JPH0750422Y2 - コンクリ−ト擁壁 - Google Patents
コンクリ−ト擁壁Info
- Publication number
- JPH0750422Y2 JPH0750422Y2 JP1993034451U JP3445193U JPH0750422Y2 JP H0750422 Y2 JPH0750422 Y2 JP H0750422Y2 JP 1993034451 U JP1993034451 U JP 1993034451U JP 3445193 U JP3445193 U JP 3445193U JP H0750422 Y2 JPH0750422 Y2 JP H0750422Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- back side
- retaining wall
- vertical
- concrete panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Retaining Walls (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はコンクリ−ト擁壁に関す
るものである。
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来一般的なコンクリ−ト擁壁は建設現
場で表と裏側に木製型枠もしくは鋼製型枠を組立て、内
部に補強鉄筋を組込みコンクリ−トを打設し、コンクリ
−ト硬化後型枠を取り外して構築されていた。
場で表と裏側に木製型枠もしくは鋼製型枠を組立て、内
部に補強鉄筋を組込みコンクリ−トを打設し、コンクリ
−ト硬化後型枠を取り外して構築されていた。
【０００３】又コンクリ−ト製間知ブロック等の積み上
げによる擁壁の構築法もある。
げによる擁壁の構築法もある。
【０００４】
【従来技術の欠点】前者の型枠方式にあっては、型枠組
立、鉄筋組込、コンクリ−ト工事と夫々熟練した職人を
必要とすること、又施工日数がかかるなどの他に熟練工
不足などの理由から建設コストが年々アップせざるを得
なく不経済になってきた。又木製型枠はベニヤ合板を使
用する場合が多く木材資源の乱伐、森林破壊などの面か
らも敬遠されはじめている。
立、鉄筋組込、コンクリ−ト工事と夫々熟練した職人を
必要とすること、又施工日数がかかるなどの他に熟練工
不足などの理由から建設コストが年々アップせざるを得
なく不経済になってきた。又木製型枠はベニヤ合板を使
用する場合が多く木材資源の乱伐、森林破壊などの面か
らも敬遠されはじめている。
【０００５】間知ブロック方式は人手による積み上げを
前提としたものであり、積み上げ時に目地部分にモルタ
ル詰めの作業をしながら一個づつ積み上げなければなら
ないこと、一日の作業で数段しか積み上げられないこと
等作業が煩雑で施工に多くの人手と日数を必要とするた
めコストアップにつながり不経済であるなどの欠点があ
る。
前提としたものであり、積み上げ時に目地部分にモルタ
ル詰めの作業をしながら一個づつ積み上げなければなら
ないこと、一日の作業で数段しか積み上げられないこと
等作業が煩雑で施工に多くの人手と日数を必要とするた
めコストアップにつながり不経済であるなどの欠点があ
る。
【０００６】
【考案が解決しようとする課題】そこで本考案は、施工
が簡単で且つ耐久性のある擁壁を迅速且つ安価に提供し
ようとするものである。又木材資源の保護にも役立てよ
うとするものである。
が簡単で且つ耐久性のある擁壁を迅速且つ安価に提供し
ようとするものである。又木材資源の保護にも役立てよ
うとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案を図示の実施例に
より詳記すると、一対の表、裏側のコンクリ−トパネル
１、２を一定の間隔を保って緊結ボルト３で組立て中間
部分にコンクリ−ト４を打設し、裏側のコンクリ−トパ
ネルの裏面を法面に接して構築する擁壁において、裏側
のコンクリ−トパネル２の表或は裏面に縦リブ６を形成
して該コンクリ−トパネル２の裏側に裏込め石８を充填
し排出路９を形成する深さの縦溝７を形成し、上下互い
の裏側のコンクリ−トパネル２、２の縦リブ６、６と縦
溝７、７を対応せしめ、縦溝７、７に裏込め石８を充填
して排出路９とし、該排出路９の所要位置に水抜き管１
０を設定して切り土面などの法面１１からの湧水を外部
に排出自在としてある。
より詳記すると、一対の表、裏側のコンクリ−トパネル
１、２を一定の間隔を保って緊結ボルト３で組立て中間
部分にコンクリ−ト４を打設し、裏側のコンクリ−トパ
ネルの裏面を法面に接して構築する擁壁において、裏側
のコンクリ−トパネル２の表或は裏面に縦リブ６を形成
して該コンクリ−トパネル２の裏側に裏込め石８を充填
し排出路９を形成する深さの縦溝７を形成し、上下互い
の裏側のコンクリ−トパネル２、２の縦リブ６、６と縦
溝７、７を対応せしめ、縦溝７、７に裏込め石８を充填
して排出路９とし、該排出路９の所要位置に水抜き管１
０を設定して切り土面などの法面１１からの湧水を外部
に排出自在としてある。
【０００８】表側のコンクリ−トパネル１の表面は自然
石や擬石模様などの化粧２０を施したものを使用する。
裏側に図示しない縦リブを設けても良い。
石や擬石模様などの化粧２０を施したものを使用する。
裏側に図示しない縦リブを設けても良い。
【０００９】縦リブ６の形状は擁壁の施工場所、目的等
により適宜変えることができるが、図４、図５のコンク
リ−トパネル２の形状の縦リブ６のものは鉄筋等を使用
する擁壁に適し、図６、図７のものは重力式、もたれ式
の無筋コンクリ−ト擁壁の施工に適している。
により適宜変えることができるが、図４、図５のコンク
リ−トパネル２の形状の縦リブ６のものは鉄筋等を使用
する擁壁に適し、図６、図７のものは重力式、もたれ式
の無筋コンクリ−ト擁壁の施工に適している。
【００１０】最下段等の所要位置に配す裏側コンクリ−
トパネル２の縦溝７底部には水抜き管１０が貫通する縦
長の水抜き穴１２を設け、此れに対応して表側のコンク
リ−トパネル１にも図示しない穴を設けて遊水の排出を
自在としてある。
トパネル２の縦溝７底部には水抜き管１０が貫通する縦
長の水抜き穴１２を設け、此れに対応して表側のコンク
リ−トパネル１にも図示しない穴を設けて遊水の排出を
自在としてある。
【００１１】図中１４は表側コンクリ−トパネル１の裏
面に埋め込んだインサ−トナットで緊結ボルト３の螺子
部を螺合するが、擁壁下端部と上端部の厚さが異なる場
合はインサ−トナット１４に角度の付いた緊結ボルト３
をセットし、ジョイントナット１５を介して緊結しても
良い。１６はユニット化されたコンクリ−ト基礎で、コ
ンクリ−トの基礎１６の上にコンクリ−トパネル１、２
を順次積み重ねる。
面に埋め込んだインサ−トナットで緊結ボルト３の螺子
部を螺合するが、擁壁下端部と上端部の厚さが異なる場
合はインサ−トナット１４に角度の付いた緊結ボルト３
をセットし、ジョイントナット１５を介して緊結しても
良い。１６はユニット化されたコンクリ−ト基礎で、コ
ンクリ−トの基礎１６の上にコンクリ−トパネル１、２
を順次積み重ねる。
【００１２】図中１７、１８はコンクリ−トパネル１、
２の上面、下面の夫々に設けた位置決め突条と該突条に
対応する位置決め凹条である。１９は緊結ボルトの取付
穴である。
２の上面、下面の夫々に設けた位置決め突条と該突条に
対応する位置決め凹条である。１９は緊結ボルトの取付
穴である。
【００１３】
【作用】本案は以上の如く構成されるもので、此れを施
工するには切り土面等の法面１１の下部整地面にユニッ
ト基礎１６を敷設し、水抜き管１０等を取り付けたコン
クリ−トパネル１、２を順次積み重ねていくが、裏側の
コンクリ−トパネル２の裏面は法面１１に沿って積み重
ね、対応する表側と裏側のコンクリ−トパネル１、２は
互いに緊結ボルト３によって締結され、パネル１、２間
には鉄筋等を配して胴込めコンクリ−ト４を打設し、法
面１１とコンクリ−トパネル２の間、殊に縦溝７に裏込
め石８を詰め込む。
工するには切り土面等の法面１１の下部整地面にユニッ
ト基礎１６を敷設し、水抜き管１０等を取り付けたコン
クリ−トパネル１、２を順次積み重ねていくが、裏側の
コンクリ−トパネル２の裏面は法面１１に沿って積み重
ね、対応する表側と裏側のコンクリ−トパネル１、２は
互いに緊結ボルト３によって締結され、パネル１、２間
には鉄筋等を配して胴込めコンクリ−ト４を打設し、法
面１１とコンクリ−トパネル２の間、殊に縦溝７に裏込
め石８を詰め込む。
【００１４】
【効果】本案は叙上の如く、一対のコンクリ−トパネル
を一定の間隔を保って緊結ボルトで組立て中間部分にコ
ンクリ−トを打設し、裏側のコンクリ−トパネルの裏面
を法面に沿って構築する擁壁において、裏側のコンクリ
−トパネルの表或は裏面の両面或は片面に縦リブを形成
して裏側に裏込め石を充填し排出路を形成する深さの溝
を形成し、上下互いの裏側のコンクリ−トパネルの縦リ
ブと縦溝を対応せしめると共に縦溝に裏込め石を充填し
て排出路とし、該排出路の所要位置に水抜き管を設定し
て湧水を外部に排出自在としたので、コンクリ−トパネ
ル間に打設のコンクリ−トの養生硬化と同時に表裏のコ
ンクリ−トパネルと一体化し、熟練を必要としない簡単
な作業で擁壁を構築できる。又コンクリ−トパネルは工
場生産されるので化粧パネルが容易にでき自然石を張っ
たもの、模様の付いたものなど景観に合ったものを選ぶ
ことができる。
を一定の間隔を保って緊結ボルトで組立て中間部分にコ
ンクリ−トを打設し、裏側のコンクリ−トパネルの裏面
を法面に沿って構築する擁壁において、裏側のコンクリ
−トパネルの表或は裏面の両面或は片面に縦リブを形成
して裏側に裏込め石を充填し排出路を形成する深さの溝
を形成し、上下互いの裏側のコンクリ−トパネルの縦リ
ブと縦溝を対応せしめると共に縦溝に裏込め石を充填し
て排出路とし、該排出路の所要位置に水抜き管を設定し
て湧水を外部に排出自在としたので、コンクリ−トパネ
ル間に打設のコンクリ−トの養生硬化と同時に表裏のコ
ンクリ−トパネルと一体化し、熟練を必要としない簡単
な作業で擁壁を構築できる。又コンクリ−トパネルは工
場生産されるので化粧パネルが容易にでき自然石を張っ
たもの、模様の付いたものなど景観に合ったものを選ぶ
ことができる。
【００１５】裏側のコンクリ−トパネル２は現場打設の
コンクリ−トの量を少なくすると同時に擁壁全体の構造
強度を考慮した縦リブ形状となっており、経済的で強度
的にも優れたものとなる。
コンクリ−トの量を少なくすると同時に擁壁全体の構造
強度を考慮した縦リブ形状となっており、経済的で強度
的にも優れたものとなる。
【００１６】又裏側のコンクリ−トパネルの縦溝を利用
して裏込め石を充填して湧水の排水路とするものであ
り、そのため裏側コンクリ−トパネルは掘削切り土面に
直接設置できるので施工がし易く且つ確実にできる。而
も現場打コンクリ−ト擁壁や河川の護岸等に、表面に新
しくコンクリ−トパネルを被せる改修工法にあっても本
願における擁壁の裏側のコンクリ−トパネルを直接取り
付けることができ同時に排水路の空間も形成することが
できる。
して裏込め石を充填して湧水の排水路とするものであ
り、そのため裏側コンクリ−トパネルは掘削切り土面に
直接設置できるので施工がし易く且つ確実にできる。而
も現場打コンクリ−ト擁壁や河川の護岸等に、表面に新
しくコンクリ−トパネルを被せる改修工法にあっても本
願における擁壁の裏側のコンクリ−トパネルを直接取り
付けることができ同時に排水路の空間も形成することが
できる。
【図１】本考案擁壁の断面斜視図。
【図２】表側と裏側のコンクリ−トパネルの組立斜視
図。
図。
【図３】裏側コンクリ−トパネルの斜視図。
【図４】他実施例に係る裏側コンクリ−トパネルの斜視
図。
図。
【図５】他実施例に係る裏側コンクリ−トパネルの斜視
図。
図。
【図６】他実施例に係る裏側コンクリ−トパネルの斜視
図。
図。
【図７】本考案擁壁の縦断面説明図。
【図８】他実施例に係る本考案擁壁の縦断面説明図。
【図９】本考案擁壁の横縦断面説明図。
１は表側のコンクリ−トパネル ２は裏側のコンクリ−トパネル ３は緊結ボルト ４はコンクリ−ト ５は擁壁 ６は縦リブ ７は縦溝 ８は裏込め石 ９は排出路 １０は水抜き管
Claims (1)
- 【請求項１】 一対のコンクリ−トパネルを一定の間隔
を保って緊結ボルトで組立て中間部分にコンクリ−トを
打設し、裏側のコンクリ−トパネルの裏面を法面に沿っ
て構築する擁壁において、裏側のコンクリ−トパネルの
表或は裏面の両面或は片面に縦リブを形成して裏側に裏
込め石を充填し排出路を形成する深さの縦溝を形成し、
上下互いの裏側のコンクリ−トパネルの縦リブと縦溝を
対応せしめると共に縦溝に裏込め石を充填して排出路と
し、該排出路の所要位置に水抜き管を設定して湧水を外
部に排出自在としたコンクリ−ト擁壁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993034451U JPH0750422Y2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | コンクリ−ト擁壁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993034451U JPH0750422Y2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | コンクリ−ト擁壁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0687437U JPH0687437U (ja) | 1994-12-22 |
| JPH0750422Y2 true JPH0750422Y2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=12414619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993034451U Expired - Fee Related JPH0750422Y2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | コンクリ−ト擁壁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0750422Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4676481B2 (ja) * | 2007-12-17 | 2011-04-27 | 卓生 行本 | 護岸擁壁リース型枠工法、それによる護岸擁壁及びそれに用いるリース型枠 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5244652B2 (ja) * | 1973-07-31 | 1977-11-09 |
-
1993
- 1993-06-01 JP JP1993034451U patent/JPH0750422Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0687437U (ja) | 1994-12-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |