JPH0524780B2 - - Google Patents

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JPH0524780B2
JPH0524780B2 JP59156479A JP15647984A JPH0524780B2 JP H0524780 B2 JPH0524780 B2 JP H0524780B2 JP 59156479 A JP59156479 A JP 59156479A JP 15647984 A JP15647984 A JP 15647984A JP H0524780 B2 JPH0524780 B2 JP H0524780B2
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JP
Japan
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pad
elastic body
absorbent
approximately
present
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JP59156479A
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JPS61159965A (ja
Inventor
Ei Damiko Joisu
Jei Uebaa Rebetsuka
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Kimberly Clark Corp
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Kimberly Clark Corp
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Publication date
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Publication of JPH0524780B2 publication Critical patent/JPH0524780B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は身体からの排泄物を収容するのに用い
る吸収性パツドに関し、特に、歩行患者のための
使い捨て吸収性パツドに関し、成人の歩行患者に
とつて有用なものである。
〔発明の背景〕
成人及びその他の歩行患者に対する失禁用製品
の多くは、かさばることと効率的でないことから
満足が行くものではない。このような製品の多く
は平らなシート状材料をおむつ状の構造に折り畳
んで形成されているが、このような構造では特に
股の部分でかさばることが多かつた。さらに、使
用中にずれてしまうことも多くあつた。例えば、
米国特許第4253461号に開示されたおむつは失禁
患者の排泄物を収容することについては満足の行
くものではあるが、かさばり、かつ高価であると
いう欠点を有する。一般に、おむつは患者の腰か
ら尻にかけての部分を包みこむため大きくならざ
るを得ず、ぴつたりした脚部のシールを形成す
る。このシールは患者が横たわつたときに漏れを
防ぐために必要となるものである。おむつ型の製
品はかさばり、通常の衣服を着るとその衣服と干
渉してしまうので、患者の活動の障害となる。さ
らに、多量の材料が必要となるのでこのような成
人用おむつはやや高価になる。
米国特許第4182334号は成人失禁患者に用いる
小型の使い捨て製品を提案している。この米国特
許は、特別に折り畳んだ吸収体を成人患者からの
排泄物の収容体として使用している。この米国特
許の使い捨て製品は、下着の中にそのまま、ある
いは、吊り下げ手段とともに着用することによつ
て所定位置に保持される。
米国特許第4315508号は成人用失禁製品を開示
している。この米国特許では、漏れを最小にする
ために股部分にパツドを保持する吊り下げ器具が
開示されている。
米国特許第4337771号は伸縮自在の端部を有す
るほぼ矩形のパツドを開示している。このパツド
は二つあるいは四つの伸縮自在の端部を有してい
る。このパツドは、該パツドを体のまわりに巻き
付けることにより、おむつのようなやり方で装着
される。この米国特許のパツドは、股部分に多量
の材料を使用しているのでかさばるうえに、着け
心地がよくない。さらに、運動には適さない。
幼児用のおむつの技術はよく発達しており、腰
のまわりを包み込むことによつて止着される自己
支持方法で着用されるように設計されたおむつが
開示されている。
しかし、通常の活動状態下で着用することがで
き、かつ、漏れに対する抵抗性が極めて大きいお
むつが望まれている。漏れにくいということは、
おむつを着用した患者が活動的である場合や、お
むつが濡れた状態で腰掛ける場合には、特に望ま
しいことである。特に、低価格で、使い捨てがで
き、通常の服の下に着用しても目立つことがな
く、濡れた状態で座つても漏れにくいようなおむ
つが望まれている。
〔発明の構成〕
本発明の目的は従来技術の不利を解消すること
である。
本発明の目的は、効果的でしかも外出着の下に
着ても目立たない失禁用おむつを形成し得るパツ
ドを提供することである。
さらに、本発明の目的は、患者が活動している
ときに漏れが生じにくい失禁用おむつを形成し得
るパツドを提供することである。
さらに、本発明の目的は、濡れた状態で座つて
も漏れないような失禁用おむつを形成し得るパツ
ドを提供することである。
さらに、本発明の目的は低価格の失禁用おむつ
を形成し得るパツドを提供することである。
さらに、本発明の目的は着け心地のよい失禁用
おむつを形成し得るパツドを提供することであ
る。
さらに、本発明の目的は、装着していても動き
まわれるような失禁用おむつを形成し得るパツド
を提供することである。
本発明のこれらの目的は、長手方向に延びる端
部のほぼ中央に弾性体を配置することにより該端
部を伸縮自在とした、幅の狭いほぼ矩形のパツド
を提供することにより達成される。このパツド
は、伸長した状態におけるパツドの全長の約20〜
35%の幅を有している。さらに、本パツドは、パ
ツド全長の約25〜60%の長さの伸縮自在の弾性領
域を有している。本パツドの伸縮自在の端部は、
パツドの収縮量が原長の約15〜37%になるように
形成されている。成人用の好ましい実施態様にお
いては、パツドの幅はパツドの長さの約28%であ
り、伸縮自在領域の長さはパツドの全長に対して
約40〜56%である。本発明に係るパツドは支持器
具により、あるいは下着の中に着込むことによ
り、所定位置に保持される。
〔実施例〕
本発明は従来技術をしのぐ多くの利点を有して
いる。本発明に係るパツドは例えばおむつとして
用いることができる。さらに、後述するように、
包帯や傷口に当てるパツチとしても用いることが
できる。おむつとして用いた場合には、本発明に
係るパツドはかさばらず、しかも、これを着用し
た歩行患者が支障なく活動することができる。さ
らに、本発明のパツドは漏れが極めて少ない。ま
た、本発明に係るパッドは矩形状に形成されるた
め、原材料を十二分に使用することができ、価格
を抑えることもできる。脚を通すための切り欠き
が必要となるような複雑な形状の場合には、その
切り欠きをつくるために、余分な材料が必要とな
るが、本発明のパツドは折り畳む必要がないの
で、つくるのが容易であり、製造コストの面から
も有利である。さらに、本発明のパツドはパウチ
効果(膨らんだ袋のような形状になるという効
果)を発生するため、パツドが会陰部に接触する
傾向が少なくなり、このため、着け心地がよくな
る。また、不快感を覚える程度に会陰部の器官が
きつく締め付けられることもない。本発明に係る
パツドをおむつとして形成し、そのおむつにバツ
フル部分を設けた場合には、従来のおむつと比較
して、座つたときに漏れ出すおそれが少なくな
る。また、会陰部の周囲に位置する本パツドの弾
性体によつて、パツド着用者は安心感を覚え、汚
れや、漏れに対する心配を少なくできる。これら
の利点は以下の説明によつて明らかにされる。
第1図は、パツド10が展開された状態、すな
わち、弾性体が完全に伸長しており、パツド10
が平らになつている状態を示す。第1図からわか
るように、パツド10はほぼ矩形をなしており、
長手方向に延びる両側端部の一部がシヤーリング
されたシヤーリング端部12となつており、この
シヤーリング端部12の内側に弾性体32,34
が取り付けられている。第1図の2−2線に沿つ
て切断した断面図である第2図に示すように、パ
ツド10は、多孔性の浸透性材料からなる身体側
シート14と、吸収体16と、非浸透性ポリマー
からなるバツクシート18とを有している。非浸
透性バツクシート18は吸収体16を覆つてお
り、端部22,24において浸透性身体側シート
14に固着されている。すなわち、浸透性身体側
シート14はその端部において浸透性バツクシー
ト18を覆つている。非浸透性バツクシート18
がその端部22,24において浸透性身体側シー
ト14と重なつていることにより、非浸透性バツ
クシート18にはバツフル部分26,28が形成
されている。このバツフル部分26,28はパツ
ド10が使用状態にあるときに排泄物を包み込む
役割を果たす。第1図の3−3線で切断した第3
図に示すように、パツド10の長手方向の中央部
の破線5で囲まれた領域には、吸収体16の上に
重ねて第二の吸収体30が配置されている。弾性
体32,34はこの二つの吸収体16,30とほ
ぼ同じ長さである。第3図はパツド10が二つの
吸収体16,30を有していることを図示してい
るが、三つ以上の吸収体を配置することもできる
し、複数の吸収体の代わりに厚さの厚い1個の吸
収体を用いることもできる。ただし、第3図に示
すように、新たな吸収体を追加してパツドの中央
部を厚く形成する方が構造を簡単にすることがで
き、かつ、材料もむだにしなくてすむ。
第4図は、パツド10が着用されたときになす
であろう形状を示したものである。非浸透性バツ
クシート18と浸透性身体側シート14とは超音
波によりスポツト36において結合されている。
第4図に示すように、パツド10は着用時には、
膨らんだ袋のような袋状形状38を形成する。こ
の状態では、弾性体32,34が取り付けられて
いるシヤーリング端部12はひだ状に収縮した形
状を呈しており、袋状形状38の底部から持ち上
がつている。弾性体32,34が取り付けられて
いない領域である非弾性領域39,40はおむつ
を装着した患者の前後を延び上がつている。この
非弾性領域39,40は、装着者が座つたときに
必要となる領域であり、また、パツド10を所定
位置に保持するためのフアスナを取り付けるのに
用いられる領域である。
第5図は、米国特許第4315508号に記載された
懸架機構を用いてパツド10を所定位置に保持し
た状態を示している。弾性部材からなる吊りひも
44,46は着用者52の腰よりも上に延び上が
つており、パツド10に上方への力を与えてい
る。吊りひも44,46にはボタン状の器具4
8,50が設けられており、ボタン状器具48,
50はパツド10の穴に嵌められている。このよ
うにおむつ状に形成されたパツド10は体にぴつ
たり合つた下着の中に装着することによつて所定
位置に保持することもできる。
第6図は袋状形状38をなしているパツド10
の側面図であり、前述したパウチ効果が明瞭に示
されている。本発明のパツド10により形成され
るおむつにおいては、弾性体32,34の端部と
その中央底部との深さXは、全体の大きさが長さ
25インチ(約64cm)×幅7インチ(約18cm)のお
むつにおいては約2インチ(5cm)である。
本発明のパツド10により形成したおむつは第
7図及び第8図のように着用者52に着用され
る。第8図は第7図の8−8線で切断した断面図
である。この第8図にはパツド10が形成する袋
状形状38の利点が示されている。非浸透性バツ
クシート18及び膨張した吸収体16,30によ
り、パツド10は吸収体16,30の内部に尿を
保持するとともに、非浸透性バツクシート18上
にある程度の尿54を保持している。第8図から
明らかであるように、バツフル部分26,28は
着用者52が動いている間に尿54がこぼれ出す
のを防止している。さらに、バツフル部分26,
28は、着用者52が座つたときに、あるいは、
着用者52が動くことによりパツド10が圧迫さ
れたときに、尿がパツド10の端部を越えること
なくパツド10の端部に沿つて流れるようにす
る。弾性体32,34が取り付けられているシヤ
ーリング端部12により、パツド10が着用され
たときに、パツド10の長手方向端部は下部中央
部よりも高位置に維持され、着用者52の陰のう
56及び精巣58のまわりに心地よく接するパウ
チ効果が与えられる。さらに、不快感なしにパツ
ド10を所定位置に保持する弾性体32,34に
より、着用者52はその活動中に尿の漏れを生じ
ることがないという安心感を得ることができる。
第8図は男性の着用者について示されているが、
パツド10は女性にも適用可能である。
第9図及び第10図は本発明の好ましい他の実
施例である。この実施例では、番号60で示され
るように、前実施例におけるようなバツフル部分
は設けられていない。浸透性身体側シート68と
非浸透性バツクシート70は長手方向両端部で結
合されており、その結合部には弾性体62,64
がはさまれている。本実施例におけるパツドも前
実施例と同様に二つの吸収体66,74を有す
る。ただし、前述したように、吸収体の数および
厚さは様々に変えることができる。
本発明のパツドは弾性体の応力が極めて高く、
このため、弾性体が取り付けられているシヤーリ
ング端部をかなり収縮させることができ、これに
よつて、前述のパウチ効果が発生すると考えられ
る。従来のおむつでは弾性体の収縮機能により脚
部のシル機能を確保していた。このため、収縮度
が高いと、脚部に充血を生じたり、脚部の血液の
循環が悪くなつたりすることがある。これに対し
て、本発明では、弾性体は主におむつの形状を形
成するものとして作用し、弾性体の弾性力は着用
者の体、すなわち、着用者の脚部のまわりに直接
には作用しない。しかしながら、弾性体が着用者
の体には接触せず、単に軽く押圧するだけの場合
には、おむつ着用時に安心感を与えることができ
る。
本発明のパツドは特定の大きさと特性とを有し
ており、これらが相互に関連して本発明の所望の
効果を達成する。本発明に係るパツドは排泄物を
吸収するために使用される従来のおむつよりも幅
がせまい。本発明のパツドの幅は伸長した状態の
パツドの長さの約20〜35%であり、十分な吸収性
能を発揮するとともに良好な装着性と望ましいパ
ウチ形状を与える。成人の失禁用として使用する
場合には、パツドの幅は伸長した状態のパツドの
長さの約28%であることが好ましい。これによ
り、心地好い着用性と十分な排泄物保持容量を確
保できる。本発明において重要なもう一つの点は
弾性体の長さとパツド全長との関係である。弾性
体は矩形状パツドの長手方向に延びる両端部に位
置し、パツドの長手方向のほぼ中心に位置する。
このため、パツドの長手方向に延びる両端部には
等長の非弾性領域が残る。望ましいパウチ効果を
得るためには、伸長した状態での弾性体の長さは
パツド全長の約25〜60%とすることが適当であ
る。成人の失禁用として使用する場合には、良好
なパウチ形態及び着用者の使い心地の良さを確保
するため、弾性体の長さはパツド全長の約40〜65
%とする。また、本発明の重要な特徴の一つは弾
性体より生じるパツドの収縮量である。前述した
ように、本発明のパツドの弾性体はパツド装着時
には大きく引き伸ばされるので、かなりの量の収
縮が生じる。当然のことながら、厚めの弾性体を
少量だけ引き伸ばすことによつて同量の収縮量を
生じさせることもできる。いずれにしろ、重要な
ことは所望のパウチ効果を生じさせる収縮量であ
る。収縮量の測定は、収縮していない状態のパッ
ドを浸透性身体側シート14を上にして置き、パ
ツドを静かに手で平らにしてから測定を行う。パ
ツドを平らにするのに必要な圧力は、大きさ9.5
インチ×11インチ、重さ2〜3ポンドの本をパツ
ドの上に乗せることにより得られる。弾性体の収
縮により生じるパツド全長に対する収縮量は伸長
時のパツド全長の約15〜37%であることが好まし
い。着用者の身体の外形に容易に合わせることが
できる良好なパウチ効果を得るためには、20〜32
%が特に好ましい。
本発明のパツドは、長さの関係が上述の範囲内
にある限り、望ましい形状に形成することができ
る。典型的な成人の失禁用おむつとして本発明の
パツドを用いる場合には、幅は約7インチ、伸長
時のパツド全長は約25インチである。一般には、
成人用おむつは長さが約18〜29インチ、幅が約5
〜8インチの範囲であればよい。当然のことなが
ら、本発明の発明を失禁とは関係のない排泄物、
例えば、ひざあるいは頭のきずに対して使用する
場合には、より小さい大きさのものを使用するこ
ともできる。例えば、ひじ用に使用する場合の適
当なパツドの大きさは約5インチ×20インチであ
る。頭の包帯用として使用する場合には、失禁用
おむつと同様の大きさとするか、または、やや小
さくする。例えば、6インチ×27インチとする。
さらに、パツド全長は、例えば装着手段を取り付
けるための部分を予め確保しておくという目的の
ため、長くしておくこともできる。
本発明のパツドの非浸透性バツクシート18と
しては任意の可撓性非浸透膜を用いることができ
る。そのような膜として適当なものには、ポリ塩
化ビニール、ポリエステル及びその他のポリマー
材料からなる膜がある。好ましい材料は、例え
ば、ポリエチレン及びポリプロピレンなどの低価
格で安定した線状ポリオレフインの膜である。非
浸透性バツクシート18は積層構造とすることが
できるが、積層シートの少なくとも一つが非浸透
性であることが必要である。
浸透性身体側シート14は、濡水性がなく、液
体がしみ通る多孔性材料であるならば、任意の材
料を用いることができる。そのような材料の典型
的なものは、セルローース材料の不織布ウエブ、
ポリエステル、有孔ポリマーフイルム等の合成繊
維の不織布、および、多孔性の織布材料である。
好ましい材料は不織布ポリプロピレンであり、こ
れは押し出されたポリプロピレンをメルトブロー
イングして形成されるものである。この材料は強
靭で濡れても強度が低下しない。浸透性身体側シ
ート14はパツド10と同じ大きさの矩形状のも
のとして図示してきたが、製造技術によつては、
パツドのまわりを浸透性材料で完全に包み込むこ
とが好ましいものもある。この場合には、吸収体
の上の部分だけが必要となる。
本発明のパツドの吸収体を形成する吸収性材料
は、フラツフと一般に呼ばれるセルロース繊維、
あるいは、セルロース繊維とメルトブロウン人造
繊維との混合繊維などの周知の吸収性材料を用い
ることができる。さらに、超吸収性材料、すなわ
ち、人造スポンジ材料などの他の吸収材料を用い
ることもできる。好ましい材料はポリプロピレン
とセルロース繊維の混合物であり、この混合物は
ポリプロピレン繊維にセルロース繊維をブローす
ることにより形成されるもので、例えば、米国特
許第4100324号に記載された方法により形成され
るものである。また、異なる材料のバツトの組み
合わせや任意の所望の数の層を用いることも可能
である。一般的には、本発明のパツドを用いて形
成する装具は厚めの吸収材料を用いて形成され
る。
本発明のパツドは種々の手段により所定位置に
保持することができる。第5図に示すように、本
パツドは弾性材料からなる吊りひもにより保持す
ることができる。吊りひもの先端にボタンが付け
られており、そのボタンをパツドの穴に通すこと
によりパツドが保持される。クリツプを備えた他
の弾性材料を用いることもできる。このクリツプ
付き弾性材料は本パツド、接着連結部、あるいは
ベルクロフアスナーに取り付けられる。また、吊
り下げ器具を用いなくても、本パツドはぴつたり
合つた下着とともに用いることもできる。これら
のパッドは特別に設計してもよいし、あるいは、
ブリフ式の通常の下着の中に着用することもでき
る。
本発明に係るパツドの利点の一つは、通常の洋
服の下に着込んでも目立たないということであ
る。本パッドは前側では着用者のへその上までは
伸びておらず、後側では前側と同様な高さになつ
ている。さらに、図示されているように、本発明
のパッドは着用されたとき、上方部分となるとこ
ろには吸収体16,30が重なつている部分はほ
んとんど存在しない。その上方部分の吸収体16
は、当該パツドを着用した患者が座り、液体が上
方部分に押しやられたときに用いられる。
第1図乃至第3図に示した本発明に係るパツド
においては、浸透性身体側シート14の下方に非
浸透性バツクシート18が位置することによりバ
ツフル部分26,28が形成されているが、バツ
フル部分26,28は非浸透性バツクシート18
を浸透性身体側シート14の上方に位置させるこ
とにより形成することもできる。ただし、その場
合には、非浸透性バツクシート18が着用者の肌
に接触して、パツドの付け心地が悪くなることが
あり得る。しかし、浸透性身体側シート14がパ
ッドの端まで伸びていないので、液体が漏れ出す
おそれは少なくなる。いずれにしろ、バツフル部
分はそれが浸透性身体側シート14よりも上にあ
るか、下にあるかにかかわらず有効である。
以下の例は、袋状形状を形成する本発明に係る
パッドの形成方法を示すものである。これは本パ
ッドを製造する実験室的な手法であるが、もちろ
ん、営業用生産時には自動化される。しかし、以
下の例から明らかであるように、本パツドは複雑
な切断や折り畳みを行うことなく容易に形成する
ことができるものである。
〔実験例〕
約0.7ミル(0.02mm)の厚さの一枚のポリプロ
ピレンシートを9インチ×27インチの大きさに切
断する。このシートは引き延ばした平らな状態で
実験テーブルの上に張り付けられる。吸収材料を
約7インチ×約14インチの大きさに切断し、ポリ
プロピレンシートの中央に配置する。さらに、別
の吸収材料のシートを約7インチ×25インチの大
きさに切断し、これもポリプロピレンシートの中
央に配置する。これにより、長手方向の端部及び
短長方向の端部に各々1インチの露出部分が残
る。吸収材料はメルトブロウンポリプロピレンと
セルロース繊維の組み合わせから形成されたシー
トである。各パツドは乾燥状態で3/16インチであ
つた。次いで、約1インチ幅の両面テープが露出
した長手方向端部に置かれる。次いで、弾性体片
として1/4インチ幅、約7ミル厚さの天然ゴムを
用意し、その端部を切断する。これらの天然ゴム
は非伸長状態で4.5インチであつた。これらの弾
性体片は14インチに引き伸ばされ、吸収材料に隣
接した両面テープに張りつけられ、長手方向の中
央に配置される。次いで、上に両面テープが張り
付けられている長手方向の露出端部は折り畳ま
れ、パツドに接着される。これによりバツフル部
分が形成されるとともに、完成品において両面テ
ープが着用者の肌と接触しないようになる。次い
で、両面テープの1/2インチ幅の部分がパツドの
長手方向端部のマージン部分に取り付けられる。
従つて、テープは折り畳まれたバツフル部分の外
側に位置することになる。次いで、不織布ポリエ
ステルの身体側シートを7インチ×25インチの大
きさに切断し、パツドの上に置き、その端部にお
いてテープに密封させる。次いで、パツドはテー
ブルから切り離され、パツドの端部が超音波ガン
でシールされる。パツド端部の余分なポリプロピ
レンシートは切断され、パツドと非浸透性バツク
シートが同じ長さにされる。
実験テーブルから切り離されると、弾性体が原
長に戻ろうとするので、パツドも収縮する。収縮
後のパツドの長さは18.5インチであつた。この長
さは、パツドを平らにして、長さが約11インチ、
重さが約2.5ポンドの本を弾性体に載せて測定し
た。この弾性体が収縮することによりパウチ(袋
状形状)が形成され、本発明のパツドのパウチ効
果が発揮される。本実施例におけるパツドを何人
かの失禁歩行者にテストしたところ、極めて漏れ
が少ないという結果を得た。さらに、付け心地が
よく、安心感を与え、濡れた状態で座つても漏れ
にくいということがわかつた。
以上、本発明に係るパツドを失禁用おむつとし
て使用する場合を説明してきたが、本発明に係る
パツドには他の使用法があり、特に、包帯、ある
いは、すりむいた部分の皮膚の炎症を防止するた
めのパツチとして有用である。この使用法におい
て用いる場合には、床ずれや水泡が生じないよう
にもすることができる。例えば、パツドを適当な
大きさにつくれば、ひざの傷用の包帯として使用
することができる。この方法で使用する場合に
は、カバーを備えた両面テープがパツドの端部に
置かれ、ひざの回りを覆つた後、シールされる。
あるいは、パツドをテープで所定位置に止めるこ
ともできる。また、本発明のパツドは傷のただれ
を防止する予防法として使用することもできる。
例えば、適当な大きさのもので体の突出部、例え
ば、かかと、ひじ、ひざなどを覆うことができ
る。さらに、本発明のパツドは、パウチの形状が
頭部にもおいても保持されるようになつているの
で、頭部の傷用の包帯としても用いることができ
る。
本発明のパツドは同じ大きさで頭部の包帯や失
禁製品として用いることができるので、本発明の
パツドは療養所などにおいて特に有用である。さ
らに、ひざを覆うのに適当な大きさのものは失禁
ぐせのある子供や小柄な大人の失禁治療に用いる
のに好適である。従つて、包帯や治療用具の必要
量が少なくなるので、病院や療養所などでは節約
になる。
以上の実施例は説明として挙げたものであつ
て、本発明の全ての実施態様を網羅したものでは
ない。例えば、上記実施例では天然ゴムを用いた
が、それに代えて粘着ゴムの弾性体、あるいは、
他の人工ゴムを用いることもできる。さらに、上
記実施例では、平らなポリマーシート表面を有す
るものとして説明したが、装飾仕上げを施した
り、着用者によりよい感じを与え、ポリマー材料
にしわがよららないように表面にポリマーカバー
材料を接着したものも本発明の範囲に含まれる。
一般に、ポリプロピレン膜は体温の下で装着され
たときは比較的穏やかであるが、低温で装着され
た場合にはしわができやすい傾向があるので注意
を要する。ポリプロピレンの上に繊維状のカバー
を取り付けると、使用に際して、おむつの外観を
きれいにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は浸透性身体側シートが上になるように
して展開した状態の本発明に係るパツドの平面図
である。第2図は第1図の2−2線における断面
図である。第3図は第1図の3−3線における断
面図である。第4図は本発明に係るパツドをおむ
つとして用いた場合の使用時の形状を想定した斜
視図である。第5図は吊り下げ手段をいたときの
本発明のパツドの斜視図である。第6図は第4図
に示したパツドの平面図である。第7図は本発明
に係るパツドをおむつとして使用したときの着用
者の側面図である。第8図は第7図の7−7線に
おける断面図である。第9図はバツフル部分を有
しない本発明に係るパツドの他の実施例の平面図
である。第10図は第9図の10−10線におけ
る断面図である。 〔符号の説明〕、10…パツド、12…シヤー
リング端部、14…浸透性身体側シート、16,
30…吸収体、18…非浸透性バツクシート、2
6,28…バツフル部分、32,34…弾性体、
38…袋状形状、39,40…非弾性領域、4
4,46…吊りひも、52…着用者、62,64
…弾性体、66,74…吸収体、68…浸透性身
体側シート、70…非浸透性バツクシート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ほぼ矩形状の非浸透性バツクシートと、該非
    浸透性バツクシートの端部で該非浸透性バツクシ
    ートに結合されているほぼ矩形状の浸透性身体側
    シートと、前記非浸透性バツクシートと前記浸透
    性身体側シートとの間に配置された吸収体と、前
    記浸透性身体側シート及び前記非浸透性バツクシ
    ートの長手方向に延びる端部のほぼ中央に位置
    し、かつ、該端部に沿つて延びる弾性体とを備え
    る吸収性パツドであつて、 該パツドの幅は伸長時におけるパツド全長の約
    20〜35%であり、 前記弾性体の長さは該弾性体が伸長している状
    態で伸長時における前記パツドの全長の約25〜60
    %であり、 前記弾性体が収縮したときの前記パツドの収縮
    量は伸長時におけるパツド全長の約15〜37%であ
    ることを特徴とする吸収性パツド。 2 前記非浸透性バツクシートが前記浸透性身体
    側シートの一部と重なるように結合されているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲1に記載の吸収性
    パツド。 3 前記弾性体が収縮したとき、前記パツドの収
    縮量が伸長時におけるパツド全長の約20〜32%で
    あることを特徴とする特許請求の範囲1に記載の
    吸収性パツド。 4 前記弾性体の長さは該弾性体が伸長している
    状態で伸長時における前記パツド全長の約40〜56
    %であることを特徴とする特許請求の範囲1に記
    載の吸収性パツド。 5 前パツドの幅は伸長時におけるパツド全長の
    約28%であることを特徴とする特許請求の範囲1
    に記載の吸収性パツド。 6 前記非浸透性バツクシートは前記浸透性身体
    側シートに覆われていることを特徴とする特許請
    求の範囲2に記載の吸収性パツド。 7 前記弾性体が収縮すると、膨らんだ袋状の形
    状となることを特徴とする特許請求の範囲1に記
    載の吸収性パツド。 8 前記袋状形状を形成したときの前記弾性体の
    端部から中央下部までの深さは約2インチである
    ことを特徴とする特許請求の範囲1に記載の吸収
    性パツド。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS491675U (ja) * 1972-04-18 1974-01-09
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US4253461A (en) * 1979-10-11 1981-03-03 The Procter & Gamble Company Absorbent brief
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JPS5925741A (ja) * 1982-07-01 1984-02-09 プロクター アンド ギャンブル ハイゲン アクティーボラーグ 失禁プロテクタまたはおむつ

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