型洗浄剤（５）が
該収容部（3a）の開口部（3b）より取り出し可能な状態
に収納されている。なお、（3c）は上記開口部（3b）に
設けられたシールであり、（3d）は切欠である。

使用に際し、脱水式トイレのタンクの蓋を開け、本体
（１）の上記開口部（3b）のシール（3c）を剥離し、固
型洗浄剤（５）を取り出し、タンク内に投入後、揮散性
物質（４）だけが入った本体（１）をタンクの蓋上に載
せ、上記容器（２）を上方に引き上げることにより、切
欠（3d）を通じて揮散性物質（４）が外気と接触して揮
散性物質の性質に応じた効果が得られる。また、上記洗
浄剤（５）はタンク内の水と常時接触した状態となるの
で、水洗トイレの洗浄のための準備が整う。

第２〜３図は本考案の実施の他の１例を示す縦断面図及
び斜面図であり、本体（１）の外周部に揮散性物質
（４）を収容する収容部Ｂ（2a）を、内部に洗浄剤
（５）を収容する収容部Ａ（3a）を有し、該本体に足部
（６）と揮散口（７）と密封シール（3e）を有すること
以外は実質的に第１図のものと同一である。

この場合使用に際し、収容部Ａ（3a）上下面の密封シー
ル（3e）（3c）を剥離しオンタンク式の芳香洗浄剤とし
て、また、収容部Ａ（3a）下面の密封シール（3c）と通
水シート（８）を剥離し洗浄剤（５）だけをタンク内に
投入し、本体（１）はタンクの上に置き芳香器として活
用でき有利である。

〈考案の効果〉 本考案は上述のような構成を有しているので一つの製品
でオンタンク式の芳香洗浄剤として、又インタンク式の
洗浄剤と芳香容器の兼用型の芳香洗浄剤としても使用で
きる等種々の使用方法があり、かつコスト安となる。使
用に際しては揮散物質の種類に応じた揮散効果に優れた
ものが得られる等様々の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）〜（Ｂ）は本考案の実施の１例を示す縦断
面図および正面図、第２〜３図は本考案の他の実施例を
示す縦断面図および斜面図である。 図において（１）は本体、（2a）は収容部Ｂ、（3a）は
収容部Ａ、（3b）は開口部、（４）は揮散性物質、
（５）は洗浄剤である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】収納部Ａに収容される洗浄剤と収納部Ｂに
   収容される揮散性物質とを備える芳香洗浄材であって、 前記芳香洗浄材の底部に前記洗浄剤を取り出すための開
   口が設けられるとともに、該開口を開封可能に封止する
   ための封止部材が設けられていること特徴とする芳香洗
   浄材。
2. 【請求項２】前記封止部材が、剥離可能な密封シールで
   あることを特徴とする請求項１に記載の芳香洗浄材。
3. 【請求項３】前記封止部材が、さらに通水シートを有す
   ることを特徴とする請求項２に記載の芳香洗浄材。