JPH07504453A - 泡立ちの少ない液体洗浄組成物 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
泡立ちの少ない液体洗浄組成物
技術分野
本発明は、界面活性剤を含み、安定した泡の生成傾向が少ない液体組成物に関す
る。そのような組成物は特に、床、壁、台所または浴室の表面などの硬い表面の
洗浄および椅子・ソファ−などの布張り地、カーペット、カーテンなどの柔らか
い家具の洗浄において有用である。
そのような組成物の他のもっと広範囲の用途(例えば、木材パルプおよび紙の製
造ならびに一般的には化学処理におけるその組成物の用途)も除外されるもので
はないが、本発明の組成物は、特に、硬い表面のクリーナーに関して記載する。
背 景
安定した泡の生成傾向は、公知の硬い表面用洗浄組成物においては周知の問題点
である。泡の生成は、シャンプー、入浴剤および固形石鹸などの多くの個人用の
洗浄製品に関しては好ましいが、織物の洗浄や表面の洗浄操作では泡の存在が好
ましくないことが多い。その結果、織物用粉末洗剤(いわゆる「自動化」粉末)
ならびに泡立ちの少ないカーペットおよび硬い表面用のクリーナーにおける泡止
め系の研究に対してかなり努力が払われている。
泡止め界面活性剤組成物は、シリコーン油などの疎水性油と、疎水性シリカ粒子
もしくは場合によってはアルミナまたはチタン粒子などの粒子との混合物を含む
ことが知られている。この分野に関しては、多数の特許が出願されている。実際
、泡止め成分は、界面活性剤組成物の製造中またはそれを使用する少し前にその
組成物に添加される。使用直前に泡止め成分を添加する工程は、織物用粉末洗剤
よりもカーペット用洗剤組成物(液体が多い)において一般的である。粉末洗剤
技術において、使用の少し前に成分を混合することは、実際のところ知られてい
ない。液体組成物への泡止め系の添加を遅くする理由の一つとしては、保管中に
不溶粒子が溶液がら析出する傾向にあることが考えられる。しかしまた、シリコ
ーンの泡止め剤は、加工処理および保管中に界面活性剤と接触させると次第に不
活化することがGB1407997 (P&G)で示唆されており、これらの問
題を克服するためには、複雑なカプセル化法が提案されている。
粉末組成物用の泡止め系として炭化水素およびカルシウムに敏感な脂肪酸石鹸を
使用することがGB1099562([1aileve+ : 1964 )に
開示されている。その特許には、アニオン性硫酸塩またはスルホン酸塩の洗剤、
アルカリ性ポリリン酸塩および炭化水素と炭素数12〜31の脂肪酸との「泡抑
制」混合物を含む粉末洗剤組成物が開示されている。炭化水素は広範囲に定義さ
れており、直鎖または分岐鎖アルカン(90℃以上の沸点を有する高融点パラフ
ィンワックスとの1=1混合物における液体パラフィン油)、アルケン、アルキ
ル化ベンゼン、縮合芳香族(ナフタレンおよびアントラセンならびにそれらのア
ルキル化誘導体など)および脂環式炭化水素(テルペンおよび類似化合物など)
を含む。好ましい炭化水素としては、パラフィン油とワックスとの上記混合物、
ドデシルベンゼンおよびテレピン油などの沸点が90℃以上のものが挙げられる
。
さらに、硬い表面用の液体洗浄組成物の泡止め系として溶媒、石鹸および選択し
たテルペン溶媒を組み合わせて使用することは、EPOO80749(P&G:
1982)に開示されている。これらの組成物では、上記のカーペット用洗浄
組成物と違って、泡止め成分を別に添加する工程なしに随意に製品を使用できる
点が特に好ましい。EPOO80749は、特に、泡止め系として、特定の溶媒
(2−(2−ブトキシ−エトキシ)エタノール:BUTYL CARBITOL
(登録商標〕として市販されている。)ならびにC13〜C24脂肪酸のアルカ
リ、アンモニウムおよびアルカノール−アンモニウム石鹸の1種以上(0,05
〜2重量%)とともにモノ(2個のイソプレン単位)またはセスキ(3個のイソ
プレン単位)テルペンを使用することを開示している。この特許では、これら3
成分が泡止め活性を有するよ゛うに相互作用すると述べている。この特許に開示
されている好ましいテルペンは、テルピネン、テルピノレン、リモネン、ピネン
およびオレンジの皮から得られるいわゆる「オレンジ」テルペンなど、テルペン
の「炭化水素分類」の単環式および二環式テルペンである。テルペンアルコール
、アルデヒドおよびケトンなどの他のテルペンはあまり好ましくない。
テルペンおよび関連化合物は、芳香を放つ化合物であり、一般にパインまたはレ
モンに似た香気を製品に付与するという一般的な欠点を有する。洗浄組成物のベ
ース組成物は臭いが少ないか無臭であるのが好ましい。さらに、用途によっては
、組成物がBUTYL CARBITOLなどの溶媒を含まないのが有利である
。
発明の要約
本発明は、可溶化疎水性油および第一界面活性剤を含む水性液体組成物において
、
a)疎水性油が、170〜300’Cの50重量%減少沸点を有する飽和炭化水
素であり、
b)第一界面活性剤が、第二発泡界面活性剤の水溶液にわずかに溶解するに過ぎ
ないカルシウム塩を形成し、C)組成物が、第一界面活性剤とは異なる第二発泡
界面活性剤を第一界面活性剤に対して過剰に含む
ことを特徴とする水性液体組成物を提供するものである。
どんな操作理論にも縛られたくないが、本発明の濃縮組成物はミセル状に可溶化
した炭化水素油を含むと考えられる。組成物を硬変がI Frenchより大き
い水で希釈すると、飽和炭化水素の少なくとも一部が、カルシウムに敏感な界面
活性剤の少なくとも一部とともに可溶化されて溶液になる。
さらに、希釈時に生じる疎水性粒子(すなわち、第一界面活性剤のカルシウム塩
の不溶部分)と炭化水素小滴との共働相互作用により、第二界面活性剤に関する
泡の調節が効果的になると考えられる。
従って、本発明の別の発明は、170〜300℃の50重量%減少沸点を有する
飽和炭化水素と、水溶液にわずかに溶解するに過ぎないカルシウム塩を形成する
、上記第一界面活性剤以外の界面活性剤との混合物である少なくとも一種の発泡
界面活性剤を含む液体洗浄組成物における泡止め添加物としての用途に存する。
炭化水素およびカルシウムに敏感な界面活性剤を発泡洗浄組成物に添加または混
入するための泡止め系として使用する該用途の特に有利な点は、希釈前の最初の
系に粒子が存在しないので、これらの粒子が沈澱または他の層分離を生じて前述
した保管時の問題を招くということがないことである。
従って、本発明の組成物は一般に等方性である。炭化水素が最初に可溶化される
等方性組成物の利点は、使用の少し前に振とうしたり混合して調製する必要がな
いことである。ところが、以前の製品は使用前に振とうする必要があるか、比較
的大きい(シリコーンまたは脂肪)油の小滴の懸濁物を使用する場合は、高粘度
を必要とし、それに関連して不透明で、適用/混合特性が劣るという欠点があっ
た。また、等方性組成物は、非等方性組成物と比較して温度安定性が改善されて
いると考えられる。
本発明明細書において、発泡界面活性剤の水溶液に不溶またはわずかに溶解する
カルシウム塩を形成する界面活性剤は、一般に、カルシウム塩のクラフト温度が
45℃以上であり、カルシウム塩の溶解積が一般に10−6モル11−3未満で
あるものである。この制限は、水溶液での溶解積が10−8モル3 I−3未満
である界面活性剤の全てが適することを示すものではなく、発泡界面活性剤溶液
からなおも析出するカルシウム塩を形成する界面活性剤のみが適する。発泡界面
活性剤の水溶液での溶解積が10−8モルl 1−3より大きい、不溶またはわ
ずかに溶解するカルシウム塩を形成する界面活性剤は適さないと考えられる。
好ましくは、本発明の組成物は透明である。
炭化水素
上述したように、疎水性油は、170〜300℃の50重量%減少沸点を有する
飽和炭化水素である。
本発明明細書において、50重量%減少沸点は、1気圧下、この範囲の温度でパ
ラフィン重量の50%を留去することができることを意味する。
好ましくは、炭化水素がパラフィンである。
一般に、本発明組成物での使用に適する炭化水素、好ましくはパラフィンの沸点
範囲は、171〜250℃である。
本発明者らは、イソパラフィン、すなわち分岐鎖パラフィンが特に有効であるこ
とを見出した。
さらに、イソパラフィンをベースとする組成物に付随する利点は、組成物が本質
的に無臭であるということである。
本発明の組成物の炭化水素含量は、典型的には0.2〜10重量%、さらに好ま
しくは0.5〜5重量%、最も好ましくは0.5〜2.0重量%である。
本発明に係る組成物は、テルペンおよび関連芳香族化合物を除くことができる。
第一界面活性剤
上述したように、第一界面活性剤は、発泡界面活性剤の水溶液にわずかに溶解す
るに過ぎないカルシウム塩を形成することが必須である。
本発明において、不溶またはわずかに溶解するカルシウム塩を形成する界面活性
剤の含量は、製品に対して好ましくは0.2〜45重量%であり、かなり濃縮し
た組成物に対しては、この範囲の比較的高い値を使用する。
好ましくは、不溶カルシウム塩を形成する界面活性剤の含量が0.2〜3.0重
量%、最も好ましくは0.6〜2.0重量%である。
先に定義した不溶またはわずかに溶解するカルシウム塩を形成する界面活性剤と
しては、カルボン酸塩およびその塩が挙げられ、好ましくは脂肪酸、脂肪酸の適
するカチオンとの可溶塩(伝統的な「石鹸」)で、好ましくは平均炭素鎖長が8
〜24である脂肪酸から誘導される。
より好ましくは、第一界面活性剤が、12〜16の平均炭素鎖長を有する飽和脂
肪酸のアルカリ金属塩である。ナトリウムおよびカリウム塩が最も好ましい。
カルシウムに敏感な別の界面活性剤は、カルシウムに敏感な界面活性剤のリン酸
塩、硫酸塩およびスルホン酸塩である。これらは、アニオン性界面活性剤であり
、そのカルシウム塩のクラフト温度が典型的な製品使用温度より高いという共通
の特徴を有する。
第一界面活性剤としてカルボン酸塩、好ましくは脂肪酸および/またはリン酸塩
を使用するのが特に好ましく、脂肪酸の石鹸が最も好ましい第一界面活性剤であ
る。
不溶カルシウム塩を形成する界面活性剤と炭化水素との好ましい比は0.4〜2
:1である。最も好ましい比は0.9:1〜1:0.9である。
第二界面活性剤
界面活性剤の混合物であってもよい第二界面活性剤は、発泡界面活性剤であり(
または少なくとも一種の発泡界面活性剤を含み)、第一界面活性剤とは異なるこ
とが必須である。
典型的には、第二界面活性剤は、第一および第二アルコールの硫酸塩、アルキル
アリールスルホン酸塩、アルコキシ化アルコール、第一および第二アルカンスル
ホン酸塩、ラクトビオンアミド、アルキルポリグルコシド、ポリヒ゛ドロキシア
ミド、アルキルカルボン酸、アルコキシ化カルボン酸塩、モノ−またはジ−アル
キルスルホコハク酸塩、アルキルカルボン酸エステルスルホン酸塩、アルキルイ
セチオン酸塩ならびにそれらの誘導体および混合物から成る群から選択される。
好ましくは、第二界面活性剤が、第一アルコールの硫酸塩、アルコキシ化アルコ
ール、アルカンスルホン酸塩およびアルキルアリールスルホン酸塩から成る群の
1個以上の基を含む。より好ましくは、第二界面活性剤が、第一アルコールの硫
酸塩およびアルコキシ化アルコールの混合物を含む。より好ましくは、第一アル
コールの硫酸塩およびアルコキン化アルコールが3・1〜1:1の比率で存在し
、約2:1の比率が特に好ましい。
好ましい第一アルコールの硫酸塩(PAS)は、下記一般式:%式%
[式中、Rは08〜CI8第一アルキル基であり、Xは可溶化カチオンである。
]の物質の混合物を含む。適するカチオンとしては、ナトリウム、マグネシウム
、カリウム、アンモニウムおよびそれらの混合物が挙げられる。
特に好ましいPAS分子は、主要部分がC1゜〜CI4アルキル残基である分子
である。
これらの界面活性剤は、ココナツ油などの再生可能源から得られる脂肪酸から第
一アルコール硫酸塩を生成することにより得ることができるが、合成アルコール
源から得ることもできる。
これらの界面活性剤は、非常に許容可能な生分解挙動を示す。
好ましいアルコキン化アルコールは、下記一般式:%式%
[式中、R1は直鎖または分岐したC8〜cu8アルキルであり、平均エトキン
化度mは1〜14、好ましくは3〜8である。]のエトキシ化アルコールから成
る群から選択される。
これらのエトキシ化アルコールの合成の出発物質は、天然源および合成源の両方
から得ることができる。
溶媒
本発明の組成物はさらに溶媒を含むことができ、存在する場合、好ましくは製品
に対して5〜15重量%のレベルで含む。
溶媒の存在は、炭化水素が可溶化してミセルになるのを助けると考えられる。し
かし、後述の実施例によって示すように、溶媒の存在は本発明の組成物に必ずし
も必要ではない。
好ましくは、溶媒を、プロピレングリコール モノn−ブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコール モノn−ブチルエーテル、プロピレングリコール モノt−
ブチルエーテル、ジプロピレングリコール モノt−ブチルエーテル、ジエチレ
ングリコール ヘキシルエーテル、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール、エチレングリコール モノブチルエーテル、ジ−エチレン
グリコール モノブチルエーテルおよびそれらの混合物から選択する。
最も好ましくは、溶媒がグリコールエーテルまたは02〜C5アルコール溶媒で
ある。
特に好ましい溶媒は、エタノール(好ましくは、工業用メチルアルコール添加ス
ピリット)、プロピレングリコール モノn−ブチルエーテル(Dowanol
PnB(登録商標〕として市販)およびジエチレングリコール モノブチルエ
ーテル(Butyl Digol (登録商標〕またはButyl Carbi
tol (登録商標〕として市販)から成る群から選択本発明の組成物はさらに
、香料、着色剤および染料、衛生上の物質、粘度調節剤、酸化防止剤、緩衝液お
よびそれらの混合物から選択される他の成分を含むことができる。これらの微量
成分は、本発明の実行に必須ではないが、本発明の実際の態様では、これらの成
分が1種以上存在するのが好ましい。
第一アルコール硫酸塩が界面活性剤として存在す葛湯合、本発明の組成物は微量
成分としてカリウム塩を含むのが好ましい。
そのような塩が存在すると、製品の低温安定性が改善されると考えられる。
本発明の特に好ましい組成物は、下記a)〜e):a)15〜30重量%の第一
アルコール硫酸塩(i)および5〜15重量%の非イオン性界面活性剤(ii)
であって、(i)。
(ii)の比が3:1〜1:1であるもの、b)1〜5重量%の炭酸カリウム、
c)5〜15重量%のグリコールエーテルまたはC7〜C,アルコール溶媒、
d)170〜300℃の50重量%減少沸点を有する0、2〜5重量%のパラフ
ィン、ならびに
e)0.2〜5重量%の平均炭素鎖長12〜16の飽和脂肪酸の塩
を含む。
実施例
本発明をさらに理解するために、以下で本発明を実施例により説明するが、本発
明は下記実施例に限定されるものではない。
実施例1〜14
以下の実施例では、泡止め組成物の有効性を、「シリンダー振とう」試験法およ
び「ボウル充填」試験法により、比較例に対して評価した。
「シリンダー振とう」試験法では、100m1容の栓付メスシリンダに入れた水
50m1に1.5mlの製品を入れ、手で激しく40回損色うした。振とうの強
さを維持するために、20回損色うした後、手を換えた。6振とうは、垂直に3
0cmの上下動を行い、平均して5秒ごとに20回損色うした。
振とう後、栓を外し、最初の泡の高さを測定した。泡の最大容積はこれから計算
することができた。「崩壊時間」、すなわち泡が壊れて残りが5m1未満になる
のに要する時間も測定し、記録した。使用した水源は変えた。それは以下に述べ
る。
「ボウル充填」試験法は、未洗浄用のバケツを満たす方法に近い。51の水を、
半角60度の漏斗により、先端がボウルの底から30cm上にある直径13mm
で長さ20cmの/(イブによって、30 m lの製品を含む101容のボウ
ルに入れた。
地方の井戸水(12〜l 5 French )を使用した。「半減期」として
の泡の崩壊は、空気と水との界面の50%に当たる領域から泡がなくなるまで泡
の容積が減少するのに要する時間により測定した。
ボウル充填試験が、シリンダー振とう試験よりも製品の実用面での性能試験とし
てより正確であると考えられる。
比較例として、コントロール用組成物および市販の床洗浄組成物(AJAX C
lTR0N VERT)(登録商標〕を用いて対の比較実施例を繰り返した。市
販の床洗浄組成物は、テルペン−香料/石鹸をベースとし、濃縮したに−ト)製
品中でミクロエマルジョンとして安定化する泡止め系を使用していると考えられ
る。さらに、比較例は、炭化水素の代わりに、テルペンおよび同様の香料成分を
使用して行った。
下記実施例で使用したベース組成物は、界面活性剤系として直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩(DOBS (登録商標〕102のナトリウム塩)およびアルコ
ールエトキシレート(■MBENTTN (登録商標)91−35 0FA)を
使用した。
ベース組成物は以下の通りであった。
CLO−C12LABS 4.6重量%C9−C11アルコール 5EO3,5
重量%Butyl Digol 5.0重量%炭酸ナトリウム 0.5重量%
香料 0.6重量%
ホルムアルデヒド 0.03重量%
蒸留水 100%となる量
なお、ベース組成物は疎水性炭化水素油およびカルシウムに敏感な界面活性剤の
両方とも含まない。
実験で使用したコントロールに関しては、0.4%のココナツ石鹸(ナトリウム
塩)をベース組成物に添加した。ココナツ石鹸はカルシウムに敏感な界面活性剤
である。
下記に述べる溶媒ベース組成物では、その組成物の組成はベースに対して上記で
述べた通りであるが、無臭の分岐鎖炭化水素で、沸点が171〜191℃である
市販のI 5OPAR−L(登録商標、Exxon製)1.0%をそのベース組
成物に添加した。これは、界面活性剤を存在させることにより可溶化して透明な
溶液を形成した。
種々のレベルのココナツ石鹸を下記表で詳述するように溶媒ベースに添加して、
カルシウムに敏感な石鹸および疎水性油の相乗効果を示した。
実施例2の組成物は、コントロール組成物に0.5%のl5OPAR−Lを添加
したもの(すなわち、0.5%の油十0.4%の石鹸)であった。
下記に述べる実施例3では、その組成物の組成はコントロールに対して上記で述
べた通りであるが、分岐鎖炭化水素で、沸点が207〜256℃である1%のI
SOPAR−M(登録商標、Exxon製)をそのコントロール組成物に添加し
た(すなわち、1%の油+0.4重量%の石鹸)。
実施例4では、0.25%のI SOPAR−Mをコントロール組成物に添加し
た(すなわち、0.25%の油+0.4%の石鹸)。
実施例5では、1.0%のn−デカン(沸点:174℃)をコントロール組成物
に添加した(すなわち、1.0%の油十0.4%の石鹸)。
実施例6では、1.0%のn−テトラデカン(沸点:254℃)をコントロール
組成物に添加した(すなわち、1.0%の油+0.4%の石鹸)。
実施例7では、分岐鎖炭化水素で、沸点が155〜175℃である1、0%のI
5OPAR−G (登録商標、Exxon製)を使用した。
実施例8〜14では、炭化水素の代わりに、通常は、各々、洗浄組成物の香料ま
たは香料成分として使用される下記の芳香性精油および類似化合物の1種を1.
0%使用した。
表 2
実施例 成分 種類
8 リモネン モノテルペン
9 リナロール テルペノイド
10 シトロネラール テルペノイド
11 シクロヘキサノール シクロアルカノール12 ベンジルアルコール 芳
香族アルコール13 メントール テルペノイド
14 三酢酸グリセロール トリグリセリド下記の結果(平均または範囲)は、
下記のコントロールおよび組成物を使用し、各々平均して4〜5回実験を繰り返
すことにより得た。
表 3ニジリンダ−振とう法
最大容積 崩壊時間
コントロール(石鹸、無溶媒) 45 3分33秒rAJAXJ 24 0分3
1秒
溶媒ベース+0.4%石鹸 32 0分21秒脱ミネラル水
コントロール(石鹸、無溶媒) −>20分(安定)rAJAXJ −>20分
(安定)
溶媒ベース+0.4%石鹸 3〜4分
表3に示す結果から、本発明の態様により、硬水の場合はコントロールに対して
改善が見られ、「非常に軟らかい」水の場合は非常に意味のある改善が見られる
ことがわかる。
特に、本発明の炭化水素をベースとする系では、最悪(すなわち、脱イオン水を
使用する)環境下で、従来のテルペンをベースとする系に対してかなり改善が見
られる。
表 4・ボウル充填法
泡の「半減期」
ペース (HCなし、石鹸なし) >300秒コントロール (石鹸、HCなし
) >300秒rAJAXJ (テルペン、石鹸) 102〜201秒溶媒ベー
ス (HC,石鹸なし) >300秒溶媒ベース+0,1%石鹸 〉300秒溶
媒ベース→−0,2%石鹸 〉300秒溶媒ベース+1.0%石鹸 51〜55
秒実施例2 (半分の溶媒レベル) 約60秒実施例3 (Isopar M)
26−34秒実施例4 (Isopar M) 120〜180秒実施例5
(n−デカン) 60〜120秒実施例6 (n−テトラデカン) 60〜12
0秒実施例7 (イソドデカン) >300秒実施例8 (リモネン) 〉20
0秒
表4に示す結果から、これらのより過酷な試験条件下では、コントロール組成物
に0.4%以上の石鹸を添加することにより有意義な効果が得られたことがわか
る。溶媒も石鹸もないか、溶媒は存在するが石鹸はないか、または石鹸は存在す
るが溶媒がない場合の泡のコントロールは不充分であった。
本発明の組成物に1重量%の炭化水素とともに約0.5〜1.0重量%の石鹸を
存在させると、12〜15 F+eack水中での製品の性能は、テルペンをペ
ースとする市販物質に匹敵するものであった。また、表4からは、他の炭化水素
(比較例7を参照)もしくはテルペンまたは関連化合物(比較例8〜14参照)
を使用した場合、製品の性能は本発明の態様(実施例2〜6および溶媒ペース+
0.4〜1.0重量%の石鹸を用いる実施例)に比べて劣っていた。リモネンの
場合は、シリンダー振とう試験では許容可能な挙動を示したが、ボウル充填試験
(実施例8)での挙動は不十分であった。
実施例15
表5に挙げた成分を混合することにより下記の組成物を製造した。成分の説明は
以下の通りである。
ナトリウムPAS : L IAL−L23S (登録商標、Enichem製
)、すなわち、平均アルキル鎖長がC1jl〜CI3である第一アルコール硫酸
塩のナトリウム塩。
非イオン性・ BTODACL5−352 (登録商標、DAC製)、すなわち
、アルコールエトキシレート。
溶 媒 : Butyl Carbitol(登録商標、Union Carb
ide製)。
表 5
成 分 実施例
ナトリウムPAS 18.5重量%
非イオン性 9.5重量%
ココナツ脂肪酸 1.4重量%
溶媒 8,0重量%
香料 1.5重量%
イソパラフィン 1.5重量%
炭酸カリウム 3.0重量%
水酸化ナトリウム pH11になる量
蒸留水 100重量%になる量
この製品は、優れた洗浄性能を示し、泡立ちが少なかった。
さらに、実施例15の組成物を0℃に冷却し、その温度で24時間保管した後、
室温に再加熱する前に低温では組成物が半液体スラリーを生じたが、室温に再加
熱すると、そのスラリーは相分離することなく液体になった。凍結/解凍を何度
も繰り返したり、−15℃で長期保管をした後ですら、不可逆的な相分離はなか
った。
実施例16〜23
表6に示す実施例16〜23の組成物は、EPOO80749に挙げた溶媒/内
水剤が存在しない本発明の泡止め組成物の挙動を示すものである。成分の説明は
次の通りである。
SAS : 5AS−30(登録商標);第二アルキルスルホン酸塩、アニオン
性界面活性剤、Hoechst製AEO:IMBENTIN 9l−35(登録
商標);アルコールエトキシレート、非イオン性界面活性剤石鹸: ココナツ石
鹸、ココナツ脂肪酸のナトリウム塩成分を簡単に混合することにより組成物を製
造した。全部透明で、等方性の液体であった。
結果を、上述したボウル充填実験における泡の崩壊時間に関して示す。
表 6
実施例 IG 17 18 19 20 21 22 23成分
AEO8888161S 16 16
石けん l l −−1,2−1,2−1叩+−L 1 − 1 − 2 2
− −崩壊時間 20 150 >300 >300 5 >300 120
>300(秒)
実施例16〜19は、SAS/アルコールエトキシレート界面活性剤系を使用し
、実施例20〜21は、アルコールエトキンレートのみから成る主要界面活性剤
を使用している。
表6かられかるように、パラフィン炭化水素および脂肪酸石鹸の両方を含む組成
物(実施例16および20)は、溶媒成分が存在しない中で、非常に許容可能な
泡崩壊時間を示し、炭化水素(実施例17および22)もしくは石鹸(実施例1
8および21)のいずれかを含まない場合、または石鹸および炭化水素の両方(
実施例19および23)を含まない場合は、泡の崩壊時間が許容できないほど長
かった。「%」は全て「重量%」である。
補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法第184条の8)平成6年9月6−酊
Claims (14)
- 1.可溶化疎水性油および第一界面活性剤を含む水性液体組成物において、 8)疎水性油が、170〜300℃の50重量%減少沸点を有する飽和炭化水素 であり、 b)第一界面活性剤が、第二発泡界面活性剤の水溶液にわずかに溶解するに過ぎ ないカルシウム塩を形成し、c)組成物が、第一界面活性剤とは異なる第二発泡 界面活性剤を第一界面活性剤に対して重量で過剰に含むことを特徴とする水性液 体組成物。
- 2.炭化水素含量が製品の0.4〜5.0重量%であることを特徴とする請求項 1に記載の組成物。
- 3.第一界面活性剤含量が製品の0.2〜5.0重量%であることを特徴とする 請求項1に記載の組成物。
- 4.さらに製品に対して5〜15重量%の溶媒を含むことを特徴とする請求項1 に記載の組成物。
- 5.第一界面活性剤が、12〜16の平均炭素鎖長を有する飽和脂肪酸のアルカ リ金属塩であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 6.第一界面活性剤と炭化水素との比が0.4〜2:1であることを特徴とする 請求項1に記載の組成物。
- 7.第二界面活性剤が、第一および第二アルキル硫酸塩、アルキルアリールスル ホン酸塩、アルコキシ化アルコール、第一および第二アルカンスルホン酸塩、ラ クトビオンアミド、アルキルポリグルコシド、ポリヒドロキシアミド、アルキル グルカミド、アルコキシ化カルボキシレート、モノ−またはジ−アルキルスルホ コハク酸塩、アルキルカルボン酸エステルスルホン酸塩、アルキルイセチオン酸 塩ならびにそれらの誘導体および混合物から成る群から選択されることを特徴と する請求項1に記載の組成物。
- 8.第二界面活性剤が第一アルコール硫酸塩を含むことを特徴とする請求項7に 記載の組成物。
- 9.第二界面活性剤が第一アルコール硫酸塩とアルコキシ化アルコールとの3: 1〜1:1混合物を含むことを特徴とする請求項8に記載の組成物。
- 10.溶媒が、プロピレングリコールモノn−ブチルエーテル、ジプロピレング リコールモノn−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノt−ブチルエーテ ル、ジプロピレングリコールモノt−ブチルエーテル、ジエチレングリコールヘ キシルエーテル、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル エーテルおよびそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする請求 項4に記載の組成物。
- 11.溶媒がグリコールエーテルまたはC2〜C3アルコール溶媒であることを 特徴とする請求項10に記載の組成物。
- 12.さらにカリウム塩を含むことを特徴とする請求項8に記載の組成物。
- 13. a)15〜30重量%の第一アルコール硫酸塩(i)および5〜15重量%の非 イオン性界面活性剤(ii)であって、(i);(ii)の比が3:1〜1:1 であるもの、b)1〜5重量%の炭酸カリウム、 c)5〜15重量%のグリコールエーテルまたはC2〜C3アルコール溶媒、 d)170〜300℃の50重量%減少沸点を有する0.2〜5重量%のパラフ ィン、 e)0.2〜5重量%の炭素鎖長12〜16の飽和脂肪酸の塩を含むことを特徴 とする請求項12に記載の組成物。
- 14.170〜300℃の50重量%減少沸点を有する飽和炭化水素と、上記第 一界面活性剤の水溶液にわずかに溶解するに過ぎないカルシウム塩を形成する、 上記第一界面活性剤以外の界面活性剤との0.4〜2:1混合物の、少なくとも 一種の発泡界面活性剤を含む液体洗浄組成物における泡止め添加物としての用途 。
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