JPH07503387A - 吸収性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 吸収性物品 本発明は、使い捨てタイプの吸収性物品、例えばおむつ、失禁ガード、衛生ナプ キンまたはパンティガードであって，使用時に着用者に面するべく意図された液 透過性の上側つまり内側ケーシング層と、使用時に着用者から離れた側に位置す るべく意図された外側ケーシング層つまり裏当て層と，さらに伸縮部材からなる 吸収性物品に関するものである。

そのような吸収性物品の吸収パッドは、着用者により排泄される体液を吸収する ことを意図している．おむつなどの以前から知られている吸収性物品についての ひとつの問題は、大量の液体が極めて短時間の間に排出され、したがってこれら の大量の液体が液透過性ケーシング層に十分な早さで浸透できないことである． もうひとつの問題は、特別な措置を取らなければ排泄物はケーシング層に全く浸 透できないことが少な《ないことである、その結果として、徘泄物や尿も内側ケ ーシング層と着用者との間のおむつの上部にある受容区域に留まるが、それは当 然ながら多くの問題を惹起して着用者を不快にさせる．この液体や排泄物、殊に 下痢状排泄物は内側ケーシング層の上部で不定に浮動し、重力の影響下で最も容 易な経路に沿って移動し、遅かれ早かれ液体または下痢状排泄物はおむつのエツ ジを越えて流れ出るが、それにより着用者の衣服またはベッド敷布が汚れて着用 者自身、両親または介護者にとって多大の迷惑となる。Ｚル体および、または排 泄物はその時の着用者の身体位置に応じておむつのエンドエツジまたはサイドエ ツジから漏出するが、そのような漏出または沁み出しは主におむつのサイドエツ ジで生じる。＠困者の腿の間に位置するおむつの部分、いわゆる股部分は特に横 方向に制限されており、そのため尿や徘泄物がおむつのサイドエツジまで移動す るのは極めて短い距離にすぎない０着用者が横向きに寝ている時におむつエツジ からの漏出の恐れが特に大きいこと、また大量の尿や下痢状排泄物が突然に排出 されることが理解されるであろう、エツジからの漏出は衛生ナプキンなどの経血 を吸収することを目的とした物品におい快適に着用できるように幅が極めて狭く なっているからである。この種のエツジ漏出により惹起される不都合を解消する ために公知なのは、弾性の糸、帯または類似物の形式の細長い弾性装置を吸収パ ッドのサイドエツジの外側に設けられた可撓性のサイドフラップに装着し、それ によりこれらのサイドフラップを着用者の腿に密閉的に適合させることである。

例えば、スウェーデン特許明細書第７９０５７６５−９号８よび欧州特許用願書 ＥＰ　Ｏ第０９１４１２号を参照すること。サイドフラップはしばしばケーシン グ層の部分からなり、また少なくとも横方向に吸収パッドの縁を越えて延び、そ こで互いに結合される。

着用者に最も近い内側ケーシング層に狭い折り畳み部を設けることは、英国特許 明細書簡２１６１０５９Ａ号からも公知である。これらの折り畳み部はケーシン グ層に形成され、縦方向に延びるベース線から離れるが、折り量み部の互いに対 向する側壁は折り畳み部の全長に沿って互いに結合される。折り畳み部内には弾 性装置が装着されるが、それらは折り畳み部をケーシング層の表面から持ち上げ たり、または離したりする。おむつの各端部にある折り畳み部の二つの端部はお むつの中央に向がって横方向に折り込まれ、そこでケーシング層に固定される。

ＥＰ　Ｏ第３１１３３３Ａ２号はおむつの各サイドエツジに位置するケーシング 層の「浮動」区域を開示しているが、この区域は横方向には二つの結合部つまり 外側および内側の結合部により限定されており、それらの間ではケーシング層は その下に配置された材料に固定されていない。

前記の「浮動」区域が一定の幅を持つように、これらの結合部は互いに離れてい る。この「浮動」区域にはその端がケーシング層に固定された弾性装置が配置さ れるが、この装置の中間部分は少なくともその下位層からは自由であり、それに より弾性装置が前記「浮動」区域において自由に「浮動」できると共にケーシン グ層を前記区域内で持ち上げることができる。

ＧＢ第２２１６３９３号は、おむつのサイドエツジに沿って延びるバリアフラッ プを持つおむつを開示している。

これらのバリアフラップは、おむつから立ち上がる主要部、この主要部からおむ つの内側に延びる内側股部、および前記主要部からおむつの外側に延びる外側股 部を有する。

両方の股部は、それらが着用者に対して弾性的に密閉することを確保する弾性要 素を含む。説明された実施態様では、これらのバリアフラップの主要部は、少な くとも二つの互いに隣接する層からなる。股部の各々は主バリア部の最上部分で それぞれの方向に分岐しており、そのためバリアフラップはＴ形状またはＹ形状 となる。伸縮装置は着用者の股ではなく腿の内側に位置するように、意図されて いるしかし、ケーシング層のこれらの狭い折り畳み部つまり［浮動１区域には、 いくつかの欠点がある。例λば、ＧＢ第２１６１０５９号にしたがって形成され た狭い折り畳み部は横方向に容易に偏り、またケーシング層に対して扁平となる ため、折り畳み部は漏出を防止する機能を果たさず、液体は扁平となった折り畳 み部を越えて流れ出る。折り畳み部の二つの端部は横方向おむつ内側に折り畳ま れるため、弾性要素は常に折り畳み部のベース線の横方向の内側に位置するが、 それにより折り畳み部の弾性密閉作用が損なわれる。実際的に、前記要素が折り 畳み部をベース線の一方の側の位置から垂直に持ち上げ得るために必要とする張 力は棲めて大きいため、それは着用者に特に不快感を与えるものとなる。他方で 、弾性要素における張力または延伸力が低いならば、折り畳み部と着用者の肌と の間に隙間が生じるという大きなリスクを惹起するであろう、というのはその場 合には張力は折り畳み部をその水平の開始位置から持ち上げるために十分ではな いからである。折り畳み部の間隔も限定される、なぜならば尿または排泄物を折 り畳み部の内側ではな（外側で集め得るために両折り畳み部はおむつの内側方向 に向けられるからである。三角法的性質のゆえに、ＥＰ　Ｏ第３１１３３３号に 説明されたような結合部が互いに離れている「浮動」区域は十分な高さを持たず 、したがって漏出の恐れが特に大きく、また最も高くかつ安定した漏れに抗する バリアが望まれる股区域内の漏出に対する十分に有効なバリアとはならない。

したがって、おむつ、失禁ガード、衛生ナプキンなどの吸収性物品におけるエツ ジ漏れの防止の改良に対する必要が伴在する。

本発明にしたがって、冒頭で定義された種類の吸収性物品は該物品が中央の受容 区域の両側に曲げやすい可撓性の材亨ＩＮからなるホース状折り畳み部を含み、 前記層は漏れに抗するバリアを形成すべく使用時に着用者に面することを意図さ れた物品の側で物品の縦方向に延びること、該折り畳み部つまり各折り畳み部が 第１および第２の端部、中間部、およびそこから折り畳み部が離れ、また前記折 り畳み部の縦方向に延びる二つの第１折り畳み線を有しており、前記第１折り畳 み綿は互いに近くかつ本質的に共通ベース線と合致すること、折り畳み部がベー ス線から両方向に離れて横方向に外側に延びること、弾性の糸、帯または類似物 などの二つの弾性要素が前記ホース状折り畳み部内に事前延伸状態でかつ前記折 り畳み部に沿って、つまりベース線の各側にひとつの要素が装着されること、折 り畳み部の二つの端部が平面状で最大の横方向展開を持ち、また前記ベース線の 各側で第２折り畳み線の所で終わりとなり、しかもそれぞれの弾性要素は前記第 ２折り畳み線に沿って延びること、折り畳み部の前記端部が平らで永続的に圧縮 された状態で液透過性の上側ケーシング層に結合されること、弾性要素が折り畳 み部の端部で前記第２折り畳み線に沿って折り畳み部に結合されること、および 折り畳み部の中間部とそこを通る弾性要素が自由に可動であり、それにより物品 の延伸された平らな状態においてホース状折り畳み部は二つの弾性要素の各々を ベース線の各側に配置した状態で前記折り畳み部の中間部も含めて平らであり、 またそれにより物品が着用者に当てられ、そのため着用者の身体に適合すべく強 制的に湾曲させられるならば、折り畳み部の中間部は弾性要素の作用の結果とし て垂直に持ち上げられ、したがって前記の漏れに抗するバリアを形成することを 特徴とする。

本発明の別の実施態様において、ホース状折り畳み部は物品を横切る方向に、好 ましくは物品の各エンドエツジ近くに配置される。

本発明の好ましい実施態様において、二つの弾性要素が互いに離れた関係を以て 縦に延びる折り畳み部内に設けられるが、その場合に前記要素間の距離はその各 端部での折り畳み部の幅に等しい。これらの弾性要素は折り畳み部の各端部で曲 げやすい材料に取り付けられるが、これらの端部は各端部での前記要素の間隔を 維持するためにケーシング層に取り付けられる。おむつを使用時にその一方の側 面からみて一般的なＵバε状に曲げたならば、弾性要素は各端部かもそれらが合 致し得る端部の間のほぼ中央区域への方向に互いに漸近するであろう。折り畳み 部も同じ方向に連続的に挟まるが、同時にケーシング層の表面から離れて垂直に 次第に持ち上げられて端部のほぼ中央である同じ区域においてその最も狭くかつ 最も高い部分を有するが、この区域は弾性要素が互いに最も接近する、つまり合 致する区域でもある。したがって、折り畳み部はその最大高さをその二つの端部 のほぼ中央に有するが、それはおむつのサイドエツジに沿って配置された折り畳 み部の場合にはできるかぎり高いバリアに対する必要性が最大であるおむつの股 部にある。この高さは、弾性要素が合致する折り畳み部の端部の幅に本質的に等 しい。高く狭い折り畳み部はこの区、　域から折り畳み部の端部に向がって次第 に拡がる、というのは弾性要素は横に互いに分かれようとするが、同時に折り畳 み部の高さが漸減するからである０弾性要素の端部は互いに相当離れてかつベー ス線の各側に取り付けられるため、折り畳み部は横変形に対する相当な抵抗力を 獲得する、本発明の横道により付与されるひとつの重要な長所は、物品を着用者 に取り付ける際にそれが湾曲するにつれてバリアが実質的にその全長に沿って垂 直に立ち上がるという点にあり、これは以前の公知の構造では必ずしも可能では ない。別の長所は、折り畳み部がその長さの比較的大きな部分にわたって比較的 幅広であるゆえに折り畳み部は着用者の皮膚に対して柔軟かつ快適に接触するこ とにある。複数の弾性要素を使用することも単独の要素を使用した場合に比べて 要素の張り具合が低いため、着用者の快適感の観点から有１１である。複数の弾 性要素をトンネル状折り畳み部内に装着することができ、しがも二つの最外要素 の距離は端部での折り畳み部の幅に等しいことが、理解されるであろう。複数の 弾性要素の提供は、着用者の快適度を著しく高める。

本発明の重要な特徴は、折り畳み部の側壁が互いに結合されないこと、また弾性 要素が折り畳み部の端部以外には結合されないことにある。それに対するひとつ の理由は、結合剤が折り畳み部に剛性や硬さを付与しがちであり、それにより着 用者にとって不快感を惹起する恐れがあるためである。好ましくない場合には、 結合剤が折り畳み部の材享°）に浸透し、折り畳み部をケーシング層に付着させ る恐れがあるが、それにより折り畳み部を意図したやり方で持ち上げることが不 可能となる。

もうひとつの理由は、着用者の快適感を高めるために、「空気を含んだ」折り畳 み部および呼吸できる折り畳み部が望ましいことにある。折り畳み部の内側およ び外側の側壁の間に空気を満たしたトンネルが存在することにより、外側の側壁 は内側の側壁から独立した漏れに抗するバリアとして機能できる。したがって、 液体は外側の側壁に到達する萌に、内側の側壁と前記側壁間の通路を通過しなけ ればならない。

折り畳み部の端部は横方向にベース線の内側および外側のいずれにも延びており 、一方の弾性要素はベース線の外側に、また他方の弾性要素はベース線の内側に 取り付けられる。折り畳み部の部分と内側弾性要素を物品の前部および後部にお いてベース線の内側に配置することにより、折り畳み部の中間部では一臘の収集 ポケットまたは管路がケーシング層と折り畳み部の内側側壁との間に形成される 。

このポケットはおむつの内側に向いており、また折り畳み部が最も狭くかつ最も 高（なっている折り畳み部の端部間のほぼ中央に位置する区域に向かって折り畳 み部の縦方向に延びる。

さらに折り畳み部の部分と外側弾性要素を物品の前部および後部においてベース 線の外側に配置することにより、利、屯が得られる。例えば、物品の各サイドエ ツジに配置された折り畳み部間の距離は、折り畳み部の全体がベース線の内側に 延びる場合よりも大きい、この後者の場合には、二つの折り畳み部間の尿および 排泄物の受容面が著しく制限されるであろう。この関連において、外側弾性要素 は折り畳み部をベース線の内側のその取り付は部分から物品の内側へ動かそうと する内側弾性要素に対する平衡要素として機能するが、外側弾性要素は折り畳み 部をベース線の外側のその取り付は部分から反対方向に動かそうとする。したが って、これらの二つの弾性要素は共同作用により折り畳み部の形状を決定するの であり、該形状は物品の前部および後部での幅広で低い折り畳み部から折り畳み 部がその二つの端部間の中央点に近付くほど次第に狭くかつ高くなる折り畳み部 まで変化する。上からみたならば、折り畳み部は縦方向に延ばされたＸ形状を示 す、つまり折り畳み部のサイドエツジは弓形であり、互いに逆方向に湾曲してい る。

二つの弾性要素の二つの取り付は部分が折り畳み部の端部において、またベース 線の反対側で共通ベース線から等距離にあるならば、着用者の肌に対する折り畳 み部の弾性亨閉作用はケーシング層の平面に対して、かつ折り量み部の傾斜角が ゼロである共通ベース線の真上で垂直方向に働くであろう、そのため折り畳み部 は、着用者が折り畳み部に及ぼす圧力を増し、または減らすのに応じて、弾性的 に垂直に上昇または下降する０着用者が折り畳み部への圧力を増したならば、折 り畳み部はやや圧縮されて同時に拡がるため、三角形の底辺を上に向けた三角形 状となる。したがって、折り畳み部は不利なやり方で変形されることはなく、ま た着用者の肌との接触は折り畳み部のこの下降運動の間に維持される。着用者が 加える圧力が減少するならば、折り畳み部は弾性的に上方へ移動するが、同時に 幅が挟まり、それにより折り畳み部の高さが増すため、肌との接触が維持され、 漏れに抗するバリアとしての折り畳み部の１能が遂行される。

共通ベース線の真上で最大の折り畳み部高さと有利な弾性密閉作用を得るために 、共通ベース線の内側および外側のいずれでも折り畳み部の等しい大きさの端部 を取り付けることが好ましいが、折り畳み部の端部をベース線に対して横方向に ずらすことが考えられる。物品のエンドエツジに沿って配置された折り畳み部の 場合には、例えば折り畳み部の大半がベース線の外側よりも内側に延びてできる かぎり大きなポケットを得ることが有利であろう、折り畳み部間に十分な距離を 必要とすることは、おむつなどの物品は延伸されることが多いこと、またそのた め物品のエンドエツジは互いに安全な距離で配置されることにより最終的に充足 される。折り畳み部が物品のサイドエツジに沿って設けられる物品の場合には、 例えば物品の前部の折り畳み部の端部をベース線の内側および外側の種々のサイ ズの部分と共に横方向に延伸させること、つまり内側側壁および外側側壁の種々 のサイズの部分をケーシング層に取り付けるが、物品の後部では折り畳み部の大 半をベース線の内側よりも外側に延伸させて物品の前記後部での折り畳み部間に できるかぎり広い空間を創出することが有利であろう。

折り畳み部はホース状構造を持ち、また弾性要素が折り畳み部の各端部に取り付 けられた箇所の間に位置する弾性要素の中間部分は横方向および垂直方向のいず れにも自由に移動できるため、折り畳み部の端部をケーシング層に固定する時に 折り畳み部の幅をいくらか変更し、あるいはベース線を非線形曲線とすることを 要さずして、折り畳み部を共通ベース線に対してずらすことにより折り畳み部を 意図した目的に適合する方向に向けることができる０例えば、物品の縦方向に完 全に延びるベース線を設け、他方で折り畳み部の端部を横方向に適当にずらすが 、前記部分における折り畳み部の幅を狭めることを要さずして物品の縦軸に対し て斜めに延びる折り畳み部を得ることができる。これは製造における高度の融通 性をもたらす、というのはおむつなどの物品は多数のサイズおよび形状において 生産されるのであり、それらのすべてはおむつが身体適合性および耐漏出性の双 方に関して有効に機能するために、例えばおむつの各サイドエツジに沿った二つ の折り畳み部により形成されたパターンの特別なバリエーションを必要とする、 製造に関しては、線形ベース線が物品の縦軸または横軸と平行に延びる場合に有 ｆｌ＋であり、必要ではないがこの配置が好ましいのは、物品が極めて高い製造 速度で生産され、また製造ラインの方向と平行に実施される工程が工程／技術的 観点からしばしば最も適切なためである。しかし、これにもかかわらず適切とみ なされるならば、ベース線が物品の縦軸または横軸に対して僅かに傾斜する場合 も考えられることが、理解されるであろう。本発明に基づく縦方向および横方向 に延びる折り畳み部を組み合わせることができ、それにより物品の全エツジのま わりに折り畳み部の内側の液体および排泄物の受容区域を完全に包囲するバリア を設けることも、理解されるであろう。

本発明に基づく吸収性物品の構造は、添付図面に示された例示的な実施態様に関 連して以下に説明される。

図１は上からみた、また使用時に着用者に面するように意図された側からみたお むつの図であり、張られた状態の弾性要素を示している。但し、一方の折り畳み 部の部分は、見易くするために図から省略されている。

図２は１図１に示されたおむつのＩＩ−ＩＩ線についての断面図である。

図３は、図１に示されたおむつのＩＩＩ−ＩＩＩ線についての断面図である。

図４は、図１に示されたおむつのＩＶ−ＴＶＩＩについての断面図である。

図５は図１に示されたおむつのＩＩＩ−ＩＩＩ線についての断面図であるが、図 示された弾性要素はそれらの張られた状態から収縮している。

図６は、弾性要素がそれらの張られた状態から収縮しているおむつの透視図であ る。

図７は弾性要素が張られた状態で上がらみた衛生ナプキンの図であり、しかも使 用時に着用者に面するように意図された側からみた図である。

図８は図７に示された衛生ナプキンの部分透視図であり、しかも弾性要素がそれ らの張られた状態から収縮した折り畳み部の断面を示している。

図９は弾性要素が張られた状態にある別の実施態様に基づ（おむつを上からみた 図であり、しがも使用時に一着用者に面するように意図された側からみた図であ る。

図１に示されたおむつは、液透過性ケーシング層１、液不透過性ケーシング層２ 、および前記層ｌと２との間に設けられた吸収パッド３を含む、液透過性ケーシ ング層１は使用時に着用者から離れたおむつの側に設けられ、例えば曲げやすい 不織布からなる。液不透過性ケーシング層２はおむつの反対の側に設けられ、例 えばポリエチレン・シートからなる。吸収パッドは、例えばセルロース毛状繊維 または他の吸着性繊維からなる。吸収パッドはいわゆる超吸着材、つまりその吸 着性が物質の自重の数倍である物質を含むことができる。超吸着材は架橋ポリア クリル酸エステルなどの重合体から構成でき、また薄片、顆粒、粉末または繊維 の形で存在できる。趙吸着材とセルロース毛状繊維は高いまたは低い均質状態で 吸収パッド内に混合することができ、あるいは超吸着材は代案的に吸収パッドに おいて層状に配置することができる。吸収パッドは、単一の吸着層または原料、 組成、サイズ、密度、表面重量などに関してｌ々に異な゛る？ｌ数の吸着層から 構成できる。簡略を計るために、図示された実施態様の吸収パッド３は単一層と して示されている。

図示されたおむつは、二つのサイドエツジ４．５、二つのエンドエツジ６．７． 使用時に着用者の前側に位置するように意図された前部８、使用時に着用者の後 側に位置するように意図された後部９．およびおむつの前部８と後部９との間に 位置する股部１０を有する。おむつも吸収パッド３も修正したＴ形状となってお り、Ｔの横部分がおむつの前部８に位置している。

二つのケーシング層１．２は吸収パッドのサイドエツジ１１．１２を越えて横方 向に延び、そこで合一してサイドフラップ１３．１４を形成する。二つのケーシ ング層１゜２は、図示されてはいないやり方で液不透過性ケーシング層２を吸収 パッド３のエンドエツジ１５．１６のまわりに、しかも前記吸収パッドの上方お よび液透過性ケーシング層ｌの下方で折り畳むことにより、エンドフラップを形 成せずにおむつのエンドエツジ６．７で結合される。二つのケーシング層１，２ は、従来の方法例えば接着剤で、または加熱密閉または超音波溶接法により結合 される。

二つの事前延伸された弾性糸１７の形式の弾性要素は、おむつの後部９から前部 ８まで延びる各サイドフラップ１３．１４に設けられる。弾性帯、発泡材、フィ ルムおよび類似材料は、弾性糸の代わりに使用できるであろう０弾性糸１７はお むつの前部８で吸収パッド３上に延びるが、それによりサイドフラップ１３．１ ４から離れる。二つのサイドフラップ１３．１４の弾性糸１７は合一して■形状 のパターンを形成するが、■の頂点はおむつの前部８に位置している。

一対のファスナータブ１８．１９は従来のやり方でおむつの後部９の各サイドエ ツジ４．５に設けられるが、これらのファスナータブによりおむつを着用者に当 てた後に後部９を前部８に固定することができる。

液透過性ケーシング層ｌの二つの折り畳み部２０．２１は、おむつのサイドエツ ジ４．５に沿って配置される。これらの折り畳み部はホース状または管状の構造 を持ち、各々は内側側壁２２と外側側壁２３を有する０図５からよくみてとれる ように折り畳み部を持ち上げた状態において、内側側％！２２はおむつの内方に 面し、また外側側壁２３はおむつの外方に面する。

各内側および外側側壁２２．２３は液透過性ケーシング層１においてそれぞれの 折り畳み＠２４，２５から離れるが、これらの折り畳み線２４．２５はほとんど 合致するほど近接して、折り畳み部２０．２１に共通である縦方向に延びるベー ス線２６を形成する。この共通のベース線２６は吸収パッドの各サイドエツジ１ １．１２の内側に位置しており、おむつの一方のエンドエツジ６かも他方のエン ドエツジ７までほぼ直線状に延びる。

折り畳み部２０．２１も、二つの端部２７，２８と中間部２９とを有する。折り 畳み部２０．２１の幅は、端部２７．２８と中間部２９において本質的に等しい 大きさである。二つの端部２７，２８は共通ベース線２６の内側および外側の横 取り付は区域３０．３１において液透過性ケーシング層ｌに取り付けられ、また 横方向にはそれぞれの第２折り畳み線３６．３７により限定される。折り畳み部 の端部は接着剤によりケーシング層に接着できる、あるいは超音波溶接、加熱蜜 月または意図した目的に適した他の工程によりケーシング層に取り付けることが できる。

折り畳み部２０．２１はその全長にわたって同じ幅を持ち、また共通ベース！Ｉ ａ２６はおむつの長軸の方向に延びるため、折り畳み部の内側側Ｍ２２および外 側側壁２３の部分はケーシング層ｌに取り付けられる、すなわち内側側壁２２は 取り付は区域３０において共通ベース！ｌ！２６の内側に、また外側側壁２３は 取り付は区域３１において共通ベース！１２６の外側に取り付けられる。折り畳 み部２０．２１を横方向にずらすことにより、共通ベースＩＪ！２６の外側に取 り付けられる折り畳み部分は前記共通ベース線の内側に取り付けられる部分と同 じサイズとなる。しかし、工程／技術的特性のゆえに、端部２７，２８での折り 畳み部２０．２１の幅が端部２７，２８を液透過性ケーシング層１に結合する際 に折り畳み部側壁の意図せざるしわ寄りのために幾分小さくなることも考えられ る。

例＾ば事１ｉｉｉｆ伸された弾性の糸、帯または類似物の形式の二つの弾性要素 ３２．３３が、折り畳み部２０．２１内に装着される。弾性要素３２．３３は例 えば接着剤により折り畳み部２０．２１の端部２７，２８に取り付けられるが、 折り畳み部の中間部２９では折り畳み部２０．２１に対して、また互いに自由に 動かされる。折り畳み部のこの中間部２９では、内側および外側の側壁２２．２ ３のいずれも結合されない。折り畳み部２０．２１内の弾性要素３２．３３も折 り畳み部の端部２７，２８の幅に等しい距離で離れている、つまりそれぞれの第 ２折り畳み線３６．３７にある。おむつが延ばされたならば、つまり図１に示さ れた状態であるならば、弾性要素３２．３３は各折り畳み部２０．２１の全長に 沿った各第２折り畳み線３６．３７に沿って互いに平行に延びる。折り畳み部の 端部２７．２８での弾性要素３２．３３間の距離が大きくなる程、弾性要素３２ ．３３は折り畳み部２０．２１に沿って互いに離れるが、おむつを着用者の身体 に当てるためにおむつを曲げる際にこれらの要素３２．３３は互いに合一し、折 り畳み部２０．２１をおむつの股部１０におけるその最大高さまで持ち上げる。

これにより折り畳み部は延伸されて、おむつの前部８および後部９における幅と 安定性を示すことができる。もちろん、工程／技術的理由のために弾性要素３２ ．３３が折り畳み部の幅により付与される最大距離で正確に位置決めされないこ とも考えられるが、折り畳み部は少なくとも２ｃｍの幅を持つため、ｌないし２ ｍｍの偏りは無視できる。最も重要な基準は１弾性要素が互いにできるかぎり大 きな距離だけ離れていることである。

図２〜図４は図１に示されたおむつの三つの異なる位置、つまりそれぞれおむつ の前部８、股部ｌＯおよび後部９における断面図である。図示された構造要素の 種々の幅、長さおよび厚さの間の図示された割合は、いくつかの例では不釣り合 いにみえるであろう、それは、分かりやすくするためにこれらのパラメータが拡 大または縮小されたからである。

図２は、二つの折り畳み部２０．２１がそれぞれの固定区ｔ！！３０．３１の共 通ベース線２６に関してどのように液透過性ケーシング層ｌに固定されるかを示 している０図２はまた、折り畳み部の各端部２７内での弾性要素３２．３３の位 置を示している０弾性要素１７はおむつのサイドエツジに沿って延びて、吸収パ ッドと液透過性ケーシング層１との間の前部８において吸収パッドの各サイドエ ツジ１１．１２の内側に取り付けられる０弾性要素１７はおむつの前部８から後 部９に向いた方向に延び、また股部１ｏのおむつサイドエツジ４．５の斜めに切 断された部分と平行となるが、股部１０および後方の弾性要素１７は図３および 図４に示されたようにサイドフラップ１３．１４に取り付けられる０図３からは 、弾性要素１７，３２．３３が張られた時に折り畳み部２０．２１は吸収パッド の各サイドエツジ１１．１２のやや外側に延びることがみてとれるが、それは吸 収パッド３の股部１０がおむつの前部８および後部９におけるよりも幅が狭いか らである。図４は、原則として二つの折り畳み部２０．２１が前部８の場合と同 じやり方で後部９に固定されることを示している。図４はまた、液不透過性裏当 て層２の外面にＺ−折り畳み形状で取り付けられたファスナータブ１８，１９を 示している。

弾性要素＋７．３２．３３がそれらの張られた状態から収縮したならば、おむつ の二つの折り畳み部２０．２１は図５に示されたように股部１０において持ち上 げられる。

図５に示された断面は、図３に示された断面と同じ場所で取られている０図５は 、おむつのこの状態において、二つの弾性要素３２．３３がおむつのこの区域で がっこの時点で互いに離れないように接近したことを示している０弾性要素１７ の収縮もサイドフラップ１３．１４を上方に湾曲させるが、それも図５からみて とれるであろう。

図６は本発明のおむつの透視図である。折り畳み部の端部２７，２８が取り付け られるやり方は図６に基づくおむつの場合には異なるが、その他の点ではおむつ は図１に示されたものと同一である。

図６は、折り畳み部２０．２１がそれらの各端部２７゜２８から中間部２９への 方向へどのように挟まり、また同時に共通ベース線２６上で垂直方向に立ち上が るかを示している。おむつの各エンドエツジ６．７に沿って、テープ３４．３５ が液透過性ケーシング・シート１および折り畳み部の各端部２７，２８上に設け られる。これらのテープ３４．３５は、折り畳み部の各端部２７，２８をケーシ ング層ｌに対して平たくかつ張られた状態に保持する機能を果たす。

図７〜図８は１本発明にしたがって製作された衛生ナプキンを示す０図示された 衛生ナプキンは、液透過性ケーシング層１０１．液不透過性ケーシング層つまり 裏当てシート１０２．および二つのケーシング層１０１と１０２との間に設けら れた吸収パッド１０３からなる。液透過性ケーシング層１０１は使用時に着用者 に面することを意図されたナプキンの側に設けられ、例えば不織布または穿孔さ れたプラスチックフィルムからなる。液不透過性ケーシング層１０２は、例えば プラスチックフィルムまたは疎水性にされた不織布からなる。吸収パッド＋０３ は、吸着材例えば超吸着材の混合物を備λたセルロース毛のひとつまたは複数の 層から構成できる。図８では、吸収パッド１０３は単一層だけからなるものとし て示されている。

図示されたナプキンは、二つのサイドエツジ１０４，１０５および二つのエンド エツジ１０６，１０７を有する。

二つのケーシング層ｌｏｔ、１０２は吸収パッドのエツジ１１１−１１２．１１ ５−１１６を越えて延び、そこで結合されてサイドフラップ１１３，１１４を形 成する。ケーシング層１０１．１０２は、何らかの既知の技術例えば接着、溶接 密ｉ１または超音波溶接により簡便に結合される。

液透過性ケーシング層！０１は、ナプキンのサイドエツジ１０４．１０５に沿っ て延びる二つの折り畳み部１２ｏ。

１２１を有する。これらの折り畳み部は、図７では平らな張られた状態で示され ている。図８から十分にみてとれるように、折り畳み部は管状つまりホース状構 造を持ち、引き上げられた時には内側側壁１２２と外側側壁１２３を示す。内側 側壁１２２はナプキンの内側に面するが、外側側壁１２３はナプキンの外側に面 する。

内側および外側の側壁１２２，１２３の各々は液透過性ケーシング層１０１の各 折り畳み線１２４，１２５がら延びるが、これらの折り畳み線１２４，１２５は ほとんど合致するほど近接して、縦方向に延びる共通の折り畳み部ベースＩＩＩ 　２６を形成する。この共通ベース線１２６は吸収パッドの各サイドエツジ１１ １，１１２の内側に位置しており、おむつの一方のエンドエツジ１０６から他方 のエンドエツジ１０７までほぼ直線状に延びる。

折り畳み部１２０，１２１も二つの端部１２７，１２８と中間部１２９とを有し 、また端部１２７，１２８と中間部１２９のいずれにおいても本質的に等しい幅 を有する。

二つの端部１２７，１２８は共通ベース線１２６の内側および外側の横取り付は 区域１３０，１３１において液透過性ケーシング層１０１に取り付けられ、また 前記端部１２７．１２８ではケーシング層１０１に押し付けられて平らになり、 横方向にはそれぞれの第２折り畳み線１３６．ｔ３７により折り畳み部を限定す る。折り畳み部の端部は例えば接着剤で、または超音波溶接法、加熱密閉法また は他の適切な方法により固定できる。

折り畳み部１２０，１２１はその全長にわたって同じ幅を持ち、また共通ベース 線＋２６はナプキンの縦方向に延びるため、内側側壁１２２および外側側壁１２ ３の部分はケーシング層１０１に取り付けられる、すなわち内側側壁１２２は取 り付は区ｉｊｌ　３０において共通ベース線１２６の内側に、また外側側壁１２ ３は取り付は区域１３１において共通ベース線１２６の外側に取り付けられる。

折り畳み部１２０，１２１を横方向にずらすことにより、共通ベース＄１１２６ の外側に取り付けられる折り畳み部分１２０．１２１の部分は共通ベース線１２ ６の内側に取り付けられる折り畳み部分とほぼ同じサイズとなる。

例えば事前延伸された弾性の糸、帯または類似物の形式の二つの弾性要素１３２ ，１３３が、図１〜６に示されたおむつに関連して説明された同じやり方で折り 畳み部１２０．１２１内に装着される。

図８には１弾性要素１３２，１３３が折り畳み部１２１内で互いに接近して中間 折り畳み部１２９の区域で合致することが示されている。折り畳み部はその端部 １２７では幅広で低いが、中間部１２９に向かう方向では立ち上がって先細とな る。それにより、折り畳み部１２１は高く、安定した、快適で弾力のある密閉バ リアを形成するが、それはによりナプキンのサイドエツジへの経血の漏出が有効 に阻止される。

図９は本発明の別の実施態様を示すが、この場合にはホース状折り畳み部２０’ 　、２１°はおむっの縦方向ではなく、おむつの横方向に配置される０図９に示 されたおむつおよび折り畳み部２０°、２１゛は、その他の点では図１に示され たおむつおよび折り畳み部に類似している０図１の実施態様のおむつにおいてお むつを着用者に固定するために使用されたファスナータブは、図９には示されて いない。しかし、図９に示されたおむつにも図１に示されたおむつでのファスナ ータブと同じ位置に、そのようなファスナータブを簡便に取り付けできることが 理解されるであろう。

図９のホース状折り畳み部２０°、２１°は図１に示された折り畳み部２０．２ １と同一であり、そのため対応する構造要素は同じな昭番号にアポストロフィを 付けて表されている。図９の実施態様のホース状折り畳み部２０°。

２ビは、おむつのそれぞれのエンドエツジ６．７に沿って配置される。折り畳み 部２０’　、２ビは、他の点ではこれまでに説明された縦方向に延びる折り畳み 部２ｏ、２１と全（同じやり方で製作される。おむつが着用者に取り付けられた ならば、おむつのエンドエツジは着用者の両部および背中のまわりに湾曲するが 、それにより横方向の折り畳み部２０°、２ビは縦方向に延びる折り畳み部２゜ 、２１と同じようにそれらの平らな張られた状態から立ち上がり、おむつのエン ドエツジに沿った漏れに抗するバリアを形成する。このおむつ構造もケーシング 層１の平面に対する垂直方向と折り畳み部の端部２７’　、２８°において着用 者の身体に対して弾力的に密閉する漏れに抗するバリアを提供する、というのは 弾性要素３２°　３３°は折り畳み部の共通ベース＃ｓ２６′から横方向に均等 に離れているからである。

本発明は図示されかつ説明された実施態様に限定されるものとみなすべきではな い、なぜならば多数の変更態様が以下の請求の範囲内で考え得るからである０例 えば、該物品は図示されたケーシング層に加えて、吸収パッドと折り畳み部が形 成されるケーシング層との間に設けられた第２の液透過性ケーシング層などのケ ーシング層を含むことができる。この付加的なケーシング層の部分も形成された 折り畳み部に含めることができるため、折り畳み部は二重の内側および二重の外 １１１１１側壁を持つことになる。

二つの液透過性ケーシング層が設けられる変更態様では′　、縦方向の折り畳み 部が物品の全体にわたって延びないことが特に望ましい。この場合には、二重の ケーシング層はそれが最も有用である股部においてのみ使用され、また折り畳み 部の端部は物品の対応するエンドエツジと離れた関係で物品の前部および後部に 固定される。

折り畳み部を液透過性ケーシング層に形成する代わりに、物品のケーシング層の 上に設けられ、また折り畳み線を越える横方向の延長を持たない、あるいは少な くとも物品のサイドエツジまで延びない別の材料層に折り畳み部を形成すること も考え得る。これらの別の材料層は、折り畳み線の内側に限定された延長の単独 折り畳み部を形成するか、あるいは層の各サイドエツジに二つの互いに離れた折 り畳み部を形成することができる。

折り畳み部の共通ベース線を折り畳み部の全長にわたって、あるいはその部分に わたって吸収パッドのサイドエツジまたはエンドエツジの外側に設けることも可 能である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．一回限りの使用を目的とした吸収性物品、例えばおむつ、失禁ガード、衛生 ナプキンまたはパンテイガードであって、使用時に着用者に面するべく意図され た液透過性の上側ケーシング層（１）と使用時に着用者から離れた側に位置する べく意図された下側ケーシング層（２）との間に挟まれた吸収パッド（３）とさ らに弾性要素（３２，３３）からなる吸収性物品において、中央の受容区域の両 側に曲げやすい可撓性の材料層からなるホース状折り畳み部（２０，２１）が配 置され、これらの折り畳み部が漏れに抗するバリアを形成すべく使用時に着用者 に面することを意図された物品の側で物品の縦方向に延びること、該折り畳み部 つまり各折り畳み部が第１および第２の端部（２７２８）、中間部（２９）、お よびそこから折り畳み部（２０，２１）が離れ、また前記折り畳み部の縦方向に 延びる二つの第１折り畳み線（２４，２５）を有しており、前記第１折り畳み線 （２４，２５）は互いに近くかつ本質的に合致して共通のベース線（２６）を形 成すること、折り畳み部（２０，２１）がベース線（２６）から両方向に離れて 横方向へ外側に延びること、弾性の糸、帯または類似物などの二つの弾性要素（ ３２，３３）がホース状折り畳み部（２０，２１）内に事前延伸状態でかつ前記 折り畳み部に沿って装着される、つまりベース線（２６）の各側にひとつの要素 が装着されること、折り畳み部（２０，２１１の二つの端部（２７，２８）が平 面状で最大の横方向展開を持ち、また前記ベース線（２６）の各側で第２折り畳 み線（３６，３７）の所で終わりとなり、しかもそれぞれの弾性要素（３２，３ ３）は前記第２折り畳み線（３６，３７）に沿って延びること、折り畳み部（２ ０，２１）の前記端部（２７，２８）が平らで永続的に圧縮された状態で液透過 性の上側ケーシング層（１）に結合されること、弾性要素（３２，３３）が折り 畳み部の端部（２７，２８）で前記第２折り畳み線（３６，３７）に沿って折り 畳み部（２０，２１）に結合されること、折り畳み部（２０，２１）の中間部（ ２９）とそこを通る弾性要素（３２，３３）が自由に可動であり、それにより物 品の延伸された平らな状態においてホース状折り畳み部（２０，２１）は二つの 弾性要素（３２，３３）の各々をベース線（２６）の各側に配置した状態で前記 折り畳み部の中間部（２９）も含めて平らであること、またそれにより物品が着 用者に当てられ、そのため着用者の身体に適合すべく強制的に湾曲させられたな らば、折り畳み部（２０，２１）の中間部（２９）は弾性要素（３２，３３）の 作用の結果として垂直に持ち上げられ、それにより前記の漏れに抗するバリアを 形成することを特徴とする一回限りの使用を目的とした吸収性物品。 ２．折り畳み部（２０，２１）のベース線（２６）は吸収パッドの各サイドエッ ジ（１１，１２）の内側に位置することを特徴とする請求項１記載の吸収性物品 。 ３．折り畳み部は少なくともその一方の端部（２７，２８）において、ベース線 （２６）から両方向に横へ等距離だけ延びることを特徴とする前記請求項のいず れかに記載の吸収性物品。 ４．折り畳み部（２０，２１）は少なくともその一方の端部（２７，２８）にお いて、ベース線（２６）からそれぞれの方向に異なる大きさで横へ延びることを 特徴とする請求項１ないし２のいずれかに記載の吸収性物品。 ５．折り畳み部（２０，２１）は上側の液不透過性ケーシング層（１）の折り畳 み部によって形成されることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の吸収性 物品。 ６．別の材料層が折り畳み部（２０，２１）の下側に設けられ、また折り畳み部 （２０，２１）を補強するためにベース線（２６）の両側で折り畳み部に結合さ れることを特徴とする請求項５記載の吸収性物品。 ７．折り畳み部（２０，２１）は液透過性の上側ケーシング層（１）に設けられ た別の層によって形成されることを特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記 載の吸収性物品。 ８．折り畳み部は液透過性ケーシング層に形成され、この層は上側のケーシング 層に設けられると共にそのエンドエッジは物品の対応するエンドエッジから離れ ていることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の吸収性物品。 ９．物品はおむつであってフラップ（１３，１４）の内側に設けられた弾性要素 （１７）を含み、これらのフラップは上側および下側のケーシング層（１，２） を含むと共に吸収パッドのサイドエッジ（１１，１２）を越えて横方向に延ひる こと、また前記サイドフラップ（１３，１４）に装着された弾性要素（１７）は 物品の使用時には脚伸縮部分として機能することを特徴とする前記請求項のいず れかに記載の吸収性物品。 １０．一回限りの使用を目的とした吸収性物品、例えばおむつ、失禁ガード、ま たは類似物であって、使用時に着用者に面するべく意図された液透過性の上側ケ ーシング層（１）と使用時に着用者から離れた側に位置するべく意図された下側 ケーシング層（２）との間に挟まれた吸収パッド（３）、二つのサイドエッジ（ ４，５）と二つのエンドエッジ（６，７）、使用時に着用者の前側に位置するべ く意図された前部（８）、使用時に着用者の後側に位置するべく意図された後部 （９）、および前記の前部（８）と後部（９）との間に位置する股部（１０）か らなり、さらに弾性要素（３２′，３３′）を合む吸収性物品において、使用時 に着用者に面することを意図された物品の側でかつ漏れに抗するバリアを形成す べき中央の受容区域の両側に曲げやすい可撓性の材料層からなるホース状折り畳 み部（２０′，２１′）が物品の横方向に配置されること、この折り畳み部（２ ０′，２１′）が第１および第２の端部（２７′，２８′）、中間部（２９′） 、および折り畳み部（２０′，２１′）の縦方向に延び、またそこから前記折り 畳み部（２０′，２１′）が発する二つの折り畳み線を有しており、前記折り畳 み線は互いに近接しかつ本質的に合致して共通のベース綿（２６′）を形成する こと、折り畳み部（２０′，２１′）がベース線（２６′）から両方向に横へ外 側に延びること、弾性の糸、帯または類似物などの二つの事前延伸された弾性要 素（３２′，３３′）がホース状折り畳み部（２０′，２１′）内に装着され、 また前記折り畳み部に沿って延びる、つまりベース線（２６′）の各側にひとつ の要素が装着されること、折り畳み部（２０′，２１′）の二つの端部（２７′ ，２８′）が平面状で最大の横方向展開を持ち、また前記ベース線（２６′）の 各側で第２折り畳み線（３６′，３７′）の所で終わりとなり、しかもそれぞれ の弾性要素（３２′，３３′）は前記第２折り畳み線（３６′，３７′）に沿っ て延びること、折り畳み部（２０′，２１′）の端部（２７′，２８′）が平ら で永続的に圧縮された状態で液透過性の上側ケーシング層（１）に結合されるこ と、および中間折り畳み部（２９′）とそこを通る弾性要素（３２′，３３′） が自由に可動であり、それにより物品の延伸された平らな状態におけるホース状 折り畳み部（２０′，２１′）も中間部（２９′）で平らであり、またベース線 （２６′）の両側に配置された二つの弾性要素（３２′，３３′）を有すること 、さらに物品が着用者に当てられ、そのため物品が湾曲する際に、中間折り畳み 部（２９′）は弾性要素（３２′，３３′）の作用の結果として強制的に垂直に 持ち上げられ、それにより前記の漏れに抗するバリアを形成することを特徴とす る一回限りの使用を目的とした吸収性物１１．ホース状折り畳み部（２０′，２ １′）は前記物品の各エンドエッジ（６，７）に近接して配置されることを特徴 とする請求項１０記載の吸収性物品。 １２．折り畳み部（２０′，２１′）は折り畳み部の端部（２７′，２８′）に おいてベース線（２６′）からそれぞれの方向に異なる大きさで横に延びること を特徴とする請求項１０ないし１１のいずれかに記載の吸収性物品。 １３．折り畳み部（２０′，２１′）は前記折り畳み部の端部（２７′，２８′ ）において、ベース線（２６′）から両方向に横へ等距離だけ延びることを特徴 とする請求項１０ないし１１のいずれかに記載の吸収性物品。 １４．折り畳み部（２０′，２１′）は液透過性ケーシング層（１）の折り畳み 部によって形成されることを特徴とする請求項１０ないし１３のいずれかに記載 の吸収性物品１５、折り畳み部（２０′，２１′）の下側に設けられ、また折り 畳み部（２０′，２１′）を補強するためにベース線（２６′）の両側で前記折 り畳み部に結合された別の材料層を特徴とする請求項１４記載の吸収性物品。 １６．折り畳み部（２０′，２１′）は液透過性の上側ケーシング層（１）に設 けられた別の層により形成されることを特徴とする請求項１０ないし１３のいず れかに記載の吸収性物品。 １７．ホース状折り畳み部（２０，２０′，２１，２１′）は物品の縦方向およ び構方向の双方に設けられることを特徴とする請求項１および１０記載の吸収性 物品。